JPH0682035B2 - 低温液化ガスの蓄熱装置 - Google Patents
低温液化ガスの蓄熱装置Info
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- JPH0682035B2 JPH0682035B2 JP63081629A JP8162988A JPH0682035B2 JP H0682035 B2 JPH0682035 B2 JP H0682035B2 JP 63081629 A JP63081629 A JP 63081629A JP 8162988 A JP8162988 A JP 8162988A JP H0682035 B2 JPH0682035 B2 JP H0682035B2
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- heat exchanger
- gas
- passage
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/14—Thermal energy storage
Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は低温液化ガス、たとえば液化天然ガスなどの冷
熱を蓄熱するための装置に関する。
熱を蓄熱するための装置に関する。
従来の技術 液化天然ガスを貯留する基地において冷熱を利用する設
備は、たとえば、その液化天然ガスを貯留しているタン
クの上部から常に発生するいわゆるボイルオフガスを再
液化してタンクに戻す再液化設備であり、また空気分離
設備、液化炭酸ガス製造設備および冷凍倉庫などの設備
がある。これらの各設備では、使用する冷熱量は1日を
通してほぼ一定である。これに対して都市ガスとして使
用される液化天然ガスの流量は、昼夜によつて大きく変
動し、昼間の使用量は多いけれども、夜間の使用量は小
さい。したがつて液化天然ガスの冷熱を利用する前記各
設備では、夜間のガス送出量に依存して、これら設備の
規模および稼働率が決められてしまうという問題があ
る。また中小規模の液化天然ガスを貯留するサテライト
基地においても、昼夜のガスの送出量に大きな変動があ
り、したがつてこのような基地では液化天然ガスの冷熱
は有効に利用されずに、たとえば空気と熱交換され無駄
に捨て去られている。
備は、たとえば、その液化天然ガスを貯留しているタン
クの上部から常に発生するいわゆるボイルオフガスを再
液化してタンクに戻す再液化設備であり、また空気分離
設備、液化炭酸ガス製造設備および冷凍倉庫などの設備
がある。これらの各設備では、使用する冷熱量は1日を
通してほぼ一定である。これに対して都市ガスとして使
用される液化天然ガスの流量は、昼夜によつて大きく変
動し、昼間の使用量は多いけれども、夜間の使用量は小
さい。したがつて液化天然ガスの冷熱を利用する前記各
設備では、夜間のガス送出量に依存して、これら設備の
規模および稼働率が決められてしまうという問題があ
る。また中小規模の液化天然ガスを貯留するサテライト
基地においても、昼夜のガスの送出量に大きな変動があ
り、したがつてこのような基地では液化天然ガスの冷熱
は有効に利用されずに、たとえば空気と熱交換され無駄
に捨て去られている。
このような問題を解決するために、液化天然ガスなどの
冷熱を蓄熱するための構成は、単純には、第6図および
第7図に示されるものが考えられるであろう。第6図は
蓄熱装置の縦断面図であり、第7図は第6図の切断面線
VII-VIIから見た断面図である。これらの図面を参照し
て、容器1内には蓄冷剤2が貯留されており、この蓄冷
剤2内にはたとえばアルミニウム製のフイン付伝熱管3,
4が浸漬される。液化天然ガス(略称LNG)は、一方の伝
熱管3内を通過した後に気化されて都市ガスとして供給
される。液化天然ガスを貯留するタンクのボイルオフガ
スは、被冷却媒体として、他方の伝熱管4内を通過し、
これによつて冷却されて再液化され、タンクに戻され
る。一方の伝熱管3内を流れる液化天然ガスによつて、
蓄冷剤2が冷却されて冷熱が蓄えられ、この蓄冷剤2に
よつて他方の伝熱管4内を流れる被冷却媒体であるボイ
ルオフガスが冷却されることになる。したがつて一方の
伝熱管3を通る液化天然ガスの流量が大きいときには、
