JPH07108933A - 鉄道車両の走行位置補正方法 - Google Patents
鉄道車両の走行位置補正方法Info
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- JPH07108933A JPH07108933A JP28207093A JP28207093A JPH07108933A JP H07108933 A JPH07108933 A JP H07108933A JP 28207093 A JP28207093 A JP 28207093A JP 28207093 A JP28207093 A JP 28207093A JP H07108933 A JPH07108933 A JP H07108933A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 地上子を用いることなく鉄道車両の走行位置
を補正する方法を提供する。 【構成】 地上水平面に対する車体の傾斜角検出器と、
車体床面平行左右方向の加速度検出器と、車輪の回転数
検出器と、これら検出器からの検出信号を予め入力・記
録している線路データと比較・演算する制御装置を備え
た鉄道車両において、車体の傾斜角と車体の左右方向加
速度より算出した曲線半径及び車輪回転数より積算した
走行距離に基づく車両の走行位置を、前記線路データの
曲線半径及び曲線位置と比較し、線路データ中に該当す
る曲線がある場合に、車輪回転数より積算した走行位置
d1と線路データの曲線位置D1との差を補正量として車
両の走行位置を補正する。
を補正する方法を提供する。 【構成】 地上水平面に対する車体の傾斜角検出器と、
車体床面平行左右方向の加速度検出器と、車輪の回転数
検出器と、これら検出器からの検出信号を予め入力・記
録している線路データと比較・演算する制御装置を備え
た鉄道車両において、車体の傾斜角と車体の左右方向加
速度より算出した曲線半径及び車輪回転数より積算した
走行距離に基づく車両の走行位置を、前記線路データの
曲線半径及び曲線位置と比較し、線路データ中に該当す
る曲線がある場合に、車輪回転数より積算した走行位置
d1と線路データの曲線位置D1との差を補正量として車
両の走行位置を補正する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、曲線通過時の車体傾
斜制御を正確に行なうために必要な鉄道車両の走行位置
補正方法に関する。
斜制御を正確に行なうために必要な鉄道車両の走行位置
補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道の線路は、直線路と曲線路とからな
るが、列車の曲線通過を円滑にするため、列車の通過速
度には曲線半径によって上限が設けられている。この制
限速度を超えて曲線路通過速度を向上させ、高速でかつ
乗り心地よく走行するには、何らかの方法で車体を曲線
の内向きに強制的に傾斜させる必要がある。
るが、列車の曲線通過を円滑にするため、列車の通過速
度には曲線半径によって上限が設けられている。この制
限速度を超えて曲線路通過速度を向上させ、高速でかつ
乗り心地よく走行するには、何らかの方法で車体を曲線
の内向きに強制的に傾斜させる必要がある。
【0003】上記の強制車体傾斜方式は、例えばアクチ
ュエータで強制的に車体を傾斜させる方法であり、車両
の曲線路進入に合わせて車体を傾斜させるには曲線路位
置の検知が必要である。この曲線路位置の検知方法の一
つに、軌道に沿って設置した地上子を利用する方法があ
る。
ュエータで強制的に車体を傾斜させる方法であり、車両
の曲線路進入に合わせて車体を傾斜させるには曲線路位
置の検知が必要である。この曲線路位置の検知方法の一
つに、軌道に沿って設置した地上子を利用する方法があ
る。
【0004】この地上子を用いた曲線路位置の検知方法
は、車両が走行する線路のデータ(地上子の位置、曲線
路の位置等)を制御装置内に読み込んでおき、車輪の回
転数をカウントして車両の走行距離を算出し、車両が地
上子を通過するごとに走行距離を線路データに基づいて
補正し、走行距離と線路データ内の曲線路位置を照合す
ることで曲線路位置を検知するものである(例えば、特
公平3−73511号公報参照)。
は、車両が走行する線路のデータ(地上子の位置、曲線
路の位置等)を制御装置内に読み込んでおき、車輪の回
転数をカウントして車両の走行距離を算出し、車両が地
上子を通過するごとに走行距離を線路データに基づいて
補正し、走行距離と線路データ内の曲線路位置を照合す
ることで曲線路位置を検知するものである(例えば、特
