JPH0696928A - 希土類焼結磁石及びその製造方法 - Google Patents
希土類焼結磁石及びその製造方法Info
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- JPH0696928A JPH0696928A JP5187070A JP18707093A JPH0696928A JP H0696928 A JPH0696928 A JP H0696928A JP 5187070 A JP5187070 A JP 5187070A JP 18707093 A JP18707093 A JP 18707093A JP H0696928 A JPH0696928 A JP H0696928A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Nd−Fe−B系磁石の不可逆減磁を少なく
し、しかも、最大エネルギ積の低下を最小限に止めた希
土類焼結磁石及びその製造方法を提供する。 【構成】 Nd2Fe14B金属間化合物を主成分とする
第1成分粉末(ただし、Nd:11.8〜20.0at
%、B:5.9〜20.0at%)と、R(Cu
1-XTX)及びR(Cu1-XTX)2のうちの1種又は2種
を主成分とする第2成分粉末とを混合し、混合物を磁場
中で成形した後、液相焼結を行なう。ここで、RはDy
+Tbを30%以上含有する希土類元素であり、Tは遷
移金属又は亜金属(例えば、Fe、Co、Ni、Al、
Ga、Ti、Mo、V、Sn、B、P、Si等)のうち
の1種又は2種以上の混合であり、Xは0.3〜0.7
である。 【効果】 主相であるNd2Fe14B金属間化合物の表
面近傍のNdの一部がDy、Tbにより置換され、表面
近傍における逆磁区の発生を抑制する。
し、しかも、最大エネルギ積の低下を最小限に止めた希
土類焼結磁石及びその製造方法を提供する。 【構成】 Nd2Fe14B金属間化合物を主成分とする
第1成分粉末(ただし、Nd:11.8〜20.0at
%、B:5.9〜20.0at%)と、R(Cu
1-XTX)及びR(Cu1-XTX)2のうちの1種又は2種
を主成分とする第2成分粉末とを混合し、混合物を磁場
中で成形した後、液相焼結を行なう。ここで、RはDy
+Tbを30%以上含有する希土類元素であり、Tは遷
移金属又は亜金属(例えば、Fe、Co、Ni、Al、
Ga、Ti、Mo、V、Sn、B、P、Si等)のうち
の1種又は2種以上の混合であり、Xは0.3〜0.7
である。 【効果】 主相であるNd2Fe14B金属間化合物の表
面近傍のNdの一部がDy、Tbにより置換され、表面
近傍における逆磁区の発生を抑制する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、R−Fe−B系(Rは
希土類元素)希土類磁石に関し、特に、高エネルギ積を
有し、なおかつ耐熱特性にも優れた希土類焼結磁石及び
その製造方法に関する。
希土類元素)希土類磁石に関し、特に、高エネルギ積を
有し、なおかつ耐熱特性にも優れた希土類焼結磁石及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エネルギ積の高い永久磁石としては、S
m−Co系磁石、R−Fe−B系希土類磁石等が知られ
ている。このうち、Nd−Fe−Bで代表されるR−F
e−B系希土類磁石は、資源的に豊富なNd及びFeを
主成分とするため、資源的に乏しいSmを使用するSm
−Co系磁石よりも低コストであり、また、最大エネル
ギ積もSm−Co系磁石の約30MGOeに対して最大
40MGOeという高い値を有することから、モータの
回転子又は固定子として広く用いられている。
m−Co系磁石、R−Fe−B系希土類磁石等が知られ
ている。このうち、Nd−Fe−Bで代表されるR−F
e−B系希土類磁石は、資源的に豊富なNd及びFeを
主成分とするため、資源的に乏しいSmを使用するSm
−Co系磁石よりも低コストであり、また、最大エネル
ギ積もSm−Co系磁石の約30MGOeに対して最大
40MGOeという高い値を有することから、モータの
回転子又は固定子として広く用いられている。
【0003】近年の自動車は各種自動化装置のアクチュ
エータとして多数のモータを使用しているが、自動車の
各部で用いられるモータは180℃以上の高温環境に置
