JPH0695123B2 - 負荷監視回路 - Google Patents
負荷監視回路Info
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- JPH0695123B2 JPH0695123B2 JP60270260A JP27026085A JPH0695123B2 JP H0695123 B2 JPH0695123 B2 JP H0695123B2 JP 60270260 A JP60270260 A JP 60270260A JP 27026085 A JP27026085 A JP 27026085A JP H0695123 B2 JPH0695123 B2 JP H0695123B2
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- Japan
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- load
- voltage
- circuit
- vref
- monitoring circuit
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- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (ア)技術分野 この発明は自動車の負荷の駆動状態を的確に監視するた
めの負荷監視回路に関する。
めの負荷監視回路に関する。
自動車には、多くの電装品がある。ソレノイド、リレー
コイル、ランプ、モータなどである。これらをバツテリ
ーによつて駆動する。バツテリーと負荷とスイツチが直
列に接続され、スイツチをオン、オフして、負荷を駆動
し、或は非駆動とする。
コイル、ランプ、モータなどである。これらをバツテリ
ーによつて駆動する。バツテリーと負荷とスイツチが直
列に接続され、スイツチをオン、オフして、負荷を駆動
し、或は非駆動とする。
負荷と、バツテリー、スイツチの間は、長いワイヤハー
ネスで結ばれている。ワイヤハーネスは数も多いし、複
雑な径路をたどる長い銅線であるから、短絡することも
ある。
ネスで結ばれている。ワイヤハーネスは数も多いし、複
雑な径路をたどる長い銅線であるから、短絡することも
ある。
短絡といつても、瞬間的に大電流が流れるものもあれ
ば、断続的に比較的小さな電流が流れる事もある。前者
の場合は、ヒユーズやサーキツトブレーカ、又は電流検
出装置などによつて、短絡の発生を容易に知る事ができ
る。
ば、断続的に比較的小さな電流が流れる事もある。前者
の場合は、ヒユーズやサーキツトブレーカ、又は電流検
出装置などによつて、短絡の発生を容易に知る事ができ
る。
しかし、断続的な短絡の場合は、電流値を検出するだけ
では、分からない事がある。大電流を必要とする負荷は
いくつも存在するからである。
では、分からない事がある。大電流を必要とする負荷は
いくつも存在するからである。
負荷を開閉するスイツチは、リレーである事が多い。大
電流を要する負荷の場合はスイツチに於ける電圧降下が
小さいほどよいので、リレーが用いられる。しかし、小
さな負荷(例えばリレー、ソレノイドなど)の場合、ス
イツチとしてトランジスタが用いられる事もある。
電流を要する負荷の場合はスイツチに於ける電圧降下が
小さいほどよいので、リレーが用いられる。しかし、小
さな負荷(例えばリレー、ソレノイドなど)の場合、ス
イツチとしてトランジスタが用いられる事もある。
スイツチが接地端子と負荷の一端の間に接続され、負荷
の他端がバツテリーに接続される、という使い方がなさ
れる事も多い。この場合、負荷に至るハーネスは2本と
も接地されないハーネスである。
の他端がバツテリーに接続される、という使い方がなさ
れる事も多い。この場合、負荷に至るハーネスは2本と
も接地されないハーネスである。
バツテリーにつながるワイヤハーネスが車体の一部と短
絡した場合は、通常の短絡である。しかし、スイツチン
グ素子と負荷をつなぐハーネスが、車体の一部(接地さ
れているものとする)に接触したとしても、大電流が流
れない。負荷があるからである。
絡した場合は、通常の短絡である。しかし、スイツチン
グ素子と負荷をつなぐハーネスが、車体の一部(接地さ
れているものとする)に接触したとしても、大電流が流
れない。負荷があるからである。
