JPH0662921B2 - ゴムと繊維との接着剤組成物 - Google Patents
ゴムと繊維との接着剤組成物Info
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- JPH0662921B2 JPH0662921B2 JP61225584A JP22558486A JPH0662921B2 JP H0662921 B2 JPH0662921 B2 JP H0662921B2 JP 61225584 A JP61225584 A JP 61225584A JP 22558486 A JP22558486 A JP 22558486A JP H0662921 B2 JPH0662921 B2 JP H0662921B2
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビニルピリジンを含む共重合体ラテックスと
レゾルシン−ホルマリン樹脂とからなるゴムと繊維との
接着剤組成物に関する。更に詳しくは、タイヤ、ベル
ト、ホース等のゴム製品に含まれる補強用繊維とゴムと
の接着に供される改良された接着剤組成物に関するもの
である。
レゾルシン−ホルマリン樹脂とからなるゴムと繊維との
接着剤組成物に関する。更に詳しくは、タイヤ、ベル
ト、ホース等のゴム製品に含まれる補強用繊維とゴムと
の接着に供される改良された接着剤組成物に関するもの
である。
現在、ゴム補強用繊維はスチールコードを除けばほとん
どがナイロン繊維およびポリエステル繊維が用いられて
いる。これらの繊維とゴムとの接着には、すでにブタジ
エン−スチレン−ビニルピリジン共重合体ラテックスと
レゾルシン−ホルマリン樹脂からなる接着剤(以下RF
Lと称する)が広く使用されている。その共重合体ラテ
ックスの単量体組成は、エマルジョンラテックスハンド
ブック(大成社発行第188頁)などから明らかなとお
り、ブタジエン70重量%、スチレン15重量%、2−
ビニルピリジン15重量%が一般的なものとなってい
る。
どがナイロン繊維およびポリエステル繊維が用いられて
いる。これらの繊維とゴムとの接着には、すでにブタジ
エン−スチレン−ビニルピリジン共重合体ラテックスと
レゾルシン−ホルマリン樹脂からなる接着剤(以下RF
Lと称する)が広く使用されている。その共重合体ラテ
ックスの単量体組成は、エマルジョンラテックスハンド
ブック(大成社発行第188頁)などから明らかなとお
り、ブタジエン70重量%、スチレン15重量%、2−
ビニルピリジン15重量%が一般的なものとなってい
る。
従来のブタジエン−スチレン−ビニルピリジン共重合体
ラテックスは、安定性が劣っている。このため、ラテッ
クス製造業者は安定剤の増量などの手段により安定性改
良に努めているが、未だ不充分であり、安定性が改良す
ることが望まれている。
ラテックスは、安定性が劣っている。このため、ラテッ
クス製造業者は安定剤の増量などの手段により安定性改
良に努めているが、未だ不充分であり、安定性が改良す
ることが望まれている。
さらに、RFLの安定性も重要な問題である。従来のR
FLを用いて繊維を浸漬処理した場合、RFLの安定性
が悪いためディッピングマシンのロールにRFLの凝集
物が付着し、生産性の面で重大な問題となっている。
FLを用いて繊維を浸漬処理した場合、RFLの安定性
が悪いためディッピングマシンのロールにRFLの凝集
物が付着し、生産性の面で重大な問題となっている。
また、ゴムと繊維との接着力を改良するために多くの研
究がなされているが、さらに良好な接着力を与える接着
剤組成物が望まれている。特にポリエステル繊維をゴム
補強用繊維に用いた場合、高温履歴後の接着力が劣って
おり、この改良が強く望まれている。
究がなされているが、さらに良好な接着力を与える接着
剤組成物が望まれている。特にポリエステル繊維をゴム
補強用繊維に用いた場合、高温履歴後の接着力が劣って
おり、この改良が強く望まれている。
本発明者らは、かかる問題点を解決するため、ビニルピ
リジンを含む共重合体ラテックスについて研究を行った
結果、ラテックス、RFLの安定性が良好でしかもゴム
とポリエステル繊維との高温履歴後の接着力にも優れた
接着剤組成物を見い出し、本発明を完成するに至った。
リジンを含む共重合体ラテックスについて研究を行った
結果、ラテックス、RFLの安定性が良好でしかもゴム
