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JPH0659291A - 4波多重伝送用導波路型光合分波器および8波多重伝送用導波路型光合分波器 - Google Patents

4波多重伝送用導波路型光合分波器および8波多重伝送用導波路型光合分波器

Info

Publication number
JPH0659291A
JPH0659291A JP21278092A JP21278092A JPH0659291A JP H0659291 A JPH0659291 A JP H0659291A JP 21278092 A JP21278092 A JP 21278092A JP 21278092 A JP21278092 A JP 21278092A JP H0659291 A JPH0659291 A JP H0659291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
demultiplexer
optical multiplexer
optical
mach
type optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21278092A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Imoto
克之 井本
Hiroyuki Hoshino
弘之 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP21278092A priority Critical patent/JPH0659291A/ja
Publication of JPH0659291A publication Critical patent/JPH0659291A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】基板の大型化をもたらす接続空間をなくして小
型化を図り、基板当りの製作個数を増加し安価にすると
ともに、1.3μm帯と1.5μm帯との両波長多重を
用いた4波以上の多重双方向伝送システムを可能にす
る。 【構成】基板15の表面左上にマッハツェンダ型光合分
波器Aを配置する。光合分波器Aと接続されるS字状曲
線光導波路101、102と、これに接続される半円状
光導波路111、112を基板15の左下に設ける。光
合分波器Aのすぐ隣の基板右上に光合分波器Bを、その
下に光合分波器Cを配置させ、それらの入力を半円状光
導波路111、112に接続する。このように、接続用
導波路を光合分波器Aの下に配置させたので、光合分波
器Aと光合分波器B、C間に接続用の隙間空間をなく
し、これらを隣接配置できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それぞれ波長の異なる
4つあるいは8つの光信号を合波したり、分波したりす
る機能をもった4波多重伝送用導波路型光合分波器およ
び8波多重伝送用導波路型光合分波器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一つの波長領域に50波以上の光信号を
波長多重化する光周波数分割多重(FDM)伝送が将来
の光通信方式として期待されている。このFDM伝送で
は、GHzオーダの光波を低損失で合分波可能な光合分
波器が要請される。この要請に応える光合分波器とし
て、図4(a)に示す周期型分波器(マッハツェンダ型
光合分波器)がある。これは2個の光方向性結合器1、
2の端子間を2本の直線状の光導波路3、4で結合し、
その光導波路の長さ(すなわち、L+△L、L)の相対
長を違えておくと、この2本の光導波路3、4に同一の
信号が通過するとき位相の相反する周波数の信号が互い
に打ち消され、位相の一致する周波数の信号が強調され
る。したがって、この周波数を入力光信号の周波数に合
わせることにより、光合分波器を構成するものである。
同図(b)は(a)の光合分波器を3個(5、6および
7)組み合わせて4つの周波数(f1 、f2 、f3 、お
よびf4 )を合波(あるいは分波)する回路である。し
かし、この回路は直線状のマッハツェンダ型光合分波器
を3個も用いる構成のため、光導波路の長さ方向サイズ
