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JPH07110847B2 - 含窒素、含硫黄脂質化合物 - Google Patents

含窒素、含硫黄脂質化合物

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Publication number
JPH07110847B2
JPH07110847B2 JP8570687A JP8570687A JPH07110847B2 JP H07110847 B2 JPH07110847 B2 JP H07110847B2 JP 8570687 A JP8570687 A JP 8570687A JP 8570687 A JP8570687 A JP 8570687A JP H07110847 B2 JPH07110847 B2 JP H07110847B2
Authority
JP
Japan
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methoxy
nmr
90mhz
cdcl
compound
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Expired - Lifetime
Application number
JP8570687A
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JPS63139163A (ja
Inventor
圭三 井上
容朗 野村
哲也 青野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Priority to US07/076,887 priority Critical patent/US4845219A/en
Priority to EP87306715A priority patent/EP0255366A3/en
Priority to CA000543259A priority patent/CA1298297C/en
Publication of JPS63139163A publication Critical patent/JPS63139163A/ja
Publication of JPH07110847B2 publication Critical patent/JPH07110847B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は抗腫瘍剤として有用な含窒素、含硫黄脂質化合
物及びその塩に関し、特に抗腫瘍作用と共に血小板活性
化因子(PAF)抑制作用を示すプロパンジオールまたは
ブタンジオール骨格に硫黄及び窒素を含有する含窒素、
含硫黄脂質化合物及びその塩に関する。
近年、人を含む各種動物の生体内に存在するリン脂質化
合物として式〔II〕 〔式中、mは15または17の整数を示す〕で表わされる血
小板活性化因子(PAF)が明らかにされた。該化合物〔I
I〕は、強力な血小板凝集作用と共に、好中球活性化作
用、組織障害作用、血管透過性亢進作用、血圧降下作
用、心機能抑制作用、気管支収縮作用などを有する事が
知られている。この場合、温血動物に対する毒性は極め
て強く、例えばマウスに対する致死量は約50μg/kg(iv
投与)である事が認められている。また、該化合物〔I
I〕類似の合成リン脂質化合物は、構造上の差異に基づ
く強弱の差はあるものの、PAF類似の作用を示すことが
知られている。例えば、式〔III〕 で表わされる化合物(例えば、特開昭52−134027号公
報)は、抗腫瘍作用を有するが、また血小板活性化作用
も有することが知られている〔デー・ジェー・ハナハン
ら,バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサ
ーチ・コミュニケーションズ(D.J.Hanahan et al.,Bio
chem.Biophys.Res.Commun.),99,183(1981).〕。血
小板に対するこの様な作用は脳血栓、狭心症など重篤な
循環器系障害を起す恐れがある。また化合物〔III〕に
は血圧降下作用および局所刺激作用も認められており、
これらの作用はいずれも副作用となり、〔ダブル・イー
・ベルデンら,アンチカンサー・リサーチ(W.E.Berdel
et al.,Anticancer.Res.),1,345(1981).〕,医薬
としての用途を制約している。
上記の様に、合成リン脂質を医薬として開発する場合、
それらの化合物の有するPAF様作用が開発への大きな障
害となっている。
最近、Allan Wissnerらは、次式で表わされる化合物に
ついて報告した〔Allan Wissner,C.A.Kohler and B.M.G
oldstein,ジャーナル オブ メディシナル ケミスト
リー(J.Med.Chem.,)28,1365(1985).〕。
その中で、上記化合物はPAFの有する血小板凝集作用が
見られず(1.8×10-4Mで),血圧降下作用も減少した
(詳細不明)と報告している。しかし抗腫瘍活性につい
ての記載はない。
本発明が解決しようとする問題点 合成リン脂質化合物は、特に2位の比較的小さい置換基
を有する場合、概して前記した様に、たとえば血小板凝
集作用、血圧降下作用などの作用を有する。これらの作
用は合成リン脂質化合物を抗腫瘍剤として使用するに際
しては副作用となり、また抗腫瘍効果を発揮しうる有効
量と副作用発現量とが接近するため、このままでは抗腫
瘍剤として使用する事は難しい。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、PAF様作用を持たず、しかも優れた抗腫
瘍活性を有する脂質の開発を目的に鋭意研究を重ねた。
その結果、式〔I〕で表わされる化合物、すなわち、リ
ン脂質のリン酸エステル部分をスルホン,スルホキシド
またはスルフィドで置換した化合物が、顕著な抗腫瘍活
性を示すと共に、PAF作用、たとえば血圧低下や血小板
凝集作用が認められず、多くの場合これらの化合物が、
PAFで惹起される血小板凝集を阻害する事を見出した。
一般に、腫瘍細胞の転移に血小板凝集が重要な役割を演
じていると考えられている。即ち、腫瘍細胞は血小板と
の相互作用を通して、血管壁への付着が高められ、これ
が転移を促進するという仮説が存在する。昨今、血小板
凝集阻害剤が担癌動物での転移を防止できるか否かが、
多くの研究者により検討され、ポジティブな結果が集り
つつあり、この仮説の信憑性が増大している〔鶴尾 隆
ら,キャンサー ケモセラピー アンド ファーマコロ
ジィー(Cancer Chemother,Pharmacol.,)14,30(198
5)〕。この考えに従えば、血小板凝集阻害活性を示す
薬物は転移抑制作用を持つことが期待できる。本発明の
含硫黄脂質は、抗腫瘍活性と共に血小板凝集阻害作用を
併せ持つことから転移抑制効果も期待できる。この様
に、一般式〔I〕で表わされる化合物が、抗腫瘍剤とし
ての優れた活性を有する事を見出し、本発明を完成し
た。
即ち、本発明は一般式〔I〕 〔式中、R1は高級アルキル基またはN−高級アルキルカ
ルバモイル基を、R2は、低級アルキル基,炭素数3以上
のアシル基,N−低級アルキルカルバモイル基またはベン
ジル基を、Rは第1ないし3級のアミノ基または第4級
アンモニウム基を示し、xは1または2を、yは0,1ま
たは2を、zは2〜10の整数を示す〕で表わされる化合
物またはその塩を提供するものである。
一般式〔I〕において、R1で表わされる高級アルキル基
としては、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシ
ル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコ
シル等の炭素数14〜20の直鎖アルキル基、3,7,11−トリ
メチルドデシル、3,7,11,15−テトラメチルヘキサデシ
ル、12−シクロヘキシルドデシル等の炭素数14〜20の分
枝状アルキル基があげられる。R1で表わされるN−高級
アルキルカルバモイル基としては、そのアルキル部分が
前記高級アルキル基に対応する各種アルキルカルバモイ
ル基が例示される。
R2で表わされる低級アルキル基としては、メチル,エチ
ル,プロピル,イソプロピル,ブチルなどの炭素数1〜
4のアルキル基があげられる。R2で表わされる炭素数3
以上のアシル基としては、プロピオニル,ブチリルなど
のアルカノイル基およびアセトアセチル基があげられ、
なかでも炭素数3または4の低級アルカノイル基および
アセトアセチル基が好ましい。R2で表わされるN−低級
アルキルカルバモイル基としては、メチルカルバモイ
ル,エチルカルバモイル,プロピルカルバモイル,メチ
ルチオカルバモイル基等のN−(C1−4アルキル)カル
バモイル基、N−(C1−4アルキル)チオカルバモイル
基があげられる。
Rで表わされる第1ないし3級のアミノ基としては式 〔式中、R3およびR4はそれぞれ水素または低級アルキル
基を示すか、またはR3およびR4が隣接する窒素原子と共
に環状アミノ基を形成する〕で表わされる基があげられ
る。
R3およびR4で表わされる低級アルキル基としては、炭素
数1〜5のアルキル基(例、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル)があげられ、好ましくはメチル
基である。
環状アミノ基としては、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペ
ラジノ、モノホリノなどの5または6員の環状アミノ基
があげられ、これらの基はさらに炭素数1〜4の低級ア
ルキル基(例、メチル,エチル,プロピル,ブチル)、
ヒドロキシ基、ヒドロキシエチル基,アミノエチル基,
カルバモイル基,ウレイド基などの置換基を有していて
もよい。
Rで表わされる第4級アンモニウム基としては式 〔式中、R3,R4およびR5はそれぞれ水素または低級アル
キル基を示すか、または として環状アンモニオ基を示す〕で表わされる基があげ
られる。
R3,R4およびR5で表わされる低級アルキル基としては、
炭素数1〜5のアルキル基(例、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、ペンチル)があげられ、好ましくはメチ
ル基である。
環状アンモニオ基としてはピリジニオ、オキサゾリオ、
チアゾリオ、ピリダジニオ、キノリニオ、イソキノリニ
オ、1−〔低級(C1-4)アルキル〕ピロリジニオ、1−
〔低級(C1-4)アルキル〕ピペリジニオ、N−〔低級
(C1-4)アルキル〕モルホリニオ、1−〔低級(C1-4
アルキル〕ピペラジニオなどの基があげられ、これらの
基はさらに炭素数1〜4の低級アルキル基(例、メチ
ル,エチル,プロピル,ブチル)、ヒドロキシ基,ヒド
ロキシエチル基,アミノエチル基,カルバモイル基,ウ