この他に、負荷をオン・オフする制御系から、負荷駆動
部に至るハーネスに故障が起ることもある。
部に至るハーネスに故障が起ることもある。
負荷とつながれたワイヤハーネスが断線したり、短絡し
たりすることもある。
たりすることもある。
このような多様な可能性があるので、自動車の負荷を監
視する装置が設けられる。
視する装置が設けられる。
(イ)従来技術 自動車の負荷監視回路は、ある特定の負荷が駆動されて
いるか、そうでないかを監視するものである。
いるか、そうでないかを監視するものである。
ある駆動回路があつて、負荷の両端に、バツテリー電圧
を与えたり、与えなかつたりする。駆動、非駆動を指示
すべき信号は、運転者によつて、或はコンピユータによ
つて与えられる。こういうように負荷状態を決定するた
めに与えられる信号をここでは指令信号Xという。
を与えたり、与えなかつたりする。駆動、非駆動を指示
すべき信号は、運転者によつて、或はコンピユータによ
つて与えられる。こういうように負荷状態を決定するた
めに与えられる信号をここでは指令信号Xという。
駆動を指令する時、X=1とする。非駆動を指令する
時、X=0とする。
時、X=0とする。
これに対して、負荷の実際の駆動、非駆動の状態を、状
態函数Yで表わす。実際に駆動されている時Y=1であ
る。非駆動である時、Y=0である。
態函数Yで表わす。実際に駆動されている時Y=1であ
る。非駆動である時、Y=0である。
負荷監視装置というのは、Y=0、1を検出するもので
ある。X=0であつて、Y=0なら正常、X=1であつ
てY=1なら正常である。しかしX≠Yの場合もある。
この場合、ワイヤハーネス、負荷、負荷駆動回路のどこ
かに故障がある。
ある。X=0であつて、Y=0なら正常、X=1であつ
てY=1なら正常である。しかしX≠Yの場合もある。
この場合、ワイヤハーネス、負荷、負荷駆動回路のどこ
かに故障がある。
負荷監視装置はX≠Yを検出するものである。
ところが、負荷の駆動状態を直接に検出する事は難し
い。負荷監視回路の出力をZとする。Z=1なら負荷が
駆動、Z=0なら負荷が非駆動という事にする。
い。負荷監視回路の出力をZとする。Z=1なら負荷が
駆動、Z=0なら負荷が非駆動という事にする。
Yの値は直接には分らないので、Zの値をYの代わりに
用いる。そしてX≠Zを検出するのである。
用いる。そしてX≠Zを検出するのである。
負荷監視回路は、負荷の実際の状態を常に反映(Y=
Z)するのが理想である。しかし、必ずしもそうではな
くY≠Zとなることもある。そうすると、Y≠Xであつ
たとしても、Z=XであるのかZ≠Xであるのか分らな
い事になる。
Z)するのが理想である。しかし、必ずしもそうではな
くY≠Zとなることもある。そうすると、Y≠Xであつ
たとしても、Z=XであるのかZ≠Xであるのか分らな
い事になる。
Z=Xなら、負荷の駆動系は正常である。負荷監視回路
が誤動作しているのである。
が誤動作しているのである。
Z≠Xであれば、負荷の駆動系が異常であるという事に
なる。
なる。
つまり、負荷監視回路は、負荷の実際の状態Yを的確に
把握しなければならない(Z=Y)。
把握しなければならない(Z=Y)。
ところが、従来の負荷監視回路は、かならずしも、的確
に負荷の駆動状態を検出できない、という欠点があつ
た。つまりY≠Zとなる事があつた。これでは負荷、ワ
イヤハーネス、スイツチなどの故障を検出できない。
に負荷の駆動状態を検出できない、という欠点があつ
た。つまりY≠Zとなる事があつた。これでは負荷、ワ
イヤハーネス、スイツチなどの故障を検出できない。
第4図は従来の負荷監視装置の構成を示す。
負荷監視回路1は、比較器2と、基準電圧部3と、レベ
ル変換部4とよりなつている。
ル変換部4とよりなつている。
電源5は自動車のバツテリーである。負荷6の−端は電
源5に他端は負荷駆動回路7につながれている。
源5に他端は負荷駆動回路7につながれている。
電源5の側の負荷の端子を+端ということにし、負荷駆
動回路7側の端子を−端ということにする。
動回路7側の端子を−端ということにする。
負荷駆動回路は、−端の電圧を0Vにすることによつて負
荷6に通電する。つまり、−端の電圧(Uで表わす)が
0であれば負荷は駆動されている、と判断するのであ
る。
荷6に通電する。つまり、−端の電圧(Uで表わす)が
0であれば負荷は駆動されている、と判断するのであ
る。
