JPH0679897B2 - 車両の4輪操舵装置 - Google Patents
車両の4輪操舵装置Info
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- JPH0679897B2 JPH0679897B2 JP2405686A JP2405686A JPH0679897B2 JP H0679897 B2 JPH0679897 B2 JP H0679897B2 JP 2405686 A JP2405686 A JP 2405686A JP 2405686 A JP2405686 A JP 2405686A JP H0679897 B2 JPH0679897 B2 JP H0679897B2
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- Japan
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- steering
- vehicle
- wheel steering
- speed
- vehicle speed
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D7/00—Steering linkage; Stub axles or their mountings
- B62D7/06—Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
- B62D7/14—Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
- B62D7/148—Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering provided with safety devices
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は前輪と共に後輪をも転舵するようにした車両の
4輪操舵装置に関する。
4輪操舵装置に関する。
(従来技術) 車両のなかには、所謂4輪操舵と呼ばれるように、前輪
と共に後輪をも転舵させるようにしたものがある。
と共に後輪をも転舵させるようにしたものがある。
この4輪操舵では前輪転舵角に対する後輪転舵角の比、
つまり後輪転舵比を、所定の転舵特性に基づいて制御す
ることが一般的である。
つまり後輪転舵比を、所定の転舵特性に基づいて制御す
ることが一般的である。
この転舵特性の一例として、特開昭55−91457号公報に
見られるように、転舵特性を車速に感応させ、その特性
を、高速時では低速時に比べて相対的に同位相側、つま
り車両の安定性を高める制御方向に設定することが考え
られている。
見られるように、転舵特性を車速に感応させ、その特性
を、高速時では低速時に比べて相対的に同位相側、つま
り車両の安定性を高める制御方向に設定することが考え
られている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記提案のように、車速に感応させた転舵制御をするも
のにあっては、車両の加速状態では相対的に同位相方向
への転舵比の変更がなされ、一方車両の減速状態では相
対的に逆位相方向への転舵の変更がなされることとな
る。この場合、同位相方向への転舵変更は、車両を安定
させる制御方向であり、よりすみやかに転舵を変化させ
ることが望ましい。
のにあっては、車両の加速状態では相対的に同位相方向
への転舵比の変更がなされ、一方車両の減速状態では相
対的に逆位相方向への転舵の変更がなされることとな
る。この場合、同位相方向への転舵変更は、車両を安定
させる制御方向であり、よりすみやかに転舵を変化させ
ることが望ましい。
一方、逆位相方向への転舵の変更がなされるときには、
車両の挙動を敏捷にする方向への制御であり、車両の安
全性の確保の面から比較的ゆっくりと転舵を変化させる
ことが望ましい。
車両の挙動を敏捷にする方向への制御であり、車両の安
全性の確保の面から比較的ゆっくりと転舵を変化させる
ことが望ましい。
そこで、本発明の目的は、高速時における後輪転舵特性
が、低速時に比べて相対的に同位相側に設定された車両
の4輪操舵装置を前提として、車両の走行状態に応じ
て、転舵変化の制御速度を変えることにより車両の走行
安定性を確保するようにした車両の4輪操舵装置の提供
を目的とする。
が、低速時に比べて相対的に同位相側に設定された車両
の4輪操舵装置を前提として、車両の走行状態に応じ
て、転舵変化の制御速度を変えることにより車両の走行
安定性を確保するようにした車両の4輪操舵装置の提供
を目的とする。
(問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成すべく、本発明にあっては、車両の加
速状態、つまり後輪転舵の変更が同位相方向へなされる
ときには、転舵変化の制御速度を相対的に速く、一方、
車両の減速状態、つまり逆位相方向へ後輪転舵の変更が
なされるときには、転舵変化の制御速度を相対的に遅く
するようにしてある。
速状態、つまり後輪転舵の変更が同位相方向へなされる
ときには、転舵変化の制御速度を相対的に速く、一方、
車両の減速状態、つまり逆位相方向へ後輪転舵の変更が
なされるときには、転舵変化の制御速度を相対的に遅く
するようにしてある。
具体的には、第1図に示すように、 車両の加速状態、減速状態を判別する走行状態判別手段
と、 該走行状態判別手段からの信号を受け、車両が減速状態
にあるときには、加速状態にあるときに比べ、後輪転舵
変化の制御速度を遅くする制御速度調整手段と、を備え
た構成としたものである。
と、 該走行状態判別手段からの信号を受け、車両が減速状態
にあるときには、加速状態にあるときに比べ、後輪転舵
変化の制御速度を遅くする制御速度調整手段と、を備え
た構成としたものである。
(実施例) 以下本発明の実施例を添付した図面に基いて説明する。
第2図において、1Rは右前輪、1Lは左前輪、2Rは右後
輪、2Lは左前輪であり、左右の前輪1R、1Lは前輪転舵機
構Aにより連係され、また左右の後輪2R、2Lは後輪転舵
機構Bにより連係されている。
輪、2Lは左前輪であり、左右の前輪1R、1Lは前輪転舵機
構Aにより連係され、また左右の後輪2R、2Lは後輪転舵
機構Bにより連係されている。
前輪転舵機構Aは、実施例では、それぞれ左右一対のナ
ックルアーム3R、3Lおよびタイロッド4R、4Lと、該左右
一対のタイロッド4R、4L同志を連結するリレーロッド5
とから構成されている。この前輪転舵機構Aにはステア
