JPH07107355A - 低照度対応型撮像装置 - Google Patents
低照度対応型撮像装置Info
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- JPH07107355A JPH07107355A JP5268309A JP26830993A JPH07107355A JP H07107355 A JPH07107355 A JP H07107355A JP 5268309 A JP5268309 A JP 5268309A JP 26830993 A JP26830993 A JP 26830993A JP H07107355 A JPH07107355 A JP H07107355A
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- JP
- Japan
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- low
- infrared light
- subject
- cut filter
- illuminance
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- Pending
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Landscapes
- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
- Closed-Circuit Television Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被写体を撮影するレンズ群を備えた光学系に
赤外光カットフィルタを輝度信号のレベルに応じて挿脱
して、低照度撮影状態と通常撮影状態とを選択的に切り
換える。 【構成】 本発明に係わる低照度対応型撮像装置1で
は、レンズ群2と固体撮像素子4との間に赤外光カット
フィルタ11及びダミーガラス12を選択的に挿脱自在
に設け、被写体H及び被写体Hの周辺が暗い低照度撮影
時と、被写体H及び被写体Hの周辺が明るい通常撮影時
とを、固体撮像素子4の出力側から分離した輝度信号の
輝度レベルにより判定し、この判定結果に基づいて低照
度撮影を行う輝度レベルの時にダミーガラス12のみを
挿入させる一方、通常撮影を行う輝度レベルの時に赤外
光カットフィルタ11のみを挿入させる。
赤外光カットフィルタを輝度信号のレベルに応じて挿脱
して、低照度撮影状態と通常撮影状態とを選択的に切り
換える。 【構成】 本発明に係わる低照度対応型撮像装置1で
は、レンズ群2と固体撮像素子4との間に赤外光カット
フィルタ11及びダミーガラス12を選択的に挿脱自在
に設け、被写体H及び被写体Hの周辺が暗い低照度撮影
時と、被写体H及び被写体Hの周辺が明るい通常撮影時
とを、固体撮像素子4の出力側から分離した輝度信号の
輝度レベルにより判定し、この判定結果に基づいて低照
度撮影を行う輝度レベルの時にダミーガラス12のみを
挿入させる一方、通常撮影を行う輝度レベルの時に赤外
光カットフィルタ11のみを挿入させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラなどに適
用され、被写体を撮影するレンズ群を備えた光学系に赤
外光カットフィルタを輝度信号のレベルに応じて挿脱し
て、低照度撮影状態と通常撮影状態とを選択的に切り換
えるよう構成した低照度対応型撮像装置に関するもので
ある。
用され、被写体を撮影するレンズ群を備えた光学系に赤
外光カットフィルタを輝度信号のレベルに応じて挿脱し
て、低照度撮影状態と通常撮影状態とを選択的に切り換
えるよう構成した低照度対応型撮像装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般的に、カメラ一体型磁気記録再生装
置(以下、ビデオカメラと記す)は、携帯用として多用
される一方、適宜な場所に設置して監視用などにも使わ
れている。
置(以下、ビデオカメラと記す)は、携帯用として多用
される一方、適宜な場所に設置して監視用などにも使わ
れている。
【0003】図5は従来のビデオカメラを説明するため
の図であり、(A)は全体構成を示した図,(B)はビ
デオカメラ内のカメラ部を拡大して示した図である。
の図であり、(A)は全体構成を示した図,(B)はビ
デオカメラ内のカメラ部を拡大して示した図である。
【0004】図5(A)に示した従来のビデオカメラ10
0 では、被写体Hを撮影するカメラ部110 と、撮影した
被写体HをテープカセットTK内の磁気テープTに記録
再生する磁気記録・再生部120 とがビデオカメラ筐体10
1 内に一体に収納して構成されている。また、図5
(B)に示した如く、カメラ部110 は、被写体Hを撮影
するレンズ群111 を保持したレンズ鏡筒112 と、レンズ
群111 を通して被写体像を結像する固体撮像素子113 と
の間の光軸K上に、赤外光カットフィルタ114 が挿入さ
れている。この赤外光カットフィルタ114 は、明るい状
態で撮影する通常撮影の場合における被写体H及び被写
体Hの周辺から放射される有害な赤外光を除去するため
のものであり、レンズ群111 と固体撮像素子113 との間
に常時設置されている。
0 では、被写体Hを撮影するカメラ部110 と、撮影した
被写体HをテープカセットTK内の磁気テープTに記録
再生する磁気記録・再生部120 とがビデオカメラ筐体10
1 内に一体に収納して構成されている。また、図5
(B)に示した如く、カメラ部110 は、被写体Hを撮影
するレンズ群111 を保持したレンズ鏡筒112 と、レンズ
群111 を通して被写体像を結像する固体撮像素子113 と
の間の光軸K上に、赤外光カットフィルタ114 が挿入さ