負荷駆動回路7は、−端を接地するか解放するかによつ
て、負荷をオン・オフする。U=Oならオン、U=Bな
らオフというわけである。ただしBは電源電圧である。
て、負荷をオン・オフする。U=Oならオン、U=Bな
らオフというわけである。ただしBは電源電圧である。
レベル変換部は、Uの電圧に一定のレベルシフトΔを与
えるものである。比較器には(U+Δ)の電圧を入力さ
れる。
えるものである。比較器には(U+Δ)の電圧を入力さ
れる。
UがOかBであるかを判別すればよいのであるから、基
準電圧Vrefは Δ<Vref<Δ+B (1) の任意の定数であればよいことになる。
準電圧Vrefは Δ<Vref<Δ+B (1) の任意の定数であればよいことになる。
ところが、負荷駆動回路7がトランジスタである場合、
オンの時にU=Oとはならないで、コレクタ、エミツタ
間の飽和電圧が残る。
オンの時にU=Oとはならないで、コレクタ、エミツタ
間の飽和電圧が残る。
そこで、VrefはΔより大きい値に選ばれる。
ところが、負荷監視回路1の電源はバツテリー電源Bで
はなく、制御ユニツト内に設けられた電流安定化回路8
によつて与えられる一定電圧Vccである。
はなく、制御ユニツト内に設けられた電流安定化回路8
によつて与えられる一定電圧Vccである。
Vccは、バツテリー電圧Bの変動によらない定電圧であ
る。これはBより低い。
る。これはBより低い。
TTLを使う場合Vccは5Vである事が多い。バツテリー電圧
Bは12Vが基準であるが、8V〜16Vの間で変動する。
Bは12Vが基準であるが、8V〜16Vの間で変動する。
コンピユータ9は、負荷6のオン・オフを指令するため
負荷駆動回路7に指令信号Xを発する。これに基き、負
荷駆動回路7はオン指令の時U→Oとし、オフ指令の
時、高インピーダンス(U→B)となる。
負荷駆動回路7に指令信号Xを発する。これに基き、負
荷駆動回路7はオン指令の時U→Oとし、オフ指令の
時、高インピーダンス(U→B)となる。
いつぽう負荷監視回路1の出力Zは、コンピユータ9に
入力される。
入力される。
結局、Vrefは、Vcc以下であつて、負荷駆動回路7のオ
ン時のオフセツト分εよりΔ以上高く設定されれば、負
荷のオン(U=ε)、オフ(U=B)を検出できること
になる。
ン時のオフセツト分εよりΔ以上高く設定されれば、負
荷のオン(U=ε)、オフ(U=B)を検出できること
になる。
(1)のかわりに、 Δ+ε<Vref<Vcc (2) というようにVrefを決める。オンであれば、U=εで、
Vref>Uとなり、比較器2の出力Z=1となる。オフで
あればU=Bで、Vref<Bとなり、比較器2の出力はZ
=0となる。
Vref>Uとなり、比較器2の出力Z=1となる。オフで
あればU=Bで、Vref<Bとなり、比較器2の出力はZ
=0となる。
こうして、X=Zとなるわけである。
ところが負荷監視回路1はVccを電源とし、固定の基準
電圧Vrefを用いるので、次のような難点がある。
電圧Vrefを用いるので、次のような難点がある。
(ウ)従来技術の問題点 負荷の駆動は、駆動回路の作動によつて、U=Oになる
ことによつて行なわれるのが正常な状態である。ところ
が、この回路では、U+ΔがVrefより小さければ駆動状
態(Z=1)と判定する。
ことによつて行なわれるのが正常な状態である。ところ
が、この回路では、U+ΔがVrefより小さければ駆動状
態(Z=1)と判定する。
逆に、U+ΔがVrefより大きければ非駆動状態(Z=
0)と判断する。
0)と判断する。
駆動状態を指示する指令信号Xと、状態函数Y、監視信
号Zとが全て合致しているのが正常である。
号Zとが全て合致しているのが正常である。
しかし、実際の状態函数Yは分からないから、XとZの
一致によつて、負荷状態が正前であると判定する。
一致によつて、負荷状態が正前であると判定する。
ところが、指令信号Xが0であつて、監視信号Zが0で
あるのに、Yが1である、という事がありうる。
あるのに、Yが1である、という事がありうる。
駆動信号を与えていないのに、負荷に通電されている、
という事である。
という事である。
これはふたつのケースがありうるのである。
(a)ひとつは、負荷の一端のハーネスが、グランドとの
間でソフトリークする、ということである。短絡のよう
に抵抗が0なのではなく、有限の抵抗が介在するが、グ
ランドと一端に負荷を駆動しうる電流が流れる、という
