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JPH0667469B2 - マイクロエマルシヨン - Google Patents

マイクロエマルシヨン

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Publication number
JPH0667469B2
JPH0667469B2 JP61273672A JP27367286A JPH0667469B2 JP H0667469 B2 JPH0667469 B2 JP H0667469B2 JP 61273672 A JP61273672 A JP 61273672A JP 27367286 A JP27367286 A JP 27367286A JP H0667469 B2 JPH0667469 B2 JP H0667469B2
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JP
Japan
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oil
carbon number
inorganicity
inorganic
oils
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JP61273672A
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政哲 友
みゆき 河内
英夫 中島
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
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Publication of JPS63126542A publication Critical patent/JPS63126542A/ja
Publication of JPH0667469B2 publication Critical patent/JPH0667469B2/ja
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    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • A61K8/04Dispersions; Emulsions
    • A61K8/06Emulsions
    • A61K8/068Microemulsions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/40Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
    • A61K2800/52Stabilizers

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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、親水性イオン性界面活性剤を用いてなる広い
温度範囲で油分を多量に安定配合し得る2相系マイクロ
エマルションに関するものであり、例えば医薬品、化粧
料などの分野に利用される。
[従来の技術] 従来、知られているマイクロエマルションは、つぎのよ
うなものである。即ち、第1は通常の非イオン性界面活
性剤と油を用いて得られるもの、第2はアニオン性界面
活性剤とコサーファクタントを組合せたもの、第3はア
ニオン性界面活性剤と、非イオン性界面活性剤あるいは
電解質を組合せて用いたものである。
第1は、iso−R9C6H4O(CH2CH2O)9Hなどの非イオン性
界面活性剤の水溶液に、シクロヘキサン、n−ヘプタン
などの炭化水素を加え、温度を上げていくと、非イオン
性界面活性剤の曇点の手前で、炭化水素(油)の可溶化
量が急激に増大する領域が現れるというものである(篠
田耕三、209〜225、溶液と溶解度、丸善)。相図に示さ
れる可溶化限界温度から曇点までのIw領域では、水相中
への油の溶解度が劇的に増大し、いわゆるマイクロエマ
ルションを形成していることが知られている。しかし、
従来から検討されている非イオン性界面活性剤−炭化水
素系で得られる、油の可溶化量が増大したマイクロエマ
ルション(Iw領域)すなわち熱力学的に安定な1相系の
マイクロエマルションは、その系の親水−親油バランス
が保たれた非常に狭い温度範囲(数℃〜10℃程度)でし
か存在せず、この範囲外では系は直ちに、または経時で
白濁し、やがて水と油に分離してしまうという欠点を有
する。このため、化粧料や医薬品への応用は非常に困難
である。
第2は、アニオン性界面活性剤と、ペンタノール、ヘキ
サノール、オクタノール等のコサーファクタントを組合
せて系の親水−親油バランスをつりあわせ、その非常に
狭い比率の範囲で、炭化水素(油)の可溶化量が急激に
増大する領域を利用しようとするものである。第3は、
親油性非イオン性界面活性剤と特定のアニオン性界面活
性剤、あるいは親油性非イオン性界面活性剤とイオン性
界面活性剤の組合せに電解質を加えて、その組成の中か
ら系の親水−親油バランスがつりあった非常に狭い比率
の範囲で、炭化水素(油)の可溶化量が急激に増大する
領域を利用しようとするものである(篠田耕三、西條宏
之、308〜314、35、1986、特開昭58−128311、特開昭58
−131127)。第2、第3の方法では、温度に対する安定
性については解決されているが、やはりこのような1相
可溶化系のマイクロエマルションが安定に存在する組成
が非常に限られており、実際の製品系では処方がかなり
限定されてしまう、あるいは複雑化してしまうという懸
念がある。また第2の方法では、ヘキサノール等のコサ
ーファクタントを使用するため、安全性に問題がある。
[発明が解決しようとする問題点] このため、通常の温度での使用を目的とした化粧料や医
薬品にマイクロエマルションを用いることは、第1の方
法では安定性の観点から困難とされ、第2、第3の方法
では処方面から問題視されていた。しかし、少ない界面
活性剤量で、多くの油を均一に溶解し得る粒子径が数十
mμであるマイクロエマルションの特性は大変有用であ
り、温度安定性が高く、また処方巾の広いマイクロエマ
ルションの完成は研究者の課題とされていた。
かかる現状に鑑み、本研究者らは、温度安定性のすぐれ
た、処方巾の広いマイクロエマルションを得るべく鋭意
研究を行った結果、通常用いられるイオン性界面活性剤
と共に炭素数及び有機概念図(有機概念図、甲田善生
著、三共出版、1984年)上の無機性が限定された油を組
合せて用いることにより、驚くべきことに、非常に広い
温度範囲に渡って安定な2相系マイクロエマルションを
容易に得られることを見出し、望むべき本発明を完成す
るに至ったのである。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は、親水性のイオン性界面活性剤と、
有機概念図上の無機性が0でかつ炭素数が15以上の油、
0<無機性≦20でかつ炭素数が16以上の油、20<無機性
≦50でかつ炭素数が17以上の油、50<無機性≦100でか
つ炭素数が18以上の油、100<無機性≦150でかつ炭素数
が19以上の油、150<無機性≦200でかつ炭素数が20以上
の油、200<無機性≦250でかつ炭素数が21以上の油、25
0<無機性でかつ炭素数が22以上の油の1種または2種
以上と、水とを含有し、上記油の含有率が0.005〜60重
量%で、親水性のイオン性界面活性剤と全油性成分の量
比が1:0.5〜1:10であり、かつ400気圧以上の高圧ホモジ
ナイザー処理に相当する剪断力を与えることによって得
られることを特徴とする、油滴の平均粒子径が0.01〜0.
