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JPH07104057B2 - 二元冷凍装置 - Google Patents

二元冷凍装置

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Publication number
JPH07104057B2
JPH07104057B2 JP2058647A JP5864790A JPH07104057B2 JP H07104057 B2 JPH07104057 B2 JP H07104057B2 JP 2058647 A JP2058647 A JP 2058647A JP 5864790 A JP5864790 A JP 5864790A JP H07104057 B2 JPH07104057 B2 JP H07104057B2
Authority
JP
Japan
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refrigeration cycle
compressor
temperature
oil
refrigerant
Prior art date
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Application number
JP2058647A
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English (en)
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JPH03260557A (ja
Inventor
一夫 竹政
豊 大森
福治 吉田
治郎 湯沢
勝彦 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2058647A priority Critical patent/JPH07104057B2/ja
Publication of JPH03260557A publication Critical patent/JPH03260557A/ja
Publication of JPH07104057B2 publication Critical patent/JPH07104057B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Lubricants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明はオゾン層を破壊する危険性のない冷媒にて構成
した二元冷凍装置に関する。
(ロ)従来の技術 従来のこの種二元冷凍装置は、例えば特開昭54−21658
号公報に示されている。当該従来技術に示された構成は
低温側冷凍サイクルの蒸発器において−80℃程の超低温
を得るためのもので、高温側冷凍サイクルの冷媒として
R500(R12(ジクロロジフルオロメタン)とR152a(1,1
−ジフルオロエタン)との共沸混合物)を、また、低温
側冷凍サイクルの冷媒としてR503(R13(クロロトリフ
ルオロメタン)とR23(トリフルオロメタン)との共沸
混合物)を用いている。R500の沸点は大気圧(1.033kg/
cm2abs)で−33.45℃であり、R503の沸点は大気圧で−8
8.65℃である。
上記R12及びR13は圧縮機のオイルと相溶性が良く、冷媒
回路中のオイルを圧縮機まで引き戻す役割も果たす。
(ハ)発明が解決しようとする課題 然し乍ら上記低温側冷凍サイクルに封入されるR500及び
R503はその中のR12或るいはR13が地球のオゾン層を破壊
する恐れがあり、使用できなくなってきた。
その為、R500に代えてオゾン層を破壊しないR200(クロ
ロジフルオロメタン、沸点は大気圧で−40.75℃)を高
温側冷凍サイクルに用いる必要がある。また、R22は圧
縮機オイルとの相溶性が悪く、高温側冷凍サイクル中の
オイル圧縮機に戻らなくなる危険性がある。
更に、R503に代えてR23(沸点は大気圧で−82.05℃)の
みを低温側冷凍サイクルに用いると、R23は同様に圧縮
機オイルとの相溶性が悪いので、低温側冷凍サイクル中
のオイルが圧縮機に戻らなくなり、冷凍サイクルの配管
内壁面に残留して冷媒流通路を狭めるので、冷媒の循環
量も減り、更に、配管の熱交換率も悪化するので冷却能
力が著しく低下する問題が生じる。
本発明は、係る課題を解決することを目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段 請求項1の発明はカスケードコンデンサ11に高温側冷凍
サイクルS1と低温側冷凍サイクルS2とを連結して成る二
元冷凍装置において、高温側冷凍サイクルS1にはクロロ
ジフルオロメタン(R22、CHClF2)を含む冷媒を充填す
ると共に、低温側冷凍サイクルS2にはトリフルオロメタ
ン(R23、CHF3)及びn−ペンタン(C5H12)から成る混