事がある。この場合、Uが高く、U+ΔがVrefより大き
くなると、監視回路ではこれを検出できないからZ=0
となる。駆動指令を与えていないからX=0である。両
者が一致している。ところが実際は、定格よりも小さい
にしても負荷を駆動できる電流が流れているのであるか
ら(Y=1)、これは故障なのである。このような故障
は長く気付かれないので、危険である。
間でソフトリークする、ということである。短絡のよう
に抵抗が0なのではなく、有限の抵抗が介在するが、グ
ランドと一端に負荷を駆動しうる電流が流れる、という
事がある。この場合、Uが高く、U+ΔがVrefより大き
くなると、監視回路ではこれを検出できないからZ=0
となる。駆動指令を与えていないからX=0である。両
者が一致している。ところが実際は、定格よりも小さい
にしても負荷を駆動できる電流が流れているのであるか
ら(Y=1)、これは故障なのである。このような故障
は長く気付かれないので、危険である。
(b)もうひとつは、駆動回路のトランジスタのコレクタ
・エミツタ遮断電流の増大という事である。トランジス
タオフの時にも流れる電流がある。これは、低周波用ト
ランジスタ2SB、2SDタイプのものにとつてはかなり大き
な値である。トランジスタが劣化すると、遮断電流が増
え、負荷を駆動できる程度の電流になることがある。こ
の場合も、U+ΔがVrefより大きいならば、監視回路で
駆動状態であることを検出できない(X=0、Y=1、
Z=0)となる。危険である。
・エミツタ遮断電流の増大という事である。トランジス
タオフの時にも流れる電流がある。これは、低周波用ト
ランジスタ2SB、2SDタイプのものにとつてはかなり大き
な値である。トランジスタが劣化すると、遮断電流が増
え、負荷を駆動できる程度の電流になることがある。こ
の場合も、U+ΔがVrefより大きいならば、監視回路で
駆動状態であることを検出できない(X=0、Y=1、
Z=0)となる。危険である。
このようになるのは、バツテリーの電圧Bが一定してい
ないのに、Vrefが一定であるからである。
ないのに、Vrefが一定であるからである。
U点の電圧は、バツテリー電圧Bを、負荷抵抗RLと、ソ
フトリークの実効抵抗又はトランジスタ遮断時(オフ
時)の抵抗RMの比で分圧したものである。
フトリークの実効抵抗又はトランジスタ遮断時(オフ
時)の抵抗RMの比で分圧したものである。
Bが12Vである時、RLとRMでBを分圧したUの値が(Vre
f−Δ)より下になるように設計したとしても、Bが16V
になつた時、Uの値は4/3だけよるので、(Vref−Δ)
を越えるということがある。この場合Z=0、X=0で
あるから、Y=1であるというのを検出できない。
f−Δ)より下になるように設計したとしても、Bが16V
になつた時、Uの値は4/3だけよるので、(Vref−Δ)
を越えるということがある。この場合Z=0、X=0で
あるから、Y=1であるというのを検出できない。
バツテリーの電圧Bは、充放電状態、環境、劣化などが
あり、8〜16Vの間で変動する。常に12Vであるわけでは
ない。
あり、8〜16Vの間で変動する。常に12Vであるわけでは
ない。
第5図は従来例に係る負荷監視回路である。
負荷6の一端は、駆動用トランジスタQ2のコレクタにつ
ながれている。制御部から、指令信号Xが与えられる。
X=1のときQ2はオンになり、バツテリーBから、負荷
6、トランジスタQ2に電流が流れる。
ながれている。制御部から、指令信号Xが与えられる。
X=1のときQ2はオンになり、バツテリーBから、負荷
6、トランジスタQ2に電流が流れる。
負荷監視回路1は、Vccを電源とする。これはBではな
く、安定化電源を経たもので、多くの場合5Vである。
く、安定化電源を経たもので、多くの場合5Vである。
U点の電圧がOVであれば、トランジスタQ1がオンにな
り、R2に電流が流れ、A点の電圧が上る。これはVccよ
り少し低い(Q1のコレクタ・エミツタ飽和電圧分だけ)
電圧である。これが駆動状態であるということで、監視
信号Z=1である。
り、R2に電流が流れ、A点の電圧が上る。これはVccよ
り少し低い(Q1のコレクタ・エミツタ飽和電圧分だけ)
電圧である。これが駆動状態であるということで、監視
信号Z=1である。
負荷が非駆動であつて、U点の電圧が、バツテリー電圧
Bにあれば、D2で逆バイアスされるから、負荷の−端子