レイド基などの置換基を有していてもよい。
そしてRが第1ないし3級のアミノ基である場合、化合
物〔I〕は薬理学的に許容されうる無機酸(例、塩酸,
臭化水素酸、ヨウ化水素酸,硫酸)または有機酸(例、
酢酸,乳酸,酒石酸,クエン酸,メタンスルホン酸,エ
タンスルホン酸,ベンゼンスルホン酸,トルエンスルホ
ン酸)との塩を形成してもよい。
又、Rが第4級アンモニウム基である場合、化合物
〔I〕は薬理学的に許容されうる無機酸(例、塩酸,臭
化水素酸,ヨウ化水素酸,硫酸)の陰イオンまたは有機
酸(例、酢酸,乳酸,酒石酸,クエン酸,メタンスルホ
ン酸,エタンスルホン酸,ベンゼンスルホン酸,トルエ
ンスルホン酸)の陰イオンなどの陰イオン(X-)との塩
を形成する。好ましい陰イオンとしてはハロゲンイオン
(例、塩素イオン,臭素イオン,ヨウ素イオン),メタ
ンスルホン酸の陰イオン、p−トルエンスルホン酸の陰
イオンがあげられる。
化合物〔I〕においては、R−配置,S−配置の2種の立
体異性体が存在するが、その各々あるいはその混合体お
よびラセミ体のいずれも本発明に包含されるものであ
る。
本発明の化合物〔I〕は、たとえば、図式Iの方法によ
り製造し得る(図式I 第13頁)。
図式I中の各工程は、すべて公知の方法を用いて行なう
ことができる。
工程(a)は、化合物〔IV〕のX(この場合、好ましく
は、Xはハロゲン、メタンスルホニルオキシ、エタンス
ルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシまたは、ト
ルエンスルホニルオキシ)を一般式〔X′〕で表わされ
る化合物のチオラートアニオンで置換することにより行 HS−(CH2)zOH 〔X′〕 〔式中、zは前記と同意義〕 なわれる。この時用いる溶媒は、反応に不活性なもので
あれば何でもよいが、アルコール(メタノール,エタノ
ール),水などが好ましく、また反応に用いる塩基とし
ては、ナトリウムアルコキシド(ナトリウムメトキシ
ド,ナトリウムエトキシド),水酸化ナトリウム,水酸
化カリウムが好ましい。反応は窒素気流下、0℃〜80℃
で行う事が望ましい。
工程〔b〕はスルフィド(化合物〔V〕または化合物
〔IX〕)を酸化する事により行なわれる。この時用いる
酸化剤としては、過酸類(例えば、過酸化水素,過酢
酸,過安息香酸,m−クロロ過安息香酸)が好ましい。溶
媒としては含水酢酸,含水アセトン,クロロホルム,ジ
クロロメタンなどが用いられる。反応温度は0℃〜50℃
が好ましい。本酸化に於いて酸化剤を2倍モル以上用い
た時には、生成物としてスルホン(y=2の化合物)が
得られる。スルホキシドを得る場合には、等モル以下の
酸化剤を用いる事が好ましい。
工程〔c〕はアルコールを反応性誘導体に導く工程であ
る。アルコールの反応性誘導体としては、スルホン酸エ
ステル,ハロゲン化物などがあげられる。スルホン酸エ
ステルに導くには、塩基の存在下で化合物〔V〕または
化合物〔VI〕にスルホン酸クロリド(例,塩化メタンス
ルホニル,塩化ベンゼンスルホニル,塩化p−トルエン
スルホニル)を反応させる方法が一般的である。また、
ハロゲン化物を得るには、不活性溶媒中で化合物〔V〕
または〔VI〕に、無水ハロゲン化水素(例、塩化水素、
臭化水素),ハロゲン化チオニル(例,塩化チオニル,
臭化チオニル),ハロゲン化燐(例,五塩化燐,三塩化
燐,五臭化燐,三臭化燐),オキシ塩化燐などを反応さ
せればよい。また、スルホン酸エステル(化合物〔VI
I〕,化合物〔VIII〕)に臭化ナトリウム,ヨウ化ナト
リウムを反応させても対応するハロゲン化物が得られ
る。この工程cの反応温度は−20℃〜50℃が好ましい。
工程〔d〕は、不活性溶媒(例,トルエン,ベンゼン)
中で化合物〔VII〕または化合物〔VIII〕に一般式〔X
I〕または〔XII〕で表わされるアミンを反応させること
により行なわれる。
〔式中、R3、R4およびR5は前記と同意義〕この工程の反
応温度は0℃〜100℃で行なわれる。
以上、図式Iの各工程について説明したがR2で表わされ
る基は、任意の工程で、R2で表わされる他の基に変換し
てもよい。例えば、R2がベンジル基の場合、接触還元に
より一旦、R2=Hの化合物とした後イソシアン酸アルキ
ルやイソチオシアン酸アルキルと反応させ、R2がアルキ
ルカルバモイルまたはアルキルチオカルバモイルの化合
物を得てもよいし、R2=Hの化合物を自体公知の方法に
よりアシル化し、R2がアシル基の化合物としてもよい。
一般式〔I〕中、y=2、z=2、Rが第1ないし3級
のアミノ基である化合物は、また、化合物〔VII〕を適
当な溶媒中、第3級アミン(例、トリメチルアミン、ピ
リジン)の存在下、0℃〜+80℃で式〔XIII〕 〔式中、各記号は前記と同意義〕で表わされる化合物に
変換させたのち、化合物〔XI〕と反応させることにより
合成することもできる。化合物〔XIII〕と化合物〔XI〕
との反応は化合物〔VII〕と〔XI〕との反応と同様にし
て行うことができる。
化合物〔I〕においてy=0の化合物を得る時は、工程
〔b〕を実施する必要はない。
Rが第2級アミノ、第3級アミノまたは第4級アンモニ
ウム基である化合物〔I〕は、対応するRが第1級アミ
ノ、第2級アミノまたは第3級アミノ基である化合物
〔I〕を低級〔C1-5)アルキルハライド(例、メチルイ
オダイド)、トルエンスルホン酸低級(C1-5)アルキ
ル、メタンスルホン酸低級(C1-5)アルキルなどのアル
キル化剤と、適当な溶媒中、+10℃〜+100℃で反応さ
せることにより合成することもできる。
化合物〔I〕は塩はRが第1ないし3級のアミノ基であ
る場合、上記製造法自体で得られることもあるが、必要
により、無機酸または有機酸を添加して製造することも
できる。
又、Rが第4級アンモニウム基である場合、必要によ
り、陰イオン(X-)を、陰イオン交換樹脂などにより、
他の陰イオンに交換することもできる。
以上化合物〔I〕及びその塩の代表的な製造法を記した
が、本発明で得られる化合物〔I〕及びその塩の製造法
はこれらの方法にのみ限定されるものではない。
用途 化合物〔I〕は血小板活性化作用にもとずく副作用
(例,血小板凝集作用,血圧降下作用,血管透過性亢進
作用,組織障害作用)は実質上認められない。一方、腫
瘍細胞に対する殺細胞効果を含む抗腫瘍作用の増強がみ
られ、担がん動物に対してすぐれた抗腫瘍剤として投与
することができる。投与方法,投与ルート,投与量は投
与対象・症状に応じて適宜選択できるが、担がん動物に
対する投与量は、通常化合物〔I〕として0.1〜150mg/k
g(体重)程度、好ましくは2〜50mg/kg程度である。投
与回数としては、当該薬剤を1日1〜3回程度、または
2〜7日間隔で適用することができる。また、組織に於
ける薬物濃度を長時間必要水準に持続させるために長時
間かけて点滴静注することも可能である。
化合物〔I〕およびその塩は前記の抗腫瘍作用とともに
PAF抑制作用を示し、PAFに起因する循環障害疾患(例、
血栓症、狭心症、脳血栓、エンドトキシンショック、ア
ナフィラキシーショック)あるいはアレルギーに関連す
る疾病(例、気管支喘息)などの予防ならびに治療剤と
して温血動物に対し投与することができる。上記目的の
ための化合物〔I〕およびその塩の投与量は0.2〜20mg/
kgが好ましい。投与ルート、投与のための剤型などは前
記抗腫瘍剤と同様である。
投与に用いられる医薬組成物は、有効量の化合物〔I〕
またはその塩と薬理学的に許容されうる担体もしくは賦
形剤とを含むものであり、該組成物は経口または非経口
投与に適する剤型として提供される。
経口投与のための組成物としてはたとえば、固体または
液体の剤型、具体的には錠剤(糖衣錠、フィルムコーテ
ィング錠を含む)、丸剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤
(ソフトカプセル剤を含む)、シロップ剤、乳剤、懸濁
剤などがあげられる。かかる組成物は自体公知の方法に
よって製造され、製剤分野において通常用いられる担体
もしくは賦形剤としては乳糖、でんぷん、ショ糖、ステ
アリン酸マグネシウムなどがあげられる。
非経口投与のための組成物としては、たとえば注射剤、
坐剤などがあげられ、注射剤としてはたとえば静脈注射
剤、皮下注射剤、皮内注射剤、筋肉内注射剤、点滴注射
剤などの剤型があげられる。かかる注射剤は自体公知の
方法、たとえば化合物〔I〕またはその塩を通常注射剤
に用いられる無菌の水性もしくは油性液に溶解、懸濁ま
たは乳化することによって調製される。注射用の水溶液
としては整理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む
等張液などがあげられ、適当な溶解補助剤、たとえばア
ルコール(例、エタノール)、ポリアルコール(例、プ
ロピレングリコール,ポリエチレングリコール),非イ
オン性界面活性剤〔例、ポリソルベート80,HCO−50(po
lyoxyethylene(50mol)adduct of hydrogenated casto
r oil)〕などと併用してもよい。油性液としてはゴマ
油、大豆油などがあげられ、溶解補助剤として安息香酸
ベンジル、ベンジルアルコールなどを併用してもよい。
調製された注射液は通常適当なアンプルに充填され、注
射剤として提供される。直腸投与に用いられる坐剤は自
体公知の方法、たとえば化合物〔I〕またはその塩を通
常の坐薬用基剤に混合し、成型することによって調製さ
れる。
なお、上記各組成物は化合物〔I〕またはその塩との配
合により好ましくない相互作用を生じない限り、他の活
性成分を含有していてもよい。
作用 本発明の化合物またはその塩は新規な物質であり、抗腫
瘍作用と共に血小板活性化因子(PAF)抑制作用を有す
る。
実施例 以下に本発明の実施例を記載するが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。
なお、実施例1〜29,39,41,50〜56,59及び61〜64は本発
明の化合物の原料化合物である。
実施例1. 2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピルメタン
スルホネート 120mlのジクロロメタンに12.0gの2−メトキシ−3−オ
クタデシルオキシプロパノールと、6.07mlのトリエチル
アミンを加え、氷冷攪拌下、4.98gの塩化メタンスルホ
ニルを滴下する。滴下終了後、室温で2時間攪拌し反応
を終わる。反応液は、水,重曹水,水で洗浄した後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下で溶媒を留去する
と残留物として14.6g(100%)の表題化合物が得られ
る。
IR(KBr)cm-1:2920,2848,1460,1350,1175,1115,1062,8
20,720. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),3.