とポリエステル繊維との高温履歴後の接着力にも優れた
接着剤組成物を見い出し、本発明を完成するに至った。
ロ.発明の構成 〔本発明の構成〕 すなわち、本発明は (A)ブタジエン50〜90重量%、エチレン系不飽和カ
ルボン酸単量体1〜20重量%、スチレン1〜40重量
%およびこれらと共重合可能な、ビニルピリジンを除
く、他のモノオレフィン系単量体0〜20重量%から構
成される共重合体(a)60〜90重量部、およびビニル
ピリジン10〜100重量%、スチレン0〜90重量%
およびこれらと共重合可能な、エチレン系不飽和カルボ
ン酸単量体を除く、他のモノオレフィン系単量体0〜5
0重量%から構成される共重合体(b)10〜40重量部
(ただし、(a)および(b)の合計は100重量部である)
がそれぞれ同一共重合体粒子中に存在する共重合体ラテ
ックス(固形分)100重量部、と (B)レゾルシン−ホルマリン樹脂10〜30重量部とを
主要構成成分とするゴムと繊維との接着剤組成物を提供
するものである。
ルボン酸単量体1〜20重量%、スチレン1〜40重量
%およびこれらと共重合可能な、ビニルピリジンを除
く、他のモノオレフィン系単量体0〜20重量%から構
成される共重合体(a)60〜90重量部、およびビニル
ピリジン10〜100重量%、スチレン0〜90重量%
およびこれらと共重合可能な、エチレン系不飽和カルボ
ン酸単量体を除く、他のモノオレフィン系単量体0〜5
0重量%から構成される共重合体(b)10〜40重量部
(ただし、(a)および(b)の合計は100重量部である)
がそれぞれ同一共重合体粒子中に存在する共重合体ラテ
ックス(固形分)100重量部、と (B)レゾルシン−ホルマリン樹脂10〜30重量部とを
主要構成成分とするゴムと繊維との接着剤組成物を提供
するものである。
以下に本発明について更に詳しく説明する。(共重合体
(a)) 共重合体(a)に用いられるブタジエンの使用量は、50
〜90重量%の範囲であり、この範囲から外れると接着
力が低下するので好ましくない。また、エチレン系不飽
和カルボン酸単量体の使用量は、1〜20重量%の範囲
であり、この範囲から外れるとラテックスならびにRF
Lの安定性が劣り、かつ接着力も低下するので好ましく
ない。エチレン系不飽和カルボン酸単量体としてはアク
リル酸、メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸等があげ
られ、これらは1種または2種以上併用して使用するこ
とができる。スチレンの使用量は、1〜40重量%の範
囲であり、この範囲から外れると接着力が低下するので
好ましくない。更に、これらの単量体と共重合可能なビ
ニルピリジンを除く他のモノオレフィン系単量体を0〜
20重量%用いることができるが、20重量%を越える
と接着力が低下するので好ましくない。該モノオレフィ
ン系単量体としては、α−メチルスチレン、4−ビニル
トルエン、ジビニルベンゼン等のスチレンを除く芳香族
ビニル系単量体;メチルメタクリレート、エチルアクリ
レート、ブチルアクリレート等のエチレン系不飽和カル
ボン酸アルキルエステル単量体;β−ヒドロキシエチル
アルリレート、β−ヒドロキシエチルメタクリレート等
のエチレン系不飽和カルボン酸ヒドロキシアルキルエス
テル単量体;アクリルアミド等があげられ、これらは1
種または2種以上併用して使用することができる。
(a)) 共重合体(a)に用いられるブタジエンの使用量は、50
〜90重量%の範囲であり、この範囲から外れると接着
力が低下するので好ましくない。また、エチレン系不飽
和カルボン酸単量体の使用量は、1〜20重量%の範囲
であり、この範囲から外れるとラテックスならびにRF
Lの安定性が劣り、かつ接着力も低下するので好ましく
ない。エチレン系不飽和カルボン酸単量体としてはアク
リル酸、メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸等があげ
られ、これらは1種または2種以上併用して使用するこ
とができる。スチレンの使用量は、1〜40重量%の範
囲であり、この範囲から外れると接着力が低下するので
好ましくない。更に、これらの単量体と共重合可能なビ
ニルピリジンを除く他のモノオレフィン系単量体を0〜
20重量%用いることができるが、20重量%を越える
