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JPH0662305A - 自動合焦装置 - Google Patents

自動合焦装置

Info

Publication number
JPH0662305A
JPH0662305A JP4236495A JP23649592A JPH0662305A JP H0662305 A JPH0662305 A JP H0662305A JP 4236495 A JP4236495 A JP 4236495A JP 23649592 A JP23649592 A JP 23649592A JP H0662305 A JPH0662305 A JP H0662305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus lens
level
sharpness signal
signal
sharpness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4236495A
Other languages
English (en)
Inventor
Taeko Tanaka
妙子 田中
Tatsuya Yamazaki
龍弥 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4236495A priority Critical patent/JPH0662305A/ja
Publication of JPH0662305A publication Critical patent/JPH0662305A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動合焦装置で常に鮮鋭度信号の最大レベル
位置に、誤制御なく確実にフォーカスレンズを停止させ
る。 【構成】 鮮鋭度信号が最大レベル値より所定レベル低
下すると、制御装置12により、パルスモータ18を駆
動してフォーカスレンズ5の駆動方向を反転し、再度検
出した鮮鋭度信号の最大レベル値のフォーカスレンズの
対応検出位置を記憶し、鮮鋭度信号が再度最大レベル値
より所定レベル低下すると、パルスモータ18を駆動し
てフォーカスレンズ5を前記記憶した検出位置に停止さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号に基づいて合
焦制御を行う自動合焦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラなどの2次元撮像素子を有
する装置では、被写体像の映像信号より画面の鮮鋭度を
検出し、その鮮鋭度が最大になるようにフォーカスレン
ズ位置を制御して、ピントを合わせる方式が採用されて
いる。この場合の鮮鋭度の評価としては、一般にバンド
パスフィルタ(以下BPFと称す)により抽出された映
像信号の高周波成分の強度、或いは微分回路などで抽出
された映像信号のぼけ幅(被写体のエッジ部分の幅)検
出強度などを使用する。通常の被写体を撮影した場合、
これらの高周波成分の強度や、ぼけ幅検出強度は、ピン
トがぼけている状態では小さく、ピントが合うにつれて
大きくなり、完全にピントが合った状態で最大値に達す
る。
【0003】このために、フォーカスレンズの制御で
は、前記鮮鋭度が小さい場合には、フォーカスレンズ
を、鮮鋭度が大きくなる方向になるべく早く移動させ、
鮮鋭度が大きくなるにつれて、次第にゆっくりと移動さ
せて、精度よく鮮鋭度の山の頂上でフォーカスレンズを
止めて合焦状態にする。そして、合焦状態にあった鮮鋭
度が変化した場合、被写体が変化したと判断して、再起
動を行って再度前記山の頂上でフォーカスレンズを止め
て合焦状態にする。このようなフォーカス方式は、一般
に山登り法オートフォーカス(以下山登りAFという)
と呼んでいる。
【0004】また、フォーカスレンズの駆動にステッピ
ングモータを使用すると、フォーカスレンズの位置が正
確に検出できるので、合焦制御の方法としては、図10
に示すように、鮮鋭度信号が最大値の時のフォーカスレ
ンズ位置x1を記憶し、鮮鋭度信号のレベルが或る所定