02(3H,s),3.44(3H,s)3.3〜3.6(5H,m),4.30(2H,
m). 実施例2. 2−メトキシ−3−テトラデシルオキシプロピルメタン
スルホネート 実施例1と同様の方法により、2−メトキシ−3−テト
ラデシルオキシプロパノールと塩化メタンスルホニルか
ら表題化合物が得られる。
IR(Neat)cm-1:2920,2850,1460,1345,1175,1120,965. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.88(3H,t),1.0〜1.7(24H,
m)3.03(3H,s),3.47(3H,s)3.3〜3.7(5H,m),4.33
(2H,m). 実施例3. 2−メトキシ−3−オクタデシルカルバモイルオキシプ
ロピル メタンスルホネート 実施例1と同様の方法により、2−メトキシ−3−オク
タデシルカルバモイルオキシプロパノールと塩化メタン
スルホニルから表題化合物が得られる。
IR(KRr)cm-1:3400,2925,2855,1700,1535,1470,1360,1
175,935,805 NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.1〜1.7(32H,
m)3.04(3H,s),3.47(3H,s)3.15(2H,m),3.67(1H,
m),4.1〜4.4(4H,m),4.8(1H). 実施例4. 2−ベンジルオキシ−3−オクタデシルオキシプロピル
メタンスルホネート 実施例1と同様の方法により、2−ベンジルオキシ−3
−オクダデシルオキシプロパノールと塩化メタンスルホ
ニルから表題化合物が得られる。
IR(Neat)cm-1:2930,2855,1465,1355,1175,1110,965,9
10 NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),2.
95(3H,s),3.3〜3.65(4H,m),3.80(1H,q),4.33(2
H,t),4.68(2H,s),7.36(5H,m). 実施例5. 3−メトキシ−4−オクタデシルオキシブチルメタンス
ルホネート 実施例1と同様の方法により、3−メトキシ−4−オク
タデシルオキシブタノールと塩化メタンスルホニルから
表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:2925,2850,1470,1355,1175,982. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),1.
93(2H,m),2.99(3H,s)3.3−3.55(5H,m),3.40(3H,
s)4.33(2H,t). 実施例6. 2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピル6−ヒ
ドロキシヘキシル スルフィド ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(IM溶液)14ml
に2.04gの6−メルカプトヘキサノールと0.24gの水素化
ホウ素ナトリウムを加え、窒素気流下で攪拌しながら、
2.18gの2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピ
ル メタンスルホネートのTHF(20ml)溶液を滴下す
る。室温で20時間,40℃で1時間攪拌後、水を加え酢酸
エチルで抽出する。抽出層は水洗,乾燥後減圧下で濃縮
する。得られた油状物をシリカゲルのカラムクロマトで
精製すると、2.31gの表題化合物が得られる。
IR(Neat)cm-1:3350,2920,2850,1460,1120. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.86(3H,t),1.2〜1.8(41H,
m)2.53〜2.72(4H,m),3.37〜4.07(7H,m),3.76(3H,
s). 実施例7. 2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピル2−ヒ
ドロキシエチル スルフィド 実施例6と同様の方法により、2−メトキシ−3−オク
タデシルオキシプロピル メタンスルホネートと2−メ
ルカプトエタノールから表題化合物が得られる。
IR(Neat)cm-1:3450,2920,2850,1460,1285,1115. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.2〜1.8(33H,
m)2.63〜2.79(4H,m),3.37〜3.87(7H,m),3.44(3H,
s). 実施例8. 2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピル3−ヒ
ドロキシプロピル スルフィド 実施例6と同様の方法により、2−メトキシ−3−オク
タデシルオキシプロピル メタンスルホネートと3−メ
ルカプトプロパノールから表題化合物が得られる。
IR(Neat)cm-1:3380,2920,2850,1462,1115. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),1.
88(2H,m),2.70(4H,m),3.43(3H,s),3.36〜3.6(5
H,m),3.76(2H,m). 実施例9. 2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピル10−ヒ
ドロキシデシル スルフィド 実施例6と同様の方法により、2−メトキシ−3−オク
タデシルオキシプロピル メタンスルホネートと10−メ
ルカプトデカノールから表題化合物が得られる。
IR(Neat)cm-1:3400,2920,2850,1460,1115. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.1〜1.7(49H,
m)2.46〜2.67(4H,m),3.3〜3.7(7H,m),3.42(3H,
s). 実施例10. 3−メトキシ−4−オクタデシルオキシブチル3−ヒド
ロキシプロピル スルフィド 実施例6と同様の方法により、3−メトキシ−4−オク
タデシルオキシブチル メタンスルホネートと3−メル
カプトプロパノールから表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3390,2925,2850,1460,1365,1115. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25〜2.0(36H,
m)2.63(4H,m),3.41(3H,s),3.33〜3.55(5H,m),3.
77(2H,m). 実施例11. 3−ヒドロキシプロピル3−メトキシ−4−オクタデシ
ルオキシブチル スルホキシド 1.52gの3−メトキシ−4−オクタデシルオキシブチル
3−ヒドロキシプロピル スルフィドを20mlのジクロロ
メタンに溶かし、氷冷攪拌下、8mlのジクロロメタンに
溶かした0.61gのメタ・クロロ過安息香酸を滴下する。
滴下終了後室温で30分攪拌し、反応を終わる。反応液は
亜硫酸水素ナトリウム水溶液,重曹水,水で洗浄した後
乾燥する。減圧下で溶媒を留去して得られる残留物を、
シリカゲルのカラムクロマトで精製すると、1.46gの表
題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3420,2920,2850,1650,1465,1380,1130,1
060,1000. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),1.
8〜2.23(4H,m),2.7〜3.1(4H,m),3.40(3H,s),3.3
〜3.5(5H,m),3.75(2H). 実施例12. 6−ヒドロキシヘキシル 2−メトキシ−3−オクタデ
シルオキシプロピル スルホン 2.3gの2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピル
6−ヒドロキシヘキシル スルフィドを50mlのジクロ
ロメタンに溶かし、20℃で攪拌下、3.0gのメタ・クロロ
過安息香酸を少しづつ加える。室温で30分攪拌した後、
析出物をろ去する。ろ液は亜硫酸水素ナトリウム水溶液
で洗浄後、減圧下で濃縮する。残留物は酢酸エチルに溶
かし、重曹水,水で洗浄後乾燥する。減圧下で溶媒を留
去して得られる残留物を、シリカゲルのカラムクロマト
で精製すると、1.85gの表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3400,2920,2850,1460,1280,1115. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.2〜2.0(41H,
m)2.93〜3.7(10H,m),3.77(3H,s)3.7〜4.03(1H,
m). 実施例13. 2−ヒドロキシエチル 2−メトキシ−3−オクデシル
オキシプロピル スルホン 実施例12と同様の方法により、2−メトキシ−3−オク
タデシルオキシプロピル 2−ヒドロキシエチル スル
フィドとメタ・クロロ過安息香酸から表題化合物が得ら
れる。
IR(KBr)cm-1:3450,2920,2850,1460,1280,1120. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.2〜1.7(32H,
m),2.79(1H,t),3.0〜4.2(11H,m),3.43(3H,s). 実施例14. 3−ヒドロキシプロピル2−メトキシ−3−オクタデシ
ルオキシプロピル スルホン 実施例12と同様の方法により、2−メトキシ−3−オク
タデシルオキシプロピル3−ヒドロキシプロピル スル
フィドとメタ・クロロ過安息香酸から表題化合物が得ら
れる。
IR(KRr)cm-1:3450,2925,2850,1468,1298,1120,1065. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),2.