リング機構Cが連係されており、このステアリング機構
Cは、実施例ではラックアンドピニオン式とされてい
る。すなわち、リレーロッド5にはラック6が形成され
る一方、該ラック6と噛合うピニオン7が、シャフト8
を介してハンドル9に連結されている。これにより、ハ
ンドル9を右に切るような操作をしたときは、リレーロ
ッド5が第2図左方へ変位して、ナックルアーム3R、3L
がその回動中心3R′、3L′を中心にして上記ハンドル9
の操作変位量つまりハンドル舵角に応じた分だけ同図時
計方向に転舵される。同様に、ハンドル9を左に切る操
作をしたときは、この操作変位量に応じて、左右前輪1
R、1Lが左へ転舵されることとなる。
ックルアーム3R、3Lおよびタイロッド4R、4Lと、該左右
一対のタイロッド4R、4L同志を連結するリレーロッド5
とから構成されている。この前輪転舵機構Aにはステア
リング機構Cが連係されており、このステアリング機構
Cは、実施例ではラックアンドピニオン式とされてい
る。すなわち、リレーロッド5にはラック6が形成され
る一方、該ラック6と噛合うピニオン7が、シャフト8
を介してハンドル9に連結されている。これにより、ハ
ンドル9を右に切るような操作をしたときは、リレーロ
ッド5が第2図左方へ変位して、ナックルアーム3R、3L
がその回動中心3R′、3L′を中心にして上記ハンドル9
の操作変位量つまりハンドル舵角に応じた分だけ同図時
計方向に転舵される。同様に、ハンドル9を左に切る操
作をしたときは、この操作変位量に応じて、左右前輪1
R、1Lが左へ転舵されることとなる。
後輪転舵機構Bも、前輪転舵機構Aと同様に、それぞれ
左右一対のナックルアーム10R、10Lおよびタイロッド11
R、11Lと、該タイロッド11R、11L同志を連結するリレー
ロッド12と、を有し、実施例では、後輪転舵機構Bが油
圧式のパワーステアリング機構Dを備えた構成とされて
いる。
左右一対のナックルアーム10R、10Lおよびタイロッド11
R、11Lと、該タイロッド11R、11L同志を連結するリレー
ロッド12と、を有し、実施例では、後輪転舵機構Bが油
圧式のパワーステアリング機構Dを備えた構成とされて
いる。
このパワーステアリング機構Dについて説明すると、リ
レーロッド12にはシリンダ装置13が付設されて、そのシ
リンダ13aが車体に固定される一方、シリンダ13a内を2
室13b、13cに画成するピストン13dが、リレーロッド12
に一体化されている。このシリンダ13a内の2室13b、13
cは、配管14あるいは15を介してコントロールバルブ16
に接続されている。また、このコントロールバルブ16に
は、それぞれリザーバタンク17より伸びる配管18、19が
接続され、オイル供給管となる配管18には、図示を略す
エンジンにより駆動されるオイルポンプ20が接続されて
いる。上記コントロールバルブ16は、そのコントロール
ロッド21がスライディング式とされたいわゆるブースタ
バルブタイプ(スプールタイプ)とされて、該コントロ
ールロッド21の入力部21aが後述する転舵比変更装置E
の移動部材として兼用され、またコントロールロッド21
の出力部21bは、後輪転舵機構Bのリレーロッド12に一
体化されている。
レーロッド12にはシリンダ装置13が付設されて、そのシ
リンダ13aが車体に固定される一方、シリンダ13a内を2
室13b、13cに画成するピストン13dが、リレーロッド12
に一体化されている。このシリンダ13a内の2室13b、13
cは、配管14あるいは15を介してコントロールバルブ16
に接続されている。また、このコントロールバルブ16に
は、それぞれリザーバタンク17より伸びる配管18、19が
接続され、オイル供給管となる配管18には、図示を略す
エンジンにより駆動されるオイルポンプ20が接続されて
いる。上記コントロールバルブ16は、そのコントロール
ロッド21がスライディング式とされたいわゆるブースタ
バルブタイプ(スプールタイプ)とされて、該コントロ
ールロッド21の入力部21aが後述する転舵比変更装置E
の移動部材として兼用され、またコントロールロッド21
の出力部21bは、後輪転舵機構Bのリレーロッド12に一
体化されている。
このようなパワーステアリング機構Dにあっては、既知
のように、上記コントロールロッド21が第2図左方向に
変位されると、リレーロッド12が第2図左方向へ変位さ
れ、これにより、ナックルアーム10R、10Lがその回動中
心10R′、10L′を中心にして第2図時計方向に回動し
て、後輪2R、2Lが右へ転舵される。そして、この転舵の
際、コントロールロッド21の変位量に応じて、シリンダ
装置13の室13b内にはオイルが供給され、上記リレーロ
ッド12を駆動するのを補助する(倍力作用)。同様に、
コントロールロッド21を第2図右方向に変位させたとき
は、この変位量に応じて、シリンダ装置13の倍力作用を
受けつつ(オイルは室13bへ供給される)、後輪2R、2L
が左へ転舵されることになる。
のように、上記コントロールロッド21が第2図左方向に
変位されると、リレーロッド12が第2図左方向へ変位さ
れ、これにより、ナックルアーム10R、10Lがその回動中
心10R′、10L′を中心にして第2図時計方向に回動し
て、後輪2R、2Lが右へ転舵される。そして、この転舵の
際、コントロールロッド21の変位量に応じて、シリンダ
装置13の室13b内にはオイルが供給され、上記リレーロ
ッド12を駆動するのを補助する(倍力作用)。同様に、
コントロールロッド21を第2図右方向に変位させたとき
は、この変位量に応じて、シリンダ装置13の倍力作用を
受けつつ(オイルは室13bへ供給される)、後輪2R、2L
が左へ転舵されることになる。
前輪転舵機構Aも、後輪転舵機構Bと同様にパワーステ
アリング機構Fを有するものとされている。このパワー
ステアリング機構Fは、前輪転舵機構Aのリレーロッド
5に対して付設されたシリンダ装置65を備え、そのシリ
ンダ65aが車体に固定される一方、該シリンダ65a内を2
室65b、65cに画成するピストン65dが、リレーロッド5
に一体化されている。このシリンダ65a内の2室65b、65
cは、配管66あるいは67を介して、ステアリング機構C
のシャフト8に設けた回転型のコントロールバルブ68に
接続されている。このコントロールバルブ68は、前記オ
イルポンプ20の吐出側において接続された分流弁69より
伸びる配管70、および配管19より分岐した配管71が接続
されている。
アリング機構Fを有するものとされている。このパワー
ステアリング機構Fは、前輪転舵機構Aのリレーロッド
5に対して付設されたシリンダ装置65を備え、そのシリ