と接着力が低下するので好ましくない。該モノオレフィ
ン系単量体としては、α−メチルスチレン、4−ビニル
トルエン、ジビニルベンゼン等のスチレンを除く芳香族
ビニル系単量体;メチルメタクリレート、エチルアクリ
レート、ブチルアクリレート等のエチレン系不飽和カル
ボン酸アルキルエステル単量体;β−ヒドロキシエチル
アルリレート、β−ヒドロキシエチルメタクリレート等
のエチレン系不飽和カルボン酸ヒドロキシアルキルエス
テル単量体;アクリルアミド等があげられ、これらは1
種または2種以上併用して使用することができる。
以上の単量体から構成される共重合体(a)は、60〜9
0重量部にて用いられるが、この範囲から外れるとラテ
ックスならびにRFLの安定性が劣り、かつ接着力も低
下するので好ましくない。
0重量部にて用いられるが、この範囲から外れるとラテ
ックスならびにRFLの安定性が劣り、かつ接着力も低
下するので好ましくない。
(共重合体(b)) 共重合体(b)に用いられるビニルピリジンの使用量は、
10〜100重量%であり、10重量%未満では接着力
が低下するので好ましくない。ビニルピリジンとして
は、2−ビニルピリジン、5−エチル−2−ビニルピリ
ジン、2−メチル−5−ビニルピリジン、4−ビニルピ
リジン等にあげられ、特に2−ビニルピリジンが好適に
用いられる。また、スチレンは0〜90重量%にて用い
られるが、90重量%を越えると接着力が低下するので
好ましくない。更に、これらの単量体と共重合可能なモ
ノオレフィン系単量体を0〜50重量%用いることがで
きるが、50重量%を越えると接着力が低下するので好
ましくない。該モノオレフィン系単量体としては、α−
メチルスチレン、4−ビニルトルエン、ジビニルベンゼ
ン等のスチレンを除く芳香族ビニル系単量体;メチルメ
タクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト等のエチレン系不飽和カルボン酸アルキルエステル単
量体;β−ヒドロキシエチルアクリレート、β−ヒロド
キシエチルメタクリレート等のエチレン系不飽和カルボ
ン酸ヒドロキシアルキルエステル単量体;アクリルアミ
ド等があげられ、これらは1種または2種以上併用して
使用することができる。
10〜100重量%であり、10重量%未満では接着力
が低下するので好ましくない。ビニルピリジンとして
は、2−ビニルピリジン、5−エチル−2−ビニルピリ
ジン、2−メチル−5−ビニルピリジン、4−ビニルピ
リジン等にあげられ、特に2−ビニルピリジンが好適に
用いられる。また、スチレンは0〜90重量%にて用い
られるが、90重量%を越えると接着力が低下するので
好ましくない。更に、これらの単量体と共重合可能なモ
ノオレフィン系単量体を0〜50重量%用いることがで
きるが、50重量%を越えると接着力が低下するので好
ましくない。該モノオレフィン系単量体としては、α−
メチルスチレン、4−ビニルトルエン、ジビニルベンゼ
ン等のスチレンを除く芳香族ビニル系単量体;メチルメ
タクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト等のエチレン系不飽和カルボン酸アルキルエステル単
量体;β−ヒドロキシエチルアクリレート、β−ヒロド
キシエチルメタクリレート等のエチレン系不飽和カルボ
ン酸ヒドロキシアルキルエステル単量体;アクリルアミ
ド等があげられ、これらは1種または2種以上併用して
使用することができる。
以上の単量体から構成される共重合体(b)は、10〜4
0重量部にて用いられるが、10重量部未満では接着力
が劣り、また40重量部を越えるとラテックスならびに
RFLの安定性が劣り、かつ接着力も低下するので好ま
しくない。
0重量部にて用いられるが、10重量部未満では接着力
が劣り、また40重量部を越えるとラテックスならびに
RFLの安定性が劣り、かつ接着力も低下するので好ま
しくない。
(共重合体ラテックス(A)) 共重合体(a)および(b)は、それぞれ同一共重合体粒子に
おいて存在しており、その形態はコア−シェル(多層)
構造、サラミ状構造、網目状構造、極在化構造を有する
もの、あるいはこれらの組合わせ構造があげられる。こ
れらの異質構造を有する共重合体ラテックスは、2段階
以上の多段階乳化重合法が適しているが、2種以上の重
合方法を組み合わせても良い。
