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JPH07110546A - パトローネ分解機のフイルム巻込み装置 - Google Patents

パトローネ分解機のフイルム巻込み装置

Info

Publication number
JPH07110546A
JPH07110546A JP25587293A JP25587293A JPH07110546A JP H07110546 A JPH07110546 A JP H07110546A JP 25587293 A JP25587293 A JP 25587293A JP 25587293 A JP25587293 A JP 25587293A JP H07110546 A JPH07110546 A JP H07110546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
patrone
film
film winding
spool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25587293A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Takase
治雄 高瀬
Atsuya Nakajima
淳哉 中島
Shinji Iizuka
進次 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP25587293A priority Critical patent/JPH07110546A/ja
Publication of JPH07110546A publication Critical patent/JPH07110546A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パトローネ2の保持安定性を向上する。 【構成】 パトローネ2の搬送路に、パトローネ2のス
プール軸端部3aが通過する位置でフイルム巻込み部2
8を設ける。フイルム巻込み部28を、フイルム巻込み
ローラ対60,61と、これら巻込みローラ対60,6
1を回転するモータ65とから構成する。フイルム巻込
みローラ対60,61を、スプール軸端部3aを挟むよ
うに配置する。フイルム巻込みローラ対60,61をモ
ータ65により、パトローネ2内にフイルム端部7を巻
き込む方向に回転する。 【効果】 パトローネ2の搬送中にフイルム端部7をパ
トローネ2内に確実に巻き込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パトローネを各構成部
品に分解するためのパトローネ分解機のフイルム巻込み
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一眼レフやコンパクトカメラが広く普及
しており、これらのカメラにはパトローネ入り35mmフ
イルムが使用されている。このパトローネ2は、図12
に示すように、写真フイルムを巻き付けるプラスチック
製のスプール3と、これを収納する鉄製の胴部4及びキ
ャップ5とから構成されている。胴部4は円筒体状に形
成されており、その周面からフイルム出入口4aが突出
するように設けられている。フイルム出入口4aには、
遮光用テレンプ6が貼り付けられており、内部に収納し
たフイルムを遮光するようになっている。撮影済の写真
フイルムは、パトローネに収納された状態で現像所に提
出される。現像所では、パトローネから撮影済の写真フ
イルムを引き出してスプールから切り離し、これを現像
処理した後にプリント処理する。他方、フイルムが切り
離されたパトローネは、分解装置でプラスチック製のス
プール3と、鉄製の胴部4及びキャップ5とに分解して
から、廃棄物として産業廃棄物処理業者に引き渡され
る。
【0003】ところで、最近、工業製品による環境汚染
や産業廃棄物の増加が社会問題になりつつある。このよ
うな情況から使用済パトローネに対しても資源の再利用
を図り、例えばプラスチック製部品は再生ペレットの原
料に戻し、また鉄製部品は再生鉄の原料に戻す、いわゆ
るリサイクルを行うことが望まれる。このリサイクルで
は、パトローネ部品を材料ごとに選別するために、パト
ローネを分解する作業が必要になる。このため、本出願