Uと、Q1とは遮断される。Q1はオフになり、A点の電圧
は下る。バイアス抵抗R1があつて、これからR2へと流れ
るから、A点の電圧はOVに近い一定値とする。
Bにあれば、D2で逆バイアスされるから、負荷の−端子
Uと、Q1とは遮断される。Q1はオフになり、A点の電圧
は下る。バイアス抵抗R1があつて、これからR2へと流れ
るから、A点の電圧はOVに近い一定値とする。
第6図は伝達特性図を示す。U点の電圧が0であれば、
A点は高く、U=BであればA点は低い。
A点は高く、U=BであればA点は低い。
途中の閾値VthでA点の電圧が変化する。Vthの値はR1、
R2の選び方によつて設定できる。たとえばVth=3.5Vと
する。Vcc=5Vであつて一定であるから、R1、R2によつ
て決まるVthも一定値である。
R2の選び方によつて設定できる。たとえばVth=3.5Vと
する。Vcc=5Vであつて一定であるから、R1、R2によつ
て決まるVthも一定値である。
正常であれば、Uの値はOかBであつて、中間の値を連
続的にとるわけではない。
続的にとるわけではない。
しかし、さき程述べたような、ソフトリークがあつた場
合、又、トランジスタQ2のオフ電流が増加した場合な
ど、オフ時(X=0、Z=0)であるにもかかわらず負
荷に或る程度の電流が流れる事がある。
合、又、トランジスタQ2のオフ電流が増加した場合な
ど、オフ時(X=0、Z=0)であるにもかかわらず負
荷に或る程度の電流が流れる事がある。
この場合、Uは中間の値を取ることがある。リーク電流
をIe、負荷抵抗をRLとすると、BU間の電圧はIeRLとな
る。
をIe、負荷抵抗をRLとすると、BU間の電圧はIeRLとな
る。
U点がVth以下であれば、これは駆動状態ということに
なり監視信号Z=1となる。ところが、バツテリー電圧
Bが高いと、U点も引上げられるから、U点がVthを越
える事がある。この場合、監視信号Zは0となる。
なり監視信号Z=1となる。ところが、バツテリー電圧
Bが高いと、U点も引上げられるから、U点がVthを越
える事がある。この場合、監視信号Zは0となる。
いずれにしても駆動回路へ与えられた指令信号Xは0な
のであるから、前者の場合Z=1、X=0で異常である
という事が分るが、後者の場合、Z=0、X=0である
から、異常に気付かない事になつてしまう。
のであるから、前者の場合Z=1、X=0で異常である
という事が分るが、後者の場合、Z=0、X=0である
から、異常に気付かない事になつてしまう。
これは重大な事故の原因にもなつて危険である。
(エ)目的 バツテリー電圧の変動があつても、負荷の誤動作による
駆動状態(X=0、Y=1、Z=0)を的確に検出する
事のできる負荷監視回路を与えることが本発明の目的で
ある。
駆動状態(X=0、Y=1、Z=0)を的確に検出する
事のできる負荷監視回路を与えることが本発明の目的で
ある。
(オ)構成 従来のものは、負荷の−端子の電圧Uを、一定値Vth
(又はVref−Δ)と比較するようにしていた。このため
バツテリー電圧Bが高い時、負荷の駆動を見落すことに
なつていた。
(又はVref−Δ)と比較するようにしていた。このため
バツテリー電圧Bが高い時、負荷の駆動を見落すことに
なつていた。
本発明は、閾値Vthをグランドから一定値ということに
せず、バツテリー電圧Bからほぼ一定値にする。グラン
ドではなく、バツテリー電圧Bを規準にする。こうする
と、バツテリー電圧Bが変動しても、閾値も同様に変動
するから、負荷の駆動を見落す、という事がない。
せず、バツテリー電圧Bからほぼ一定値にする。グラン
ドではなく、バツテリー電圧Bを規準にする。こうする
と、バツテリー電圧Bが変動しても、閾値も同様に変動
するから、負荷の駆動を見落す、という事がない。
第1図は本発明の負荷監視回路の構成図である。
負荷監視回路1は、バツテリー電源(システム電源)B
によつて駆動される。このためシステム電源5から電源
ラインが直接負荷監視回路1に入る。
によつて駆動される。このためシステム電源5から電源
ラインが直接負荷監視回路1に入る。
負荷監視回路1は、比較器2、レベル変換部11、基準電
圧回路10などを含んでいる。
圧回路10などを含んでいる。
システム電源Bから、固有の電圧V0分を下降させたもの
が基準電源Vrefとなる。V0は基準電圧回路10の構成によ
つて決まる。
