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JPH0668019U - 微分干渉顕微鏡 - Google Patents

微分干渉顕微鏡

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JPH0668019U
JPH0668019U JP687293U JP687293U JPH0668019U JP H0668019 U JPH0668019 U JP H0668019U JP 687293 U JP687293 U JP 687293U JP 687293 U JP687293 U JP 687293U JP H0668019 U JPH0668019 U JP H0668019U
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prism
light
optical axis
nomarski
differential interference
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JP687293U
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基彦 鈴木
恵祐 田村
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Olympus Corp
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Olympus Optic Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、光分岐部材を簡単な操作で容易に
光軸上の所定位置に移動させることができ、装置の構成
を簡素化して低廉化を図ることと共に、操作の簡易化を
図ることを目的とする。 【構成】 照明光を2分割して被検物側に導くと共に、
被検物よりの2分割光束を結合させる一軸性結晶より成
る光分岐部材を備え、該光分岐部材で結合させた光束に
より微分干渉観察を行う微分干渉顕微鏡において、光分
岐部材(4)を光軸方向の複数の位置に切換移動可能に
保持し、かつ、光分岐部材を光軸に対して垂直方向に移
動可能に保持する分岐部材保持手段(15)を設けたこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、干渉色あるいは明暗のコントラストによって被検物表面の微小な凹 凸を観察する微分干渉顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、顕微鏡観察の分野では、被検物表面の微小な凹凸を確認できる微分干渉 観察法が知られている。
【0003】 この微分干渉観察法は、ポラライザを通り直線偏光された照明光を一軸性の複 屈折物質より成る組合わせプリズムにより二光束に分離して被検物に照射し、被 検物よりの観察光を同様のプリズムにより結合させた後、アナライザで干渉させ ることにより、被検物の微小な凹凸による光路差を光の干渉色として観察する手 法である。また、落射照明による微分干渉観察では、照明光の二光束分割と、観 察光の結合とを一つの組合わせプリズムで行う。
【0004】 微分干渉観察法として最も一般的なノマルスキー型の微分干渉法では、ノマル スキープリズムを通過した二つの光線が角度を持っており、該光線がある一点で 交わる。この交点はローカライズ面と呼ばれる。また、落射ノマルスキー微分干 渉法では、前述のように照明光を分離したプリズムで観察光を結合させなければ ならないため、ノマルスキープリズムのローカライズ面を対物レンズの後側焦点 面に一致させている。このとき、両者がズレていると干渉色にムラを生じて良好 な観察を行えない。
【0005】 また、顕微鏡観察では、一般的に倍率によって対物レンズの後側焦点距離が異 なるので、対物レンズを変換する毎にノマルスキープリズムのローカライズ面を 対物レンズの後側焦点面に合わせる必要がある。