1μmである2相系マイクロエマルション。
なお、ここで用いられる平均粒子径は、全て動的光散乱
法により測定されたものであり、具体的にはNICOMP−27
0(HIAC/ROYCO社製)によって測定したものである。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明において用いられるイオン性界面活性剤として
は、水中油型の2相系マイクロエマルションを得る必要
から、HLBは親水性でなければならないが、それ以外は
通常のイオン性界面活性剤を用いることができる。
具体的に例を挙げると、陰イオン界面活性剤としては、
例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム
等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリ
ル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、ポリ
オキシエチレン(以下、POEという)ラウリル硫酸トリ
リエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル
塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサ
ルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナ
トリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POEオレ
イルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテ
ルリン酸等のリン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシ
ルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、リ
ニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアド
デシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニ
アドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンス
ルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウ
ム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−
ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN
−アシルグルタミン酸塩等があげられる。
陽イオン界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリル
トリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアン
モニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジア
ルキルジメチルアンモニウム塩、アルキル四級アンモニ
ウム塩、アルキルアミン塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,
N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミ
ダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニ
ウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナト
リウム塩等のイミダゾリン系両面界面活性剤、2−ヘプ
タデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチ
ルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ
酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、ス
ルホベタイン等のベタイン系界面活性剤、N−ラウリル
β−アラニン、N−ステアリルβ−アラニン等のアミノ
酸塩等が挙げられる。
これらイオン性界面活性剤の1種または2種以上の組合
せにおいて用いられる。
なお、本発明による2相系マイクロエマルションの油の
含有率を、イオン性界面活性剤:油の比で1:2もしくは
それ以上にするためには、イオン性界面活性剤の親油基
の構造は、親油基の炭素数が12以上の脂肪族炭化水素が
好ましい。さらに、低温での安定性を向上させるには、
クラフト点が常温以下、好ましくは0℃以下のものが良
い。
本発明に用いられる油は、有機概念図(有機概念図、甲
田善生著、三共出版、1984年)上の無機性が0でかつ炭
素数が15以上の油、0<無機性≦20でかつ炭素数が16以
上の油、20<無機性≦50でかつ炭素数が17以上の油、50
<無機性≦100でかつ炭素数が18以上の油、100<無機性
