JPH0665945B2 - 冷凍装置用膨脹弁 - Google Patents
冷凍装置用膨脹弁Info
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- JPH0665945B2 JPH0665945B2 JP59190860A JP19086084A JPH0665945B2 JP H0665945 B2 JPH0665945 B2 JP H0665945B2 JP 59190860 A JP59190860 A JP 59190860A JP 19086084 A JP19086084 A JP 19086084A JP H0665945 B2 JPH0665945 B2 JP H0665945B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B41/00—Fluid-circulation arrangements
- F25B41/30—Expansion means; Dispositions thereof
- F25B41/31—Expansion valves
- F25B41/33—Expansion valves with the valve member being actuated by the fluid pressure, e.g. by the pressure of the refrigerant
- F25B41/335—Expansion valves with the valve member being actuated by the fluid pressure, e.g. by the pressure of the refrigerant via diaphragms
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、冷凍装置においてエバポレータへの冷媒供給
量を制御するための膨脹弁の新規な構造に関する。
量を制御するための膨脹弁の新規な構造に関する。
(従来の技術) 冷凍装置のエバポレータへの冷媒供給量を熱負荷の変動
に対応させて調節する役目を果す冷凍装置用膨脹弁とし
ては、冷凍負荷の変化に感応して働く温度作動式のも
の、冷媒蒸発圧力の変動に感応して作動し、エバポレー
タ内蒸発圧力を一定に保つ定圧膨脹弁、あるいは浮子型
などが知られているが、それらの中で温度作動式膨脹弁
は、比較的広い負荷に亘って敏感に働くので、特に冷凍
装置が安定した運転状態に入るまでの時期に充分な能力
を発揮する。
に対応させて調節する役目を果す冷凍装置用膨脹弁とし
ては、冷凍負荷の変化に感応して働く温度作動式のも
の、冷媒蒸発圧力の変動に感応して作動し、エバポレー
タ内蒸発圧力を一定に保つ定圧膨脹弁、あるいは浮子型
などが知られているが、それらの中で温度作動式膨脹弁
は、比較的広い負荷に亘って敏感に働くので、特に冷凍
装置が安定した運転状態に入るまでの時期に充分な能力
を発揮する。
(発明が解決しようとする問題点〕 しかし、被冷却空間、あるいは対象物の温度が低下し
て、冷凍負荷が減少すると、それにつれてエバポレータ
内の蒸発圧力が低下し、冷媒温度の下り過ぎが生じる。
そのため、エバポレータ下流の蒸発圧力調整弁などを設
ける必要があった。他方の定圧膨脹弁は、エバポレータ
内の冷媒蒸発圧力を常に一定に維持させる機能をもって
いるので、上述のような温度作動式膨脹弁の欠点を解消
できるが、そ反面冷凍負荷の大小にかかわらず蒸発圧力
が一定になるので、冷凍負荷が大きいときには冷媒量が
不足し、冷え不足を生じるという問題があった。
て、冷凍負荷が減少すると、それにつれてエバポレータ
内の蒸発圧力が低下し、冷媒温度の下り過ぎが生じる。
そのため、エバポレータ下流の蒸発圧力調整弁などを設
ける必要があった。他方の定圧膨脹弁は、エバポレータ
内の冷媒蒸発圧力を常に一定に維持させる機能をもって
いるので、上述のような温度作動式膨脹弁の欠点を解消
できるが、そ反面冷凍負荷の大小にかかわらず蒸発圧力
が一定になるので、冷凍負荷が大きいときには冷媒量が
不足し、冷え不足を生じるという問題があった。
そこで、本発明は、上記点に鑑み、冷凍機の始動時など
の冷凍負荷が大きい時には、温度作動式膨脹弁の機能を
果し、一方冷凍負荷変動が小さい定常作動時には、エバ
ポレータ蒸発圧力を一定に保つ定圧膨脹弁の機能を果し