【0006】 このため、実開平4−59815号公報に示されているような構成のものが考 えられている。図8は係る顕微鏡のノマルスキープリズムの駆動機構を示す断面 図である。この駆動機構は、複数の対物レンズ101が取り付けられたレボルバ ー102の下部に設けられたボックス103内に収納されている。ボックス10 3はその中央下部にナット104が固設されており、当該ナット104と螺合す るように下部に雄ネジ105aが形成され、かつ、上部に歯車105bが固設さ れた保持軸105がボックス上部に回転可能に軸支されている。また、下部に歯 車106aを有する調整ノブ106がボックス103上部に回転可能に軸支され 、歯車106aが保持軸105の歯車105bに噛合されている。
【0007】 また、さらに保持軸105を中心軸として回転可能にターレット盤107が設 けられ、かつ、このターレット盤107と保持軸105との間にミニチュアベア リング108を介在させている。ターレット盤107は光軸L上にノマルスキー プリズム109を有している。
【0008】 すなわち、この駆動機構は、調整ノブ106の回転により、歯車105bを介 して歯車106aの回転力が伝達されて保持軸105を回転させ、保持軸105 の下端の雄ネジ105aがナット104に螺合されていることにより、保持軸1 05の回転に伴ってターレット盤107自体が昇降するように構成されている。
【0009】 従って、この顕微鏡においては、前述した駆動機構により、ノマルスキープリ ズム109を光軸方向に移動可能とし、対物レンズ変換時にノマルスキープリズ ム位置が調整される。
【0010】 一方、実公昭51−51242号公報及び実開平4−107212号公報に示 されるように対物レンズ毎にローカライズ位置を合わせて設計されたノマルスキ ープリズムを使用することも考えられている。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、実開平4−59815号公報に示されるような微分干渉顕微鏡 では、ノマルスキープリズム位置を調整する場合、操作者が対物レンズ101の 変換毎に像を見ながら干渉ムラが無くなるように調整ノブ106を回転させなが ら光軸上のノマルスキープリズム位置を微調整しなければならないため、標本の 観察倍率毎に、煩わしい微調整操作を行う問題がある。
【0012】 また、このように対物レンズ101毎に微調整を伴う顕微鏡は、前述した通り に機構が複雑であり、かつ、調整ノブ106の回転操作により、歯車106a, 105bを介してノマルスキープリズム9を昇降させているので、操作性が極め て低いという問題がある。
【0013】 一方、対物レンズ毎に対応して設計されたノマルスキープリズムを使用する方 式では、微調整の煩わしさは解消されるが、使用する対物レンズ毎にノマルスキ ープリズムを設けるので、何本もの対物レンズを使用する場合には高価なものと なる。
【0014】 これらの問題を解決するには、倍率によって異なる対物レンズの後側焦点面を 各倍率の対物レンズ間で一致させる必要がある。これにより、対物レンズを変換 し、倍率を変えても一つのノマルスキープリズムが無調整で使用可能となる。 しかし、長作動距離対物レンズでは、レンズ群が一般対物レンズより後方に位 置するので、設計上、後側焦点面が後方に寄る問題がある。
【0015】 従って、同種の対物レンズ間では、異なる倍率でも後側焦点面が一致可能であ るが、一般対物レンズと長作動対物レンズとの間では後側焦点面が一致不可能で ある。
【0016】 そのため、一般対物レンズと長作動対物レンズを併用する場合、同種の対物レ ンズ間の倍率変換では一つのノマルスキープリズムを無調整で使用できるが、一 般対物レンズから長作動距離対物レンズへ、あるいはその逆へ変換した場合には 、ノマルスキープリズムのローカライズ面を調整する必要がある。
【0017】 本考案は上記実情を考慮してなされたもので、光分岐部材を簡単な操作で容易 に光軸上の所定位置に移動させることができ、装置の構成を簡素化して低廉化を 図ることができると共に、操作の簡易化を図ることが可能な微分干渉顕微鏡を提 供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案の微分干渉顕微鏡では、照明光を2分割して 被検物側に導くと共に、被検物よりの2分割光束を結合させる一軸性結晶より成 る光分岐部材を備え、該光分岐部材で結合させた光束により微分干渉観察を行う 微分干渉顕微鏡において、光分岐部材を光軸方向の複数の位置に切換移動可能に 保持する分岐部材保持手段を設けたものである。 ここで、特に上記分岐部材保持手段は、光分岐部材を光軸に対して垂直方向に 移動可能に保持している。