≦150でかつ炭素数が19以上の油、150<無機性≦200で
かつ炭素数が20以上の油、200<無機性≦250でかつ炭素
数が21以上の油、250<無機性のでかつ炭素数が22以上
の油の1種または2種以上である。
これらの油は室温で液体状態のものがよいが、固体であ
っても、混合したときに溶解されて液体状態になってい
れば差し支えない。
具体的な例としては、無機性が0でかつ炭素数が15以上
の油としては例えば流動パラフィン、スクワラン、プリ
スタン、パラフィン、ワセリン等の炭化水素類等、0<
無機性≦20でかつ炭素数が16以上の油としては例えばス
クワレン等の炭化水素類、ジオクチルエーテル等のエー
テル類等、20<無機性≦50でかつ炭素数が17以上の油と
しては例えばエチレングリコールジオクチルエーテル等
のジエーテル類等、50<無機性≦100でかつ炭素数が18
以上の油としては例えばオクタン酸セチル、ミリスチン
酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステ
アリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸
デシル、オレイン酸オレイル等のモノエステル類、イソ
ステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の高級
アルコール類等、100<無機性≦150でかつ炭素数が19以
上の油としては例えばオレイルアルコールやラノリンア
ルコール等の不飽和高級アルコール類等、150<無機性
≦200でかつ炭素数が20以上の油としては例えばエイコ
セン酸等の高級脂肪酸類、セバシン酸ジ−2−エチルヘ
キシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル等のジエス
テル類等、200<無機性≦250でかつ炭素数が21以上の油
としては例えばグリセロールモノオレイルエーテル等の
グリセリルモノエーテル類、ラウロイルラウリルアミン
等の酸アミド類等、250<無機性でかつ炭素数が22以上
の油としては例えばアボガド油、ツバキ油、タートル
油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、
オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック
油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サ
フラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実
油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホ
ホバ油、胚芽油、カカオ脂、ヤシ油等の植物、動物油脂
類等が挙げられる。これらを一種または二種以上用いる
ものである。
2相系マイクロエマルションの安定性は、炭素数が大き
く、より非極性な油を用いるほど向上する傾向にあり、
2相系マイクロエマルションをより安定化させるために
は、炭素数を前述の限定より各々1以上大きいものを用
いた方がよい。
さらに、本発明者らが発見したところによると、安定な
マイクロエマルションを得ることが困難であったシクロ
ヘキサンやn−ヘプタン、ミリスチン酸イソプロピル、
セバチン酸ジブチルなどのような低分子量の油について
も、驚くべきことに、本発明の限定による油を加えるこ
とによって、安定な2相系マイクロエマルションを得る
ことができる。かかる油と本発明の限定による油は、量
比にして、1:0.001〜1:0.7で用いられる。かかる油の例
としては、すなわち有機概念図上の無機性が0でかつ炭
素数が5≦炭素数≦14の油、0<無機性≦20でかつ6≦
炭素数≦15の油、20<無機性≦50でかつ炭素数が7≦炭
素数≦16の油、50<無機性≦100でかつ炭素数が8≦炭
素数≦17の油、100<無機性≦150でかつ炭素数が10≦炭
素数≦18の油、150<無機性≦200でかつ炭素数が12≦炭
素数≦19の油、200<無機性≦250でかつ炭素数が14≦炭
素数≦20の油、250<無機性でかつ炭素数が16≦炭素数
≦21の油の1種または2種以上であって、具体的な例と
しては、無機性が0でかつ炭素数が5≦炭素数≦14の油
としては例えば、n−ヘプタン、n−オクタン等の炭化
水素類等、0<無機性≦20でかつ6≦炭素数≦15の油と
しては例えば、シクロヘキサンなどの炭化水素類、ジヘ
プチルエーテル等のエーテル類等、20<無機性≦50でか
つ炭素数が7≦炭素数≦16の油としては例えば、エチレ
ングリコールジブチルエーテル等のジエーテル類等、50
<無機性≦100でかつ炭素数が8≦炭素数≦17の油とし
ては例えば、ミリスチン酸イソプロピル、エチルカプレ
ート、エチルラウレート等のモノエステル類、2−ヘプ
チルノナノール等のアルコール類等、100<無機性≦150
でかつ炭素数が10≦炭素数≦18の油としては例えば、イ
ソミリスチン酸、イソステアリン酸、カプリン酸等の脂
肪酸類、エチレングリコールモノラウリルエーテル等の
ジアルコールモノエーテル類等、150<無機性≦200でか
つ炭素数が12≦炭素数≦19の油としては例えば、アジピ
ン酸ジブチル、セバチン酸ジイソプロピル、セバチン酸
ジブチル等のジエステル類等、200<無機性≦250でかつ
炭素数が14≦炭素数≦20の油としては例えば、ラウリン
酸ブチルアミド等の酸アミド類等、250<無機性でかつ
炭素数が16≦炭素数≦21の油としては例えば、トリカプ
ロイン等のトリグリセライド類等が挙げられ、これらを
一種または二種以上用いるものである。
本発明における2相系マイクロエマルションは、イオン
性界面活性剤を0.1〜30%、油性成分を0.005〜60%、水
を20〜99.8%を含有しうる。またイオン性界面活性剤と
油性成分の比率は、1:0.5〜1:10であり、乳化粒子系は
0.01〜0.1μmである。
かかる2相系マイクロエマルションは、強力な剪断力を
与え得る乳化機、例えば高圧ホモジナイザー、あるいは
超音波乳化機等を用いて調製が可能である。高圧ホモジ
ナイザーを用いる場合には、400気圧以上の圧力下で乳
化するのが好ましいが、さらに好ましくは、50℃以下の
温度で600気圧以上の圧力下で乳化するのが良い。
本発明による2相系マイクロエマルションは、通常のい
かなる安定性試験によっても、白濁や分離をおこすこと
はない。
本発明の2相系マイクロエマルションについては他に
も、各種の成分を配合することができる。そのような成
分の中で水相成分として挙げられるものは、メチルアル
コール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、
ソルビトール、マンニトール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソ
ルビタン、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオ
ース、マンニトール、トアルロン酸ナトリウム等があ
り、実際の製品系において任意に選択して用いられるも
のである。
また、本発明に係わる2相系マイクロエマルションが応
用された製品には、必要に応じ、香料、色剤その他粉
末、防腐剤、薬剤、増粘剤、紫外線吸収剤、キレート
剤、その他の油、界面活性剤、活性助剤等が適宜添加さ
れる。
[発明の効果] 以上詳述したごとく、本発明は親水性のイオン性界面活
性剤と特定の油からなる2相系マイクロエマルションに
関するものであり、安全性や機能的な側面でも実用性の
頗る高いものであるということができる。特に、本発明
はその有する利点のために、液体洗浄剤、シャンプー、
ヘアートニック、ヘアーローション、アフターシェーブ
ローション、ボディ−ローション、ヘアーオイル、エモ
リエントオイル、化粧ローション、クレンジングオイ
ル、エアゾール製品、消臭、脱臭剤、医薬用液剤、浴剤
等の水系製品に使用することができる。
[実施例] 次に本発明に係わる2相系マイクロエマルションを、実
施例および比較例をもって詳細に説明する。本発明はこ
れにより限定されるものではない。
[実施例1〜13] イオン性界面活性剤として、ドデシル硫酸カリウム10重
量%と、表中の油(無機性と炭素数は表参照)20重量%
と水をビーカーに入れ、予備乳化した後、50℃において
高圧ホモジナイザー(500気圧)で乳化を行なった後室
温にもどし、5℃、25℃、40℃で3ケ月後の状態を評価
したものを第一表に示す。評価は、3ケ月後でも各温度
ともに透明感を有し、あきらかに粒子径数十mμのマイ
クロエマルションとして安定であるものを〇とし、直後
または経時で白濁、分離したものを×とする。
第一表に示すように、本発明による実施例1〜13は、良
好な2相系マイクロエマルションが得られた。
[比較例1〜14] イオン性界面活性剤を、実施例1〜13と同様にドデシル
硫酸カリウム10重量%とし、第二表中の油(無機性と炭
素数は表参照)20重量%と水を用いた。調製方法および
評価方法は、実施例1〜13に準ずるが、経時変化は調製
直後と1日後とした。
第一表および第二表に示すように、本発明による油の無
機性と炭素数が限定されることによる優れた効果が実証
された。
[実施例14〜27] イオン性界面活性剤として、ドデシル硫酸カリウム10重
量%と、スクワラン0.5重量%、表中の油20重量%と水6
9.5重量%をビーカーに入れ、予備乳化した後、50℃に
おいて高圧ホモジナイザー(500気圧)で乳化を行なっ
た後室温にもどし、5℃、25℃、40℃、3ケ月後の状態
を評価したものを第三表に示す。評価は、3ケ月後でも
各温度ともに透明感を有し、あきらかにマイクロエマル
ションとして安定であるものを〇とし、直後または経時
で白濁、分離したものを×とする。
第三表に示すように、本発明による実施例14〜27は、良
好な2相系マイクロエマルションが得られた。これによ
り、低分子量の油との組合せによる効果が明らかにされ
た。
[実施例28]クレンジングゼリー 1)〜3)を混合して70℃に加熱溶解する。
これを4)〜6)の混合液を70℃にて加熱溶解したもの
に攪拌しながら添加し、乳化する。この乳液を700気圧
の圧力下、30℃において高圧ホモジナイザーを用いて乳
化し、透明感のあるクレンジングゼリーを得た。
得られたクレンジングゼリーの油滴の平均粒子径を動的
