JPH07103244B2 - スタンピング成形材料 - Google Patents
スタンピング成形材料Info
- Publication number
- JPH07103244B2 JPH07103244B2 JP62240270A JP24027087A JPH07103244B2 JP H07103244 B2 JPH07103244 B2 JP H07103244B2 JP 62240270 A JP62240270 A JP 62240270A JP 24027087 A JP24027087 A JP 24027087A JP H07103244 B2 JPH07103244 B2 JP H07103244B2
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- JP
- Japan
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- fibers
- molding material
- stamping molding
- aligned
- inorganic
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、長繊維材料と熱可塑性樹脂よりなるスタンピ
ング成形可能な強度に方向性を有するスタンピング成形
材料に関するものである。
ング成形可能な強度に方向性を有するスタンピング成形
材料に関するものである。
(従来の技術) 熱可塑性樹脂を繊維のマツト状物に含浸一体化してなる
組成物がスタンパブルシートとして知られている。スタ
ンパブルシートを用いる成形(スタンピング成形)は、
加熱溶融したシートを加熱された一対の型の間に供給し
加圧して賦形することによりなされる。スタンピング成
形は、一般に成形に要する時間が短いので生産性が高
く、成形品は金属と異なり錆びず、更に比重に対する強
度と弾性率が高いことから軽量化が可能であり、自動車
産業や一般産業分野に広く用いられている。
組成物がスタンパブルシートとして知られている。スタ
ンパブルシートを用いる成形(スタンピング成形)は、
加熱溶融したシートを加熱された一対の型の間に供給し
加圧して賦形することによりなされる。スタンピング成
形は、一般に成形に要する時間が短いので生産性が高
く、成形品は金属と異なり錆びず、更に比重に対する強
度と弾性率が高いことから軽量化が可能であり、自動車
産業や一般産業分野に広く用いられている。
従来、スタンパブルシートとして知られているのは、ニ
ードルパンチングした長繊維マツトやチヨツプドストラ
ンドからなるマツトに樹脂を含浸したものである。
ードルパンチングした長繊維マツトやチヨツプドストラ
ンドからなるマツトに樹脂を含浸したものである。
これらのスタンパブルシートの成形物は、物性上の方向
性が無く、機械的物性が均一であることが特徴である
が、実用に供される各種部材においては全体の機械的強
度が均一であることが必ずしも必要ではない。すなわ
ち、ある一定方向に非常に大きい曲げ強度と剛性が要求
されるような部材もある。例えば梁の様な部材では、従
来の均質なスタンパブルシートを用いる場合は設計上必
要な強度を確保するため、全体として肉厚となり軽量化
が達成しにくい。
性が無く、機械的物性が均一であることが特徴である
が、実用に供される各種部材においては全体の機械的強
度が均一であることが必ずしも必要ではない。すなわ
ち、ある一定方向に非常に大きい曲げ強度と剛性が要求
されるような部材もある。例えば梁の様な部材では、従
来の均質なスタンパブルシートを用いる場合は設計上必
要な強度を確保するため、全体として肉厚となり軽量化
が達成しにくい。
これらの問題に対処する方法として、繊維状物を一方向
に引揃えた状態で樹脂を含浸して成形し設計上必要な量
を必要部分に用いることが考えられ、これに関して幾ら
かの提案がなされている。(特公昭62−13906号、特開
昭62−19429号、特開昭62−11735号等) (発明が解決しようとする問題点) しかしながら一方向に引揃えられた繊維に樹脂を含浸し
て用いる場合には数々の問題点がある。
に引揃えた状態で樹脂を含浸して成形し設計上必要な量
を必要部分に用いることが考えられ、これに関して幾ら
かの提案がなされている。(特公昭62−13906号、特開
昭62−19429号、特開昭62−11735号等) (発明が解決しようとする問題点) しかしながら一方向に引揃えられた繊維に樹脂を含浸し