人は、パトローネリサイクル装置(特開平5−6481
1号公報)やパトローネ分解装置(特開平5−6654
6号公報)を提案している。
【0004】図13に示すように、上記パトローネ分解
装置では、円柱体状のパトローネホルダ10の周面にパ
トローネ受入部11を多数円周方向に設け、このパトロ
ーネ受入部11にパトローネ2をセットして、これを押
さえ部材(図示せず)でパトローネ受入部11に固定し
た状態で、固定カム14により押出しロッド13を変位
させ、この押出しロッド13によりスプール3を押し出
すように構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、撮影済
みフイルムを切り離した使用済みのパトローネは切り離
したフイルム端部がパトローネから突出した状態となっ
ている。このため、パトローネを分解するに際してパト
ローネをホルダに保持して固定する場合に、突出したフ
イルム端部によりパトローネの保持安定性が損なわれて
しまうという問題がある。特に、パトローネホルダのパ
トローネ受入部にパトローネをセットする場合に、この
フイルム端部が受入部側に位置してしまうと、パトロー
ネが浮き上がった状態になり、分解位置にパトローネを
正確に位置決めすることができないという問題がある。
【0006】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、パトローネの分解に際して、パトローネの保持安
定性を向上するようにしたパトローネ分解機のフイルム
巻込み装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明は、パトローネ送り手段の
パトローネ搬送路に、パトローネのスプール軸端部が通
過する位置にスプールの回動手段を設け、通過するスプ
ールをフイルム巻取方向に回転して、フイルム端部をパ
トローネ内に巻き込むようにしたものである。
【0008】また、請求項2に記載した発明は、請求項
1記載のフイルム巻込み装置において、スプール回動手
段を、スプール軸端部が通過する位置に、スプール軸端
部を挟むように配置したフイルム巻込みローラ対と、こ
のフイルム巻込みローラ対をパトローネ内にフイルム端
部を巻き込む方向に回転する回転駆動手段とから構成し
たものである。また、請求項3に記載したパトローネ分
解機のフイルム巻込み装置は、前記フイルム巻込みロー
ラ対をパトローネ搬送路の両側に配置して、パトローネ
のスプール軸端部が右側又は左側のいずれに突出するよ
うに配置される場合でも、確実にパトローネ内にフイル
ムを巻き込むようにしたものである。
【0009】
【作用】パトローネの搬送に際しては、パトローネはパ
トローネ受部にセットされる。パトローネの搬送中に、
パトローネの軸端部がフイルム巻込みローラ対の間を通
過すると、フイルム巻込みローラにスプール軸端部が接
触してスプールがフイルム巻込み方向に回転される。こ
れにより、フイルム出入口から突出したフイルム端部が
パトローネ内に巻き込まれる。この後、パトローネは分
解装置に送られ、パトローネホルダのパトローネ受入部
にセットされる。このとき、フイルム端部がパトローネ
内に巻き取られており、フイルム出入口から突出するこ
とがないため、パトローネ受入部からパトローネが浮き
上がることがなく、パトローネの保持案内性が損なわれ
ることがない。
【0010】
【実施例】本発明を実施したパトローネ分解機の全体の
概略を示す図2において、パトローネ分解機は、パトロ
ーネ収容部20を有する整列装置21と、分解装置22
と、受け箱23とから構成されている。パトローネ収容
部20には、使用済みのパトローネ(以下、単にパトロ
ーネという)2が多数投入される。図1に示すように、
パトローネ2は、撮影済みのフイルムが取り出された後
のものであり、フイルム出入口4aからは、切り離した
フイルム端部7が少し外部に突出している。
【0011】図2に示すように、パトローネ収納部20
内のパトローネ2は整列装置21で整列されて、途中で
フイルム巻込み部28によりフイルム端部7がパトロー
ネ2内に巻き取られ、分解装置22に送られる。分解装
置22では、スプール3を軸方向に押してパトローネ2
の胴部4からキャップ5と共に押し出して、スプール3
と胴部4とを分離する。分離したスプール3,胴部4,
キャップ5は受け箱23に落とされる。
