JPH0710835A - L−プロリン誘導体の精製法 - Google Patents
L−プロリン誘導体の精製法Info
- Publication number
- JPH0710835A JPH0710835A JP15503293A JP15503293A JPH0710835A JP H0710835 A JPH0710835 A JP H0710835A JP 15503293 A JP15503293 A JP 15503293A JP 15503293 A JP15503293 A JP 15503293A JP H0710835 A JPH0710835 A JP H0710835A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- proline
- formula
- methyl
- added
- disulfide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Pyrrole Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 不純物としてジスルフィド体を含有する、降
圧剤として有用なN−(D−α−メチル−β−メルカプ
トプロピオニル)−L−プロリンの合成中間体であるN
−(D−α−メチル−β−アルカノイルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンの簡便かつ効率的な精製法を提供す
る。 【構成】 (式中、Rは低級アルキルを表す) 式(I)で表されるジスルフィド体を含有する式(II)
で表されるN−(D−α−メチル−β−アルカノイルチ
オプロピオニル)−L−プロリンを有機溶媒で処理する
ことを特徴とする式(II)で表されるN−(D−α−メ
チル−β−アルカノイルチオプロピオニル)−L−プロ
リンの精製法。
圧剤として有用なN−(D−α−メチル−β−メルカプ
トプロピオニル)−L−プロリンの合成中間体であるN
−(D−α−メチル−β−アルカノイルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンの簡便かつ効率的な精製法を提供す
る。 【構成】 (式中、Rは低級アルキルを表す) 式(I)で表されるジスルフィド体を含有する式(II)
で表されるN−(D−α−メチル−β−アルカノイルチ
オプロピオニル)−L−プロリンを有機溶媒で処理する
ことを特徴とする式(II)で表されるN−(D−α−メ
チル−β−アルカノイルチオプロピオニル)−L−プロ
リンの精製法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、降圧剤として有用なN
−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−
L−プロリンの合成中間体であるN−(D−α−メチル
−β−アルカノイルチオプロピオニル)−L−プロリン
の精製法に関する。
−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−
L−プロリンの合成中間体であるN−(D−α−メチル
−β−アルカノイルチオプロピオニル)−L−プロリン
の精製法に関する。
【0002】
【従来の技術】式(III )
【0003】
【化3】
【0004】で表されるN−(D−α−メチル−β−メ
ルカプトプロピオニル)−L−プロリン[一般名;カプ
トプリル: 以下、化合物(III )という。他の式番号
の化合物についても同様である]が、アンジオテンシン
変換酵素阻害活性を有し(USP4,105,77
6)、降圧剤として有用であることが知られている[B
iochemistry,16,5487(197
7)]。
ルカプトプロピオニル)−L−プロリン[一般名;カプ
トプリル: 以下、化合物(III )という。他の式番号
の化合物についても同様である]が、アンジオテンシン
変換酵素阻害活性を有し(USP4,105,77
6)、降圧剤として有用であることが知られている[B
iochemistry,16,5487(197
7)]。
【0005】また、N−(D−α−メチル−β−アセチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリンあるいはN−(D
−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プ
ロリンの合成法の例が特開昭56−18958号公報あ
るいは特公平4−32063号公報に開示されている。
すなわち、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオ
ン酸を酸ハライドとした後、L−プロリンとショッテン
バウマン条件下縮合してN−(D−α−メチル−β−ア
セチルチオプロピオニル)−L−プロリンを得、その後
アセチル基を除去することによりN−(D−α−メチル
−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリンを得て
いる。
ルチオプロピオニル)−L−プロリンあるいはN−(D
−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プ
ロリンの合成法の例が特開昭56−18958号公報あ