09(2H,m),3.43(3H,s),3.1〜3.55(9H,m),3.65〜4.
0(2H,m). 実施例15. 10−ヒドロキシデシル2−メトキシ−3−オクタデシル
オキシプロピル スルホン 実施例12と同様の方法により、2−メトキシ−3−オク
タデシルオキシプロピル 10−ヒドロキシデシル スル
フィドとメタ・クロロ過安息香酸から表題化合物が得ら
れる。
IR(KRr)cm-1:3400,2920,2850,1465,1225. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.2〜2.0(49H,
m)2.97〜3.8(10H,m),3.44(3H,s)3.8−4.1(1H,
m). 実施例16. 3−ヒドロキシプロピル3−メトキシ−4−オクタデシ
ルオキシブチル スルホン 実施例12と同様の方法により、3−メトキシ−4−オク
タデシルオキシブチル−3−ヒドロキシプロピル スル
フィドとメタ・クロロ過安息香酸から表題化合物が得ら
れる。
IR(KRr)cm-1:3390,2925,2850,1460,1365,1115. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25〜2.0(36H,
m)2.65(4H,m),3.41(3H,s),3.33〜3.55(5H,m),3.
77(2H,m) 実施例17. 2−ベンジルオキシ−3−オクタデシルオキシプロピル
3−ヒドロキシプロピル スルホン ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(IM溶液)30ml
に2.94gの3−メルカプトプロパノールと0.59gの水素化
ホウ素ナトリウムを加え、窒素気流下室温で攪拌しなが
ら、50mlのTHFに溶かした4.1gの2−ベンジルオキシ−
3−オクタデシルオキシプロピル メタンスルホネート
を滴下する。室温で23時間,続いて50℃で2時間攪拌し
た後、塩酸で酸性にする。減圧下でメタノールを留去
し、残留物をヘキサンで抽出する。抽出層を水洗・乾燥
・濃縮すると、粗2−ベンジルオキシ−3−オクタデシ
ルオキシプロピル 3−ヒドロキシプロピル スルフィ
ドが得られる(3.97g)。粗スルフィドは50mlのジクロ
ロメタンに溶かし、室温で攪拌しながら、7.9gのメタ・
クロロ過安息香酸を少しづつ加える。室温で30分攪拌し
た後、不溶物をろ去し、ろ液は亜硝酸水素ナトリウム水
溶液,重曹水,水で洗浄し乾燥する。減圧下溶媒を留去
して得られる残留物を、シリカゲルのカラムクロマトで
精製すると、2.0gの表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:2920,2850,1465,1295,1120,1060. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),1.
85〜2.15(2H,m),3.05〜3.75(10H,m),4.1〜4.35(1
H,m),4.65(2H,m),7.33(5H). 実施例18. 3−ヒドロキシプロピル 2−メトキシ−3−テトラデ
シルオキシプロピル スルホン 実施例17と同様の方法により、2−メトキシ−3−テト
ラデシルオキシプロピル メタンスルホネート,3−メル
カプトプロパノールおよびメタ・クロロ過安息香酸よ
り,表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3400,2925,2850,1470,1300,1125,1115. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.0〜1.6(24H,
m)1.95〜2.2(2H,m),3.43(3H,s)3.1〜3.6(9H,m),
3.65〜3.9(2H,m). 実施例19. 3−ヒドロキシプロピル 2−メトキシ−3−オクタデ
シルカルバモイルオキシプロピル スルホン 実施例17と同様の方法により、2−メトキシ−3−オク
タデシルカルバモイルオキプロピルメタンスルホネー
ト,3−メルカプトプロパノールおよびメタ・クロロ過安
息香酸より,表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3350,2920,2850,1695,1530,1465,1255,1
110. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.1〜1.6(32H,
m)1.95〜2.25(2H,m),2.9〜3.35(7H,m),3.47(3H,
s),3.77(2H,t),4.2(2H,m),4.8(1H). 実施例20. 6−メシルオキシヘキシル 2−メトキシ−3−オクタ
デシルオキシプロピル スルホン 1.77gの6−ヒドロキシヘキシル 2−メトキシ−3−
オクタデシルオキシプロピル スルホンと0.64mlのトリ
エチルアミンを30mlのジクロロメタンに溶かし、室温攪
拌下、0.35mlの塩化メタンスルホニルを滴下する。室温
で2時間攪拌後、減圧下溶媒を留去する。残留物は酢酸
エチルに溶かし、希塩酸,水,重層水,水で洗う。乾燥
後、溶媒を留去すると、1.98gの表題化合物が得られ
る。
IR(KBr)cm-1:2920,2850,1460,1350,1285,1160,1125,1
110. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.2〜2.0(40H,
m),2.98(3H,s),3.0〜3.6(8H,m),3.43(3H,s),3.7
〜4.1(1H,m),4.22(2H,t). 実施例21. 2−メトキシオキシエチル 2−メトキシ−3−オクタ
デシルオキシプロピル スルホン 実施例20と同様の方法により、2−ヒドロキシエチル
2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピル スル
ホンと塩化メタンスルホニルから表題化合物が得られ
る。
IR(KBr)cm-1:2920,2850,1460,1350,1295,1170,1125,1
110. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.2〜1.7(32H,
m),3.05(3H,s),3.16〜3.67(8H,m),3.43(3H,s),
3.7〜4.0(1H,m),4.61(2H,t). 実施例22. 3−メチルオキシプロピル 2−メトキシ−3−オクタ
デシルオキシプロピル スルホン 実施例20と同様の方法により、3−ヒドロキシプロピル
2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピル ス
ルホンと塩化メタンスルホニルから表題化合物が得られ
る。
IR(KBr)cm-1:2920,2850,1465,1350,1300,1172,1120,9
65,925. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),2.
30(2H,m),3.01(3H,s),3.05〜3.65(8H,m),3.43(3
H,s),3.90(1H,m),4.37(2H,t). 実施例23. 10−メシルオキシデシル 2−メトキシ−3−オクタデ
シルオキプロピル スルホン 実施例20と同様の方法により、10−ヒドロキシデシル
2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピル スル
ホンと塩化メタンスルホニルから表題化合物が得られ
る。
IR(KBr)cm-1:2920,2850,1465,1350,1170,1120. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.2〜2.0(48H,
m),2.98(3H,s),3.0〜3.6(8H,m),3.43(3H,s),3.8
〜4.1(1H,m),4.22(2H,t). 実施例24. 3−メシルオキシプロピル 2−メトキシ−3−テトラ
デシルオキシプロピル スルホン 実施例20と同様の方法により、3−ヒドロキシプロピル
2−メトキシ−3−テトラデシルオキシプロピル ス
ルホンと塩化メタンスルホニルから表題化合物が得られ
る。
IR(Neat)cm-1:2920,2850,1460,1350,1310,1170,1115. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.1〜1.7(24H,
m)2.2〜2.5(2H,m),3.03(3H,s),3.44(3H,s),3.1
〜3.6(8H,m),3.8−4.1(1H,m),4.38(2H,t). 実施例25. 3−メシルオキシプロピル 2−メトキシ−3−オクタ
デシルカルバモイルオキシプロピル スルホン 実施例20と同様の方法により、3−ヒドロキシプロピル
2−メトキシ−3−オクタデシルカルバモイルオキシ
プロピル スルホンと塩化メタンスルホニルから表題化
合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3350,2920,2850,1700,1535,1465,1350,1
170. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.1〜1.7(32H,
m)2.13〜2.46(2H,m),3.01(3H,s),3.44(3H,s),3.
1〜3.4(6H,m),3.8〜4.3(3H,m),4.38(2H,t). 実施例26. 2−ベンジルオキシ−3−オクタデシルオキシプロピル
3−メシルオキシプロピル スルホン 実施例20と同様の方法により、2−ベンジルオキシ−3
−オクタデシルオキシプロピル 3−ヒドロキシプロピ
ル スルホンと塩化メタンスルホニルから表題化合物が
得られる。
IR(Neat)cm-1:2920,2850,1465,1350,1300,1175,1120,
920,730. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.28(32H,m),2.
