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JPH07106909A - 圧電共振部品 - Google Patents

圧電共振部品

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Publication number
JPH07106909A
JPH07106909A JP15335294A JP15335294A JPH07106909A JP H07106909 A JPH07106909 A JP H07106909A JP 15335294 A JP15335294 A JP 15335294A JP 15335294 A JP15335294 A JP 15335294A JP H07106909 A JPH07106909 A JP H07106909A
Authority
JP
Japan
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piezoelectric
resonator
resonance
piezoelectric resonator
substrate
Prior art date
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Granted
Application number
JP15335294A
Other languages
English (en)
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JP3139289B2 (ja
Inventor
Hiroaki Kaida
弘明 開田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP06153352A priority Critical patent/JP3139289B2/ja
Publication of JPH07106909A publication Critical patent/JPH07106909A/ja
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Publication of JP3139289B2 publication Critical patent/JP3139289B2/ja
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 すべり振動モードのエネルギーをより効果的
に振動部に閉じ込めることができ、圧電基板の長さをよ
り短くし得るすべり振動モードを利用したエネルギー閉
じ込め型の表面実装可能な圧電共振部品を得る。 【構成】 圧電共振子11の両側面側に振動部を妨げな
いように空隙を介してスペーサ板21,22を配置し、
圧電共振子11及びスペーサ板21,22の両主面に圧
電共振子11の振動部の振動を妨げないための空隙を設
けるようにスペーサ枠材26,27を介してケース基板
28,29を貼り合わせる圧電共振部品において、圧電
共振子11の振動部と圧電基板端部との間に動吸振部1
6,18を形成することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エネルギー閉じ込め型
の圧電共振部品に関するものであり、特に厚みすべり振
動や幅すべり振動等のすべり振動モードを用い、プリン
ト回路基板等の上に表面実装することのできるチップ型
の圧電共振部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の幅すべり振動モードを利
用したエネルギー閉じ込め型圧電共振部品の圧電共振子
部分の一例を示す斜視図である。圧電共振子1は、細長
い矩形の圧電基板2の両側面に励振電極3,4を形成し
た構造を有する。圧電基板2は矢印P方向に分極処理さ
れている。励振電極3,4は、圧電基板2を挟み対向す
るように形成されており、励振電極3,4が対向する部
分によって振動が励起される。また、励振電極3,4
は、それぞれ圧電基板2の異なる端部に至るように形成
されており、それによって圧電基板2の両端で圧電共振
子1が外部と電気的に接続され、また機械的に保持され
る。
【0003】上述の圧電共振子1を用いて表面実装用の
チップ型の圧電共振部品とする場合には、圧電共振子1
の両側面側に圧電基板2の振動部を妨げないように空隙
を介して一対のスペーサ板を配置し、さらにそれらの上
下に振動を妨げないようスペーサとなる枠部材などを介
して一対のケース基板で挟み、チップ型の積層体として
いる。
【0004】上記エネルギー閉じ込め型の圧電共振子1
では、励起された振動は、励振電極3,4が対向してい
る部分、すなわち振動部に閉じ込められ、圧電基板2の
両端付近では振動が十分に減衰される。従って、圧電基
板2の両端において機械的に保持した場合であっても、
共振特性の劣化は生じにくい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】圧電共振子1は、通常
マザーの圧電基板にマザーの励振電極を形成した後、マ
ザーの圧電基板を切断することにより量産されている。