ンダ65aが車体に固定される一方、該シリンダ65a内を2
室65b、65cに画成するピストン65dが、リレーロッド5
に一体化されている。このシリンダ65a内の2室65b、65
cは、配管66あるいは67を介して、ステアリング機構C
のシャフト8に設けた回転型のコントロールバルブ68に
接続されている。このコントロールバルブ68は、前記オ
イルポンプ20の吐出側において接続された分流弁69より
伸びる配管70、および配管19より分岐した配管71が接続
されている。
このようなパワーステアリング機構Fは、ハンドル9の
操作力を倍力(シリンダ装置65の室65bあるいは65cに対
するオイルを供給することによる倍力)してリレーロッ
ド5に伝達するもので、このようなパワーステアリング
機構F自体の作用は、基本的には前記パワーステアリン
グ機構Dと同じなのでこれ以上の詳細な説明は省略す
る。
操作力を倍力(シリンダ装置65の室65bあるいは65cに対
するオイルを供給することによる倍力)してリレーロッ
ド5に伝達するもので、このようなパワーステアリング
機構F自体の作用は、基本的には前記パワーステアリン
グ機構Dと同じなのでこれ以上の詳細な説明は省略す
る。
ステアリング機構Cと後輪転舵機構Bとは、前記転舵機
構Aおよび転舵比変更装置Eを介して連係されている。
この転舵比変更装置Eからは、入力ロッド22が前方へ伸
び、その前端部に取付けたピニオン23が、前輪転舵機構
Aのリレーロッド5に形成したラック24と噛合されてい
る。なお、転舵比変更装置Eの出力ロッドは、前述のよ
うに、コントロールバルブ16におけるコントロールロッ
ド21の入力部21aによって兼用されている。
構Aおよび転舵比変更装置Eを介して連係されている。
この転舵比変更装置Eからは、入力ロッド22が前方へ伸
び、その前端部に取付けたピニオン23が、前輪転舵機構
Aのリレーロッド5に形成したラック24と噛合されてい
る。なお、転舵比変更装置Eの出力ロッドは、前述のよ
うに、コントロールバルブ16におけるコントロールロッ
ド21の入力部21aによって兼用されている。
転舵比変更装置Eの一例を第3図により説明する。この
転舵比変更装置Eにあっては、前記コントロールロッド
21の入力部21aは、車体に対して車幅方向に摺動自在に
保持されており、その移動軸線をl1として示してあ
る。また、この転舵比変更装置Eは、揺動アーム31を有
しており、この揺動アーム31は、その基端部が、ホルダ
32に対してピン33により揺動自在に枢着されている。こ
のホルダ32は、その回動軸32aが、前記入力部21aの移動
軸線l1と直交する直交線l2を中心として回動自在に
車体に保持されている。そして、前記ピン33は、この両
線l1とl2との交点部分に位置すると共に、直交線l
2と直交する方向に伸びている。したがって、揺動アー
ム31は、ピン33を中心にして揺動自在とされるが、ホル
ダ32を回動させることによって、このピン33と移動軸線
l1とのなす傾斜角、すなわちピン33を中心とした揺動
軌道面の移動軸線l1と直交する面(基準面)に対する
傾斜角が可変とされる。
転舵比変更装置Eにあっては、前記コントロールロッド
21の入力部21aは、車体に対して車幅方向に摺動自在に
保持されており、その移動軸線をl1として示してあ
る。また、この転舵比変更装置Eは、揺動アーム31を有
しており、この揺動アーム31は、その基端部が、ホルダ
32に対してピン33により揺動自在に枢着されている。こ
のホルダ32は、その回動軸32aが、前記入力部21aの移動
軸線l1と直交する直交線l2を中心として回動自在に
車体に保持されている。そして、前記ピン33は、この両
線l1とl2との交点部分に位置すると共に、直交線l
2と直交する方向に伸びている。したがって、揺動アー
ム31は、ピン33を中心にして揺動自在とされるが、ホル
ダ32を回動させることによって、このピン33と移動軸線
l1とのなす傾斜角、すなわちピン33を中心とした揺動
軌道面の移動軸線l1と直交する面(基準面)に対する
傾斜角が可変とされる。
前記揺動アーム31の先端部と入力部21aとは、連結ロッ
ド34により連結されている。すなわち、連結部材34は、
ボールジョイント35を介して揺動アーム31の先端部に連
結され、またボールジョイント36を介して、入力部21a
に連結されている。
ド34により連結されている。すなわち、連結部材34は、
ボールジョイント35を介して揺動アーム31の先端部に連
結され、またボールジョイント36を介して、入力部21a
に連結されている。
前述のような連結ロッド34により、揺動アーム31の各端
部にあるボールジョイント35と36との間隔は、常に一定
に保持されることになる。したがって、上記ボールジョ
イント35が第3図左右方向に変位すれば、この変位に応
じて、入力部21aが第3図左右方向に変位されることと
なる。
部にあるボールジョイント35と36との間隔は、常に一定
に保持されることになる。したがって、上記ボールジョ
イント35が第3図左右方向に変位すれば、この変位に応
じて、入力部21aが第3図左右方向に変位されることと
なる。
揺動アーム31のピン33を中心とした揺動は、ステアリン
グ機構Cの操作変位すなわちハンドル舵角に応じてなさ
れるものであり、このため実施例では、連結ロッド34に
対して、傘歯車からなる回動板37が連結されている。こ
の回動板37は、その回動軸37aが移動軸線l1にあるよ
うに車体に回動自在に保持され、この回動板37の偏心部
分に対しては、前記連結ロッド34がボールジョイント38
を介して摺動自在に貫通している。そして、傘歯車から
なる回動板37に対しては、前記入力ロッド22に連結され
た傘歯車39が噛合されている。
グ機構Cの操作変位すなわちハンドル舵角に応じてなさ
れるものであり、このため実施例では、連結ロッド34に
対して、傘歯車からなる回動板37が連結されている。こ
の回動板37は、その回動軸37aが移動軸線l1にあるよ
うに車体に回動自在に保持され、この回動板37の偏心部
分に対しては、前記連結ロッド34がボールジョイント38
を介して摺動自在に貫通している。そして、傘歯車から
なる回動板37に対しては、前記入力ロッド22に連結され
た傘歯車39が噛合されている。
このような回動板37により、揺動アーム31は、ハンドル
舵角に応じた量だけピン33を中心にして揺動されること
になるが、ピン33の軸線と移動軸線l1とが傾斜してい
ると、このピン33を中心とした揺動に伴なって、ボール
ジョイント35が第3図左右方向すなわち移動軸線l1方
向に変位し、この変位は、連結ロッド34を介して入力部
21aに伝達されて、該入力部21aが変位されることにな