合冷媒若しくはトリフルオロメタン及びジクロロモノフ
ルオロメタン(R21、CHCl2F)から成る混合冷媒を充填
して二元冷凍装置を構成したものである。
請求項2の発明は、更にこの高温側冷凍サイクルS1に充
填される冷媒にR21を混入したものである。
(ホ)作 用 R22、R23、n−ペンタン(沸点は大気圧で+36.07℃)
及びR21(沸点は大気圧で+8.95℃)は、いずれもオゾ
ン層を破壊する危険性がない。
また、高温側冷凍サイクルではカスケードコンデンサに
て−40℃程の低温が得られる。
更に、低温側冷凍サイクルの蒸発器では−80℃以下の超
低温が得られる。
特にn−ペンタン及びR21は圧縮機オイルとの相溶性が
非常に良好であるため両冷凍サイクル中のオイルを、そ
れに解け込ませた状態で圧縮機に帰還せしめ、特にR21
は圧縮機内で蒸発して圧縮機を冷却する働きをする。
(ヘ)実施例 次に、図面において実施例を説明する。第1図は本発明
の二元冷凍装置の冷媒回路図を示している。S1は高温側
冷凍サイクルを、また、S2は低温側冷凍サイクルを示し
ている。
高温側冷凍サイクルS1を構成する圧縮機1の吐出側配管
2は補助凝縮器3に接続され、補助凝縮器3は圧縮機1
のオイルクーラー4、補助凝縮器5、低温側冷凍サイク
ルS2を構成する圧縮機6のオイルクーラー7、凝縮器
8、乾燥器9、キャピラリチューブ10を順次経て、カス
ケードコンデンサ11に接続されて受液器12を経て吸込側
配管13にて圧縮機1に接続されている。14は各凝縮器
3、5及び8の冷却用ファンである。
低温側冷凍サイクルS2の圧縮機6の吐出側配管15はオイ
ル分離器16に接続され、そこで分離された圧縮機オイル
はリターン配管17にて圧縮機6に帰還せられる。一方冷
媒は配管18に流入して吸込側熱交換器19と熱交換した
後、カスケードコンデンサ11内の配管20内を通過して凝
縮し、乾燥器21、キャピラリチューブ22を経て入口管23
より蒸発器24に流入し、出口管25より出て吸込側熱交換
器19内を経て圧縮機6の吸込側配管26より圧縮機6に帰
還する構成である。27は膨張タンクでありキャピラリチ
ューブ28を介して吸込側配管26に接続されている。
高温側冷凍サイクルS1には前述のR22及びR21の混合冷
媒)が充填される。この時、圧縮機1の吐出温度が高い
場合はR152a(1,1−ジフルオロエタン、CH3CHF2、沸点
は大気圧で−24.95℃)や、R142d(1−クロロ−1,1−
ジフルオロエタン、C2ClF2H3、沸点は大気圧で−9.75
℃)をこれに混入しても良い。R152aやR142bは圧縮機1
の吸上温度が比較的高くても吐出温度が上がらないので
これを混入することで圧縮機1の吐出温度の上昇を抑え
られる。また、R21は圧縮機1のオイルとの相溶性が良
いので、このオイルをR21に溶け込ませた状態で圧縮機
1に良好に帰還させることができ、それによって後述す
るのと同様の理由でカスケードコンデンサ11の温度上昇
を防止でき、更に、オイル不足による圧縮機1の焼き付
きも防止できる。
然し乍ら、R21、R152a及びR142bに沸点が高いので、入
れ過ぎれは今度はカスケードコンデンサ11にて所要の蒸
発温度(−40℃程)が得られなくなる。
出願人は鋭意研究の結果、最も安全性が高く、所要の蒸
発温度が得られる比率を割り出し、R22が70重量%、R15
2aまたはR142bが25重量%、R21が5重量%であることを
導き出した。
この混合冷媒が各凝縮器3、5及び8にて凝縮し、キャ
ピラリチューブ10にて減圧されてカスケードコンデンサ
11に流入してそこで蒸発することにより、カスケードコ
ンデンサ11は後述する第2図及び第3図L9及びL10で示
す如く−40℃以下となる。
低温側冷凍サイクルS2にはR23とn−ペンタンの冷媒混
合物が充填される。圧縮機6から吐出された冷媒及び圧
縮機オイルはオイル分離器16に流入する。そこで気体状
の部分と液体状の部分とに分離され、オイルの大部分は
液体であるのでリターン配管17より圧縮機6に戻され
る。気体状の冷媒とオイルは配管18を通り、吸込側熱交
換器19と熱交換し、更にカスケードコンデンサ11にて高
温側冷凍サイクルS1内の冷媒の蒸発によって冷却されて
凝縮せられる。その後、キャピラリチューブ22にて減圧
された後、蒸発器24に流入して蒸発する。この蒸発器24
は図示しない冷凍庫の壁面に熱交換関係に付設されて庫
内を冷却する。
この低温側冷凍サイクルS2中に充填される冷媒混合物の
混合比率と、低温側冷凍サイクルS2各部の温度及び圧力
との関係を第2図に示す。
横軸はn−ペンタンの混合比率であり、縦軸は温度及び
圧力である。また、図中L1は圧縮機6の温度、L2は吐出
側配管15の温度、L3は吸込側配管26の温度を示す。更
に、L4は圧縮機6の吐出圧力、L5は蒸発器24の出口管25
の温度、L6は庫内温度、L7は蒸発器24の入口管23の温
度、L8は圧縮機6の吸込圧力をそれぞれ示す。更に又、
L9はカスケートコンデンサ11の出口温度、L10はカスケ
ードコンデンサ11の入口温度を示す。