が大きくなることから、図5のように、曲線導波路を使
ってサイズを小型化する構成法も検討されている。これ
は、各マッハツェンダ型光合分波器5、6、7の光導波
路に曲率をもたせ、入力側(左側)に1個のマッハツェ
ンダ型光合分波器7を縦方向に配置させ、出力側(右
側)に2個マッハツェンダ型光合分波器5、6を上下方
向にずらして同じく縦方向に配置させ、これらを曲率を
もつ接続用の導波路を使って中間で接続したものであ
る。
【0003】なお、上記構成は、2本の光導波路の長さ
の違いΔLを利用して周波数を分離する方式であるの
で、周波数間隔が非常に大きくなると、ΔLが極めて小
さくなり、周波数分離分解能がほとんどなくなってしま
う(後述の式(1)、(2)参照)。したがって、この
構成によると周波数f1 、f2 、f3 およびf4 がいず
れも数GHzから数百GHzの範囲で近接している場合
においてのみ実現することができ、例えば、1.5μm
帯で2周波数、あるいは4周波数が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示す従
来の導波路型光合分波器には次のような問題点があっ
た。
【0005】(1)入力側に位置する1個のマッハツェ
ンダ型光合分波器7と、出力側に位置する2個マッハツ
ェンダ型光合分波器5、6との間に、これらを曲率導波
路で横並びに接続するための接続空間14を必要とし、
その接続空間14は各マッハツェンダ型光合分波器と同
程度の幅を占めるため、左右方向の長さを十分に縮めら
れずサイズが依然として大きい。そのため、たとえば直
径3インチの基板から1個か2個程度しか作ることがで
きず、非常に高価なものになっている。
【0006】(2)上記構成の光合分波器は、上記理由
のため1.5μm帯で4波、あるいは1.3μm帯で4
波に限られる。そのため、現在検討のすすめられている
1.3μm帯と1.5μm帯との波長多重を用いた双方
向伝送システムに4波分割多重伝送を適用することがで
きない。
【0007】本発明の目的は、マッハツェンダ型光合分
波器間を接続するサイズ長をもたらす接続空間をなくす
ことによって、前記した従来技術の欠点を解消し、小型
サイズの光合分波器を実現することにより、低コスト化
を可能にし、また1.3μm帯と1.5μm帯を用いた
双方向伝送システムにおいて、1.3μm帯で2波、
1.5μm帯で2波の合計4波分割多重伝送を可能とす
る8波多重伝送用導波路型光合分波器を提供することに
ある。
【0008】また、本発明の目的は、4波よりも多い8
波の分割多重伝送を可能とする導波路型光合分波器を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、基板上に
設けたクラッドの中に埋め込まれたコアからなり、光路
長に差のある2本の導波路を折り返して一部が開口した
ループ状となし、長い方を外側に短い方を内側に配置さ
せるとともに、開口した両端部に2本の導波路間を結合
して光方向性結合器をそれぞれ形成し、一方の光方向性
結合器の入力ポートを入力端、他方の光方向性結合器の
出力ポートを出力端として、上記光方向性結合器間の光
路長の差に基づいて、入力端から入力された波長多重化
光信号を出力端から分波して取り出すマッハツェンダ型
光合分波器を構成する。
【0010】このマッハツェンダ型光合分波器を3個用
いて、第1のマッハツェンダ型光合分波器Aの2本の出
力端を、第2、第3のマッハツェンダ型光合分波器B、
Cの入力端にそれぞれれ接続して、第1のマッハツェン
ダ型光合分波器Aの入力端から入力される4つの周波数
(f1 、f2 、f3 およびf4 )の多重化光信号を、第
2、第3のマッハツェンダ型光合分波器Bの出力端から
1 、f2 、光合分波器Cの出力端からf3 、f4 の光
信号をそれぞれ分波して取り出すようにした導波路型光
合分波器に適用する。
【0011】そして、基板上の左上側または左下側に第
1のマッハツェンダ型光合分波器Aを配置し、基板上の
右上側に第2のマッハツェンダ型光合分波器Bを、右下
側に第3のマッハツェンダ型光合分波器Cをそれぞれ配
置し、第1のマッハツェンダ型光合分波器Aと第2およ
び第3のマッハツェンダ型光合分波器B、C間を接続す
る接続用導波路を、基板の左下側または左上側に配置
し、この接続用導波路をS字状導波路と半円状導波路と
の組合せからなる屈曲導波路で構成したものである。
【0012】ここで、屈曲導波路は光路長に差のある2
本の導波路を折り返して一部が開口したループ状とな
り、長い方が外側に短い方が内側に配置される。屈曲導
波路を構成するS字状導波路は接続用導波路を第1のマ
ッハツェンダ型光合分波器Aの下側または上側に引き込
むための引き込み路となり、半円状導波路は第2、第3
のマッハツェンダ型光合分波器B、Cに接続するため
に、これらに向って回り込むための回り込み路となる。
【0013】第2の発明は、第1の発明の3個のマッハ
ツェンダ型光合分波器A、BおよびCの光路長の異なる
6本の導波路の少なくとも1本に、その導波路の近傍に
薄膜ヒータを設け、この薄膜ヒータに通電することによ
って、分波する周波数をチューニングするようにしたも
のである。
【0014】第3の発明は、第1または第2の発明の4
波多重伝送用導波路型光合分波器を基板の左右に1個ず
つ、それらの入力端が内側に来るように線対称に配置さ
せ、上記2つの4波多重伝送用光導波路型光合分波器
E、Fの2つの入力端に、H波長帯の光信号(周波数f
11、f21、f31およびf41)とL波長帯の光信号(周波
数f12、f22、f32、およびf42)との2つの波長帯の
光信号を分波する光合分波器Dを接続し、この光合分波
器Dの入力端にH波長帯の4つの周波数の多重化光信号
とL波長帯の4つの周波数の多重化光信号とを入力し、
上記4波多重伝送用導波路型光合分波器E、Fの一方の
光合分波器Eの出力端4つにそれぞれf11、f21、f31
よびf41の光信号を分波し、他方の光合分波器Fの出力
端4つにそれぞれf12、f22、f32、およびf42の光信
号を分波するようにしたものである。
【0015】第4の発明は、上記L波長帯として1.3
μm帯、H波長帯として1.5μm帯を用いたものであ
る。なお、上述した本発明の分波には合波の意味も含ま
れる。
【0016】
【作用】第1の発明によれば、基板の左上側または左下
側のいずれか一方に第1のマッハツェンダ型光合分波器
Aを押しやることにより、基板左下側または左上側に形
成される空間に、第1のマッハツェンダ型光合分波器A
と第2、第3のマッハツェンダ型光合分波器とを接続す
る接続用の導波路を、S字状導波路と半円状導波路とを
組合せることにより第1のマッハツェンダ型光合分波器
Aと上下に縦並びするように折曲げたので、サイズ長の
増大をもたらす接続空間(図5の符号14参照)をなく
すことができ、しかも、そのサイズ長の増大をもたらす
接続空間がマッハツェンダ型光合分波器1個分の幅に相
当するので、基板のサイズをほぼ2/3に小さくするこ
とができる。これにより、低コスト化が可能となる。ま
た小さな面積でよいため、導波路のコア膜形成時の膜厚
および屈折率分布の均一化、フォトリソグラフィおよび
ドライエッチングプロセスでのパターニングの均一化、
さらにはクラッド膜の膜厚および屈折率分布の均一化を
図ることができる。その結果、所望周波数の光信号をよ
り高精度に分波することができる。
【0017】第2の発明によれば、分波する周波数を電
気的にチューニングすることが可能となる。
【0018】第3および第4の発明によれば、2つの4
波多重伝送用導波路型光合分波器の前に波長間隔が50
nm以上離れた2つの波長帯HおよびLの周波数を容易
に分離することができる光合分波器Dを設けることによ
り、波長間隔が50nm以上離れた2つの波長帯Hおよ
びLからそれぞれ4周波数を用いて8波多重伝送を行わ
せることができる。たとえば、H波長帯として1.5μ
m帯、L波長帯として1.3μm帯を用いれば、従来考
えられている1.55μmと1.3μmとを用いた双方
向伝送システムにそのまま応用することができ、上記4
波多重伝送システムにさらに2周波数だけチャネル数を
増やした8波多重伝送システムを実現することができ
る。また、上記光合分波器を縦続接続すれば、さらに8
周波数だけチャネル数を増やすことができる。従って、
より多くの情報量を経済的に伝送できるシステムとな
る。しかも、従来のH波長帯(あるいはL波長帯)で8
周波数を用いるシステムに比し、周波数間隔が50nm
以上離れているので、クロストークを大幅に低減するこ
とが可能である。なぜならば、本発明の光合分波器は、