る。そして、このボールジョイント35の第3図左右方向
の変位は、ピン33を中心とした揺動アーム31の揺動角が
同じであったとしても、ピン33の傾斜角すなわちホルダ
32の回動角が変化すると、変化されることになる(転舵
比変更)。
舵角に応じた量だけピン33を中心にして揺動されること
になるが、ピン33の軸線と移動軸線l1とが傾斜してい
ると、このピン33を中心とした揺動に伴なって、ボール
ジョイント35が第3図左右方向すなわち移動軸線l1方
向に変位し、この変位は、連結ロッド34を介して入力部
21aに伝達されて、該入力部21aが変位されることにな
る。そして、このボールジョイント35の第3図左右方向
の変位は、ピン33を中心とした揺動アーム31の揺動角が
同じであったとしても、ピン33の傾斜角すなわちホルダ
32の回動角が変化すると、変化されることになる(転舵
比変更)。
前記傾斜角を変更するため、ホルダ32の回動軸32aに対
して、ウォームホイールとしてのセクタギア40が取付け
られると共に、該セクタギア40に噛合するウォームギア
41が、一対の傘歯車42、43を介して、傾斜角変更手段と
してのステッピングモータ44により回転駆動されるよう
になっている。
して、ウォームホイールとしてのセクタギア40が取付け
られると共に、該セクタギア40に噛合するウォームギア
41が、一対の傘歯車42、43を介して、傾斜角変更手段と
してのステッピングモータ44により回転駆動されるよう
になっている。
ここで、上述した揺動アーム31のピン33を中心とした揺
動角および揺動アーム31の傾斜角(ピン33の傾斜角)
が、ボールジョイント35(入力部21a)の移動軸線l1
方向の変位に与える影響について説明する。いま、揺動
アーム31のピン33を中心とした揺動角をθ、移動軸線l
1と直交する基準面をδ、揺動アーム31の揺動軌道面が
上記基準面δとなす傾斜角をα、ボールジョイント35の
ピン33からの偏心距離をrとすると、このボールジョイ
ント3の移動軸線l1方向の変位Xは、X=r tan
α・sinθとなって、αおよびθをパラメータとする関
数なる。したがって、傾斜角αをある一定の値に固定す
れば、Xはθの関数つまりハンドル舵角に応じたものと
なり、この傾斜角αの値を変更すれば、ハンドル舵角が
同じであったとしてもXの値が変化することになる。そ
して、この傾斜角αの変更がとりもなおさず転舵比の変
更となる。すなわち、ステッピングモータ44の回転角
(ステッピング数値)と転舵比とが一義的に対応したも
のとなっている。
動角および揺動アーム31の傾斜角(ピン33の傾斜角)
が、ボールジョイント35(入力部21a)の移動軸線l1
方向の変位に与える影響について説明する。いま、揺動
アーム31のピン33を中心とした揺動角をθ、移動軸線l
1と直交する基準面をδ、揺動アーム31の揺動軌道面が
上記基準面δとなす傾斜角をα、ボールジョイント35の
ピン33からの偏心距離をrとすると、このボールジョイ
ント3の移動軸線l1方向の変位Xは、X=r tan
α・sinθとなって、αおよびθをパラメータとする関
数なる。したがって、傾斜角αをある一定の値に固定す
れば、Xはθの関数つまりハンドル舵角に応じたものと
なり、この傾斜角αの値を変更すれば、ハンドル舵角が
同じであったとしてもXの値が変化することになる。そ
して、この傾斜角αの変更がとりもなおさず転舵比の変
更となる。すなわち、ステッピングモータ44の回転角
(ステッピング数値)と転舵比とが一義的に対応したも
のとなっている。
この転舵比変更は、車速をパラメータとして予め設定さ
れた転舵比特性に基づいてなされるようになっており、
転舵比特性としては、ここでは、第4図に示すように、
低速域では逆位相側に、高速域では同位相側に設定され
ている。したがって、車両が加速状態にあるときには、
同位相方向への転舵比の変更がなされ、一方、減速状態
にあるときには、逆位相方向への転舵比の変更がなされ
ることとなる。
れた転舵比特性に基づいてなされるようになっており、
転舵比特性としては、ここでは、第4図に示すように、
低速域では逆位相側に、高速域では同位相側に設定され
ている。したがって、車両が加速状態にあるときには、
同位相方向への転舵比の変更がなされ、一方、減速状態
にあるときには、逆位相方向への転舵比の変更がなされ
ることとなる。
ここで、後輪2R、2Lを強制的に中立位置すなわち直進状
態とするために、後輪用パワーステアリング機構Dに
は、一対のリターンスプリング13e、13fが付設されてい
る。この両スプリング13e、13fは、それぞれ後輪用リレ
ーロッド12を左右逆方向から互いに等しい力で付勢して
いる。また、前記パワーステアリング機構Dの両油室13
bと13cとは、連通路46を介して接続されると共に、該連
通路46には、電磁式の開閉弁47が接続されている。これ
により、開閉弁47を閉じた状態では、油室13bあるいは1
3cに対する油圧の供給により後輪2R、2Lがスプリング13
eあるいは13fに抗して転舵され、開閉弁47を開として両
油室13bと13cとを同圧にすると、スプリング13e、13fの
作用により、後輪2R、2Cは強制的に中立位置とされる。
勿論、このスプリング13e、13fの付勢力は、旋回時に後
輪2Rあるいは2Lから受ける外力に抗して中立位置をとり
得るような大きさに設定されている。
態とするために、後輪用パワーステアリング機構Dに
は、一対のリターンスプリング13e、13fが付設されてい
る。この両スプリング13e、13fは、それぞれ後輪用リレ
ーロッド12を左右逆方向から互いに等しい力で付勢して
いる。また、前記パワーステアリング機構Dの両油室13
bと13cとは、連通路46を介して接続されると共に、該連
通路46には、電磁式の開閉弁47が接続されている。これ
により、開閉弁47を閉じた状態では、油室13bあるいは1
3cに対する油圧の供給により後輪2R、2Lがスプリング13
eあるいは13fに抗して転舵され、開閉弁47を開として両
油室13bと13cとを同圧にすると、スプリング13e、13fの
作用により、後輪2R、2Cは強制的に中立位置とされる。
勿論、このスプリング13e、13fの付勢力は、旋回時に後
輪2Rあるいは2Lから受ける外力に抗して中立位置をとり
得るような大きさに設定されている。
また、前記ステッピングモータ44により駆動されるセク
タギア40は、その両揺動ストローク端が、同位相側スト
ッパ48、逆位相側ストッパ49(第3図参照)により規制
されるようになっている。そして、このようなセクタギ
ア40の全揺動範囲(同位相側ストローク端→逆位相側ス
トローク端)に渡って必要なステッピングモータ44の回