従って、量産性を高めるため1つのマザー圧電基板から
製造し得る圧電共振子の個数を増大させるには、圧電基
板2の長さLを小さくすることが望まれる。また、他の
電子部品と同様に、圧電共振子においても小型化が求め
られており、このことからも圧電基板2の長さLを短く
することが求められている。
【0006】しかしながら、圧電基板2の長さLを短く
すると、圧電基板の両端付近における振動の減衰が不十
分となる。従って、圧電基板の両端を機械的に保持した
場合、共振特性が劣化するという問題を生じる。特に、
図2に示す圧電共振子1では、圧電基板2の幅により共
振特性が決定されるが、幅を広くして低周波域のものを
得ようとした場合、それに伴って圧電基板2の長さLも
長くしなければ十分に振動を減衰することができない。
従って、圧電基板2の長さLを短くして、十分な共振特
性を得ることが従来非常に困難であった。
【0007】本発明の目的は、このような従来の問題点
を解消し、すべり振動モードのエネルギーをより効果的
に振動部に閉じ込めることができ、圧電基板の長さをよ
り短くし得る、すべり振動モードを利用したエネルギー
閉じ込め型の表面実装可能な圧電共振部品を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電共振部品
は、圧電共振子と、圧電共振子の振動部分の振動を妨げ
ないための空隙を介して配置された一対のスペーサ板
と、圧電共振子及びスペーサ板からなる共振プレートに
貼り合わされる一対のケース基板とを備える。本発明に
おいて用いられる上記圧電共振子は、すべりモードを利
用した少なくとも1つの圧電振動部と、圧電振動部に連
結された第1の連結部と、第1の連結部に連結された動
吸振部と、動吸振部に連結された第2の連結部と、第2
の連結部に連結された保持部とを有する。すなわち、本
発明の圧電共振部品は、動吸振現象を利用したエネルギ
ー閉じ込め型の圧電共振子を用いて構成された圧電共振
部品である。
【0009】上記圧電共振子においては、少なくとも1
つの圧電振動部が設けられており、従って、単一の圧電
振動部が設けられた発振子等として構成されてもよく、
あるいは2つ以上の圧電振動部が設けられたフィルタと
して構成されていてもよい。
【0010】さらに、上記少なくとも1つの圧電振動部
に、上記第1の連結部、動吸振部、第2の連結部及び保
持部が連結されるが、この第1の連結部〜保持部の構造
は、少なくとも1つの圧電振動部の設けられている部分
の片側にのみ連結されていてもよく、あるいは両側に連
結されていてもよい。好ましくは、圧電振動部の設けら
れている部分の両側に第1の連結部、動吸振部、第2の
連結部及び保持部を構成することにより、対称性に優
れ、かつ圧電振動部の支持構造が安定な圧電共振部品を
得ることができる。
【0011】上記圧電共振子及び一対のスペーサ板は、
最終的に得られた圧電共振部品において、共振プレート
を構成しており、該共振プレートでは、圧電共振子の両
側に一対のスペーサ板が固定され、圧電共振子の振動部
分の周囲が囲まれることになる。従って、振動する部分
が封止された圧電共振部品を得ることができる。
【0012】また、好ましくは、上記圧電共振子及びス
ペーサ板が単一の部材で一体的に構成される。このよう
に、単一の部材で共振プレートを構成した場合には、圧
電共振子の振動部分が配置された開口を有する枠状の部
材により、上記共振プレートが構成されることになる。
しかも、圧電共振子の振動部が上記開口内に配置され、
その側方が枠状の支持部により取り囲まれることになる
ため、耐環境特性に優れた圧電共振部品を得ることがで
きる。
【0013】本発明における圧電共振子の圧電振動部
は、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスのような圧電
セラミックス、あるいはLiTaO3 もしくはLiNb
3 などの圧電単結晶のような圧電体により構成するこ
とができる。あるいは、金属板や半導体板上に圧電薄膜
を形成することにより、上記圧電振動部を構成してもよ
い。
【0014】なお、上記すべりモードを利用した圧電振
動部は、幅すべりモードを含む公知の種々のすべりモー
ドを利用した圧電振動部を広く含むものとする。さら
に、上記すべりモードを励振させるために、圧電振動部
に設けられる電極構造についても、特に限定されるもの
ではなく、目的とするすべりモードの振動を強く励振さ
せるために、適宜の励振電極が形成される。
【0015】本発明の好ましい特定的な態様としては、
少なくとも1つの圧電振動部の両側に第1の連結部、動
吸振部、第2の連結部及び保持部が設けられた圧電共振
子において、下記の電極構造が備えられる。すなわち、
圧電共振子において、すべりモードを励振させるための
複数の励振電極が形成される。また、上記保持部に、上
記励振電極に電気的に接続される引き出し電極が形成さ
れる。この引き出し電極は、第1の連結部、動吸振部及
び第2の連結部を通るように形成された接続導電部によ
り上記励振電極に電気的に接続される。さらに、圧電共
振部品の外表面には外部との接続のための端子電極が形
成され、端子電極が、上述した引き出し電極に電気的に
接続される。従って、圧電共振部品の外表面に形成され
