JPH07102431B2 - ツインロール型連続鋳造設備における短辺堰 - Google Patents
ツインロール型連続鋳造設備における短辺堰Info
- Publication number
- JPH07102431B2 JPH07102431B2 JP7469690A JP7469690A JPH07102431B2 JP H07102431 B2 JPH07102431 B2 JP H07102431B2 JP 7469690 A JP7469690 A JP 7469690A JP 7469690 A JP7469690 A JP 7469690A JP H07102431 B2 JPH07102431 B2 JP H07102431B2
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- weir
- mold roll
- roll
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ツインロール型連続鋳造設備における短辺堰
に関するものである。
に関するものである。
従来の技術 薄板の連続鋳造を行う設備として、互いに平行に設けら
れた一対のモールドロールを用い、この両モールドロー
ル間から鋳片を引き抜くようにしたツインロール型のも
のがある。このツインロール型連続鋳造設備において
は、第4図に示すように、一対のモールドロール31と協
働して、両モールドロール31間上方に溶鋼溜めを形成す
るための短辺堰32が両モールドロール31の両側端部に配
置されており、そしてモールドロール31と短辺堰32との
隙間から溶鋼が漏れないように短辺堰32自体がモールド
ロール31側に向かって押圧されるような構成とされてい
た。
れた一対のモールドロールを用い、この両モールドロー
ル間から鋳片を引き抜くようにしたツインロール型のも
のがある。このツインロール型連続鋳造設備において
は、第4図に示すように、一対のモールドロール31と協
働して、両モールドロール31間上方に溶鋼溜めを形成す
るための短辺堰32が両モールドロール31の両側端部に配
置されており、そしてモールドロール31と短辺堰32との
隙間から溶鋼が漏れないように短辺堰32自体がモールド
ロール31側に向かって押圧されるような構成とされてい
た。
発明が解決しようとする課題 しかし、上記従来の構成によると、短辺堰32の内壁に
は、壁シェルが発生するとともに時間が経つにしたがっ
て徐々に成長して、モールドロール31の外周面に形成さ
れる鋳片シェルを拘束する事態が生じ、このため鋳片シ
ェルの形成状態が悪くなるとともにブレークアウトの原
因になるという問題があった。
は、壁シェルが発生するとともに時間が経つにしたがっ
て徐々に成長して、モールドロール31の外周面に形成さ
れる鋳片シェルを拘束する事態が生じ、このため鋳片シ
ェルの形成状態が悪くなるとともにブレークアウトの原
因になるという問題があった。
そこで、本発明は上記課題を解消し得るツインロール型
連続鋳造設備における短辺堰を提供することを目的とす
る。
連続鋳造設備における短辺堰を提供することを目的とす
る。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するため、本発明のツインロール型連続
鋳造設備における短辺堰は、互いに平行に設けられた一
対のモールドロールの両端部に、これら両モールドロー
ルと協働してその上方に溶鋼溜めを形成する堰本体をそ
れぞれ配置し、かつこれら各堰本体と各モールドロール
の摺動端面部との間に、環状の摺動部材を、上記モール
ドロールと同一軸心回りで回転可能に設けるとともに、
この摺動部材をモールドロールよりも遅い速度でもって
回転させる回転駆動装置を設けたものである。
鋳造設備における短辺堰は、互いに平行に設けられた一
対のモールドロールの両端部に、これら両モールドロー
ルと協働してその上方に溶鋼溜めを形成する堰本体をそ
れぞれ配置し、かつこれら各堰本体と各モールドロール
の摺動端面部との間に、環状の摺動部材を、上記モール
ドロールと同一軸心回りで回転可能に設けるとともに、
この摺動部材をモールドロールよりも遅い速度でもって
回転させる回転駆動装置を設けたものである。
作 用 上記構成によると、堰本体とモールドロールとの間に配