転範囲は、そのステッピング数において「580」とされ
ている。
タギア40は、その両揺動ストローク端が、同位相側スト
ッパ48、逆位相側ストッパ49(第3図参照)により規制
されるようになっている。そして、このようなセクタギ
ア40の全揺動範囲(同位相側ストローク端→逆位相側ス
トローク端)に渡って必要なステッピングモータ44の回
転範囲は、そのステッピング数において「580」とされ
ている。
第2図中、51は例えばマイクロコンピュータにより構成
された制御ユニットで、この制御ユニット51には、車速
センサ53からの信号が入力され、また、この制御ユニッ
ト51からは、前記ステッピングモータ44および開閉弁47
に出力される。
された制御ユニットで、この制御ユニット51には、車速
センサ53からの信号が入力され、また、この制御ユニッ
ト51からは、前記ステッピングモータ44および開閉弁47
に出力される。
さて次は、上記制御ユニット51による制御内容につい
て、第5図〜第10図に示すフローチャートに基いて説明
するが、その概略的制御内容は、車両が加速状態のとき
には、つまり同位相方向への転舵比変更の場合には、ア
クチュエータとしてのステッピングモータ44の回転速度
を相対的に速めて転舵比変化をはやく行なわせる一方、
車両が減速状態のときには、つまりに逆位相方向への転
舵比の変更の場合には、ステッピングモータ44の回転速
度を相対的に遅くして転舵比の変化をゆっくりと行なわ
せるようにしてある。
て、第5図〜第10図に示すフローチャートに基いて説明
するが、その概略的制御内容は、車両が加速状態のとき
には、つまり同位相方向への転舵比変更の場合には、ア
クチュエータとしてのステッピングモータ44の回転速度
を相対的に速めて転舵比変化をはやく行なわせる一方、
車両が減速状態のときには、つまりに逆位相方向への転
舵比の変更の場合には、ステッピングモータ44の回転速
度を相対的に遅くして転舵比の変化をゆっくりと行なわ
せるようにしてある。
そして、モータ44の回転速度を変える手段としては、ス
テッピング駆動周波数f、つまり1秒間に駆動するステ
ップの割合を変える手段が採られている。また、本実施
例では、ステッピングモータ44に「脱調」(ステッピン
グ数とこれに対応した実際の位置関係のずれ)が生じる
可能性を考慮して、随時その基準位置合わせ、すなわち
「モータ位置初期化」を行うようにしてある。そして、
この「モータ位置初期化」は、実施例ではセクタギア40
を逆位相側ストッパ49に当接させることにより行い、こ
のときがステッピング数「0」の原点位置とし、この原
点位置から駆動されたステッピング数をそのときのモー
タ位置「MP」とするようにしてある、そして、この「モ
ータ位置初期化」は、制御開始時(エンジン始動直後)
と、車速が零になる毎に行うようにしてある。また、本
実施例に示すフローチャートとでは、「フラグ1」、
「フラグ2」の2種類のフラグを用いてあるが、各フラ
グの意味することは次のとおりである。
テッピング駆動周波数f、つまり1秒間に駆動するステ
ップの割合を変える手段が採られている。また、本実施
例では、ステッピングモータ44に「脱調」(ステッピン
グ数とこれに対応した実際の位置関係のずれ)が生じる
可能性を考慮して、随時その基準位置合わせ、すなわち
「モータ位置初期化」を行うようにしてある。そして、
この「モータ位置初期化」は、実施例ではセクタギア40
を逆位相側ストッパ49に当接させることにより行い、こ
のときがステッピング数「0」の原点位置とし、この原
点位置から駆動されたステッピング数をそのときのモー
タ位置「MP」とするようにしてある、そして、この「モ
ータ位置初期化」は、制御開始時(エンジン始動直後)
と、車速が零になる毎に行うようにしてある。また、本
実施例に示すフローチャートとでは、「フラグ1」、
「フラグ2」の2種類のフラグを用いてあるが、各フラ
グの意味することは次のとおりである。
フラグ1 「モータ位置初期化」中であるか否かを区別するための
もので「0」のときか初期化終了を、また「1」が初期
化中であることを意味する。
もので「0」のときか初期化終了を、また「1」が初期
化中であることを意味する。
フラグ2 「モータ位置初期化」を1度実行したときに「1」とさ
れて、走行状態から車速が零になる毎に1回だけ「モー
タ位置初期化」を行うために用いられるものである。
れて、走行状態から車速が零になる毎に1回だけ「モー
タ位置初期化」を行うために用いられるものである。
以上のことを前提として、第5図〜第9図に示すフロー
チャートに従って各図毎に分説するが、説明の都合上、
第5図に示すようなメインルーチンに対する割込み処理
(第6図〜第8図)から説明する。
チャートに従って各図毎に分説するが、説明の都合上、
第5図に示すようなメインルーチンに対する割込み処理
(第6図〜第8図)から説明する。
割込み処理1(第6図) この第6図に示す割込みルーチンは、第4図に示す転舵
比特性に基づいて、車速に応じた転舵比とすべくステッ
ピングモータ44を駆動するためのもので、タイマでセッ
トされた割込時間(T1)毎に第5図のメインルーチン
に割込みがなされる。図中、「CP」は、車速をパラメー
タとして第4図に示す転舵比特性に基づいて決定される
目標転舵比とするのに必要な目標ステッピング数であ
り、また「MP」は前述したように、逆位相側ストッパ49
を原点位置とした場合の当該原点位置からのセクタギア
40の揺動位置(後輪2R、2Lの転舵位置)をステッピング
数で示したものである。
比特性に基づいて、車速に応じた転舵比とすべくステッ
ピングモータ44を駆動するためのもので、タイマでセッ
トされた割込時間(T1)毎に第5図のメインルーチン
に割込みがなされる。図中、「CP」は、車速をパラメー
タとして第4図に示す転舵比特性に基づいて決定される
目標転舵比とするのに必要な目標ステッピング数であ
り、また「MP」は前述したように、逆位相側ストッパ49
を原点位置とした場合の当該原点位置からのセクタギア
40の揺動位置(後輪2R、2Lの転舵位置)をステッピング
数で示したものである。
上述のことを前提として、先ずステップS41において、
目標ステッピング数CPと現在位置MPとが一致しているか
否かが判別され、CP=MPであるときは、後輪2R、2Lが所
定の転舵比特性通りの転舵角とされているので、ステッ
プS42においてステッピングモータ44への通電電流を降
下させ(カレントダウン)、この後は、ステップS43で
次の割込みに備えてタイマを前記割込時間(T1)をセ
ットする。
目標ステッピング数CPと現在位置MPとが一致しているか
否かが判別され、CP=MPであるときは、後輪2R、2Lが所