閾値TH1だけ低下した所で、記憶したフォーカスレン
ズ位置に戻すことで、フォーカスレンズを鮮鋭度信号の
ピーク位置に止めるようにしている。
【0005】さらに、山登りAFを行う際に、正しい方
向にフォーカスレンズを駆動しているかどうかを判断を
行うために、ぼけ幅検出強度の差分値を検出し、その差
分値が所定回数連続して負値になったら、山を下ってい
ると判断し、このように判断された場合には、駆動手段
によるフォーカスレンズの駆動方向を逆転させて、山登
りを行うようにしている。
【0006】このようにして、合焦制御を行うことによ
り、コントラストが低く、鮮鋭度信号レベルの低い被写
体においても、自動合焦が可能になり、特に動画を撮影
するビデオカメラの操作性が飛躍的に向上し、当該合焦
制御の方式は、ビデオカメラでは必須の機能として採用
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の合焦制御
では、図11に示すように、鮮鋭度信号の曲線の裾野部
分において、反対方向にフォーカスレンズを駆動してい
る場合には、真の山の頂点を見付けることが困難にな
り、レンズが合焦点に達する前に停止してしまういわゆ
るぼけ止まりが生じることがあるという問題があった。
【0008】また、正しい方向にフォーカスレンズを駆
動しているかどうかの判断を行うために、ぼけ幅検出強
度の差分値を検出し、その差分値が所定回数連続して負
値になったら、山を下っていると判断する場合には、過
去の差分値を記憶するために制御装置のメモリ容量を増
加させる必要があり、制御装置の大型化と製造コストの
面に問題があった。
【0009】また、鮮鋭度信号のレベルが所定の閾値T
H1だけ低下したかどうかの判断に際して、低照度下の
被写体では、鮮鋭度信号中のノイズ成分が増加して、ノ
イズ成分の増加によって、実際には低下していない鮮鋭
度信号のレベルを誤判断し、フォーカスレンズが合焦点
に達する前に停止して(ぼけ止まり)、通常の照度下で
は正しく合焦する被写体が誤合焦するという問題があ
る。
【0010】本発明は、前述したようなこの種の合焦制
御の現状に基づいてなされたものであり、その第1の目
的は、常に鮮鋭度信号のレベルの最大位置に、誤制御な
く確実にフォーカスレンズを停止させることができる自
動合焦装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の第2の目的は、フォーカス
レンズの駆動方向を正確に判断できると共に、装置のメ
モリの容量を減少させ、装置の小型化が実現可能な自動
合焦装置を提供することにある。
【0012】さらに、本発明の第3の目的は、低照度下
の被写体に対しても鮮鋭度信号のレベルの低下を正確に
判断することが可能な自動合焦装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、本発明は、映像信号に基づいて合焦制御を行
う自動合焦装置において、映像信号から鮮鋭度信号を抽
出する抽出手段と、フォーカスレンズを駆動する駆動手
段と、前記フォーカスレンズの位置を検出する位置検出
手段と、前記鮮鋭度信号のレベルを検出するレベル検出
手段と、前記駆動手段を制御する制御手段とを有し、前
記制御手段は、前記レベル検出手段が検出する前記鮮鋭
度信号のレベルが、最大レベル値より所定レベル低下す
ると、前記駆動手段を介して前記フォーカスレンズの駆
動方向を反転させ、前記レベル検出手段により再度検出
された鮮鋭度信号の前記最大レベル値に対応して前記位
置検出手段により検出されたフォーカスレンズの位置を
記憶し、前記鮮鋭度信号が再度前記最大レベル値より、
所定レベル低下すると、前記駆動手段を介して前記フォ
ーカスレンズを前記記憶したフォーカスレンズ位置に停
止させるように構成されている。
【0014】また、前記第2の目的を達成するために、
本発明は、映像信号に基づいて合焦制御を行う自動合焦
装置において、映像信号から鮮鋭度信号を抽出する抽出
手段と、フォーカスレンズを駆動する駆動手段と、前記
フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段と、前
記鮮鋭度信号のレベルを検出するレベル検出手段と、前