置される環状部材を、モールドロールの回転速度よりも
遅い速度でもって回転させるため、モールドロールの表
面に形成される鋳片シェルと、堰本体の表面に形成され
る壁シェルとの接続箇所が分断され、したがってモール
ドロール側の鋳片シェルが堰本体側の壁シェルによって
拘束されるのを防止することができる。
置される環状部材を、モールドロールの回転速度よりも
遅い速度でもって回転させるため、モールドロールの表
面に形成される鋳片シェルと、堰本体の表面に形成され
る壁シェルとの接続箇所が分断され、したがってモール
ドロール側の鋳片シェルが堰本体側の壁シェルによって
拘束されるのを防止することができる。
実施例 以下、本発明の一実施例を第1図〜第3図に基づき説明
する。
する。
第1図および第2図において、1は互いに平行に設けら
れた一対のモールドロール2の両端部に、これら両モー
ルドロール2と協働してその上方に溶鋼溜めを形成する
ためにそれぞれ配置された堰本体である。そして、これ
ら各堰本体1と各モールドロール2の摺動端面部2aとの
間には、モールドロール2自身よりも熱伝導率の低い耐
火物で構成された摺動部材3が、モールドロール2の回
転軸体4に回転可能に支持されるとともに、モールドロ
ール2の回転駆動力を利用した回転駆動装置5によりモ
ールドロール2の回転速度よりも遅い速度で回転される
ようにしている。すなわち、モールドロール2の回転軸
体4の端部には、外周に環状歯部6aが形成された環状内
歯車6が外嵌固定されるとともに、この環状内歯車6の
モールドロール2の側面寄り位置には、円板体7が環状
内歯車6の外周面に形成されたガイド突起8を介して回
転軸体4の軸心回りで回転可能に案内支持されている。
なお、円板体7の内周面には、上記ガイド突起7に係合
案内される環状溝9が形成されている。そして、この円
板体7の外周部に、上記摺動部材3がボルト10により固
定されている。この摺動部材3は円周に沿って複数個に
分割され、またその溶鋼溜め側の外周面は、モールドロ
ール2の外周面と同一高さとなるように配置される。そ
して、上記回転軸体4の軸受11用のハウジング12には、
上記環状内歯車6に対応する位置で内周面に環状歯部13
aが形成された環状外歯車13がボルト14により固定突設
されている。さらに、上記摺動部材3の内周ボス部3aに
は、例えば90度置きに4個の遊星歯車15が軸受16を介し
て回転自在に取り付けられるとともに、これら各遊星歯
車16は環状外歯車13と環状内歯車6の両環状歯部13a,6a
に噛み合うようにされている。なお、17はブッシュであ
る。
れた一対のモールドロール2の両端部に、これら両モー
ルドロール2と協働してその上方に溶鋼溜めを形成する
ためにそれぞれ配置された堰本体である。そして、これ
ら各堰本体1と各モールドロール2の摺動端面部2aとの
間には、モールドロール2自身よりも熱伝導率の低い耐
火物で構成された摺動部材3が、モールドロール2の回
転軸体4に回転可能に支持されるとともに、モールドロ
ール2の回転駆動力を利用した回転駆動装置5によりモ
ールドロール2の回転速度よりも遅い速度で回転される
ようにしている。すなわち、モールドロール2の回転軸
体4の端部には、外周に環状歯部6aが形成された環状内
歯車6が外嵌固定されるとともに、この環状内歯車6の
モールドロール2の側面寄り位置には、円板体7が環状
内歯車6の外周面に形成されたガイド突起8を介して回
転軸体4の軸心回りで回転可能に案内支持されている。
なお、円板体7の内周面には、上記ガイド突起7に係合
案内される環状溝9が形成されている。そして、この円
板体7の外周部に、上記摺動部材3がボルト10により固
定されている。この摺動部材3は円周に沿って複数個に
分割され、またその溶鋼溜め側の外周面は、モールドロ
ール2の外周面と同一高さとなるように配置される。そ
して、上記回転軸体4の軸受11用のハウジング12には、
上記環状内歯車6に対応する位置で内周面に環状歯部13
aが形成された環状外歯車13がボルト14により固定突設
されている。さらに、上記摺動部材3の内周ボス部3aに
は、例えば90度置きに4個の遊星歯車15が軸受16を介し
て回転自在に取り付けられるとともに、これら各遊星歯
車16は環状外歯車13と環状内歯車6の両環状歯部13a,6a