かれることを想定しなければならない。通常、磁石材料
はこのような高温において保磁力及び残留磁束密度が常
温よりも低下するのみならず、更に、一旦高温の履歴を
受けると常温に戻されても保磁力及び残留磁束密度が元
に戻らないという現象(不可逆減磁)を生じる。従っ
て、自動車用等の高温履歴を受ける磁石材料では、不可
逆減磁が小さいことが採用の必要条件となる。通常、許
容される不可逆減磁の値(高温に加熱する前の磁束に対
する、高温に加熱した後の磁束の減少分の比)は3%以
下と考えられている。
エータとして多数のモータを使用しているが、自動車の
各部で用いられるモータは180℃以上の高温環境に置
かれることを想定しなければならない。通常、磁石材料
はこのような高温において保磁力及び残留磁束密度が常
温よりも低下するのみならず、更に、一旦高温の履歴を
受けると常温に戻されても保磁力及び残留磁束密度が元
に戻らないという現象(不可逆減磁)を生じる。従っ
て、自動車用等の高温履歴を受ける磁石材料では、不可
逆減磁が小さいことが採用の必要条件となる。通常、許
容される不可逆減磁の値(高温に加熱する前の磁束に対
する、高温に加熱した後の磁束の減少分の比)は3%以
下と考えられている。
【0004】不可逆減磁の値を小さくするためには高温
における保磁力を高くすることが有効であるが、Nd−
Fe−B系磁石材料の場合には、(1)Ndの一部をD
y(ディスプロシウム)又はTb(テルビウム)で置換
する、(2)Al,Ga,Mo,V等を添加する、等の
方法が高温における保磁力を増加し、不可逆減磁を少な
くするのに有効であることが知られている。
における保磁力を高くすることが有効であるが、Nd−
Fe−B系磁石材料の場合には、(1)Ndの一部をD
y(ディスプロシウム)又はTb(テルビウム)で置換
する、(2)Al,Ga,Mo,V等を添加する、等の
方法が高温における保磁力を増加し、不可逆減磁を少な
くするのに有効であることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、Nd−Fe−
B系磁石材料の不可逆減磁を少なくするためのこれらの
方策は、いずれも最大エネルギ積を低下させるという問
題を有している。磁石をモータに使用する場合、最大エ
ネルギ積の低下はトルク減少等の性能の低下に直接結び
つく。また、DyやTbは希少資源であるため、その添
加はコストの上昇を招くという問題もある。
B系磁石材料の不可逆減磁を少なくするためのこれらの
方策は、いずれも最大エネルギ積を低下させるという問
題を有している。磁石をモータに使用する場合、最大エ
ネルギ積の低下はトルク減少等の性能の低下に直接結び
つく。また、DyやTbは希少資源であるため、その添
加はコストの上昇を招くという問題もある。
【0006】また、R−Fe−B系永久磁石では、特に
結晶粒の表面近傍の希土類元素の種類及びその含有量に
より磁気特性(特に固有保磁力)が強く影響され、ひい
ては耐熱特性(不可逆減磁)が大きく影響されるため、
表面部における組成制御が重要である。表面近傍の希土
類組成を制御する方法として、R−Fe−B系合金粉末
とRの酸化物粉末との混合物を焼結する方法が提案され
ている(特開昭61−253805号公報)。しかし酸
化物を添加した場合、磁石中の酸素量が増加し、磁気特
性、特に残留磁束密度が低下してしまうため、十分な最
大エネルギ積を得ることができない。また、R−Fe−
B系合金粉末と希土類水素化物又は希土類金属の粉末の
混合物を焼結する方法も提案されている(特開平4−1
20238号公報)が、希土類水素化物及び希土類金属
粉末は融点が高いため、焼結の際の液相化が困難であ
り、焼結性が損われるという欠点がある。
結晶粒の表面近傍の希土類元素の種類及びその含有量に
より磁気特性(特に固有保磁力)が強く影響され、ひい
ては耐熱特性(不可逆減磁)が大きく影響されるため、
表面部における組成制御が重要である。表面近傍の希土
類組成を制御する方法として、R−Fe−B系合金粉末
とRの酸化物粉末との混合物を焼結する方法が提案され
ている(特開昭61−253805号公報)。しかし酸
化物を添加した場合、磁石中の酸素量が増加し、磁気特
性、特に残留磁束密度が低下してしまうため、十分な最
大エネルギ積を得ることができない。また、R−Fe−