蓄冷剤2が冷却されて冷熱が蓄えられる。この伝熱管3
に流れる液化天然ガスの流量が零または僅かであるとき
には、蓄冷剤2に蓄えられている冷熱によつて伝熱管4
内を流れるガスが冷却されることになる。したがつて液
化天然ガスの量が大きく変動しても、ボイルオフガスの
連続的な大量の冷却を、常に行うことができるようにな
る。
冷熱を蓄熱するための構成は、単純には、第6図および
第7図に示されるものが考えられるであろう。第6図は
蓄熱装置の縦断面図であり、第7図は第6図の切断面線
VII-VIIから見た断面図である。これらの図面を参照し
て、容器1内には蓄冷剤2が貯留されており、この蓄冷
剤2内にはたとえばアルミニウム製のフイン付伝熱管3,
4が浸漬される。液化天然ガス(略称LNG)は、一方の伝
熱管3内を通過した後に気化されて都市ガスとして供給
される。液化天然ガスを貯留するタンクのボイルオフガ
スは、被冷却媒体として、他方の伝熱管4内を通過し、
これによつて冷却されて再液化され、タンクに戻され
る。一方の伝熱管3内を流れる液化天然ガスによつて、
蓄冷剤2が冷却されて冷熱が蓄えられ、この蓄冷剤2に
よつて他方の伝熱管4内を流れる被冷却媒体であるボイ
ルオフガスが冷却されることになる。したがつて一方の
伝熱管3を通る液化天然ガスの流量が大きいときには、
蓄冷剤2が冷却されて冷熱が蓄えられる。この伝熱管3
に流れる液化天然ガスの流量が零または僅かであるとき
には、蓄冷剤2に蓄えられている冷熱によつて伝熱管4
内を流れるガスが冷却されることになる。したがつて液
化天然ガスの量が大きく変動しても、ボイルオフガスの
連続的な大量の冷却を、常に行うことができるようにな
る。
発明が解決すべき課題 このような第6図および第7図に示される単純に考えら
れる構造では、一方の伝熱管3によつて蓄冷剤2が冷却
され、この冷却された蓄冷剤2によつて他方の伝熱管4
内を流れるボイルオフガスが冷却されることになるの
で、液化天然ガスとボイルオフガスとの円滑なかつ効率
のよい熱交換を行うことが行われず、特に伝熱管3,4の
相互の間隔が離れているときには、熱交換効率は著しく
悪化することになる。
れる構造では、一方の伝熱管3によつて蓄冷剤2が冷却
され、この冷却された蓄冷剤2によつて他方の伝熱管4
内を流れるボイルオフガスが冷却されることになるの
で、液化天然ガスとボイルオフガスとの円滑なかつ効率
のよい熱交換を行うことが行われず、特に伝熱管3,4の
相互の間隔が離れているときには、熱交換効率は著しく
悪化することになる。
またこのような構成では、被冷却流体であるボイルオフ
ガスの伝熱管4の出口における温度は、蓄冷剤2の温度
よりも高い。したがつて被冷却流体をもつと低い温度
に、冷却することが望まれる。
ガスの伝熱管4の出口における温度は、蓄冷剤2の温度
よりも高い。したがつて被冷却流体をもつと低い温度
に、冷却することが望まれる。
本発明の目的は熱交換効率が優れており、被冷却流体を
十分に低い温度に冷却することができるようにした低温
液化ガスを蓄熱する装置を提供することである。
十分に低い温度に冷却することができるようにした低温
液化ガスを蓄熱する装置を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、蓄冷剤を貯留する容器と、 1組の第1および第2熱交換器であつて、 少なくとも外周部に設けられた低温液化ガスの第1通路
と、 前記第1通路と伝熱壁を介して設けられた被冷却流体の
第2通路と、 第1熱交換器の上部に設けられた第1通路の入口部と第
2通路の出口部と、 第1熱交換器の下部と第2熱交換器の下部とで第1通路
同志を連絡する第1連絡管と、 第1熱交換器の下部と第2熱交換器の下部とで第2通路
同志を連絡する第2連絡管と、 第2熱交換器の上部に設けられた第1通路の出口部と第
2通路の入口部とを含む第1および第2熱交換器の少な
くとも1組と、 各熱交換器の上部を固定した、前記容器の蓋を兼ねる取
外し取付け自在の取付部材とから成り、 前記容器内の蓄冷剤に各熱交換器を浸漬し、取付部材で
蓋をすることを特徴とする低温液化ガスの蓄熱装置であ
る。
と、 前記第1通路と伝熱壁を介して設けられた被冷却流体の
第2通路と、 第1熱交換器の上部に設けられた第1通路の入口部と第