【0012】整列装置21は、パトローネ収容部20内
のパトローネ2を掬い上げてから1列に整列して送りだ
す第1のコンベア26と、この第1のコンベア26て整
列されたパトローネ2を分解装置22に送る第2のコン
ベア27と、第2のコンベア27に取り付けられ、搬送
途中でスプール3をフイルム巻取方向に回転させて、フ
イルム端部7をパトローネ2内に巻き込むフイルム巻込
み部28とから構成されている。
【0013】第1のコンベア26は、スプロケットホイ
ール30,31に巻き付けられた2本のローラチェーン
32,33を備えている。この2本のローラチェーン3
2,33には、図3に示すように取付金具35を介して
断面L字型の仕切板36がローラチェーン32,33の
移動方向に対し直交する方向に一定ピッチで架設されて
いる。仕切板36は、そのピッチがパトローネ2の直径
よりも僅かに大きく、パトローネ収容部20からパトロ
ーネ2を掬い上げ、横になった状態で第2のコンベヤ2
7に搬送する。仕切板36は、台座部36bと起立部3
6aとからなり、この起立部36aの長さは、パトロー
ネ2の直径よりも短くなっている。また、前記ローラチ
ェーン32,33は、弛みを防止するためにレール37
の上をそれぞれ滑動する。
【0014】図2に示すように、パトローネ収容部20
は、パトローネ2が第1コンベア部26の下部に集まる
ように、底面20aが傾斜している。パトローネ収容部
20の上方には、掻き落としローラ40が配置されてお
り、モータの駆動により矢印方向に回転し、立った状態
のパトローネ2や、フイルム端部7が底面側に位置して
浮き上がったパトローネ2を掻き落とす。
【0015】また、掻き落としローラ40の上方には、
第1のコンベヤ26に沿って整列ガイド板41が設けら
れている。このガイド板41は、図4に示すように斜め
に傾斜した傾斜ガイド面41aを有し、この傾斜面41
aは、仕切板36の起立部36aから突出したパトロー
ネ2のキャップ5の側面に当接するように配置されてい
る。したがって、パトローネ2は傾斜面41aによって
左側へ徐々に寄せられ、第2のコンベア27のパトロー
ネ受部45に乗せ替えられ、第2のコンベア27で1列
に整列させられる。また、第2のコンベア27に到達す
る前に傾斜面34aによって仕切板36の側方から押し
出されたパトローネ2は、搬送方向に沿って設けられた
返却ガイド板46に沿って滑り降り、パトローネ収容部
20に戻される。なお、整列ガイド板41の代わりに棒
状又は帯状のガイド部材を斜めに配置してもよい。
【0016】図4に示すように第1コンベア26の上端
左側に、第2のコンベア27が並べて設けられている。
第2のコンベア27は、図2に示すように、3個のベル
トホィール31,50,51間に掛け巡らした無端ベル
ト52と、この無端ベルト52に第1コンベア26の仕
切板36と同じピッチで配置された多数のパトローネ受
部45とから構成されており、第1のコンベア26で整
列されたパトローネ2が整列ガイド板41により押し出
されて、パトローネ受部45に乗り移る。図1に示すよ
うに、パトローネ受部45は直方体状のブロック本体4
5aに、パトローネ2の胴部4を受ける断面円弧状の溝
45bを形成して構成されている。なお、このようなパ
トローネ受部45の代わりに、第1コンベア26のよう
な仕切板からパトローネ受部を構成してもよい。
【0017】図5に示すように、第2のコンベア27に
は、その搬送路の途中に、フイルム巻込み部28が配置
されている。図1に示すように、フイルム巻込み部28
は、第2のコンベア27の両側に配置されるフイルム巻
込みローラ対60,61から構成されている。このフイ
ルム巻込みローラ対60,61の各ローラ60a,60
b,61a,61bは、周縁部がゴム(硬度40°〜6
0°)で構成された幅5mmのゴムローラが用いられてお
り、取付軸60c,60d,61c,61dにより取付
ブラケットを介して、第2のコンベア27のフレーム
(ともに図示せず)に取り付けられている。そして、各
巻込みローラ60a,60bと、61a,61bとは上
下方向にスプール3の外径よりも少し小さい隙間をあけ
て配置されており、この隙間をパトローネ2のスプール
軸端部3aが通過する。
【0018】巻込みローラ60a,60bは、ギヤ6
2,63,64を介して同じ向きに回転するように連係
されており、モータ65により回転駆動される。また、