1〜2.36(2H,m),2.91(3H,s),3.0〜3.55(9H,m),4.2
0(2H,t),4.65(2H,dd),7.34(5H). 実施例27. 3−メシルオキシプロピル 3−メトキシ−4−オクタ
デシルオキシブチル スルホン 実施例20と同様の方法により、3−ヒドロキシプロピル
3−メトキシ−4−オクタデシルオキシブチル スル
ホンと塩化メタンスルホニルから表題化合物が得られ
る。
IR(Neat)cm-1:2925,2850,1465,1350,1270,1170,1120, NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25〜1.6(32H,
m)1.9〜2.4(4H,m),3.0(3H,s),2.9〜3.3(4H,m),
3.3〜3.6(5H,m),3.37(3H,s),4.38(2H,t). 実施例28. 3−メシルオキシプロピル 3−メトキシ−4−オクタ
デシルオキシブチル スルホキシド 実施例20と同様の方法により、3−ヒドロキシプロピル
3−メトキシ−4−オクタデシルオキシブチル スル
ホキシドと塩化メタンスルホニルから表題化合物が得ら
れる。
NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),1.
9〜2.43(4H,m),2.85〜3.55(4H,m),3.03(3H,s),3.
40(3H,s),3.3〜3.6(5H,m),4.40(2H,t). 実施例29. 3−メシルオキシプロピル 2−メトキシ−3−オクタ
デシルオキシプロピル スルフィド 実施例20と同様の方法により、3−ヒドロキシプロピル
2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピル ス
ルフィドと塩化メタンスルホニルから表題化合物が得ら
れる。
IR(KRr)cm-1:2920,2850,1460,1350,1170,1120. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.2〜1.8(32H,
m)1.9〜2.2(2H,m),2.62〜2.77(4H,m),2.98(3H,
s),3.3〜3.6(4H,m)3.42(3H,s),4.33(3H,t). 実施例30. 3−〔(2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピ
ル)スルホニル〕プロピルトリメチルアンモニウム メ
シレート 1.45gの3−メシルオキシプロピル 2−メトキシ−3
−オクタデシルオキシプロピル スルホンを2.0gのトリ
メチルアミンを含む10mlのトルエンに溶かし、室温で3
日間攪拌した。反応液を濃縮乾固し、残査をシリカゲル
のカラムクロマトで精製すると1.04gの表題化合物が得
られる。
IR(KRr)cm-1:3420,2920,2850,1462,1285,1202,1190,1
110,1055. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),2.
33(2H,m),2.70(3H,s),3.32(9H,s),3.45(3H,s),
3.15〜3.6(11H,m),3.7〜4.0(3H,m). 実施例31. 6−〔(2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピ
ル)スルホニル〕ヘキシルトリメチルアンモニウム メ
シレート 実施例30と同様の方法により、6−メシルオキシヘキシ
ル 2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピル
スルホンとトリメチルアミンから表題化合物が得られ
る。
IR(KBr)cm-1:3420,2920,2850,1460,1280,1200,1120,1
055. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.2〜2.0(40H,
m)2.72(3H,s),2.8〜3.7(10H,m)3.33(9H,s),3.46
(3H,s),3.7〜4.05(1H,m). 実施例32. 10−〔(2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピ
ル)スルホニル〕デシルトリメチルアンモニウム メシ
レート 実施例30と同様の方法により、10−メシルオキシデシル
2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピル ス
ルホンとトリメチルアミンから表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3400,2920,2850,1460,1285,1190,1115,1
050. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.1〜2.0(48H,
m),2.70(3H,s),2.9〜3.6(10H,m),3.30(9H,s),3.
43(3H,s),3.7〜4.0(1H,m). 実施例33. 3−〔(2−メトキシ−3−テトラデシルオキシプロピ
ル)スルホニル〕プロピルトリメチルアンモニウム メ
シレート 実施例30と同様の方法により、3−メシルオキシプロピ
ル 2−メトキシ−3−テトラデシルオキシプロピル
スルホンとトリメチルアミンから表題化合物が得られ
る。
IR(KBr)cm-1:3420,2920,2850,1462,1290,1210,1190,1
110,1055. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.1〜1.8(24H,
m),2.2〜2.6(2H,m),2.70(3H,s),3.2〜3.6(8H,
m),3.33(9H,s),3.43(3H,s),3.7〜4.1(3H,m). 実施例34. 3−〔(2−メトキシ−3−オクタデシルカルバモイル
オキシプロピル)スルホニル〕プロピルトリメチルアン
モニウム メシレート 実施例30と同様の方法により、3−メシルオキシプロピ
ル 2−メトキシ−3−オクタデシルカルバモイルオキ
シプロピル スルホンとトリメチルアミンから表題化合
物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3420,2920,2850,1700,1530,1462,1290,1
190,1110,1050. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.1〜1.8(32H,
m),2.2〜2.6(2H,m),3.0〜4.4(11H,m),2.67(3H,
s),3.32(9H,s),3.43(3H,s),5.84(1H). 実施例35. 3−〔(2−ベンジルオキシ−3−オクタデシルオキシ
プロピル)スルホニル〕プロピルトリメチルアンモニウ
ム メシレート 実施例30と同様の方法により、2−ベンジルオキシ−3
−オクタデシルオキシプロピル 3−メシルオキシプロ
ピル スルホンとトリメチルアミンから表題化合物が得
られる。
IR(KBr)cm-1:2920,2850,1465,1285,1210,1190,1055,1
035. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),2.
05〜2.45(2H,m),2.68(3H,s),3.17(9H,s),3.1〜3.
7(10H,m),4.2(1H),4.67(2H,dd),7.34(5H). 実施例36. 3−〔(3−メトキシ−4−オクタデシルオキシブチ
ル)スルホニル〕プロピルトリメチルアンモニウム メ
シレート 実施例30と同様の方法により、3−メシルオキシプロピ
ル 3−メトキシ−4−オクタデシルオキシブチル ス
ルホンとトリメチルアミンから表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3420,2920,2850,1465,1280,1200,1190,1
125,1060. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m)2.0
3(2H,m),2.4(2H,m),2.71(3H,s),2.9〜3.55(9H,
m),3.31(9H,s),3.40(3H,s),3.65〜3.9(2H,m). 実施例37. 3−〔(3−メトキシ−4−オクタデシルオキシブチ
ル)スルフィニル〕プロピルトリメチルアンモニウム
メシレート 実施例30と同様の方法により、3−メシルオキシプロピ
ル 3−メトキシ−4−オクタデシルオキシブチル ス
ルホキシドとトリメチルアミンより表題化合物が得られ
る。
IR(KBr)cm-1:3410,2920,2850,1630,1465,1200,1192,1
058. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),1.
97(2H,m),2.35(2H,m),2.71(3H,s),3.31(9H,s),
3.40(3H,s),3.3〜3.65(5H,m),3.6〜3.9(2H,m),2.
85〜3.15(4H,m). 実施例38. 3−〔2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピ
ル)チオ〕プロピルトリメチルアンモニウム メシレー
ト 実施例30と同様の方法により、3−メシルオキシプロピ
ル 2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピル
スルフィドとトリメチルアミンから表題化合物が得られ
る。
IR(KBr)cm-1:3420,2920,2850,1465,1200,1120,1055. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.1〜1.7(32H,
m),1.9〜2.4(2H,m),2.6〜3.0(4H,m),2.70(3H,
s),3.33(9H,s),3.1〜3.9(7H,m),3.41(3H,s). 実施例39. 3−〔(2−ヒドロキシ−3−オクタデシルオキシプロ
ピル)スルホニル〕プロピルトリメチルアンモニウム
メシレート 酢酸50ml,水5mlの混合溶媒に1.4gの3−〔(2−ベンジ
ルオキシ−3−オクタデシルオキシプロピル)スルホニ
ル〕プロピルトリメチルアンモニウム メシレートを溶
かし、パラジウムカーボンの存在下、水素気流中で振と
うする。触媒をろ去し、ろ液は濃縮する。残留物をアセ
トンで処理すると1.07gの表題化合物が粉末として得ら
れる。
IR(KBr)cm-1:2920,2850,1465,1290,1190,1125,1060. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),2.
2〜2.55(2H,m),2.71(3H,s),3.24(9H,s),3.0〜3.8
(11H,m),4.25(1H,s). 実施例40 3−〔(2−メチルカルバモイルオキシ−3−オクタデ
シルオキシプロピル)スルホニル〕プロピルトリメチル
アンモニウム メシレート 6mlのクロロホルムに0.65gの3−〔(2−ヒドロキシ−
3−オクタデシルオキシプロピル)スルホニル〕プロピ
ルトリメチルアンモニウム メシレート,1mlのイソシア
ン酸メチルおよび1mlのトリエチルアミンを加え、室温
で1夜攪拌する。減圧下で反応液を濃縮し、残留物をシ
リカゲルのカラムクロマトで精製すると、0.2gの表題化
合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:2920,2850,1720,1630,1462,1290,1190,1
120,1052. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),2.