るいは特公平4−32063号公報に開示されている。
すなわち、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオ
ン酸を酸ハライドとした後、L−プロリンとショッテン
バウマン条件下縮合してN−(D−α−メチル−β−ア
セチルチオプロピオニル)−L−プロリンを得、その後
アセチル基を除去することによりN−(D−α−メチル
−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリンを得て
いる。
【0006】しかしながら、上記の方法では、式(I)
で表されるジスルフィド体(後述)が生成し、高純度の
化合物(III )を得るためには、煩雑な操作によるジス
ルフィド体の除去が必要である。ジスルフィド体の除去
法としては、例えば亜鉛を用いる方法が知られている
(USP4,332,726、USP4,668,79
8)が、この方法では、亜鉛処理および亜鉛の除去等の
煩雑な工程が必要となる。また、N−(D−α−メチル
−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンのア
セチル基除去を高濃度の水酸化ナトリウム水溶液中等で
行うことによりジスルフィド体の生成を抑制する方法が
知られている(USP5,026,873)が、この場
合も化合物(III )はジスルフィド体を0.3%程度含
有しており、高純度の化合物(III )を得るためにはさ
らに精製を行う必要がある。
で表されるジスルフィド体(後述)が生成し、高純度の
化合物(III )を得るためには、煩雑な操作によるジス
ルフィド体の除去が必要である。ジスルフィド体の除去
法としては、例えば亜鉛を用いる方法が知られている
(USP4,332,726、USP4,668,79
8)が、この方法では、亜鉛処理および亜鉛の除去等の
煩雑な工程が必要となる。また、N−(D−α−メチル
−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンのア
セチル基除去を高濃度の水酸化ナトリウム水溶液中等で
行うことによりジスルフィド体の生成を抑制する方法が
知られている(USP5,026,873)が、この場
合も化合物(III )はジスルフィド体を0.3%程度含
有しており、高純度の化合物(III )を得るためにはさ
らに精製を行う必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、不純
物としてジスルフィド体を含有するN−(D−α−メチ
ル−β−アルカノイルチオプロピオニル)−L−プロリ
ンの簡便かつ効率的な精製法を提供することにある。
物としてジスルフィド体を含有するN−(D−α−メチ
ル−β−アルカノイルチオプロピオニル)−L−プロリ
ンの簡便かつ効率的な精製法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)
【0009】
【化4】
【0010】で表されるジスルフィド体を含有する式
(II)
(II)
【0011】
【化5】
【0012】(式中、Rは低級アルキルを表す)で表さ
れるN−(D−α−メチル−β−アルカノイルチオプロ
ピオニル)−L−プロリンを有機溶媒で処理することを
特徴とする式(II)で表されるN−(D−α−メチル−
β−アルカノイルチオプロピオニル)−L−プロリンの
精製法に関する。式(II)の定義において、低級アルキ
ルとしては、直鎖または分枝状の炭素数1〜4の、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec-ブチル、tert- ブチル等があげら
れる。
れるN−(D−α−メチル−β−アルカノイルチオプロ
ピオニル)−L−プロリンを有機溶媒で処理することを
特徴とする式(II)で表されるN−(D−α−メチル−
β−アルカノイルチオプロピオニル)−L−プロリンの
精製法に関する。式(II)の定義において、低級アルキ
ルとしては、直鎖または分枝状の炭素数1〜4の、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec-ブチル、tert- ブチル等があげら
れる。
【0013】次に、本発明について詳細に説明する。化
合物(II)を上述の特開昭56−18958号公報ある
いは特公平4−32063号公報に記載の方法に準じて
得る際、不純物としてジスルフィド体(I)が生成す
る。しかし、化合物(II)とジスルフィド体(I)とで
はある種の溶媒に対しては大きく溶解度が異なることを
見い出し、この事実を応用することにより、化合物(I
I)の精製を行うことができる。すなわち、不純物とし
てジスルフィド体(I)を含有する化合物(II)に3〜
30倍重量、好ましくは6〜20倍重量の溶媒を加え、
2〜40%、好ましくは5〜20%の活性炭、ラジオラ
イト、セライト、硅そう土等の濾過助剤の存在下あるい
は非存在下、5分〜5時間、好ましくは15〜30分
間、0〜45℃、好ましくは10〜40℃で攪拌し、次
いで、該溶液を濾過し、溶媒を減圧濃縮することによ
り、ジスルフィド体(I)の含量の少ない化合物(II)
を得ることができる。
合物(II)を上述の特開昭56−18958号公報ある
いは特公平4−32063号公報に記載の方法に準じて
得る際、不純物としてジスルフィド体(I)が生成す