2通路の出口部と、 第1熱交換器の下部と第2熱交換器の下部とで第1通路
同志を連絡する第1連絡管と、 第1熱交換器の下部と第2熱交換器の下部とで第2通路
同志を連絡する第2連絡管と、 第2熱交換器の上部に設けられた第1通路の出口部と第
2通路の入口部とを含む第1および第2熱交換器の少な
くとも1組と、 各熱交換器の上部を固定した、前記容器の蓋を兼ねる取
外し取付け自在の取付部材とから成り、 前記容器内の蓄冷剤に各熱交換器を浸漬し、取付部材で
蓋をすることを特徴とする低温液化ガスの蓄熱装置であ
る。
また本発明は、前記蓄冷剤が、低温液化ガスの温度より
も高い凝固点を有することを特徴とする。
も高い凝固点を有することを特徴とする。
作用 本発明に従えば、容器内に蓄冷剤を貯留しておき、この
蓄冷剤内には熱交換器を浸漬する。熱交換器の少なくと
も外周部には低温液化ガス、たとえば液化天然ガスが導
かれる第1通路が形成される。したがつてこの低温液化
ガスが第1通路を通過することによつて、蓄冷剤が冷却
される。
蓄冷剤内には熱交換器を浸漬する。熱交換器の少なくと
も外周部には低温液化ガス、たとえば液化天然ガスが導
かれる第1通路が形成される。したがつてこの低温液化
ガスが第1通路を通過することによつて、蓄冷剤が冷却
される。
被冷却流体が導かれる第2通路は、低温液化ガスが導か
れる第1通路と伝熱壁を介して形成されているので、第
1通路に前述のように低温液化ガスが導かれることによ
つて、その伝熱壁を介して第2通路内の被冷却流体が冷
却される。したがつて低温液化ガスが第1通路に導かれ
ているときには、低温液化ガスの温度に近似した十分に
低い温度にまで被冷却流体が冷却されることになる。し
たがつて熱交換効率を向上することができる。また各熱
交換器の上部が容器の蓋を兼ねる取付部材に固定され、
本装置を使用中は、容器中の蓄冷剤に各熱交換器を浸漬
して蓋をし、保守作業時は、取付部材とともに各熱交換
器を一斉に容器から取出すことが可能になる。
れる第1通路と伝熱壁を介して形成されているので、第
1通路に前述のように低温液化ガスが導かれることによ
つて、その伝熱壁を介して第2通路内の被冷却流体が冷
却される。したがつて低温液化ガスが第1通路に導かれ
ているときには、低温液化ガスの温度に近似した十分に
低い温度にまで被冷却流体が冷却されることになる。し
たがつて熱交換効率を向上することができる。また各熱
交換器の上部が容器の蓋を兼ねる取付部材に固定され、
本装置を使用中は、容器中の蓄冷剤に各熱交換器を浸漬
して蓋をし、保守作業時は、取付部材とともに各熱交換
器を一斉に容器から取出すことが可能になる。
また本発明では、蓄冷剤は、低温液化ガスの温度よりも
高い凝固点を有しており、したがつて蓄冷剤によつて低
温液化ガスの冷熱を受けて凝固し、大きな蓄熱を達成す
ることができる。またこうして凝固した蓄冷剤によつ
て、被冷却流体を大きな融解熱で十分に冷却することが
可能となる。
高い凝固点を有しており、したがつて蓄冷剤によつて低
温液化ガスの冷熱を受けて凝固し、大きな蓄熱を達成す
ることができる。またこうして凝固した蓄冷剤によつ
て、被冷却流体を大きな融解熱で十分に冷却することが
可能となる。
実施例 第1図は、本発明の一実施例の蓄熱装置6の縦断面図で
ある。この蓄熱装置6は、第2図に示される液化天然ガ
スを貯留するタンク7の上部から発生するボイルオフガ
スを、再液化するために用いられる。ボイルオフガス
は、タンク7の上部から管路8を経て圧縮機9によつて
圧縮され、管路10から蓄熱装置6に導かれ、ここでボイ
ルオフガスは冷却されて液化され、液ドラム12に貯留さ
れる。この液ドラム12内の液化天然ガスは、管路13から
タンク7に戻される。タンク7内の液化天然ガスは、ポ
ンプ14によつて管路15から蓄熱装置6に導かれ、これに
よつて前述のようにボイルオフガスが冷却されて再液化
た行われる。蓄熱装置6を介する管路15からの液化天然
ガスは、管路16から気化器17に導かれて、たとえば海水
によつて、気化される。気化器17において気化されたガ
スは、管路18から、都市ガスとして使用に供される。し
たがつて昼間には、使用量が大きく、夜間にはその使用
量は小さい。したがつて蓄熱装置6において管路15,16
を流れる液化天然ガスの流量が大幅に変動して、減少し
ても、ボイルオフガスを十分に液化することができるよ
