JPH0663121A - 生理活性材料およびその製造方法 - Google Patents
生理活性材料およびその製造方法Info
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- JPH0663121A JPH0663121A JP4224452A JP22445292A JPH0663121A JP H0663121 A JPH0663121 A JP H0663121A JP 4224452 A JP4224452 A JP 4224452A JP 22445292 A JP22445292 A JP 22445292A JP H0663121 A JPH0663121 A JP H0663121A
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Abstract
にも耐え得る生理活性材料およびその製造方法を提供す
る。 【構成】 有機高分子基材にシラン架橋構造物及び生理
活性物質、あるいはシラン架橋構造物、スペーサ及び生
理活性物質がこの順で結合してなる生理活性材料。該有
機高分子基材と該シラン架橋構造物とが、前者が有する
酸素原子と後者が有するケイ素原子とで共有結合してお
り、シラン架橋構造物と生理活性物質またはスペーサと
が、シラン架橋構造物が有する酸素原子、硫黄原子及び
窒素原子からなる群より選択される少なくとも1種の原
子、水素原子及び炭素原子から主としてなる基により、
共有結合しており、そしてスペーサと生理活性物質とが
共有結合している。
Description
の製造方法に関し、さらに詳しくは、有機高分子基材に
シラン架橋構造物及び生理活性物質を順次共有結合して
なる生理活性材料およびその製造方法に関する。
47−7642に記載されているような材料がある。こ
の生理活性材料は、生理活性物質であるヘパリンをイオ
ン結合でプラスチック表面に結合させた後、表面をジア
ルデヒドと接触させることによって、ヘパリンを架橋さ
せて得られる。
リエチレンチューブに硫酸基を導入し、その表面にポリ
エチレンイミンをイオン結合させ、該ポリエチレンイミ
ンと生理活性を有する多糖体とを共有させて得られる材
料が記載されている。
は、高分子物質にポリエチレングリコールをグラフトし
て得られた親水性材料に、アミノ基を有するシランカプ
リング剤を介して生理活性物質が固定化されている抗血
栓性材料が記載されている。
642号公報に記載されている材料は、ジアルデヒトで
ヘパリンを架橋するため、ヘパリンの抗血栓性活性が著
しく低下し、かつヘパリンが容易に脱離するという欠点
を有する。特開昭58−147404号公報に記載され
ている材料は、ポリエチレンチューブとポリエチレンイ
ミンとのイオン結合力が弱いため、ポリエチレンイミン
に共有結合した生理活性を有する多糖体が使用中に脱離
してしまうという欠点を有する。さらに、高濃度の硫酸
で処理してポリエチレンチューブに硫酸基を導入するた
め、この処理を血液透析膜、人工肺に施した場合には、
膜表面構造が変わり、得られる生理活性材料は、基材の
本来の機能が損なわれているという問題がある。さら
に、特開昭61−73667号公報に記載されている材
料では、ポリエチレングリコールに結合しているシラン
カップリング剤が架橋処理されておらず、その両者間の
結合が加水分解を受け易く、不安定である。
は、特に有機高分子基材と生理活性物質との結合が不安
定であり、使用が長期わたる場合に適さない。
性物質が安定に結合し、長期の使用に適する生理活性材
料およびその製造方法を提供することにある。
目的は、有機高分子基材、シラン架橋構造物及び生理活
性物質が結合してなり、該有機高分子基材と該シラン架
橋構造物とが前者が有する酸素原子と後者が有するケイ
素原子とで共有結合しており、該シラン架橋構造物と該
生理活性物質が、前者が有する酸素原子、硫黄原子及び
窒素原子からなる群より選択される少なくとも1個の原
子、水素原子及び炭素原子から主としてなる基により共
有結合していることを特徴とする、生理活性材料(以下
これを生理活性材料(A)と呼称する)およびその製造
方法を提供することによって達成される。
高分子基材、シラン架橋構造物、スペーサ及び生理活性
物質が結合してなり、該有機高分子基材と該シラン架橋
構造物とが前者が有する酸素原子と後者が有するケイ素
原子とで共有結合しており、該シラン架橋構造物と該ス
ペーサが前者が有する酸素原子、硫黄原子及び窒素原子
からなる群より選択される少なくとも1種の原子、水素
原子、及び炭素源子から主としてなる基により共有結合
しており、そして該スペーサと該生理活性物質とが共有
結合していることを特徴とする、生理活性材料(以下こ
れを生理活性材料(B)と呼称する)およびその製造方
法を提供することによって達成される。
有する有機高分子基材にシランカップリング剤を反応さ
せ、得られた該有機高分子基材と該シランカップリング
剤との結合体を乾燥させることによりシラン架橋構造物
を形成させ、次いでシラン架橋構造物を有する結合体に
生理活性物質を反応させることによって調製される。
基を有する有機高分子基材にシランカップリング剤を反
応させ、得られた該有機高分子基材と該シランカップリ
ング剤との結合体を乾燥させることによりシラン架橋構
造物を形成させ、次いでシラン架橋構造物を有する結合
体にスペーサを反応させ、得られたスペーサを有する結
合体に生理活性物質を反応させることによって調製され
る。
分子材料が利用される。有機高分子材料としては、シラ
ンカップリング剤と結合可能な水酸基を有するものが用
いられる。水酸基を有する有機高分子材料の代表例とし
ては、多糖類(例えば、キチン、キトサン、アガロー
ス、セルロース、及びその誘導体)、ポリビニルアルコ
ール、エチレンビニルアルコール共重合体等が挙げられ
る。また、有機高分子材料として、水酸基を有しない有
機高分子材料に、酸化処理により水酸基を導入したもの
を用いることもできる。このような有機高分子材料とし
ては、例えば、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポ
リアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチルなどのア
クリル酸系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
メチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ三弗
化エチレン等の弗素系樹脂、その他ポリスルフォン、ポ
リスチレン、ポリカーボネート等の樹脂に、酸化処理に
より水酸基を導入したものが挙げられる。また、水酸基
を有する有機高分子材料に、酸化処理によりさらに水酸
基を導入したものを使用することも可能である。
で行われる。例えば、酸素ガスを含む気体中でプラズマ
処理する方法、硫酸等の酸溶液中または過マンガン酸塩
を含む酸溶液中で化学処理する方法が挙げられる。プラ
ズマ処理する方法は、有機高分子材料を短時間で大量に
処理することができ、さらにガス中で処理するために有
機高分子材料を清浄に保つことができるため、医療用の
生理活性材料を調製する場合には、特に好ましい。化学
処理する方法は、複雑な形状を有するもの、容器内面な
どのプラズマ処理では処理できないものを処理すること
ができ、適用範囲が広い。
の強い硫酸が望ましく、通常10〜100%濃度の硫酸が用い
られる。過マンガン酸塩を硫酸に加えたものが酸化力が
強く、特に好ましい。過マンガン酸塩は通常カリウム塩
が用いられ、0.005〜2%の濃度となるように加えて用い
られる。硫酸濃度及び過マンガン酸塩濃度がともに高い
場合には、有機高分子材料表面への水酸基の導入量が多
くなるが、有機高分子材料自体の構造が変化して好まし
くない結果をもたらす場合がある。特に、濾過機能を持
つ透析膜、ガス交換能を有する人工肺膜などを処理する
場合には、膜の性能を劣化させずに水酸基を必要量導入
する必要がある。このような場合、過マンガン酸カリウ
ム0.02〜0.4%、硫酸15〜30%の濃度で処理を行うことが
好ましい。
の酸化処理のうち最適な方法を、対象物によって適宜選
択する。
剤を架橋させることにより形成される。シランカップリ
ング剤の架橋は、シランカップリング剤を上記の有機高
分子基材に結合させた後に行なう。架橋反応は、通常、
有機高分子基材に付着したシランカップリング剤溶液
を、室温下ないしは加熱下で乾燥させることにより進行
する。シラン架橋構造物の厚みは、好ましくは3オング
ストローム以上、10μm以下である。
水分解し得る基を少なくとも2個有し、さらに酸素原
子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より選択される少
なくとも1種の原子、水素原子及び炭素原子から主とし
てなる基を有する、有機ケイ素化合物が使用される。架
橋構造をより形成し易くするためには、加水分解し得る
基が3個以上あることが好ましい。シランカップリング
剤の加水分解し得る基のうち、1個またはそれ以上が有
機高分子基材の水酸基との共有結合に用いられ、残りは
他のシランカップリング剤との架橋に用いられる場合が
あり、さらに加水分解し得る基の全てが他のシランカッ
プリング剤との架橋に用いられる場合もある。加水分解
し得る基としては、加水分解して水酸基となる基、例え