る。しかし、化合物(II)とジスルフィド体(I)とで
はある種の溶媒に対しては大きく溶解度が異なることを
見い出し、この事実を応用することにより、化合物(I
I)の精製を行うことができる。すなわち、不純物とし
てジスルフィド体(I)を含有する化合物(II)に3〜
30倍重量、好ましくは6〜20倍重量の溶媒を加え、
2〜40%、好ましくは5〜20%の活性炭、ラジオラ
イト、セライト、硅そう土等の濾過助剤の存在下あるい
は非存在下、5分〜5時間、好ましくは15〜30分
間、0〜45℃、好ましくは10〜40℃で攪拌し、次
いで、該溶液を濾過し、溶媒を減圧濃縮することによ
り、ジスルフィド体(I)の含量の少ない化合物(II)
を得ることができる。
【0014】溶媒としては、アセトン、酢酸エチル、酢
酸ブチル、トルエン等の有機溶媒があげられ、好ましく
は、トルエンが用いられる。また、得られた化合物(I
I)は、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン
等の有機溶媒から結晶化し、さらに精製できる場合もあ
る。以下に、本発明の実施例、参考例および比較例を示
す。
酸ブチル、トルエン等の有機溶媒があげられ、好ましく
は、トルエンが用いられる。また、得られた化合物(I
I)は、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン
等の有機溶媒から結晶化し、さらに精製できる場合もあ
る。以下に、本発明の実施例、参考例および比較例を示
す。
【0015】
実施例1:N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプ
ロピオニル)−L−プロリンの精製 参考例1と同様の方法で得られた、ジスルフィド体を
4.87%含有するN−(D−α−メチル−β−アセチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン1gに、トルエン
10mlを添加し、内温を35〜37℃に調整した。活
性炭0.05gおよびラジオライト0.05gを加え、
15分間攪拌後、濾過し、濾取物をトルエンで洗浄し
た。濾液および洗浄液の混合溶液を減圧濃縮することに
より、ジスルフィド体を0.30%含有するN−(D−
α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プ
ロリン0.987gを得た。
ロピオニル)−L−プロリンの精製 参考例1と同様の方法で得られた、ジスルフィド体を
4.87%含有するN−(D−α−メチル−β−アセチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン1gに、トルエン
10mlを添加し、内温を35〜37℃に調整した。活
性炭0.05gおよびラジオライト0.05gを加え、
15分間攪拌後、濾過し、濾取物をトルエンで洗浄し
た。濾液および洗浄液の混合溶液を減圧濃縮することに
より、ジスルフィド体を0.30%含有するN−(D−
α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プ
ロリン0.987gを得た。
【0016】参考例1:N−(D−α−メチル−β−ア
セチルチオプロピオニル)−L−プロリンの合成 D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸54g
(0.33モル)に、氷冷下、塩化チオニル39.6g
(0.33モル)を加え、内温を20〜30℃に保ちな
がら24時間攪拌した。反応終了後、内温40〜45℃
で減圧濃縮し、酸クロライドを得た。L−プロリン4
0.3g(0.35モル)を水−アセトン混合溶媒に溶
解し、これに、氷冷下、水酸化ナトリウム水溶液で反応
液のpHを8.5〜9.5に保ちながら、上記酸クロラ
イドを滴下した。滴下終了後、同温度、同pHでさらに
1時間攪拌し、次いで、内温を5〜10℃に保ちながら
濃塩酸を加えpHを6.0に調整した。減圧下アセトン
を留去し、残渣に酢酸エチルを加え、塩酸でpHを2.
0に調整後、食塩を飽和するまで加えた。内温55〜6
0℃で酢酸エチル層を分液し、水層はさらに酢酸エチル
で抽出した。酢酸エチル層をまとめて脱気水で水洗し、
約半量になるまで減圧濃縮した。濃縮液を加熱して析出
物を溶解後、冷却し、種晶を接種し、0〜5℃で5時間
晶析した。析出物を濾取乾燥し、ジスルフィド体を2.
7%含有するN−(D−α−メチル−β−アセチルチオ
プロピオニル)−L−プロリン60.5g(収率70
%)を得た。
セチルチオプロピオニル)−L−プロリンの合成 D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸54g
(0.33モル)に、氷冷下、塩化チオニル39.6g
(0.33モル)を加え、内温を20〜30℃に保ちな
がら24時間攪拌した。反応終了後、内温40〜45℃
で減圧濃縮し、酸クロライドを得た。L−プロリン4
0.3g(0.35モル)を水−アセトン混合溶媒に溶
解し、これに、氷冷下、水酸化ナトリウム水溶液で反応
液のpHを8.5〜9.5に保ちながら、上記酸クロラ
イドを滴下した。滴下終了後、同温度、同pHでさらに
1時間攪拌し、次いで、内温を5〜10℃に保ちながら
濃塩酸を加えpHを6.0に調整した。減圧下アセトン
を留去し、残渣に酢酸エチルを加え、塩酸でpHを2.