得る冷凍装置用膨脹弁を提供することを目的とする。
の冷凍負荷が大きい時には、温度作動式膨脹弁の機能を
果し、一方冷凍負荷変動が小さい定常作動時には、エバ
ポレータ蒸発圧力を一定に保つ定圧膨脹弁の機能を果し
得る冷凍装置用膨脹弁を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この発明は上記目的達成のため、冷凍装置のエバポレー
タの出口冷媒温度を検出する感熱筒内の封入ガス圧力に
応じて変位する圧力応動部材と、該圧力応動部材の変位
方向に対して逆方向に付勢されたばね部材を有し、前記
ばね部材および前記圧力応動部材から受ける力に応じて
弁開度を調整するように構成された冷凍装置用膨脹弁に
おいて、前記圧力応動部材は、相互に間隙を隔てて対置
された、前記感熱筒内の封入ガス圧力が印加される一側
(上側)圧力応動部材、および他側(下側)圧力応動部
材の二重構造を有し、前記二重構造の圧力応動部材の間
に形成される間隙に前記ばね部材のばね作用力以上の圧
力に保たれた不活性ガスが封入され、前記感熱筒内の封
入ガス圧力の低下に伴って、前記一側圧力応動部材が変
位して突き当たり、前記一側圧力応動部材の動きを固定
する(上側)構成部材を付設するという技術的手段を採
用した。
タの出口冷媒温度を検出する感熱筒内の封入ガス圧力に
応じて変位する圧力応動部材と、該圧力応動部材の変位
方向に対して逆方向に付勢されたばね部材を有し、前記
ばね部材および前記圧力応動部材から受ける力に応じて
弁開度を調整するように構成された冷凍装置用膨脹弁に
おいて、前記圧力応動部材は、相互に間隙を隔てて対置
された、前記感熱筒内の封入ガス圧力が印加される一側
(上側)圧力応動部材、および他側(下側)圧力応動部
材の二重構造を有し、前記二重構造の圧力応動部材の間
に形成される間隙に前記ばね部材のばね作用力以上の圧
力に保たれた不活性ガスが封入され、前記感熱筒内の封
入ガス圧力の低下に伴って、前記一側圧力応動部材が変
位して突き当たり、前記一側圧力応動部材の動きを固定
する(上側)構成部材を付設するという技術的手段を採
用した。
(作 用) 上述の技術的手段を採用することにより、冷凍機の運転
開始後などの冷凍負荷が大きい時には二重構造の圧力応
動部材が一体となって感熱筒から伝えられるエバポレー
タ出口部の冷媒温度の変動に応じて上下動し、この上下
動に基づいて弁開度を調節し、冷媒量を調節する。従っ
て、この場合は冷媒量が冷凍負荷に応じて制御され、温
度作動式膨脹弁としての機能を発揮する。
開始後などの冷凍負荷が大きい時には二重構造の圧力応
動部材が一体となって感熱筒から伝えられるエバポレー
タ出口部の冷媒温度の変動に応じて上下動し、この上下
動に基づいて弁開度を調節し、冷媒量を調節する。従っ
て、この場合は冷媒量が冷凍負荷に応じて制御され、温
度作動式膨脹弁としての機能を発揮する。
一方、エバポレータの冷凍負荷が減少し、冷媒温度が一
定水準以下に低下すると、感熱筒内の封入ガス圧も低下
するために、圧力応動部材の一方は固定されて温度作動
式膨脹弁としての機能が失われる。
定水準以下に低下すると、感熱筒内の封入ガス圧も低下
するために、圧力応動部材の一方は固定されて温度作動
式膨脹弁としての機能が失われる。
しかし、他方の圧力応動部材は自由に作動できる状態に
あるので、弁体の閉弁用ばね部材と、他方の圧力応動部
材に一方から圧力を及ぼす封入不活性ガス圧との作用力
の相互関係に支配される定圧膨脹弁としての機能が生
じ、エバポレータ内の蒸発圧力を一定の圧力に維持す
る。
あるので、弁体の閉弁用ばね部材と、他方の圧力応動部
材に一方から圧力を及ぼす封入不活性ガス圧との作用力
の相互関係に支配される定圧膨脹弁としての機能が生
じ、エバポレータ内の蒸発圧力を一定の圧力に維持す
る。
(発明の効果) 従って、本発明の冷凍装置用膨脹弁は、冷凍負荷の変動
が大きい過渡期から、冷凍負荷が一定した定常時に亘っ
て、常に弁開度を適切な状態に保つことができ、温度作
動式膨脹弁と定圧膨脹弁の長所を併せ有するという優れ
た効果が得られる。
が大きい過渡期から、冷凍負荷が一定した定常時に亘っ
て、常に弁開度を適切な状態に保つことができ、温度作
動式膨脹弁と定圧膨脹弁の長所を併せ有するという優れ
た効果が得られる。
(実施例) 以下本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。
