JPH0670706U - 穿刺針 - Google Patents
穿刺針Info
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- JPH0670706U JPH0670706U JP1214793U JP1214793U JPH0670706U JP H0670706 U JPH0670706 U JP H0670706U JP 1214793 U JP1214793 U JP 1214793U JP 1214793 U JP1214793 U JP 1214793U JP H0670706 U JPH0670706 U JP H0670706U
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- puncture needle
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- puncture
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 例えば穿刺針を引き抜いたりする際に、把持
し易く、かつ患者に不必要な傷をおわせることのないよ
うな操作性、安全性のよい穿刺針を得る。 【構成】 生体組織に貫通孔を設けたり、この貫通孔を
介して医療用弾性チューブ類を留置したりするために使
用され、一端が端部近傍の一部の断面を少くとも三角形
状に加工された針先部8で、多端が医療用弾性チューブ
類を外挿可能なゴム止め部9であるように形成された穿
刺針5の針先部8の部分の手前近傍の針本体部7のA部
分が、確実に把持できる凹み11状に変形加工されてい
るものである。さらに、必要とすれば、穿刺針5の針先
部8の三角形状に加工された直線又は曲線状の稜線部が
形成する刃状部の手元よりのB部分を鈍乃至面取り状に
丸く仕上げたもの。
し易く、かつ患者に不必要な傷をおわせることのないよ
うな操作性、安全性のよい穿刺針を得る。 【構成】 生体組織に貫通孔を設けたり、この貫通孔を
介して医療用弾性チューブ類を留置したりするために使
用され、一端が端部近傍の一部の断面を少くとも三角形
状に加工された針先部8で、多端が医療用弾性チューブ
類を外挿可能なゴム止め部9であるように形成された穿
刺針5の針先部8の部分の手前近傍の針本体部7のA部
分が、確実に把持できる凹み11状に変形加工されてい
るものである。さらに、必要とすれば、穿刺針5の針先
部8の三角形状に加工された直線又は曲線状の稜線部が
形成する刃状部の手元よりのB部分を鈍乃至面取り状に
丸く仕上げたもの。
Description
【0001】
本考案は医療機具の穿刺針に関し、特に創傷部の術後吸引・排液用のカテーテ ルに取付けて使用される生体組織貫通用の穿刺針に関するものである。
【0002】
従来から、外科的ドレナージチューブの留置、IVH等で感染防止の目的で実 施されている皮下トンネル法によるカテーテル留置などにおいて、上記のチュー ブやカテーテルを一端に取付けた状態で生体組織を貫通したり、貫通孔を形成し たりするために、他端が針状に尖鋭な貫通用穿刺針が広く使用されている。図5 は、その有様の一例を示す説明図である。図において、切開部(創傷部)1から 吸引を要する皮下部位に先端に複数個の吸引口2を有するドレナージチューブ( 又はカテーテル)3をセットし、切開部1近くの皮膚組織4を介して内側より体 外に向けて穿刺針5を通してドレナージチューブ3を取出す。切開部1を縫合し た後、鋏6等でドレナージチューブ3を切断して、図示しない吸引器に接続し、 排液等の医療作業を実施するようになっている。穿刺針5は、先端部は針状に尖 り、その反対部はドレナージチューブ3等を挿着できるようにゴム止め状に形成 されている。全体形状は、一般に真直ぐ針ではなく、先端部近くで図のように若 干湾曲しているのが特徴である。
【0003】 図6は従来から使用されている代表的な穿刺針の平面図を示し、図7ははその 側面図を示している。図において、穿刺針5は、断面が丸状の針本体部7の一端 に形成された針先部8と、多端がゴム管等が入り易く抜け難い形状を有する図示 のように形成されたゴム止め部9とからなっている。針先部8は先端近傍の断面 が三角形状で、先端に近づくにつれて尖鋭になるように平面的に切削されていて 、大まかには3つの直線状の稜線部とそれによって形成される曲線状の稜線部を 有している。
【0004】
上述のような従来の穿刺針では、針先部の付け根までの針本体部は断面が円形 のままであるため、針を引き抜く際に針軸外面が滑らかであり、特に患者の血液 、滲出液等により針が濡れている場合などには確実に指先で狹持しにくくなると いう問題があった。 また、針先部はその断面が三角形状に切削されたままで、稜線部は鋭角又は鈍 角の鋭い刃先状になっているので、上記のように針を指先で狹持(把持)しにく い場合は、指が滑って操作者が傷を負うようなトラブルが発生する。 さらに、上記の刃状部が長すぎるため、他の臓器や組織(例えば血管、神経) を切断するというような予期しない事故発生のもととなる。
【0005】 本考案は上述のような問題点を解決するためになされたもので、特に穿刺針を 引き抜く際に把持し易く、かつ患者に不必要な傷をおわせることのないような操 作性、安全性のよい穿刺針を提供することを目的とするものである。
【0006】