まず最初の光合分波器DでH波長帯とL波長帯の光信号
をそれぞれ分離した後、それぞれの光合分波器Eおよび
Fでさらに4つの周波数を分離する、いわゆる2段階分
離方式であるので、各々の周波数の光信号間のクロスト
ークを有効に低減することができる。
【0019】
【実施例】図1に本発明の4波多重伝送用導波路型光合
分波器の第1の実施例を示す。(b)は本光合分波器の
側面図、(a)は(b)のA−A断面図を示したもので
ある。まず、光導波路の構造について説明する。矩形状
の基板15上に形成されたクラッド17内に断面略矩形
状のコア16が埋め込まれ、そのコア12のパターンは
(a)に示すように2本のS字状曲線光導波路101、
102及びこれに接続される2本の半円状光導波路11
1、112からなる接続用の曲線光導波路と、3つのマ
ッハツェンダ型光合分波器A、BおよびCとで構成され
ている。
【0020】各マッハツェンダ型光合分波器は共通して
いるので、これをAにしたがって説明すると、光路長に
差ΔLA (ΔLB 、ΔLC )のある2本の光導波路3
1、41(32、42または33、43)を折り返して
開口部をもつループ状とする。長い方の光導波路31
(32、33)を外側に短い方の光導波路41(42、
43)を内側に配置させる。開口部の両端部の近くに、
各導波路間31、41(32、42または33、43)
を結合させて3dBカプラとして機能する光方向性結合
器11、12(15、16または13、14)をそれぞ
れ形成する。一方の光方向性結合器11(15、13)
の1つの入力ポートを入力端121(122、12
3)、他方の光方向性結合器12(16、14)の2つ
の出力ポートを出力端135、136(131、132
または133、134)とする。光方向性結合器11、
12(15、16または13、14)間の光路長の差Δ
A (ΔLB 、ΔLC )に基づいて、入力端121(1
22、123)から入力された波長多重化光信号を出力
端135、136(131、132または133、13
4)から分波して出力するようになっている。
【0021】このようなマッハツェンダ型光合分波器
A、BおよびCを形成する基板15には、ガラス(石英
系、多成分系など)、半導体(Si、GaAs、InP
など)、強誘電体(LiNbO3 、LiTaO3
ど)、磁性体(YIG、GGGなど)などを用いる。ク
ラッド17およびコア16には、SiO2 、あるいはS
iO2 にB、F、P、Ti、Ge、Al、Zn、Na、
K、Nなどの屈折率制御用添加物を少なくとも1種含ん
だものを用いることができる。ただし、クラッド17の
屈折率nc はコア12の屈折率nw よりも低くしておく
必要がある。またクラッド17およびコア16には、上
記材料以外に、半導体材料(例えば、GaAlAs、I
nGaAs、Si3 4 など)などを用いてもよい。光
合分波器の原理は図4と同じであり、入力端121に入
力した多重化された入力光信号81(周波数f1
2 、f3 およびf4 )は光合分波器A、BおよびCで
分波されて出力端131、132、133および134
からそれぞれf1 、f2 、f3 およびf4 の周波数の光
信号として取り出される。
【0022】さて、図1に示す導波路型光合分波器は図
5の光合分波器を小型化したものである。すなわち、図
5の接続空間14をなくし、面積をほぼ2/3に小型化
した点に特徴がある。このサイズ長の増大をもたらす空
間14をなくして基板の有効利用を図るために、基板1
5上の左上側に配置した第1のマッハツェンダ型光合分
波器Aの後に、S字状光導波路101および102と、
これに接続される半円状光導波路111および112と
を基板15上の左下側に設ける。そして、光合分波器A
のすぐ隣の基板右上側に第2の光合分波器Bを、そして
その下側に第3の光合分波器Cを配置させたものであ
る。これらの接続関係は、次の通りである。第1のマッ
ハツェンダ型光合分波器Aの2本の出力端135、13
6を、S字状曲線光導波路101、102、半円状光導
波路111、112を介して第2、第3のマッハツェン
ダ型光合分波器B、Cの入力端122、123にそれぞ
れれ接続して、第1のマッハツェンダ型光合分波器Aの
入力端121から入力される4つの周波数の多重化入力
光信号81を、第2、第3のマッハツェンダ型光合分波
器B、Cの出力端131、132、133および134
から分波して取り出す。
【0023】このような構成とすることにより、図1と
図5を比較してわかるように、空間14をなくして基板
15の面積を2/3に小型化することができる。
【0024】図2は図1の4波多重伝送用導波路型光合
分波器を基板115の左右に1個ずつ(すなわち、Eお
よびFのごとく)、各入力端221、222が内側に、
出力端が外側に来るように線対称に配置させ、上記2つ
の光合分波器E、Fの2つの入力端221、222に、
H波長帯の光信号とL波長帯の光信号を分波する光合分
波器Dを接続し、Dの入力端18にH波長帯の4つの周
波数f11、f21、f31、およびf41の光信号と、L波長
帯の4つの周波数f12、f22、f32、およびf42の光信
号とを多重化して入力し、上記光合分波器E、Fの各4
つの出力端より、それらを分波して取り出す8波多重伝
送用導波路型光合分波器の実施例を示したものである。
この構成も小型にできるという特徴をもっている。これ
により、低コスト化が可能となる。H波長帯とL波長帯
とは50nm以上離れていれば、クロストークを低く抑
えることができる。たとえば、H波長帯として1.5μ
m帯、L波長帯として1.3μm帯を用いる。その場
合、f11(f12)とf21(f22)は次式を満足するよう
に選ぶ。すなわち、 f11−f21=C/(2nw △L) ……… (1) ここにC:光速 また、f31(f32)とf41(f42)も同様に、 f31−f41=C/(2nw △L) ……… (2) から選ぶ。
【0025】H波長帯およびL波長帯としては上記波長
帯以外に1.2μm帯および0.8μm帯、1.5μm
帯および1.2μm帯などを用いることができる。
【0026】図3は本発明の導波路型光合分波器の第3
の実施例を示したものである。これは、マッハツェンダ
型光合分波器A、BおよびCの光路長の異なる6本の光
導波路31〜33、41〜43の曲率部の近傍に薄膜ヒ
ータ201〜206を設け、それらの薄膜ヒータに電圧
211〜216を印加し、それぞれの電圧211〜21
6の値を調節することによって、分波して取り出す光信
号の周波数をチューニングするようにしたものである。
ヒータ201〜206はコア16(図1(b)参照)の
パターンのすぐ近傍に設置するか、基板15とコア16
の間に設置するか、あるいはクラッド17の上面に設置
するかのいずれでもよい。これらヒータ201〜206
は薄膜状(Cr、Ni、W、Tiなどの金属薄膜、ある
いはWSiなどの合金薄膜)、あるいはシート状のもの
などを用いることができる。
【0027】なお、上述した4波多重伝送用導波路型光
合分波器、または8波多重伝送用導波路型光合分波器を
単位として、更にこれよりも多い複数波多重伝送用導波
路型光合分波器を構成することもできる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果があ
る。
【0029】(1)請求項1に記載の発明によれば、第
1のマッハツェンダ型光合分波器Aの配置をずらし、接
続用光導波路をこの光合分波器Aと縦並びできるような
形状とすることにより、従来の第2、第3マッハツェン
ダ型光合分波器とに接続するための横並びの接続空間を
なくすようにしたので、基板のサイズをほぼ2/3に小
さくすることができる。これにより低コスト化を図るこ
とができる。また小さな面積でよいため、導波路の構造
パラメータ(寸法、屈折率など)の均一化が容易とな
り、高精度に所望周波数の光信号を分波することが可能
となる。
【0030】(2)請求項2に記載の発明によれば、ヒ
ータ加熱により分波周波数をチューニングするようにし
たので、サイズに影響を与える導波路の曲率や長さに対
する規制が緩和され、小型でありながら分波周波数設定
の自由度を高くできる。
【0031】(3)請求項3または4に記載の発明によ
れば、入力段に光分波器を設けたので、波長間隔が50
nm以上離れた2つの波長帯HおよびLからそれぞれ4
周波数を用いて8波多重伝送を行うことができる。しか
も小型サイズであるので、(1)と同様の効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による接続用導波路を光合分波
器Aの下側に配置した4波多重伝送用導波路型光合分波
器の構成図。
【図2】本発明の実施例による4波多重伝送用導波路型
光合分波器を基板上に対称に2個設けて構成した8波多
重伝送用導波路型光合分波器の構成図。
【図3】本発明の実施例によるヒータを用いてチューニ
ングを行うようにした4波多重伝送用導波路型光合分波
器の構成図。
【図4】従来の光合分波器の構成図。
【図5】従来の曲率をもたせた導波路を用いた光合分波
器の構成図。
【符号の説明】
A 第1のマッハツェンダ型光合分波器 B 第2のマッハツェンダ型光合分波器 C 第3のマッハツェンダ型光合分波器 D 光合分波器 F、F 4波多重伝送用導波路型光合分波器 11 3dBカプラを構成する光方向性結合器 15 基板 16 コア 17 クラッド 18 入力端 19 多重化された入力光信号 31 光導波路(長さL+ΔLA ) 32 光導波路(長さL+ΔLB ) 33 光導波路(長さL+ΔLC ) 41〜43 光導波路(長さL) 81 多重化された入力光信号 91〜94 分波された光信号 121〜123 入力端 101、102 S字状曲線光導波路 111、112 半円状光導波路 131〜136 出力端 201〜204 ヒータ 211〜214 電圧

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に設けたクラッドの中に埋め込まれ
    たコアからなり、2つの光方向性結合器間の光路長の差
    に基づいて入力端から入力された波長多重化光信号を出
    力端から分波して取り出すマッハツェンダ型光合分波器
    を構成し、このマッハツェンダ型光合分波器を3個用い
    て、第1のマッハツェンダ型光合分波器Aの2本の出力
    端を、第2、第3のマッハツェンダ型光合分波器B、C
    の入力端にそれぞれれ接続して、第1のマッハツェンダ
    型光合分波器Aの入力端から入力される4つの周波数の
    多重化光信号を、第2、第3のマッハツェンダ型光合分
    波器B、Cの出力端から分波して取り出すようにした4
    波多重伝送用導波路型光合分波器において、上記基板上
    の左上側または左下側に第1のマッハツェンダ型光合分
    波器Aを配置し、基板上の右上側に第2のマッハツェン
    ダ型光合分波器Bを、右下側に第3のマッハツェンダ型
    光合分波器Cをそれぞれ配置し、第1のマッハツェンダ
    型光合分波器Aと第2および第3のマッハツェンダ型光
    合分波器B、C間を接続する接続用導波路を上記基板の
    左下側または左上側に配置し、この接続用導波路をS字
    状導波路と半円状導波路との組合せからなる屈曲導波路
    で構成したことを特徴とする4波多重伝送用導波路型光
    合分波器。
  2. 【請求項2】第1項記載の4波多重伝送用導波路型光合
    分波器において、3個のマッハツェンダ型光合分波器
    A、BおよびCの光路長の異なる6本の導波路の少なく
    とも1本には、その導波路の近傍に薄膜ヒータを設け、
    この薄膜ヒータに通電することによって、分波する周波
    数をチューニングするようにしたことを特徴とする4波
    多重伝送用導波路型光合分波器。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の4波多重伝送用
    導波路型光合分波器を基板の左右に1個ずつ、それらの
    入力端が内側に来るように対称に配置させ、上記2つの
    4波多重伝送用光導波路型光合分波器E、Fの2つの入
    力端に、H波長帯の光信号とL波長帯との2つの波長帯
    の光信号を分波する光合分波器Dを接続し、この光合分
    波器Dの入力端にH波長帯の4つの周波数の多重化光信
    号とL波長帯の4つの周波数の多重化光信号とを入力
    し、上記4波多重伝送用導波路型光合分波器E、Fの各
    4つの出力端よりそれぞれ分波された光信号を取り出す
    ようにしたことを特徴とする8波多重伝送用導波路型光
    合分波器。
  4. 【請求項4】上記L波長帯として1.3μm帯、H波長
    帯として1.5μm帯を用いたことを特徴とする請求項
    3に記載の8波多重伝送用導波路型光合分波器。
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