B系合金粉末と希土類水素化物又は希土類金属の粉末の
混合物を焼結する方法も提案されている(特開平4−1
20238号公報)が、希土類水素化物及び希土類金属
粉末は融点が高いため、焼結の際の液相化が困難であ
り、焼結性が損われるという欠点がある。
【0007】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、Nd−Fe−B系磁石の不可逆減
磁を少なくし、しかも、最大エネルギ積の低下を最小限
に止めた希土類焼結磁石を提供し、更に、高温履歴によ
る不可逆減磁を小さくするために、従来の方策の欠点で
ある酸素量の増加をもたらすことなく、磁石全体にわた
って結晶粒表面近傍の組成を制御することのできる希土
類焼結磁石の製造方法を提供することにある。
成されたものであり、Nd−Fe−B系磁石の不可逆減
磁を少なくし、しかも、最大エネルギ積の低下を最小限
に止めた希土類焼結磁石を提供し、更に、高温履歴によ
る不可逆減磁を小さくするために、従来の方策の欠点で
ある酸素量の増加をもたらすことなく、磁石全体にわた
って結晶粒表面近傍の組成を制御することのできる希土
類焼結磁石の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る希土類焼結磁石は、Nd2Fe
14B金属間化合物相のコアと、該相のNdの一部がDy
及び/又はTbで置換された相の外殻とを有する結晶粒
から成ることを特徴とする。
に成された本発明に係る希土類焼結磁石は、Nd2Fe
14B金属間化合物相のコアと、該相のNdの一部がDy
及び/又はTbで置換された相の外殻とを有する結晶粒
から成ることを特徴とする。
【0009】このような希土類焼結磁石を得るには、ま
ず、Nd2Fe14B金属間化合物を主成分とする第1成
分粉末と、R(Cu1-XTX)及びR(Cu1-XTX)2の
うちの1種又は2種を主成分とする第2成分粉末とを混
合した後、混合物を磁場中で成形し、液相焼結を行な
う。ここで、RはDy+Tbを30%以上含有する希土
類元素(Dy、Tb以外には例えば、Nd、Pr、Ce
等)であり、Tは遷移金属又は亜金属(例えば、Fe、
Co、Ni、Al、Ga、Ti、Mo、V、Sn、B、
P、Si等)のうちの1種又は2種以上の混合であり、
Xは0.3〜0.7である。
ず、Nd2Fe14B金属間化合物を主成分とする第1成
分粉末と、R(Cu1-XTX)及びR(Cu1-XTX)2の
うちの1種又は2種を主成分とする第2成分粉末とを混
合した後、混合物を磁場中で成形し、液相焼結を行な
う。ここで、RはDy+Tbを30%以上含有する希土
類元素(Dy、Tb以外には例えば、Nd、Pr、Ce
等)であり、Tは遷移金属又は亜金属(例えば、Fe、
Co、Ni、Al、Ga、Ti、Mo、V、Sn、B、
P、Si等)のうちの1種又は2種以上の混合であり、
Xは0.3〜0.7である。
【0010】Nd2Fe14B金属間化合物を主成分とす
る第1成分粉末は、その原子組成比がNd:11.8〜
20.0at%、B:5.9〜20.0at%(残部F
e)であることが好ましく、更には、Nd:11.8〜
13.0at%、B:5.9〜7.5at%(残部F
e)であることが好ましい。また、このNd2Fe14B
金属間化合物のNdは、その原子数比で10%以下の部
分においてPr,Ce及びDy等の他の希土類元素の1
種又は2種以上で置換されていてもよいし、それに加
え、又はそれに代わり、Nd2Fe14B金属間化合物の
Feの(原子数比)10%以下の部分がCoで置換され
ていてもよい。
る第1成分粉末は、その原子組成比がNd:11.8〜
20.0at%、B:5.9〜20.0at%(残部F
e)であることが好ましく、更には、Nd:11.8〜
13.0at%、B:5.9〜7.5at%(残部F
e)であることが好ましい。また、このNd2Fe14B
金属間化合物のNdは、その原子数比で10%以下の部
分においてPr,Ce及びDy等の他の希土類元素の1
種又は2種以上で置換されていてもよいし、それに加
え、又はそれに代わり、Nd2Fe14B金属間化合物の
Feの(原子数比)10%以下の部分がCoで置換され
ていてもよい。
【0011】
【作用】Nd−Fe−B系焼結磁石等の核生成型と呼ば
れる磁石においては、ある方向に磁化された磁石の内部
に逆磁区(逆磁場により他の部分とは逆の方向に磁化さ