おいて存在しており、その形態はコア−シェル(多層)
構造、サラミ状構造、網目状構造、極在化構造を有する
もの、あるいはこれらの組合わせ構造があげられる。こ
れらの異質構造を有する共重合体ラテックスは、2段階
以上の多段階乳化重合法が適しているが、2種以上の重
合方法を組み合わせても良い。
(接着剤組成物(RFL)) 共重合体ラテックス(A)は、レゾルシン−ホルマリン樹
脂(B)と混合されて接着剤組成物に供されるが、(A)の一
部をスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスまたは変
性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスに代替する
ことは、本発明の効果を妨げない限り、有効に採用でき
る。
脂(B)と混合されて接着剤組成物に供されるが、(A)の一
部をスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスまたは変
性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスに代替する
ことは、本発明の効果を妨げない限り、有効に採用でき
る。
レゾルシン−ホルマリン樹脂(B)の使用量は、共重合体
ラテックス(固形分)100重量部に対して10〜30
重量部であり、この範囲から外れると接着力が低下する
ので好ましくない。
ラテックス(固形分)100重量部に対して10〜30
重量部であり、この範囲から外れると接着力が低下する
ので好ましくない。
本発明の接着剤組成物には、イソシアネート、ブロック
ドイソシアネート、エチレン尿素、ポリエポキシド、変
性ポリ塩化ビニルなどを用いることもできる。
ドイソシアネート、エチレン尿素、ポリエポキシド、変
性ポリ塩化ビニルなどを用いることもできる。
本発明の接着剤組成物が使用できる繊維は、特に限定さ
れないが、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド
繊維などがあげられる。
れないが、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド
繊維などがあげられる。
以下に、実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれら実施例によって何ら制限されるものでは
ない。
本発明はこれら実施例によって何ら制限されるものでは
ない。
なお、実施例中の部および%は断りのない限り全て重量
部および重量%を意味する。
部および重量%を意味する。
共重合体ラテックス(A)の製造 水100部にドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ1部を
加え溶解させる。これに表−1で示した単量体混合物の
うち20部を加え、更にt−ドデシルメルカプタン0.5
部を加え乳化させる。過硫酸カリウム1部を加え、全体
を70℃に昇温し、残りの単量体混合物を8時間連続的
に添加し重合を行った。単量体混合物添加終了後、単量
体の重合転化率が97%に達した時点で重合を停止し
た。
加え溶解させる。これに表−1で示した単量体混合物の
うち20部を加え、更にt−ドデシルメルカプタン0.5
部を加え乳化させる。過硫酸カリウム1部を加え、全体
を70℃に昇温し、残りの単量体混合物を8時間連続的
に添加し重合を行った。単量体混合物添加終了後、単量
体の重合転化率が97%に達した時点で重合を停止し
た。
得られたラテックスを苛性ソーダ水溶液にてPH8に調
整し、減圧により未反応単量体を除去した。
整し、減圧により未反応単量体を除去した。
得られたラテックスとスチレン、2−ビニルピリジンを
表−1で示した割合で混合し、過硫酸カリウム0.1部を
加え、全体を50℃に昇温し重合を開始した。単量体混
合物の重合転化率が95%になったときハイドロキノン
0.01部を加え、重合を停止した。
表−1で示した割合で混合し、過硫酸カリウム0.1部を
加え、全体を50℃に昇温し重合を開始した。単量体混
合物の重合転化率が95%になったときハイドロキノン
0.01部を加え、重合を停止した。
得られたラテックス中の未反応単量体を減圧により除去
し、共重合体ラテックス(A)A〜Hを得た。
し、共重合体ラテックス(A)A〜Hを得た。