うにするために、昼間における液化天然ガスの流量が大
きいときにおいて、その液化天然ガスの冷熱を蓄熱装置
6において蓄熱しておき、夜間は液化天然ガスの流量が
小さくても、ボイルオフガスを十分に冷却して再液化す
ることを可能にする。
ある。この蓄熱装置6は、第2図に示される液化天然ガ
スを貯留するタンク7の上部から発生するボイルオフガ
スを、再液化するために用いられる。ボイルオフガス
は、タンク7の上部から管路8を経て圧縮機9によつて
圧縮され、管路10から蓄熱装置6に導かれ、ここでボイ
ルオフガスは冷却されて液化され、液ドラム12に貯留さ
れる。この液ドラム12内の液化天然ガスは、管路13から
タンク7に戻される。タンク7内の液化天然ガスは、ポ
ンプ14によつて管路15から蓄熱装置6に導かれ、これに
よつて前述のようにボイルオフガスが冷却されて再液化
た行われる。蓄熱装置6を介する管路15からの液化天然
ガスは、管路16から気化器17に導かれて、たとえば海水
によつて、気化される。気化器17において気化されたガ
スは、管路18から、都市ガスとして使用に供される。し
たがつて昼間には、使用量が大きく、夜間にはその使用
量は小さい。したがつて蓄熱装置6において管路15,16
を流れる液化天然ガスの流量が大幅に変動して、減少し
ても、ボイルオフガスを十分に液化することができるよ
うにするために、昼間における液化天然ガスの流量が大
きいときにおいて、その液化天然ガスの冷熱を蓄熱装置
6において蓄熱しておき、夜間は液化天然ガスの流量が
小さくても、ボイルオフガスを十分に冷却して再液化す
ることを可能にする。
第3図は、第1図の切断面線III-IIIから見た水平断面
図である。直円筒状の容器20内には、蓄冷剤21が貯留さ
れている。この容器20内の蓄冷剤21内には、2本1組の
熱交換器22が1組または複数組(この実施例では2組4
本)が、水平面内で仮想正方形の各辺の位置に配置され
て浸漬される。
図である。直円筒状の容器20内には、蓄冷剤21が貯留さ
れている。この容器20内の蓄冷剤21内には、2本1組の
熱交換器22が1組または複数組(この実施例では2組4
本)が、水平面内で仮想正方形の各辺の位置に配置され
て浸漬される。
第4図は、これらの熱交換器22a〜22dの相互の配管系統
図である。管路15からの液化天然ガスは、第1熱交換器
22dの入口部に入り、第1熱交換器22dの下部から第1連
絡管23を経て第2熱交換器22cの下部に導かれ、さらに
第2熱交換器22cの上部の出口部から管路24を経て、次
の組の第1熱交換器22bの上部の入口部に導かれ、また
第1熱交換器22bの下部から第1連絡管25を経て第2熱
交換器22aを通つてこの出口部から管路16に排出され
る。被冷却流体であるボイルオフガスは、管路10から第
2熱交換器22aの上部の入口部から入り、ここから第2
連絡管26を経て第1熱交換器22bの下部に導かれ、第1
熱交換器22bの上部の出口部からさらに管路27を通つて
次の組の第2熱交換器22cの上部の入口部に導かれ、続
いて第2連絡管28から第1熱交換器22dの下部に導かれ
て冷却されて液化され、こうして再液化された液化天然
ガスは第1熱交換器22aの上部の出口部から管路11に排
出され、こうして液化天然ガスと被冷却流体とは、向流
熱交換される。第1および第2連絡管23,25,26,28およ
び管路24,28は熱変形を許容することができるようにす
るために、湾曲して形成されている。
図である。管路15からの液化天然ガスは、第1熱交換器
22dの入口部に入り、第1熱交換器22dの下部から第1連
絡管23を経て第2熱交換器22cの下部に導かれ、さらに
第2熱交換器22cの上部の出口部から管路24を経て、次
の組の第1熱交換器22bの上部の入口部に導かれ、また
第1熱交換器22bの下部から第1連絡管25を経て第2熱
交換器22aを通つてこの出口部から管路16に排出され
る。被冷却流体であるボイルオフガスは、管路10から第
2熱交換器22aの上部の入口部から入り、ここから第2
連絡管26を経て第1熱交換器22bの下部に導かれ、第1
熱交換器22bの上部の出口部からさらに管路27を通つて
次の組の第2熱交換器22cの上部の入口部に導かれ、続
いて第2連絡管28から第1熱交換器22dの下部に導かれ