本考案に係る第1の穿刺針は、生体組織に貫通孔を設けたり、この貫通孔を介 して医療用弾性チューブ類を留置したりするために使用され、一端が端部近傍の 一部の断面を少くとも三角形状に加工された針状体で、多端が医療用弾性チュー ブ類を外挿可能なゴム止め体であるように形成された穿刺針の針状体の部分の手 前近傍の丸断面の針本体部が、確実に把持できる形状に変形加工されているもの である。ここで、この変形加工の形態は、凹み形成、段差形成又は表面粗面化で ある。
【0007】 また、本考案に係る第2の穿刺針は、生体組織に貫通孔を設けたり、この貫通 孔を介して医療用弾性チューブ類を留置したりするために使用され、一端が端部 近傍の一部の断面を少くとも三角形状に加工された針状体で、他端が医療用弾性 チューブ類を外挿可能なゴム止め体であるように形成された穿刺針の針先体の三 角形状に加工された直線又は曲線状の稜線部が形成する刃状部の手元よりの部分 を鈍乃至面取り状に丸く仕上げたものである。
【0008】
本考案の第1の穿刺針においては、針先の手元側針本体部の一部を凹みや段差 を形成したり、表面を粗面状としたりして、指で狹持できるような把持部を設け たから、滑ることなく把持でき、針軸に確実な引き抜き力を加えるようにさせる ことができる。そして、操作者の指先が滑って刃先部で怪我をすることがなくな る。
【0009】 また、第2の穿刺針においては、三角形状に加工された針先部の主として直線 状の稜線部が形成する刃状部の手元よりの部分を鈍乃至丸状に仕上げ加工したも のとしたから、滑りを生じた場合でも操作者の指に傷を負わせないし、刃先のみ は鋭利にしてあるが刃の手元側は切れ味を鈍らせているので、患者側に必要以上 の侵襲を加える心配はなくなる。
【0010】 なお、上述の第1、第2の穿刺針の特徴を併用して穿刺針としたものは、それ ぞれの上記のような新しい機能を合せ持つので、より望ましい穿刺針の形態を構 成するものとなる。
【0011】
図1は本考案による穿刺針の一実施例を模式的に示す平面図であり、図2は図 1の穿刺針の側面図である。両図において、穿刺針5は針本体部7、針先部8及 びゴム止め部9よりなっていることは従来通りである。本実施例においては、ま ず、針の湾曲部10と針先部8の間の針本体部7のA部分に、両側から凹み11 を設けて把持部を形成している。そして、針先部8の手元側のB部分に形成され た稜線部を全て鈍とし、いわゆる面取り状に加工している。
【0012】 図3は、針先部8の三角形状刃先部手元側近傍における鈍乃至面取り加工の有 様を、上側の針先部の側面図に示した各断面部位a−a,b−b,c−c,d− dの断面形状を下側の断面図によって示した模式説明図でぁる。図から判るよう に、a−a断面は針本体部7の断面と同様に丸(円)であるが、b−b断面は、 曲線状の稜線が面取りされたC部分と直線状の稜線部が鈍に面取りされたD部分 がみられる。c−c断面はいずれも鋭利な角をもつ縦長三角形、d−d断面は正 三角形に近くなっていて、針先部8の先端近傍は鋭利な針先を形成していること が知られる。
【0013】 上述のB部分の面取り加工とA部分の把持部形成は、必ずしも同一の穿刺針5 について両方とも実施しない場合もあるが、同時に実施したものの方が本考案の 2つの目的を同時に達成できる効果があることはいうまでもない。いずれにして も、この場合の凹み11による把持部の形成によって、操作者が穿刺針5の確実 な把持によって滑ったりすることのない安全な操作が可能となる。また、針先部 8の手元側の稜線部を面取り加工することにより、操作者及び患者の双方に不必 要な傷や侵襲を与えないですませることができる。
【0014】 図4は本考案の把持部の他の実施例を示す部分側面図である。図4のE部分が 構成する把持部は、針本体部7の針先部8近傍に設けられた段差12とそれに続 く傾斜部13とによって形成されている。このような段差による把持部を有する ことにより、図1のA部分の凹み11の場合と同様に、穿刺針5を確実に指で狹 持することができる。
【0015】 なお、本考案による把持部は、その実施例として示した凹み11や段差12の 形状として例示したものに限定されないことはいうまでもない。 さらに、図示は省略したが、前記のような凹み11や段差12,傾斜部13を 形成する以外に、これらの把持部の形成場所の表面に粗面部を設けたものであっ てもよい。この粗面部は例えば細かいローレット状仕上げ等の粗面化方法で簡単 に実施できる。また、形成した凹み11や段差12,傾斜部13の表面を同様に 粗面化したものであってもよい。
【0016】
以上のように本考案によれば、まず、第1の穿刺針において、針先の手元側針 本体部の一部を凹みや段差を形成したり、表面を粗面状としたりして、指で狹持 できるような把持部を設けたから、滑ることなく把持でき、容易に針軸に確実な 引き抜き力を加えるようにさせる効果が得られる。そして、操作者の指先が滑っ て刃先部で怪我をするような危険性がなくなる。 また、第2の穿刺針において、三角形状に加工された針先部の主として直線状 の稜線部が形成する刃状部の手元よりの部分を鈍乃至丸状に仕上げ加工したもの としたから、滑りを生じた場合でも操作者の指に傷を負わせないし、刃先のみは 鋭利にしてあるが刃の手元側は切れ味を鈍らせているので、患者側にも必要以上 の侵襲を加えないというように安全性が高められる。 その上、上述の第1、第2の穿刺針の特徴を併用して穿刺針としたものは、そ れぞれの上記のような新しい機能を合せ持つので、より優れた穿刺針を提供でき る効果が得られる。