れている。この赤外光カットフィルタ114 は、明るい状
態で撮影する通常撮影の場合における被写体H及び被写
体Hの周辺から放射される有害な赤外光を除去するため
のものであり、レンズ群111 と固体撮像素子113 との間
に常時設置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5
(A),(B)に示した従来のビデオカメラ100 は、携
帯用として多用される一方、適宜な場所に設置して監視
用などにも使用され、且つ、明るい場面を撮影する通常
撮影と、暗い場面を撮影する低照度撮影とを共用できる
ように構成されているものの、カメラ部110 を構成する
レンズ群111 と固体撮像素子113 との間に赤外光カット
フィルタ114 が常設されているため、被写体H及び被写
体Hの周辺が比較的明るい場合には被写体Hを良好に固
体撮像素子113 上に結像できる。
(A),(B)に示した従来のビデオカメラ100 は、携
帯用として多用される一方、適宜な場所に設置して監視
用などにも使用され、且つ、明るい場面を撮影する通常
撮影と、暗い場面を撮影する低照度撮影とを共用できる
ように構成されているものの、カメラ部110 を構成する
レンズ群111 と固体撮像素子113 との間に赤外光カット
フィルタ114 が常設されているため、被写体H及び被写
体Hの周辺が比較的明るい場合には被写体Hを良好に固
体撮像素子113 上に結像できる。
【0006】一方、監視用として、銀行,コンビニエン
ス・ストアなどではビデオカメラ100 が取り付けられて
おり、このビデオカメラ100 は夜間でも動作させねばな
らず、被写体H及び被写体Hの周辺が暗いとレンズ群11
1 と固体撮像素子113 との間に常設した赤外光カットフ
ィルタ114 が悪影響を及ぼし、被写体Hを良好に固体撮
像素子113 上に結像でき得ず、これを補うために映像回
路系の感度アップを図るよう映像信号を増幅しているの
で、映像信号にノイズ成分が含まれてしまい、これによ
り暗い場面を撮影した時にはS/N比の悪い画像になっ
てしまうなどの問題が発生している。
ス・ストアなどではビデオカメラ100 が取り付けられて
おり、このビデオカメラ100 は夜間でも動作させねばな
らず、被写体H及び被写体Hの周辺が暗いとレンズ群11
1 と固体撮像素子113 との間に常設した赤外光カットフ
ィルタ114 が悪影響を及ぼし、被写体Hを良好に固体撮
像素子113 上に結像でき得ず、これを補うために映像回
路系の感度アップを図るよう映像信号を増幅しているの
で、映像信号にノイズ成分が含まれてしまい、これによ
り暗い場面を撮影した時にはS/N比の悪い画像になっ
てしまうなどの問題が発生している。
【0007】更に、図示を省略するが、特開平4−28
6479号公報には赤外光領域に対して感度の良い赤外
線固体撮像装置が開示されているものの、この赤外線固
体撮像装置では暗い場面を撮影するために専用に構成さ
れたものであり、明るい場面を撮影するには別の撮像装
置を必要とするなどの問題がある。
6479号公報には赤外光領域に対して感度の良い赤外
線固体撮像装置が開示されているものの、この赤外線固
体撮像装置では暗い場面を撮影するために専用に構成さ
れたものであり、明るい場面を撮影するには別の撮像装
置を必要とするなどの問題がある。
【0008】従って、暗い場面を撮影する低照度撮影時
と、明るい場面を撮影する通常撮影時とを自動的に検出
して夫々に適した条件下で被写体を良好に撮影すること
が可能となる低照度対応型撮像装置が望まれている。
と、明るい場面を撮影する通常撮影時とを自動的に検出
して夫々に適した条件下で被写体を良好に撮影すること
が可能となる低照度対応型撮像装置が望まれている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、被写体を撮影す
るレンズ群と、前記レンズ群を通して被写体像を結像す
る撮像素子と、前記撮像素子より入射側に挿脱自在に設
けた赤外光カットフィルタと、前記撮像素子の出力側の
映像信号から輝度信号を分離して、前記輝度信号のレベ
ルが低照度撮影を行う輝度レベルか、又は通常撮影を行
う輝度レベルかを判定する判定回路と、前記判定回路の
判定結果に基づいて、低照度撮影を行う輝度レベルの時
に前記赤外光カットフィルタを離脱させる一方、通常撮
影を行う輝度レベルの時に前記赤外光カットフィルタを
挿入させる駆動手段とを具備したことを特徴とする低照
度対応型撮像装置である。
てなされたものであり、第1の発明は、被写体を撮影す
るレンズ群と、前記レンズ群を通して被写体像を結像す
る撮像素子と、前記撮像素子より入射側に挿脱自在に設
けた赤外光カットフィルタと、前記撮像素子の出力側の
映像信号から輝度信号を分離して、前記輝度信号のレベ
ルが低照度撮影を行う輝度レベルか、又は通常撮影を行
う輝度レベルかを判定する判定回路と、前記判定回路の
判定結果に基づいて、低照度撮影を行う輝度レベルの時
に前記赤外光カットフィルタを離脱させる一方、通常撮
影を行う輝度レベルの時に前記赤外光カットフィルタを
挿入させる駆動手段とを具備したことを特徴とする低照
度対応型撮像装置である。
【0010】また、第2の発明は、被写体を撮影するレ
ンズ群と、前記レンズ群を通して被写体像を結像する撮
像素子と、前記レンズ群と前記撮像素子との間に選択的
に挿脱自在に設けた赤外光カットフィルタ及びダミーガ
ラスと、前記撮像素子の出力側の映像信号から輝度信号
を分離して、前記輝度信号のレベルが低照度撮影を行う
輝度レベルか、又は通常撮影を行う輝度レベルかを判定
する判定回路と、前記判定回路の判定結果に基づいて、
低照度撮影を行う輝度レベルの時に前記ダミーガラスの
みを挿入させる一方、通常撮影を行う輝度レベルの時に
前記赤外光カットフィルタのみを挿入させる駆動手段と
を具備したことを特徴とする低照度対応型撮像装置であ
る。
ンズ群と、前記レンズ群を通して被写体像を結像する撮