て用いる場合には数々の問題点がある。
そのひとつは、一方向に引揃えた繊維のみを用いて樹脂
を含浸して一体化する工程においては、繊維の配列を乱
さないで樹脂を含浸するために、繊維方向に大きい張力
を与えて加熱加圧したり、もしくはあらかじめ樹脂の付
着した繊維を引揃えたのちに加熱加圧するなどの方法が
必要である。
を含浸して一体化する工程においては、繊維の配列を乱
さないで樹脂を含浸するために、繊維方向に大きい張力
を与えて加熱加圧したり、もしくはあらかじめ樹脂の付
着した繊維を引揃えたのちに加熱加圧するなどの方法が
必要である。
また、樹脂としては熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂や
不飽和ポリエステル樹脂を用いる場合には、含浸したの
ちある程度粘度上昇させた、すなわちB−ステージ化や
熟成と呼ばれる工程によつて一体化した材料が繊維配列
を乱さないで取扱えるようにする必要がある。
不飽和ポリエステル樹脂を用いる場合には、含浸したの
ちある程度粘度上昇させた、すなわちB−ステージ化や
熟成と呼ばれる工程によつて一体化した材料が繊維配列
を乱さないで取扱えるようにする必要がある。
樹脂として熱可塑性樹脂を用いる場合には、樹脂を含浸
して引揃えた繊維配列が、成形前の加熱溶融によつて乱
れないようにして成形型へ供給することは困難であり、
含浸される引揃えられた繊維の相互を前もつてゆるくつ
なぎ合せておくなどの必要が生じる。また別に、一方向
に引揃えられた繊維とチヨツプドストランドを併用する
例においては、互に順次重ね合せた層を有するものが公
知であるが、これを用いた成形物の機械的物性は、引揃
えられた繊維方向において含有する繊維の量に相当する
程度の引張り強度の向上がみられるにすぎない。
して引揃えた繊維配列が、成形前の加熱溶融によつて乱
れないようにして成形型へ供給することは困難であり、
含浸される引揃えられた繊維の相互を前もつてゆるくつ
なぎ合せておくなどの必要が生じる。また別に、一方向
に引揃えられた繊維とチヨツプドストランドを併用する
例においては、互に順次重ね合せた層を有するものが公
知であるが、これを用いた成形物の機械的物性は、引揃
えられた繊維方向において含有する繊維の量に相当する
程度の引張り強度の向上がみられるにすぎない。
更に、一方向に引揃えた繊維を含有するスタンパブルシ
ートからなる上下の層と中間層として方向性の無い繊維
を含有するスタンパブルシートとを成形時に組合せて用
いて機械的物性を向上することも考えられるが、このよ
うな方法によれば厚みの少ない成形物を得るには非常に
薄い一方向性のスタンパブルシートが必要であり、その
製造上の困難さとともに成形時に加熱溶融した状態で一
方向に引揃えた繊維を乱さないで成形型内に供給するこ
ともむづかしく更に成形時の重ね合せ作業が煩雑で実用
的でない。
ートからなる上下の層と中間層として方向性の無い繊維
を含有するスタンパブルシートとを成形時に組合せて用
いて機械的物性を向上することも考えられるが、このよ
うな方法によれば厚みの少ない成形物を得るには非常に
薄い一方向性のスタンパブルシートが必要であり、その
製造上の困難さとともに成形時に加熱溶融した状態で一
方向に引揃えた繊維を乱さないで成形型内に供給するこ
ともむづかしく更に成形時の重ね合せ作業が煩雑で実用
的でない。
本発明の目的は、従来のスタンピング成形材料にみられ
る上記欠点を改良し、その産業分野での応用範囲を広げ
ようとするものであり、製造が容易で、成形時の取扱い
性が良好で、かつ成形品に必要な機械物性に対して材料
を設計して用いることが可能であり、かつ一方向に引揃
えられた繊維状物の物性を効果的に利用出来るスタンピ
ング成形材料を提供することにある。
る上記欠点を改良し、その産業分野での応用範囲を広げ
ようとするものであり、製造が容易で、成形時の取扱い
性が良好で、かつ成形品に必要な機械物性に対して材料
を設計して用いることが可能であり、かつ一方向に引揃
えられた繊維状物の物性を効果的に利用出来るスタンピ
ング成形材料を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的は、一方向に引揃えられた無機長繊維よりな
る上下の層と、該上下の層の間に存する無機短繊維から
なる層より構成される補強材に熱可塑性樹脂を含浸して
なることを特徴とするスタンピング成形材料によつて達
成されるものである。
る上下の層と、該上下の層の間に存する無機短繊維から