【0019】
【作用】
従って、本考案の微分干渉顕微鏡においては、光分岐部材保持手段では、光分 岐部材が光軸方向の複数の位置に切換移動可能に保持され、かつ、該光分岐部材 が光軸に対して垂直方向に移動可能に保持される。
【0020】 これにより、光分岐部材を簡単な操作で容易に光軸上の所定位置に移動させる ことができるので、装置の構成を簡素化して低廉化を図ることができると共に、 操作の簡易化を図ることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本考案の実施例に係るノマルスキー型微分干渉顕微鏡について説明する 。実施例の詳細を説明する前に、図6を参照してノマルスキー型落射照明微分干 渉顕微鏡の基本的な光学系について述べる。このノマルスキー型落射照明微分干 渉顕微鏡においては、光源1で発生する照明光が光軸上に設けられたポラライザ 2によって直線偏光され、かつ、この直線偏光された光線が顕微鏡の観察光軸上 に配置されたハーフミラー3で反射されてノマルスキープリズム4に入射する。
【0022】 ノマルスキープリズム4は、くさび形の一軸性結晶2枚から形成された光分岐 部材であって、ポラライザ2によって直線偏光された光線を二つの光線に分離し て各々角度を持たせて出射させると共に、該二つの光線をローカライズ面5で交 差させた後に夫々対物レンズ6に入射させる。
【0023】 ここで、ローカライズ面5が対物レンズの後側焦点面7に一致するようにノマ ルスキープリズム4が配置されるため、対物レンズ6に入射された二つの光線は わずかに横ズレした平行光線となって標本8に照射される。
【0024】 標本8で反射された二つの光線は再び対物レンズ6を通り、後側焦点面7で交 差して夫々ノマルスキープリズム4に入射される。ノマルスキープリズム4では 前述とは逆に二つの光線が結合されて出射され、該結合された光線はハーフミラ ー3を透過し、ハーフミラー3の後段に配置されたアナライザ9に入射される。 アナライザ9はノマルスキープリズム4によって結合された二つの光線を干渉 させるように作用する。
【0025】 ここで、標本8の表面に微小な凹凸があると、二つの光線にわずかな光路差を 生じるため、該二つの光線は、アナライザ9で干渉させられると、干渉色のコン トラストを生じる。なお、ノマルスキープリズム4が光軸方向にズレていると、 そのローカライズ面5と対物レンズ6の後側焦点面7とが一致せず、干渉色のコ ントラストにムラが生じて良好な微分干渉像を得ることができない。
【0026】 また、微分干渉像は良好であるが干渉色を変えたい場合、ノマルスキープリズ ム4を光軸に垂直な方向にズラすことにより、任意に干渉色を変化させることが できる。 次に、このような光学系を用いた微分干渉顕微鏡の詳細を説明する。
【0027】 図7は本考案の第1の実施例に係る微分干渉顕微鏡の構成を示す外観図である 。この微分干渉顕微鏡は、顕微鏡上部に光源1を内蔵するランプハウス10が設 けられ、このランプハウス10に落射照明用投光管11の一端が連結されている 。落射照明用投光管11に対し、ポラライザ2を有するポラライザスライダ12 、及びアナライザ9を有するアナライザスライダ13が前述した光学系を構成す るように挿入され、さらに図示しないハーフミラー3が内蔵されている。
【0028】 また、レボルバユニット14は、落射照明用投光管11の下方に配置され、か つ、ノマルスキープリズム4を有する分岐部材保持手段としてのノマルスキーユ ニット15が光軸に対して垂直に挿入される。また、レボルバユニット14は、 ノマルスキーユニット14の下方に回転自在に設けられたレボルバ本体16を有 し、そのレボルバ本体16に複数の対物レンズ6が取り付けられている。よって 、レボルバユニット14は、レボルバ本体16の回転により、光軸上の各対物レ ンズ6を交換可能としている。 ここで、この微分干渉顕微鏡に光軸に垂直に挿入されるノマルスキーユニット 15について図1乃至図3を用いて詳細に説明する。