公平3−73511号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、従来の
地上子を用いた曲線路位置の検知方法は、軌道に沿って
地上子を設置する必要があり、地上子のない線路ではこ
の方法は使用できない。したがって、この曲線路位置の
検知方法を地上子のない線路で採用するには、新たに地
上子を設置する必要があり、経費の増加となる。また、
線路データの中に曲線路位置データの外に地上子位置デ
ータも読み込ませてあるためデータ量が多く、地上子の
位置や個数の変更に対してデータの書き換えが必要であ
る。
地上子を用いた曲線路位置の検知方法は、軌道に沿って
地上子を設置する必要があり、地上子のない線路ではこ
の方法は使用できない。したがって、この曲線路位置の
検知方法を地上子のない線路で採用するには、新たに地
上子を設置する必要があり、経費の増加となる。また、
線路データの中に曲線路位置データの外に地上子位置デ
ータも読み込ませてあるためデータ量が多く、地上子の
位置や個数の変更に対してデータの書き換えが必要であ
る。
【0006】この発明は、上記の現状に鑑みて、列車の
曲線路通過時における車体傾斜制御を曲線路に対し遅れ
ることなく正確に行なうのに必要な車両の走行位置の検
知を地上子を用いることなく行ない、車両の走行位置を
補正する方法を提供するものである。
曲線路通過時における車体傾斜制御を曲線路に対し遅れ
ることなく正確に行なうのに必要な車両の走行位置の検
知を地上子を用いることなく行ない、車両の走行位置を
補正する方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の鉄道車両の走行位置補正方法は、地上水
平面に対する車体の傾斜角検出器と、車体床面平行左右
方向の加速度検出器と、車輪の回転数検出器と、これら
検出器からの検出信号を予め入力・記録している線路デ
ータと比較・演算する制御装置を備えた鉄道車両におい
て、車体の傾斜角と車体の左右方向加速度より算出した
曲線半径及び車輪回転数より積算した走行距離に基づく
車両の走行位置を、前記線路データの曲線半径及び曲線
位置と比較し、線路データ中に該当する曲線がある場合
に、車輪回転数より積算した走行位置と線路データの曲
線位置との差を補正量として車両の走行位置を補正す
る。
め、この発明の鉄道車両の走行位置補正方法は、地上水
平面に対する車体の傾斜角検出器と、車体床面平行左右
方向の加速度検出器と、車輪の回転数検出器と、これら
検出器からの検出信号を予め入力・記録している線路デ
ータと比較・演算する制御装置を備えた鉄道車両におい
て、車体の傾斜角と車体の左右方向加速度より算出した
曲線半径及び車輪回転数より積算した走行距離に基づく
車両の走行位置を、前記線路データの曲線半径及び曲線
位置と比較し、線路データ中に該当する曲線がある場合
に、車輪回転数より積算した走行位置と線路データの曲
線位置との差を補正量として車両の走行位置を補正す
る。
【0008】また、地上水平面に対する車体の傾斜角検
出器と、車体床面平行左右方向の加速度検出器と、車輪
の回転数検出器と、これら検出器からの検出信号を予め
入力・記録している線路データと比較・演算する制御装
置を備えた鉄道車両において、車体の傾斜角と車体の左
右方向加速度より算出した曲線半径とカントの組合せ
と、車輪回転数より積算した走行距離に基づく車両の走
行位置を、前記線路データの曲線半径、カント及び曲線
位置と比較し、線路データ中に該当する曲線がある場合
に、車輪回転数より積算した走行位置と線路データの曲
線位置との差を補正量として車両の走行位置を補正す
る。
出器と、車体床面平行左右方向の加速度検出器と、車輪
の回転数検出器と、これら検出器からの検出信号を予め
入力・記録している線路データと比較・演算する制御装
置を備えた鉄道車両において、車体の傾斜角と車体の左
右方向加速度より算出した曲線半径とカントの組合せ
と、車輪回転数より積算した走行距離に基づく車両の走
行位置を、前記線路データの曲線半径、カント及び曲線
位置と比較し、線路データ中に該当する曲線がある場合
に、車輪回転数より積算した走行位置と線路データの曲
線位置との差を補正量として車両の走行位置を補正す
る。
【0009】
【作用】図1に示すように、車体6に設置した車体の傾
斜角検出器1と床面に平行な左右方向加速度検出器2か
らの検出信号は制御器4に入力され、この検出器内で下
記1式により曲線半径Rが算出される。 α=V2/(12.96gR)−θ1 1式 ここで α : 左右方向加速度〔G〕 V : 走行速度〔Km/s〕 g : 重力加速度{=9.8〔m/s2〕} R : 求める曲線半径〔m〕 θ1 : 車体の地上水平面に対する傾斜角〔rad〕 また、車輪の回転数を検出するための速度発電器3より