実施例−1 共重合体ラテックスA〜Hを各々50g採り、マロン式
機械的安定性試験により荷重10kgで10分間回転させ
た時に発生する凝固物の乾燥重量を測定し、共重合体ラ
テックス固形分100gあたりの重量%に換算した。結果
を表−2に示した。
機械的安定性試験により荷重10kgで10分間回転させ
た時に発生する凝固物の乾燥重量を測定し、共重合体ラ
テックス固形分100gあたりの重量%に換算した。結果
を表−2に示した。
実施例−2 水239部に水酸化ナトリウム0.3部、レゾルシン11
部、37%ホルマリン16.2部を加え、25℃にて6時間
熟成することによりレゾルシン−ホルマリン樹脂を得
た。次いで、共重合体ラテックスA〜Hの各々100部
(固形分)の中に得られたレゾルシン−ホルマリン樹脂
の全量を添加し、25℃で18時間反応させてRFLを
作成した。得られたRFLを各々50g採り、実施例−
1と同様にしてマロン式機械的安定性試験を行った。
部、37%ホルマリン16.2部を加え、25℃にて6時間
熟成することによりレゾルシン−ホルマリン樹脂を得
た。次いで、共重合体ラテックスA〜Hの各々100部
(固形分)の中に得られたレゾルシン−ホルマリン樹脂
の全量を添加し、25℃で18時間反応させてRFLを
作成した。得られたRFLを各々50g採り、実施例−
1と同様にしてマロン式機械的安定性試験を行った。
結果を表−2に示した。
実施例−3 水333.5部に水酸化ナトリウム1.3部、レゾルシン16.6
部、37%ホルマリン14.6部を加え、25℃にて2時間
熟成することによりレゾルシン−ホルマリン樹脂を得
た。次いで、共重合体ラテックスA〜Hの各々100部
(固形分)の中に得られたレゾルシン−ホルマリン樹脂
の全量を添加し、25℃で20時間反応させRFLを得
た。次いでバルカボンドE(ICI Vulnax)社製品、2,
6−ビス(2′,4′−ジヒドロキシフェニルメチレ
ン)4−100フェノール)を25部添加した。この水
溶液を固形分濃度15%に調整した後、試験用シングル
コードディッピングマシンを用いてポリエステルタイヤ
コード(1500D/2)の浸漬処理を行った。この処理され
たタイヤコードを表−4の配合処方により製造したゴム
配合物ではさみ、140℃で30分間および170℃で3
0分間プレス加硫した。ASTM D 2138−67
(H Pull Test法)により接着力を測定し、高温履歴
による接着力の低下を評価した。結果を表−2に示し
た。
部、37%ホルマリン14.6部を加え、25℃にて2時間
熟成することによりレゾルシン−ホルマリン樹脂を得
た。次いで、共重合体ラテックスA〜Hの各々100部
(固形分)の中に得られたレゾルシン−ホルマリン樹脂
の全量を添加し、25℃で20時間反応させRFLを得
た。次いでバルカボンドE(ICI Vulnax)社製品、2,
6−ビス(2′,4′−ジヒドロキシフェニルメチレ
ン)4−100フェノール)を25部添加した。この水
溶液を固形分濃度15%に調整した後、試験用シングル
コードディッピングマシンを用いてポリエステルタイヤ
コード(1500D/2)の浸漬処理を行った。この処理され
たタイヤコードを表−4の配合処方により製造したゴム
配合物ではさみ、140℃で30分間および170℃で3
0分間プレス加硫した。ASTM D 2138−67
(H Pull Test法)により接着力を測定し、高温履歴
による接着力の低下を評価した。結果を表−2に示し
た。
実施例−4 実施例−2で作成したRFLを用いて、試験用シングル
コードディッピングマシンにてナイロンタイヤコード
(1890D/2)の浸漬処理を行った。この処理され
たタイヤコードを表−4の配合処方により製造したゴム
配合物ではさみ、145℃30分間プレス加硫し、AS
TM D2138−67(H Pull Test法)により接着
力を測定した。結果を表−2に示した。
コードディッピングマシンにてナイロンタイヤコード
(1890D/2)の浸漬処理を行った。この処理され
たタイヤコードを表−4の配合処方により製造したゴム
配合物ではさみ、145℃30分間プレス加硫し、AS
TM D2138−67(H Pull Test法)により接着
力を測定した。結果を表−2に示した。
実施例−5 NER−010A(グリセリンのジグリシジルエーテル
長瀬産業社製)2.22部、10%炭酸ナトリウム水溶液0.
37部、スルフォサクシネート系分散剤(AerosolOT,
日本アエロジル社製5%水溶液)0.56部、水96.85部を
混合した液にアラミドタイヤコード(デュポン社製 ケ
ブラー 1500D/2)を試験用シングルコードディ
ッピングマシンを用いて浸漬処理した。
長瀬産業社製)2.22部、10%炭酸ナトリウム水溶液0.
37部、スルフォサクシネート系分散剤(AerosolOT,
日本アエロジル社製5%水溶液)0.56部、水96.85部を
混合した液にアラミドタイヤコード(デュポン社製 ケ
ブラー 1500D/2)を試験用シングルコードディ
ッピングマシンを用いて浸漬処理した。
次いで、実施例−2で作成したRFLにて浸漬処理し
た。
た。
この処理されたタイヤコードを表−4の配合処方により
製造したゴム配合物ではさみ、140℃30分間プレス
加硫し、ASTM D2138−67(H Pull Test
法)により接着力を測定し、結果を表−2に示した。
製造したゴム配合物ではさみ、140℃30分間プレス
加硫し、ASTM D2138−67(H Pull Test
法)により接着力を測定し、結果を表−2に示した。
比較例−1 表−1に示した単量体混合物を用いて、共重合体ラテッ
クス(A)と同様にして共重合体ラテックスI〜Qを得
た。実施例1〜5と同様の試験を行い、結果を表−3に
示した。
クス(A)と同様にして共重合体ラテックスI〜Qを得
た。実施例1〜5と同様の試験を行い、結果を表−3に
示した。
比較例−2 水130部にポリオキシエチレンラウリルエーテル8部
を加え溶解させる。これに、ブタジエン52.5部、スチレ
ン36部、2−ビニルピリジン10部、アクリル酸1.12
5部、フマル酸0.375部およびt−ドデシルメルカプタン
0.5部を加え、乳化した。
を加え溶解させる。これに、ブタジエン52.5部、スチレ
ン36部、2−ビニルピリジン10部、アクリル酸1.12
5部、フマル酸0.375部およびt−ドデシルメルカプタン
0.5部を加え、乳化した。
過硫酸カリウム0.5部を加え、全体を50℃に保ち重合
を行った。単量体混合物の重合転化率が95%となれ
ば、ハイドロキノン0.1部を加え、重合を停止した。未
反応単量体を減圧により除去し、ラテックスRを得た。
ラテックスRを用いて実施例1〜5と同様の試験を行
い、結果を表−3に示した。
を行った。単量体混合物の重合転化率が95%となれ
ば、ハイドロキノン0.1部を加え、重合を停止した。未
反応単量体を減圧により除去し、ラテックスRを得た。
ラテックスRを用いて実施例1〜5と同様の試験を行
い、結果を表−3に示した。
比較例−3 実施例−2で得られた共重合体ラテックスAからなるR
FL液のレゾルシン−ホルマリン樹脂の含有量を表−3
に示すとおり変更する以外は、実施例−4と同様の試験
を行い、ナイロンタイヤコードでの接着力を測定した。
結果を表−3に示す。
FL液のレゾルシン−ホルマリン樹脂の含有量を表−3
に示すとおり変更する以外は、実施例−4と同様の試験
を行い、ナイロンタイヤコードでの接着力を測定した。
結果を表−3に示す。
表−4 配合ゴム処方 天然ゴム 100部 SRFカーボン 20部 REFカーボン 20部 バインヌール 5部 スチレン化フェノール 2部 ステアリン酸 2.5部 亜鉛華 5部 加硫促進剤CZ* 1部 硫黄 3部 *:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−スルフ
ェンアミド ハ.発明の効果 〔本発明の効果〕 本発明にて用いられる共重合体ラテックス(A)は安定性
に優れており、また本発明にて得られる接着剤組成物は
安定性が良好で、かつゴムとナイロン繊維、ポリエステ
ル繊維、アラミド繊維などとの接着力、ならびにポリエ
ステル繊維については、高温履歴後の接着力が優れてい
る。
ェンアミド ハ.発明の効果 〔本発明の効果〕 本発明にて用いられる共重合体ラテックス(A)は安定性
に優れており、また本発明にて得られる接着剤組成物は
安定性が良好で、かつゴムとナイロン繊維、ポリエステ
ル繊維、アラミド繊維などとの接着力、ならびにポリエ
ステル繊維については、高温履歴後の接着力が優れてい
る。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)ブタジエン50〜90重量%、エチレ
ン系不飽和カルボン酸単量体1〜20重量%、スチレン
1〜40重量%およびこれらと共重合可能な、ビニルピ
リジンを除く、他のモノオレフィン系単量体0〜20重
量%から構成される共重合体(a)60〜90重量部、お
よびビニルピリジン10〜100重量%、スチレン0〜
90重量%およびこれらと共重合可能な、エチレン系不
飽和カルボン酸単量体を除く、他のモノオレフィン系単
量体0〜50重量%から構成される共重合体(b)10〜
40重量部(ただし、(a)および(b)の合計は100重量
部である)がそれぞれ同一共重合体粒子中に存在する共
重合体ラテックス(固形分)100重量部、と (B)レゾルシン−ホルマリン樹脂10〜30重量部とを
主要構成成分とするゴムと繊維との接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61225584A JPH0662921B2 (ja) | 1986-09-24 | 1986-09-24 | ゴムと繊維との接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61225584A JPH0662921B2 (ja) | 1986-09-24 | 1986-09-24 | ゴムと繊維との接着剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6381184A JPS6381184A (ja) | 1988-04-12 |
JPH0662921B2 true JPH0662921B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=16831602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61225584A Expired - Fee Related JPH0662921B2 (ja) | 1986-09-24 | 1986-09-24 | ゴムと繊維との接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0662921B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
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JPH02264077A (ja) * | 1989-02-06 | 1990-10-26 | Nippon Zeon Co Ltd | ポリエステル繊維の処理方法及びポリエステル繊維とゴムとの接着方法 |
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JP2007046210A (ja) * | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Teijin Techno Products Ltd | ゴム補強用繊維の製造方法 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3583880A (en) * | 1967-06-20 | 1971-06-08 | Mo & Domsjo Ab | Method for treateng inorganic materials |
JPS5319353A (en) * | 1976-08-04 | 1978-02-22 | Rhone Poulenc Textile | Adhesive coat composition |
JPS573711A (en) * | 1980-06-10 | 1982-01-09 | Mitsubishi Metal Corp | Production of trichlorosilane |
JPS58176282A (ja) * | 1982-04-09 | 1983-10-15 | Sumitomo Chem Co Ltd | 接着剤組成物 |
-
1986
- 1986-09-24 JP JP61225584A patent/JPH0662921B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6381184A (ja) | 1988-04-12 |
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