0に調整後、食塩を飽和するまで加えた。内温55〜6
0℃で酢酸エチル層を分液し、水層はさらに酢酸エチル
で抽出した。酢酸エチル層をまとめて脱気水で水洗し、
約半量になるまで減圧濃縮した。濃縮液を加熱して析出
物を溶解後、冷却し、種晶を接種し、0〜5℃で5時間
晶析した。析出物を濾取乾燥し、ジスルフィド体を2.
7%含有するN−(D−α−メチル−β−アセチルチオ
プロピオニル)−L−プロリン60.5g(収率70
%)を得た。
【0017】参考例2:N−(D−α−メチル−β−メ
ルカプトプロピオニル)−L−プロリンの合成 実施例1と同様の方法で得られた、ジスルフィド体を
0.33%含有するN−(D−α−メチル−β−アセチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン10gに、窒素気
流中、氷冷下、4.0Mアンモニア/メタノール溶液3
9mlを加え、室温で2時間攪拌した。減圧濃縮後、残
渣に脱気水を加えて溶解し、次いで、内温5〜15℃で
2N硫酸を加え、pHを1.8〜2.0に調整した。酢
酸エチルおよび食塩を加え、室温下分液し、水層はさら
に酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をまとめて減圧
濃縮し、残渣に脱気水を加えて溶解後、冷却し、氷冷下
晶析した。析出物を濾取乾燥し、ジスルフィド体を0.
17%含有するN−(D−α−メチル−β−メルカプト
プロピオニル)−L−プロリン6.04g(収率72.
2%)を得た。
ルカプトプロピオニル)−L−プロリンの合成 実施例1と同様の方法で得られた、ジスルフィド体を
0.33%含有するN−(D−α−メチル−β−アセチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン10gに、窒素気
流中、氷冷下、4.0Mアンモニア/メタノール溶液3
9mlを加え、室温で2時間攪拌した。減圧濃縮後、残
渣に脱気水を加えて溶解し、次いで、内温5〜15℃で
2N硫酸を加え、pHを1.8〜2.0に調整した。酢
酸エチルおよび食塩を加え、室温下分液し、水層はさら
に酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をまとめて減圧
濃縮し、残渣に脱気水を加えて溶解後、冷却し、氷冷下
晶析した。析出物を濾取乾燥し、ジスルフィド体を0.
17%含有するN−(D−α−メチル−β−メルカプト
プロピオニル)−L−プロリン6.04g(収率72.
2%)を得た。
【0018】比較例1:N−(D−α−メチル−β−メ
ルカプトプロピオニル)−L−プロリンの合成 参考例1と同様の方法で得られた、ジスルフィド体を
2.7%含有するN−(D−α−メチル−β−アセチル
チオプロピオニル)−L−プロリン10gに、窒素気流
中、氷冷下、4.0Mアンモニア/メタノール溶液39
mlを加え、室温で2時間攪拌した。減圧濃縮後、残渣
に脱気水を加えて溶解し、次いで、内温5〜15℃で2
N硫酸を加え、pHを1.8〜2.0に調整した。酢酸
エチルおよび食塩を加え、室温下分液し、水層はさらに
酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をまとめて減圧濃
縮し、残渣に脱気水を加えて溶解後、冷却し、氷冷下晶
析した。析出物を濾取乾燥し、ジスルフィド体を1.9
%含有するN−(D−α−メチル−β−メルカプトプロ
ピオニル)−L−プロリン5.88g(収率70.2
%)を得た。
ルカプトプロピオニル)−L−プロリンの合成 参考例1と同様の方法で得られた、ジスルフィド体を
2.7%含有するN−(D−α−メチル−β−アセチル
チオプロピオニル)−L−プロリン10gに、窒素気流
中、氷冷下、4.0Mアンモニア/メタノール溶液39
mlを加え、室温で2時間攪拌した。減圧濃縮後、残渣
に脱気水を加えて溶解し、次いで、内温5〜15℃で2
N硫酸を加え、pHを1.8〜2.0に調整した。酢酸
エチルおよび食塩を加え、室温下分液し、水層はさらに
酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をまとめて減圧濃
縮し、残渣に脱気水を加えて溶解後、冷却し、氷冷下晶
析した。析出物を濾取乾燥し、ジスルフィド体を1.9
%含有するN−(D−α−メチル−β−メルカプトプロ
ピオニル)−L−プロリン5.88g(収率70.2
%)を得た。
【0019】
【発明の効果】本発明により、不純物としてジスルフィ
ド体を含有する、降圧剤として有用なN−(D−α−メ
チル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリンの
合成中間体であるN−(D−α−メチル−β−アルカノ
イルチオプロピオニル)−L−プロリンの簡便かつ効率
的な精製法が提供される。
ド体を含有する、降圧剤として有用なN−(D−α−メ
チル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリンの
合成中間体であるN−(D−α−メチル−β−アルカノ
イルチオプロピオニル)−L−プロリンの簡便かつ効率
的な精製法が提供される。
Claims (1)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 で表されるジスルフィド体を含有する式(II) 【化2】 (式中、Rは低級アルキルを表す)で表されるN−(D
−α−メチル−β−アルカノイルチオプロピオニル)−
L−プロリンを有機溶媒で処理することを特徴とする式
(II)で表されるN−(D−α−メチル−β−アルカノ