像素子と、前記レンズ群と前記撮像素子との間に選択的
に挿脱自在に設けた赤外光カットフィルタ及びダミーガ
ラスと、前記撮像素子の出力側の映像信号から輝度信号
を分離して、前記輝度信号のレベルが低照度撮影を行う
輝度レベルか、又は通常撮影を行う輝度レベルかを判定
する判定回路と、前記判定回路の判定結果に基づいて、
低照度撮影を行う輝度レベルの時に前記ダミーガラスの
みを挿入させる一方、通常撮影を行う輝度レベルの時に
前記赤外光カットフィルタのみを挿入させる駆動手段と
を具備したことを特徴とする低照度対応型撮像装置であ
る。
【0011】更に、第3の発明は、第1及び第2の低照
度対応型撮像装置において、前記赤外光カットフィルタ
を離脱させた時に、前記映像信号のホワイトバランスの
ずれを自動的に補正するホワイトバランス補正回路を具
備したことを特徴とする低照度対応型撮像装置である。
度対応型撮像装置において、前記赤外光カットフィルタ
を離脱させた時に、前記映像信号のホワイトバランスの
ずれを自動的に補正するホワイトバランス補正回路を具
備したことを特徴とする低照度対応型撮像装置である。
【0012】
【実施例】以下に本発明に係わる低照度対応型撮像装置
の一実施例を図1乃至図4を参照して詳細に説明する。
の一実施例を図1乃至図4を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は本発明に係わる低照度対応型撮像装
置を説明するための図、図2は同低照度対応型撮像装置
の要部を構成する赤外光カットフィルタ及びダミーガラ
スの切り換え構造を説明するための図であり、(A)は
回動構造を示し、(B)は直線移動構造を示した図、図
3は同低照度対応型撮像装置における輝度信号のレベル
を示した図、図4は同低照度対応型撮像装置の動作を説
明するための図であり、(A)は暗い低照度撮影時を示
した図,(B)は明るい通常撮影時を示した図である。
置を説明するための図、図2は同低照度対応型撮像装置
の要部を構成する赤外光カットフィルタ及びダミーガラ
スの切り換え構造を説明するための図であり、(A)は
回動構造を示し、(B)は直線移動構造を示した図、図
3は同低照度対応型撮像装置における輝度信号のレベル
を示した図、図4は同低照度対応型撮像装置の動作を説
明するための図であり、(A)は暗い低照度撮影時を示
した図,(B)は明るい通常撮影時を示した図である。
【0014】図1に示した本発明に係わる低照度対応型
撮像装置1では、被写体Hを撮影するレンズ群2と、レ
ンズ群2を通して被写体像を結像する撮像素子(以下、
固体撮像素子と記す)4との間に赤外光カットフィルタ
11及びダミーガラス12を選択的に挿脱自在に設け、
被写体H及び被写体Hの周辺が暗い低照度撮影時と、被
写体H及び被写体Hの周辺が明るい通常撮影時とを、固
体撮像素子4の出力側から分離した輝度信号の輝度レベ
ルにより判定し、この判定結果に基づいて低照度撮影を
行う輝度レベルの時にダミーガラス12のみを挿入させ
る一方、通常撮影を行う輝度レベルの時に赤外光カット
フィルタ11のみを挿入させるよう構成し、低照度撮影
時と通常撮影時とを自動的に検出することを特徴とする
ものである。尚、以下の説明において、低照度撮影時と
は、被写体Hを撮影する際に被写体H及び被写体Hの周
辺が暗い状態であり、一方、通常撮影時とは、被写体H
を撮影する際に被写体H及び被写体Hの周辺が明るい状
態であるものとする。
撮像装置1では、被写体Hを撮影するレンズ群2と、レ
ンズ群2を通して被写体像を結像する撮像素子(以下、
固体撮像素子と記す)4との間に赤外光カットフィルタ
11及びダミーガラス12を選択的に挿脱自在に設け、
被写体H及び被写体Hの周辺が暗い低照度撮影時と、被
写体H及び被写体Hの周辺が明るい通常撮影時とを、固
体撮像素子4の出力側から分離した輝度信号の輝度レベ
ルにより判定し、この判定結果に基づいて低照度撮影を
行う輝度レベルの時にダミーガラス12のみを挿入させ
る一方、通常撮影を行う輝度レベルの時に赤外光カット
フィルタ11のみを挿入させるよう構成し、低照度撮影
時と通常撮影時とを自動的に検出することを特徴とする
ものである。尚、以下の説明において、低照度撮影時と
は、被写体Hを撮影する際に被写体H及び被写体Hの周
辺が暗い状態であり、一方、通常撮影時とは、被写体H
を撮影する際に被写体H及び被写体Hの周辺が明るい状
態であるものとする。
【0015】即ち、図1に示した如く、本発明に係わる
低照度対応型撮像装置1において、被写体Hを撮影する
レンズ群2を保持したレンズ鏡筒3と、レンズ群2を通
して被写体像を結像する固体撮像素子4との間の光軸K
上には、本発明の要部を構成する赤外光カットフィルタ
11及びダミーガラス12が駆動手段10(10A,又
は10B)によって選択的に挿脱自在に設けられてい
る。このように実施例では、赤外光カットフィルタ11
は、レンズ群2と固体撮像素子4との間に挿脱自在に設
けられているが、これに限らず、固体撮像素子4より入
射側でレンズ群2の前方又はレンズ群2内に赤外光カッ
トフィルタ11のみを挿脱自在に設ける方法も考えられ
る。
低照度対応型撮像装置1において、被写体Hを撮影する
レンズ群2を保持したレンズ鏡筒3と、レンズ群2を通
して被写体像を結像する固体撮像素子4との間の光軸K
上には、本発明の要部を構成する赤外光カットフィルタ
11及びダミーガラス12が駆動手段10(10A,又
は10B)によって選択的に挿脱自在に設けられてい
る。このように実施例では、赤外光カットフィルタ11
は、レンズ群2と固体撮像素子4との間に挿脱自在に設
けられているが、これに限らず、固体撮像素子4より入
射側でレンズ群2の前方又はレンズ群2内に赤外光カッ
トフィルタ11のみを挿脱自在に設ける方法も考えられ
る。
【0016】また、上記レンズ群2は、前玉レンズを含
めて凸面,凹面,平面を複数組み合わせたレンズ群が光