て冷却されて液化され、こうして再液化された液化天然
ガスは第1熱交換器22aの上部の出口部から管路11に排
出され、こうして液化天然ガスと被冷却流体とは、向流
熱交換される。第1および第2連絡管23,25,26,28およ
び管路24,28は熱変形を許容することができるようにす
るために、湾曲して形成されている。
第5図は、第1熱交換器22b,22d、たとえば22dの水平断
面図である。この熱交換器22aは、いわゆるプレート熱
交換器であつて、外周部には液化天然ガスが流れる第1
通路30a,30bが形成され、熱交換器22aの最外周部を構成
する伝熱壁31,32にはフイン33,34が上下に延びて植設さ
れる。第1通路30a,30bは、被冷却流体であるボイルオ
フガスが導かれる第2通路35a,35bと、伝熱壁36,37を介
して仕切られている。この第2通路35a,35bは、伝熱壁3
8,39を介してもう1つの第1通路30cと仕切られてい
る。これらの伝熱壁31,32,36,37,38,39は、取付部材40
によつて固定される。
面図である。この熱交換器22aは、いわゆるプレート熱
交換器であつて、外周部には液化天然ガスが流れる第1
通路30a,30bが形成され、熱交換器22aの最外周部を構成
する伝熱壁31,32にはフイン33,34が上下に延びて植設さ
れる。第1通路30a,30bは、被冷却流体であるボイルオ
フガスが導かれる第2通路35a,35bと、伝熱壁36,37を介
して仕切られている。この第2通路35a,35bは、伝熱壁3
8,39を介してもう1つの第1通路30cと仕切られてい
る。これらの伝熱壁31,32,36,37,38,39は、取付部材40
によつて固定される。
管路15からの液化天然ガスは、第1通路30a,30b,30cを
並列に流れて第1連絡管23から第2熱交換器22cに流れ
る。ボイルオフガスは、第2熱交換器22cから第2連絡
管28を経て第2通路35a,35bを同様に並行に流れて管路1
1から排出される。
並列に流れて第1連絡管23から第2熱交換器22cに流れ
る。ボイルオフガスは、第2熱交換器22cから第2連絡
管28を経て第2通路35a,35bを同様に並行に流れて管路1
1から排出される。
したがつて液化天然ガスが管路15から供給されることに
よつて、伝熱壁31,32およびフイン33,34によつて蓄冷剤
21が冷却されるとともに、伝熱壁36,37,38,39を介して
熱伝達によつて第2通路35a,35b内のボイルオフガスが
冷却される。この第2通路35a,35b内のボイルオフガス
は、上述のように伝熱壁36,37,38,39によつて液化天然
ガスからの冷熱を受けるので、その液化天然ガスに近似
したきわめて低い温度にまで十分に冷却されることが可
能であり、これによつてボイルオフガスの再液化が可能
になる。
よつて、伝熱壁31,32およびフイン33,34によつて蓄冷剤
21が冷却されるとともに、伝熱壁36,37,38,39を介して
熱伝達によつて第2通路35a,35b内のボイルオフガスが
冷却される。この第2通路35a,35b内のボイルオフガス
は、上述のように伝熱壁36,37,38,39によつて液化天然
ガスからの冷熱を受けるので、その液化天然ガスに近似
したきわめて低い温度にまで十分に冷却されることが可
能であり、これによつてボイルオフガスの再液化が可能
になる。
第2熱交換器22a,22cも第1通路と第2通路との流れの
方向が逆になるだけで、上述の第1熱交換器22b,22dと
同様な構成を有する。
方向が逆になるだけで、上述の第1熱交換器22b,22dと
同様な構成を有する。
蓄冷剤21としては、エタノールなどが好適であり、その
凝固点は、液化天然ガスの温度、たとえば−160℃より
も高く、たとえば−130℃〜−90℃である。したがつて
液化天然ガスによつて蓄冷剤が冷却されると、その蓄冷
剤が凝固し、その凝固熱によつて多量の冷熱を蓄えるこ
とが可能になる。この蓄冷剤21の沸点は、たとえば40℃
以上とし、常温での気化を防ぐ。上述のエタノールなど
の蓄冷剤は、凝固および溶融の繰返しに対して安定性が
あり、また不純物の影響によつて相変化に悪影響がなく
好ましいものである。
凝固点は、液化天然ガスの温度、たとえば−160℃より
も高く、たとえば−130℃〜−90℃である。したがつて
液化天然ガスによつて蓄冷剤が冷却されると、その蓄冷
剤が凝固し、その凝固熱によつて多量の冷熱を蓄えるこ
とが可能になる。この蓄冷剤21の沸点は、たとえば40℃
以上とし、常温での気化を防ぐ。上述のエタノールなど
の蓄冷剤は、凝固および溶融の繰返しに対して安定性が
あり、また不純物の影響によつて相変化に悪影響がなく
好ましいものである。
熱交換器22a〜22dは、熱伝導率の良好な材料、たとえば
アルミニウムなどの材料から成る。容器20は低温用鋼板
製である。
アルミニウムなどの材料から成る。容器20は低温用鋼板
製である。
熱交換器22a〜22dは、2本を1組として1組または複数
組設けられることによつて、容器20の蓋を兼ねる取付部
材42(第1図参照)に容易に固定される。これによつて
本装置6を使用中は容器20を蓋をし、熱交換器22a〜22d
を容器20中の蓄冷剤21に浸漬保持し、保守点検時には、
熱交換器22a〜22dを取付部材42によつて一斉に、容器20
から取出すことが可能となり作業性が向上される。さら
に連絡管が蓄冷剤21中で縦方向に単独で通ることがな
く、熱交換を促進するためのフイン33,34を、容器20内
で一様に配置することが可能になる。
組設けられることによつて、容器20の蓋を兼ねる取付部
材42(第1図参照)に容易に固定される。これによつて
本装置6を使用中は容器20を蓋をし、熱交換器22a〜22d
を容器20中の蓄冷剤21に浸漬保持し、保守点検時には、
熱交換器22a〜22dを取付部材42によつて一斉に、容器20
から取出すことが可能となり作業性が向上される。さら
に連絡管が蓄冷剤21中で縦方向に単独で通ることがな
く、熱交換を促進するためのフイン33,34を、容器20内
で一様に配置することが可能になる。
またこれらの熱交換器22a〜22dには、液化天然ガスおよ
び被冷却流体であるボイルオフガスが直列に導かれ、し
たがつて並列に流す場合に比べて液化天然ガスおよびボ
イルオフガスの偏流のおそれがない。またこのように直
列で液化天然ガスおよびボイルオフガスが流れることに
よつて、各熱交換器22a〜22d毎にそれらの表面温度が異
なることになり、したがつて蓄冷剤の凝固時に、凝固箇
所の順位が生じることになる。したがつて凝固に伴う体
積変化を、未凝固部から凝固による体積変化を上下方向
に吸収することができる。そのため容器20に無理な力が
作用することが防がれる。
び被冷却流体であるボイルオフガスが直列に導かれ、し
たがつて並列に流す場合に比べて液化天然ガスおよびボ
イルオフガスの偏流のおそれがない。またこのように直
列で液化天然ガスおよびボイルオフガスが流れることに
よつて、各熱交換器22a〜22d毎にそれらの表面温度が異
なることになり、したがつて蓄冷剤の凝固時に、凝固箇
所の順位が生じることになる。したがつて凝固に伴う体
積変化を、未凝固部から凝固による体積変化を上下方向
に吸収することができる。そのため容器20に無理な力が
作用することが防がれる。
本発明の他の実施例として、被冷却流体は、たとえばフ
ロンタービンを駆動するフロンガスを凝縮するために用
いることができ、このフロンタービンによつて発電機を
駆動して、冷熱発電を行うことができる。本発明のさら
に他の実施例として、冷凍倉庫など低温処理食品加工工
場などにおいて、フロンを冷却してたとえば−80℃前後
の冷凍を達成するためにもまた用いることができる。
ロンタービンを駆動するフロンガスを凝縮するために用
いることができ、このフロンタービンによつて発電機を
駆動して、冷熱発電を行うことができる。本発明のさら
に他の実施例として、冷凍倉庫など低温処理食品加工工
場などにおいて、フロンを冷却してたとえば−80℃前後
の冷凍を達成するためにもまた用いることができる。
さらにまた本発明では、液化天然ガスに代えて液体窒
素、液体酸素などを用いることができる。
素、液体酸素などを用いることができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、良好な熱交換効率で、被
冷却流体を低温液化ガスの温度にごく近似した温度にま
で冷却することが可能になり、保守点検時には、取付部
材と各熱交換器とが一体となつて一斉に容器から取出せ
て作業性が向上し、容器内に連絡管が単独で縦方向に通
ることがなく熱交換効率が向上できる。さらに蓄冷剤