【図1】本考案による穿刺針の一実施例を示す平面図で
ある。
ある。
【図2】図1に示した穿刺針の側面図である。
【図3】図1の針先部の各断面線に沿う断面形状を示す
模式説明図である。
模式説明図である。
【図4】本考案による穿刺針の他の実施例を示す部分側
面図である。
面図である。
【図5】従来の穿刺針の一使用例を示す模式説明図であ
る。
る。
【図6】穿刺針の一従来例を示す平面図である。
【図7】図6に示した穿刺針の側面図である。
1 切開部 2 吸引口 3 ドレナージチューブ 4 皮膚組織 5 穿刺針 6 鋏 7 針本体部 8 針先部 9 ゴム止め部 10 湾曲部 11 凹み 12 段差 13 傾斜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 横山 孝子 東京都渋谷区千駄ケ谷五丁目27番7号 日 本ブランズウイックビルディング5階 日 本シャーウッド株式会社内 (72)考案者 鈴木 信昭 東京都渋谷区千駄ケ谷五丁目27番7号 日 本ブランズウイックビルディング5階 日 本シャーウッド株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 生体組織に貫通孔を設けたり、この貫通
孔を介して医療用弾性チューブ類を留置したりするため
に使用され、一端が端部近傍の一部の断面を少くとも三
角形状に加工された針状体で、多端が前記医療用弾性チ
ューブ類を外挿可能なゴム止め体であるように形成され
た穿刺針であって、 前記針状体の部分の手前近傍の丸断面の針本体部が確実
に把持できる形状に変形加工されていることを特徴とす
る穿刺針。 - 【請求項2】 前記変形加工されている把持部の形態
は、凹み形成、段差形成又は表面粗面化であることを特
徴とする請求項1記載の穿刺針。 - 【請求項3】 生体組織に貫通孔を設けたり、この貫通
孔を介して医療用弾性チューブ類を留置したりするため
に使用され、一端が端部近傍の一部の断面を少くとも三
角形状に加工された針状体で、他端が前記医療用弾性チ
ューブ類を外挿可能なゴム止め体であるように形成され
た穿刺針であって、 前記三角形状に加工された直線又は曲線状の稜線部が形
成する刃状部の手元よりの部分を鈍乃至面とり状に丸く
仕上げたことを特徴とする穿刺針。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1214793U JPH0670706U (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 穿刺針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1214793U JPH0670706U (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 穿刺針 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0670706U true JPH0670706U (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=11797384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1214793U Pending JPH0670706U (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 穿刺針 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0670706U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008093124A (ja) * | 2006-10-11 | 2008-04-24 | Nippon Sherwood Medical Industries Ltd | 医療用針の引抜具 |
JP2015504692A (ja) * | 2011-12-07 | 2015-02-16 | リサーチ メディカル プロプライエタリー リミテッドResearch Medical Pty Ltd | 外科用トロカール |
CN111150464A (zh) * | 2020-03-05 | 2020-05-15 | 沈祥 | 一种乳腺脓肿穿刺引流装置 |
-
1993
- 1993-03-18 JP JP1214793U patent/JPH0670706U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008093124A (ja) * | 2006-10-11 | 2008-04-24 | Nippon Sherwood Medical Industries Ltd | 医療用針の引抜具 |
JP2015504692A (ja) * | 2011-12-07 | 2015-02-16 | リサーチ メディカル プロプライエタリー リミテッドResearch Medical Pty Ltd | 外科用トロカール |
CN111150464A (zh) * | 2020-03-05 | 2020-05-15 | 沈祥 | 一种乳腺脓肿穿刺引流装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990706 |