軸Kを合致させて配列している。
めて凸面,凹面,平面を複数組み合わせたレンズ群が光
軸Kを合致させて配列している。
【0017】また、上記固体撮像素子4の入射面側に
は、複数の画素が夫々独立してしかも規則正しく配置さ
れた撮像面が形成され、且つ、撮像面の画素に対応して
撮像面上には周知の色フィルタアレイが一体的に膜付形
成され、更に色フィルタアレイに対向して偽信号を抑圧
するための周知の光学的ローパスフィルタが取り付けら
れており、ここでは周知の色フィルタアレイ及び周知の
光学的ローパスフィルタの説明を省略する。尚、本発明
の要部を構成する赤外光カットフィルタ11及びダミー
ガラス12は、周知の光学的ローパスフィルタの前側
(入射側)又は後側(出射側)に設けており、当然固体
撮像素子4より入射側に設けたことになる。また、上記
構成による固体撮像素子4は、可視光領域に対して十分
感度があることは勿論のこと、赤外光領域に対しても十
分感度があるシリコン材などを用いて形成されている。
は、複数の画素が夫々独立してしかも規則正しく配置さ
れた撮像面が形成され、且つ、撮像面の画素に対応して
撮像面上には周知の色フィルタアレイが一体的に膜付形
成され、更に色フィルタアレイに対向して偽信号を抑圧
するための周知の光学的ローパスフィルタが取り付けら
れており、ここでは周知の色フィルタアレイ及び周知の
光学的ローパスフィルタの説明を省略する。尚、本発明
の要部を構成する赤外光カットフィルタ11及びダミー
ガラス12は、周知の光学的ローパスフィルタの前側
(入射側)又は後側(出射側)に設けており、当然固体
撮像素子4より入射側に設けたことになる。また、上記
構成による固体撮像素子4は、可視光領域に対して十分
感度があることは勿論のこと、赤外光領域に対しても十
分感度があるシリコン材などを用いて形成されている。
【0018】また、上記赤外光カットフィルタ11は、
赤外光領域として例えば750nm以上の波長をカット
できるようガラスを用いて膜付形成されており、一般的
に被写体H及び被写体Hの周辺が明るい通常撮影時に被
写体H及び被写体Hの周辺から放射される有害な赤外光
を除去できるようになっている。しかしながら、後述す
るように被写体H及び被写体Hの周辺が暗い低照度撮影
時には、被写体H及び被写体Hの周辺から放射している
赤外光によって被写体像を固体撮像素子4に結像する必
要があり、この場合赤外光カットフィルタ11を装着し
てしまうと赤外光がカットされてしまうため被写体像を
良好に結像できなくなるものであるから、このような暗
い低照度撮影時に本発明では赤外光カットフィルタ11
を離脱することにより赤外光によって被写体像を固体撮
像素子4上に良好に結像できるようになっている。
赤外光領域として例えば750nm以上の波長をカット
できるようガラスを用いて膜付形成されており、一般的
に被写体H及び被写体Hの周辺が明るい通常撮影時に被
写体H及び被写体Hの周辺から放射される有害な赤外光
を除去できるようになっている。しかしながら、後述す
るように被写体H及び被写体Hの周辺が暗い低照度撮影
時には、被写体H及び被写体Hの周辺から放射している
赤外光によって被写体像を固体撮像素子4に結像する必
要があり、この場合赤外光カットフィルタ11を装着し
てしまうと赤外光がカットされてしまうため被写体像を
良好に結像できなくなるものであるから、このような暗
い低照度撮影時に本発明では赤外光カットフィルタ11
を離脱することにより赤外光によって被写体像を固体撮
像素子4上に良好に結像できるようになっている。
【0019】一方、上記ダミーガラス12は、赤外光カ
ットフィルタ11と略同等の厚みの透明なガラスを用い
て、赤外光カットフィルタ11を離脱させた時に赤外光
カットフィルタ11に置換してダミーガラス12を挿入
することにより、レンズ群2を通した被写体像が赤外光
カットフィルタ11を使用した時と等しい光路長で固体
撮像素子4上に結像できるようになっている。従って、
レンズ群2から固体撮像素子4までの光路長を常に一定
に保つことができる。
ットフィルタ11と略同等の厚みの透明なガラスを用い
て、赤外光カットフィルタ11を離脱させた時に赤外光
カットフィルタ11に置換してダミーガラス12を挿入
することにより、レンズ群2を通した被写体像が赤外光
カットフィルタ11を使用した時と等しい光路長で固体
撮像素子4上に結像できるようになっている。従って、
レンズ群2から固体撮像素子4までの光路長を常に一定
に保つことができる。
【0020】ここで、赤外光カットフィルタ11及びダ
ミーガラス12を選択的に挿脱自在に駆動する駆動手段
10は、図2(A)に示したような回動構造を採用した
駆動手段10A,又は図2(B)に示したような直線移
動構造を採用した駆動手段10Bが適用されている。即
ち、回動構造を採用した駆動手段10Aでは、図2
(A)に示した如く、赤外光カットフィルタ11及びダ
ミーガラス12が軸13を中心に回動する扇状支持板1
4内の半径R上の円弧に沿って配置され、軸13を合わ
せて扇状支持板14に一体に設けた歯車15にモータ1
6の軸に固着した歯車16aを噛合させることにより、
扇状支持板14を矢印Z1,Z2方向に回動させること
ができ、赤外光カットフィルタ11とダミーガラス12
とが選択的に且つ交互に光軸K上に挿入できる構造にな
っている。一方、直線移動構造を採用した駆動手段10
Bでは、矩形状枠17内に赤外光カットフィルタ11及
びダミーガラス12が一列に配置され、矩形状枠17の
一端部に形成したラック部17aにモータ18の軸に固
着した歯車18aを噛合させることにより、矩形状枠1
7を矢印X1,X2方向に直線移動させることができ、
赤外光カットフィルタ11とダミーガラス12とが選択
的に且つ交互に光軸K上に挿入できる構造になってい
る。
ミーガラス12を選択的に挿脱自在に駆動する駆動手段
10は、図2(A)に示したような回動構造を採用した