れた磁区)が発生(磁化反転)すると、以降は逆磁区領
域が地滑り的に急激に拡大してゆくため、逆磁区の発生
により保磁力が決定される。従って、保磁力を大きくす
るためには、最初の逆磁区の発生(磁化反転)をできる
限り阻止することが重要である。
れる磁石においては、ある方向に磁化された磁石の内部
に逆磁区(逆磁場により他の部分とは逆の方向に磁化さ
れた磁区)が発生(磁化反転)すると、以降は逆磁区領
域が地滑り的に急激に拡大してゆくため、逆磁区の発生
により保磁力が決定される。従って、保磁力を大きくす
るためには、最初の逆磁区の発生(磁化反転)をできる
限り阻止することが重要である。
【0012】本発明が対象とするNd−Fe−B系希土
類焼結磁石のような焼結体磁石では、逆磁区は主相であ
る結晶粒の表面近傍において最も発生しやすい。従っ
て、本発明ではNd2Fe14B金属間化合物の結晶粒の
表面部分(外殻)において、Ndの一部をDy及び/又
はTbで置換した相を生成し、磁化反転を生じにくくす
る。なお、Nd2Fe14B金属間化合物の保磁力を高め
る(磁化反転を阻止する)という効果の点において、D
yとTbはいずれも有効な元素である。一方、Dy、T
b置換領域は外殻部分のみであり、結晶粒全体としては
(すなわち、焼結磁石全体としては)、コアのNd2F
e14B金属間化合物相が高い体積割合を占め、高い飽和
磁束密度が保持されるため、結果的に高いエネルギ積が
維持される。なお、コアのNd2Fe14B金属間化合物
相では、Ndの10%以下の部分においてPr,Ce及
びDy等の他の希土類元素の1種又は2種以上で置換さ
れていても、また、Feの10%以下の部分がCoで置
換されていても、上記高エネルギ積特性は純粋なNd2
Fe14B金属間化合物と大差ない。また、各結晶粒の表
面近傍の置換相部分では、Dy、Tb以外にも、Pr、
Ce等の希土類元素により置換してもよい。
類焼結磁石のような焼結体磁石では、逆磁区は主相であ
る結晶粒の表面近傍において最も発生しやすい。従っ
て、本発明ではNd2Fe14B金属間化合物の結晶粒の
表面部分(外殻)において、Ndの一部をDy及び/又
はTbで置換した相を生成し、磁化反転を生じにくくす
る。なお、Nd2Fe14B金属間化合物の保磁力を高め
る(磁化反転を阻止する)という効果の点において、D
yとTbはいずれも有効な元素である。一方、Dy、T
b置換領域は外殻部分のみであり、結晶粒全体としては
(すなわち、焼結磁石全体としては)、コアのNd2F
e14B金属間化合物相が高い体積割合を占め、高い飽和
磁束密度が保持されるため、結果的に高いエネルギ積が
維持される。なお、コアのNd2Fe14B金属間化合物
相では、Ndの10%以下の部分においてPr,Ce及
びDy等の他の希土類元素の1種又は2種以上で置換さ
れていても、また、Feの10%以下の部分がCoで置
換されていても、上記高エネルギ積特性は純粋なNd2
Fe14B金属間化合物と大差ない。また、各結晶粒の表
面近傍の置換相部分では、Dy、Tb以外にも、Pr、
Ce等の希土類元素により置換してもよい。
【0013】各結晶粒の表面近傍におけるNdの一部の
Dy、Tbによる置換は、液相焼結と同時に行なうのが
最も適当である。すなわち、液相中にDy、Tbを含ま
せておき、コアであるNd2Fe14B金属間化合物相の
結晶粒成長及び液相中のDy、Tbの該成長領域への拡
散侵入により、表面近傍においてのみ置換を行なう。
Dy、Tbによる置換は、液相焼結と同時に行なうのが
最も適当である。すなわち、液相中にDy、Tbを含ま
せておき、コアであるNd2Fe14B金属間化合物相の
結晶粒成長及び液相中のDy、Tbの該成長領域への拡
散侵入により、表面近傍においてのみ置換を行なう。
【0014】しかし、DyやTbだけでは粉末化が難し
く(粉砕が難しい)、また融点も比較的高いため、その
ままでは液相中への拡散が困難である。そこで、本発明
に係る希土類焼結磁石の製造方法では、それらの粉末化
を容易にし、かつ、融点を下げるためにCuを加え、更
に、このCuの一部を遷移金属又は亜金属で置換するこ
とにより、磁気特性を向上させている。Cuの使用は、
粉末化の際の耐酸化性を向上させるねらいもある。これ
により、粉末化及び液相焼結が容易となり、また、磁気
特性も向上する。このように粉末化が容易となることに