【0029】 図1乃至図3はノマルスキーユニット15の構成を示す平面図又は側面図であ る。このノマルスキーユニット15は、ユニット本体17が長方形に形成され、 かつ、該ユニット本体17の中央部に光線の透過孔が長方形に形成され、この透 過孔を閉塞しないように枠状に形成されたカムスライダ18をユニット本体17 の長手方向に摺動可能に保持している。なお、ユニット本体17はその長手方向 (以下、スライド方向という)に沿って顕微鏡に挿入されている。また、顕微鏡 の光軸上でユニット本体17を係止するにあたり、顕微鏡側に図示しないクリッ クを設け、スライド方向に沿って挿入されるユニット本体17には、光軸挿脱用 クリック溝35a,35bが切られている。
【0030】 カムスライダ18は、その上面にカム面を持つカム19及びこのカム19の上 下に水平面を持つ水平部20,21が各々形成され、かつ、スライド方向手前側 の端部にレバー22の一端部22aが連結され、当該レバー22の他端をユニッ ト本体17の外部から進退させることにより、ユニット本体17の内面に当接し ながら摺動するようになっている。
【0031】 また、カムスライダ18は、そのカム19及び水平部20,21とユニット本 体17の内面との間にプリズム枠23を有し、スライド方向に進退されることに より、カム19がこのプリズム枠23を光軸方向に移動させる。
【0032】 プリズム枠23は、その両脇にカムスライダ18のカム19及び水平部20, 21と当接するように下面にカム面を持つカム24及び水平面を持つ水平部25 が形成されている。なお、当該水平部25はその長さがカムスライダ18の水平 部21の長さより短くなるように設計されている。
【0033】 また、プリズム枠23は、スライド方向奥側の平面部に上記透過孔を閉塞しな いように枠状のプリズム保持部26が設けられ、このプリズム保持部26にノマ ルスキープリズム4が保持されている。プリズム保持部26にはプリズム下面に 光透過用の略楕円孔26aが設けられている。更に、ユニット本体17には同様 に光透過用の孔17aが設けられている。
【0034】 さらに、プリズム枠23は、プリズム保持部26に隣接して嵌合部27が形成 され、光軸方向の溝28aを有するブロック28を該嵌合部27が溝28aに嵌 合されることによって保持している。また、プリズム枠23はスライド方向手前 側の端部にブロック29を有している。 なお、ブロック28及びブロック29は、ネジ部を有するガイド溝がプリズム 枠23のスライド方向に形成されている。
【0035】 色調整軸30は、一端にツマミ31を有し、他端及び中途部にネジ部32,3 3が形成され、他端のネジ部32がスライド方向手前側からユニット本体17を 貫通するように設けられている。また、色調整軸30は、他端のネジ部32がブ ロック28のガイド溝に係合し、中途部のネジ部33がブロック29のガイド溝 に係合している。
【0036】 また、色調整軸30の中途部に形成されたネジ部33の両端に色調整軸30の 外周部に沿うようにリング34が取り付けられている。このリング34は、色調 整軸30の回転によって移動するブロック29に衝突し、ブロック29の移動範 囲を制限する。
【0037】 なお、このようなユニット本体17に対し、板バネ35の一端部35aがユニ ット本体17に固設され、板バネ35の他端部35bがプリズム枠23に当接し ている。よって、この板バネ35がプリズム枠23をカム19側に付勢している ことにより、当該プリズム枠23がカム19に対してガタ無く動くように構成さ れている。 次に、以上のように構成された微分干渉顕微鏡の動作を説明する。 いま、操作者によるレボルバ本体16の回転により、対物レンズ6が変換され たとする。
【0038】 ここで、操作者により、ノマルスキーユニット15のレバー22が引き出され ると、レバー22に連結されているカムスライダ18がユニット本体17内をス ライドし、カム19にならってプリズム枠23が光軸方向に上がる。逆にレバー 22を押し込むとプリズム枠23は光軸方向に下がる。
【0039】 従って、レバー22の押引操作でノマルスキープリズム4の位置を光軸方向に 移動させ、2段階に切換えることができ、ワンタッチで光軸上のローカライズ面 5を切換移動させることができる。