記駆動手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段
は、前記鮮鋭度信号の現在の差分値及び過去の差分値の
軌跡から、前記鮮鋭度信号の差分値の軌跡を検出し、当
該軌跡によって、前記駆動手段による前記フォーカスレ
ンズの駆動方向を制御するように構成されている。
【0015】更にまた、前記第3の目的を達成するため
に、本発明は、映像信号から鮮鋭度信号を抽出する抽出
手段と、フォーカスレンズを駆動する駆動手段と、前記
フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段と、前
記鮮鋭度信号のレベルを検出するレベル検出手段と、前
記駆動手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段
は、前記レベル検出手段が検出した最大レベル値より、
前記鮮鋭度信号が所定レベル低下すると、前記最大レベ
ル値に対応する前記位置検出手段の検出位置を合焦点と
するように前記鮮鋭度信号に基づいて合焦制御を行う自
動合焦装置において、被写体の照度に応じて前記所定レ
ベルを設定する設定手段を有する構成にしてある。
【0016】
【作用】このような構成なので、本発明では、抽出手段
により映像信号から抽出された鮮鋭度信号のレベルがレ
ベル検出手段で検出され、制御手段によって制御される
駆動手段によりフォーカスレンズが駆動され、位置検出
手段によってフォーカスレンズの位置が検出される。こ
の場合、制御手段は、レベル検出手段が検出した最大レ
ベル値より、鮮鋭度信号が所定レベル低下すると、駆動
手段を介してフォーカスレンズの駆動方向を反転させ
る。そして、制御手段は、レベル検出手段により再度検
出された最大レベル値に対応して、位置検出手段により
検出されたフォーカスレンズの位置を記憶し、再度鮮鋭
度信号が最大レベル値より所定レベル低下すると、駆動
手段を介してフォーカスレンズを前記記憶したフォーカ
スレンズ位置に精度よく停止させ、誤制御のない合焦制
御が行われる。
【0017】また、本発明では、抽出手段により映像信
号から鮮鋭度信号が抽出され、制御手段に制御される駆
動手段によりフォーカスレンズが駆動され、位置検出手
段によりフォーカスレンズの位置が検出され、レベル検
出手段により鮮鋭度信号のレベルが検出される。この場
合、制御手段は、鮮鋭度信号の現在の差分値及び鮮鋭度
信号の過去の差分値の軌跡から、鮮鋭度信号の差分値の
軌跡を、少ないメモリ動作で簡単に検出し、当該軌跡に
よって、駆動手段によるフォーカスレンズの駆動方向を
制御する。
【0018】さらに、本発明では、抽出手段により映像
信号から鮮鋭度信号が抽出され、制御手段により制御さ
れる駆動手段によりフォーカスレンズが駆動され、位置
検出手段によりフォーカスレンズの位置が検出され、レ
ベル検出手段により鮮鋭度信号のレベルが検出される。
そして、制御手段は、レベル検出手段が検出した最大レ
ベル値より、鮮鋭度信号が所定レベル低下すると、制御
手段によって駆動手段が制御され、最大レベル値に対応
する位置検出手段の検出位置を合焦点とするように鮮鋭
度信号に基づいて合焦制御を行う。この場合、設定手段
が、被写体の照度に応じて前記所定レベルを設定するの
で、低照度時のノイズによる誤制御のない自動合焦が行
われる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図10を参
照して説明する。
【0020】図1は本発明の第1の実施例の概略構成を
示す概略図であり、同図において1は固定の前玉レンズ
で、前玉レンズ1に光軸を一致させて、モータドライブ
13で駆動されるモータ16により、光軸上を移動制御
されてズーム動作を行うズームレンズ2と、ドライブ回
路14及びigメータ17で自動的に開度が制御される
絞り3とが、この順序で配列してある。同様に、前記絞
り3に光軸を一致させて、固定第3群レンズ4と、モー
タドライブ15で駆動されるステッピングモータ18に
より、光軸上を移動制御されて焦点調整を行うフォーカ
スレンズ5とが、この順序で配列してある。また、前記
ズームレンズ2には、ズームレンズ2の焦点距離情報を
