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JPH0699649B2 - 防食塗料組成物 - Google Patents

防食塗料組成物

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Publication number
JPH0699649B2
JPH0699649B2 JP60129907A JP12990785A JPH0699649B2 JP H0699649 B2 JPH0699649 B2 JP H0699649B2 JP 60129907 A JP60129907 A JP 60129907A JP 12990785 A JP12990785 A JP 12990785A JP H0699649 B2 JPH0699649 B2 JP H0699649B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
butyl
rubber
developing agent
anticorrosion
cashew oil
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60129907A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61287969A (ja
Inventor
博文 柿本
木曽  治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Marine Paints Ltd
Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Chugoku Marine Paints Ltd
Hayakawa Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Marine Paints Ltd, Hayakawa Rubber Co Ltd filed Critical Chugoku Marine Paints Ltd
Priority to JP60129907A priority Critical patent/JPH0699649B2/ja
Publication of JPS61287969A publication Critical patent/JPS61287969A/ja
Publication of JPH0699649B2 publication Critical patent/JPH0699649B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、防食塗料組成物に係り、特に鋼構造物の防食
期間の延長、苛酷な条件下における防食を可能にし、か
つメンテナンスに要する経費を節減することができる防
食塗料組成物に関するものである。
(従来の技術) 従来長期防食塗料としてエポキシ系、ウレタン系、コー
ルタールエポキシ系、コールタールウレタン系等の2液
型防食塗料が広く普及している。これ等の2液型防食塗
料は他の1液型防食塗料に比べ防食性が優れるが、2液
型であるが故に、開缶、混合、撹拌等に余分の労力を要
し、また、可使時間及び塗り重ねのインターバル等にも
制約がある。また、近年の防食期間の延長の要請、過酷
な条件、例えば、高温、高湿、下水、屎尿、腐食性ガス
雰囲気等における防食の要請に応え得ないのが実情であ
る。さらに、コールタールエポキシ、コールタールウレ
タン等の瀝青質含有塗料は、瀝青質を含有していないエ
ポキシ系ウレタン系に比べ安価且つ防食性が優れるため
普及度が高いが、上塗りすると瀝青質がブリード現象を
生じるため、着色上塗り仕上げを必要とする分野におい
ては使用が大きく制約されてきた。
(発明の解決しようとする問題点) 以上の如き現有の2液型防食塗料の欠点を克服するため
になされた発明にブチル再生ゴム及び/又はブチルゴム
を主たる展色剤とする1液型防食塗料(特開昭59−1050
63号、以下原発明と言う)がある。しかし、ブチルゴム
系防食塗料の硬度等は上昇せず、そのため、粘着附与樹
脂や瀝青物を添加する方法等が試みられたが、塗膜の粘
着性が増大し、ホコリ等が付着しやすく、逆に乾燥性が
悪化し、硬度を上昇させるには到らなかった。更に、充
填剤を添加して、展色剤成分を減少させ、硬度アップを
試みたが、乾燥性が改善されるものの、硬度アップには
ほとんど効果がなく、防食性は著しく低下してしまっ
た。そこで、展色剤成分は減少させることなく、展色剤
成分として様々な樹脂を検討する試みがなされたが、ブ
チルゴムとの相溶性は大半の樹脂で悪く、相分離やゲル
状物の生成が生じ、防食性が悪化するものとなった。ま
た、エポキシ樹脂を用いる2成分系とすることによりこ
れらの点を改善できることが判明したが、二液混合作業
を要すること、経時により硬化する為混合後の粘度変化