は、低温液化ガスの温度よりも高い凝固点を有すること
によつて、大量の冷熱を蓄えることが可能になる。
冷却流体を低温液化ガスの温度にごく近似した温度にま
で冷却することが可能になり、保守点検時には、取付部
材と各熱交換器とが一体となつて一斉に容器から取出せ
て作業性が向上し、容器内に連絡管が単独で縦方向に通
ることがなく熱交換効率が向上できる。さらに蓄冷剤
は、低温液化ガスの温度よりも高い凝固点を有すること
によつて、大量の冷熱を蓄えることが可能になる。
第1図は本発明の一実施例の縦断面図、第2図は蓄熱装
置6を用いたボイルオフガスの再液化設備の配管系統
図、第3図は第1図の切断面線III-IIIから見た水平断
面図、第4図は2組4本の第1および第2熱交換器22a
〜22dの配管系統図、第5図は第1熱交換器22dの水平断
面図、第6図は単純に考えられる蓄熱装置の縦断面図、
第7図は第6図の切断面線VII-VIIから見た断面図であ
る。 6…蓄熱装置、20…容器、21…蓄冷剤、22a,22c…第2
熱交換器、22b,22d…第1熱交換器、23,25…第1連絡
管、26,28…第2連絡管、30a,30b,30c…第1通路、31,3
2,36,37,38,39…伝熱壁、33,34…フイン、35a,35b…第
2通路
置6を用いたボイルオフガスの再液化設備の配管系統
図、第3図は第1図の切断面線III-IIIから見た水平断
面図、第4図は2組4本の第1および第2熱交換器22a
〜22dの配管系統図、第5図は第1熱交換器22dの水平断
面図、第6図は単純に考えられる蓄熱装置の縦断面図、
第7図は第6図の切断面線VII-VIIから見た断面図であ
る。 6…蓄熱装置、20…容器、21…蓄冷剤、22a,22c…第2
熱交換器、22b,22d…第1熱交換器、23,25…第1連絡
管、26,28…第2連絡管、30a,30b,30c…第1通路、31,3
2,36,37,38,39…伝熱壁、33,34…フイン、35a,35b…第
2通路
Claims (2)
- 【請求項1】蓄冷剤を貯留する容器と、 1組の第1および第2熱交換器であつて、 少なくとも外周部に設けられた低温液化ガスの第1通路
と、 前記第1通路と伝熱壁を介して設けられた被冷却流体の
第2通路と、 第1熱交換器の上部に設けられた第1通路の入口部と第
2通路の出口部と、 第1熱交換器の下部と第2熱交換器の下部とで第1通路
同志を連絡する第1連絡管と、 第1熱交換器の下部と第2熱交換器の下部とで第2通路
同志を連絡する第2連絡管と、 第2熱交換器の上部に設けられた第1通路の出口部と第
2通路の入口部とを含む第1および第2熱交換器の少な
くとも1組と、 各熱交換器の上部を固定した、前記容器の蓋を兼ねる取
外し取付け自在の取付部材とから成り、 前記容器内の蓄冷剤に各熱交換器を浸漬し、取付部材で
蓋をすることを特徴とする低温液化ガスの蓄熱装置。 - 【請求項2】前記蓄冷剤は、低温液化ガスの温度よりも
高い凝固点を有することを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の低温液化ガスの蓄熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63081629A JPH0682035B2 (ja) | 1988-04-02 | 1988-04-02 | 低温液化ガスの蓄熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63081629A JPH0682035B2 (ja) | 1988-04-02 | 1988-04-02 | 低温液化ガスの蓄熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01256792A JPH01256792A (ja) | 1989-10-13 |
JPH0682035B2 true JPH0682035B2 (ja) | 1994-10-19 |
Family