駆動手段10A,又は図2(B)に示したような直線移
動構造を採用した駆動手段10Bが適用されている。即
ち、回動構造を採用した駆動手段10Aでは、図2
(A)に示した如く、赤外光カットフィルタ11及びダ
ミーガラス12が軸13を中心に回動する扇状支持板1
4内の半径R上の円弧に沿って配置され、軸13を合わ
せて扇状支持板14に一体に設けた歯車15にモータ1
6の軸に固着した歯車16aを噛合させることにより、
扇状支持板14を矢印Z1,Z2方向に回動させること
ができ、赤外光カットフィルタ11とダミーガラス12
とが選択的に且つ交互に光軸K上に挿入できる構造にな
っている。一方、直線移動構造を採用した駆動手段10
Bでは、矩形状枠17内に赤外光カットフィルタ11及
びダミーガラス12が一列に配置され、矩形状枠17の
一端部に形成したラック部17aにモータ18の軸に固
着した歯車18aを噛合させることにより、矩形状枠1
7を矢印X1,X2方向に直線移動させることができ、
赤外光カットフィルタ11とダミーガラス12とが選択
的に且つ交互に光軸K上に挿入できる構造になってい
る。
【0021】図1に戻り、被写体像が結像された固体撮
像素子4からの出力信号は輝度信号Yとクロマ信号Cと
が重畳されており、この後、固体撮像素子4からの出力
信号はY/C分離回路20により輝度信号Yとクロマ信
号Cとに分離される。ここではとくに、輝度信号Yが本
発明の要部を構成する赤外光カットフィルタ11とダミ
ーガラス12とを選択的に挿脱させるための制御信号と
なるものであり、固体撮像素子4の出力側ならば何時の
時点での輝度信号Yでも支障のないものである。更に、
Y/C分離回路20で分離された輝度信号Yは、画像処
理回路21と判定回路22とに分岐して入力され、一
方、Y/C分離回路20で分離されたクロマ信号Cは画
像処理回路21に入力される。上記画像処理回路21内
では入力した輝度信号Yとクロマ信号Cとを再び混合し
て出力するようになっている。
像素子4からの出力信号は輝度信号Yとクロマ信号Cと
が重畳されており、この後、固体撮像素子4からの出力
信号はY/C分離回路20により輝度信号Yとクロマ信
号Cとに分離される。ここではとくに、輝度信号Yが本
発明の要部を構成する赤外光カットフィルタ11とダミ
ーガラス12とを選択的に挿脱させるための制御信号と
なるものであり、固体撮像素子4の出力側ならば何時の
時点での輝度信号Yでも支障のないものである。更に、
Y/C分離回路20で分離された輝度信号Yは、画像処
理回路21と判定回路22とに分岐して入力され、一
方、Y/C分離回路20で分離されたクロマ信号Cは画
像処理回路21に入力される。上記画像処理回路21内
では入力した輝度信号Yとクロマ信号Cとを再び混合し
て出力するようになっている。
【0022】次に、上記判定回路22内では、図3に示
した如く、基準となるシンクチップレベルとホワイトピ
ークレベルとの間を100%として、黒レベル側に予め
設定した設定レベル値Y0と、固体撮像素子4の出力か
ら分離した輝度信号Yの輝度レベル値Y1(Y11,Y
12)とを比較している。尚、ここでは、図示のように
設定レベル値Y0を境目として、シンクチップレベル側
を黒レベル側と呼称し、ホワイトピークレベル側を白レ
ベル側と呼称する。また、図3から明らかなように、輝
度信号Yの輝度レベル値Y11は低照度撮影時のレベル
値を示し、輝度信号Yの輝度レベル値Y12は通常撮影
時のレベル値を示している。
した如く、基準となるシンクチップレベルとホワイトピ
ークレベルとの間を100%として、黒レベル側に予め
設定した設定レベル値Y0と、固体撮像素子4の出力か
ら分離した輝度信号Yの輝度レベル値Y1(Y11,Y
12)とを比較している。尚、ここでは、図示のように
設定レベル値Y0を境目として、シンクチップレベル側
を黒レベル側と呼称し、ホワイトピークレベル側を白レ
ベル側と呼称する。また、図3から明らかなように、輝
度信号Yの輝度レベル値Y11は低照度撮影時のレベル
値を示し、輝度信号Yの輝度レベル値Y12は通常撮影
時のレベル値を示している。
【0023】上記設定レベル値Y0は、図示のように黒
レベル側に偏った輝度レベル値に予め設定されており、
この設定レベル値Y0はレンズ群2の性能及び固体撮像
素子4の性能によっても左右されるものであから、本発
明に係わる低照度対応型撮像装置1では黒レベル側に偏
った適宜な設定レベル値Y0に設定されている。
レベル側に偏った輝度レベル値に予め設定されており、
この設定レベル値Y0はレンズ群2の性能及び固体撮像
素子4の性能によっても左右されるものであから、本発
明に係わる低照度対応型撮像装置1では黒レベル側に偏
った適宜な設定レベル値Y0に設定されている。
【0024】従って、判定回路22内で、固体撮像素子
4の出力から分離した輝度信号Yの輝度レベル値Y
1(Y11,Y12)が、設定レベル値Y0よりも等し
いか、又は小さい場合には、図3から低照度撮影を行う
輝度レベル値Y11であると判定される。この判定結果
によれば、被写体H及び被写体Hの周辺が暗く、可視光
領域では撮影が不可能な輝度レベル値Y11であると判
断され、且つ、赤外光領域での撮影が必要と判断され
る。一方、固体撮像素子4の出力から分離した輝度信号
Yの輝度レベル値Y1(Y11,Y12)が、設定レベ
ル値Y0よりも大きい場合には、図3から通常撮影を行
う輝度レベル値Y12であると判定される。この判定結
果によれば、被写体H及び被写体Hの周辺が明るく、可
視光領域での撮影が可能な輝度レベル値Y12であると
判断され、且つ、赤外光は有害であると判断される。
4の出力から分離した輝度信号Yの輝度レベル値Y
1(Y11,Y12)が、設定レベル値Y0よりも等し
いか、又は小さい場合には、図3から低照度撮影を行う
輝度レベル値Y11であると判定される。この判定結果
によれば、被写体H及び被写体Hの周辺が暗く、可視光
領域では撮影が不可能な輝度レベル値Y11であると判