定の転舵比特性通りの転舵角とされているので、ステッ
プS42においてステッピングモータ44への通電電流を降
下させ(カレントダウン)、この後は、ステップS43で
次の割込みに備えてタイマを前記割込時間(T1)をセ
ットする。
上記ステップS41でCP=MPではないと判別されたとき
は、ステッピングモータ44の駆動に備えて当該ステッピ
ングモータ44に対する供給電流を大きく(カレントタウ
ン解除)した後、ステップS45において、CP>MPである
か否かが判別される。そして、CP>MPではないと判別さ
れたときは、ステッピングモータ44の現在位置が目標ス
テッピング数CPよりも同位相側へ位置されているので、
ステップS46においてステッピングモータ44を逆位相側
へ向けて1ステッピングだけ駆動する。そして、この
「1ステッピング」の作動に伴って、ステップS47で現
在位置MPを1ステッピング分だけ更新した後、ステップ
S43へ移行する。逆に、ステップS45でCP>MPであると判
別されたときは、ステップS48においてステッピングモ
ータ44を同位相側へ1ステッピングだけ駆動した後、ス
テップS49で現在位置MPを更新して、ステップS43へ移行
する。
は、ステッピングモータ44の駆動に備えて当該ステッピ
ングモータ44に対する供給電流を大きく(カレントタウ
ン解除)した後、ステップS45において、CP>MPである
か否かが判別される。そして、CP>MPではないと判別さ
れたときは、ステッピングモータ44の現在位置が目標ス
テッピング数CPよりも同位相側へ位置されているので、
ステップS46においてステッピングモータ44を逆位相側
へ向けて1ステッピングだけ駆動する。そして、この
「1ステッピング」の作動に伴って、ステップS47で現
在位置MPを1ステッピング分だけ更新した後、ステップ
S43へ移行する。逆に、ステップS45でCP>MPであると判
別されたときは、ステップS48においてステッピングモ
ータ44を同位相側へ1ステッピングだけ駆動した後、ス
テップS49で現在位置MPを更新して、ステップS43へ移行
する。
ここで、ステッピングモータ44の駆動周波数fを、例え
ば1秒間に100ステップの割合で駆動したい場合には、
前記割込時間(T1)が10msecに設定されることとな
る。すなわち、モータ44の駆動周波数f、すなわちモー
タ44の回転速度は1/T1で表わされ、この割込時間(T
1)を後述するモータ駆動速度設定処理(第5図、ステ
ップS3)によって変えることによりモータ44の駆動周波
数f、つまり回転速度を変えて転舵比変化の制御速度を
可変とするようになっている。
ば1秒間に100ステップの割合で駆動したい場合には、
前記割込時間(T1)が10msecに設定されることとな
る。すなわち、モータ44の駆動周波数f、すなわちモー
タ44の回転速度は1/T1で表わされ、この割込時間(T
1)を後述するモータ駆動速度設定処理(第5図、ステ
ップS3)によって変えることによりモータ44の駆動周波
数f、つまり回転速度を変えて転舵比変化の制御速度を
可変とするようになっている。
割込み処理2(第7図) この割込み処理は、車速センサ53が速度計のメータケー
ブルの回転に伴ってパルスを発生するものとされている
関係上、このパルス発生(パルス立ち上がり時あるいは
立下がり時)毎に、第5図のメインルーチンに対して割
込まれる。そして、車速センサ53は、例えば20パルスセ
ンサ(上記メータケーブルが1回転したときに発生する
パルス数が20であるセンサ)とされる一方、このメータ
ケーブルは、1km回転することにより637回転されるも
のとされ、従って1km走行した際に発生するパルス数は
「12740パルス」とされる。このような車速センサ53か
ら発生されたパルスは、ステップS51において順次カウ
ント、積算されて、PCNとして記憶される。
ブルの回転に伴ってパルスを発生するものとされている
関係上、このパルス発生(パルス立ち上がり時あるいは
立下がり時)毎に、第5図のメインルーチンに対して割
込まれる。そして、車速センサ53は、例えば20パルスセ
ンサ(上記メータケーブルが1回転したときに発生する
パルス数が20であるセンサ)とされる一方、このメータ
ケーブルは、1km回転することにより637回転されるも
のとされ、従って1km走行した際に発生するパルス数は
「12740パルス」とされる。このような車速センサ53か
ら発生されたパルスは、ステップS51において順次カウ
ント、積算されて、PCNとして記憶される。
割込み処理3(第8図) この割込み処理は、前記割込み処理2(第7図)で説明
した積算カウントパルス数が、そのまま車速(km/h)と
して利用し得るように、前述したように設定された車速
センサ53およびメータケーブルとの関係上、282、572ms
ec毎に第5図に示すメインルーチンに対して割込みがな
される。すなわち、ステップS52において前記PCNをその
まま制御に使用する現在の車速値(SPD)として設定す
ると共に、前回の車速データSPD1を順次更新させた後、
ステップS53において、第7図ステップS51の積算カウン
ト値PCNがクリアされる。前回の車速データSPD1は、車
両の走行状態判別に使用される。
した積算カウントパルス数が、そのまま車速(km/h)と
して利用し得るように、前述したように設定された車速
センサ53およびメータケーブルとの関係上、282、572ms
ec毎に第5図に示すメインルーチンに対して割込みがな
される。すなわち、ステップS52において前記PCNをその
まま制御に使用する現在の車速値(SPD)として設定す
ると共に、前回の車速データSPD1を順次更新させた後、
ステップS53において、第7図ステップS51の積算カウン
ト値PCNがクリアされる。前回の車速データSPD1は、車
両の走行状態判別に使用される。
なお、この第7図、第8図はあくまで車速検出の一例で
あり、従来既知の適宜の手段によって車速を検出し得る
ものである。
あり、従来既知の適宜の手段によって車速を検出し得る
ものである。
メインルーチン(第5図) 先ず、ステップS1においてシステム全体の初期化を行う
と共に、ステップS2において、CP=0、MP=580、フラ
グ1=「1」にセットする。すなわち、CP=0にセット
することは、前述した第6図の説明から明らかなよう
に、ステップS45からステップS46を経る処理を強制的に
行わせて、セクタギア40が逆位相側ストッパ49に当接す
るまで戻すためのもの、すなわち「モータ位置初期化」
を行うためであり、MP=580にセットするのは、セクタ
ギア40が現在どの位置にあっても580ステッピングだけ
戻せば必ず逆位相側ストッパ49に当接されて原点位置へ
復帰させることができるためである。
と共に、ステップS2において、CP=0、MP=580、フラ
グ1=「1」にセットする。すなわち、CP=0にセット
することは、前述した第6図の説明から明らかなよう
に、ステップS45からステップS46を経る処理を強制的に
行わせて、セクタギア40が逆位相側ストッパ49に当接す
るまで戻すためのもの、すなわち「モータ位置初期化」
を行うためであり、MP=580にセットするのは、セクタ
ギア40が現在どの位置にあっても580ステッピングだけ
戻せば必ず逆位相側ストッパ49に当接されて原点位置へ
復帰させることができるためである。
この後、ステップS3において後述するモータ駆動速度設
定(前記割込時間T1の設定)を行った後、ステップS
へ移行して、フラグ1が「1」であるか否かが判別され
る。このステップS4においては、当初はステップS2でフ
ラグ1が「1」にセットされているため、ステップS5に
移行する。このステップS5では、CP=MPであるか否かが
判別されるが、CP=MPでないときは、ステップS3より再
びステップS5へ戻るループを経ることになり、このルー
プを経ている間において、第6図のステッピングモータ
44の駆動により(MPが「0」に近ずいていく)、やがて
CP=MPとなる。そして、このCP=MPとなった時点で、
「モータ位置初期化」終了ということで、フラグ1が
「0」、フラグ2が「1」とされる(ステップS6)。
定(前記割込時間T1の設定)を行った後、ステップS
へ移行して、フラグ1が「1」であるか否かが判別され
る。このステップS4においては、当初はステップS2でフ
ラグ1が「1」にセットされているため、ステップS5に
移行する。このステップS5では、CP=MPであるか否かが
判別されるが、CP=MPでないときは、ステップS3より再
びステップS5へ戻るループを経ることになり、このルー
プを経ている間において、第6図のステッピングモータ
44の駆動により(MPが「0」に近ずいていく)、やがて
CP=MPとなる。そして、このCP=MPとなった時点で、
「モータ位置初期化」終了ということで、フラグ1が
「0」、フラグ2が「1」とされる(ステップS6)。
前記ステップS4において、フラグ1が「1」ではないと
判断されたときは、ステップS7において現在の車速(SP
D)が零であるか否かが判別される。この判別におい
て、車速が零でない、すなわち走行中であると判別され
たときは、ステップS8において、CPが現在の車速により
第4図に示す転舵比特性に基づいて決定された目標転舵
比に対応する目標ステッピング値にセットされ、前記割
込時間T1の下で、ステッピングモータ44の駆動がなさ
れて、転舵比の制御が行なわれる。このときのステッピ
ングモータ44の駆動周波数はf(T1)で決定されるこ
ととなる。この後は、ステップS9において、フラグ1、
フラグ2が共に「0」にセットされて、ステップS3へ戻
る。
判断されたときは、ステップS7において現在の車速(SP
D)が零であるか否かが判別される。この判別におい
て、車速が零でない、すなわち走行中であると判別され
たときは、ステップS8において、CPが現在の車速により
第4図に示す転舵比特性に基づいて決定された目標転舵
比に対応する目標ステッピング値にセットされ、前記割
込時間T1の下で、ステッピングモータ44の駆動がなさ
れて、転舵比の制御が行なわれる。このときのステッピ
ングモータ44の駆動周波数はf(T1)で決定されるこ
ととなる。この後は、ステップS9において、フラグ1、
フラグ2が共に「0」にセットされて、ステップS3へ戻
る。
また、前記ステップS7で現在の車速が零であると判別さ
れたときは、ステップS10において、フラグ2か「0」
であるか否かが判別され、フラグ2が「0」でないと
き、すなわち「1」のときは、「モータ位置初期化」後
にステッピングモータ44を駆動していないので、この
「モータ位置初期化」を再度行うことは不用であるとし
て、そのままステップS3へ戻る。またステップS10でフ
ラグ2が「0」であると判別されたときは、「モータ位
置初期化」を行うため、ステップS11へ移行し、このス
テップS11において、CP=0、MP=580フラグ1=「1」
にセットされ、前述のステップS4、ステップS5を経て
「モータ位置初期化」がなされる。
れたときは、ステップS10において、フラグ2か「0」
であるか否かが判別され、フラグ2が「0」でないと
き、すなわち「1」のときは、「モータ位置初期化」後
にステッピングモータ44を駆動していないので、この
「モータ位置初期化」を再度行うことは不用であるとし
て、そのままステップS3へ戻る。またステップS10でフ
ラグ2が「0」であると判別されたときは、「モータ位
置初期化」を行うため、ステップS11へ移行し、このス
テップS11において、CP=0、MP=580フラグ1=「1」
にセットされ、前述のステップS4、ステップS5を経て
「モータ位置初期化」がなされる。
ステッピングモータ駆動速度設定(第9図) 本実施例では、車両が加速状態にあるときには、同位相
方向への転舵比の変更であるとして、前述の割込時間T
1を設定値2に、車両が減速状態にあるときには、逆位
相方向への変更であるとして上記割込時間T1を設定値
1にセットするようにしてある。
方向への転舵比の変更であるとして、前述の割込時間T
1を設定値2に、車両が減速状態にあるときには、逆位
相方向への変更であるとして上記割込時間T1を設定値
1にセットするようにしてある。
すなわち、ステップS31で、現在の車速(SPD)と前回の
車速(SPD1)との比較がなされる。
車速(SPD1)との比較がなされる。
そして、ステップS31で現在の車速(SPD)が前回(SPD
1)以上であると判別されたときには、車両が加速状態
であるとして、ステップS32へ移行し、このステップS32
において前述の割込時間T1を相対的に短時間である設
定値1にセットされる。逆にステップS31で現在の車速
(SPD)が前回(SPD1)より小さいと判別されたときに
は、車両が減速状態であるとして、ステップS33へ移行
し、このステップS33において、割込時間T1を相対的
に長時間である設定値T2にセットされ、これにより、
ステッピングモータ44の駆動周波数fが設定されること
となる。
1)以上であると判別されたときには、車両が加速状態
であるとして、ステップS32へ移行し、このステップS32
において前述の割込時間T1を相対的に短時間である設
定値1にセットされる。逆にステップS31で現在の車速
(SPD)が前回(SPD1)より小さいと判別されたときに