発生するパルス信号7は制御器4に入力され、パルス数
が積算され、車輪の回転数と車輪径より走行位置が計算
される。そして、この走行位置と予め制御器4に記録さ
れている線路データと上記1式で算出された曲線半径R
を照合し、線路データ中に該当する曲線がある場合に走
行位置の補正をする。
斜角検出器1と床面に平行な左右方向加速度検出器2か
らの検出信号は制御器4に入力され、この検出器内で下
記1式により曲線半径Rが算出される。 α=V2/(12.96gR)−θ1 1式 ここで α : 左右方向加速度〔G〕 V : 走行速度〔Km/s〕 g : 重力加速度{=9.8〔m/s2〕} R : 求める曲線半径〔m〕 θ1 : 車体の地上水平面に対する傾斜角〔rad〕 また、車輪の回転数を検出するための速度発電器3より
発生するパルス信号7は制御器4に入力され、パルス数
が積算され、車輪の回転数と車輪径より走行位置が計算
される。そして、この走行位置と予め制御器4に記録さ
れている線路データと上記1式で算出された曲線半径R
を照合し、線路データ中に該当する曲線がある場合に走
行位置の補正をする。
【0010】この際の補正量は、線路データ中の該当す
る曲線の入口位置D1と、傾斜角検出器1及び左右方向
加速度検出器2が曲線入口を検知したときパルス信号よ
り計算された走行位置d1との差(D1−d1)となる。
る曲線の入口位置D1と、傾斜角検出器1及び左右方向
加速度検出器2が曲線入口を検知したときパルス信号よ
り計算された走行位置d1との差(D1−d1)となる。
【0011】図4に示すように、傾斜角検出器の代わり
に空気ばねの高さ検出器を設けた場合には、高さ検出器
12の検出信号を制御器へ入力し、制御器内で下記の2
式により計算して台車に対する車体の傾斜角θ2を求め
る。
に空気ばねの高さ検出器を設けた場合には、高さ検出器
12の検出信号を制御器へ入力し、制御器内で下記の2
式により計算して台車に対する車体の傾斜角θ2を求め
る。
【0012】 θ2={(h2−h1)/b1+(h4−h3)/b1}/2 2式 ここで θ2 : 台車に対する車体の傾斜角 h1〜h4 : 空気ばね位置1位〜4位の空気ばね高さ b1 : 左右の高さ検出器取付け間隔
【0013】そして、左右方向加速度検出器2からの検
出信号である左右方向加速度αと前記2式で求めた傾斜
角θ2の間には、下記の3式の関係がある。
出信号である左右方向加速度αと前記2式で求めた傾斜
角θ2の間には、下記の3式の関係がある。
【0014】 α=V2/(12.96gR)−C/G−θ2 3式 ここで α : 左右方向加速度〔G〕 V : 走行速度〔Km/h〕 g : 重力加速度{=9.8〔m/s2〕} R : 求める曲線半径〔m〕 C : 求めるカント〔mm〕 G : 軌間〔mm〕 θ2 : 台車対する車体傾斜角〔rad〕
【0015】上記の左右方向加速度αと車体傾斜角θ2
及び速度発電器3からのパルス信号から求めた走行速度
Vを3式に代入すると、3式は求める曲線半径Rと求め
るカントCの関係式となる。
及び速度発電器3からのパルス信号から求めた走行速度
Vを3式に代入すると、3式は求める曲線半径Rと求め
るカントCの関係式となる。
【0016】一方、速度発電器からのパルス数を積算し
た走行位置と予め制御器内に記録されている線路データ
の曲線位置、曲線半径、カントと算出された曲線半径R
及びカントCとの関係を比較し、該当する曲線が存在す
るとき車両の走行位置を補正する。
た走行位置と予め制御器内に記録されている線路データ
の曲線位置、曲線半径、カントと算出された曲線半径R
及びカントCとの関係を比較し、該当する曲線が存在す
るとき車両の走行位置を補正する。
【0017】前記走行位置の補正を各曲線において繰り
返すことにより、走行位置の累積誤差が小さくできる。
その結果、車両の計測走行位置に基づく曲線位置と実際
の曲線位置との誤差を僅少にでき、曲線位置検知の精度
が向上するため、曲線に対して車体傾斜を追従させるの
が容易となり、曲線路における車体傾斜が正確にでき
る。
返すことにより、走行位置の累積誤差が小さくできる。
その結果、車両の計測走行位置に基づく曲線位置と実際
の曲線位置との誤差を僅少にでき、曲線位置検知の精度
が向上するため、曲線に対して車体傾斜を追従させるの
が容易となり、曲線路における車体傾斜が正確にでき
る。
【0018】
実施例1 この出願の請求項1に記載した発明の実施例を、その走
行位置補正方法を実施するための装置例に基づいて説明
する。図1に示すように、車体6の床面下に車体の傾斜
を検知する傾斜角検出器1と床面に平行する左右方向加