断され、且つ、赤外光領域での撮影が必要と判断され
る。一方、固体撮像素子4の出力から分離した輝度信号
Yの輝度レベル値Y1(Y11,Y12)が、設定レベ
ル値Y0よりも大きい場合には、図3から通常撮影を行
う輝度レベル値Y12であると判定される。この判定結
果によれば、被写体H及び被写体Hの周辺が明るく、可
視光領域での撮影が可能な輝度レベル値Y12であると
判断され、且つ、赤外光は有害であると判断される。
【0025】次に、判定回路22内で低照度撮影を行う
輝度レベル値Y11であると判定されると、この判定結
果に基づいて、判定回路22の出力側と接続した駆動回
路23を介して図2(A)に示した駆動手段10Aのモ
ータ16又は図2(B)に示した駆動手段10Bのモー
タ18が駆動して、図4(A)に示したように、レンズ
群2と固体撮像素子4との間から赤外光カットフィルタ
11が離脱され、且つ、これに伴ってレンズ群2と固体
撮像素子4との間に赤外光カットフィルタ11に置換し
てダミーガラス12が挿入される。勿論、レンズ群2の
前方,又はレンズ群2内に赤外光カットフィルタ11を
挿脱自在に設けた場合にも、赤外光カットフィルタ11
を離脱させれば良い。
輝度レベル値Y11であると判定されると、この判定結
果に基づいて、判定回路22の出力側と接続した駆動回
路23を介して図2(A)に示した駆動手段10Aのモ
ータ16又は図2(B)に示した駆動手段10Bのモー
タ18が駆動して、図4(A)に示したように、レンズ
群2と固体撮像素子4との間から赤外光カットフィルタ
11が離脱され、且つ、これに伴ってレンズ群2と固体
撮像素子4との間に赤外光カットフィルタ11に置換し
てダミーガラス12が挿入される。勿論、レンズ群2の
前方,又はレンズ群2内に赤外光カットフィルタ11を
挿脱自在に設けた場合にも、赤外光カットフィルタ11
を離脱させれば良い。
【0026】また、判定回路22内で低照度撮影を行う
輝度レベル値Y11であると判定された場合には、この
判定結果に基づいて、判定回路22の出力から輝度信号
Yの小さい輝度レベル値Y11がAGC(Auto Gain Co
ntorol) 回路24に入力され、AGC回路24内で輝度
信号Yの小さい輝度レベル値Y11が増幅され、その後
画像処理回路21内に送られてここで画像処理されてい
る。
輝度レベル値Y11であると判定された場合には、この
判定結果に基づいて、判定回路22の出力から輝度信号
Yの小さい輝度レベル値Y11がAGC(Auto Gain Co
ntorol) 回路24に入力され、AGC回路24内で輝度
信号Yの小さい輝度レベル値Y11が増幅され、その後
画像処理回路21内に送られてここで画像処理されてい
る。
【0027】更に、判定回路22内で低照度撮影を行う
輝度レベル値Y11であると判定された場合には、この
判定結果に基づいて、判定回路22の出力側と接続した
ホワイトバランス補正回路25により赤外光カットフィ
ルタ11が離脱されてもホワイトバランスがくずれない
ように自動的に補正され、その後画像処理回路21内に
送られてここで画像処理されている。この際、ホワイト
バランス補正回路25内には、輝度信号Yの小さい輝度
レベル値Y11と対応したメモリテーブルが予め用意さ
れており、このメモリテーブルに基づいてホワイトバラ
ンスの補正が行われている。
輝度レベル値Y11であると判定された場合には、この
判定結果に基づいて、判定回路22の出力側と接続した
ホワイトバランス補正回路25により赤外光カットフィ
ルタ11が離脱されてもホワイトバランスがくずれない
ように自動的に補正され、その後画像処理回路21内に
送られてここで画像処理されている。この際、ホワイト
バランス補正回路25内には、輝度信号Yの小さい輝度
レベル値Y11と対応したメモリテーブルが予め用意さ
れており、このメモリテーブルに基づいてホワイトバラ
ンスの補正が行われている。
【0028】このように、被写体H及び被写体Hの周辺
が暗い低照度撮影時には、レンズ群2と固体撮像素子4
との間から赤外光カットフィルタ11が自動的に離脱さ
れ、被写体H及び被写体Hの周辺から放出された赤外光
がレンズ群2,ダミーガラス12を通して赤外光に対し
て十分感度のある固体撮像素子4に到達するので、低照
度赤外光撮影が可能となる。この際、レンズ群2と固体
撮像素子4との間には赤外光カットフィルタ11に置換
してダミーガラス12が挿入されるので、レンズ群2か
ら固体撮像素子4までの光路長を常に一定に保つことが
できる。また、本発明に係わる低照度対応型撮像装置1
を用いて低照度撮影を行った時には、従来のような赤外
光カットフィルタを装着したまま撮影を行って映像信号
の感度アップを図った時に生じるノイズが発生しないの
で、当然SN比良く被写体Hを撮影することができ、更
に、輝度レベルの補正,ホワイトバランスの補正などに
より色ずれのない高画質の被写体像を得ることができ
る。
が暗い低照度撮影時には、レンズ群2と固体撮像素子4
との間から赤外光カットフィルタ11が自動的に離脱さ
れ、被写体H及び被写体Hの周辺から放出された赤外光
がレンズ群2,ダミーガラス12を通して赤外光に対し
て十分感度のある固体撮像素子4に到達するので、低照
度赤外光撮影が可能となる。この際、レンズ群2と固体
撮像素子4との間には赤外光カットフィルタ11に置換
してダミーガラス12が挿入されるので、レンズ群2か
ら固体撮像素子4までの光路長を常に一定に保つことが
できる。また、本発明に係わる低照度対応型撮像装置1
を用いて低照度撮影を行った時には、従来のような赤外
光カットフィルタを装着したまま撮影を行って映像信号
の感度アップを図った時に生じるノイズが発生しないの
で、当然SN比良く被写体Hを撮影することができ、更
に、輝度レベルの補正,ホワイトバランスの補正などに
より色ずれのない高画質の被写体像を得ることができ
る。
【0029】一方、判定回路22内で通常撮影を行う輝