なる層より構成される補強材に熱可塑性樹脂を含浸して
なることを特徴とするスタンピング成形材料によつて達
成されるものである。
本発明の重要な点は、一方向に引揃えられた無機長繊維
からなる層で中間層をサンドイツチ構成となした点と、
このような補強層に熱可塑性樹脂を含浸して一体化した
シート状の成形材料となした点にある。
からなる層で中間層をサンドイツチ構成となした点と、
このような補強層に熱可塑性樹脂を含浸して一体化した
シート状の成形材料となした点にある。
すなわち本発明のスタンピング成形材料は第1図に示し
たごとく、一方向に引揃えられた無機長繊維からなる上
下の層1と、中間の層2から構成されており、全層にわ
たつて熱可塑性樹脂が含浸されている。
たごとく、一方向に引揃えられた無機長繊維からなる上
下の層1と、中間の層2から構成されており、全層にわ
たつて熱可塑性樹脂が含浸されている。
本発明のガラス繊維の構成であれば、製造時に熱可塑性
樹脂が含浸される際に、加圧された一方向に引揃えられ
た繊維は無機短繊維により配列が乱れることを防止さ
れ、特別に大きい張力を繊維に与えなくともよい。
樹脂が含浸される際に、加圧された一方向に引揃えられ
た繊維は無機短繊維により配列が乱れることを防止さ
れ、特別に大きい張力を繊維に与えなくともよい。
更に、製造されたスタンピング成形材料は、一方向に引
揃えられた無機長繊維と、無機短繊維により複合されて
いるために成形前に加熱溶融した状態でも繊維の配列を
乱さないで成形型へ供給することが可能である。
揃えられた無機長繊維と、無機短繊維により複合されて
いるために成形前に加熱溶融した状態でも繊維の配列を
乱さないで成形型へ供給することが可能である。
また成形品においては、実施例で示すごとくサンドイツ
チ構造にもとづいて一方向繊維の性能が効果的に利用さ
れている。
チ構造にもとづいて一方向繊維の性能が効果的に利用さ
れている。
本発明において用いる無機繊維は、ガラス繊維、炭素繊
維、金属繊維、セラミツクス繊維、各種のウイスカー等
であり、これらの単独又は2種以上の繊維を用いること
が可能である。特に、上下の層を構成する引揃えられた
無機長繊維には強度及び弾性率の大きい炭素繊維、ガラ
ス繊維や金属繊維等を用いることが好ましい。中間の層
を構成するための繊維には、各種の繊維を用いることが
可能であり、その形状としては切断した繊維をマツト状
にしたものでもよい。用いる繊維の径はどの様なもので
もよいが、2μ〜30μ程度のものが好ましく、繊維の表
面は用いる熱可塑性樹脂に適する接着性を与えるような
シランカツプリング剤等で処理されていることが望まし
い。
維、金属繊維、セラミツクス繊維、各種のウイスカー等
であり、これらの単独又は2種以上の繊維を用いること
が可能である。特に、上下の層を構成する引揃えられた
無機長繊維には強度及び弾性率の大きい炭素繊維、ガラ
ス繊維や金属繊維等を用いることが好ましい。中間の層
を構成するための繊維には、各種の繊維を用いることが
可能であり、その形状としては切断した繊維をマツト状
にしたものでもよい。用いる繊維の径はどの様なもので
もよいが、2μ〜30μ程度のものが好ましく、繊維の表
面は用いる熱可塑性樹脂に適する接着性を与えるような
シランカツプリング剤等で処理されていることが望まし
い。
本発明において用いる熱可塑性樹脂は、例えばポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリカーボ
ネート、ポリスルホン、ポリアセタール、ポリアリレー
ト、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフエニレンサル
フアイド、ポリフエニレンオキシド、熱可塑性ポリウレ
タン、ポリメチルメタアクリレート、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン−ブタジ
エン−アクリル共重合体等の樹脂であり、これらの2種
又はそれ以上の混合物も含む。これら樹脂には一般的に
用いられる可塑剤、熱安定剤及び光安定剤、核剤、充填
剤、染願料、内部離型剤、加工助剤、耐衝撃剤、増量
剤、粉砕した無機繊維等の適量を添加することができ
る。
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリカーボ
ネート、ポリスルホン、ポリアセタール、ポリアリレー
ト、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフエニレンサル
フアイド、ポリフエニレンオキシド、熱可塑性ポリウレ
タン、ポリメチルメタアクリレート、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン−ブタジ
エン−アクリル共重合体等の樹脂であり、これらの2種
又はそれ以上の混合物も含む。これら樹脂には一般的に
用いられる可塑剤、熱安定剤及び光安定剤、核剤、充填
剤、染願料、内部離型剤、加工助剤、耐衝撃剤、増量
剤、粉砕した無機繊維等の適量を添加することができ
る。
本発明におけるスタンピング成形材料は、例えば第5図
に示した方法で製造することができるが、本方法に限定
されるものではなく目的のスタンピング成形材料が得ら
れる方法であればいかなる方法でもよい。第5図に示さ
れたスタンピング成形材料の製造方法の概略の工程に基
づいて説明すると、一方向に引揃えられた無機長繊維と
無機短繊維とを積層したマツト6は、無機短繊維からな
るマツト7を上下から挾むようにて供給されるととも
に、熱可塑性樹脂シート8と順次重ね合わせる様にして
供給され、支持ベルト10の間で加熱体12により加熱され
溶融した熱可塑性樹脂が繊維状物に含浸するように加圧
ロール11により加圧されて一体化したのち切断刃13によ
り適宜切断されて本発明のスタンピング成形材料9が得
られる。
に示した方法で製造することができるが、本方法に限定
されるものではなく目的のスタンピング成形材料が得ら
れる方法であればいかなる方法でもよい。第5図に示さ
れたスタンピング成形材料の製造方法の概略の工程に基
づいて説明すると、一方向に引揃えられた無機長繊維と
無機短繊維とを積層したマツト6は、無機短繊維からな
るマツト7を上下から挾むようにて供給されるととも
に、熱可塑性樹脂シート8と順次重ね合わせる様にして
供給され、支持ベルト10の間で加熱体12により加熱され
溶融した熱可塑性樹脂が繊維状物に含浸するように加圧
ロール11により加圧されて一体化したのち切断刃13によ
り適宜切断されて本発明のスタンピング成形材料9が得
られる。
このようにして得られる本発明のスタンピング成形材料
は強度に方向性のあることを利用して多数の用途が考え
られ、例えばバンパービーム、シヤーシ等の自動車部
品、Iビーム等の建材、土木用品等に適用できるもので
ある。
は強度に方向性のあることを利用して多数の用途が考え
られ、例えばバンパービーム、シヤーシ等の自動車部
品、Iビーム等の建材、土木用品等に適用できるもので
ある。
また、本発明のスタンピング成形材料は、従来のスタン
ピング成形材料を初め種々の成形材料と組み合せて使用
することが可能である。
ピング成形材料を初め種々の成形材料と組み合せて使用
することが可能である。
(実 施 例) 本発明を具体的な実施例により説明するが、本発明は以
下の実施例のみに限定されるものではない。
下の実施例のみに限定されるものではない。
尚、実施例中、成形品の比重は水中置換法により求め、
ガラス含有率は成形品の灼熱分析により求め、曲げ強度
及び曲げ弾性率はJIS K7203に準じ、引張り強度はJIS K
6911に準じ、アイゾツト衝撃強度はJIS K7110に準じて
測定を行つた。
ガラス含有率は成形品の灼熱分析により求め、曲げ強度
及び曲げ弾性率はJIS K7203に準じ、引張り強度はJIS K
6911に準じ、アイゾツト衝撃強度はJIS K7110に準じて
測定を行つた。
実施例1 第4図(1)に示す如く、一方向に引揃えられたガラス
ロービングとガラス短繊維からなるマツトをそれぞれ30
0g/m2づつ積層してなる一層の無機繊維(商品名:ラミ
マツトLM303KA−1041(株)日東紡製)の繊維が一方向
に引揃えられた側を外側にして上下の面として重量比で
40重量%に対して厚さ0.8mmのポリエチレンテレフタレ
ートのシートの60重量%を順次重さね合せて30℃に加熱
された支持ベルトの間で加圧して含浸一体化してスタン
ピング成形材料を得た。該スタンピング成形材料を9cm
×19cmに切断して140℃で乾燥したのち300℃で8分加熱
溶融して10cm×20cmの平板形状を有する160℃に加熱さ
れた金型に供給し200kg/cm2の圧力で成形した。
ロービングとガラス短繊維からなるマツトをそれぞれ30
0g/m2づつ積層してなる一層の無機繊維(商品名:ラミ
マツトLM303KA−1041(株)日東紡製)の繊維が一方向
に引揃えられた側を外側にして上下の面として重量比で
40重量%に対して厚さ0.8mmのポリエチレンテレフタレ