他方の巻込みローラ61a,61bも同様にギヤを介し
て互いの回転が同じ向きになるようにされている。これ
により、パトローネ2のスプール軸端部3aがフイルム
巻込みローラ対60の隙間を通過すると、スプール軸端
部3aがこのフイルム巻込みローラ対60により強制的
にフイルム巻取方向に回転され、これによりフイルム端
部7がパトローネ2内に瞬時に巻き込まれる。
【0019】これらフイルム巻込みローラ対60,61
によるスプール3の回転方向は、互いに逆向きとなるよ
うに構成されている。したがって、パトローネ受部45
にスプール軸端部3aが右側又は左側のいずれに配置さ
れる場合でも、各スプール3をフイルム巻取方向に回転
することができ、どちらの向きのパトローネ2に対して
も、フイルム端部7を確実に巻き込むことができる。
【0020】フイルム巻込みローラ対60,61、第1
コンベア26、第2コンベア27は、送りモータ65に
より同期して回転するようになっている。そして、フイ
ルム巻込みローラ対60,61の各ローラ60a,60
b,61a,61bの周速度は各コンベア26,27の
パトローネ送り速度の5〜10倍に設定されており、こ
れにより、フイルム巻込みローラ対60,61をパトロ
ーネ2のスプール軸端部3aが通過する僅かな時間で、
フイルム端部7をパトローネ2内に瞬時に巻き込むこと
ができる。
【0021】図5に示すように、第2のコンベア27に
は、パトローネ押さえガイド66,67,68が設けら
れている。上部パトローネガイド66は、第2コンベア
27の上方で各パトローネ受部45内のパトローネ2が
パトローネ受部45から脱落することがないように、こ
れを押さえる。また、側部パトローネガイド67,68
は、パトローネ2の両側のキャップ5に摺接して、パト
ローネ受部45からパトローネ2が横方向にずれること
のないように、その移動を規制する。
【0022】図2に示すように、第3ベルトホィール5
1の下方には、分解装置22のパトローネホルダ70が
配置されている。図6及び図7に示すように、パトロー
ネホルダ70の外周には、パトローネ受入部71が円周
方向に沿って一定ピッチで設けられている。このパトロ
ーネ受入部71は、パトローネ2の胴部4の外周に応じ
た円弧形状となっている。また、パトローネホルダ70
の周面には、円周方向に溝70aが形成されている。な
お、パトローネホルダ70は、胴部4に対応する形状の
パトローネ受入部71を多数形成した2枚の円板と、溝
70aを形成するためのスペーサ用円板とを用い、2枚
の円板の間にスペーサ用円板をサンドイッチした構造に
すると製作が簡単となる。
【0023】前記パトローネホルダ70は回転軸73に
固定されており、モータ74によって時計方向に回転す
る。この回転軸73は、第2コンベア27から供給され
るパトローネ2のスプール3と平行に配置されているか
ら、パトローネ2はそのスプール3が水平な状態でパト
ローネ受入部71に入り込む。パトローネ受入部71
は、キャップ5を支持しないようにするために回転軸7
3の軸方向の幅が胴部6の長さよりも短くなっている。
【0024】パトローネホルダ70の外周方向には、図
8に示すように、回転方向に沿ってθ1の範囲でパトロ
ーネ2をガイドするガイド板76が配置されている。ま
た、θ2の範囲には、パトローネ受入部71においてパ
トローネ2が動かないように、外側から押し付けるため
に2個の押え板77,78が順に配置されている。これ
らの押え板77,78は、バネ80によりパトローネホ
ルダ70の中心に向かって付勢されている。これら押さ
え板77,78と前記ガイド板76とは、フレーム79
に固定されている。
【0025】図7に示すように、パトローネホルダ70
のモータ74の取り付け側とは反対側に、回転軸73に
固定されたロッド支持部材80が配置されている。この
ロッド支持部材80には、各パトローネ受入部71に対
応するように多数の押出しロッド81が設けられてい
る。これらの押出しロッド81の各々は、パトローネ受
入部71のほぼ中心に位置し、その先端がパトローネ受
入部71に出入り自在になっている。なお、押出しロッ
ド81の先端の径は、スプール3の軸穴3b(図12参
照)よりも小さく、またその先端はテーパ形状となって
おり、この部分の径がスプール3の軸穴3b内に入り込
む。
【0026】図7に示すように、ロッド支持部材80の