本発明の膨脹弁の側断面図としての第1図において、1
はバルブボデー、2はこのバルブボデー1に設けられた
冷媒の入口ポートで、3は冷媒の出口ポートである。5
はこの入口ポート2と出口ポート3の間に形成されたオ
リフィス、6はこのオリフィス5を開閉する球弁、7は
この球弁6と一体に結合された弁体、8は弁体閉弁用ば
ね部材をなすプレッシャスプリング、9はスプリングリ
テーナーで、スプリング8の取付け荷重を調節できるよ
うにバルブボデー1にねじ結合されている。10は圧力応
動部材である上側ダイヤフラムで、11は同じく下側ダイ
ヤフラムであり、この両ダイヤフラム10,11はベリリュ
ウム銅などの金属で構成され、相互に間隙を隔てて対置
されている。
はバルブボデー、2はこのバルブボデー1に設けられた
冷媒の入口ポートで、3は冷媒の出口ポートである。5
はこの入口ポート2と出口ポート3の間に形成されたオ
リフィス、6はこのオリフィス5を開閉する球弁、7は
この球弁6と一体に結合された弁体、8は弁体閉弁用ば
ね部材をなすプレッシャスプリング、9はスプリングリ
テーナーで、スプリング8の取付け荷重を調節できるよ
うにバルブボデー1にねじ結合されている。10は圧力応
動部材である上側ダイヤフラムで、11は同じく下側ダイ
ヤフラムであり、この両ダイヤフラム10,11はベリリュ
ウム銅などの金属で構成され、相互に間隙を隔てて対置
されている。
また、本例では、上下の2枚のダイヤフラム10,11の外
周縁部を接合した二重構造となっている。12はこの上下
両ダイヤフラム10,11間に形成された間隙部に封入され
た不活性ガスであり、その封入圧は前記閉弁用プレッシ
ャスプリング8のばね作用力以上の圧力に保たれてい
る。13はダイヤフラム10(および11)の動きを弁体7に
伝えるための作動桿、14は作動桿13の取付用部材で、ダ
イヤフラム11の下側に密着配置されている。15と16はそ
れぞれ上側および下側ダイヤフラム室であり、下側の室
16には前記作動桿13の周囲に形成された通路穴を介して
オリフィス5下流側の冷媒圧力(すなわちエバポレータ
蒸発圧力)が作用するようになっている。17は上側ダイ
ヤフラム室15の上部構成部材で、この部材17およびダイ
ヤフラム10,11の外周縁部はバルブボデーに一体に固定
されている。18はキャピラリチューブで、第5図に示す
エバポレータ出口部の冷媒温度の変化をガス圧の変動と
して検出する感熱筒37内の封入ガス圧を上側ダイヤフラ
ム室15に伝えるためのものである。19はエバポレータへ
の配管である。
周縁部を接合した二重構造となっている。12はこの上下
両ダイヤフラム10,11間に形成された間隙部に封入され
た不活性ガスであり、その封入圧は前記閉弁用プレッシ
ャスプリング8のばね作用力以上の圧力に保たれてい
る。13はダイヤフラム10(および11)の動きを弁体7に
伝えるための作動桿、14は作動桿13の取付用部材で、ダ
イヤフラム11の下側に密着配置されている。15と16はそ
れぞれ上側および下側ダイヤフラム室であり、下側の室
16には前記作動桿13の周囲に形成された通路穴を介して
オリフィス5下流側の冷媒圧力(すなわちエバポレータ
蒸発圧力)が作用するようになっている。17は上側ダイ
ヤフラム室15の上部構成部材で、この部材17およびダイ
ヤフラム10,11の外周縁部はバルブボデーに一体に固定
されている。18はキャピラリチューブで、第5図に示す
エバポレータ出口部の冷媒温度の変化をガス圧の変動と
して検出する感熱筒37内の封入ガス圧を上側ダイヤフラ
ム室15に伝えるためのものである。19はエバポレータへ
の配管である。
第5図は自動車空調用冷凍装置の全体系統であって、30
はコンプレッサ、31は高温高圧冷媒ガスの冷却液化用コ
ンデンサ、32はコンデンサ31の冷却用ファン、33は液化
冷媒のレシーバ、34は本発明にかかる膨脹弁、35は液化
冷媒の蒸発用エバポレータ、36は被冷却対象物としての
空気をエバポレータ35に送風するためのブロワ、37はエ
バポレータ35の出口部での冷媒温度の変化を膨脹弁34に
伝達するための感熱筒であって、その内部空間は、前述
したように、膨脹弁34の上側のダイヤフラム室15にキャ
ピラリーチューブ18を介して連通されており、これらの
連通空間には冷媒温度の上下に伴って膨脹収縮するフレ
オンガス(冷凍サイクル内の冷媒と同一種類のフレオン
ガス)が封入されている。