た端子電極を利用して、例えばプリント回路基板などに
他のチップ型電子部品と同様に面実装することができ
る。すなわち、本発明の圧電共振部品は、上記のように
外表面に端子電極を形成することにより、チップ型圧電
共振部品として構成することができる。
【0016】
【発明の作用及び効果】本発明の圧電共振部品は、動吸
振現象を利用することにより、エネルギー閉じ込め効率
を高めたことを特徴としている。動吸振現象の詳細は、
例えば、谷口修著「振動工学」第113頁〜第116頁
(コロナ社発行)に記載されているが、簡単に言えば、
振動が防止されるべき主振動体に副振動体を連結し、該
副振動体の固有振動数を適当に選ぶことにより、主振動
体の振動が抑制される現象であるということができる。
【0017】本発明では、圧電振動部と保持部との間に
上記動吸振現象を利用した動吸振部が構成されている。
この動吸振部は、圧電振動部と動吸振部との間の第1連
結部から漏洩してきた振動を、動吸振現象により抑制す
るために設けられている。
【0018】上記のように、動吸振部が圧電振動部と保
持部との間に設けられているため、圧電振動部から漏洩
してきた振動は、該動吸振部により抑制されることにな
り、保持部への振動の伝達を効果的に防止することがで
きる。
【0019】上記のように、本発明の圧電共振部品で用
いられるすべりモードを利用した圧電共振子では、動吸
振現象により保持部への振動の伝達が効果的に抑制され
る。言い換えれば、本発明で用いられる圧電共振子は、
上記動吸振部までの部分に振動エネルギーが閉じ込めら
れる、いわゆるエネルギー閉じ込め型の圧電共振子であ
る。
【0020】本発明では、上記動吸振部までの部分に振
動エネルギーが効果的に閉じ込められるため、共振特性
の劣化を引き起こすことなく、より小型のすべりモード
を利用した圧電共振部品を提供することができる。
【0021】すなわち、本発明では、圧電振動部と保持
部との間に動吸振部が設けられているが、該動吸振部に
よる振動抑制効果により、圧電振動部と保持部との間の
距離を共振特性を劣化させることなく短縮し得る。従っ
て、従来のすべりモードを利用した圧電共振子における
振動部と圧電基板端部との間の距離に比べても、上記圧
電振動部と保持部との間の距離を短縮することができ、
しかも良好な共振特性を実現することができる。
【0022】よって、本発明では、上記のように、小型
でありながら共振特性の劣化が生じ難いすべりモードを
利用した圧電共振子を用いて、上記圧電共振部品が構成
されている。この圧電共振部品では、上記圧電共振子及
び一対のスペーサ板からなる共振プレートの上下にケー
ス基板を積層することにより構成されており、かつ振動
部分が圧電共振部品内に構成されているため、共振特性
に優れた、すべりモードを利用した圧電共振部品を提供
することが可能となる。
【0023】
【実施例の説明】以下、本発明の実施例を説明すること
により本発明を明らかにする。図3は、本発明の第1の
実施例の幅すべり振動を利用したエネルギー閉じ込め型
圧電共振子を示す斜視図である。
【0024】圧電共振子11は、平面形状が細長い矩形
の圧電基板12を用いて構成されている。圧電基板12
は、例えば圧電セラミックスなどの圧電材料よりなり、
矢印P方向すなわち長さ方向に分極処理されている。
【0025】圧電基板12の一方側面には励振電極13
が形成されている。励振電極13を一方側面に形成した
後、一方側面から他方側面に向かって幅方向に延びる溝
15a,15bが形成され、この溝15a,15bによ
り動吸振部16が形成されている。また他方側面にも励
振電極14が形成され、励振電極14の形成後、溝17
a,17bを形成することにより動吸振部18が形成さ
れている。
【0026】励振電極13,14は、圧電基板12の長
さ方向の中央領域において、対向するよう配置されてい
る。励振電極13,14間に交流電圧を印加することに
より、励振電極13,14が対向している圧電基板部分
において幅すべり振動が励起される。従って、励振電極
13,14が対向している圧電基板部分が圧電振動部を
構成している。なお、励振電極13はその端部13aで
後述する端子電極と電気的に接続され、励振電極14は
その端部14aで端子電極と電気的に接続される。従っ
て、励振電極13に関して、溝15a,15bより遠方
の部分は電極として機能せず、また励振電極14に関し
ては、溝17a,17bより遠方の部分は電極として機
能しない。
【0027】本実施例の圧電共振子11では、上記溝1
5a,15b,17a,17bが形成されることによ
り、それぞれ動吸振部16及び18が形成されている。
また、溝15a,17aの側方の圧電基板部分が第1の
連結部を、溝15b,17bの側方の圧電基板部分が第
2の連結部を、溝15b,17bの外側の圧電基板部分
が保持部を構成している。動吸振部17,18は、振動
部から漏洩してきた振動を受けて振動し、動吸振現象に
よりその振動を抑制するものである。従って、好ましく
は、動吸振部16,18の固有振動数が振動部から伝搬
してきた振動の周波数と等しくなるように、動吸振部1
7,18の形状が定められる。
【0028】本実施例の圧電共振子11では、圧電振動
部において閉じ込められなかった分の振動、すなわち振