35(2H,m),2.73(3H,s),2.7〜2.8(3H),3.0〜4.1(1
0H,m),2.88(9H,s),5.23(1H,m),6.77(1H,br.) 実施例41 2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピルビニル
スルホン 2gのトリメチルアミンを含むトルエン(10ml)に1.0gの
2−メシルオキシエチル 2−メトキシ−3−オクタデ
シルオキシプロピル スルホンを溶かし、室温で6時間
攪拌する。30mlのヘキサンを加え不溶物をろ去する。ろ
液を濃縮すると無色結晶として、0.6gの表題化合物が得
られる。
融点47〜49℃。
IR(KBr)cm-1:2920,2850,1460,1290,1110. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.1〜1.6(32H,
m),3.26(2H,t),3.40(3H,s),3.34〜3.56(4H,m),
3.67〜4.0(1H,m),6.02(1H,d),6.34(1H,d),6.72
(1H,dd). 実施例42 2−〔(2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピ
ル)スルホニル〕エチルジメチルアミン 2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピルビニル
スルホン(618mg)を1.2gのジメチルアミンを含む6mlの
トルエンに溶かし、室温で1時間攪拌する。減圧下で濃
縮すると油状物として、680mgの表題化合物が得られ
る。塩酸塩は78〜80℃の融点を示す。
IR(KBr)cm-1:2930,2850,2570,2450,1470,1300,1240,1
220. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.23(32H,m),2.
8(6H,br,s),3.2〜4.0(11H,m),3.47(3H,s),13.2
(1H). 実施例43 2−〔(2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピ
ル)スルホニル〕エチルトリメチルアンモニウム メシ
レート 2−〔(2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピ
ル)スルホニル〕エチルジメチルアミン(0.48g)とメ
タンスルホン酸メチル(1g)を10mlのクロロホルムに溶
かし、70℃で5時間攪拌する。減圧下で濃縮し、残査を
クロロホルムとエーテルから結晶化すると、417mgの表
題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3420,2920,2850,1480,1460,1320,1190,1
115,1040. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.23(32H,m),2.
69(3H,s),3.3〜4.1(11H,m),3.39(9H,s),3.47(3
H,s). 実施例44 2−〔(2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピ
ル)スルホニル〕エチルトリメチルアンモニウム イオ
ダイド 2−〔(2−メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピ
ル)スルホニル〕エチルジメチルアミン(0.24g)を5ml
のエーテルに溶かし、1mlのヨウ化メチルを加えて、室
温で2日間攪拌する。減圧下濃縮し、残留物をメタノー
ルで処理すると、粉末として275mgの表題化合物が得ら
れる。
IR(KBr)cm-1:2920,2850,1470,1320,1130,1110. NMR(90MHz,d6−DMSO)δ:0.85(3H,t),1.22(32H,
m),3.11(9H,s),3.2〜3.9(11H,m),3.37(3H,s). 実施例45 N−〔3−{(2−メトキシ−3−オクタデシルオキシ
プロピル)スルホニル}プロピル〕ピリジニウム メシ
レート 3−メシルオキシプロピル 2−メトキシ−3−オクタ
デシルオキシプロピル スルホン(1.0g)を5mlのピリ
ジンに溶かし、70℃で14時間攪拌する。減圧下でピリジ
ンを留去し、残留物をシリカゲルのカラムクロマトで精
製すると、828mgの表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3410,2920,2850,1630,1490,1465,1288,1
208,1190,1120,1050,785. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),2.
63(2H,m),2.73(3H,s),3.15〜3.55(8H,m),3.38(3
H,s),3.85(1H,m),5.09(2H,t),8.10(2H,t),8.49
(1H,t),9.42(2H,d). 実施例46 N−〔3−{(2−メトキシ−3−オクタデシルカルバ
モイルオキシプロピル)スルホニル}プロピル〕ピリジ
ニウム メシレート 実施例45と同様の方法により、3−メシルオキシプロピ
ル 2−メトキシ−3−オクタデシルカルバモイルオキ
シプロピル スルホン(1.0g)とピリジンから表題化合
物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3420,2920,2850,1700,1630,1525,1462,1
195,1110. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.88(3H,t),1.1〜1.7(32H,
m),2.71(3H,s),2.5〜2.8(2H,m),3.33(3H,s),3.0
〜4.4(9H,m),5.07(2H,t),6.01(1H,t),8.08(2H,
t),8.45(1H,t),9.43(2H,d). 実施例47 N−〔3−{(3−メトキシ−4−オクタデシルオキシ
ブチル)スルホニル}プロピル〕ピリジニウム メシレ
ート 実施例45と同様の方法により、3−メシルオキシプロピ
ル 3−メトキシ−4−オクタデシルオキシブチル ス
ルホンとピリジンより表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3420,2920,2850,1635,1490,1468,1202,1
190,1122,1058. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),2.
1(2H,m),2.65(2H,m),2.73(3H,s),3.38(3H,s),
3.0〜3.5(9H,m),5.11(2H,t),8.07(2H,t),8.43(1
H,t),9.38(2H,d). 実施例48 N−〔3−{(3−メトキシ−4−オクタデシルオキシ
ブチル)スルホニル}プロピル〕チアゾリウム メシレ
ート 実施例45と同様の方法により、3−メシルオキシプロピ
ル 3−メトキシ−4−オクタデシルオキシブチル ス
ルホンとチアゾールから表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3420,2925,2850,1550,1468,1202,1190,1
120,1060. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(2H,m),2.1
(2H,m),2.6(2H,m),2.73(3H,s),3.38(3H,s),3.0
〜3.5(9H,m),5.0(2H,t),8.13(1H),8.53(1H),1
0.81(1H). 実施例49 N−〔3−{(2−メトキシ−3−オクタデシルオキシ
プロピル)スルホニル}プロピル〕ピリジニウム クロ
リド N−〔3−{(2−メトキシ−3−オクタデシルオキシ
プロピル)スルホニル}プロピル〕ピリジニウムメシレ
ート(134mg)を80%メタノールに溶かし、陰イオン交
換樹脂IRA−410(Cl型)で処理する。減圧下で溶媒を留
去して得られる残留物をアセトンで処理すると無色粉末
として99mgの表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:2920,2850,1632,1490,1465,1288,1120. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),2.
66(2H,m),3.15〜3.60(8H,m)3.38(3H,s),3.87(1
H,m),5.25(2H,t),8.13(2H,t),8.51(1H,t),9.65
(1H,t). 実施例50 12−シクロヘキシルドデカノール 2−〔(12−ブロモドデシル)オキシ〕テトラヒドロ−
2H−ピラン(57.8g)を250mlのテトラヒドロフラン(TH
F)に溶かし、室温攪拌下、窒素気流中でジリチウム
テトラクロロキュープラート(0.35g)のTHF(16ml)溶
液を滴下する。次に反応温度を10〜15℃に保ちながら、
シクロヘキシルマグネシウムブロミド(39.6g)のTHF
(200ml)溶液を滴下する。滴下終了後、室温で7時間
攪拌を続け、反応を終わる。氷冷下、2N−硫酸を加えて
反応液を酸性にする。不溶物をろ去し、酢酸エチルで洗
う。THF層と酢酸エチル層は合わせ、水、重曹水、水で
洗浄後乾燥する。減圧下で溶媒を留去して得られた粗2
−〔(12−シクロヘキシルドデシル)オキシ〕テトラヒ
ドロ−2H−ピランは450mlのメタノールに溶かし、アン
バーリスト H−15(4.5g)を加え45℃で2時間かきま
ぜる。樹脂をろ去し、ろ液を濃縮して得られた残留物を
シリカゲルのカラムクロマトで精製すると、20.6gの表
題化合物が無色固型物として得られる。
IR(KBr)cm-1:3370,2890,2840,1620,1460,1450,1350,1
050,1030,720. NMR(90MHz,CDCl3)δ:1.25(26H),1.47〜1.73(7H)
3.47〜3.68(2H). 実施例51 1,2−エポキシ−3−(12−シクロヘキシルドデシルオ
キシ)プロパン 12−シクロヘキシルドデカノール(26.5g), エピクロロヒドリン(27.4g),50%水酸化ナトリウム水
溶液(52.6g),セチルトリメチルアンモニウムクロリ
ド(2.0g),およびトルエン(300ml)の混合物を60℃
で24時間かきまぜる。反応液を水洗、乾燥後濃縮して得
られる残留物をシリカゲルのカラムクロマトで精製する
と、無色油状物として22.8gの表題化合物が得られる。
IR(Neat)cm-1:2920,2850,1450,1340,1250,1110,910,8
40. NMR(90MHz,CDCl3)δ:1.10〜1.75(32H),2.58(1H),
2.78(1H),3.13(1H),3.27〜3.77(4H). 実施例52 1−ベンジル−3−(12−シクロヘキシルドデシル)グ
リセリン ジメチルスルホキシド(100ml)に1.4gの水素化ナトリ
ウムを懸濁し、室温攪拌下、9.73gのベンジルアルコー
ルを滴下する。滴下終了後除々に加熱し、60℃で40分攪
拌する。次に1,2−エポキシ−3−(12−シクロヘキシ
ルドデシルオキシ)プロパン(9.7g)のテトラヒドロフ
ラン(50ml)溶液を滴下、60°で2時間攪拌を続ける。
希塩酸で中和後、ヘキサン−酢酸エチル(1:1)で抽出
する。抽出層は水洗、乾燥後濃縮する。残留物をシリカ
ゲルのカラムクロマトで精製すると油状物として10.2g
の表題化合物が得られる。
NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.8〜1.9(33H,m),2.50(1H,
d),3.37〜3.60(6H,m),3.75〜4.25(1H,m),4.63(2
H,s),7.33(5H,s). 実施例53 1−(12−シクロヘキシルドデシル)−2−メチルグリ
セリン 70mlのテトラヒドロフランに0.86gの水素化ナトリウム
を懸濁し、室温攪拌下、1−ベンジル−3−(12−シク
ロヘキシルドデシル)グリセリン(10.2g)のテトラヒ
ドロフラン(50ml)溶液を滴下する。室温で40分攪拌
後、5.11gのヨウ化メチルを滴下し、2時間攪拌を続け
る。減圧下で溶媒を留去し、残留物をヘキサンで抽出す
る。抽出層を水洗、乾燥、濃縮すると、粗生成物として
1−ベンジル−2−メチル−3−(12−シクロヘキシル
ドデシル)グリセリンが得られる。この粗生成物をエタ
ノール(100ml)と酢酸(30ml)の混合溶媒に溶かし、1
0%パラジウム−炭素の存在下、水素気流中で振とうす
る。触媒をろ去し、ろ液を濃縮すると粗生成物として9.