後方には、フレーム79に固定されたカム部83が配置
され、このカム部83のカム面84にバネ85で付勢さ
れた押出しロッド81の後端が当たっている。カム面8
4には、図8に示すθ2の範囲に応じた部分にロッド支
持部材80の方向に突出したリフト部84aが設けられ
ており、ここの部分で押出しロッド81をパトローネ受
入部71に入り込む突出位置に移動させ、その他の部分
に位置する押出しロッド81は退避位置とする。
【0027】また、パトローネホルダ70の押出しロッ
ド81と反対側には、パトローネ2の胴部4のフイルム
出入口4aを係止させて、パトローネホルダ70からの
胴部4の脱落を阻止する胴部係止円板87がパトローネ
ホルダ70に固定されている。胴部係止円板87の外周
には、パトローネホルダ70のパトローネ受入部71に
対応した位置で、キャップ5が入り込むキャップ挿入溝
88が形成されている。このキャップ挿入溝88は,キ
ャップ5の外径とほぼ同じ円弧状の溝から構成されてい
る。
【0028】図8に示すように、パトローネ受入部71
に入り込んだパトローネ2のフイルム出入口4aは、パ
トローネホルダ70が回転する際に、ガイド板76に押
され、これによりフイルム出入口4aが回転して、図9
及び図10に示すように、フイルム出入口4aがキャッ
プ挿入溝88の縁部に係止する位置となる。したがっ
て、この状態で押出しロッド81によりスプール3が軸
方向に押し出されると、胴部4のフイルム出入口4aは
キャップ挿入溝88の縁部に係止するため、これ以上押
し出されることがなく、図11(B)に示すように、ス
プール3が押し出される側のキャップ5とスプール3と
が胴部4から押し出される。これにより、パトローネ2
はキャップ5付きの胴部4と、キャップ5が嵌まってい
るスプール3とに分離されるが、スプール3側のキャッ
プ5は緩くスプール3に嵌まっている状態であるから、
このキャップ5及びスプール3は受け箱23への落下途
中で簡単に分離される。
【0029】さらに、図7に示すようにパトローネホル
ダ70とロッド支持部材80との間には、キャップ係止
円板90が設けられている。このキャップ係止円板90
には、円周上に押出しロッド81の先端を通過させる円
弧溝90aが形成されている。図11(C)に示すよう
に、円弧溝90aは、押出しロッド81が退避位置にく
るときに、その先端に嵌まり込んで押出しロッド81と
共に抜き取られたキャップ5を落下させる。なお、通常
は胴部4にキャップ5が嵌まり込んだ状態であるので、
押出しロッド81とともにキャップ5が抜き取られるこ
とはあまりない。
【0030】図7及び図8に示すようにパトローネホル
ダ70の下部には、掻き落とし棒91がフレーム79に
固定されて設けられている。この掻き落とし棒91は、
先端がパトローネホルダ70の溝70aに入り込んでお
り、パトローネ受入部71に引っ掛かっている胴部4を
確実に掻き落とす。さらに、分解装置22の下方には、
分解されたパトローネ部品を受け箱23に落下させるた
めのガイドプレート92が斜めに配置されている。
【0031】次に、本実施例の作用を説明する。露光済
フイルムが取り出されたパトローネ2は、現像所からフ
イルムメーカー又は産業廃棄物処理業者等に渡され、こ
こでリサイクルのためのパトローネの分解が行われる。
図2に示すように、パトローネ2は、パトローネ収容部
20内に多数収納されており、第1コンベヤ26により
パトローネ2が一列に並べられて第2コンベア27のパ
トローネ受部45に送られる。このとき、仕切板36上
で立った状態のパトローネ2や、フイルム端部7が仕切
板36の底面側に位置して浮き上がったパトローネ2が
掻き落としローラ40によって掻き落とされる。これに
より、第1コンベア26の各仕切板36にはパトローネ
2のフイルム出入口4aが上を向いた状態で横になって
配置される。この横になったパトローネ2は第1コンベ
ア26の仕切板36の上方への移動に伴い整列ガイド板
41により仕切板36上を図4中、左方向に移動して、
第2コンベア27の各パトローネ受部45に乗り移る。
【0032】図1に示すように、第2コンベア27によ
るパトローネ2の移送中に、各パトローネ2のスプール
軸端部3aはフイルム巻込みローラ対60,61の各ロ
ーラ60a,60b、又は61a,61bの間を通過す
るため、この通過時にスプール3が各ローラ60,60