【0040】 さらに、操作者が色調整軸30のツマミ31を回すと、軸先端のネジ32に螺 合したブロック28がネジをリードとして色調整軸30の方向に移動する。従っ て、ブロック28に嵌合されたプリズム枠23はカムスライダ18の水平部20 あるいは21上を摺動する。なお、プリズム枠23が光軸上の下位置にある場合 でも、プリズム枠23の水平部25がカムスライダ18の水平部21より短く設 計されているため、プリズム枠23が水平方向に移動しても、プリズム枠23の 水平部25がカムスライダ18の水平部21上を水平移動するだけなので、プリ ズム枠23の光軸上の位置が変わらない。
【0041】 また、この水平移動に応動し、色調整軸30の中途部のネジ部33に係合した ブロック29が軸方向に移動する。この色調整軸30に設けられたリング34は ブロック29の移動範囲を制限するので色調整軸30の回転が規制される。よっ て、プリズム枠23の摺動範囲が規制される。従って、ツマミ31の回転操作に より、ノマルスキープリズム4の光軸上の位置にかかわらず、ノマルスキープリ ズム4を光軸に垂直な方向に移動させることができ、標本8の干渉色を任意に変 化させることができる。
【0042】 さらに、孔17aは、光軸挿脱用クリック溝35aにより顕微鏡光軸上に係止 される。また、該孔17aは、光軸挿脱用クリック溝35aにより顕微鏡光軸上 を外れた位置でも係止される。また、ユニット本体17は、顕微鏡本体から着脱 可能となっている。
【0043】 上述したように、第1の実施例においては、レバー22の進退操作に応動して カムスライダ18が進退し、カムスライダ18のカム部19がプリズム枠23を 光軸上の所定位置に押上げ又は引下げするので、プリズム枠23に固設されたノ マルスキープリズム4を、調整ノブの回転操作の場合と比べ、所定位置に短時間 で切換え完了することができる。
【0044】 また、第1の実施例においては、色調整軸30のツマミ31を回転操作するこ とにより、軸先端のネジ部32が回転して該ネジ部32に係合されたブロック2 8を介し、該ブロック28に係合されたプリズム枠23をノマルスキーユニット 15のスライド方向に進退させているので、プリズム枠23に固設されたノマル スキープリズム4を光軸に対して垂直に動かして標本8の干渉色を変化させるこ とができる。
【0045】 従って、第1の実施例においては、一つのノマルスキープリズムを有するノマ ルスキーユニット1台だけで長作動距離対物レンズを含むすべての対物レンズに 対応できるので、安価に、かつ、簡単な操作で微分干渉観察を行うことができる 。 次に、本考案の第2の実施例について図4乃至図7を用いて説明する。
【0046】 なお、この第2の実施例は、図7に示す装置のノマルスキーユニット15を他 の構成により実現した例であるため、図7と同一部分には同一符号を付してその 詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0047】 図4及び図5はノマルスキーユニット15の第2の実施例を示す平面図又は側 面図である。このノマルスキーユニット15は、ユニット本体41が長方形に形 成され、該本体41の中央部に光線の透過孔が長方形に形成されると共に、該本 体41の長手方向(スライド方向)にスライド台42が摺動可能に保持されてい る。また、ユニット本体41はスライド方向手前側の端面に貫通孔41a,41 bを有している。
【0048】 スライド台42は中空形状に形成され、スライド方向奥側の内面に本スライド 台42の半分の厚さのプリズム台43を光軸方向に移動可能に保持している。ま た、スライド台42は、スライド方向手前側の内面に光軸方向及びスライド方向 に対して垂直方向に切換支持棒44が設けられ、かつ、スライド方向手前の端部 に雌ネジ部45が形成されている。この雌ネジ部45には色調整軸46が螺合し ている。
【0049】 色調整軸46は、一端にツマミ46aを有し、かつ、他端に雄ネジ部46bが 形成され、ユニット本体41の貫通孔41aをスライド方向に貫通するように設 けられている。また、色調整軸46は、その雄ネジ部46bがスライド台42の 雌ネジ部45に螺合されている。よって、色調整軸46はツマミ46aの回転操 作によりスライド台42をスライド方向に進退可能に摺動させる。また、色調整 軸46の雄ネジ部46bは、両端にリング47が取り付けられ、当該リング47 によってスライド台42から外れないように動作が制限されている。