より、主相であるNd2Fe14B金属間化合物の粉末と
の分散性が良好となり、本発明の上記効果が安定して得
られるようになる。また、R(Cu1-XTX)、R(Cu
1-XTX)2の使用により低温又は/及び短時間の液相焼
結が可能となるため、結晶粒の外殻(置換相)の厚さを
薄く制御することができるようになり、Dy、Tb投入
量を増加することなく置換相におけるDy、Tbの濃度
を高めることができる。また、Dy、Tbが液相中に存
在するため、これらが磁石全体に均一にゆきわたり、均
質な磁石を製造することができる。
く(粉砕が難しい)、また融点も比較的高いため、その
ままでは液相中への拡散が困難である。そこで、本発明
に係る希土類焼結磁石の製造方法では、それらの粉末化
を容易にし、かつ、融点を下げるためにCuを加え、更
に、このCuの一部を遷移金属又は亜金属で置換するこ
とにより、磁気特性を向上させている。Cuの使用は、
粉末化の際の耐酸化性を向上させるねらいもある。これ
により、粉末化及び液相焼結が容易となり、また、磁気
特性も向上する。このように粉末化が容易となることに
より、主相であるNd2Fe14B金属間化合物の粉末と
の分散性が良好となり、本発明の上記効果が安定して得
られるようになる。また、R(Cu1-XTX)、R(Cu
1-XTX)2の使用により低温又は/及び短時間の液相焼
結が可能となるため、結晶粒の外殻(置換相)の厚さを
薄く制御することができるようになり、Dy、Tb投入
量を増加することなく置換相におけるDy、Tbの濃度
を高めることができる。また、Dy、Tbが液相中に存
在するため、これらが磁石全体に均一にゆきわたり、均
質な磁石を製造することができる。
【0015】なお、第2成分粉末におけるDy+Tbの
含有量を30%以上としたのは、それ以下では焼結後の
外殻相におけるDy及び/又はTbの置換量が不十分と
なり、上記のような磁化反転阻止の作用が不十分となる
からである。また、T(遷移金属又は亜金属)の原子組
成比Xを0.3〜0.7に限定したのは次のような理由
からである。まず、下限を0.3としたのは、それ以下
では焼結後にCuが遊離し、有害な非磁性部分を形成す
るおそれがあるためである。また、上限を0.7とした
のは、これ以上ではR(Cu1-XTX)及びR(Cu1-X
TX)2の均一な相を形成することができず、粉末化のた
めの粉砕性が悪化する。そのため、微粉化に長時間を要
するようになり、酸素含有量が増加して焼結材の保磁力
低下をもたらすためである。
含有量を30%以上としたのは、それ以下では焼結後の
外殻相におけるDy及び/又はTbの置換量が不十分と
なり、上記のような磁化反転阻止の作用が不十分となる
からである。また、T(遷移金属又は亜金属)の原子組
成比Xを0.3〜0.7に限定したのは次のような理由
からである。まず、下限を0.3としたのは、それ以下
では焼結後にCuが遊離し、有害な非磁性部分を形成す
るおそれがあるためである。また、上限を0.7とした
のは、これ以上ではR(Cu1-XTX)及びR(Cu1-X
TX)2の均一な相を形成することができず、粉末化のた
めの粉砕性が悪化する。そのため、微粉化に長時間を要
するようになり、酸素含有量が増加して焼結材の保磁力
低下をもたらすためである。
【0016】第1成分(主相)粉末と第2成分粉末との
混合割合は、全体に対する第2成分粉末の重量比が5〜
25%となるようにすることが好ましい。これ以下では
Dy、Tbの置換量が不十分となり、焼結性向上の効果
も少ない。また、これ以上の混合割合ではコア相の体積
比が過小となり、十分な磁気特性(特に最大エネルギ
積)を得ることが困難となる。なお、更に推奨される範
囲は5〜16%である。
混合割合は、全体に対する第2成分粉末の重量比が5〜
25%となるようにすることが好ましい。これ以下では
Dy、Tbの置換量が不十分となり、焼結性向上の効果
も少ない。また、これ以上の混合割合ではコア相の体積
比が過小となり、十分な磁気特性(特に最大エネルギ
積)を得ることが困難となる。なお、更に推奨される範
囲は5〜16%である。
【0017】なお、両粉末の平均粒径は、通常、0.1
〜50μm程度とすることが好ましい。平均粒径がこれ
よりも小さくなると、表面積が増大し過ぎて酸化が問題
となり、また、成形時の型の摩耗や配向性の点でも不利