ートのシートの60重量%を順次重さね合せて30℃に加熱
された支持ベルトの間で加圧して含浸一体化してスタン
ピング成形材料を得た。該スタンピング成形材料を9cm
×19cmに切断して140℃で乾燥したのち300℃で8分加熱
溶融して10cm×20cmの平板形状を有する160℃に加熱さ
れた金型に供給し200kg/cm2の圧力で成形した。
成形品の物性は表1に示すごとく繊維方向については大
きい機械的物性を示している。
きい機械的物性を示している。
実施例2 実施例1で用いたラミマツトを第4図(2)に示す如く
一方向に引揃えられた側を上下の面にして各1層と、そ
の中間にガラス短繊維からなる450g/m2のマツト(商品
名:チヨツプドストランドマツトMC450S(株)日東紡
製)を2層用いてガラス繊維の重量比が50重量%の補強
層となし、これに対し重量比50重量%とした厚さ0.8mm
のポリエチレンテレフタレートのシートを順次重ね合せ
てのち、実施例1と同様にしてスタンピング成形材料を
得て、平板を成形して物性を測定した。結果は表1に示
したが繊維方向について大きな機械的物性を示してい
る。
一方向に引揃えられた側を上下の面にして各1層と、そ
の中間にガラス短繊維からなる450g/m2のマツト(商品
名:チヨツプドストランドマツトMC450S(株)日東紡
製)を2層用いてガラス繊維の重量比が50重量%の補強
層となし、これに対し重量比50重量%とした厚さ0.8mm
のポリエチレンテレフタレートのシートを順次重ね合せ
てのち、実施例1と同様にしてスタンピング成形材料を
得て、平板を成形して物性を測定した。結果は表1に示
したが繊維方向について大きな機械的物性を示してい
る。
比較例1 実施例1で用いたラミマツトを第4図(3)に示す如く
一方向に引揃えられた側が同じ方向になるように順次重
さね合せて実施例1と同様にしてスタンピング成形材料
を得て、平板を成形して物性を測定した。
一方向に引揃えられた側が同じ方向になるように順次重
さね合せて実施例1と同様にしてスタンピング成形材料
を得て、平板を成形して物性を測定した。
結果は表1に示したが実施例1よりも劣る物性を示し
た。
た。
比較例2 構成する層を第4図(4)に示す如く組変えた以外は実
施例2と同様にしてスタンピング成形材料を得て、平板
を成形して物性を測定した。
施例2と同様にしてスタンピング成形材料を得て、平板
を成形して物性を測定した。
結果は表1に示したが実施例2に比較して繊維方向の物
性は低いものであつた。
性は低いものであつた。
比較例3 ガラス短繊維からなる450g/m2のマツトを用いてガラス4
0重量%でポリエチレンテレフタレートのシート60重量
%となるようにして、実施例1と同様にしてスタンピン
グ成形材料を得て平板を成形して物性を測定した。
0重量%でポリエチレンテレフタレートのシート60重量
%となるようにして、実施例1と同様にしてスタンピン
グ成形材料を得て平板を成形して物性を測定した。
結果は表1に示した如く一方向に引揃えられた繊維から
なる実施例1や実施例2の繊維方向の物性に比して大き
な差があつた。
なる実施例1や実施例2の繊維方向の物性に比して大き
な差があつた。
(発明の効果) 本発明のスタンピング成形材料においては、スタンピン
グ成形時に、一方向に引揃えられた無機長繊維の方向性
が乱れないので、得られた成形品は特定方向において極
めて優れた曲げ特性及び耐衝撃性を有する実用性の高い
ものである。
グ成形時に、一方向に引揃えられた無機長繊維の方向性
が乱れないので、得られた成形品は特定方向において極
めて優れた曲げ特性及び耐衝撃性を有する実用性の高い
ものである。
第1図は本発明のスタンピング成形材料の引揃えられた
繊維と平行方向の断面図である。 第2図は本発明のスタンピング成形材料の引揃えられた
繊維と直角方向の断面図である。 第3図は本発明のスタンピング成形材料の斜視図であ
る。 第4図は実施例及び比較例で作成したスタンピング成形
材料におけるガラス繊維層の組み合せ構造を示した概略
図である。尚、図中(1)は実施例1に対応し、以下
(2)は実施例2、(3)は比較例1、(4)は比較例
2、そして(5)は比較例3に各々対応している。 第5図は、本発明のスタンピング成形材料の製造方法の
1例を示す概略工程図である。 1:熱可塑性樹脂を含浸してなる一方向に引揃えられてな
る繊維の層 2:熱可塑性樹脂を含浸してなるチヨツプドストランドか