はコンプレッサ、31は高温高圧冷媒ガスの冷却液化用コ
ンデンサ、32はコンデンサ31の冷却用ファン、33は液化
冷媒のレシーバ、34は本発明にかかる膨脹弁、35は液化
冷媒の蒸発用エバポレータ、36は被冷却対象物としての
空気をエバポレータ35に送風するためのブロワ、37はエ
バポレータ35の出口部での冷媒温度の変化を膨脹弁34に
伝達するための感熱筒であって、その内部空間は、前述
したように、膨脹弁34の上側のダイヤフラム室15にキャ
ピラリーチューブ18を介して連通されており、これらの
連通空間には冷媒温度の上下に伴って膨脹収縮するフレ
オンガス(冷凍サイクル内の冷媒と同一種類のフレオン
ガス)が封入されている。
次に、本実施例の作動を第2図を参照しつつ説明する。
第2図は感熱筒37が感知する冷媒温度を横軸にとり、弁
体の作動桿13を取付けた下側ダイヤフラム11の上面にお
よぼされる圧力を縦軸にとったものであって、冷凍装置
の作動開始後、しばらくの間はエバポレータ35に及ぼさ
れる冷凍負荷(熱負荷)は大きいので、冷媒量を多くす
る必要がある。このような条件下では感熱筒37によって
感知されるエバポレータ冷媒温度は高く、筒内封入ガス
は膨脹してこのガス圧がキャピラリーチューブ18を通じ
て膨脹弁34の上側ダイヤフラム室15内に及ぼされて、ま
ず上側ダイヤフラム10を押し、この力は一体構造をなす
下側ダイヤフラム11に伝えられ、このダイヤフラム11に
取付けられている作動桿13を押し下げるので、冷媒温度
の上昇度合に比例して作動桿13の先端面に取つけた球弁
6とオリフィス5の弁座部との間隙が広がり、エバポレ
ータ35への冷媒の流入量が増加する。
第2図は感熱筒37が感知する冷媒温度を横軸にとり、弁
体の作動桿13を取付けた下側ダイヤフラム11の上面にお
よぼされる圧力を縦軸にとったものであって、冷凍装置
の作動開始後、しばらくの間はエバポレータ35に及ぼさ
れる冷凍負荷(熱負荷)は大きいので、冷媒量を多くす
る必要がある。このような条件下では感熱筒37によって
感知されるエバポレータ冷媒温度は高く、筒内封入ガス
は膨脹してこのガス圧がキャピラリーチューブ18を通じ
て膨脹弁34の上側ダイヤフラム室15内に及ぼされて、ま
ず上側ダイヤフラム10を押し、この力は一体構造をなす
下側ダイヤフラム11に伝えられ、このダイヤフラム11に
取付けられている作動桿13を押し下げるので、冷媒温度
の上昇度合に比例して作動桿13の先端面に取つけた球弁
6とオリフィス5の弁座部との間隙が広がり、エバポレ
ータ35への冷媒の流入量が増加する。
ところで、上下両ダイヤフラム10および11の間隙内に封
入された窒素ガスの如き不活性ガス12のガス圧は、上側
ダイヤフラム10が部材17に当接した状態において本例で
は、1.0kg/cm2に設定されているが、上側ダイヤフラム
10が第1図の如く部材17から開離している状態ではこの
不活性ガス12の体積が感熱筒37内の封入ガス圧に応じて
変化し、不活性ガス12の圧力が感熱筒37内の封入ガス圧
と等しくなる。従って、下側ダイヤフラム11には結局感
熱筒37内の封入ガス圧に応じた圧力が作用することにな
る。冷凍装置の運転の継続によってエバポレータ35によ
る冷却作用が進行して熱負荷が減少してくると、エバポ
レータ35の出口部において感熱筒37が感知する冷媒温度
が次第に低下し、感熱筒37内の封入フレオンガスの圧力
が低下する。
入された窒素ガスの如き不活性ガス12のガス圧は、上側
ダイヤフラム10が部材17に当接した状態において本例で
は、1.0kg/cm2に設定されているが、上側ダイヤフラム
10が第1図の如く部材17から開離している状態ではこの
不活性ガス12の体積が感熱筒37内の封入ガス圧に応じて
変化し、不活性ガス12の圧力が感熱筒37内の封入ガス圧
と等しくなる。従って、下側ダイヤフラム11には結局感
熱筒37内の封入ガス圧に応じた圧力が作用することにな
る。冷凍装置の運転の継続によってエバポレータ35によ
る冷却作用が進行して熱負荷が減少してくると、エバポ
レータ35の出口部において感熱筒37が感知する冷媒温度
が次第に低下し、感熱筒37内の封入フレオンガスの圧力
が低下する。
このため、下側ダイヤフラム11の上面に加わる圧力は、
第2図のa点からb点に示すように熱負荷の減少に伴っ
て低下する。そして、本例ではエバポレータ出口の冷媒
温度が−13℃に達すると、感熱筒37内の封入フレオンガ
スの圧力低下に伴って、スプリング8のばね力によって
上側ダイヤフラム10がダイヤフラム室15の上部構成部材
17に突き当たるまで押上げられて、その動きが固定され
る。従って、冷媒温度が−13℃以下においては温度作動
式膨脹弁としての機能が失われることになる。第2図の
b点はこの状態を示す。
第2図のa点からb点に示すように熱負荷の減少に伴っ
て低下する。そして、本例ではエバポレータ出口の冷媒
温度が−13℃に達すると、感熱筒37内の封入フレオンガ
スの圧力低下に伴って、スプリング8のばね力によって
上側ダイヤフラム10がダイヤフラム室15の上部構成部材
17に突き当たるまで押上げられて、その動きが固定され
る。従って、冷媒温度が−13℃以下においては温度作動
式膨脹弁としての機能が失われることになる。第2図の
b点はこの状態を示す。
従って、冷媒温度が−13℃以下においては、上側ダイヤ
フラム10は休止状態となり、下側ダイヤフラム11のみが
不活性ガス12の圧力と下側ダイヤプラム16に作用するエ
バポレータ蒸発圧力とプレッシャスプリング8のばね力
とに基づいて上下動し、作動桿13を介して球弁6とオリ
フィス5の弁座部との間隙を調整するようになるので、
これ以後は定圧膨脹弁としての機能を発揮し始めること
になる。本例では弁体閉弁用のプレッシャスプリング8
のばね力は0.5kg/cm2に設定されているので、そしてま
た下側ダイヤフラム11上部空隙には既述のように、1.0k
g/cm2の不活性ガス12が封入されているので、この膨脹
弁34は、弁下流に位置するエバポレータ35内のガス圧が
0.5kg/cm2以下に低下した時、つまりこのガス圧とプレ
ッシャスプリング8の作動圧0.5kg/cm2との和が1.0kg
/cm2(第2図のb点の圧力)を下廻った時開弁して、
常にエバポレータ35内の冷媒蒸発圧力を0.5kg/cm2に保
つ役割を果すのである。なお、第2図に描かれたグラフ
において、a点は上側ダイヤフラム10が温度作動式膨脹
弁としての作動時に下方移動限界にまで下りきった状態
を示す。
フラム10は休止状態となり、下側ダイヤフラム11のみが
不活性ガス12の圧力と下側ダイヤプラム16に作用するエ
バポレータ蒸発圧力とプレッシャスプリング8のばね力
とに基づいて上下動し、作動桿13を介して球弁6とオリ
フィス5の弁座部との間隙を調整するようになるので、
これ以後は定圧膨脹弁としての機能を発揮し始めること
になる。本例では弁体閉弁用のプレッシャスプリング8
のばね力は0.5kg/cm2に設定されているので、そしてま
た下側ダイヤフラム11上部空隙には既述のように、1.0k
g/cm2の不活性ガス12が封入されているので、この膨脹
弁34は、弁下流に位置するエバポレータ35内のガス圧が
0.5kg/cm2以下に低下した時、つまりこのガス圧とプレ
ッシャスプリング8の作動圧0.5kg/cm2との和が1.0kg
/cm2(第2図のb点の圧力)を下廻った時開弁して、
常にエバポレータ35内の冷媒蒸発圧力を0.5kg/cm2に保
つ役割を果すのである。なお、第2図に描かれたグラフ
において、a点は上側ダイヤフラム10が温度作動式膨脹
弁としての作動時に下方移動限界にまで下りきった状態
を示す。
第3図は本発明膨脹弁の他の実施例を示すもので、本例
では下側圧力応動部材21上にキャップ状の形状に形成さ
れた上側圧力応動部材20を一体に接合するようにしたも
のであって、下側圧力応動部材21には、上側圧力応動部
材20が部材17から開離して温度作動式膨脹弁して作動す
る時に、下側圧力応動部材21が上下動するために必要な
二重の環状ヒダ21a,21bが上側圧力応動部材20の接合箇
所より外周側の位置に形成されている。
では下側圧力応動部材21上にキャップ状の形状に形成さ
れた上側圧力応動部材20を一体に接合するようにしたも
のであって、下側圧力応動部材21には、上側圧力応動部
材20が部材17から開離して温度作動式膨脹弁して作動す
る時に、下側圧力応動部材21が上下動するために必要な
二重の環状ヒダ21a,21bが上側圧力応動部材20の接合箇
所より外周側の位置に形成されている。
また、下側圧力応動部材21において、上側圧力応動部材
20の接合箇所より内周側の位置には、上側圧力応動部材
20が部材17に当接して、定圧膨脹弁として作動する時
に、不活性ガス12のガス圧より下側圧力応動部材21が上
下動するに必要な環状ヒダ21cが形成されている。この
第3図の構成によれば、上側圧力応動部材20として剛体
を使用することができ、圧力応動部材の製作が容易とな
る。
20の接合箇所より内周側の位置には、上側圧力応動部材
20が部材17に当接して、定圧膨脹弁として作動する時
に、不活性ガス12のガス圧より下側圧力応動部材21が上
下動するに必要な環状ヒダ21cが形成されている。この
第3図の構成によれば、上側圧力応動部材20として剛体
を使用することができ、圧力応動部材の製作が容易とな
る。
第4図は更に他の実施例を示すものであって、円環状ヒ
ダ22aを有する上側圧力応動部材22に対して、ベローズ
形状の下側圧力応動部材23を組合せたものである。下側
圧力応動部材23は円筒状の伸縮自在なベローズ23aと円
板部23bとを一体に接合したものである。
ダ22aを有する上側圧力応動部材22に対して、ベローズ
形状の下側圧力応動部材23を組合せたものである。下側
圧力応動部材23は円筒状の伸縮自在なベローズ23aと円
板部23bとを一体に接合したものである。
なお、上述の実施例では、いずれも2つの圧力応動部材
の外周縁部を直接接合する構造となっているが、2つの
圧力応動部材の間の間隙部を密封できる構造ならば、2
つの圧力応動部材の外周縁部の間に適宜の部材を介在さ
せてもよいことはいうまでもない。
の外周縁部を直接接合する構造となっているが、2つの
圧力応動部材の間の間隙部を密封できる構造ならば、2
つの圧力応動部材の外周縁部の間に適宜の部材を介在さ
せてもよいことはいうまでもない。
(発明の効果) 従って、本発明の冷凍装置用膨脹弁は、冷凍負荷の変動
が大きい過渡期から、冷凍負荷が一定した定常時に亘っ
て、常に弁開度を適切な状態に保つことができ、温度作
動式膨脹弁と定圧膨脹弁の長所を併せ有するという優れ
た効果が得られる。
が大きい過渡期から、冷凍負荷が一定した定常時に亘っ
て、常に弁開度を適切な状態に保つことができ、温度作
動式膨脹弁と定圧膨脹弁の長所を併せ有するという優れ
た効果が得られる。
第1図は本発明になる冷凍装置用膨脹弁の一実施例を示
す側断面図、第2図はエバポレータ下流における冷媒温
度と下側圧力応動部材の上面に作用するガス圧との相関
を示すグラフ、第3図および第4図はそれぞれ上下二重
構造の圧力応動部材の他の実施例を示す側断面図、第5
図は冷凍装置全体の作動系統図である。 図中、1……バルブボデー、2,3……冷媒の入口および
出口ポート、6……球弁、7……弁体、8……ばね部材
をなすプレッシャスプリング、10,11……圧力応動部材
をなす上側および下側ダイヤフラム、12……不活性ガ
ス、13……作動桿、17……ダイヤフラム室の上部構成部
材、18……キャピラリチューブ、30……コンプレッサ、
34……膨脹弁、35……エバポレータ、37……感熱筒。
す側断面図、第2図はエバポレータ下流における冷媒温
度と下側圧力応動部材の上面に作用するガス圧との相関
を示すグラフ、第3図および第4図はそれぞれ上下二重
構造の圧力応動部材の他の実施例を示す側断面図、第5
図は冷凍装置全体の作動系統図である。 図中、1……バルブボデー、2,3……冷媒の入口および
出口ポート、6……球弁、7……弁体、8……ばね部材
をなすプレッシャスプリング、10,11……圧力応動部材
をなす上側および下側ダイヤフラム、12……不活性ガ
ス、13……作動桿、17……ダイヤフラム室の上部構成部
材、18……キャピラリチューブ、30……コンプレッサ、
34……膨脹弁、35……エバポレータ、37……感熱筒。
Claims (1)
- 【請求項1】冷凍装置のエバポレータの出口冷媒温度を
検出する感熱筒内の封入ガス圧力に応じて変位する圧力
応動部材と、該圧力応動部材の変位方向に対して逆方向
に付勢されたばね部材を有し、前記ばね部材および前記
圧力応動部材から受ける力に応じて弁開度を調整するよ
うに構成された冷凍装置用膨脹弁において、 前記圧力応動部材は、相互に間隙を隔てて対置された、
前記感熱筒内の封入ガス圧力が印加される一側圧力応動
部材、および他側圧力応動部材の二重構造を有し、 前記二重構造の圧力応動部材の間に形成される間隙に前
記ばね部材のばね作用力以上の圧力に保たれた不活性ガ
スが封入され、 前記感熱筒内の封入ガス圧力の低下に伴って、前記一側
圧力応動部材が変位して突き当たり、前記一側圧力応動
部材の動きを固定する構成部材を付設したことを特徴と
する冷凍装置用膨脹弁。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59190860A JPH0665945B2 (ja) | 1984-09-12 | 1984-09-12 | 冷凍装置用膨脹弁 |
US06/774,522 US4632305A (en) | 1984-09-12 | 1985-09-10 | Expansion valve |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59190860A JPH0665945B2 (ja) | 1984-09-12 | 1984-09-12 | 冷凍装置用膨脹弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6170355A JPS6170355A (ja) | 1986-04-11 |
JPH0665945B2 true JPH0665945B2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=16264973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59190860A Expired - Fee Related JPH0665945B2 (ja) | 1984-09-12 | 1984-09-12 | 冷凍装置用膨脹弁 |
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---|---|
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DE102006021327A1 (de) * | 2006-05-05 | 2007-11-08 | Otto Egelhof Gmbh & Co. Kg | Verfahren zur Steuerung eines Expansionsventils sowie Expansionsventil, insbesondere für mit CO2Kältemittel betriebene Fahrzeugklimaanlagen |
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US2368592A (en) * | 1943-02-01 | 1945-01-30 | Detroit Lubricator Co | Expansion valve |
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GB821760A (en) * | 1956-08-23 | 1959-10-14 | Svenska Turbin Aktiebolaget Lj | Pressure and temperature responsive regulating system for valves |
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US4158437A (en) * | 1974-12-16 | 1979-06-19 | Danfoss A/S | Thermostatic expansion valve for refrigeration plants |
JPS585161A (ja) * | 1981-07-02 | 1983-01-12 | Ajinomoto Co Inc | 物性の改善されたジペプチド甘味料粉末の製造法 |
-
1984
- 1984-09-12 JP JP59190860A patent/JPH0665945B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1985
- 1985-09-10 US US06/774,522 patent/US4632305A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4632305A (en) | 1986-12-30 |
JPS6170355A (ja) | 1986-04-11 |
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