【0050】 プリズム台43は中央に光線を通過させるための透過孔43aを有すると共に 、透過孔43aを覆うようにノマルスキープリズム4が接着材等で固定されてい る。プリズム台43にはプリズム下面に光透過用の略楕円孔43aが設けられて いる。更に、ユニット本体41には同様に光透過用の孔41cが設けられている 。
【0051】 また、プリズム台43は、その両脇に光軸方向及びスライド方向に対して垂直に 突起部43b,43cが設けられ、これら突起部43b,43cに切換棒48が 係合されている。
【0052】 切換棒48は、ユニット本体41内に設けられ、一端が二つに分岐してそれぞ れ長孔48a,48bを有し、他端がユニット本体41の外部に突出している。 また、切換棒48は、対応する長孔48a,48bにプリズム台43の突起部4 3b,43cがそれぞれ遊挿され、かつ、該切換棒48の中途部が前述したスラ イド台42の切換支持棒44に軸支されている。よって、切換棒48は外部から の上下操作に応動してプリズム台43を光軸方向に移動させる。
【0053】 また、ユニット本体41においては、プリズム台43よりスライド方向手前側 の内面に本体突起部49が設けられ、かつ、本体突起部49とプリズム台43と の間にバネ50を介在させ、当該バネ50の反発力によってプリズム台43をユ ニット本体41のスライド方向奥部に押し付けている。
【0054】 ユニット本体41の奥部は、その中央部にスライド方向に溝51が形成され、 当該溝51にボールクリック52を有し、このボールクリック52がプリズム台 43を押し返して当該中央部にプリズム台43を位置させないことにより、当該 プリズム台43を光軸方向の上位置又は下位置に安定させている。 次に、以上のように構成された微分干渉顕微鏡の動作を説明する。 いま、操作者によるレボルバ本体16の回転により、対物レンズ6が変換され たとする。
【0055】 ここで、操作者はユニット本体41外部の切換棒48を上に操作すると、切換 棒48が中途で切換支持棒44に軸支されていることから、切換棒48先端の長 孔48a,48bが突起部43b,43cを介してプリズム台43を光軸上の下 方向に移動させる。このとき、プリズム台43はバネ50及びボールクリック5 1により挟まれているので、光軸上の下位置で安定して位置決めされる。
【0056】 また、操作者はユニット本体41外部の切換棒48を下に操作すると、前述と 同様に切換棒48先端の長孔48a,48bが突起部43b,43cを介してプ リズム台43を光軸上の上方向に移動させ、該プリズム台43が光軸上の上位置 で安定して位置決めされる。
【0057】 従って、プリズム台43に固設されたノマルスキープリズム4は、当該変換さ れた対物レンズ6の後側焦点面7に一致するようなローカライズ面5に配置され る。
【0058】 また、操作者は標本8の干渉色を変化させる場合、色調整軸46のツマミ46 aを回転させることにより、該色調整軸46の回転力をその雄ネジ部46bから スライド台43の雌ネジ部45に伝達してスライド台42をスライド方向に進退 移動させる。
【0059】 これにより、スライド台42に保持されているプリズム台43が移動し、プリ ズム台43に固設されているノマルスキープリズム4が光軸に対して垂直方向に 移動して干渉色を変化させることができる。
【0060】 上述したように、第2の実施例においては、切換棒48を上下に切換えるだけ のワンタッチ操作により、調整ノブの回転操作の場合と比べ、極めて短時間でノ マルスキープリズム4を光軸上の所定の上位置又は下位置に切換移動させること ができる。従って、ノマルスキープリズム4の光軸方向の微調整を不要にし、か つ、顕微鏡の操作性を格段に向上させることができる。
【0061】 また、第2の実施例においては、色調整軸46のツマミ46aを回転操作する ことにより、色調整軸46の雄ネジ部46bが回転し、プリズム台43を保持す るスライド台43をその雌ネジ部45を介してスライド方向に進退させる。これ により、プリズム台43に固定されたノマルスキープリズム4を光軸に対して垂 直に動かして標本8の干渉色を変化させることができる。
【0062】 従って、第2の実施例においては、ノマルスキープリズム4を一つだけ用い、 かつ、切換棒48及び色調整軸46の駆動力を直接的に当該ノマルスキープリズ ム4に伝達する如き、比較的単純な機構で実現したので、安価に構成することが できる。