らなる繊維の層 3:一方向に引揃えられた無機繊維層(300g/m2) 4:無機短繊維からなる層(300g/m2) 5:無機短繊維からなる層(450g/m2) 6:一方向に引揃えられた無機長繊維と無機短繊維とを積
層したマツト 7:無機短繊維からなるマツト 8:熱可塑性樹脂シート 9:本発明のスタンピング成形材料 10:支持ベルト 11:加圧用ロール 12:加熱体 13:切断刃
繊維と平行方向の断面図である。 第2図は本発明のスタンピング成形材料の引揃えられた
繊維と直角方向の断面図である。 第3図は本発明のスタンピング成形材料の斜視図であ
る。 第4図は実施例及び比較例で作成したスタンピング成形
材料におけるガラス繊維層の組み合せ構造を示した概略
図である。尚、図中(1)は実施例1に対応し、以下
(2)は実施例2、(3)は比較例1、(4)は比較例
2、そして(5)は比較例3に各々対応している。 第5図は、本発明のスタンピング成形材料の製造方法の
1例を示す概略工程図である。 1:熱可塑性樹脂を含浸してなる一方向に引揃えられてな
る繊維の層 2:熱可塑性樹脂を含浸してなるチヨツプドストランドか
らなる繊維の層 3:一方向に引揃えられた無機繊維層(300g/m2) 4:無機短繊維からなる層(300g/m2) 5:無機短繊維からなる層(450g/m2) 6:一方向に引揃えられた無機長繊維と無機短繊維とを積
層したマツト 7:無機短繊維からなるマツト 8:熱可塑性樹脂シート 9:本発明のスタンピング成形材料 10:支持ベルト 11:加圧用ロール 12:加熱体 13:切断刃
Claims (5)
- 【請求項1】一方向に引揃えられた無機長繊維よりなる
上下の層と、該上下の層の間に存する無機短繊維からな
る層より構成される補強材に熱可塑性樹脂を含浸してな
ることを特徴とするスタンピング成形材料。 - 【請求項2】引揃えられた無機長繊維がガラスロービン
グであり、無機短繊維がガラスチョップドストランドで
ある特許請求の範囲第1項記載のスタンピング成形材
料。 - 【請求項3】引揃えられた無機長繊維が炭素繊維である
特許請求の範囲第1項記載のスタンピング成形材料。 - 【請求項4】引揃えられた無機長繊維が金属繊維である
特許請求の範囲第1項記載のスタンピング成形材料。 - 【請求項5】熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフタレー
トである特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか1
つの項に記載のスタンピング成形材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62240270A JPH07103244B2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | スタンピング成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62240270A JPH07103244B2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | スタンピング成形材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6481826A JPS6481826A (en) | 1989-03-28 |
JPH07103244B2 true JPH07103244B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=17056994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62240270A Expired - Lifetime JPH07103244B2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | スタンピング成形材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07103244B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05318472A (ja) * | 1992-05-22 | 1993-12-03 | Sekisui Chem Co Ltd | 繊維強化熱可塑性樹脂シート |
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