速度を検知する左右方向加速度検出器2を設置し、それ
らの検出器からの検出信号を制御器4に入力するように
設ける。また、輪軸に速度発電器3が設置され、その発
電器から発生するパルス信号7を制御器4に入力するよ
うに設ける。
行位置補正方法を実施するための装置例に基づいて説明
する。図1に示すように、車体6の床面下に車体の傾斜
を検知する傾斜角検出器1と床面に平行する左右方向加
速度を検知する左右方向加速度検出器2を設置し、それ
らの検出器からの検出信号を制御器4に入力するように
設ける。また、輪軸に速度発電器3が設置され、その発
電器から発生するパルス信号7を制御器4に入力するよ
うに設ける。
【0019】前記傾斜角検出器1で検出した検出値は、
図2に示すように、地上の水平面に対する車体6の傾斜
角θ1は軌道のカントによる傾斜角と車体傾斜による傾
斜角を加算した値にほぼ等しくなる。なお、軸ばねのた
わみによる傾斜角は、微小であるため無視できる。
図2に示すように、地上の水平面に対する車体6の傾斜
角θ1は軌道のカントによる傾斜角と車体傾斜による傾
斜角を加算した値にほぼ等しくなる。なお、軸ばねのた
わみによる傾斜角は、微小であるため無視できる。
【0020】前記傾斜角θ1■左右方向加速度検出器2
からの検出値である左右方向加速度αの関係は前記1式
で示される。したがって、速度発電器3からのパルス信
号から走行速度Vを求めることにより曲線半径Rが算出
できる。
からの検出値である左右方向加速度αの関係は前記1式
で示される。したがって、速度発電器3からのパルス信
号から走行速度Vを求めることにより曲線半径Rが算出
できる。
【0021】一方、速度発電器3からのパルス数が積算
され、車輪回転数と車輪径より走行位置が計算される。
そして、この走行位置と予め制御器内に記録されている
線路データの曲線位置、曲線半径と算出された曲線半径
Rを比較し、該当する曲線がある場合に車両の走行位置
を補正する。
され、車輪回転数と車輪径より走行位置が計算される。
そして、この走行位置と予め制御器内に記録されている
線路データの曲線位置、曲線半径と算出された曲線半径
Rを比較し、該当する曲線がある場合に車両の走行位置
を補正する。
【0022】上記の走行位置補正は、軌道の各曲線路に
おいて繰り返し行なわれ、補正を繰り返すことにより走
行位置の累積誤差を小さくできる。
おいて繰り返し行なわれ、補正を繰り返すことにより走
行位置の累積誤差を小さくできる。
【0023】また、請求項1の発明を制御付き振り子台
車に適用する場合の車両の概略を図3に示す。台車5上
に左右に対をなすコロ10を介して振り子梁9が左右方
向に揺動自在に、かつ制御シリンダ11により左右動き
量を規制して設けられ、振り子梁9と車体6の底面左右
側との間に空気ばね8を設けてなり、車体6の底面には
傾斜角検出器1と左右方向加速度検出器2が設けられ、
図1に示す走行位置補正に必要な器機と同様の器機が装
置されている。この場合も、図1に示す車両と同様の手
順により車体の走行位置が補正される。
車に適用する場合の車両の概略を図3に示す。台車5上
に左右に対をなすコロ10を介して振り子梁9が左右方
向に揺動自在に、かつ制御シリンダ11により左右動き
量を規制して設けられ、振り子梁9と車体6の底面左右
側との間に空気ばね8を設けてなり、車体6の底面には
傾斜角検出器1と左右方向加速度検出器2が設けられ、
図1に示す走行位置補正に必要な器機と同様の器機が装
置されている。この場合も、図1に示す車両と同様の手
順により車体の走行位置が補正される。
【0024】実施例2 請求項2に記載した発明の実施例を図4に基づいて説明
する。この場合は、車体6の傾斜を検知する傾斜角検出
器1の代わりに空気ばねの高さを検出する高さ検出器1
2が各空気ばねに設けられる。また、実施例1と同様
に、車体の左右方向加速度検出器と速度発電器を設け、
それらからの検出信号を制御器に入力するように構成す
る。
する。この場合は、車体6の傾斜を検知する傾斜角検出
器1の代わりに空気ばねの高さを検出する高さ検出器1
2が各空気ばねに設けられる。また、実施例1と同様
に、車体の左右方向加速度検出器と速度発電器を設け、
それらからの検出信号を制御器に入力するように構成す
る。
【0025】前記高さ検出器12からの検出信号を制御
器にに入力し、前記2式により計算して台車に対する車
体の傾斜角θ2を求める。一方、速度発電器からのパル
ス数を積算した走行位置と予め制御器内に記録されてい
る線路データの曲線位置、曲線半径、カントと前記3式
より算出された曲線半径R及びカントCとの関係を比較
し、該当する曲線が存在するとき車両の走行位置を補正
する。
器にに入力し、前記2式により計算して台車に対する車