動部から圧電基板の両端面方向に漏洩する振動は、上記
動吸振部16,18により十分に減衰される。従って、
動吸振部16,18が形成されている領域間に振動エネ
ルギーが確実に閉じ込められることになる。よって、圧
電基板12の長さを短くしても、動吸振部16,18よ
りも外側の圧電基板部分には振動がほとんど伝達されな
いので、共振特性の劣化を生じさせることなく、圧電基
板12の長さ方向の両端近傍を機械的に保持することが
できる。
【0029】図1は、図3に示す圧電共振子11を組み
込んだチップ型の圧電共振部品の組み合わせ状態を示す
斜視図である。図1に示すように、圧電共振子11の両
側面側に一対のスペーサ板21,22を配置する。これ
らのスペーサ板21,22には、圧電共振子11の振動
部の振動を妨げないように、凹部21a,22aがそれ
ぞれ形成されている。圧電共振子11の両側面にこれら
のスペーサ板21,22の端部を接するようにして組み
合わせ共振プレート25とする。この共振プレート25
の両端部の上面に端子電極23,24を形成する。圧電
共振子11には、上述のように溝が形成されているた
め、端子電極23は、圧電共振子11の励振電極14と
のみ電気的に接続している。また端子電極24は、圧電
共振子11の励振電極13とのみ電気的に接続してい
る。
【0030】共振プレート25の上下を、それぞれスペ
ーサ枠材26,27を介して、ケース基板28,29に
より挟み貼り合わせて積層する。スペーサ枠材26,2
7は、ケース基板28,29が圧電共振子11の振動部
に接触してその振動を妨げないように空隙を設けるため
介在させるものである。このようなスペーサ枠材26,
27の代わりに、接着材層を十分な厚みで形成しスペー
サとしてもよい。またケース基板28,29の内側部分
に凹部を形成し、圧電共振子11の振動部の振動を妨げ
ないように空隙を設けてもよい。ケース基板28の上面
の両端部には、外部接続用電極30,31が形成されて
いる。
【0031】図4は、図1に示す組み合わせ状態で、共
振プレート25の上下に、スペーサ枠材26,27を介
してケース基板28,29を貼り合わせ積層して得られ
た積層体を示す斜視図である。図4に示すように、積層
体の両端面には端面電極32,33を形成する。端面電
極32は、ケース基板28上の外部接続用電極31と電
気的に接続し、端面電極33は、外部接続用電極30と
電気的に接続している。また端面電極32には、図1に
示す端子電極24が電気的に接続しており、端面電極3
3には、図1に示す端子電極23が電気的に接続してい
る。
【0032】図5は、図1に示す共振プレート25を量
産するための製造工程の一例を示す斜視図である。マザ
ーのスペーサ板として、上面に複数の列の凹部41aが
形成されたマザーのスペーサ板41、上面及び下面に複
数の列の凹部42aが形成されたマザーのスペーサ板4
2、並びに下面に複数の列の凹部43aが形成されたマ
ザーのスペーサ板43を用意し、まずマザーのスペーサ
板41を一番下に配置し、その上にマザーの圧電共振子
44を凹部41aの列に沿って配置して載せる。次にこ
の上にマザーのスペーサ板42を載せ、その上にマザー
の圧電共振子44とマザーのスペーサ板42を交互に載
せてゆき、最後に一番上にマザーのスペーサ板43を載
せ、マザーの積層体を作製する。この積層体をマザーの
スペーサ板43の上面に点線で示したようにスライスす
ることにより、縦方向及び横方向に共振プレートが複数
配置されたマザーの共振プレートを得る。このマザーの
共振プレートを用いて、図1に示すような配置となるよ
うにスペーサ枠材及びケース基板のマザーを積層し、圧
電共振部品となる積層体のマザーを得ることができる。
このようにして得られたマザーを焼成した後、圧電共振
部品となる1ユニット毎に切断して取り出し、端面電極
等を形成して圧電共振部品とすることができる。
【0033】図6は、本発明に従う他の実施例の圧電共
振部品における圧電共振子の部分を示す斜視図であり、
厚みすべり振動モードを利用した圧電共振子の一例を示
している。圧電共振子51は、平面形状が細長い矩形の
圧電基板52を用いて構成されている。圧電基板52
は、例えば圧電セラミックスなどの圧電材料よりなり、
矢印P方向すなわち長さ方向に分極処理されている。
【0034】圧電基板52の上面には励振電極53が一
方端面52aから中央領域に至るように形成されてい
る。他方、圧電基板52の下面には、励振電極54が他
方端面52bから中央領域に至るように形成されてい
る。励振電極53,54は、圧電基板52の長さ方向の
中央領域において、圧電基板52を介して表裏対向する
ように配置されている。従って、励振電極53,54間
に交流電圧を印加することにより、励振電極53,54
が対向している圧電基板部分において厚みすべり振動が
励起される。このようにして、励振電極53,54が対
向している圧電基板部分が圧電振動部を構成している。
【0035】圧電基板52の上面においては、幅方向に
延びる溝57a,57bが上記振動部と端面52bとの
間に形成されている。同様に、圧電基板52の下面にお
いても、幅方向に延びる溝55a,55bが振動部と端
面52aとの間の領域に形成されている。
【0036】本実施例の圧電共振子51では、溝57