イルチオプロピオニル)−L−プロリンの精製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15503293A JPH0710835A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | L−プロリン誘導体の精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15503293A JPH0710835A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | L−プロリン誘導体の精製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710835A true JPH0710835A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15597187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15503293A Withdrawn JPH0710835A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | L−プロリン誘導体の精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710835A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997012858A1 (fr) * | 1995-10-06 | 1997-04-10 | Kaneka Corporation | PROCEDE DE PRODUCTION DE N-(D-α-METHYLE-β-MERCAPTOPROPIONYLE)-L-PROLINE ET DE SES INTERMEDIAIRES |
US6350883B1 (en) | 2000-04-14 | 2002-02-26 | Dairen Chemical Corporation | Method for preparing lactam |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP15503293A patent/JPH0710835A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997012858A1 (fr) * | 1995-10-06 | 1997-04-10 | Kaneka Corporation | PROCEDE DE PRODUCTION DE N-(D-α-METHYLE-β-MERCAPTOPROPIONYLE)-L-PROLINE ET DE SES INTERMEDIAIRES |
US6350883B1 (en) | 2000-04-14 | 2002-02-26 | Dairen Chemical Corporation | Method for preparing lactam |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008516005A (ja) | レトロゾールの改良された調製方法 | |
JPH0331258A (ja) | トリプトファンの精製方法 | |
JP2004521875A5 (ja) | ||
JP3930322B2 (ja) | N−〔(s)−1−カルボキシブチル〕−(s)−アラニンエステルの新規合成方法及びペリンドプリルの合成における適用 | |
JPH09501697A (ja) | 1−[N▲上2▼−((S)−エトキシカルボニル)−3−フェニルプロピル)−N▲上6▼−トリフルオルアセチル]−L−リシル−L−プロリン(リシノプリル(Tfa)エチルエステルの精製法 | |
JPH0710835A (ja) | L−プロリン誘導体の精製法 | |
JP4927258B2 (ja) | (2s,3s)−又は(2r,3s)−ハロヒドリン誘導体の精製、単離方法 | |
JP3980684B2 (ja) | 高品質カプトプリルの簡便な製造方法 | |
HRP960449A2 (en) | Process for producing n-(d-alpha-methyl-beta-mercaptopropionyl)-l-proline and intermediates thereof | |
EP0174358A1 (en) | Novel diastereomer salts of phenylalanine and n-acyl derivatives thereof and process for the separation of optically active phenylalanine and n-acyl derivatives thereof | |
JPH05279326A (ja) | 光学活性3−ヒドロキシピロリジンの製法 | |
JPH05279325A (ja) | 光学活性3−ヒドロキシピロリジンの製法 | |
JPH0717943A (ja) | タウリンの精製法 | |
JP2005060302A (ja) | N−メタクリロイル−4−シアノ−3−トリフルオロメチルアニリンの製造方法および安定化方法 | |
JPWO2003057665A1 (ja) | ベンゼンスルホンアミド誘導体結晶の製造方法、およびその中間体の新規結晶とその製造方法 | |
JP3815064B2 (ja) | 1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチルインドール−3−酢酸の精製方法 | |
JPS59186942A (ja) | 粗製1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸又はその塩の精製法 | |
JPH069523A (ja) | 4−デジメチルアミノテトラサイクリンの精製法 | |
JPH0680628A (ja) | N−(D−α−アルキル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリンの精製法 | |
JPH07238063A (ja) | 5−アミノレブリン酸の回収精製法 | |
JP2005525331A (ja) | シンバスタチンの精製方法 | |
JPH10101629A (ja) | 光学活性酪酸誘導体の製造方法 | |
JP2004292364A (ja) | 塩酸エピナスチンの製造方法 | |
JPH08143515A (ja) | 光学活性1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンの製造法 | |
JP2000095735A (ja) | 1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンの精製方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000905 |