体の傾斜角θ2を求める。一方、速度発電器からのパル
ス数を積算した走行位置と予め制御器内に記録されてい
る線路データの曲線位置、曲線半径、カントと前記3式
より算出された曲線半径R及びカントCとの関係を比較
し、該当する曲線が存在するとき車両の走行位置を補正
する。
【0026】この出願の請求項1及び2に記載した発明
により走行位置の補正を行なう際のフローチャートを図
5に示す。まず、直線区間、曲線進入の検知は、車体の
傾斜角検出器1と左右方向加速度検出器2からの検知信
号に基づいて求めた車体傾斜角と左右方向加速度から判
断される。そして、曲線進入時にパルス信号7から計算
された走行位置d1をメモリ上に書き込む。
により走行位置の補正を行なう際のフローチャートを図
5に示す。まず、直線区間、曲線進入の検知は、車体の
傾斜角検出器1と左右方向加速度検出器2からの検知信
号に基づいて求めた車体傾斜角と左右方向加速度から判
断される。そして、曲線進入時にパルス信号7から計算
された走行位置d1をメモリ上に書き込む。
【0027】円曲線の検知は、上記車体の傾斜角及び左
右方向加速度の変化により検知する。また、曲線半径の
計算は、前記1式ないし3式より求める。
右方向加速度の変化により検知する。また、曲線半径の
計算は、前記1式ないし3式より求める。
【0028】そして、曲線進入時の走行位置d1と曲線
半径Rを線路データと照合する。その照合方法は、走行
位置d1近傍の曲線を線路データ中より求め、その求め
た曲線半径と、計算で求めた曲線半径を比較する。この
場合、曲線半径Rは誤差を含んでいるため、その誤差範
囲において線路データ中の曲線と一致しているかどうか
を判断する。その結果、線路データ中の曲線と一致した
場合、その曲線の始点位置D1と曲線進入時の走行位置
d1の差を補正する。この補正により曲線位置検知の精
度が向上する。
半径Rを線路データと照合する。その照合方法は、走行
位置d1近傍の曲線を線路データ中より求め、その求め
た曲線半径と、計算で求めた曲線半径を比較する。この
場合、曲線半径Rは誤差を含んでいるため、その誤差範
囲において線路データ中の曲線と一致しているかどうか
を判断する。その結果、線路データ中の曲線と一致した
場合、その曲線の始点位置D1と曲線進入時の走行位置
d1の差を補正する。この補正により曲線位置検知の精
度が向上する。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、地上子を使うことな
く車両の計測走行位置に基づく曲線位置と実際の曲線位
置との誤差を僅少にでき、曲線位置検知の精度が向上す
るため、曲線に対して車体傾斜を追従させるのが容易と
なり、曲線路における車体傾斜制御が正確にでき、曲線
路における安全高速走行が確保できる。
く車両の計測走行位置に基づく曲線位置と実際の曲線位
置との誤差を僅少にでき、曲線位置検知の精度が向上す
るため、曲線に対して車体傾斜を追従させるのが容易と
なり、曲線路における車体傾斜制御が正確にでき、曲線
路における安全高速走行が確保できる。
【図1】この出願の請求項1に記載した発明を実施する
のに必要な装置を備えた鉄道車両の一例を示す説明図で
ある。
のに必要な装置を備えた鉄道車両の一例を示す説明図で
ある。
【図2】図1の車両が曲線路を走行している際の車体と
台車との位置関係を示す説明図である。
台車との位置関係を示す説明図である。
【図3】この出願の請求項1に記載した発明を実施する
のに必要な装置を備えた振り子車両が曲線路を走行して
いる際の車体と台車との位置関係を示す説明図である。
のに必要な装置を備えた振り子車両が曲線路を走行して
いる際の車体と台車との位置関係を示す説明図である。
【図4】この出願の請求項2に記載した発明を実施する
のに必要な装置を備えた鉄道車両が曲線路を走行してい
る際の車体と台車との位置関係を示す説明図である。
のに必要な装置を備えた鉄道車両が曲線路を走行してい
る際の車体と台車との位置関係を示す説明図である。
【図5】この発明の実施により走行位置を補正する際の
フローチャートである。
フローチャートである。
1 傾斜角検出器 2 左右方向加速度検出器 3 速度発電器 4 制御器 5 台車 6 車体 7 パルス信号 8 空気ばね 9 振り子梁 10 コロ 11 制御シリンダ 12 高さ検出器 D1 曲線の始点位置 d1 走行位置 α 左右方向加速度 θ1、θ2 傾斜角 h1〜h4 1位〜4位の空気ばね高さ b1 左右の高さ検出器取付け間隔 C カント G 軌間 R 曲線半径 V 走行速度
Claims (2)
- 【請求項1】 地上水平面に対する車体の傾斜角検出器
と、車体床面平行左右方向の加速度検出器と、車輪の回