が基準電源Vrefとなる。V0は基準電圧回路10の構成によ
つて決まる。
Vref=B−V0 (3) である。システム電源5の電圧が変動すれば、Vrefも同
様に変動する。
様に変動する。
負荷6の+端はシステム電源5に接続される。−端は、
比較器2の入力の一方に接続される。
比較器2の入力の一方に接続される。
比較器2の他方の入力には、基準電圧Vrefが接続されて
いる。
いる。
負荷駆動回路7は、コンピユータ9の指令信号Xによつ
て、負荷6を駆動する。駆動時にU点の電圧は低く(OV
に近い)、非駆動時にU点の電圧は高い(Bに近い)。
て、負荷6を駆動する。駆動時にU点の電圧は低く(OV
に近い)、非駆動時にU点の電圧は高い(Bに近い)。
基準電圧VrefをO〜Bの間に選ぶことにより、比較器2
の出力が駆動、非駆動を判別する信号となりうる。
の出力が駆動、非駆動を判別する信号となりうる。
これが監視信号Zである。監視信号はレベル変換部11を
経てコンピユータ9に入力される。レベル変換部11は、
コンピユータと、負荷監視回路の電源電圧が異なるから
レベルシフトさせるものである。
経てコンピユータ9に入力される。レベル変換部11は、
コンピユータと、負荷監視回路の電源電圧が異なるから
レベルシフトさせるものである。
第7図は本発明の装置に於ける、負荷の−端の電圧U
と、比較器の出力Aの伝達特性図である。
と、比較器の出力Aの伝達特性図である。
正常であれば、横軸Uは2値しかとらない。
しかし、ソフトリークの場合、負荷に弱い電流が流れる
から、Uは中間値をとることもある。
から、Uは中間値をとることもある。
負荷を流れるリーク電流Ieと負荷抵抗によつて、UB間の
電圧はRLIeと表現できる。
電圧はRLIeと表現できる。
B−U=RLIe (4) である。RLは定数である。Ieも駆動トランジスタのオフ
電流やワイヤハーネスからのソフトリークであるのでバ
ツテリー電圧Bによらない定数と考えられる。
電流やワイヤハーネスからのソフトリークであるのでバ
ツテリー電圧Bによらない定数と考えられる。
バツテリー電圧Bが変動した場合、RLIeが定数であれ
ば、Uも同じだけ変動する。
ば、Uも同じだけ変動する。
UとVrefとを比較するが、Vrefも、Bの変動と同じ変動
をする。
をする。
このため、バツテリー電圧Bが高くなつても、Vrefも高
くなるので、UがVrefを追い抜くという事はない。U<
Vrefという関係を保つことができる。
くなるので、UがVrefを追い抜くという事はない。U<
Vrefという関係を保つことができる。
(3)、(4)式から、 Vref−U=RLIe-V0 (5) という式が成立する。
許容できるリーク電流の最大値にRLを乗じた値をVOとい
うように決めておけば、ソフトリーク状態の時、(5)式
は必ず正になる。
うように決めておけば、ソフトリーク状態の時、(5)式
は必ず正になる。
従つて、負荷監視回路の監視出力は駆動(Z=1)状態
という事になる。これは電源電圧Bの変動に全くよらな
い。
という事になる。これは電源電圧Bの変動に全くよらな
い。
負荷を駆動すべき指令を出していない(X=0)のに、
監視信号Zが1であれば、負荷に許容リーク電流以上の
電流が流れていて、負荷が駆動されている、という事で
ある。
監視信号Zが1であれば、負荷に許容リーク電流以上の
電流が流れていて、負荷が駆動されている、という事で
ある。
つまり、X=0、Z=1という喰い違いが起るので、異
常である事が明らかになるのである。
常である事が明らかになるのである。
(カ)実施例 第2図は本発明の実施例を示している。
負荷6がシステム電源5に接続され、他端が駆動回路の
トランジスタQ2のコレクタに接続されている。Q2に駆動
指令信号XがR5を通して入力される。
トランジスタQ2のコレクタに接続されている。Q2に駆動
指令信号XがR5を通して入力される。
X=1であればQ2がオンになり、コレクタ電位Uがほぼ
OV(コレクタ・エミツタ電圧降下分があるがこれは小さ
い)になる。負荷には電圧Bがかかる。
OV(コレクタ・エミツタ電圧降下分があるがこれは小さ
い)になる。負荷には電圧Bがかかる。
この時、トランジスタQ1が導通し、Q1から抵抗R7、R8を
通して電流が流れる。
通して電流が流れる。
R7、R8の接続点Wの電圧が上り、Q3がオンになり、A点
の電圧が下る。
の電圧が下る。