b、又は61a,61bによりフイルム巻取方向に強制
的に回転され、フイルム端部7がパトローネ2内に全て
巻き込まれる。したがって、フイルム端部7がパトロー
ネ2から外部に突出することがなく、パトローネ分解装
置22のパトローネホルダ70の各パトローネ受入部7
1にパトローネ2が挿入案内される際に、収まりよくセ
ットされる。
【0033】図8に示すように、パトローネ2は、パト
ローネホルダ70の回転が進むに連れて、先ずガイド板
76でガイドされ、パトローネ受入部71内で正しくセ
ットされる。このときパトローネ受入部71の押出しロ
ッド81は、図11(A)に示すように退避位置の状態
となっている。また、図8に示すように、パトローネ受
入部71に挿入されたパトローネ2は、ガイド板76に
フイルム出入口4aが当たり、パトローネ受入部71内
で回転する。これにより、図9及び図10に示すよう
に、フイルム出入口4aが胴部係止円板87のキャップ
挿入溝88の縁部に係止する位置に変位する。
【0034】図8に示すように、パトローネホルダ70
の回転が進むと、押え板77,78でパトローネ2が動
かないようにしっかりと押え付けられる。この直後に、
図7に示すように、カム面84のリフト部84aにさし
かかり、押出しロッド81は、パトローネ受入部71の
方向に向けて徐々に移動してゆく。そして、押出しロッ
ド81の先端がスプール3に当接しこれを強く押す。し
たがって、図11(B)に示すように、キャップ5と胴
部4との嵌着が外れて、キャップ5はスプール3ととも
に胴部4から押し出される。このキャップ外しの際に、
胴部4もスプール3とともに移動しようとするが、図9
及び図10に示すように、胴部4は胴部係止円板87の
キャップ挿入溝88の縁部にそのフイルム出入口4aが
係止するため、それ以上移動することがなく、これによ
り胴部4から一方のキャップ5とスプール3とが分離さ
れ、キャップ5とスプール3とは落下する。また、パト
ローネホルダ70の回転によりパトローネ受入部71が
最下部に位置すると、パトローネ受入部71内の胴部4
及び他方のキャップ5は掻き落とし棒91に当たり、パ
トローネ受入部71から掻き落とされる。このようにし
て分離されたパトローネ構成部品は、ガイドプレート9
2により受け箱23内に落下する。
【0035】パトローネ挿入位置を基準としてパトロー
ネホルダ70が90度以上回転すると、押出しロッド8
1の後端がカム面84のリフト部84aを乗り越えるか
ら、図11(C)に示すように押出しロッド81の先端
が、突出位置から円弧溝90aを通って退避位置に移動
する。このとき、押出しロッド81とともにキャップ5
が移動してもキャップ5がキャップ係止円板90に引っ
掛かるため、押出しロッド81はキャップ5の孔から完
全に引き抜かれる。また、この引き抜き中にキャップ5
が胴部4から外れた場合には、この係止円板でキャップ
5が係止されるため、キャップ5から押出しロッド81
が引き抜かれ、キャップ5はガイドプレート92に落下
する。
【0036】パトローネホルダ70の回転が図8に示す
角度範囲θ2を超えると、押え板78を過ぎるため、こ
れの押え付けが解除されるから、胴部4がガイドプレー
ト92の上に落下する。なお、パトローネ受入部71か
ら落下しない胴部4は、掻き落とし棒91で掻き落とさ
れ、ガイドプレート92を介して受け箱23に案内され
る。
【0037】受け箱23に落下したパトローネ部品は、
図示しない選別装置で磁石等によりプラスチック部品と
鉄製部品とに選別される。選別された各パトローネ部品
を鉄再生工程又はプラスチック再生工程に送られ、再生
鉄及び再生ペレット等の原料に戻される。
【0038】なお、上記実施例では、フイルム巻込みロ
ーラ対60,61によりスプール3をフイルム巻取方向
に回転させるようにしたが、この他に、1対の無端ベル
ト(図示せず)を設け、これによりスプール3をフイル
ム巻取方向に回転してフイルム端部7をパトローネ2内
に巻き取るようにしてもよい。また、フイルム巻込みロ
ーラ対60,61は第2のコンベヤ27の同じ位置に設
けたが、これはずらした位置に設けてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パトローネ送り手段のパトローネ搬送路に、パトローネ
のスプール軸端部が通過する位置にスプールの回動手段
を設け、通過するスプールをフイルム巻取方向に回転し