度レベル値Y12であると判定されると、この判定結果
に基づいて、判定回路22の出力側と接続した駆動回路
23を介して図2(A)に示した駆動手段10Aのモー
タ16又は図2(B)に示した駆動手段10Bのモータ
18が駆動して、図4(B)に示したように、レンズ群
2と固体撮像素子4との間に赤外光カットフィルタ11
が挿入され、且つ、これに伴ってレンズ群2と固体撮像
素子4との間からダミーガラス12が離脱される。
度レベル値Y12であると判定されると、この判定結果
に基づいて、判定回路22の出力側と接続した駆動回路
23を介して図2(A)に示した駆動手段10Aのモー
タ16又は図2(B)に示した駆動手段10Bのモータ
18が駆動して、図4(B)に示したように、レンズ群
2と固体撮像素子4との間に赤外光カットフィルタ11
が挿入され、且つ、これに伴ってレンズ群2と固体撮像
素子4との間からダミーガラス12が離脱される。
【0030】このように、被写体H及び被写体Hの周辺
が明るい通常撮影時には、被写体H及び被写体Hの周辺
から放出された有害な赤外光が赤外光カットフィルタ1
1によって除去されるので、従来と同様に被写体Hを良
好に撮影することができる。
が明るい通常撮影時には、被写体H及び被写体Hの周辺
から放出された有害な赤外光が赤外光カットフィルタ1
1によって除去されるので、従来と同様に被写体Hを良
好に撮影することができる。
【0031】尚、上記のように構成した本発明に係わる
低照度対応型撮像装置1において、レンズ群2の前方近
傍に小型ライト30を追加して、被写体H及び被写体H
の周辺が完全に真っ暗な時に赤外光カットフィルタ11
を離脱して低照度撮影を行えば、照度ゼロ撮影も可能と
なる。
低照度対応型撮像装置1において、レンズ群2の前方近
傍に小型ライト30を追加して、被写体H及び被写体H
の周辺が完全に真っ暗な時に赤外光カットフィルタ11
を離脱して低照度撮影を行えば、照度ゼロ撮影も可能と
なる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる低照度対応
型撮像装置によると、請求項1記載においては、レンズ
群と固体撮像素子との間に赤外光カットフィルタを挿脱
自在に設け、被写体及び被写体の周辺が暗い低照度撮影
時と、被写体及び被写体の周辺が明るい通常撮影時と
を、固体撮像素子の出力側から分離した輝度信号の輝度
レベルにより判定し、この判定結果に基づいて低照度撮
影を行う輝度レベルの時に赤外光カットフィルタを離脱
させる一方、通常撮影を行う輝度レベルの時に赤外光カ
ットフィルタを挿入させるよう構成したので、とくに、
暗い低照度撮影時には被写体及び被写体の周辺から放出
された赤外光がレンズ群を通して赤外光に対して十分感
度のある固体撮像素子に到達するので、低照度赤外光撮
影が可能となる。また、本発明に係わる低照度対応型撮
像装置を用いて低照度撮影を行った時には、従来のよう
な赤外光カットフィルタを装着したまま撮影を行って映
像信号の感度アップを図った時に生じるノイズが発生し
ないので、当然SN比良く被写体を撮影することができ
る。勿論、被写体及び被写体の周辺が明るい通常撮影時
には、被写体及び被写体の周辺から放出された有害な赤
外光が赤外光カットフィルタによって除去されるので、
従来と同様に被写体を良好に撮影することができる。
型撮像装置によると、請求項1記載においては、レンズ
群と固体撮像素子との間に赤外光カットフィルタを挿脱
自在に設け、被写体及び被写体の周辺が暗い低照度撮影
時と、被写体及び被写体の周辺が明るい通常撮影時と
を、固体撮像素子の出力側から分離した輝度信号の輝度
レベルにより判定し、この判定結果に基づいて低照度撮
影を行う輝度レベルの時に赤外光カットフィルタを離脱
させる一方、通常撮影を行う輝度レベルの時に赤外光カ
ットフィルタを挿入させるよう構成したので、とくに、
暗い低照度撮影時には被写体及び被写体の周辺から放出
された赤外光がレンズ群を通して赤外光に対して十分感
度のある固体撮像素子に到達するので、低照度赤外光撮
影が可能となる。また、本発明に係わる低照度対応型撮
像装置を用いて低照度撮影を行った時には、従来のよう
な赤外光カットフィルタを装着したまま撮影を行って映
像信号の感度アップを図った時に生じるノイズが発生し
ないので、当然SN比良く被写体を撮影することができ
る。勿論、被写体及び被写体の周辺が明るい通常撮影時
には、被写体及び被写体の周辺から放出された有害な赤
外光が赤外光カットフィルタによって除去されるので、
従来と同様に被写体を良好に撮影することができる。
【0033】また、請求項2記載においては、レンズ群
と固体撮像素子との間に赤外光カットフィルタ及びダミ
ーガラスを選択的に挿脱自在に設け、暗い低照度撮影時
と、明るい通常撮影時とを、固体撮像素子の出力側から
分離した輝度信号の輝度レベルにより判定し、この判定
結果に基づいて低照度撮影を行う輝度レベルの時にダミ
ーガラスのみを挿入させる一方、通常撮影を行う輝度レ
ベルの時に赤外光カットフィルタのみを挿入させるよう
構成したので、請求項1記載と同様な効果が得られると
共に、ここではレンズ群から固体撮像素子までの光路長
を常に一定に保つことができる。
と固体撮像素子との間に赤外光カットフィルタ及びダミ
ーガラスを選択的に挿脱自在に設け、暗い低照度撮影時
と、明るい通常撮影時とを、固体撮像素子の出力側から
分離した輝度信号の輝度レベルにより判定し、この判定
結果に基づいて低照度撮影を行う輝度レベルの時にダミ
ーガラスのみを挿入させる一方、通常撮影を行う輝度レ
ベルの時に赤外光カットフィルタのみを挿入させるよう
構成したので、請求項1記載と同様な効果が得られると
共に、ここではレンズ群から固体撮像素子までの光路長
を常に一定に保つことができる。
【0034】更に、請求項3記載においては、暗い低照
度撮影時に赤外光カットフィルタを離脱させても、映像