ID=13751626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63081629A Expired - Lifetime JPH0682035B2 (ja) | 1988-04-02 | 1988-04-02 | 低温液化ガスの蓄熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0682035B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016178911A1 (en) * | 2015-05-01 | 2016-11-10 | Thermo King Corporation | Integrated thermal energy module within an air-cooled evaporator design |
JP2024508646A (ja) | 2021-02-07 | 2024-02-28 | オクトパス エナジー ヒーティング リミテッド | ユーティリティ消費を管理するための方法及びシステム |
GB202101678D0 (en) * | 2021-02-07 | 2021-03-24 | Octopus Energy Ltd | Methods and systems and apparatus to support reduced energy and water usage |
US12117205B2 (en) | 2021-02-07 | 2024-10-15 | Octopus Energy Heating Limited | Methods and systems and apparatus to support reduced energy and water usage |
GB2613712B (en) | 2021-02-07 | 2024-01-24 | Octopus Energy Heating Ltd | Methods of configuring and controlling hot water supply installations |
KR102695178B1 (ko) | 2021-02-07 | 2024-08-16 | 옥토퍼스 에너지 히팅 리미티드 | 물 제공 시스템의 감소된 온도의 물 공급 모드 |
WO2022168024A1 (en) * | 2021-02-07 | 2022-08-11 | Octopus Energy Group Limited | Energy storage arrangements and installations including such energy storage arrangements |
US12222135B2 (en) | 2021-02-07 | 2025-02-11 | Octopus Energy Heating Limited | Methods and systems for predictive heated water provision |
KR20230157945A (ko) | 2021-02-07 | 2023-11-17 | 옥토퍼스 에너지 히팅 리미티드 | 히트 펌프 제상 사이클을 수행하기 위한 방법들 및시스템들 |
EP4288716B1 (en) | 2021-02-07 | 2025-02-26 | Octopus Energy Heating Limited | Methods and systems for modulating energy usage |
US12247748B2 (en) | 2021-02-07 | 2025-03-11 | Octopus Energy Heating Limited | Heating installations, methods and systems |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59180291A (ja) * | 1983-03-31 | 1984-10-13 | Toshiba Corp | 蓄熱槽 |
-
1988
- 1988-04-02 JP JP63081629A patent/JPH0682035B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01256792A (ja) | 1989-10-13 |
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