たから、フイルム端部をパトローネ内に巻き込むことが
できる。したがって、フイルム端部がフイルム出入口か
ら突出して、これによりパトローネがパトローネ受入部
内で浮き上がることがなくなり、パトローネの保持安定
が損なわれることがなくなる。
【0040】また、スプール回動手段を、スプール軸端
部が通過する位置に、スプール軸端部を挟むように配置
したフイルム巻込みローラ対と、このフイルム巻込みロ
ーラ対をパトローネ内にフイルム端部を巻き込む方向に
回転する回転駆動手段とから構成したから、パトローネ
の送り中に、フイルムを瞬時にパトローネ内に巻き込む
ことができる。したがって、パトローネの送りを停止し
てフイルムを巻き込むことがなく、処理能力を上げるこ
とができる。また、フイルム巻込みローラ対をパトロー
ネ搬送路の両側に配置したから、パトローネのスプール
軸端部が右側又は左側のいずれに突出するように配置さ
れる場合でも、これらパトローネの向きに関わらず全て
のパトローネを確実にパトローネ内に巻き込むことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したパトローネ分解機のフイルム
巻込み装置の要部を示す斜視図である。
【図2】分解装置の概略構成を示す側面図である。
【図3】第1コンベアの要部を示す分解斜視図である。
【図4】第1コンベア及び第2コンベアを示す正面図で
ある。
【図5】第2コンベアのフイルム巻込み部を示す平面図
である。
【図6】パトローネ分解装置の要部を示す斜視図であ
る。
【図7】パトローネ分解装置を示す正面図である。
【図8】パトローネ分解装置を一部切り欠いて示す側面
図である。
【図9】パトローネホルダにセットされたパトローネを
拡大して示す正面図である。
【図10】図9におけるX−X線に沿う断面図である。
【図11】パトローネの分解手順を示す断面図である。
【図12】パトローネを各構成部品に分解して示す斜視
図である。
【図13】従来のパトローネ分解装置の要部を示す斜視
図である。
【符号の説明】
2 パトローネ 3 スプール 4 胴部 4a フイルム出入口 5 キャップ 6 遮光用テレンプ 7 フイルム端部 20 パトローネ収容部 21 整列装置 22 分解装置 26 第1のコンベア 27 第2のコンベア 28 フイルム巻込み部 36 仕切板 60,61 フイルム巻込みローラ対 60a,60b,61a,61b フイルム巻込みロー
ラ 70 パトローネホルダ 71 パトローネ受入部 87 胴部係止円板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パトローネ送り手段によりパトローネ収
    容部からのパトローネをパトローネ分解装置に送って、
    パトローネ構成部品に分解するパトローネ分解機におい
    て、前記パトローネ送り手段のパトローネ搬送路に、パ
    トローネのスプール軸端部が通過する位置にスプールの
    回動手段を設け、通過するスプールをフイルム巻取方向
    に回転して、フイルム端部をパトローネ内に巻き込むよ
    うにしたことを特徴とするパトローネ分解機のフイルム
    巻込み装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパトローネ分解機のフイ
    ルム巻込み装置において、前記スプールの回動手段を、
    スプール軸端部が通過する位置にスプール軸端部を挟む
    ように配置したフイルム巻込みローラ対と、このフイル
    ム巻込みローラ対をパトローネ内にフイルム端部を巻き
    込む方向に回転する回転駆動手段とから構成したことを
    特徴とするパトローネ分解機のフイルム巻込み装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のパトローネ分解機のフイ
    ルム巻込み装置において、前記フイルム巻込みローラ対
    をパトローネ搬送路の両側に配置したことを特徴とする
    パトローネ分解機のフイルム巻込み装置。
JP25587293A 1993-10-13 1993-10-13 パトローネ分解機のフイルム巻込み装置 Pending JPH07110546A (ja)

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