a,57bの形成により、動吸振部58が形成されてお
り、溝55a,55bの形成により動吸振部56が形成
されている。また、溝55a,57aの上方または下方
の圧電基板部分が第1の連結部を、溝55b,57bの
上方または下方の圧電基板部分が第2の連結部を、溝5
5b,57bの外側の圧電基板部分が保持部を構成して
いる。従って、本実施例の圧電共振子51では、振動部
から圧電基板の端面52a,52bの方向に漏洩する振
動が、動吸振部56,58により十分に減衰される。従
って、共振特性の劣化を生じさせることなく、圧電基板
52の長さ方向の両端近傍を機械的に保持することがで
きる。
【0037】図7は、図6に示す圧電共振子51の両側
面側にスペーサ板を配置し共振プレートとした状態を示
す斜視図である。圧電共振子51の一方側面側にはスペ
ーサ板61が配置されており、他方側面側にはスペーサ
板62が配置されている。スペーサ板61及び62に
は、圧電共振子51の振動を妨げないように空隙を形成
するため、凹部61a,62aが形成されている。圧電
共振子51の一方端面52a側のスペーサ板61,62
の上面には端子電極63が形成されており、この端子電
極63は、圧電共振子51の励振電極53と電気的に接
続されている。また、図示されないが、圧電共振子53
の端面52b側の下面においても、圧電共振子51の下
面に形成された励振電極54(図6に図示)と電気的に
接続される端子電極がスペーサ板61,62の下面に形
成されている。
【0038】図7に示す共振プレートの上下に、図1に
示す実施例と同様に、ケース基板を貼り合わせ、チップ
型の圧電共振部品とすることができる。
【0039】図8は、本発明のさらに他の実施例の圧電
共振部品における圧電共振子を示す斜視図であり、厚み
すべり振動モードを利用した2重モード圧電フィルタの
一例を示している。このエネルギー閉じ込め型2重モー
ド圧電フィルタ71は、細長い矩形の圧電基板72を用
いて構成されている。圧電基板72は、例えば圧電セラ
ミックス等の圧電材料よりなり、かつ矢印P方向に分極
処理されている。圧電基板72の上面には、励振電極7
3a,73bが所定幅のスリットを介して対向するよう
に形成されている。同様に、励振電極74a,74bが
圧電基板72上面において、励振電極73a,73bと
は離れた部分において、かつ所定幅のスリットを介して
対向するように形成されている。
【0040】図8に投影して示すように、圧電基板72
の下面には、励振電極73a,73bと表裏対向するよ
うに励振電極75が、励振電極74a,74bと表裏対
向するように励振電極76が形成されている。
【0041】圧電基板72の上面側においては、端部に
設けられた端子電極77aと励振電極73aとが接続導
電部により電気的に接続されており、励振電極74bと
端子電極77bとが接続導電部により電気的に接続され
ている。また、励振電極73bと励振電極74aとが接
続導電部により互いに電気的に接続されており、同様
に、圧電基板72の下面においては、励振電極75,7
6が接続導電部により互いに電気的に接続されている。
【0042】本実施例では、励振電極73a,73b,
75が形成されている部分において第1の共振部が、励
振電極74a,74b,76が形成されている部分にお
いて第2の共振部が構成されている。また、端子電極7
7a,77b間が入出力端とされ、励振電極75,76
が基準電位に接続された3端子型の2重モード圧電フィ
ルタが構成されている。
【0043】本実施例では、圧電基板72の下面におい
て、幅方向に延びる溝78a,78b,80a,80b
が形成されており、それによって動吸振部79,81が
それぞれ第1の共振部及び第2の共振部と圧電基板72
の端部との間に構成されている。また、溝78b,80
bの上方の圧電基板部分が第1の連結部を、溝78a,
80aの上方の圧電基板部分が第2の連結部を、溝78
a,80aの外側の圧電基板部分が保持部を構成してい
る。
【0044】動吸振部79,81は、共振部から伝搬し
てきた振動を十分に減衰させるようにその大きさが定め
られている。従って、本実施例においても、動吸振部7
9,81の作用により、圧電基板72の端部への振動の
漏洩をほぼ確実に防止し得る。図8に示す圧電共振子
も、図1に示す実施例と同様に、両側面側にスペーサ板
を設け共振プレートとし、その上下をケース基板によっ
て貼り合わせ、チップ型の圧電共振部品とすることがで
きる。
【0045】図9は、本発明の第4の実施例の圧電共振
部品に用いられる圧電共振子を示す斜視図である。圧電
共振子91は、幅すべり振動モードを利用したエネルギ
ー閉じ込め型の圧電共振子である。細長い矩形状の圧電
基板92は、矢印P方向に分極処理されている。圧電基
板92の上面には、端面92a,92bから、それぞれ
一方の側縁に沿うように励振電極93,94が形成され
ている。励振電極93,94は、圧電基板92の上面に
おいて中央領域において対向するように形成されてお
り、励振電極93,94の端面92a,92bに至る部
分には、比較的広い面積を有する端子電極95,96が
形成されている。
【0046】圧電基板92の側面から内側に向かって溝
97a,97b,99a,99bが図示するように形成