n−ペンタンの混合比率を低下させて行った場合、13重
量%付近を境として吐出側配管15のL2が低下し、庫内温
度L6は上昇する。また、吸込側配管26の温度L3及び出口
管25の温度L5は上昇を続ける。これはオイル分離機16か
ら配管18に流入した圧縮機6のオイルが戻らなくなった
為である。即ち、オイルが冷凍サイクル中に滞留すると
配管内面に付着し、流通路の断面積が減る。それによっ
て冷媒の循環量が減少するので圧縮機6の仕事量が減っ
て温度L2が低下する。一方、配管の壁面にオイルが付着
することで熱交換が悪化し、庫内温度L6が上昇するから
である。
従って、n−ペンタンを13重量%以上封入することによ
って低温側冷凍サイクルS2内に循環する圧縮機6のオイ
ルを、n−ペンタンに溶け込ませた状態で圧縮機6に良
好に帰還させることができることが分かった。
一方n−ペンタンの沸点は高い為、多過ぎれば今度は蒸
発温度が上昇してしまい、二元冷凍装置で必要とされる
蒸発温度が得られなくなる。これは第2図でn−ペンタ
ンが15重量%以上から庫内温度L6が徐々に上昇し始める
ことからも分かる。
そこで、理想的には混合比率をR23が86重量%、n−ペ
ンタンが14重量%とすることで、吸込圧力(L8)が0.7k
g/cm2absで庫内温度(L6)−85℃程が得られた。これに
よって従来のR503を使用していた場合と同等の超低温が
得られ、且つ、オイル戻しの問題も解決できた。
次に、第3図にR23とR21の冷媒混合物を低温側冷凍サイ
クルS2に封入した場合の混合比率と、低温側冷凍サイク
ルS2各部の温度及び圧力との関係を示す。
横軸はR21の混合比率であり、縦軸は温度及び圧力であ
る。また、図中L1〜L10は第2図と同一部位の温度或る
いは圧力とする。
R21の混合比率を低下させて行った場合、28重量%付近
を境として吐出側配管15の温度L2及び吐出圧力L4が低下
し、庫内温度L6及び出口管25の温度L5は上昇する。ま
た、吸込側配管26の温度L3は上昇を続ける。これはオイ
ル分離機16から配管18に流入した圧縮機6のオイルが前
述同様に圧縮機6に戻らなくなった為である。
従って、R21を28重量%以上封入することによって低温
側冷凍サイクルS2内に循環する圧縮機6のオイルを、R2
1に溶け込ませた状態で圧縮機6に良好に帰還させるこ
とができることが分かった。
一方R21の沸点は高い為、多過ぎれば同様に蒸発温度が
上昇してしまい、二元冷凍装置で必要とされる蒸発温度
が得られなくなる。これは第3図でR21が30重量%以上
から庫内温度L6及び蒸発器24の入口温度17が再び上昇し
始めることからも分かる。
そこで、理想的には混合比率をR23が71重量%、R21が29
重量%とすることで、吸込圧力(L8)が0.7kg/cm2absで
庫内温度(L6)−83℃程が得られる。
(ト)発明の効果 以上の如く、オゾン層を破壊しない冷媒によって二元冷
凍装置を運転し、低温側冷凍サイクルの蒸発器に於て所
要の冷凍温度が得られる。特に、圧縮機オイルを良好に
帰還せしめることにより冷凍能力の悪化を防止し、且
つ、安全に冷凍作用を発揮させることができる様にな
る。
【図面の簡単な説明】
各図は実施例を示し、第1図は冷媒回路図、第2図はn
−ペンタンの混合比率と冷媒回路各部の温度及び圧力の
相関々係を示す図、第3図はR21の混合比率と冷媒回路
各部の温度及び圧力の相関々係を示す図である。 S1……高温側冷凍サイクル、S2……低温側冷凍サイク
ル、1、6……圧縮機、11……カスケードコンデンサ、
24……蒸発器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯沢 治郎 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 井上 勝彦 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−256766(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カスケードコンデンサにて高温側冷凍サイ
    クルと低温側冷凍サイクルとを連結して成る二元冷凍装
    置において、前記高温側冷凍サイクルにはクロロジフル
    オロメタンを含む冷媒を充填すると共に、前記低温側冷
    凍サイクルにはトリフルオロメタン及びn−ペンタンか
    ら成る混合冷媒若しくはトリフルオロメタン及びジクロ
    ロモノフルオロメタンから成る混合冷媒を充填したこと
    を特徴とする二元冷凍装置。
  2. 【請求項2】高温側冷凍サイクルに充填される冷媒にジ
    クロロモノフルオロメタンを混入したことを特徴とする
    請求項1記載の二元冷凍装置。
JP2058647A 1990-03-09 1990-03-09 二元冷凍装置 Expired - Fee Related JPH07104057B2 (ja)

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