6gの表題化合物が得られる。
NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.7〜1.9(33H,m),2.2(1H,br,
s),3.3〜3.8(7H,m),3.43(3H,s). 実施例54 2−メトキシ−3−(12−シクロヘキシルドデシルオキ
シ)プロピル メタンスルホネート 100mlのジクロロメタン1に10.8gの1−(12−シクロヘ
キシルドデシルオキシ)−2−メチルグリセリンと4.42
mlのトリエチルアミンを加え、氷冷攪拌下、3.64gの塩
化メタンスルホニルを滴下する。滴下終了後、室温で2
時間攪拌し反応を終わる。反応液は水、重曹水、水で洗
浄後、乾燥する。減圧下で溶媒を留去すると残留物とし
て10.42gの表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:2925,2850,1345,1170,1125,985,965,86
0. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.7〜1.9(33H,m),3.03(3H,
S),3.47(3H,S),3.3〜3.7(5H,m),4.1〜4.5(2H,
m). 実施例55 2−メトキシ−3−(12−シクロヘキシルドデシルオキ
シ)プロピル3−ヒドロキシプロピルスルホン ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(1M溶液)90ml
に8.82gの3−メルカプトプロパノールと1.5gの水素化
ホウ素ナトリウムを加え、窒素気流下室温で攪拌しなが
ら、120mlのテトラヒドロフランに溶かした10.4gの2−
メトキシ−3−(12−シクロヘキシルドデシルオキシ)
プロピル メタンスルホネートを滴下する。室温で一夜
攪拌後、塩酸で酸性にする。減圧下でメタノールを留去
し、残留物をヘキサンで抽出する。抽出層を水洗、乾
燥、濃縮すると、粗2−メトキシ−3−(12−シクロヘ
キシルドデシルオキシ)プロピル3−ヒドロキシプロピ
ル スルフィドが得られる(10.2g)。粗スルフィドは2
50mlのジクロロメタンに溶かし、室温で攪拌しながら、
10.0gのメタ・クロロ過安息香酸を少しづつ加える。室
温で3時間攪拌した後、不溶物をろ去し、ろ液は亜硫酸
水素ナトリウム水溶液、重曹水、水で洗浄し乾燥する。
減圧下溶媒を留去して得られる残留物を、シリカゲルの
カラムクロマトで精製すると8.9gの表題化合物が得られ
る。
IR(Neat)cm-1:3400,2925,2850,1445,1295,1210. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.7〜1.9(33H,m),1.9〜2.25
(2H,m),3.43(3H,S),3.15〜3.6(9H,m),3.65〜4.0
(2H,m). 実施例56 3−メシルオキシプロピル 2−メトキシ−3−(12−
シクロヘキシルドデシルオキシ)プロピル スルホン 8.9gの2−メトキシ−3−(12−シクロヘキシルドデシ
ルオキシ)プロピル 3−ヒドロキシプロピル スルホ
ンと3.7mlのトリエチルアミンを100mlのジクロロメタン
に溶かし、氷冷攪拌下、3.0gの塩化メタンスルホニルを
滴下する。室温で2時間攪拌後、反応液は水、重曹水、
水で洗浄し乾燥する。減圧下溶媒を留去すると、10.4g
の表題化合物が得られる。
IR(Neat)cm-1:2920,2850,1465,1445,1350,1170,1110. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.7〜1.9(33H,m),2.1〜2.45
(2H,m),2.97(3H,S),3.40(3H,S),3.05〜3.65(8H,
m)3.75〜3.95(1H,m),4.33(2H,t) 実施例57 3−〔{3−(12−シクロヘキシルドデシルオキシ)−
2−メトキシプロピル}スルホニル〕プロピルトリメチ
ル アンモニウム メシレート 5.4gの3−メシルオキシプロピル 2−メトキシ−3−
(12−シクロヘキシルドデシルオキシ)プロピル スル
ホンを10gのトリメチルアミンを含む50mlのトルエンに
溶かし、室温で5日間攪拌した。反応液を濃縮乾固し、
残査をシリカゲルのカラムクロマトで精製すると3.17g
の表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3420,2920,2850,1480,1445,1290,1210,1
190,1110,1060. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.9〜1.8(33H,m),2.2〜2.6(2
H,m),2.70(3H,S),3.2〜3.6.(8H,m),3.33(9H,s),
3.43(3H,s),3.65〜4.0(3H,m). 実施例58 3−〔(2−アセトアセトキシ−3−オクタデシルオキ
シプロピル)スルホニル}プロピルトリメチルアンモニ
ウム メシレート ピリジン(5ml)とジクロロメタン(20ml)の混合溶媒
に2.35gの3−〔(2−ヒドロキシ−3−オクタデシル
オキシプロピル)スルホニル〕プロピルトリメチルアン
モニウム メシレートを溶かし、氷冷攪拌下、2.5mlの
ジケテンを滴下する。滴下終了後、室温で5時間攪拌
し、3mlのメタノールを加える。減圧下溶媒を留去し、
残留物をシリカゲルのカラムクロマトで精製すると、0.
5gの表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3430,2920,2850,1745,1720,1620,1465,1
190,1125,1060. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),2.
26(3H,S),2.1〜2.5(2H,m).2.67(3H,s),3.27(9H,
s),3.0〜3.9(12H,m),5.53(1H,m). 実施例59 4−〔(3−オクタデシルオキシ−2−メトキシプロピ
ル)スルホニル〕ブタノール ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(1M溶液)40ml
に3.1gの4メルカプトブタノール、0.5gの水素化ホウ素
ナトリウムを加え、室温攪拌下、2−メトキシ−3−オ
クタデシルオキシプロピル メタンスルホネート(4.36
g)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液を滴下する。室
温で14時間、続いて40℃で1.5時間かき混ぜた後、減圧
下で溶媒を留去する。残留物に希塩酸を加え、ヘキサン
で抽出する。抽出層を水洗、乾燥、濃縮すると、粗2−
メトキシ−3−オクタデシルオキシプロピル 4−ヒド
ロキシブチル スルフィドが得られる。このスルフィド
を75mlのジクロロメタンに溶かし、室温攪拌下、7.6gの
メタ・クロロ過安息香酸を少しづつ加える。室温で1時
間かき混ぜた後、不溶物をろ去する。ろ液は亜硫酸ナト
リウム水溶液、重曹水、水で洗い、乾燥後濃縮する。残
留物をシリカゲルのカラムクロマトで精製すると2.5gの
表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3450,2920,2850,1465,1380,1290,1115,9
68. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t)1.25(30H,m),1.4
5〜2.1(6H,m),2.93〜3.8(10H,m),3.43(3H,s),3.9
0(1H,m). 実施例60 4−〔(3−オクタデシルオキシ−2−メトキシプロプ
ル)スルホニル〕ブチルトリメチルアンモニウム メシ
レート 50mlのジクロロメタンに2.5gの4−〔(3−オクタデシ
ルオキシ−2−メトキシプロピル)スルホニル〕ブタノ
ールを溶かし、氷冷攪拌下、0.78gの塩化メタンスルホ
ニルと0.95mlのトリエチルアミンを滴下した。室温で40
分攪拌した後、反応液は水、重曹水、水で洗浄した。乾
燥後、減圧下で溶媒を留去すると2.76gの4−メシルオ
キシブチル 3−オクタデシルオキシ−2−メトキシプ
ロピル スルホンが得られる。このスルホンを8gのトリ
メチルアミンを含むトルエン40mlにとかし、室温で40時
間かき混ぜる。反応液を濃縮し、クロロホルム−アセト
ンから再沈殿を行うと2.1gの表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:3420,2920,2850,1465,1292,1208,1190,1
120,1060 NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t),1.25(32H,m),1.