されており、これによって動吸振部98,100が形成
されている。動吸振部98,100は、振動部から圧電
基板92の端部に向かって伝達してくる振動を動吸振現
象によって抑制するため設けられており、振動を抑制す
るのに適当な寸法を有するように形成されている。
【0047】図9に示す圧電共振子も、図1に示す実施
例と同様に両側面側にスペーサ板を設けて共振プレート
とし、その上下をケース基板で貼り合わせることによ
り、チップ型の圧電共振部品とすることができる。この
ような圧電共振部品においても、動吸振部98,100
の作用により、圧電基板92の端部への振動の伝達が防
止されるため、共振特性を劣化させることなく、その長
さを短くすることができ、チップ型圧電共振部品の小型
化を図ることができる。
【0048】図10は、本発明の第5の実施例の圧電共
振部品に用いられる圧電共振子を示す斜視図である。圧
電共振子101は、すべりモードを利用したエネルギー
閉じ込め型の圧電共振子である。細長い矩形板状の圧電
基板102は、矢印P方向、すなわち長さ方向と直交す
る幅方向に分極処理されている。圧電基板102の一方
の側面には、溝103,104が形成されており、他方
の側面には、溝105,106が形成されている。溝1
04と溝105とで挟まれた圧電基板部分において、す
べりモードを利用した圧電振動部が構成される。すなわ
ち、溝104,105間の圧電基板部分において、圧電
基板102の上面に、励振電極107,108が形成さ
れている。励振電極107,108は、図示のように幅
方向に延びるように形成されている。従って、励振電極
107,108から交流電圧を印加することにより、圧
電振動部がすべりモードで振動される。
【0049】他方、溝104,105の外側には、それ
ぞれ、動吸振部109,110が形成されている。ま
た、溝103,106の外側には、保持部111,11
2が形成されている。
【0050】すなわち、本実施例では、平面形状が矩形
の圧電基板に、上記溝103〜106を形成することに
より、動吸振部109,110と、保持部111,11
2とが、圧電振動部の両側に構成されている。なお、本
発明の第1の連結部は、溝104,105が形成されて
いる側方の幅の細い圧電基板部分であり、第2の連結部
は溝103,106が形成されている部分の側方の幅の
細い圧電基板部分である。
【0051】保持部111,112上には、引き出し電
極113,114が形成されており、該引き出し電極1
13,114は、励振電極107,108と電気的に接
続されている。
【0052】本実施例においても、動吸振部109,1
10は、圧電振動部から圧電基板102の端部に向かっ
て漏洩してくる振動を、動吸振現象により抑制するため
に設けられている。
【0053】第5の実施例の圧電共振子101を、第1
の実施例の圧電共振子に代えて用いることにより、第5
の実施例に係る圧電共振部品を得ることができる。第5
の実施例で得られる圧電共振部品においても、動吸振部
109,110の作用により、振動エネルギーが動吸振
部109,110の部分までに閉じ込められるため、共
振特性を劣化させることなく、圧電基板102の長さを
短くすることができる。従って、チップ型圧電共振部品
の小型化を図ることができる。
【0054】上記第2〜第5の実施例から明らかなよう
に、本発明においては、第1の実施例の圧電共振子に代
えて、すべりモードを利用した種々の動吸振部内蔵型圧
電共振子を用いることができる。このような動吸振部内
蔵型のエネルギー閉じ込め型圧電共振子の他の例を、図
11〜図13を参照して説明する。
【0055】図11に示す圧電共振子121は、細長い
矩形の圧電基板122を用いて構成されている。圧電基
板122では、溝123〜126を一方側面側に形成
し、他方側面側に溝127〜130を形成することによ
り、動吸振部131〜134が形成されている。また、
溝124,125間の圧電基板部分が、本発明における
圧電振動部135を構成している。また、溝123,1
26の外側に、それぞれ、保持部136,137が形成
されている。なお、本発明の第1の連結部は、溝12
4,128間で挟まれている圧電基板部分及び溝12
5,129間で挟まれている圧電基板部分であり、第2
の連結部は、溝123,127間の圧電基板部分、及び
溝126,130間の細い圧電基板部分である。
【0056】圧電振動部135では、圧電板は図示の矢
印P方向すなわち圧電基板122の長さ方向に沿うよう
に分極処理されている。他方、励振電極138,139
は、分極方向Pと平行に圧電基板122の上面に形成さ
れている。すなわち、励振電極138,139は、圧電
振動部135において、圧電基板122の上面に形成さ
れている。
【0057】従って、励振電極138,139から交流
電圧を印加することにより、圧電振動部135はすべり
モードで励振する。他方、動吸振部131〜134は、
第1の連結部を介して圧電振動部135から漏洩してき
た振動を動吸振現象により抑制するように、構成されて
いる。従って、圧電共振子121においても、動吸振部
131〜134が設けられている部分までに振動エネル
ギーが閉じ込められる。
【0058】なお、保持部136,137上には、引き
出し電極140,141が形成されている。図11に示