となる。逆にこの範囲よりも大きくなると、第1粉末の
場合は保磁力の低下が問題となる。第2粉末の場合は、
焼結の際の分散が不十分となり、組織の均質性が阻害さ
れる恐れがでてくる。なお、更に推奨される平均粒径範
囲は0.5〜10μmである。
〜50μm程度とすることが好ましい。平均粒径がこれ
よりも小さくなると、表面積が増大し過ぎて酸化が問題
となり、また、成形時の型の摩耗や配向性の点でも不利
となる。逆にこの範囲よりも大きくなると、第1粉末の
場合は保磁力の低下が問題となる。第2粉末の場合は、
焼結の際の分散が不十分となり、組織の均質性が阻害さ
れる恐れがでてくる。なお、更に推奨される平均粒径範
囲は0.5〜10μmである。
【0018】混合した粉末は、真空(又は不活性ガス)
中にて、温度900〜1200℃程度、圧力0.5〜5
t/cm2程度で0.1〜10時間掛けて液相焼結を行
なう。この焼結成形は、5kOe以上の磁場中で行な
う。これにより、焼結体は印加磁場の方向に大きな磁化
を有する永久磁石となる。その後、好ましくは真空中又
は不活性ガス雰囲気下で、450〜900℃×1〜5時
間、熱処理を行なう。
中にて、温度900〜1200℃程度、圧力0.5〜5
t/cm2程度で0.1〜10時間掛けて液相焼結を行
なう。この焼結成形は、5kOe以上の磁場中で行な
う。これにより、焼結体は印加磁場の方向に大きな磁化
を有する永久磁石となる。その後、好ましくは真空中又
は不活性ガス雰囲気下で、450〜900℃×1〜5時
間、熱処理を行なう。
【0019】
【実施例】本発明の効果を明らかにするために、表1に
示すように、本発明の方法に従って作成した供試材(発
明材)12種(No.1〜12)と、本発明が規定する
条件のいずれかを満たさない方法で作成した供試材(比
較材)6種(No.13〜18)とを準備して、その磁
気特性を調査した。各供試材はいずれも、第1成分粉末
と第2成分粉末とを混合し(比較材の場合は、1成分の
みの場合もある)、液相焼結を行なうことにより作成し
たものである。各成分粉末の原子組成比及び各成分粉末
の混合比(第2成分粉末のwt%)を表1に示す。な
お、両粉末は共に、インゴットをジョークラッシャー、
ディスクミルにより粒径10〜100μmとなるまで粗
粉砕を行なった後、ボールミルにより微粉砕を行ない
(ジェットミルを用いてもよい)、平均粒径3μm程度
の粉末としたものである。両粉末の混合は粗粉末の段階
で行なってもよいし、微粉末まで粉砕した状態で行なっ
てもよい。
示すように、本発明の方法に従って作成した供試材(発
明材)12種(No.1〜12)と、本発明が規定する
条件のいずれかを満たさない方法で作成した供試材(比
較材)6種(No.13〜18)とを準備して、その磁
気特性を調査した。各供試材はいずれも、第1成分粉末
と第2成分粉末とを混合し(比較材の場合は、1成分の
みの場合もある)、液相焼結を行なうことにより作成し
たものである。各成分粉末の原子組成比及び各成分粉末
の混合比(第2成分粉末のwt%)を表1に示す。な
お、両粉末は共に、インゴットをジョークラッシャー、
ディスクミルにより粒径10〜100μmとなるまで粗
粉砕を行なった後、ボールミルにより微粉砕を行ない
(ジェットミルを用いてもよい)、平均粒径3μm程度
の粉末としたものである。両粉末の混合は粗粉末の段階
で行なってもよいし、微粉末まで粉砕した状態で行なっ
てもよい。
【0020】
【0021】各供試材は、表1に記載の第1及び第2成
分粉末を混合した後、10kOeの磁界中にて1.5t
/cm2の圧力にてプレス成形し、真空中にて、温度1
100℃で1時間かけて焼結を行なった。その後、真空
中で450〜900℃×1時間の熱処理を施した。この
熱処理温度は、第2成分粉末の組成に応じて磁気特性の
最も優れた温度を設定したものである。
分粉末を混合した後、10kOeの磁界中にて1.5t
/cm2の圧力にてプレス成形し、真空中にて、温度1
100℃で1時間かけて焼結を行なった。その後、真空
中で450〜900℃×1時間の熱処理を施した。この
熱処理温度は、第2成分粉末の組成に応じて磁気特性の
最も優れた温度を設定したものである。
【0022】各供試材の残留磁束密度Br、保磁力iH
c、最大エネルギ積(BH)max及び耐熱温度を測定した
結果を表2に示す。ここで、耐熱温度としては、Pc=