【0063】 なお、上記第1の実施例では、2箇所の後側焦点面に対応して光軸方向の移動 位置が2箇所である場合について説明したが、これに限らず、対物レンズの設計 上、3箇所以上となる後側焦点面に対応するようにカムスライダ18を長くして カムを3段以上とした構成としても、本考案を同様に実施して同様の効果を得る ことができる。
【0064】 また、上記第2の実施例では、ボールクリック52がプリズム台43を押し返 すことにより、プリズム台43を上位置又は下位置に固定させた場合について説 明したが、これに限らず、ボールクリック52と当接するプリズム台43の所定 位置に溝を形成して当該溝にボールクリック52を嵌めてプリズム台43の固定 位置を増加させた構成、又は厚くしたスライド台43にボールクリック52を光 軸方向に複数設けることによりプリズム台43の固定位置を増加させた構成とし ても、本考案を同様に実施して同様の効果を得ることができる。 その他、本考案はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0065】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、分岐部材保持手段が、光分岐部材を光軸 方向の複数の所定位置に切換移動可能に保持し、かつ、該光分岐部材を光軸に対 して垂直方向に移動可能に保持するようにしたので、光分岐部材を簡単な操作で 容易に光軸上の所定位置に移動させることができ、装置の構成を簡素化して低廉 化を図ることができると共に、操作の簡易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係るノマルスキーユニ
ットの構成を示す平面図。
【図2】同実施例におけるノマルスキーユニットの構成
を示す側面図。
【図3】同実施例におけるノマルスキーユニットの構成
を示す側面図。
【図4】第2の実施例におけるノマルスキーユニットの
構成を示す平面図。
【図5】同実施例におけるノマルスキーユニットの構成
を示す側面図。
【図6】第1及び第2の実施例における光学系の構成を
示す図。
【図7】同実施例における顕微鏡の外観図。
【図8】従来のノマルスキープリズムの駆動機構を示す
断面図。
【符号の説明】
4…ノマルスキープリズム、15…ノマルスキーユニッ
ト、17…ユニット本体、18…カムスライダ、19,
24…カム、20,21,25…水平部、22…レバ
ー、23…プリズム枠、26…プリズム保持部、27…
嵌合部、28,29…ブロック、28a…溝、30…色
調整軸、31…ツマミ、32、33…ネジ部、34…リ
ング、35…板バネ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光を2分割して被検物側に導くと共
    に、被検物よりの2分割光束を結合させる一軸性結晶よ
    り成る光分岐部材を備え、該光分岐部材で結合させた光
    束により微分干渉観察を行う微分干渉顕微鏡において、 前記光分岐部材を光軸方向の複数の位置に切換移動可能
    に保持する分岐部材保持手段を設けたことを特徴とする
    微分干渉顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記分岐部材保持手段は、前記光分岐部
    材を光軸に対して垂直方向に移動可能に保持することを
    特徴とする請求項1記載の微分干渉顕微鏡。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000235148A (ja) * 1998-12-15 2000-08-29 Olympus Optical Co Ltd シャッタ装置
JP2010508564A (ja) * 2006-11-06 2010-03-18 インスティトット クリア 顕微鏡において発生させられる光ビームの光出力を測定するための装置及び方法
USD799577S1 (en) 2015-11-11 2017-10-10 Olympus Corporation Dark field illumination device for microscope

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