した圧電共振子121では、上記のように、圧電基板1
22の両側面から幅方向中央に向かって対向するように
複数本の溝を形成することにより、漏洩してきた振動が
伝達される部分の両側に動吸振部131,133及び1
32,134が構成されている。
【0059】図12は、図11に示した圧電共振子12
1の変形例である。圧電共振子121と異なるところ
は、圧電共振子151では、圧電振動部135が、図示
の矢印P方向すなわち圧電基板122の幅方向と平行に
分極処理されており、かつ励振電極138,139が幅
方向に延びるように形成されていることにある。その他
の構成については、圧電共振子121とほぼ同様である
ため、同一部分については、同一の参照番号を付するこ
とによりその説明を省略する。
【0060】図13は、図11に示した圧電共振子12
1のさらに他の変形例を示す斜視図である。圧電共振子
161では、圧電振動部135は、図示の矢印P方向す
なわち圧電基板122の長さ方向と平行に分極処理され
ている。圧電共振子121と異なるところは、電極の形
成位置である。
【0061】すなわち、圧電共振子161では、励振電
極138,139が、圧電振動部135において、圧電
基板122の両側面に形成されている。従って、励振電
極138,139から交流電圧を印加することにより、
圧電振動部135がすべりモードで励振される。
【0062】また、圧電共振子161では、引き出し電
極140,141が、それぞれ、保持部136,137
において、圧電基板122の側面に形成されている。ま
た、引き出し電極140,141と、励振電極138,
139とを電気的に接続する接続導電部もまた、圧電基
板122の側面に沿って形成されている。
【0063】圧電共振子161においても、励振電極1
38,139間に交流電圧を印加することにより、圧電
振動部135はすべりモードで励振される。また、圧電
共振子161から明らかなように、すべりモードを励振
するための励振電極は、圧電振動部を構成している圧電
板の上面や下面だけでなく、側面に形成されていてもよ
い。さらに、例えば、図11に示した圧電共振子121
において、一方の共振電極139が、圧電基板122の
下面に形成されていてもよく、あるいは、圧電共振子1
61において、一方の励振電極138または139が、
圧電基板122の一方主面側に形成されていてもよい。
【0064】さらに、上述してきた実施例では、圧電共
振子を構成している圧電振動部、第1,第2の連結部、
動吸振部及び保持部が、単一の圧電基板を機械加工する
ことにより構成していたが、これらの部分は別部材で構
成されていてもよい。例えば、図14に示すように、圧
電振動部を構成するための矩形の圧電板171に対し、
同じ厚みの絶縁板172,173を接合することによ
り、基板174を形成してもよい。この基板174を用
いて、例えば第1の実施例で用いた圧電共振子11や、
その他の圧電共振子を形成してもよい。なお、図14に
示した基板174では、絶縁板172,173に、動吸
振部175,176及び保持部177,178が一体に
形成されていたが、これらの各部分についても、別部材
で構成されていてもよい。
【0065】さらに、前述してきた実施例で用いられた
圧電共振子では、保持部は、第2の連結部よりも幅広く
形成されており、矩形の圧電基板の元々の幅を有するよ
うに構成されていたが、図15に示すように、動吸振部
175,176の外側に、同じ幅の基板部分179,1
80を形成してもよい。この場合には、基板部分17
9,180が、第2の連結部と保持部とを兼ねることに
なり、従って、保持部は、第2の連結部と同じ幅を有す
るように構成される。
【0066】また、第1の実施例の圧電共振部品では、
共振プレート25が、圧電共振子11の側方にスペーサ
板21,22を接合することにより構成されていたが、
圧電共振子11とスペーサ板21,22を一体化して共
振プレートを構成してもよい。このように、一体の部材
で構成された共振プレートを用いた圧電共振部品の実施
例を、図16に分解斜視図で示す。
【0067】図16に示した圧電共振部品では、共振プ
レート201が用いられている。共振プレート201
は、矩形枠状の支持部202を有し、該矩形枠状の支持
部202で囲まれた開口203内に、圧電振動部及び動
吸振部が配置されている。すなわち、共振プレート20
1は、本質的には、図1に示した共振プレート25と同
様に構成されている。
【0068】従って、相当の部分については相当の参照
番号を付することにより、その説明は省略する。共振プ
レート201は、矩形の平面形状を有する圧電板を用意
し、レーザによるエッチング等により該圧電板をくり抜
き加工することにより得ることができる。
【0069】共振プレート201は、単一の圧電板を用
いて構成されているため、耐環境特性に優れている。す
なわち、図1に示した共振プレート25では、圧電共振
子11と、スペーサ板21,22との間の接合部分A
(図1)が存在していたため、該接合部分Aにおける接
着が不充分である場合、湿気等の侵入が生じ易いという
問題がある。これに対して、共振プレート201では、
このような接合部分Aが存在しないため、振動部分が確
実に封止されることになる。よって、耐環境特性に優れ
た圧電共振部品を得ることができる。
【0070】上記実施例では、動吸振部が、それぞれ圧
電基板の振動部の両側において形成されていたが、動吸
振部は必ずしも振動部の両側において形成する必要はな
く、動吸振部は振動部の一方側においてのみ形成されて
いてもよい。このような場合でも、従来の圧電共振子に
比べて振動エネルギーをより効果的に閉じ込めることが
できる。
【0071】また、動吸振部は、振動部と圧電基板の端
面との間に複数形成されていてもよい。この場合、圧電
基板の一方面側にのみ複数形成してもよいし、一方面と
他方面の両側に複数形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の圧電共振部品を示す斜
視図。
【図2】従来のエネルギー閉じ込め型圧電共振子を示す
斜視図。
【図3】第1の実施例において用いられるエネルギー閉
じ込め型圧電共振子を示す斜視図。
【図4】第1の実施例において貼り合わせて積層した状
態を示す斜視図。
【図5】第1の実施例の圧電共振部品を製造する工程の
一例を説明するための斜視図。
【図6】本発明の第2の実施例において用いられる圧電
共振子を示す斜視図。
【図7】図6に示す圧電共振子にスペーサ板を組み合わ
せ共振プレートとした状態を示す斜視図。
【図8】本発明に従う第3の実施例の圧電共振部品に用
いられる圧電共振子を示す斜視図。
【図9】本発明に従う第4の実施例の圧電共振部品に用
いられる圧電共振子を示す斜視図。
【図10】第5の実施例の圧電共振部品に用いられる圧
電共振子を示す斜視図。
【図11】第6の実施例に用いられる圧電共振子を示す
平面図。
【図12】本発明に用いられる圧電共振子の変形例を示
す平面図。
【図13】本発明に用いられる圧電共振子の他の変形例
を示す斜視図。
【図14】本発明に用いられる基板の変形例を説明する
ための斜視図。
【図15】本発明に用いられる基板の他の変形例を示す
斜視図。
【図16】図1に示した実施例の変形例の圧電共振部品
を説明するための分解斜視図。
【符号の説明】
11…圧電共振子 13,14…励振電極 16,18…動吸振部 21,22…スペーサ板 21a,22a…スペーサ板に形成された凹部 23,24…端子電極 25…共振プレート 26,27…スペーサ枠材 28,29…ケース基板 101…圧電共振子 102…圧電基板 107,108…励振電極 109,110…動吸振部 111,112…保持部 113,114…引き出し電極 121…圧電共振子 122…圧電基板 131〜134…動吸振部 136,137…保持部 138,139…励振電極 140,141…保持部 151,161…圧電共振子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すべりモードを利用した少なくとも1つ
    の圧電振動部と、 前記圧電振動部に連結された第1の連結部と、 前記第1の連結部に連結された動吸振部と、 前記動吸振部に連結された第2の連結部と、 前記第2の連結部に連結された保持部とを有する圧電共
    振子と、 前記圧電共振子の振動部分の振動を妨げないための空隙
    を介して前記圧電共振子の両側に配置された一対のスペ
    ーサ板と、 前記圧電共振子の振動部分の振動を妨げないための空隙
    を設けるようにして、前記圧電共振子及びスペーサ板か
    らなる共振プレートの両主面に貼り合わされて積層され
    た一対のケース基板とを備える、圧電共振部品。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも1つの圧電振動部の構成
    されている部分の両側に、前記第1の連結部、動吸振
    部、第2の連結部、及び保持部が設けられている、請求
    項1に記載の圧電共振部品。
  3. 【請求項3】 前記圧電共振子が板状の部材よりなり、
    該圧電共振子の両側に前記一対のスペーサ板が固定され
    て共振プレートが構成されている、請求項1または2に
    記載の圧電共振部品。
  4. 【請求項4】 前記共振プレートが単一の部材よりな
    り、かつ前記圧電振動部及び動吸振部がその中に配置さ
    れた開口を有する矩形枠状の部材である、請求項1〜3
    の何れかに記載の圧電共振部品。
  5. 【請求項5】 前記圧電振動部が圧電体により構成され
    ている、請求項1〜4の何れかに記載の圧電共振部品。
  6. 【請求項6】 前記圧電振動部が、板状部材と、該板状
    部材上に形成された圧電薄膜とにより構成されている、
    請求項1〜4の何れかに記載の圧電共振部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2013098812A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 圧電振動片及び圧電デバイス
WO2017213163A1 (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 株式会社村田製作所 圧電振動素子

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