96(4H,m),2.69(3H,s),3.30(9H,s),3.45(3H,s),
3.0〜3.75(10H,m)3.88(1H,quint). 実施例61 2−メトキシ−3−(3,7,11,15−テトラメチルヘキサ
デシルオキシ)プロピル メタンスルホネート 2−メトキシ−3−(3,7,11,15−テトラメチルヘキサ
デシルオキシ)プロパノール(9.21g)とトリエチルア
ミン(4.66ml)を100mlの酢酸エチルに溶かし、氷冷攪
拌下、10.1mlの塩化メタンスルホニルを滴下する。氷冷
下で30分、室温で2時間攪拌後、反応液は水、希塩酸、
水、重曹水、水で洗浄する。乾燥後、溶媒を留去すると
残留物として9.8gの表題化合物が得られる。
IR(Neat)cm-1:2910,2850,1460,1360,1180. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.7〜1.7(39H,m),3.01(3H,
s),3.3〜3.7(5H,m),3.45(3H,s),4.30(2H,m). 実施例62 2−メトキシ−3−(3,7,11,15−テトラメチルヘキサ
デシルオキシ)プロピル 3−ヒドロキシプロピル ス
ルフィド 30mlテトラヒドロフランにナトリウムメトキシドのメタ
ノール溶液(28%溶液)11.18ml、水酸化ホウ素ナトリ
ウム(0.57g)、3−メルカプトプロパノール(4.14g)
を加え、窒素気流中室温攪拌下、2−メトキシ−3−
(3,7,11,15−テトラメチルヘキサデシルオキシ)プロ
ピル メタンスルホネート(6.97g)のテトラヒドロフ
ラン(50ml)溶液を滴下する。滴下終了後、室温で16時
間攪拌する。減圧下で溶媒を留去し、残留物をヘキサン
で抽出する。抽出層は水、希塩酸、水、重曹水、水で洗
浄後乾燥する。減圧下で溶媒を留去すると、油状物とし
て6.67gの表題化合物が得られる。
IR(Neat)cm-1:3400,2910,2850,1465,1380,1120. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.7〜1.7(39H,m),1.63(1H,
t),1.84(2H,m),2.62〜2.77(4H,m),3.3〜3.6(5H,
m),3.39(3H,s),3.73(2H,m). 実施例63 3−〔{2−メトキシ−3−(3,7,11,15−テトラメチ
ルヘキサデシルオキシ)プロピル}スルホニル〕プロパ
ノール 2−メトキシ−3−(3,7,11,15−テトラメチルヘキサ
デシルオキシ)プロピル 3−ヒドロキシプロピル ス
ルフィド(6.66g)をジクロロメタン(150ml)に溶か
し、氷冷攪拌下7.38gのメタ・クロロ過安息香酸を少し
づつ加える。2時間室温で攪拌した後、不溶物をろ去
し、ろ液は水、亜硫酸ナトリウム水、水、重曹水、水で
洗浄する。乾燥後、溶媒を留去して得られる残留物をシ
リカゲルのカラムクロマトで精製すると、油状物として
6.48gの表題化合物が得られる。
IR(Neat)cm-1:3450,2910,2850,1465,1380,1300,1125,
1017. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.7〜1.8(41H,m),1.8(1H),
2.0〜2.3(4H,m),3.0〜3.6(5H,m),3.44(3H,s),3.7
〜4.2(3H,m). 実施例64 3−メシルオキシプロピル 2−メトキシ−3−(3,7,
11,15−テトラメチルヘキサデシルオキシ)プロピル
スルホン 100mlの酢酸エチルに3−〔{2−メトキシ−3−(3,
7,11,15−テトラメチルヘキサデシルオキシ)プロピ
ル}スルホニル〕プロパノール(4.5g)と1.54mlのトリ
エチルアミンを加え、室温攪拌下、0.85mlの塩化メタン
スルホニルを滴下した。3時間室温で攪拌した後、反応
液は水、希塩酸、水、重曹水、水で洗浄する。乾燥後、
溶媒を留去すると油状物として5.16gの表題化合物が得
られる。
IR(Neat)cm-1:2920,2850,1460,1355,1240,1180,1120. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.7〜1.8(41H,m),2.33(4H,
m),3.02(3H,s),3.1〜3.6(5H,m),3.44(3H,s),3.8
〜4.1(1H,m),4.37(2H,t). 実施例65 3−〔{2−メトキシ−3−(3,7,11,15−テトラメチ
ルヘキサデシルオキシ)プロピル}スルホニル〕プロピ
ルトリメチルアンモニウム メシレート 3−メシルオキシプロピル 2−メトキシ−3−(3,7,
11,15−テトラメチルヘキサデシルオキシ)プロピル
スルホン(3.1g)を4gのトリメチルアミンを含むトルエ
ン(20ml)に溶かし、室温で3日間攪拌する。減圧下濃
縮し残留物をシリカゲルのカラムクロマトで精製する
と、2.49gの表題化合物が得られる。
IR(KBr)cm-1:2920,2850,1460,1375,1290,1200,1110,1
050. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.7〜1.8(41H,m),2.2〜2.6(4
H,m),2.69(3H,s),3.1〜4.0(5H,m),3.34(9H,s),
3.46(3H,s). 実施例66 N−{3−{〔2−メトキシ−3−(3,7,11,15−テト
ラメチルヘキサデシルオキシ)プロピル〕スルホニル}
プロピル}モルホリン・塩酸塩 3−メシルオキシプロピル 2−メトキシ−3−(3,7,
11,15−テトラメチルヘキサデシルオキシ)プロピル
スルホン(1.2g)を2mlのモルホリンに加え、100℃で2
時間攪拌する。水を加えて酢酸エチルで抽出し、抽出層
は重曹水、水で洗浄した後乾燥する。減圧下で溶媒を留
去して得た残留物をシリカゲルのカラムクロマトで精製
し、メタノール塩酸で処理すると0.89gの表題化合物が
得られる。
IR(KBr)cm-1:2920,2850,2300−2700,1455,1375,1280,
1120. NMR(90MHz,CDCl3)δ:0.7〜1.7(39H,m),2.4〜2.7(2
H,m),3.0〜4.3(19H,m),3.41(3H,m). 試験例1. ICRマウス(1群5匹)にマウスあたり1×105個のザル
コーマ180細胞を腹腔内に移植した。ついで、生理食塩
水に溶解した実施例の化合物0.33mg/マウスを1時間
後、1日後,2日後の計3回、腹腔内投与した。また照射
化合物〔II1〕を同じ条件で投与した。薬物を投与しな
い対照群に対する生命延長率(但し、生存日数が60日未
満のものについてのみ算出)を表1に示す。
試験例2. C3Hマウス(1群5匹)にマウス1匹あたり1×104個の
MM46細胞を腹腔内に移植し、移植の翌々日から4日間、
薬物を0.25mg/マウスを腹腔内に投与した。薬物を投与
しない対照群に対する薬物投与群の死亡マウスに関する
生命延長率(但し、生存日数が60日未満のマウスについ
てのみ計算)及びMM−46の移植後60日目の生存匹数を表
2に示す。
試験例3 本発明化合物のヒト骨髄性白血病細胞,HL−60に対する
増殖抑制効果(IC50)を表3に示す。測定法はR.Gallo
ら,Blood,Vol.54,713(1979)記載の方法によった。
試験例4 PAF抑制作用 血小板凝集におけるPAF抑制作用 〔試験方法および結果〕 雄性ウサギより、血液凝固防止剤として3.15%クエン酸
(血液9に対して1の割合)を含む注射筒を用いて、直
接採血した。次いで室温下、1,000rpmで10分間遠心分離
することにより多血小板血漿(PRP:Platelet rich plas
ma)を得た。PRPをさらに1,400rpmにて15分間遠心分離
しPlatelet pelletを得、これをCa++free Tyrode(gela
tin 0.25%含有)に懸濁し、Washed PRPを調製した。こ
のWashed PRP 250μlを37℃にて2分攪拌後、0.2〜0.5
mMのCa++液、25μlを加え、さらに30秒攪拌した。つい
で被検薬物を加えさらに2分間攪拌後PAF3×10-7Mを加
えた。血小板凝集は、凝集計(理化電機製)で測定し
た。被検薬物の活性は、対照PRPにおけるPAFによる最大
の光透過度(最大凝集率)に対する抑制率から求めた。
結果は表4に示す。
発明の効果 本発明の化合物及びその塩は新規な物質であり、抗腫瘍
作用と共に血小板活性因子(PAF)抑制作用を有し、腫
瘍細胞に対する殺細胞効果を含む抗腫瘍作用の増強がみ
られるので、担がん動物に対してすぐれた抗腫瘍剤とし
て、又、PAF抑制作用を有するので、PAFに起因する循環
障害疾患或いはアレルギーに関連する疾病などの予防な
らびに治療剤として有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/27

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式 〔式中、R1は高級アルキル基またはN−高級アルキルカ
    ルバモイル基を、R2は低級アルキル基,炭素数3以上の
    アシル基,N−低級アルキルカルバモイル基またはベンジ
    ル基を、Rは第1ないし3級のアミノ基または第4級ア
    ンモニウム基を示し、xは1または2を、yは0,1また
    は2を、zは2〜10の整数を示す〕で表わされる化合物
    またはその塩。
JP8570687A 1986-07-30 1987-04-09 含窒素、含硫黄脂質化合物 Expired - Lifetime JPH07110847B2 (ja)

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