は、車両が減速状態であるとして、ステップS33へ移行
し、このステップS33において、割込時間T1を相対的
に長時間である設定値T2にセットされ、これにより、
ステッピングモータ44の駆動周波数fが設定されること
となる。
したがって、本実施例によれば、車両が加速状態にある
ときには、転舵比変化の制御速度が相対的に早められる
結果、車速に対する応答性を向上でき、一方減速状態に
あるときには、転舵比変化の制御速度が相対的に遅くさ
れる結果、逆位相方向の転舵は相対的にゆっくりと行な
われることとなり急激なる挙動変化を防止することがで
きる。また、車速センサ53の故障により車速が零と検出
されるような事態(減速状態として判別される)に対し
ても、逆位相方向への転舵が相対的にゆっくりと行なわ
れるため、車両の急激なる挙動変化を防止することがで
き、故障に対する安全策としての機能をも兼ね備えるこ
ととなる。
ときには、転舵比変化の制御速度が相対的に早められる
結果、車速に対する応答性を向上でき、一方減速状態に
あるときには、転舵比変化の制御速度が相対的に遅くさ
れる結果、逆位相方向の転舵は相対的にゆっくりと行な
われることとなり急激なる挙動変化を防止することがで
きる。また、車速センサ53の故障により車速が零と検出
されるような事態(減速状態として判別される)に対し
ても、逆位相方向への転舵が相対的にゆっくりと行なわ
れるため、車両の急激なる挙動変化を防止することがで
き、故障に対する安全策としての機能をも兼ね備えるこ
ととなる。
以上実施例について説明したが、本発明はこれに限らず
例えば次のような場合をも含むものである。
例えば次のような場合をも含むものである。
転舵特性変更用のアクチュエータとしては、ステッピ
ングモータ44に限らず、DCモータ等適宜のものを採択し
得る。
ングモータ44に限らず、DCモータ等適宜のものを採択し
得る。
制御ユニット51をコンピュータによって構成する場合
は、デジタル式、アナグロ式のいずれであってもよい。
は、デジタル式、アナグロ式のいずれであってもよい。
転舵特性としては、同位相側においてのみ設定するも
のであってもよい。
のであってもよい。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、車両
の加速状態、つまり同位相方向への転舵の変更の際に
は、車速に対して応答性よく、一方減速状態、つまり車
両が敏捷となる逆位相方向への転舵の変化はゆっくりと
行なわれるため、車両の急激なる挙動変化を防止でき、
安全性を向上することができる。
の加速状態、つまり同位相方向への転舵の変更の際に
は、車速に対して応答性よく、一方減速状態、つまり車
両が敏捷となる逆位相方向への転舵の変化はゆっくりと
行なわれるため、車両の急激なる挙動変化を防止でき、
安全性を向上することができる。
第1図は本発明の全体構成図。 第2図は本発明の一実施例を示す平面全体図。 第3図は後輪転舵機構部分を説明するスケルトン図。 第4図は転舵比特性の一例を示す特性図。 第5図及至第9図は第1実施例の制御例を示すフローチ
ャート。 A:前輪転舵機構 B:後輪転舵機構 C:ステアリング機構 E:転舵比変更装置 1R、1L:前輪 2R、2L:後輪 9:ハンドル 44:ステッピングモータ 51:制御ユニット 53:車速センサ f:ステッピングモータ駆動周波数
ャート。 A:前輪転舵機構 B:後輪転舵機構 C:ステアリング機構 E:転舵比変更装置 1R、1L:前輪 2R、2L:後輪 9:ハンドル 44:ステッピングモータ 51:制御ユニット 53:車速センサ f:ステッピングモータ駆動周波数
Claims (1)
- 【請求項1】高速時における後輪転舵特性が、低速時に
比べて相対的に同位相側に設定された車両の4輪操舵装
置において、 車両の加速状態、減速状態を判別する走行状態判別手段
と、 該走行状態判別手段からの信号を受け、車両が減速状態
にあるときには、加速状態にあるときに比べ、後輪転舵
変化の制御速度を遅くする制御速度調整手段と、 を備えていることを特徴とする車両の4輪操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2405686A JPH0679897B2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 | 車両の4輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2405686A JPH0679897B2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 | 車両の4輪操舵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62181966A JPS62181966A (ja) | 1987-08-10 |
JPH0679897B2 true JPH0679897B2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=12127802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2405686A Expired - Lifetime JPH0679897B2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 | 車両の4輪操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0679897B2 (ja) |
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JPH0338469A (ja) * | 1989-07-04 | 1991-02-19 | Honda Motor Co Ltd | 前後輪操舵車両における後輪操舵方法 |
CN115257924B (zh) * | 2022-08-23 | 2024-02-23 | 上海集度汽车有限公司 | 线控转向比调整方法、系统、车辆及介质 |
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1986
- 1986-02-07 JP JP2405686A patent/JPH0679897B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPS62181966A (ja) | 1987-08-10 |
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