−0.5の形状を有する焼結体磁石において不可逆減磁
が3%となる温度を採用した。表2から明らかなよう
に、本発明材はいずれも30MGOe以上の最大エネル
ギ積と180℃以上の耐熱性の双方を満たしている。こ
れに対し、比較材は最大エネルギ積、耐熱性共に低い
か、又はどちらか片方が高くても一方が低くなり、高エ
ネルギ積と高耐熱性とが両立しない。
c、最大エネルギ積(BH)max及び耐熱温度を測定した
結果を表2に示す。ここで、耐熱温度としては、Pc=
−0.5の形状を有する焼結体磁石において不可逆減磁
が3%となる温度を採用した。表2から明らかなよう
に、本発明材はいずれも30MGOe以上の最大エネル
ギ積と180℃以上の耐熱性の双方を満たしている。こ
れに対し、比較材は最大エネルギ積、耐熱性共に低い
か、又はどちらか片方が高くても一方が低くなり、高エ
ネルギ積と高耐熱性とが両立しない。
【0023】比較材No.16、17、18はそれぞれ発
明材No.1、6、11と同組成になるようにインゴット
を溶解し、作製したものである。これらを比較すると、
本発明が特に保磁力を向上させる効果を有することがわ
かる。
明材No.1、6、11と同組成になるようにインゴット
を溶解し、作製したものである。これらを比較すると、
本発明が特に保磁力を向上させる効果を有することがわ
かる。
【0024】
【0025】
【発明の効果】Nd−Fe−B系の焼結磁石において保
磁力低下の主原因となるのは、各結晶粒の表面近傍にお
ける逆磁区の発生である。本発明に係るNd2Fe14B
金属間化合物を主体とする焼結磁石では、逆磁区の発生
サイトである結晶粒の表面近傍(外殻)において、Nd
の一部を保磁力を高める効果を有するDy、Tbで置換
しているため、高温においても高い保磁力を有するよう
になる。このため、不可逆減磁が低く抑えられ、高温履
歴を受ける特に自動車登載用磁石として適したものとな
る。また、Dy、Tbの置換相は結晶粒の表面近傍(外
殻)に限られ、内部(コア)においては飽和磁化の高い
Nd2Fe14Bが主体となっているため、エネルギ積の
低下は最小限に抑えられ、しかも、資源的に希有なD
y、Tbを使用することによるコスト上昇も最小限に抑
えられる。
磁力低下の主原因となるのは、各結晶粒の表面近傍にお
ける逆磁区の発生である。本発明に係るNd2Fe14B
金属間化合物を主体とする焼結磁石では、逆磁区の発生
サイトである結晶粒の表面近傍(外殻)において、Nd
の一部を保磁力を高める効果を有するDy、Tbで置換
しているため、高温においても高い保磁力を有するよう
になる。このため、不可逆減磁が低く抑えられ、高温履
歴を受ける特に自動車登載用磁石として適したものとな
る。また、Dy、Tbの置換相は結晶粒の表面近傍(外
殻)に限られ、内部(コア)においては飽和磁化の高い
Nd2Fe14Bが主体となっているため、エネルギ積の
低下は最小限に抑えられ、しかも、資源的に希有なD
y、Tbを使用することによるコスト上昇も最小限に抑
えられる。
【0026】次に、通常、Nd−Fe−B系焼結磁石で
は、結晶粒径が大きくなると保磁力が下がるため、保磁
力を高くするためにはできるだけ粉砕粒径を小さくする
必要がある。しかし、粉砕粒径を小さくすると、上述の
通り、酸化や型摩耗等の問題が生じる。しかし、本発明
に係る磁石では、結晶粒径が多少大きくなっても、それ
により結晶粒全体に対するDy、Tb置換領域(外殻)
の体積が相対的に減少し、(同量のDy、Tbを用いた
場合には)置換領域におけるDy、Tb濃度が高くなる
ため、保磁力が増加する。従って、結晶粒径の大きさを
あまり厳しく管理する必要がないという利点もある。
は、結晶粒径が大きくなると保磁力が下がるため、保磁
力を高くするためにはできるだけ粉砕粒径を小さくする
必要がある。しかし、粉砕粒径を小さくすると、上述の
通り、酸化や型摩耗等の問題が生じる。しかし、本発明
に係る磁石では、結晶粒径が多少大きくなっても、それ
により結晶粒全体に対するDy、Tb置換領域(外殻)
の体積が相対的に減少し、(同量のDy、Tbを用いた
場合には)置換領域におけるDy、Tb濃度が高くなる
ため、保磁力が増加する。従って、結晶粒径の大きさを
あまり厳しく管理する必要がないという利点もある。
Claims (6)
- 【請求項1】 Nd2Fe14B金属間化合物相のコア