検出するズームエンコーダ19が取り付けてあり、絞り
3には、絞り3の絞り値を検出する絞りエンコーダ20
が取り付けてあり、フォーカスレンズ5には、フォーカ
スレンズ5の位置情報を検出するフォーカスエンコーダ
21が取り付けてある。さらに、フォーカスレンズ5に
対向して、CCD6が配置してあり、CCD6にはプリ
アンプ7が接続してあり、プリアンプ7には、ビデオ信
号を処理するビデオ信号処理回路8、映像信号のゲート
処理をするゲート回路10及び映像信号のレベルが所定
のレベルに一致するようにドライブ回路14を制御する
絞り制御回路9が、互いに並列に接続してある。
【0021】そして、ゲート回路10には、合焦検出を
するために必要な高周波成分(鮮鋭度信号)を抽出する
バンドパスフィルタ(BPF)11が接続してあり、B
PF11の出力端子が、全体の動作を制御する制御装置
12に接続してある。この制御装置12の出力側には、
モータドライブ15とモータドライブ13とが接続して
あり、フォーカスエンコーダ21、絞りエンコーダ20
及びズームエンコーダ19が、制御装置12の入力側に
接続してある。制御装置12には制御プログラムや演算
結果等を記憶するメモリ(図示せず)が内蔵又は外付け
されている。制御装置12は、後述するように、フォー
カスレンズ5の位置情報、映像信号から排出された鮮鋭
度信号に基づいてモータドライブ15を介してステッピ
ングモータ18を制御する。
【0022】図2は第1の実施例の山登りAF動作のフ
ローチャート、図3は第1の実施例の山登りAF動作の
説明図である。前述のように第1の実施例では、フォー
カスレンズ5の移動にステッピングモータ18を使用し
ているので、パルス数のカウントにより、高精度のフオ
ーカス位置情報を得ることができる。本明細書では、こ
のフォーカス位置情報をアドレスと呼ぶことにする。
【0023】図2のフローチャートのステップS201
において、鮮鋭度信号fvが山(最大値)を何度乗り越
えたかをカウントするためのカウント値nを初期値0に
設定する。ステップS202で、鮮鋭度信号fvとアド
レスadsとを取込み、山登りAF動作を開始する。ス
テップS203では、鮮鋭度信号fvと、鮮鋭度信号の
最大値fvpとを比較し、鮮鋭度信号fvの方が大きい
時には図3の1の過程にあると判定し、ステップS20
4で当該鮮鋭度信号fvを鮮鋭度信号の最大値fvpと
し、その時のアドレスadsを鮮鋭度信号の最大値fv
pに対応するアドレスadspとし該値fvp,ads
pをメモリに記憶し、ステップS205に進んで、フォ
ーカスレンズ5を駆動するステッピングモータ18は順
転のままステップS202に戻る。
【0024】一方、ステップS203で、鮮鋭度信号f
vの方が小さいと判定されると、ステップS206に進
んで、鮮鋭度信号fvと、鮮鋭度信号の最大値fvpと
の差分値の絶対値が演算され、この演算値が閾値TH1
より大きいかどうかの判定が行われる。ステップS20
6の判定結果がNOであると、図3の2の過程にあると
判断し、ステップS205に進んで、フォーカスレンズ
5を駆動するステッピングモータ18は順転のまま、ス
テップS202に戻る。
【0025】また、ステップS206の判定結果がYE
Sであると、図3の3の状態にあることになるので、ス
テップS207でステッピングモータ18を反転駆動
し、ステップS208で、山を乗り越えたとしてnをイ
ンクリメントし、ステップS209でnが2以上かどう
かを検出する。ステップS209で、2以上でないと判
定されると、図3の4位置ではないので、ステップS2
10に進み、その時の鮮鋭度信号fvを鮮鋭度信号の最
大値fvpとし、アドレス値adsを鮮鋭度信号の最大
値fvpに対応するアドレス値adspにして該値fv
p,adspをメモリに記憶し、図3の3の位置から再
度山登り動作を行う。そして、その後ステップS209
の判定結果がYESになると、図3の4の位置にあるこ
とになるので、ステップS211において、その時のア
ドレスadsが前記記憶された鮮鋭度信号の最大値fv
pに対応するアドレス値adspと同一かどうかを判定
する。ステップS211の判定結果がNOであると、ス