に噛み合うようにされている。なお、17はブッシュであ
る。
したがって、モールドロール2すなわち回転軸体4が、
例えば第2図の矢印a方向に回転すると、遊星歯車15は
固定側の環状外歯車13の環状歯部13aに噛み合っている
ため、回転軸体4と同方向にしかも回転軸体4よりも遅
い回転速度(例えば、半分程度の回転速度)で回転軸体
4の回りに公転する。すなわち、摺動部材3はモールド
ロール2の回転速度よりも遅い回転速度でもって回転す
ることになる。
例えば第2図の矢印a方向に回転すると、遊星歯車15は
固定側の環状外歯車13の環状歯部13aに噛み合っている
ため、回転軸体4と同方向にしかも回転軸体4よりも遅
い回転速度(例えば、半分程度の回転速度)で回転軸体
4の回りに公転する。すなわち、摺動部材3はモールド
ロール2の回転速度よりも遅い回転速度でもって回転す
ることになる。
このように、摺動部材3がモールドロール2よりも遅い
速度で回転すると、第3図に示すように、モールドロー
ル2の表面に形成される鋳片シェルAと堰本体1の表面
に形成される壁シェルBとが、摺動部材3の箇所(Cの
部分)で分断され、したがってモールドロール2の表面
に形成される鋳片シェルAは堰本体1側の壁シェルBに
よって拘束されるのが防止される。なお、摺動部材3は
モールドロール2と同一方向に回転しているため、モー
ルドロール2側の鋳片シェルAに傷を付けることはな
い。さらに、堰本体1と摺動部材3との相対速度は、モ
ールドロール2の回転速度の半分程度であるため、堰本
体1側の摺動による摩耗量が半分となり、その寿命が倍
になり、しかも耐火物からなる摺動部材3の表面に形成
される鋳片シェルCの温度は高く、それ程強度がないた
め、堰本体1の寿命がさらに伸びることになる。
速度で回転すると、第3図に示すように、モールドロー
ル2の表面に形成される鋳片シェルAと堰本体1の表面
に形成される壁シェルBとが、摺動部材3の箇所(Cの
部分)で分断され、したがってモールドロール2の表面
に形成される鋳片シェルAは堰本体1側の壁シェルBに
よって拘束されるのが防止される。なお、摺動部材3は
モールドロール2と同一方向に回転しているため、モー
ルドロール2側の鋳片シェルAに傷を付けることはな
い。さらに、堰本体1と摺動部材3との相対速度は、モ
ールドロール2の回転速度の半分程度であるため、堰本
体1側の摺動による摩耗量が半分となり、その寿命が倍
になり、しかも耐火物からなる摺動部材3の表面に形成
される鋳片シェルCの温度は高く、それ程強度がないた
め、堰本体1の寿命がさらに伸びることになる。
なお、上記摺動部材3の外周面は、鋳片シェルCが張り
付きやすいように、凹凸面にされ、また摺動部材3の厚
さ(幅)は強度が維持できればよく、例えば20mm程度に
される。また、この摺動部材3の材質は、例えば金属で
あってもよい。但し、この場合でも、モールドロール2
にりも熱伝導率の低いものが使用される。
付きやすいように、凹凸面にされ、また摺動部材3の厚
さ(幅)は強度が維持できればよく、例えば20mm程度に
される。また、この摺動部材3の材質は、例えば金属で
あってもよい。但し、この場合でも、モールドロール2
にりも熱伝導率の低いものが使用される。
ところで、上記実施例においては、摺動部材3の回転駆
動力を遊星歯車15を介してモールドロール2の回転軸体
4から取り出すようにしたが、例えば必ずしもモールド
ロール2側から取り出す必要はなく、別個に摺動部材3
の回転駆動装置を設けてもよい。
動力を遊星歯車15を介してモールドロール2の回転軸体
4から取り出すようにしたが、例えば必ずしもモールド
ロール2側から取り出す必要はなく、別個に摺動部材3
の回転駆動装置を設けてもよい。
発明の効果 以上のように本発明の構成によると、堰本体とモールド
ロールとの間に配置される摺動部材を、モールドロール
の回転速度よりも遅い速度でもって回転させるようにし
たので、モールドロールの表面に形成される鋳片シェル
と、堰本体の表面に形成される壁シェルとの接続箇所が
分断されるため、モールドロール側の鋳片シェルが堰本
体側の壁シェルによって拘束されるのを防止することが
でき、したがって鋳片シェルの形成状態が良好になると
ともに、鋳片すなわち製品の品質に悪影響を与えること
はない。
ロールとの間に配置される摺動部材を、モールドロール