と、該相のNdの一部がDy及び/又はTbで置換され
た相の外殻とを有する結晶粒から成ることを特徴とする
希土類焼結磁石。 - 【請求項2】 Nd2Fe14B金属間化合物を主成分と
する第1成分粉末と、R(Cu1-XTX)及びR(Cu
1-XTX)2のうちの1種又は2種を主成分とする第2成
分粉末とを混合した後、混合物を磁場中で成形し、液相
焼結することにより形成される、Nd2Fe14B金属間
化合物相のコアと、該相のNdの一部がDy及び/又は
Tbで置換された相の外殻とを有する結晶粒から成る希
土類焼結磁石。ここで、RはDy+Tbを30%以上含
有する希土類元素であり、Tは遷移金属又は亜金属のう
ちの1種又は2種以上の混合であり、Xは0.3〜0.
7である。 - 【請求項3】 Nd2Fe14B金属間化合物を主成分と
する第1成分粉末の組成が、Nd:11.8〜20.0
at%、B:5.9〜20.0at%、残部Feである
請求項2記載の希土類焼結磁石。 - 【請求項4】 Nd2Fe14B金属間化合物のNdの1
0%以下が他の希土類元素の1種又は2種以上で置換さ
れており、及び/又は、Feの10%以下がCoで置換
されている請求項2又は3記載の希土類焼結磁石。 - 【請求項5】 R(Cu1-XTX)及びR(Cu1-XTX)
2のうちの1種又は2種を主成分とする第2成分粉末の
第1、第2成分粉末の和に対する重量比が5〜25%で
ある請求項2〜4のいずれかに記載の希土類焼結磁石。 - 【請求項6】 Nd2Fe14B金属間化合物を主成分と
する第1成分粉末と、R(Cu1-XTX)及びR(Cu
1-XTX)2のうちの1種又は2種を主成分とする第2成
分粉末とを混合した後、混合物を磁場中で成形し、液相
焼結することにより、Nd2Fe14B金属間化合物相の
コアと、該相のNdの一部がDy及び/又はTbで置換
された相の外殻とを有する結晶粒から成る希土類焼結磁
石を製造する方法。ここで、RはDy+Tbを30%以
上含有する希土類元素であり、Tは遷移金属又は亜金属
のうちの1種又は2種以上の混合であり、Xは0.3〜
0.7である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5187070A JPH0696928A (ja) | 1992-06-30 | 1993-06-29 | 希土類焼結磁石及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-197642 | 1992-06-30 | ||
JP19764292 | 1992-06-30 | ||
JP5187070A JPH0696928A (ja) | 1992-06-30 | 1993-06-29 | 希土類焼結磁石及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0696928A true JPH0696928A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=26504127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5187070A Pending JPH0696928A (ja) | 1992-06-30 | 1993-06-29 | 希土類焼結磁石及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0696928A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6319336B1 (en) | 1998-07-29 | 2001-11-20 | Dowa Mining Co., Ltd. | Permanent magnet alloy having improved heat resistance and process for production thereof |
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-
1993
- 1993-06-29 JP JP5187070A patent/JPH0696928A/ja active Pending
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