信号のホワイトバランスのずれを自動的に補正している
ため、色ずれのない高画質の被写体像を得ることができ
る。
度撮影時に赤外光カットフィルタを離脱させても、映像
信号のホワイトバランスのずれを自動的に補正している
ため、色ずれのない高画質の被写体像を得ることができ
る。
【図1】本発明に係わる低照度対応型撮像装置を説明す
るための図である。
るための図である。
【図2】本発明に係わる低照度対応型撮像装置の要部を
構成する赤外光カットフィルタ及びダミーガラスの切り
換え構造を説明するための図である。
構成する赤外光カットフィルタ及びダミーガラスの切り
換え構造を説明するための図である。
【図3】本発明に係わる低照度対応型撮像装置における
輝度信号のレベルを示した図である。
輝度信号のレベルを示した図である。
【図4】本発明に係わる低照度対応型撮像装置の動作を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図5】従来のビデオカメラを説明するための図であ
る。
る。
【符号の説明】 1…低照度対応型撮像装置、2…レンズ群、4…撮像素
子(固体撮像素子)、11…赤外光カットフィルタ、1
2…ダミーガラス、10(10A,10B)…駆動手
段、20…Y/C分離回路、22…判定回路、25…ホ
ワイトバランス補正回路、Y…輝度信号。
子(固体撮像素子)、11…赤外光カットフィルタ、1
2…ダミーガラス、10(10A,10B)…駆動手
段、20…Y/C分離回路、22…判定回路、25…ホ
ワイトバランス補正回路、Y…輝度信号。
Claims (3)
- 【請求項1】被写体を撮影するレンズ群と、 前記レンズ群を通して被写体像を結像する撮像素子と、 前記撮像素子より入射側に挿脱自在に設けた赤外光カッ
トフィルタと、 前記撮像素子の出力側の映像信号から輝度信号を分離し
て、前記輝度信号のレベルが低照度撮影を行う輝度レベ
ルか、又は通常撮影を行う輝度レベルかを判定する判定
回路と、 前記判定回路の判定結果に基づいて、低照度撮影を行う
輝度レベルの時に前記赤外光カットフィルタを離脱させ
る一方、通常撮影を行う輝度レベルの時に前記赤外光カ
ットフィルタを挿入させる駆動手段とを具備したことを
特徴とする低照度対応型撮像装置。 - 【請求項2】被写体を撮影するレンズ群と、 前記レンズ群を通して被写体像を結像する撮像素子と、 前記レンズ群と前記撮像素子との間に選択的に挿脱自在
に設けた赤外光カットフィルタ及びダミーガラスと、 前記撮像素子の出力側の映像信号から輝度信号を分離し
て、前記輝度信号のレベルが低照度撮影を行う輝度レベ
ルか、又は通常撮影を行う輝度レベルかを判定する判定
回路と、 前記判定回路の判定結果に基づいて、低照度撮影を行う
輝度レベルの時に前記ダミーガラスのみを挿入させる一
方、通常撮影を行う輝度レベルの時に前記赤外光カット
フィルタのみを挿入させる駆動手段とを具備したことを
特徴とする低照度対応型撮像装置。 - 【請求項3】請求項1及び請求項2記載の低照度対応型
撮像装置において、 前記赤外光カットフィルタを離脱させた時に、前記映像
信号のホワイトバランスのずれを自動的に補正するホワ
イトバランス補正回路を具備したことを特徴とする低照
度対応型撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5268309A JPH07107355A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 低照度対応型撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5268309A JPH07107355A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 低照度対応型撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07107355A true JPH07107355A (ja) | 1995-04-21 |
Family
ID=17456747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5268309A Pending JPH07107355A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 低照度対応型撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07107355A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-09-30 JP JP5268309A patent/JPH07107355A/ja active Pending
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WO2014115529A1 (en) | 2013-01-25 | 2014-07-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Imaging device, client device, imaging system, control method of imaging device, control method of client device, and control method of imaging system |
KR20160128422A (ko) | 2013-01-25 | 2016-11-07 | 캐논 가부시끼가이샤 | 촬상장치, 클라이언트 장치, 촬상 시스템, 촬상장치의 제어 방법, 클라이언트 장치의 제어 방법, 및 촬상 시스템의 제어 방법 |
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