やポットライフがある点で作業性に問題が生じた。そこ
で一液性でありながら、硬度アップが可能で、乾燥速度
を速くすることができる防食塗料を得る技術的課題を解
決すべく、本発明は、この先行の原発明の欠点であつた
軟質、遅乾性を、様々な角度から鋭意検討した結果、展
色剤成分に、重防食塗料としては全く使用、検討されて
いなったカシューオイル変性アルキッド樹脂及び/又は
カシューオイルホルマリン縮合物の添加が極めて有効で
あり、且つ原発明の目的とする防食性を損なわないと言
う知見を得て本発明を完成させたものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の防食塗料組成物は、展色剤として、イブチル再
生ゴム及び/又はブチルゴムと、ロカシューオイル変性
アルキッド樹脂、カシューオイルホルマリン縮合物より
選ばれた少なくとも一種を併用し、配合して成ることを
特徴とする。
本発明では、ブチル再生ゴム及び/又はブチルゴムの全
展色剤中に占める割合を10〜60重量%にすることがで
き、カシューオイル変性アルキッド樹脂及び/又はカシ
ューオイルホルマリン縮合物の全展色剤中に占める割合
を10〜80重量%にすることができる。他に、ポリスチレ
ンをも使用することができ、その割合は、全展色剤中に
0〜60重量%であるようにする。
本発明に用いる前記のブチル再生ゴムとは、加硫ブチル
ゴムを物理的、化学的に処理して有機溶剤に溶解したも
ので、気体低透過性、耐水性、低吸水性、耐薬品性、電
気絶縁性、可撓性に優れ、これ等の性質は防食塗料の展
色剤として理想的なものである。これ等のブチル再生ゴ
ムの性質は、加硫ブチルゴムの性質に由来するものであ
り、未加硫ブチルゴム(以下単にブチルゴムと言う)よ
りも優れている。
一般に加硫ブチルゴムは、カーボン等で補強しており、
従つて、これを原料とするブチル再生ゴムは黒色に着色
する。このため美観を要する場合は着色可能なブチルゴ
ムを用いることができるし、明度、彩度の低い色相の場
合はブチル再生ゴムとブチルゴムとを併用することもで
きる。また、瀝青質含有塗料のようなブリード現象がな
いため塩化ゴム系、ビニル系等の着色上塗り塗料を上塗
りすることによつても美観を付与することができる。
ブチル再生ゴム及び/又はブチルゴムは、全展色剤中に
10〜60重量%(以下特に指定なき場合%は重量%を示
す)の範囲で用いることが好適である。10%未満の場合
効果が小さく、60%を越える場合は吹付塗装性が劣り、
緻密な塗膜が得難くなるため、25〜50%の範囲が最も好
ましい。
カシューオイル変性アルキッド樹脂及び/又はカシュー
オイルのホルマリン、パラホルム等による縮合物は、酸
化重合可能な不飽和2重結合を有し、大気中の酸素によ
つて重合し、鎖硬度の重合体となる。酸化重合による硬
化性は前者が後者よりも優れるが、後者の硬化性は少量
のマレイン酸による変性で向上させることができ、また
前者と後者を混合して使用することもできる。これ等の
カシュー樹脂を併用することにより、ブチル再生ゴム及
び/又はブチルゴムの軟質、遅乾性を補なうことができ
る他、耐薬品性、耐水性、電気絶縁性、鋼板への密着性
に優れる。これ等の特性はカシューオイル縮合物の方が
優れるが、特に苛酷な環境下でない場合はカシューオイ
ル変性アルキッド樹脂でも十分本発明の効果を発揮し得
る。両者を併用することもできる。これ等のカシュー樹
脂は、全展色剤中に10〜80%の範囲で、最も好ましくは
20〜70%の範囲で用いることが適当である。本発明に用
いる前記ポリスチレンは、硬度が高く速乾性であって、
ブチル再生ゴム及び/又はブチルゴムの軟質、遅乾性を
補なう他、耐水性、耐薬品性、電気絶縁性に優れた展色
剤である。全展色剤中に0〜60%の範囲で用いることが
適当であるが、60%を越えると鋼板への密着性を低下さ
せる傾向があり、50%以下で用いることが好ましい。
上述のとおり、優れた樹脂の特性を組合せることによ
り、前記の原発明(特開昭59−105063号)の防食性を損
なうことなく、原発明の軟質、遅乾性を改良せしめ、本
発明を完成させたものである。
本発明に用いる他の成分としては、着色顔料として弁
柄、チタン白、黄鉛、アルミニウム粉等、体質顔料とし
てタルク、クレー、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、マ
イカ等、また防錆顔料としてジンククロメート、鉛丹、
縮合リン酸アルミニウム等を必要に応じて適宜選択して
用いることができる。
溶剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤を
主体として、ミネラルスピリツト等の脂肪族系溶剤、ME
K、MIBK、アノン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル系溶剤、エチレングリコールアルキ
ルエーテル、エチレングリコールアルキルエーテルアセ
テート等のセロソルブ系溶剤、エタノール、IPA、ブタ
ノール等のアルコール系溶剤を用いることができる。
添加剤として、ナフテン酸のコバルト塩、鉛塩、マンガ
ン塩等の酸化重合触媒、メチルエチルケトキシム等の皮
張防止剤、エロジール、硬化ヒマシ油、有機ベントナイ
ト等の沈降−タレ止剤等を用いることができる。
上記組成物の他に、外観が問題とならない分野及び着色
仕上げを必要としない分野、例えば船舶のバラストタン
ク内部等に塗装する場合には、コールタール、コールタ
ールピツチ、膨潤炭、アスフアルト等の瀝青質を混合せ
しめてもよい。
本発明による塗料は速乾性であつて、ハケ、ローラー、
吹付け塗り等の通常の塗装手段で塗装することができ、
塗重ねのインターバルが長期に恒つても全く制約がな
い。
本発明の他の用途として、コンクリートの劣化防止用被
服塗装がある。
(発明の効果) 本発明の奏する効果は次の如くである。
(1) (イ)ブチル再生ゴム及び/又ははブチルゴム、
(ロ)ポリスチレン、カシューオイル変性アルキッド樹
脂、カシューオイルホルマリン縮合物より選ばれた少な
くとも一種の樹脂の有する優れた特性を組合せることに
より、防食塗料に要求される環境遮断性、耐水性、耐薬
品性、電気絶縁性、耐久性、密着性を確保するに至り、
防食期間の延長、及び苛酷な条件での防食が可能となつ
た。
(2) カシュー樹脂類の使用により、原発明の軟質、
遅硬性の欠点が改良され、厚膜塗装時の塗装工程管理が
容易となつた。
(3) 1液型のため、可使時間、塗重ねインターバル
等の制約がなく、開缶、混合、撹拌等に要する労力の低
減も加わり、重防食塗装における塗装作業効率を大巾に
向上せしめた。
(4) 瀝青質を含有しないため、着色仕上げが可能と
なつた。
以下実施例により本発明をさらに具体的に説明する。尚
以下の実施例によつて本発明が何等制約を受けるもので
はない。
4.実施例 表−1に実施例1〜5の組成を、表−2にこれらの実施
例及び比較例1〜2の評価結果をそれぞれ示す。
(実施例塗料の調整) 表−1に示した組成物をガラスビーズとともにペイント
シエーカーにより2時間振盪し、均一に分散させて実施
例塗料を得た。
(テスト板の調整) 75×150×2.3mmの黒皮鋼板をデイスクサンダーにて処理
し、SIS St 3に調整して用いた。
(評価方法) 実施例及び比較例の塗料をエヤースプレーにより乾燥膜
厚150μとなるよう塗付し、室内で10日間乾燥して試験
片とし、下記項目について評価した。
(1)乾燥性 塗付24時間後の乾燥性をJIS K−5400の規準に従がい評
価した。
(2)耐塩水性 40℃の3%食塩水に6ケ月間浸漬し、付着性、ブリスタ
ー、発錆状況を評価した。
(3)耐酸性 酢酸によりpH3に調整した3%食塩水に3ケ月間浸漬
し、付着性、ブリスター、発錆状況を評価した。
(4)耐アルカリ性 アンモニアによりpH12に調整した3%食塩水に3ケ月間
浸漬し、付着性、ブリスター、発錆状況を評価した。
(5)耐高温高湿性 50℃、相対湿度98%の雰囲気に3ケ月間さらし、付着
性、ブリスターの発生状況を評価した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−105063(JP,A) 特開 昭51−10836(JP,A) 特開 昭57−145122(JP,A) 特開 昭59−219371(JP,A) 特開 昭49−101409(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】展色剤として、(イ)ブチル再生ゴム及び
    /又はブチルゴムと、(ロ)カシューオイル変性アルキ
    ッド樹脂、カシューオイルホルマリン縮合物より選ばれ
    た少なくとも1種を併用し、配合して成ることを特徴と
    する防食塗料組成物。
  2. 【請求項2】ブチル再生ゴム及び/又はブチルゴムの全
    展色剤中に占める割合が10〜60重量%であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の防食塗料組成物。
  3. 【請求項3】カシューオイル変性アルキッド樹脂及び/
    又はカシューオイルホルマリン縮合物の全展色剤中に占
    める割合が10〜80重量%であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の防食塗料組成物。
JP60129907A 1985-06-17 1985-06-17 防食塗料組成物 Expired - Lifetime JPH0699649B2 (ja)

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JPS61287969A JPS61287969A (ja) 1986-12-18
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