ば、アルコキシ基、ハロゲン基、及びアシルオキシ基な
どがある。シランカップリング剤に含まれる酸素原子、
硫黄原子及び窒素原子からなる群より選択される少なく
とも1種の原子、水素原子及び炭素原子から主としてな
る基は、さらに生体に悪影響を及ぼさないリン原子、塩
素原子、チタン原子などを含んでいてもよい。この基
は、生理活性物質またはスペーサと結合し得る反応基を
有している。このような反応基には、例えば、アルデヒ
ド基、エポキシ基、イソシアネート基、スクシンイミド
基、ジアゾ基、アミノ基、水酸基、チオール基、カルボ
キシル基などがある。
の一般式(I)及び(II)で示される化合物が含まれ
る。
し、Yはアルキル基などの加水分解しない基を表わし、
Zは酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より選
択される少なくとも1種の原子、水素原子及び炭素原子
から主としてなる基を表わし、Rはアルキレン基を表わ
し、nは2または3を表わし、j及びkはそれぞれ0〜
2の整数を表わし、jとkの和が2以上であることを条
件とする。Zの例としては、例えば、下記の構造式(II
I)で示される基が挙げられる。
体的には、2−アミノプロピルトリエトキシシラン、3
−(2−アミノエチルアミノプロピル)トリエトキシシ
ラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
3−イソシアネートプロピルトリエトキシシランなどを
挙げることができる。これらのシランカップリング剤
は、単独あるいは2種類以上の組み合せで用いられる。
水に、通常0.01〜10%濃度となるように溶解して用いら
れる。有機溶剤としては、高分子材料を変性させないも
のが用いられ、例えば、メタノール、エタノールなどの
アルコール、アセトン、メチルエチルケトンなどのケト
ン、ジメチルスルホキシド、DMFなどが使用される。
シラン架橋構造物が有する酸素原子、硫黄原子及び窒
素原子からなる群より選択される少なくとも1種の原
子、水素原子及び炭素原子から主としてなる基、及び必
要に応じて使用されるシラン架橋構造物に結合させ得る
スペーサは、生理活性物質と有機高分子基材との間にあ
る程度の距離を設け、該基材を構成する有機高分子材料
に含まれる官能基などに生理活性物質の作用が阻害され
ることなく、十分にその作用を発揮するために存在す
る。スペーサは、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から
なる群より選択される少なくとも1種の原子、水素原子
及び炭素原子から主としてなり、生理活性物質およびシ
ラン架橋構造物と結合する反応基を有する。このような
反応基として、アルデヒド基、エポキシ基、イソシアネ
ート基、スクシンイミド基、ジアゾ基、アミノ基、水酸
基、チオール基、カルボキシル基などが挙げられる。ス
ペーサは、生体に悪影響を及ぼさないリン原子、塩素原
子、チタン原子などを含んでいてもよく、環状、側鎖を
有する直鎖状、側鎖を有しない直鎖状、及びこれらの組
み合せのいずれの形状を有していてもよい。
原子及び窒素原子からなる群より選択される少なくとも
1種の原子、水素原子及び炭素原子から主としてなる
基、あるいはスペーサは、固定化する生理活性物質の電
荷に対して逆電荷を有するものが好ましい。例えば固定
化する生理活性物質が陰性電荷を有する場合は、該基あ
るいはスペーサとしては、第3級アミノ基、第4級アン
モニウム基などの陽性電荷を有しているものを用いるの
が好ましい。逆に固定化する生理活性物質が陽性電荷を
有する場合は、上記の基及びスペーサとしては、硫酸基
などの陰性電荷を有しているものを用いるのが好まし
い。上記の基及びスペーサが有する電荷は、生理活性物
質中に存在する逆電荷とイオン結合を形成し、該基また
はスペーサと生理活性物質との共有結合の形成を促進す
る作用を有し、さらに該基またはスペーサと生理活性物
質との結合を安定化させる作用をも有する。
ば、ポリエチレンイミン、アクリルアミドとN,N−ジ
メチルアミノプロピルアクリルアミドとの共重合体、ア
クリルアミドとN,N−ジエチルアミノプロピルアクリ
ルアミドとの共重合体、及びこれらに4級アンモニウム
基を導入させたものを挙げることができる。また、陰性
電荷を有するスペーサとしては、例えば、アクリルアミ
ドとビニルスルホン酸との共重合体、アクリルアミドと
メタクリル酸2−ヒドロキシエチルとの共重合体にスル
ホン基を導入したものを挙げることができる。
核酸、タンパク質、ペプチドなどが使用される。多糖類
としては、ヘパリン、デルマタン硫酸、コンドロイチン
硫酸、デキストラン硫酸、ヘパラン硫酸、ヒアルロン
酸、それらの誘導体などが例示され、タンパク質として
は、ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、トロンボモジ
ュリン、組織プラスミノーゲンアクチベータ、プロテイ
ンC、プロテインA、ATPアーゼ、ADPアーゼ、コ
ラーゲン、フィブロネクチン、それらの活性フラグメン
ト、それらの誘導体などが例示される。また核酸として
は、DNA、RNA、及びそれらの誘導体などが例示さ
れる。これらの生理活性物質は、シラン架橋構造物また
はスペーサの反応基と反応し得る基を有していることが
好ましいが、反応基を有していない場合には、公知の任
意の方法で反応基を導入して使用される。
子基材にシランカップリング剤を、次いでシラン架橋構
造物に生理活性物質を順次共有結合させるか、または有
機高分子基材にシランカップリング剤を、シラン架橋構
造物にスペーサを、次いでスペーサに生理活性物質を順
次共有結合させることにより得られる。その方法の一例
を以下に示す。
ランカップリング剤の溶液中に浸した後、溶液を捨て
る。この時、シランカップリング剤分子は、有機高分子
基材上の水酸基と縮合反応を起こし、その結果、シラン
カップリング剤分子は、酸素原子を介して有機高分子基
材に共有結合する。さらにこの基材を室温下ないしは加
熱下で乾燥させると、シランカップリング剤分子は、他
のシランカップリング剤分子とも縮合反応を行い、その
結果、シランカップリング剤分子間で架橋構造物を形成
する。生じたシラン架橋構造物は、非常に強固で、容易
に分解されることがなく安定である。さらにシラン架橋
構造物の形成により、有機高分子基材とシランカップリ
ング剤分子間への水分子の侵入が妨げられるので、有機
高分子基材とシラン架橋構造物との間の結合は加水分解
され難く、安定化する。
た後、必要に応じてスペーサを該シラン架橋構造物に共
有結合させる。例えば、エポキシ基を有するシランカッ
プリング剤を有機高分子基材に結合させてシラン架橋構
造物を形成し、次いで、該シラン架橋構造物が有するエ
ポキシ基の部分に、ポリエチレンイミンなどの化合物を
共有結合させ、スペーサとして導入する。
存在する反応基と、生理活性物質に存在するかまたは該
生理活性物質に新たに導入した反応基とを、それらの種
類に応じて公知の方法を用いて反応させ、両者の間に共
有結合を生じさせる。例えば、アミノ基を有するスペー
サをシラン架橋構造物に共有結合させている場合は、該
スペーサのアミノ基と生理活性物質のアルデヒド基とを
反応させ、両者の間に共有結合を生じさせる。
ン架橋構造物またはシラン架橋構造物及びスペーサを介
して、生理活性物質を安定に固定化することができる。
上記の方法によれば、官能基の少ない有機高分子基材を
用いた場合でも、多量の生理活性物質を安定に効率良く
固定化することができる。
基材に結合した生理活性物質が容易に脱離することがな
いので、特に長期間使用に共される医療器具用材料とし
て、極めて有用である。さらに本発明の生理活性材料で
作製された医療用器具は、熱に対する安定性も高く、オ
ートクレーブ滅菌にも耐え得る。本発明の生理活性材料
は、例えば、人工腎、人工肺、人工血管、人工心臓、血
液成分分離器、血液成分吸着器、血液回路、血液ポンプ
などの血液と直接接触する材料に、さらに眼内レンズな
どの生体内に埋入する材料に適用される。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
ンガン酸カリウムを含む25%硫酸に5分間浸漬し、水洗
後、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシランの2%エ
タノール溶液に5分間浸漬した。反応後、溶液を捨て、5
0℃で30分間乾燥させた後、未反応の3-グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシランを蒸留水で洗浄した。このよ
うにして、シラン架橋構造物をシート表面に形成させ
た。続いて、このシートをポリエチレンイミン(ポリサ
イエンス社製;分子量5〜10万)の0.03%水溶液(pH10)に
10時間浸漬し、上記のシラン架橋構造物にスペーサとし
てポリエチレンイミンを結合させた。一方、生理活性物
質としてヘパリンナトリウム10000Uを生理食塩水30mlに
溶解し、得られた溶液に過ヨウ素酸ナトリウム1.1mgを
加え、12時間室温で反応させ、アルデヒド化ヘパリン溶
液を調製した。このアルデヒド化ヘパリン溶液6mlを生
理食塩水30mlで希釈し、得られた希釈液にシアノ水素化
ホウ素ナトリウム0.8mgを加えた後、塩酸で溶液のpHを
3.5に調整した。この溶液と上記ポリエチレンイミンを
結合させたシートとを40℃で3時間反応させ、ヘパリン
固定化シートを得た。ヘパリンの固定化量はトルイジン
ブルー染色法(0.02%トルイジンブルーO水溶液中に試
料を3分間漬け、水洗後、染色の程度を目視で確認;ヘ
パリンが固定化されている場合には、青く染色)及び抗
Xa活性法(血液凝固因子である第Xa因子の活性阻害を指
標としてヘパリン量を定量)で測定した。なお抗Xa活性
法による測定には、第一化学薬品(株)製のヘパリン測
定キット(商品名:テストチーム「ヘパリン」)を用い
た。結果を表1に示す。
て21日間血漿中で保存し、7日毎に抗Xa活性法でシート
のヘパリン固定化量を測定した。このヘパリン固定化量
の経時的変化を図1に示す。図1のヘパリン固定化量の
範囲は、0〜10mU/cm2であるが、10mU/cm2を示す部分に
は、固定化量が10mU/cm2を越える値を示す場合も含まれ
る。
血漿中に長時間経過後もヘパリンを多量に安定に結合し
ていることが判る。
マンガン酸カリウムを含む25%硫酸に5分間浸漬し、水洗
後、ポリエチレンイミン(ポリサイエンス社製;分子量
5〜10万)の0.03%水溶液(pH10)に10時間浸漬し、シー
ト表面にスペーサとしてポリエチレンイミンをイオン結
合させた。一方、実施例1におけると同様の方法で調製
したアルデヒド化ヘパリン溶液6mlを生理食塩水30mlで
希釈し、得られた希釈液にシアノ水素化ホウ素ナトリウ
ム0.8mgを加えた後、塩酸で溶液のpHを3.5に調整した。
この溶液にポリエチレンイミンをイオン結合させたシー
トを入れ、40℃で3時間反応させ、ヘパリン固定化シー
トを得た。このヘパリン固定化シートを実施例2と同様
に、37℃にて21日間血漿中で保存し、7日毎に抗Xa活性
法でシートのヘパリン固定化量を測定した。このヘパリ
ン固定化量の経時的変化を図1に示す。
機高分子基材にイオン結合している場合には、ヘパリン
の脱離が早期に生じることが判る。
気中でプラズマ処理し、シート表面に水酸基を導入し
た。このシートを3-グリシドキシプロピルトリメトキシ
シランの2%アセトン溶液に10分間浸漬し、次に50℃で30
分間乾燥させた後、未反応の3-グリシドキシプロピルト
リメトキシシランを蒸留水で洗浄した。このようにし
て、エポキシ基を有するシラン架橋構造物をシート表面
に形成した。続いて、このシートをポリエチレンイミン
(ポリサイエンス社製;分子量5〜10万)の0.03%水溶液
(pH10)に10時間浸漬し、上記のシラン架橋構造物にスペ
ーサとしてポリエチレンイミンを結合させた。次いで、
ポリエチレンイミンを結合させたシートを1%グルタール
アルデヒド水溶液(pH4)に1時間浸漬した。グルタール
アルデヒド処理後のシートを、シアノ水素化硼素ナトリ
ウムを0.8mg及びヘパリンナトリウム2000Uを溶解した生
理食塩水20ml(pH4)に入れ、50℃で2時間反応させ、ヘ
パリンを固定化シートを得た。ヘパリンの固定化量は実
施例1と同様の方法で測定した。結果を表1に示す。
ルム0.1gを、酸素ガス雰囲気中でプラズマ処理し、フィ
ルム表面に水酸基を導入した。このフィルムを3−アミ
ノプロピルトリメトキシシランの2%水溶液に5分間浸
漬し、次いで50℃で30分間乾燥させた後、未反応の3−
アミノプロピルトリメトキシシランを蒸留水で洗浄し
た。このようにして、シラン架橋構造物をフィルム表面
に形成した。次に、このフィルムを無水コハク酸0.8gを
溶解した0.1M NaCl水溶液20mlに浸漬し、この水溶液のp
Hが6に保たれるように水酸化ナトリウム水溶液を添加
しながら、5時間反応させた。続いて、このフィルムを
ジオキサンで洗浄後、0.1M N-ヒドロキシスクシンイミ
ド及び0.1Mジシクロヘキシルカルボジイミドのジオキサ
ン溶液中で70分間反応させ、上記のシラン架橋構造物に
スクシンイミドを結合させたフィルムを得た。フィルム
を洗浄後、ポリエチレンイミン(ポリサイエンス社製;
分子量5〜10万)の0.03%水溶液(pH7)に10時間浸漬
し、上記のシラン架橋構造物にスペーサとしてポリエチ
レンイミンを結合させた。次に、ポリエチレンイミンを
結合させたフィルムを1,4−ブタンジオールジグリシ
ジルエーテルの10%水溶液(pH10)に2時間浸漬した
後、ヘパリンナトリウム2000Uを溶解した生理食塩水20m
l(pH10)中に入れ、40℃で2時間反応させ、ヘパリン
固定化フィルムを得た。ヘパリンの固定化量を実施例1
と同様の方法で測定した。結果を表1に示す。
ンガン酸カリウムを含む25%硫酸に5分間浸漬し、水洗
後、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの2
%エタノール溶液に5分間浸漬した。反応後、溶液を捨
て、50℃で30分間乾燥させた後、未反応の3−グリシド
キシプロピルトリメトキシシランを蒸留水で洗浄した。
このようにして、シラン架橋構造物をシート表面に形成
した。続いて、このシートをポリエチレンイミン(ポリ
サイエンス社製;分子量1800)の0.03%水溶液(pH10)
に10時間浸漬し、上記シラン架橋構造物にスペーサとし
てポリエチレンイミンを結合させた。一方、ヘパリンナ
トリウム10000Uを生理食塩水30mlに溶解し、得られた溶
液に過ヨウ素酸ナトリウム1.1mgを加え、12時間室温で
反応させ、アルデヒド化ヘパリン溶液を調製した。この
アルデヒド化ヘパリン溶液6mlを生理食塩水30mlで希釈
し、得られた希釈液にシアノ水素化ホウ素ナトリウム0.
8mgを加えた後、塩酸で溶液のpHを3.5に調整した。この
溶液と上記のポリエチレンイミンを結合させたシートと
を40℃で3時間反応させ、ヘパリン固定化シートを得
た。ヘパリンの固定化量を実施例1と同様の方法で測定
した。結果を表1に示す。
%過マンガン酸カリウムを含む25%硫酸に5分間浸漬し、
水洗後、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
の2%エタノール溶液に5分間浸漬した。反応後、溶液
を捨て、直ちに未反応の3−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシランを蒸留水で洗浄した。このようにして、
シランカップリング剤をシート表面に結合させた。次
に、このシートを、シランカップリング剤を架橋させる
ことなく、ポリエチレンイミン(ポリサイエンス社製;
分子量5〜10万)の0.03%水溶液(pH10)に10時間浸漬
し、スペーサとしてポリエチレンイミンを結合させた。
一方、実施例1におけると同様の方法で調製したアルデ
ヒド化ヘパリン溶液6mlを生理食塩水30mlで希釈し、得
られた希釈液にシアノ水素化ホウ素ナトリウム0.8mgを
加えた後、塩酸で溶液のpHを3.5に調整した。この溶液
にポリエチレンイミンを結合させたシートを入れ、40℃
で3時間反応させ、ヘパリン固定化シートを得た。得ら
れたヘパリン固定化シートを37℃にて7日間血漿中で保
存した後、実施例1と同様の方法でシートのヘパリン固
定化量を測定した。結果を表1に示す。
橋していない場合には、ヘパリンの固定化が不十分であ
ることが判る。
気中でプラズマ処理し、シート表面に水酸基を導入し
た。このシートを3-グリシドキシプロトリメトキシシラ
ンの2%アセトン溶液に10分間浸漬し、次いで50℃で30分
間乾燥させた後、未反応の3-グリシドキシプロピルトリ
メトキシシランを蒸留水で洗浄した。このようにして、
エポキシ基を含むシラン架橋構造物をシート表面に形成
した。一方、へパリンナトリウム10000Uを生理食塩水30
mlに溶かした後、水酸化ナトリウム水溶液でpH10に調整
した。得られたヘパリン溶液に上記のシラン架橋構造物
を表面に形成したシートを浸漬し、50℃で2時間反応さ
せ、ヘパリン固定化シートを得た。ヘパリンの固定化量
は実施例1と同様の方法で測定した。結果を表2に示
す。
過マンガン酸カリウムを含む25%硫酸に5分間浸漬し、
水洗後、3−アミノプロピルトリエトキシシランの1%
アセトン溶液に10分間浸漬した。このシートを50℃で30
分間乾燥させた後、未反応の3−アミノプロピルトリエ
トキシシランを蒸留水で洗浄した。このようにして、シ
ラン架橋構造物をシート表面に形成した。一方、ヘパリ
ンナトリウム10000Uを生理食塩水30mlに溶解し、得られ
た溶液に過ヨウ素酸ナトリウム1mgを加え、12時間室温
で反応させ、アルデヒド化ヘパリン溶液を調製した。こ
のアルデヒド化ヘパリン溶液を生理食塩水で3倍希釈
し、得られた希釈液にシアノ水素化ホウ素ナトリウムを
0.9mg加えた後、塩酸で溶液のpHを3.5に調整した。この
溶液にシラン架橋構造物を表面に形成したシートを浸漬
し、50℃で2時間反応させ、ヘパリン固定化シートを得
た。ヘパリンの固定化量を実施例1と同様の方法で測定
した。結果を表2に示す。
日間生理食塩水中で保存した後、実施例1と同様の方法
でシートのヘパリン固定化量を測定した。結果を表2に
示す。
ムを含む50%硫酸を5分間流した。水洗後、このチュー
ブ中に3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの
1%アセトン溶液を10分間導入し、次に50℃で30分間乾
燥させた後、未反応の3−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシランを蒸留水で洗浄した。このようにして、エ
ポキシ基を含むシラン架橋構造物をポリ塩化ビニルチュ
ーブ内表面に形成した。一方、ヘパリンナトリウム1000
0Uを生理食塩水30mlに溶かした後、水酸化ナトリウム水
溶液でpHを10に調整した。得られたヘパリン溶液をシラ
ン架橋構造物を内表面に形成したチューブ中に入れ、50
℃で2時間反応させ、ヘパリン固定化チューブを得た。
ヘパリンの固定化量を実施例1と同様の方法で測定し
た。結果を表2に示す。
過マンガン酸カリウムを含む25%硫酸に5分間浸漬し、
水洗後、3−アミノプロピルトリエトキシシランの1%
アセトン溶液に10分間浸漬した。反応後、溶液を捨て、
直ちに未反応の3−アミノプロピルトリエトキシシラン
を蒸留水で洗浄した。このようにして、シランカップリ
ング剤をシート表面に結合させた。一方、ヘパリンナト
リウム10000Uを生理食塩水30mlに溶解し、得られた溶液
に過ヨウ素酸ナトリウム1mgを加え、12時間室温で反応
させ、アルデヒド化ヘパリン溶液を調製した。このアル
デヒド化ヘパリン溶液を生理食塩水で3倍希釈し、得ら
れた希釈液にシアノ水素化ホウ素ナトリウムを0.9mg加
えた後、塩酸で溶液のpHを3.5に調整した。この溶液に
上記のシランカップリング剤を結合させたシートを浸漬
し、50℃で2時間反応させ、ヘパリン固定化シートを得
た。ヘパリンの固定化量を実施例1と同様の方法で測定
した。その結果を表2に示す。
橋していない場合には、ヘパリンの固定化量が不十分で
あることが判る。
3日間生理食塩水中で保存した後、実施例1と同様の方
法でシートのヘパリン固定化量を測定した。結果を表2
に示す。
橋していない場合には、ヘパリンの離脱が早期に生じる
ことが判る。
ンガン酸カリウムを含む20%硫酸に5分間浸漬し、水洗
後、3−アミノプロピルトリエトキシシランの1%アセト
ン溶液に10分間浸漬した。反応後、溶液を捨て、50℃で
30分間乾燥させた後、未反応の3−アミノプロピルトリ
エトキシシランを蒸留水で洗浄した。このようにして、
シラン架橋構造物をシート表面に形成した。次に、この
シートを4%無水コハク酸を含む0.1M NaCl水溶液(pH6)中
に入れて、5時間室温で反応させた。続いて、このシー
トをジオキサンで洗浄後、0.1M N-ヒドロキシスクシン
イミド及び0.1Mジシクロヘキシルカルボジイミドのジオ
キサン溶液中で8時間反応させ、上記のシラン架橋構造
物にスクシンイミドを結合させたシートを得た。このシ
ートを水洗後、ウロキナーゼ溶液(3000IU/ml)に浸漬
し、4℃で5時間反応させ、ウロキナーゼ固定化シート
を得た。ウロキナーゼの固定化量をGlt-Gly-Arg-MCA
(ペプチド研究所製)を用いて測定した結果、11.0IU/c
m2であった。
ガス測定用センサーの血液接触部に用い、3日間使用し
たが、血栓の形成が見られないことが確認された。従っ
て、この固定化シートには、十分な量のウロキナーゼが
固定化されていることが判った。
材と生理活性物質とが、シラン架橋構造物を介して、ま
たはシラン架橋構造物及びスペーサを介して、すべて共
有結合されているため、生理活性物質は有機高分子基材
に極めて安定に固定化されており、生理活性物質が有機
高分子基材から容易に脱離することがない。
比較例1で得られたヘパリン固定化シートを血漿中に保
存したときの、ヘパリン固定化量の経時的変化を示すグ
ラフである。
Claims (8)
- 【請求項1】有機高分子基材、シラン架橋構造物及び生
理活性物質が結合してなり、該有機高分子基材と該シラ
ン架橋構造物とが前者が有する酸素原子と後者が有する
ケイ素原子とで共有結合しており、該シラン架橋構造物
と該生理活性物質が前者が有する酸素原子、硫黄原子及
び窒素原子からなる群より選択される少なくとも1種の
原子、水素原子、及び炭素原子から主としてなる基によ
り共有結合していることを特徴とする生理活性材料。 - 【請求項2】前記シラン架橋構造物が有する基が電荷を
有し、前記生理活性物質が該電荷に対して逆の電荷を有
する、請求項1記載の生理活性材料。 - 【請求項3】有機高分子基材、シラン架橋構造物、スペ
ーサ及び生理活性物質が結合してなり、該有機高分子基
材と該シラン架橋構造物とが前者が有する酸素原子と後
者が有するケイ素原子とで共有結合しており、該シラン
架橋構造物と該スペーサが前者が有する酸素原子、硫黄
原子及び窒素原子からなる群より選択される少なくとも
1種の原子、水素原子、及び炭素源子から主としてなる
基により共有結合しており、そして該スペーサと該生理
活性物質とが共有結合していることを特徴とする生理活
性材料。 - 【請求項4】前記スペーサが電荷を有し、前記生理活性
物質が該電荷に対して逆の電荷を有する、請求項3記載
の生理活性材料。 - 【請求項5】水酸基を有する有機高分子基材にシランカ
ップリング剤を反応させ、得られた該有機高分子基材と
該シランカップリング剤との結合体を乾燥させることに
よりシラン架橋構造物を形成させ、次いでシラン架橋構
造物を有する結合体に生理活性物質を反応させることを
特徴とする、請求項1記載の生理活性材料の製造方法。 - 【請求項6】酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる
群より選択される少なくとも1種の原子、水素原子及び
炭素原子から主としてなる基が電荷を有するシランカッ
プリング剤を使用し、該電荷に対して逆電荷を有する生
理活性物質を使用する、請求項5記載の製造方法。 - 【請求項7】水酸基を有する有機高分子基材にシランカ
ップリング剤を反応させ、得られた該有機高分子基材と
該シランカップリング剤との結合体を乾燥させることに
よりシラン架橋構造物を形成させ、次いでシラン架橋構
造物を有する結合体にスペーサを反応させ、得られたス
ペーサを有する結合体に生理活性物質を反応させること
を特徴とする、請求項3記載の生理活性材料の製造方
法。 - 【請求項8】電荷を有するスペーサを使用し、該電荷に
対して逆の電荷を有する生理活性物質を使用する、請求
項7記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4224452A JP2974854B2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 生理活性材料およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4224452A JP2974854B2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 生理活性材料およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0663121A true JPH0663121A (ja) | 1994-03-08 |
JP2974854B2 JP2974854B2 (ja) | 1999-11-10 |
Family
ID=16814000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4224452A Expired - Fee Related JP2974854B2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 生理活性材料およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2974854B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10513378A (ja) * | 1995-02-07 | 1998-12-22 | フィディア・アドバンスト・バイオポリマーズ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | ヒアルロン酸、その誘導体、および半合成ポリマーで物体を被覆する方法 |
JP2008538079A (ja) * | 2004-05-14 | 2008-10-09 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー | 生物活性表面を有する物品およびそれらの無溶媒調製法 |
-
1992
- 1992-08-24 JP JP4224452A patent/JP2974854B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH10513378A (ja) * | 1995-02-07 | 1998-12-22 | フィディア・アドバンスト・バイオポリマーズ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | ヒアルロン酸、その誘導体、および半合成ポリマーで物体を被覆する方法 |
JP2008538079A (ja) * | 2004-05-14 | 2008-10-09 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー | 生物活性表面を有する物品およびそれらの無溶媒調製法 |
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---|---|
JP2974854B2 (ja) | 1999-11-10 |
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