X=0であれば、Q2がオフで、負荷6には、抵抗R4によ
つて決まる僅かな電流が流れるだけである。非駆動であ
る。U点の電圧はほぼBに等しい。ダイオードD2は逆バ
イアスされ、Q1はオフとなる。W点の電圧はOVである。
Q3はオフになり、A点の電圧はVccになる。
つて決まる僅かな電流が流れるだけである。非駆動であ
る。U点の電圧はほぼBに等しい。ダイオードD2は逆バ
イアスされ、Q1はオフとなる。W点の電圧はOVである。
Q3はオフになり、A点の電圧はVccになる。
R7、R8、Q3は第1図のレベル変換部11に当たり、A点の
電圧振幅をVccにしている。
電圧振幅をVccにしている。
Q1の電源電圧として、システム電源Bを用いた所が特徴
あるところである。
あるところである。
抵抗R1、R2が基準電圧Vrefを決定している。第5図の回
路と同じように見えるが異なる。第5図の回路は定電源
Vccを用いるから、Vrefは一定値である。
路と同じように見えるが異なる。第5図の回路は定電源
Vccを用いるから、Vrefは一定値である。
第2図の回路に於て、R1の両端が、Q1の順方向ベース・
エミツタ降下電圧に等しくなつた時Q1がオンになる。こ
れは、近似的に、 と書くことができる。VBEはベース・エミツタ降下で、
0.6V程度である。(6)式はU点が基準電圧Vrefに等しい
時、R1の両端電圧がVBEである、という条件から求めら
れる。
エミツタ降下電圧に等しくなつた時Q1がオンになる。こ
れは、近似的に、 と書くことができる。VBEはベース・エミツタ降下で、
0.6V程度である。(6)式はU点が基準電圧Vrefに等しい
時、R1の両端電圧がVBEである、という条件から求めら
れる。
(3)式と(6)式を比較すれば、定電圧降下分V0がR2VBE/R1
であることが分る。
であることが分る。
(6)式から、電源Bの変動により、Vrefも動くという事
が分る。第5図の従来の回路例では、(6)式のBがVccに
なるから、Vrefが一定になつてしまう。
が分る。第5図の従来の回路例では、(6)式のBがVccに
なるから、Vrefが一定になつてしまう。
(キ)実施例II 第3図は他の実施例を示す。
これも、電源BをトランジスタQ1の電源としている。
(6)式の関係は同様に成立する。
レベル交換部に当る部分が少し異なつている。
トランジスタQ1のコレクタとアースの間に抵抗R7と定電
圧ダイオードD3の直列体を設けている。D3に並列にR10
をつないでいる。
圧ダイオードD3の直列体を設けている。D3に並列にR10
をつないでいる。
負荷が駆動され、U点の電圧が下つている時、Q1がオン
になる。R7、D3に電流が流れる。A点の電圧が高くな
る。R7とR10の分圧比を、VccとBの比の値より大きく定
めておき、D3のゼナー電圧をVccと等しく決めておけ
ば、駆動時にA点の電圧はVccに等しく、非駆動時にA
点の電圧はOVになる。
になる。R7、D3に電流が流れる。A点の電圧が高くな
る。R7とR10の分圧比を、VccとBの比の値より大きく定
めておき、D3のゼナー電圧をVccと等しく決めておけ
ば、駆動時にA点の電圧はVccに等しく、非駆動時にA
点の電圧はOVになる。
第2図の回路とA点の出力は反対になるが、どちらを使
つてもよい。
つてもよい。
(ク)効果 駆動すべき指令信号Xを与えていない(X=0)のに、
負荷へ電流が流れている(Y=1)時、監視信号Zも駆
動状態にある事を検出する(Z=1)。
負荷へ電流が流れている(Y=1)時、監視信号Zも駆
動状態にある事を検出する(Z=1)。
指令と監視信号の喰い違いによつて、負荷のソフトリー
ク、制御トランジスタの不良などの故障を検出する事が
できる。
ク、制御トランジスタの不良などの故障を検出する事が
できる。
電源電圧が充放電によつて変動したとしても、駆動状態
(Y=1)は必らず検出することができる。従来の回路
は、電源電圧が高い時、駆動状態を見落すという危険が
あつた。
(Y=1)は必らず検出することができる。従来の回路
は、電源電圧が高い時、駆動状態を見落すという危険が
あつた。
本発明は電源変動に拘わらず、駆動状態の検出が可能で
ある。つまり、負荷の駆動状態の監視能力が向上する。
ある。つまり、負荷の駆動状態の監視能力が向上する。
第1図は本発明の負荷監視回路の構成図。 第2図は実施例を示す回路図。 第3図は他の実施例を示す回路図。 第4図は従来の負荷監視回路の構成図。 第5図は従来の負荷監視回路の回路例図。 第6図は従来の回路の負荷の−端子の電圧と監視回路の