テップS212に進み、ステッピングモータ18を、ス
テップS211の判定結果がYESになるまで順転さ
せ、ステップS213で合焦点に合焦させる。
【0026】このようにして、第1の実施例では、制御
装置12によって、フォーカスレンズ5を鮮鋭度信号の
山(最大値)を2回乗り越えて、最大値位置に停止させ
る合焦制御を行うことにより、鮮鋭度信号曲線の裾部分
でぼけ止まりを起こすことなく、常に合焦位置を高精度
で検出し、フォーカスレンズを確実に合焦制御すること
が可能になる。
【0027】図4は第1の実施例の変形例の山登りAF
動作の説明図であり、図3においては、1回目のピーク
レベルからの低下量(乗り越え量)も、2回目のピーク
レベルからの低下量(乗り越え量)もTH1で一定であ
ったが、この例では、1回目の低下量TH1が、2回目
の低下量TH2よりも大きく設定してある。その他の部
分は、上述した第1の実施例と同一である。このよう
に、2回目の低下量TH2を小さくすることにより、2
回目に山を乗り越えた時のボケ量が少なくなるので、よ
り滑らかに合焦制御でき、より確実にボケ止まりを防止
できる。
【0028】次に、本発明の第2の実施例を、図5を参
照して説明する。ここで、図5は第2の実施例の要部の
動作を示すフローチャートである。
【0029】この第2の実施例は、すでに図1を参照し
て説明した第1の実施例と同一の構成を有し、制御装置
12が、鮮鋭度信号の現在の差分値及び過去の差分値の
軌跡から、鮮鋭度信号の差分値の軌跡を検出し、当該軌
跡によって、ステッピングモータ18によるフォーカス
レンズ5の駆動方向を制御するように構成されている。
【0030】この第2の実施例では、BPF11から出
力される鮮鋭度信号の所定長の期間の差分値、例えば、
鮮鋭度信号を所定時間間隔で取り込んだサンプリング値
の前回値と今回値の差fvn−1−fvnをdesと
し、前回までの鮮鋭度信号の差分値の軌跡をddes、
k、hを定数として、(1)式により今回までの鮮鋭度
信号の所定長の期間の差分値の軌跡ddesを演算して
いる。
【0031】
【数1】ddes=k・ddes+h・des このようにして、第2の実施例では、鮮鋭度信号の所定
長の期間の差分値の軌跡ddesを、過去からの軌跡d
desと、現在の鮮鋭度信号の差分値desとを、k:
hの割合で加算して得ている。
【0032】第2の実施例では、図5のフローチャート
のステップS501において、この過去からの鮮鋭度信
号の差分値の軌跡ddesが所定の閾値TH1よりも小
さいとき、フォーカスレンズの駆動方向が山を下ってい
る方向と判定し、ステップS502に進んで、制御装置
12によってステッピングモータ18が制御され、フォ
ーカスレンズ5の駆動方向が反転され、ステップS50
3で山登りAF動作が行われる。
【0033】このように、第2の実施例によると、制御
装置12は過去の多数の鮮鋭度信号の差分値を記憶する
必要はなく、(1)式の演算を行うことにより、簡単に
鮮鋭度信号の山の存在する方向を知ることができ、制御
装置12のメモリ容量を削減し、制御装置12を小型化
することができる。
【0034】なお、第2の実施例として、過去からの鮮
鋭度信号の所定長の期間の差分値の軌跡ddesを求め
る際に、過去からの鮮鋭度信号の差分値の軌跡ddes
と、鮮鋭度信号の現在の差分値をdesを、k:hの割
合にした場合を説明したが、本発明は実施例に限定され
ず、鮮鋭度信号の差分値を算出する期間の長さに応じ
て、この割合は最適な比率に選択することができる。
【0035】次に、本発明の第3の実施例を図6乃至図
10を参照して説明する。ここで、図6は第3の実施例
の概略構成を示す概略図、図7は第3の実施例の動作を
示すフローチャート、図8は第3の実施例の山登りAF
動作の説明図、図9は照度の変化に対応した鮮鋭度信号
曲線を示す特性図である。
【0036】図6に示すように、第3の実施例では、固
定の前玉レンズ101、モータドライバ108を介して
駆動用モータ107で光軸上を移動制御されるズームレ
ンズ(変倍レンズ)102及び固定レンズ103が、こ
の順に互いに光軸を一致して配置してあり、固定レンズ
103に光軸を一致して、モータドライバ110を介し
てパルスモータ109で光軸上を移動制御され、焦点調
整と変倍による焦点面の補正を行うフォーカスレンズ1
04が配置してある。このフォーカスレンズ104に対
向して、光像が結像する撮像素子(CCD)105が配
置してあり、この撮像素子105は、被写体の光信号を
電気信号に変換して、撮像素子105に接続されたアン
プ106に入力し、アンプ106で当該電気信号が増幅
される。アンプ106にはカメラプロセス回路113が
接続してあり、カメラプロセス回路113では、電気信
号から輝度信号が分離され、分離された輝度信号は、カ
メラプロセス回路113に接続されたBPF(バンドパ
スフィルタ)112に入力される。BPF112は、輝
度信号から鮮鋭度信号を検出し、検出された鮮鋭度信号
は、BPF112に接続された制御装置(マイコン)1
11に入力される。
【0037】マイコン111の出力側には、モータドラ
イバ108とモータドライバ110とが接続してあり、
また、マイコン111の入力側には、フォーカスレンズ
104の位置を検出するエンコーダ114の出力端子
と、カメラプロセス回路113の照度情報端子とが接続
してある。この照度情報端子は図示しない絞りやAGC
回路の情報により決定される被写体の照度情報を出力す
る。マイコン111は、BPF112からの鮮鋭度信
号、カメラプロセス回路113からの照度情報及びエン
コーダ114からのフォーカスレンズ114の位置情報
に基づいて、モータドライバ110を駆動してフォーカ
スレンズ104の制御を行い、図示しないズームスイッ
チが操作されると、ズームレンズ102の制御も行う。
制御装置111には制御プログラムや演算結果等を記憶
するメモリ(図示せず)が内蔵又は外付けされている。
【0038】次に、図7のフローチャートを参照して第
3の実施例の動作を説明する。山登りAF動作が開始さ
れると、ステップS701で方向判定が行われ、合焦方
向が判明すると、ステップS702で、現時点での鮮鋭
度信号のレベルEsp及び現在のフォーカスレンズ11
4の位置情報の記憶が行われる。そして、ステップS7
03で、ステップS701で判定された合焦方向にフォ
ーカスレンズ114が駆動される。このフォーカスレン
ズ114の駆動中に、ステップS704で、記憶された
鮮鋭度信号のレベルと、現在の鮮鋭度信号のレベルとを
比較し、現在の鮮鋭度信号のレベルが大の場合は、ステ
ップS701に戻り、再び鮮鋭度信号及びフォーカスレ
ンズ位置情報の記憶を行う。この動作は、図8のAで示
される動作に相当する。
【0039】次に、ステップS704の判定結果がYE
Sで、現在の鮮鋭度信号のレベルが、記憶されている鮮
鋭度信号のレベルよりも小さいとき、ステップS705
に進んで、カメラプロセス回路113からの照度情報に
基づいて、被写体の照度が判定され、低照度であると判
定されると、ステップS706において、図8に示すよ
うに行き過ぎレベル(乗り越え量)Es0(第1実施例
の閾値TH1に相当)に、一般照度用の値Es02より
も大きい低照度用の値Es01を設定する。また、ステ
ップS705で低照度でないと判定されると、ステップ
S707において、図8に示すように一般照度用の値E
s02を設定する。
【0040】そして、ステップS708に進んで、記憶
されている鮮鋭度信号のレベルEspと現在の鮮鋭度信
号のレベルEsnとの差が、先に設定した行き過ぎレベ
ルEs0と比較され、Esp−Esn>Es0でない
と、ステップS703に戻る。ステップS708で、E
sp−Esn>Es0であると判定されると、ステップ
S709に進んで、フォーカスレンズ104を記憶した
レンズ位置まで戻し、ステップS710で合焦状態が設
定され、フォーカスレンズ104を停止させる。この一
連の動作は、図8においてBで示される。
【0041】図9の(a)は通常の照度時の鮮鋭度信号
の特性図であり、鮮鋭度信号の最大値から所定の閾値E
SO2だけ、鮮鋭度信号のレベルが低下したことを検出
すると、フォーカスレンズ104の駆動方向を反転し
て、容易に合焦点を検出することができる。しかし、同
図(b)に示すように、被写体が低照度状態になると、
鮮鋭度信号中のノイズ成分が大きくなり、Pe点を越え
た時にノイズ成分によって、閾値ESO2分のレベルが
低下した場合、Pe点を合焦点と誤判断し、正しい合焦
点に達する前にフォーカシングレンズが停止してしまう
ことがある。しかし、第3の実施例によると、低照度時
には行き過ぎレベルEs01が大きい閾値ESO2に設
定されるので、ノイズの影響を受けずに正しい合焦点
に、フォーカスレンズ104を移動させることが可能に
なる。
【0042】なお、一般に行き過ぎレベルを大きくする
と、ぼけの度合いが大きくなり、画像が見苦しくなる
が、低照度状態でノイズが多くなると、もともと画像が
劣化していて、行き過ぎレベルを増加させても画像の品
質がそれ以上低下することはない。
【0043】このように、第3の実施例によると、被写
体の低照度状態での、ノイズに基づく誤合焦動作を防止
することが可能になる。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明による
と、鮮鋭度信号が最大レベル値より所定レベル低下する
と、制御手段による駆動手段の制御で、フォーカスレン
ズの駆動方向を反転させてフォーカスレンズを駆動し、
最大レベル値が再度検出されると、当該最大レベル値に
対応するフォーカスレンズの検出位置が記憶され、再度
鮮鋭度信号が最大レベル値より所定レベル低下した位置
で、制御装置が駆動手段を介してフォーカスレンズを前
記記憶した位置に停止させるので、鮮鋭度信号曲線の裾
部でぼけ止まりを起こすことなく、常に合焦位置を高精
度で検出し、フォーカスレンズを確実に合焦制御するこ
とが可能になる。
【0045】また、本発明によると、制御手段が、鮮鋭
度信号の現在の差分値及び過去の差分値の軌跡から、鮮
鋭度信号の差分値の軌跡を検出し、当該軌跡によって、
フォーカスレンズの駆動方向を制御するので、簡単に鮮
鋭度信号の山の存在する方向を知ることができ、装置の
メモリ容量を削減し、装置を小型化することができる。
【0046】更にまた、本発明によると、鮮鋭度信号が
最大レベル値より所定レベル低下すると、最大レベルに
対応するフォーカスレンズの検出位置を合焦点とするよ
うに鮮鋭度信号に基づいて合焦制御を行う自動合焦装置
において、設定手段が、前記所定レベルを被写体の照度
に応じて設定するので、被写体の低照度状態での、ノイ
ズに基づく誤合焦動作を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の概略構成を示す概略図
である。
【図2】本発明の第1の実施例の山登りAF動作のフロ
ーチャートである。
【図3】本発明の第1の実施例の山登りAF動作の説明
図である。
【図4】本発明の第1の実施例の他の山登りAF動作の
説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例の山登りAF動作の要部
のフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施例の概略構成を示す概略図
である。
【図7】本発明の第3の実施例の山登りAF動作のフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の第3の実施例の山登りAF動作の説明
図である。
【図9】被写体照度に対応する鮮鋭度信号曲線の特性図
である。
【図10】従来の山登りAF動作の説明図である。
【図11】従来の鮮鋭度信号曲線の裾部でぼけ止まりの
説明図である。
【符号の説明】
1 前玉 2 ズームレンズ 3 絞り 4 固定第3群レンズ 5 フォーカスレンズ 6 CCD 7 プリアンプ 8 ビデオ信号処理回路 9 絞り制御回路 10 ゲート回路 11 BPF 12 制御装置 13 モータドライブ 14 ドライブ回路 15 モータドライブ 16 モータ 17 igメータ 18 ステッピングモータ 19 ズームエンコーダ 20 絞りエンコーダ 21 フォーカスエンコーダ 101、103 固定レンズ 102 ズームレンズ 104 フォーカスレンズ 105 撮像素子 106 アンプ 107、109 駆動モータ 108、110 モータドライバ 111 マイコン 112 BPF 113 カメラプロセス回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号に基づいて合焦制御を行う自動
    合焦装置において、映像信号から鮮鋭度信号を抽出する
    抽出手段と、フォーカスレンズを駆動する駆動手段と、
    前記フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段
    と、前記鮮鋭度信号のレベルを検出するレベル検出手段
    と、前記駆動手段を制御する制御手段とを有し、前記制
    御手段は、前記レベル検出手段が検出する前記鮮鋭度信
    号のレベルが、最大レベル値より所定レベル低下する
    と、前記駆動手段を介して前記フォーカスレンズの駆動
    方向を反転させ、前記レベル検出手段により再度検出さ
    れた鮮鋭度信号の前記最大レベル値に対応して前記位置
    検出手段により検出されたフォーカスレンズの位置を記
    憶し、前記鮮鋭度信号が再度前記最大レベル値より、所
    定レベル低下すると、前記駆動手段を介して前記フォー
    カスレンズを前記記憶したフォーカスレンズ位置に停止
    させるように構成されていることを特徴とする自動合焦
    装置。
  2. 【請求項2】 映像信号に基づいて合焦制御を行う自動
    合焦装置において、映像信号から鮮鋭度信号を抽出する
    抽出手段と、フォーカスレンズを駆動する駆動手段と、
    前記フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段
    と、前記鮮鋭度信号のレベルを検出するレベル検出手段
    と、前記駆動手段を制御する制御手段とを有し、前記制
    御手段は、前記鮮鋭度信号の現在の差分値及び過去の差
    分値の軌跡から、前記鮮鋭度信号の差分値の軌跡を検出
    し、当該軌跡によって、前記駆動手段による前記フォー
    カスレンズの駆動方向を制御するように構成されている
    ことを特徴とする自動合焦装置。
  3. 【請求項3】 映像信号から鮮鋭度信号を抽出する抽出
    手段と、フォーカスレンズを駆動する駆動手段と、前記
    フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段と、前
    記鮮鋭度信号のレベルを検出するレベル検出手段と、前
    記駆動手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段
    は、前記レベル検出手段が検出した最大レベル値より、
    前記鮮鋭度信号が所定レベル低下すると、前記最大レベ
    ル値に対応する前記位置検出手段の検出位置を合焦点と
    するように前記鮮鋭度信号に基づいて合焦制御を行う自
    動合焦装置において、被写体の照度に応じて前記所定レ
    ベルを設定する設定手段を有することを特徴とする自動
    合焦装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6231241B1 (en) * 1998-10-21 2001-05-15 Nsk Ltd. Rotation support apparatus with rotational speed sensing device
US6254276B1 (en) * 1997-03-31 2001-07-03 Nsk Ltd. Rolling bearing unit with rotational speed sensor
US7755695B2 (en) 2003-10-02 2010-07-13 Canon Kabushiki Kaisha Camera system and lens apparatus
JP2018125617A (ja) * 2017-01-30 2018-08-09 アイホン株式会社 カメラ付きインターホン機器におけるカメラのフォーカスの調整方法
CN112637485A (zh) * 2020-12-16 2021-04-09 普联技术有限公司 视觉辅助镜头自动调焦方法、系统、设备及存储介质

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