光散乱法で測定したところ0.1μmであった。
[実施例29]水性半透明外用薬剤 1)〜4)を混合して70℃に加熱溶解する。これを
5)、6)の混合液を70℃で加熱溶解したものに攪拌し
ながら添加し、乳化する。この乳液を700気圧の圧力
下、30℃において高圧ホモジナイザーを用いて乳化し、
透明感のあるインドメタシンの水性半透明外用薬剤を得
た。
得られた水性半透明外用薬剤の油滴の平均粒子径を動的
光散乱法で測定したところ0.07μmであった。
[実施例30]水性半透明外用薬剤 1)〜4)を混合して70℃に加熱溶解する。これを
5)、6)の混合液を70℃で加熱溶解したものに攪拌し
ながら添加し、乳化する。この乳液を700気圧の圧力
下、30℃において高圧ホモジナイザーを用いて乳化し、
透明感のあるクロトリマゾールの水性半透明外用薬剤を
得た。
得られた水性透明外用薬剤の油滴の平均粒子径を動的光
散乱法で測定したところ0.07μmであった。
[実施例31]毛髪透明リンス剤 1)を70℃にて加熱する。これを3)〜4)の混合液を
70℃で加熱溶解したものに攪拌しながら添加し、乳化す
る。この乳液を700気圧の圧力下、30℃において高圧ホ
モジナイザーを用いて乳化し、透明リンス剤を得た。
得られた透明リンス剤の油滴の平均粒子径を動的光散乱
法で測定したところ0.03μmであった。
[実施例32]ヘアートリートメント剤 1)〜3)を70℃で攪拌混合する。これを4)5)の混
合液を70℃で加熱溶解したものに攪拌しながら添加し、
乳化する。この乳液を700気圧の圧力下、30℃において
高圧ホモジナイザーを用いて乳化し、透明感のある高粘
度のヘアートリートメント剤を得た。
得られたヘアートリートメント剤の油滴の平均粒子径を
動的光散乱法で測定したところ0.1μmであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 3/16 17/08 (56)参考文献 特開 昭60−61030(JP,A) 蟇目浩吉(外6名)編「ハンドブック− 化粧品・製剤原料−改訂版」(昭52−2− 1)日光ケミカルズ(外1名)P.192〜 195,P.224〜252 北原文雄(外1名)「分散・乳化系の化 学」(昭58−3−15)工学図書P.72〜75

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親水性のイオン性界面活性剤と、有機概念
    図上の無機性が0でかつ炭素数が15以上の油、0<無機
    性≦20でかつ炭素数が16以上の油、20<無機性≦50でか
    つ炭素数が17以上の油、50<無機性≦100でかつ炭素数
    が18以上の油、100<無機性≦150でかつ炭素数が19以上
    の油、150<無機性≦200でかつ炭素数が20以上の油、20
    0<無機性≦250でかつ炭素数が21以上の油、250<無機
    性でかつ炭素数が22以上の油の1種または2種以上と、
    水とを含有し、上記油の含有率が0.005〜60重量%で、
    親水性のイオン性界面活性剤と全油性成分との量比が1:
    0.5〜1:10であり、かつ400気圧以上の高圧ホモジナイザ
    ー処理に相当する剪断力を与えることによって得られる
    ことを特徴とする、油滴の平均粒子径が0.01〜0.1μm
    である2相系マイクロエマルション。
  2. 【請求項2】下記イ)、ロ)、ハ)およびニ)を含有
    し、かつ油ロ)と油ハ)の量比が1:0.001〜1:0.7であ
    り、イオン性界面活性剤と油ロ)およびハ)との量比が
    1:0.5〜1:7であり、かつ400気圧以上の高圧ホモジナイ
    ザー処理に相当する剪断力を与えることによって得られ
    ることを特徴とする、油滴の平均粒子径が0.01〜0.1μ
    mである2相系マイクロエマルション。 イ)親水性のイオン性界面活性剤、 ロ)有機概念図上の無機性が0でかつ炭素数が5≦炭素
    数≦14の油、0<無機性≦20でかつ炭素数が6≦炭素数
    ≦15の油、20<無機性≦50でかつ炭素数が7≦炭素数≦
    16の油、50<無機性≦100でかつ炭素数が8≦炭素数≦1
    7の油、100<無機性≦150でかつ炭素数が10≦炭素数≦1
    8の油、150<無機性≦200でかつ炭素数が12≦炭素数≦1
    9の油、200<無機性≦250でかつ炭素数が14≦炭素数≦2
    0の油、250<無機性でかつ炭素数が16≦炭素数≦21の油
    の1種または2種以上 ハ)有機概念図上の無機性が0でかつ炭素数が15以上の
    油、0<無機性≦20でかつ炭素数が16以上の油、20<無
    機性≦50でかつ炭素数が17以上の油、50<無機性≦100
    でかつ炭素数が18以上の油、100<無機性≦150でかつ炭
    素数が19以上の油、150<無機性≦200でかつ炭素数が20
    以上の油、200<無機性≦250でかつ炭素数が21以上の
    油、250<無機性でかつ炭素数が22以上の油の1種また
    は2種以上 ニ)水
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