出力Aの伝達特性図。 第7図は本発明の負荷監視回路の、負荷の−端子の電圧
と監視回路の出力Aの伝達特性図。 1……負荷監視回路 2……比較器 5……電源 6……負荷 7……負荷駆動回路 8……電源安定化回路 9……コンピユータ 11……レベル変換部 B……システム電源の電圧 Vcc……固定電源電圧 U……負荷の−端の電圧 A……負荷監視回路の出力 X……指令信号 Y……状態函数 Z……監視信号
出力Aの伝達特性図。 第7図は本発明の負荷監視回路の、負荷の−端子の電圧
と監視回路の出力Aの伝達特性図。 1……負荷監視回路 2……比較器 5……電源 6……負荷 7……負荷駆動回路 8……電源安定化回路 9……コンピユータ 11……レベル変換部 B……システム電源の電圧 Vcc……固定電源電圧 U……負荷の−端の電圧 A……負荷監視回路の出力 X……指令信号 Y……状態函数 Z……監視信号
Claims (1)
- 【請求項1】バッテリー電源Bに+端が接続された負荷
と、負荷の一端に接続され負荷を駆動するための負荷駆
動回路とよりなる自動車の負荷駆動装置に設けられ、負
荷の一端の電圧Uと、バッテリー電源Bから一定電圧V0
だけ低い基準電圧Vrefとを比較し、負荷の駆動、非駆動
を表わす監視信号を発し、負荷が非駆動時において、駆
動回路と負荷の−端の接続点の電圧Uが基準電圧Vrefよ
り低くなった場合に、負荷駆動回路が異常であることを
検出できるようにした事を特徴とする負荷監視回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60270260A JPH0695123B2 (ja) | 1985-11-30 | 1985-11-30 | 負荷監視回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60270260A JPH0695123B2 (ja) | 1985-11-30 | 1985-11-30 | 負荷監視回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62128846A JPS62128846A (ja) | 1987-06-11 |
JPH0695123B2 true JPH0695123B2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=17483770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60270260A Expired - Lifetime JPH0695123B2 (ja) | 1985-11-30 | 1985-11-30 | 負荷監視回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0695123B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2503445B2 (ja) * | 1986-10-02 | 1996-06-05 | 井関農機株式会社 | 農作業機の異常診断方式 |
KR101017007B1 (ko) | 2008-08-19 | 2011-02-23 | 주식회사 현대오토넷 | 에어백 시스템의 진단장치 및 방법 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5551713U (ja) * | 1978-09-30 | 1980-04-05 | ||
JPS57138756U (ja) * | 1981-02-25 | 1982-08-30 | ||
JPS5918042U (ja) * | 1982-07-26 | 1984-02-03 | 株式会社小糸製作所 | ランプ断線検出装置 |
-
1985
- 1985-11-30 JP JP60270260A patent/JPH0695123B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62128846A (ja) | 1987-06-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |