JPH0665295B2 - 焼結金属エレメントを用いる培養方法 - Google Patents
焼結金属エレメントを用いる培養方法Info
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- JPH0665295B2 JPH0665295B2 JP59178822A JP17882284A JPH0665295B2 JP H0665295 B2 JPH0665295 B2 JP H0665295B2 JP 59178822 A JP59178822 A JP 59178822A JP 17882284 A JP17882284 A JP 17882284A JP H0665295 B2 JPH0665295 B2 JP H0665295B2
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- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M23/00—Constructional details, e.g. recesses, hinges
- C12M23/20—Material Coatings
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M29/00—Means for introduction, extraction or recirculation of materials, e.g. pumps
- C12M29/06—Nozzles; Sprayers; Spargers; Diffusers
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M29/00—Means for introduction, extraction or recirculation of materials, e.g. pumps
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、好気培養による培養生産を行うに際し、培養
槽への通気方法として、空気、酸素富化空気、或いは酸
素を焼結金属を通して供給することによつて、効率のよ
い培養生産を実施する方法に関するものである。
槽への通気方法として、空気、酸素富化空気、或いは酸
素を焼結金属を通して供給することによつて、効率のよ
い培養生産を実施する方法に関するものである。
(発明が解決しようとする問題点) 好気条件下で培養生産を行なう場合、通気に要するエネ
ルギーに対して如何に液中への酸素供給効率を高めるか
ゞ重要な課題となる。特に、パン酵母や、単細胞蛋白質
(Single Cell Protein)など、微生物の菌体生産に
は、酸素供給の為の攪拌や通気などに要するエネルギー
の消費が多大であり、酸素供給効率の向上が重要な課題
であると認識されている。
ルギーに対して如何に液中への酸素供給効率を高めるか
ゞ重要な課題となる。特に、パン酵母や、単細胞蛋白質
(Single Cell Protein)など、微生物の菌体生産に
は、酸素供給の為の攪拌や通気などに要するエネルギー
の消費が多大であり、酸素供給効率の向上が重要な課題
であると認識されている。
この為、従来醗酵槽の形状に対する工夫、攪拌機の工
夫、スーパージヤー、通気ノズルの改善、多孔性のセラ
ミツク(多孔管)の利用など種々試みられてきた。
夫、スーパージヤー、通気ノズルの改善、多孔性のセラ
ミツク(多孔管)の利用など種々試みられてきた。
本発明者らは、培養槽への通気方式として、焼結金属エ
レメントを用いる方法について着目し、種々検討した結
果、比較的低い通気線速度で通気を行うことによつて、
極めて効率のよい培養生産が可能なことを発見して本発
明を完成したものである。ここでいう通気線速度とは、
次式で得られる値であり、培養槽の酸素移動速度に関連
して、よく用いられる値である。
レメントを用いる方法について着目し、種々検討した結
果、比較的低い通気線速度で通気を行うことによつて、
極めて効率のよい培養生産が可能なことを発見して本発
明を完成したものである。ここでいう通気線速度とは、
次式で得られる値であり、培養槽の酸素移動速度に関連
して、よく用いられる値である。
(問題点を解決するための手段及び効果) 即ち本発明は、空気、酸素富化空気或いは酸素ガスを、
孔径が1〜20μmの焼結金属エレメントを用いて微細
な気泡として培養槽に分散供給し、かつ通気線速度を5
00m/hr以下で通気することを特徴とする好気的な培養
方法を内容とする。
孔径が1〜20μmの焼結金属エレメントを用いて微細
な気泡として培養槽に分散供給し、かつ通気線速度を5
00m/hr以下で通気することを特徴とする好気的な培養
方法を内容とする。
焼結金属は、例えばブロンズ、ステンレスなどの金属を
焼結した無数の毛細管を持つエレメントであるが、耐熱
性・耐衝撃性など機械的強度の大きな多孔性金属であ
り、各種物質の過、脱水や発泡などに利用されてい
る。空気酸化や活性汚泥法への応用の可能性も考えられ
るが、培養生産において焼結金属を使用する方法につい
てはまだ報告がなく、培養生産に対する効率的な使用方
法については知られていない。これまでに多孔性のセラ
ミツクス(陶磁器)を培養生産における通気方法として
用いた例はあるが、陶磁器の場合圧力損失が大きく、細
孔への目づまりや、割れやすく、交換に多大の労力と費
用を要するなどの欠点があつた。
焼結した無数の毛細管を持つエレメントであるが、耐熱
性・耐衝撃性など機械的強度の大きな多孔性金属であ
り、各種物質の過、脱水や発泡などに利用されてい
る。空気酸化や活性汚泥法への応用の可能性も考えられ
るが、培養生産において焼結金属を使用する方法につい
てはまだ報告がなく、培養生産に対する効率的な使用方
法については知られていない。これまでに多孔性のセラ
ミツクス(陶磁器)を培養生産における通気方法として
用いた例はあるが、陶磁器の場合圧力損失が大きく、細
孔への目づまりや、割れやすく、交換に多大の労力と費
用を要するなどの欠点があつた。
本発明の利点は、従来法にくらべて、より少ないエネル
ギーで、効率的な培養生産が可能なことがあげられる。
第2の利点として、通常過剰な通気によつて飛散してい
る利用可能な栄養源のロスが少くなり、主副原料に対す
る生産物の収率が改善されることがあげられる。第3の
利点としては、肉厚の薄い材料(陶器製素焼きの各孔管
の場合15mm程度の肉厚に比較し、焼結金属の場合3mm
程度の肉厚)を用いる為に、通気による圧力損失が少
く、所要通気エネルギー面で有利であり、洗浄・再生が
容易で保守管理が簡便である点があげられる。
ギーで、効率的な培養生産が可能なことがあげられる。
第2の利点として、通常過剰な通気によつて飛散してい
る利用可能な栄養源のロスが少くなり、主副原料に対す
る生産物の収率が改善されることがあげられる。第3の
利点としては、肉厚の薄い材料(陶器製素焼きの各孔管
の場合15mm程度の肉厚に比較し、焼結金属の場合3mm
程度の肉厚)を用いる為に、通気による圧力損失が少
く、所要通気エネルギー面で有利であり、洗浄・再生が
容易で保守管理が簡便である点があげられる。
次に、本発明の実施方法について詳細に説明する。焼結
金属は、ブロンズやステンレスなど異つた材質のエレメ
ントが知られているが、強度と硝酸洗浄の面からステン
レス製を用いる方が好ましい。形状は特に限定しないが
1例として円筒状に溶接した焼結金属の管の一方を封
じ、他方を、通気管或いは通気ノズル又は散気管の代り
にセットすることができる。焼結金属部の長さや管の径
などについては特に限定しないが、通常円筒径40〜4
5mm、長さ400〜1600mmが便利である。管の方向や位置
のえらび方によつて、槽内の通気効率を高めることも可
能である。
金属は、ブロンズやステンレスなど異つた材質のエレメ
ントが知られているが、強度と硝酸洗浄の面からステン
レス製を用いる方が好ましい。形状は特に限定しないが
1例として円筒状に溶接した焼結金属の管の一方を封
じ、他方を、通気管或いは通気ノズル又は散気管の代り
にセットすることができる。焼結金属部の長さや管の径
などについては特に限定しないが、通常円筒径40〜4
5mm、長さ400〜1600mmが便利である。管の方向や位置
のえらび方によつて、槽内の通気効率を高めることも可
能である。
焼結金属エレメントの孔径は1〜100μmの範囲で目的
に応じ使用可能であるが、本発明の場合、1〜20μm
の孔径を持つエレメントの使用によつて高い通気効率を
得ることができる。
に応じ使用可能であるが、本発明の場合、1〜20μm
の孔径を持つエレメントの使用によつて高い通気効率を
得ることができる。
以上述べたように焼結金属エレメントは、通常好気培養
に用いられる通気用スーパージヤー、ノズル、散気管な
どの代りに用いることができる。
に用いられる通気用スーパージヤー、ノズル、散気管な
どの代りに用いることができる。
適用する培養槽としては通気攪拌型培養槽、エアリフト
型培養槽、パン酵母などの生産に用いられる散気管によ
る培養槽などの各種の培養槽に用いることができる。特
に偏平型低液深の培養槽では高い効率を発揮する。好気
培養による培養生産の場合、酸素供給効率が経済的生産
上、重要な要因であるが、酸素源としては通常空気が用
いられ、目的によつては、酸素富化空気或いは純酸素を
用いることもできる。焼結金属エレメント(肉厚2〜3
m/m)の多孔管から空気が極めて微細な気泡となつて液
中に分散される。
型培養槽、パン酵母などの生産に用いられる散気管によ
る培養槽などの各種の培養槽に用いることができる。特
に偏平型低液深の培養槽では高い効率を発揮する。好気
培養による培養生産の場合、酸素供給効率が経済的生産
上、重要な要因であるが、酸素源としては通常空気が用
いられ、目的によつては、酸素富化空気或いは純酸素を
用いることもできる。焼結金属エレメント(肉厚2〜3
m/m)の多孔管から空気が極めて微細な気泡となつて液
中に分散される。
本発明者らは通気する空気量と酸素供給吸収速度(効
率)との関係について検討したところ、空気供給速度を
高めれば、酸素吸収速度は高まるであろうという考えに
対し、むしろ空気流量を制限した領域に効率の高い条件
があることを認めた。最適の空気流量は用いる焼結エレ
メントの孔径や、培養槽の形状、攪拌や液の流動状態、
酸素富化空気、純酸素など酸素源の違いによっても異な
るが、通常500m/hr以下の線速度で通気した場合、高
い効率で目的が達しられる。500m/hrをこえると酸素
吸収速度(効率)は反って低下する傾向を生じる。この
間の事情は、図4および図5のグラフに示した通りであ
る。1例として、2μの孔径を持つ焼結金属エレメント
を用いた場合、150〜400m/Hrの空気線速度で最適の酸素
移動容量係数(KLa)が得られている(後述実施例2参
照) 本発明によつて、焼結金属エレメントを培養生産に使用
する場合、焼結金属による通気管に通気する以前に、空
気中の微小の浮遊物をプレフイルター(例えば5μのフ
イルター)によつて除去することが好ましい。更に、通
気管中に滞留してくる凝縮水を系外に排水する工夫が必
要である。即ち、管内に凝縮してくる水滴が焼結金属の
孔をふさぎ、圧損が著しく大きくなる現象がみられるの
で、凝縮水を自動排出する構造を設けることが好まし
い。
率)との関係について検討したところ、空気供給速度を
高めれば、酸素吸収速度は高まるであろうという考えに
対し、むしろ空気流量を制限した領域に効率の高い条件
があることを認めた。最適の空気流量は用いる焼結エレ
メントの孔径や、培養槽の形状、攪拌や液の流動状態、
酸素富化空気、純酸素など酸素源の違いによっても異な
るが、通常500m/hr以下の線速度で通気した場合、高
い効率で目的が達しられる。500m/hrをこえると酸素
吸収速度(効率)は反って低下する傾向を生じる。この
間の事情は、図4および図5のグラフに示した通りであ
る。1例として、2μの孔径を持つ焼結金属エレメント
を用いた場合、150〜400m/Hrの空気線速度で最適の酸素
移動容量係数(KLa)が得られている(後述実施例2参
照) 本発明によつて、焼結金属エレメントを培養生産に使用
する場合、焼結金属による通気管に通気する以前に、空
気中の微小の浮遊物をプレフイルター(例えば5μのフ
イルター)によつて除去することが好ましい。更に、通
気管中に滞留してくる凝縮水を系外に排水する工夫が必
要である。即ち、管内に凝縮してくる水滴が焼結金属の
孔をふさぎ、圧損が著しく大きくなる現象がみられるの
で、凝縮水を自動排出する構造を設けることが好まし
い。
本発明は、好気条件下の培養生産に広く適用可能であ
る。例えば、パン酵母生産、酵母、細菌、糸状菌など単
細胞蛋白(SCP)の生産、発酵法によるアミノ酸或い
は有機酸生産、核酸関連物質生産、抗生物質生産、など
あげることができる。
る。例えば、パン酵母生産、酵母、細菌、糸状菌など単
細胞蛋白(SCP)の生産、発酵法によるアミノ酸或い
は有機酸生産、核酸関連物質生産、抗生物質生産、など
あげることができる。
培養生産において、終了後は通常空気供給を停止する
が、焼結金属を用いる場合、少量の通気を継続し焼結金
属筒内の圧力を陽圧に保ち、培養液の逆流による目づま
りを防ぐ配慮が必要である。
が、焼結金属を用いる場合、少量の通気を継続し焼結金
属筒内の圧力を陽圧に保ち、培養液の逆流による目づま
りを防ぐ配慮が必要である。
(実施例) 以下実施例によつて詳細に説明する。
実施例1 総容量300(高さ1.5m)のエアリフト型発酵槽
を用い、多孔管(長さ500mm、内径42mm)、スーパ
ージヤー(長さ200mm、径20mm、孔径3mm)、スプ
レーノズル(Vee Jet)(長さ32mm、内径4.5mm)
(以上図2)及び焼結金属管〔A(長さ500mm、内径
60mm、孔径2μ)、B(長さ200mm、孔径5μ)〕
(図1)を通気ノズルとして用いた場合の酸素移動速度
(Kd・Pg)について、亜硫酸ソーダを用いる常法によつ
て測定した。
を用い、多孔管(長さ500mm、内径42mm)、スーパ
ージヤー(長さ200mm、径20mm、孔径3mm)、スプ
レーノズル(Vee Jet)(長さ32mm、内径4.5mm)
(以上図2)及び焼結金属管〔A(長さ500mm、内径
60mm、孔径2μ)、B(長さ200mm、孔径5μ)〕
(図1)を通気ノズルとして用いた場合の酸素移動速度
(Kd・Pg)について、亜硫酸ソーダを用いる常法によつ
て測定した。
即ち、無水亜硫酸ソーダを14.7g水に溶かしエアリ
フトフアーメンターに入れ流量を244とした。所定
量の空気を通気ノズルより供給して、充分液混合を行な
う。硫酸銅溶液(49g/)を1加え、反応を開始す
る。所定時間毎に槽内液を3mlサンプリングし、30ml
の0.1Nヨード液に入れ、1%可溶性澱粉溶液を指示
薬として0.1NNa2S2O3液で滴定を行なつた。酸素移
動速度を次式によつて計算した。
フトフアーメンターに入れ流量を244とした。所定
量の空気を通気ノズルより供給して、充分液混合を行な
う。硫酸銅溶液(49g/)を1加え、反応を開始す
る。所定時間毎に槽内液を3mlサンプリングし、30ml
の0.1Nヨード液に入れ、1%可溶性澱粉溶液を指示
薬として0.1NNa2S2O3液で滴定を行なつた。酸素移
動速度を次式によつて計算した。
θ1,θ2:サンプリング時刻(min) C1,C2:θ1,θ2における0.1Nチオ硫酸ソー
ダ(Na2S2O3)の滴定値(ml) :0.1NNa2S2O3のフアクター S:サンプル量(3ml) Kd.Pg:酸素吸収速度(g-molo2/ml/min) Kd:酸素吸収速度係数 (g-molo2/ml・min・atm) Pg:気相の酸素分圧(atm) 実施例2 パン酵母生産用の発酵槽(20m3容量、直径2300mmφ
の円筒形)において、焼結金属エレメントを通気ノズル
として用いた場合の総括酸素移動容量係数KLa〔S.Miy
amoto:Bull.Chem.Soc.,(Japan).Vol.7,P-8(1932)〕に
ついて、通常の散気管を用いた場合との違いを通気線速
度(m/hr)を変えて比較した。焼結金属は孔径2μ、肉
厚3mm、内径40〜45mm、長さ400〜1,600mmを図3の
ように、散気管の代りに設置して用いた(焼結金属エレ
メント間の間隔及びエレメント先端と発酵槽壁の間隔は
共に50mm)。得られた結果を図4に示す。
ダ(Na2S2O3)の滴定値(ml) :0.1NNa2S2O3のフアクター S:サンプル量(3ml) Kd.Pg:酸素吸収速度(g-molo2/ml/min) Kd:酸素吸収速度係数 (g-molo2/ml・min・atm) Pg:気相の酸素分圧(atm) 実施例2 パン酵母生産用の発酵槽(20m3容量、直径2300mmφ
の円筒形)において、焼結金属エレメントを通気ノズル
として用いた場合の総括酸素移動容量係数KLa〔S.Miy
amoto:Bull.Chem.Soc.,(Japan).Vol.7,P-8(1932)〕に
ついて、通常の散気管を用いた場合との違いを通気線速
度(m/hr)を変えて比較した。焼結金属は孔径2μ、肉
厚3mm、内径40〜45mm、長さ400〜1,600mmを図3の
ように、散気管の代りに設置して用いた(焼結金属エレ
メント間の間隔及びエレメント先端と発酵槽壁の間隔は
共に50mm)。得られた結果を図4に示す。
実施例3 実施例2において、焼結金属エレメントを通気ノズルと
して用いた場合に、糖蜜を主原料とするパン酵母の生産
について検討した。市販パン酵母(サツカロミセス・セ
レビシエ)を種母として用い、尿素1.0g/dl,硫安0.2g/
dl,75%リン酸0.9g/dlを含む基礎培地に殺菌清澄化
した甘蔗糖蜜を液中のエタノール濃度500〜700ppmとな
るように分割流加し、好気培養を行なつた。アンモニア
水でpH4.7に制御した。培養開始後6〜8時間で通気圧
損が急激に増大する現象がみられたので、通気ノズル及
び空気導管を点検したところ、凝縮水の滞留が認められ
たので、図6のように空気主導管にドレン(凝縮水)を
排出する機構(ドレントラツプ)を設置し培養を行なつ
たところ、空気圧損は0.15kg/cm2G以下で安定的に維持
し、好気培養を実施することができた。図5に、通気線
速度とパン酵母収量との関係を示した。
して用いた場合に、糖蜜を主原料とするパン酵母の生産
について検討した。市販パン酵母(サツカロミセス・セ
レビシエ)を種母として用い、尿素1.0g/dl,硫安0.2g/
dl,75%リン酸0.9g/dlを含む基礎培地に殺菌清澄化
した甘蔗糖蜜を液中のエタノール濃度500〜700ppmとな
るように分割流加し、好気培養を行なつた。アンモニア
水でpH4.7に制御した。培養開始後6〜8時間で通気圧
損が急激に増大する現象がみられたので、通気ノズル及
び空気導管を点検したところ、凝縮水の滞留が認められ
たので、図6のように空気主導管にドレン(凝縮水)を
排出する機構(ドレントラツプ)を設置し培養を行なつ
たところ、空気圧損は0.15kg/cm2G以下で安定的に維持
し、好気培養を実施することができた。図5に、通気線
速度とパン酵母収量との関係を示した。
図1は、本発明の焼結金属エレメントの通気ノズルの1
例の形状を示す斜視図〔A(長さ500mm、径60mm、孔
径2μ)、B(長さ200mm、孔径5μ)〕、 図2は従来の多孔管(1)、スーパージヤー(2)、スプレー
ノズル(Vee Jet)(3)の夫々の通気ノズルの形状を示す
斜視図(1,2)及び垂直断面図(3)、 図3は、焼結金属エレメントの発酵槽内設置を示す平面
図、 図4は、通気ノズルの通気線速度と総括酸素移動容量係
数(KLa)との関係を示すグラフ(通気ノズルとして
は、焼結金属エレメントと通常の散気管について比較し
た)、 図5は、通気線速度とパン酵母収量との関係を示すグラ
フ(通気ノズルとしては図4と同じものについて比較し
た)、 図6は、発酵槽の空気主導管へのドレントラツプの設置
を示す配置説明図、 〔垂直断面図(A)及び(A)図の空気主導管の長さ方向に直
角の断面図(B)〕
例の形状を示す斜視図〔A(長さ500mm、径60mm、孔
径2μ)、B(長さ200mm、孔径5μ)〕、 図2は従来の多孔管(1)、スーパージヤー(2)、スプレー
ノズル(Vee Jet)(3)の夫々の通気ノズルの形状を示す
斜視図(1,2)及び垂直断面図(3)、 図3は、焼結金属エレメントの発酵槽内設置を示す平面
図、 図4は、通気ノズルの通気線速度と総括酸素移動容量係
数(KLa)との関係を示すグラフ(通気ノズルとして
は、焼結金属エレメントと通常の散気管について比較し
た)、 図5は、通気線速度とパン酵母収量との関係を示すグラ
フ(通気ノズルとしては図4と同じものについて比較し
た)、 図6は、発酵槽の空気主導管へのドレントラツプの設置
を示す配置説明図、 〔垂直断面図(A)及び(A)図の空気主導管の長さ方向に直
角の断面図(B)〕
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 正見 兵庫県明石市大久保町山手台2−70 (56)参考文献 特開 昭54−117379(JP,A) 実開 昭56−47739(JP,U) 実開 昭52−97948(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】空気、酸素富化空気、あるいは酸素ガス
を、孔径が1〜20μmの焼結金属エレメントを用いて
微細な気泡として培養層に分散供給し、かつ通気線速度
を500m/hr以下で通気することを特徴とする好気
的な培養方法。 - 【請求項2】焼結金属エレメントが、通気管内に滞留す
るドレン(凝縮水)を系外に排出する構造をもつ通気管
に配置されている特許請求の範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59178822A JPH0665295B2 (ja) | 1984-08-28 | 1984-08-28 | 焼結金属エレメントを用いる培養方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59178822A JPH0665295B2 (ja) | 1984-08-28 | 1984-08-28 | 焼結金属エレメントを用いる培養方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6156070A JPS6156070A (ja) | 1986-03-20 |
JPH0665295B2 true JPH0665295B2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=16055265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59178822A Expired - Lifetime JPH0665295B2 (ja) | 1984-08-28 | 1984-08-28 | 焼結金属エレメントを用いる培養方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0665295B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58181466U (ja) * | 1982-05-28 | 1983-12-03 | 株式会社マキタ電機製作所 | ボルト締付具 |
JP4200655B2 (ja) * | 2000-12-26 | 2008-12-24 | 味の素株式会社 | 焼結金属膜を用いた好気的培養方法 |
JP2015136310A (ja) * | 2014-01-21 | 2015-07-30 | 株式会社アウレオ | β−グルカンの製造方法 |
JPWO2017115855A1 (ja) * | 2015-12-28 | 2018-10-18 | 味の素株式会社 | ガス攪拌式発酵装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5297948U (ja) * | 1976-01-20 | 1977-07-23 | ||
JPS54117379A (en) * | 1978-03-06 | 1979-09-12 | Tokyo Rikakikai Kk | Contacting reactor |
JPS594743Y2 (ja) * | 1979-09-20 | 1984-02-13 | 東京理化器械株式会社 | 三相流動反応装置 |
-
1984
- 1984-08-28 JP JP59178822A patent/JPH0665295B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6156070A (ja) | 1986-03-20 |
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