転数検出器と、これら検出器からの検出信号を、予め入
力・記録している線路データと比較・演算する制御装置
を備えた鉄道車両において、車体の傾斜角と車体の左右
方向加速度より算出した曲線半径及び車輪回転数より積
算した走行距離に基づく車両の走行位置を、前記線路デ
ータの曲線半径及び曲線位置と比較し、線路データ中に
該当する曲線がある場合に、車輪回転数より積算した走
行位置と線路データの曲線位置との差を補正量として車
両の走行位置を補正することを特徴とする鉄道車両の走
行位置補正方法。 - 【請求項2】 地上水平面に対する車体の傾斜角検出器
と、車体床面平行左右方向の加速度検出器と、車輪の回
転数検出器と、これら検出器からの検出信号を、予め入
力・記録している線路データと比較・演算する制御装置
を備えた鉄道車両において、車体の傾斜角と車体の左右
方向加速度より算出した曲線半径とカントの組合せと、
車輪回転数より積算した走行距離に基づく車両の走行位
置を、前記線路データの曲線半径、カント及び曲線位置
と比較し、線路データ中に該当する曲線がある場合に、
車輪回転数より積算した走行位置と線路データの曲線位
置との差を補正量として車両の走行位置を補正すること
を特徴とする鉄道車両の走行位置補正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28207093A JPH07108933A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 鉄道車両の走行位置補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28207093A JPH07108933A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 鉄道車両の走行位置補正方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07108933A true JPH07108933A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17647749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28207093A Pending JPH07108933A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 鉄道車両の走行位置補正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07108933A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002195818A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-07-10 | Railway Technical Res Inst | 鉄道軌道の曲線形状データ取得装置 |
US7593795B2 (en) * | 2002-05-31 | 2009-09-22 | Quantum Engineering, Inc. | Method and system for compensating for wheel wear on a train |
JP2016194497A (ja) * | 2015-04-02 | 2016-11-17 | 株式会社京三製作所 | 位置検出装置 |
-
1993
- 1993-10-15 JP JP28207093A patent/JPH07108933A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002195818A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-07-10 | Railway Technical Res Inst | 鉄道軌道の曲線形状データ取得装置 |
US7593795B2 (en) * | 2002-05-31 | 2009-09-22 | Quantum Engineering, Inc. | Method and system for compensating for wheel wear on a train |
JP2016194497A (ja) * | 2015-04-02 | 2016-11-17 | 株式会社京三製作所 | 位置検出装置 |
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