の回転速度よりも遅い速度でもって回転させるようにし
たので、モールドロールの表面に形成される鋳片シェル
と、堰本体の表面に形成される壁シェルとの接続箇所が
分断されるため、モールドロール側の鋳片シェルが堰本
体側の壁シェルによって拘束されるのを防止することが
でき、したがって鋳片シェルの形成状態が良好になると
ともに、鋳片すなわち製品の品質に悪影響を与えること
はない。
第1図〜第3図は本発明の一実施例を示すもので、第1
図は要部断面図、第2図は第1図のI−I断面図、第3
図は鋳片シェルの形成状態を説明する要部断面図、第4
図は従来例の全体の概略構成を示す側面図である。 1……堰本体、2……モールドロール、2a……摺動端面
部、4……回転軸体、5……回転駆動装置、6……環状
内歯車、7……円板体、13……環状外歯車、15……遊星
歯車。
図は要部断面図、第2図は第1図のI−I断面図、第3
図は鋳片シェルの形成状態を説明する要部断面図、第4
図は従来例の全体の概略構成を示す側面図である。 1……堰本体、2……モールドロール、2a……摺動端面
部、4……回転軸体、5……回転駆動装置、6……環状
内歯車、7……円板体、13……環状外歯車、15……遊星
歯車。
Claims (1)
- 【請求項1】互いに平行に設けられた一対のモールドロ
ールの両端部に、これら両モールドロールと協働してそ
の上方に溶鋼溜めを形成する堰本体をそれぞれ配置し、
かつこれら各堰本体と各モールドロールの摺動端面部と
の間に、環状の摺動部材を、上記モールドロールと同一
軸心回りで回転可能に設けるとともに、この摺動部材を
モールドロールよりも遅い速度でもって回転させる回転
駆動装置を設けたことを特徴とするツインロール型連続
鋳造設備における短辺堰。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7469690A JPH07102431B2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | ツインロール型連続鋳造設備における短辺堰 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7469690A JPH07102431B2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | ツインロール型連続鋳造設備における短辺堰 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03275246A JPH03275246A (ja) | 1991-12-05 |
JPH07102431B2 true JPH07102431B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=13554652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7469690A Expired - Fee Related JPH07102431B2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | ツインロール型連続鋳造設備における短辺堰 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07102431B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0433666Y2 (ja) * | 1988-05-13 | 1992-08-12 | ||
JPH0220288U (ja) * | 1988-07-27 | 1990-02-09 | ||
JPH0743971Y2 (ja) * | 1988-10-17 | 1995-10-09 | マツダ株式会社 | コネクタ装置 |
-
1990
- 1990-03-23 JP JP7469690A patent/JPH07102431B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03275246A (ja) | 1991-12-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |