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JPH0655662B2 - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH0655662B2
JPH0655662B2 JP59134426A JP13442684A JPH0655662B2 JP H0655662 B2 JPH0655662 B2 JP H0655662B2 JP 59134426 A JP59134426 A JP 59134426A JP 13442684 A JP13442684 A JP 13442684A JP H0655662 B2 JPH0655662 B2 JP H0655662B2
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JP
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aluminum hydroxide
oral composition
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modified
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龍彦 筒井
等 鳥山
敦 渡辺
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Lion Corp
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Lion Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ムタナーゼ又はプロテアーゼを配合した練歯
磨等の口腔用組成物に関し、更に詳述すると、研磨剤と
して水酸化アルミニウムをリン酸又はその塩で処理する
ことによって得られる改質水酸化アルミニウムを配合す
ることにより、ムタナーゼ又はプロテアーゼの安定性が
改善された口腔用組成物に関する。
従来技術及びその問題点 従来より、う蝕予防などのための有効成分として、歯垢
の形成を抑制するムタナーゼやプロテアーゼを練歯磨等
の口腔用組成物に配合することが知られている。しかし
ながら、ムタナーゼやプロテアーゼは一般に歯垢中で失
活し易く、このため従来より種々の酵素類の安定配合技
術が提案されているが、更にムタナーゼやプロテアーゼ
を安定して口腔用組成物中に配合する技術の開発が要望
される。
発明の特徴 本発明者らは、上記事情に鑑み、練歯磨等の口腔用組成
物にムタナーゼ又はプロテアーゼを安定に配合すること
について鋭意研究を行った結果、研磨剤として水酸化ア
ルミニウムをリン酸又はその塩で処理することによって
得られる粒子表面にリン酸アルミニウム含有層が形成さ
れた改質水酸化アルミニウムを用いた口腔用組成物に対
してはムタナーゼ又はプロテアーゼを安定に配合し得る
ことを知見した。
即ち、本発明者らは、研磨剤として上述した改質水酸化
アルミニウムを用いると長期間に亘って低pHを維持す
る口腔用組成物を得られると共に、この口腔用組成物に
ムタナーゼ又はプロテアーゼを配合した場合、その失活
が抑制されてこれら酵素類が安定に配合され、この組成
物を長期間保存した場合でも残存率が高く、その効果を
有効に発揮させることができることを知見し、本発明を
なすに至ったもので、本発明は高温下等で長期間保存し
てもムタナーゼ又はプロテアーゼが失活し難い有効性に
優れた口腔用組成物を提供することを目的とする。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
発明の構成 本発明に係る口腔用組成物は、練歯磨、潤製歯磨等の口
腔用組成物に、水酸化アルミニウムをリン酸又はその塩
で処理することによって得られる粒子表面にリン酸アル
ミニウム含有層が形成された改質水酸化アルミニウムと
ムタナーゼ又はプロテアーゼとを配合してなるものであ
る。
本発明に用いる改質水酸化アルミニウムは、水酸化アル
ミニウムをリン酸又はその塩で処理することにより得ら
れるもので、この場合、改質に用いられる水酸化アルミ
ニウムとしては特に制限はなく、通常の方法で得られる
市販品を用いることができる。なお、使用する水酸化ア
ルミニウムの平均粒度は処理性の点で1〜30μ、特に
3〜20μとすることが好ましい。この場合、水酸化ア
ルミニウムは、ボールミル、ジェットミル、或いは回転
衝撃粉砕機等を用いて所望の形状、粒度に粉砕したもの
が好適に用いられ、これにより得られる改質水酸化アル
ミニウムの研磨力を種々に調整することができる。
また、水酸化アルミニウムをリン酸又はその塩で処理し
た改質水酸化アルミニウムはその10%(重量%、以下
同じ)水スラリーのPHが通常5〜8程度であり、改質し
ていない水酸化アルミニウムの10%水スラリーのPHが
通常9前後であるのと比べてかなり低いので、組成物が
高PHに調製されることがなく、従って香料成分、特にエ
ステル系の香料成分の分解、劣化を抑制でき、このため
種々の香料成分を用いて自由に調香し得るものである。
ここで、リン酸及びその塩としては、 オルトリン酸(HPO)、 ピロリン酸(H)、 メタリン酸(HPO)、 三リン酸(H10)、 四リン酸(H13)、 ポリメタリン酸((HPO)n) などの縮合リン酸及びこれらのアルカリ金属塩などが挙
げられ、これらの1種又は2種以上を組合せて用いるこ
とができる。なお、アルカリ金属塩としては、 リン酸水素−アルカリ金属塩(MHPO)、 リン酸水素二アルカリ金属塩(MHPO)、 リン酸三アルカリ金属塩(MPO) などが挙げられる。
水酸化アルミニウムをリン酸又はその塩で処理する方法
は特に制限されないが、例えば水酸化アルミニウムをリ
ン酸又はその塩の水溶液に懸濁し、中和処理を行なうこ
とによって改質を行なわせる方法が好適に採用し得る。
この場合、水酸化アルミニウムはリン酸又はその塩の水
溶液の10〜90重量%スラリー、特に30〜70重量
%スラリーとすることが好ましく、リン酸の濃度は添加
する水酸化アルミニウムの濃度によっても変化するが、
0.05〜5モル/とすることが好ましい。また、反
応は10〜50℃、特に20〜30℃において2〜50
時間、特に2〜30時間行なうことが好ましく、反応中
撹拌を行なうことが好ましい。
上記操作終了後は、過してスラリーから除去した水酸
化アルミニウムを水等で洗浄し、乾燥することによって
改質水酸化アルミニウムを得るものである。
なお、上述した改質操作において、前記リン酸又は塩の
1種又は2種以上を同時に用いて1回もしくは繰り返し
て改質操作を行なうこともできるが、例えば、水酸化ア
ルミニウムを最初に硫酸、塩酸等で処理し、次にリン酸
で処理するなどのこともできる。
上述した改質水酸化アルミニウムは水酸化アルミニウム
をリン酸又はその塩で処理したものであるが、特にオル
トリン酸又はそのアルカリ金属塩で処理することによっ
て得られたものが好適である。このリン酸又はその塩で
改質されたものは粒子表面にリン酸アルミニウム含有層
が形成されているものであるが、この種の改質水酸化ア
ルミニウムを使用する場合、表面のリン酸アルミニウム
含有層が全てリン酸アルミニウムで形成されているもの
を用いても良く、水酸化アルミニウムとリン酸アルミニ
ウムとが共存しているものを用いても良いが、ESCA
(Electron Spectroscopy for Chemical Analysis)に
より表面分析を行なった場合にリン酸アルミニウム含有
層中のリン原子が0.1〜10%の存在を示すものを用
いることが好ましい。なお、上記改質水酸化アルミニウ
ムとしては、リン酸アルミニウム含有層の厚さが10〜
1000Åのものが好ましく、また改質水酸化アルミニ
ウム中のP分が0.01〜0.5%であるものが
好ましい。
本発明においては、上記改質水酸化アルミニウムを練歯
磨等の口腔用組成物に配合するものである。この場合改
質水酸化アルミニウムとしては、これを水に10重量%
の割合で懸濁したスラリーのPHが4〜8であり、銅板研
磨値が1〜10mgであるものを用いることが好ましい。
なお、銅板研磨値は、改質水酸化アルミニウムを50%
配合した通常の処方の練歯磨を作成し、これを50g取
り、40gの60%グリセリンに分散させて傾斜型研磨
試験機(pepsodent type)を用いて2万ストローク行な
った場合の研磨性である[「最近化粧品科学」(薬事日
報社:昭和55年4月10日)第184頁参照]。
また、改質水酸化アルミニウムとしては、これを研磨剤
に用いる場合、平均粒径が1〜30μ、特に7〜25μ
とすることが好ましく、平均粒径が30μより大きいと
ザラツキ感が生じる場合があり、1μより小さいと研磨
性に劣る場合がある。しかし、琢磨剤として用いる場合
はより細かな粒径のものも使用し得る。
なお、改質水酸化アルミニウムの配合量は特に制限され
ず、口腔用組成物の種類等に応じて適宜選択されるが、
通常組成物全体の5〜95%、特に練歯磨の場合は5〜
50%とすることが好ましい。
この場合、本発明においては、研磨剤として改質水酸化
アルミニウムのみを単独で用いることもできるが、他の
研磨剤と併用してもよい。ここで、他の研磨剤として
は、例えばリン酸水素カルシウム・2水和物、リン酸水
素カルシウム・無水和物、炭酸カルシウム、ピロリン酸
カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、沈降性シリ
カ、アルミノシリケート、酸化アルミニウム、微結晶セ
ルロース、レジン、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム等が挙げられる。また、従来の水酸化アルミニ
ウムも改質水酸化アルミニウムの特性を著しく損なわな
い範囲で配合できる。なお、改質水酸化アルミニウムを
他の研磨剤と併用する場合、その割合は制限されず、改
質水酸化アルミニウムを主研磨剤として用いてもよく、
他の研磨剤を主研磨剤として用いてもよく、これらは口
腔用組成物の使用目的等に応じて決められるが、本発明
改質水酸化アルミニウムを研磨剤中20〜100%、特
に40〜100%の使用量とすることが好ましい。
本発明の口腔用組成物は、上述した改質水酸化アルミニ
ウムを配合すると共に、有効成分としてムタナーゼ又は
プロテアーゼを配合するものである。
ここで、ムタナーゼ又はプロテアーゼの配合量に制限は
なく、口腔用組成物の使用目的等に応じて適宜割合で配
合され得る。
なお、本発明口腔用組成物には酵素の安定化のためにゼ
ラチン及びアルキロイルジエタノールアマイドを配合す
ることができるが、本発明口腔用組成物はゼラチン及び
アルキロイルジエタノールアマイドを少量配合するだけ
で充分に酵素の失活が抑制されるため、口腔用組成物の
褐変や使用感の低下を生じさせることなく酵素の安定性
を向上させることができる。この場合、ゼラチンの配合
量は組成物全体の0.05〜1%、アルキロイルジエタ
ノールアマイドは0.1〜1%とすることができる。
更に、本発明口腔用組成物中には、クロルヘキシジン又
はその塩、ソルビン酸、アルキシジン、ヒノキチオー
ル、セチルピリジニウムクロライド、アルキルグリシ
ン、アルキルジアミノエチルグリシン塩、アラントイ
ン、ε−アミノカプロン酸、トラネキサム酸、アズレ
ン、ビタミンE、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ
化ナトリウム、フッ化第1錫、水溶性第1もしくは第2
リン酸塩、第四級アンモニウム化合物、塩化ナトリウム
等の有効成分を配合でき、本発明口腔用組成物はこれら
有効成分、特にフッ素含有化合物、クロルヘキシジン
類、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、ア
ラントインクロルヒドロキシアルミニウム、塩化ナトリ
ウムなどを安定に配合させることができる。
本発明口腔用組成物には、その種類等に応じて更に他の
成分を配合することができる。例えば、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カラゲナ
ン、アラビアガム、ポリビニルアルコール等の粘結剤、
ポリエチレングリコール、ソルビトール、グリセリン、
プロピレングリコール等の粘稠剤、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添
加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウ
ム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−ラウロイルザ
ルコシン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸塩、ラ
ウロイルジエタノールアマイド、ショ糖脂肪酸エステル
等の発泡剤、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、
ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、
ペリラルチン、p−メトキシシンナミックアルデヒド、
ソーマチンなどの甘味剤、防腐剤、香料成分などを配合
し得る。この場合、本発明の口腔用組成物は、上述した
改質水酸化アルミニウムを配合したことにより、PHを低
くできるため、香料が保存中に分解、劣化することが良
好に抑制できる。従って、本発明口腔用組成物中にはメ
ントール、カルボン、ペパーミント油、スペアミント
油、アネトール、エステル系香料アクセント分、ラクト
ン系香料アクセント分、アルデヒド系香料アクセント
分、フェノール系香料アクセント分、その他MONTC
LAIR,N.J.(U.S.A.)により発行された
STEFFEN ARCTANDERによる“Perfume and Flavor Chemi
cals”に記載された香料成分、更にオレンジ油、レモン
油、クローブ油、カシア油、フェンネル油、カルダモン
油、シンナモン油、コリアンダー油、ユーカリ油、キャ
ラウェイ油、セージ油、タイム油などの精油といった種
々の香料成分を有効に配合することができる。
本発明口腔用組成物は、上述した成分を用いて常法によ
り製造することができるが、練歯磨を製造する場合はそ
のPHを5〜8とすることが好ましい。この場合、本発明
の改質水酸化アルミニウムはPHが低いので、組成物のPH
を5〜8の範囲に容易に調整し得、かつこのPH範囲に長
期間に亘り安定に保持される。
また、本発明口腔用組成物は、プラスチック容器、アル
ミニウムの片面又は両面をプラスチックでラミネートし
たラミネート容器、アルミニウム等の金属容器に充填す
ることができるが、本発明口腔用組成物はアルミニウム
の腐蝕を抑制できるため、アルミニウムチューブなどを
支障なく用いることができるものである。なお、本発明
組成物において、モノフルオロリン酸アルカリ金属塩や
塩化マグネシウムの配合はアルミニウムの腐蝕を更に顕
著に抑制し得る。
発明の効果 以上説明したように、本発明に係る口腔用組成物は、水
酸化アルミニウムをリン酸又はその塩で処理することに
よって得られる改質水酸化アルミニウムとムタナーゼ又
はプロテアーゼを配合したことにより、これら酵素類が
安定に配合され、その失活が効果的に抑制されるため、
長期間保存してもムタナーゼ又はプロテアーゼの有効性
が低下し難いものであると共に、使用感が良好なもので
ある。
次に、本発明に用いる改質水酸化アルミニウムの製造例
を示す。
[製造例1] 高白色水酸化アルミニウムを回転衝撃型粉砕機を用いて
粉砕したもの(平均粒径6μ<光透過法>)に水(純水
又は工業用水、以下同じ)を加えて撹拌し、50%スラ
リーを調製する。次いで、これに正リン酸水溶液(濃度
2mol/)を加え、室温で2〜4時間撹拌して中和処
理した後、スラリーを過する。その後、残渣に水を加
えて50%スラリーを調製し、これを撹拌し、次いで
過するという洗浄操作を2回繰り返し、最後に残渣を乾
燥して改質水酸化アルミニウムを得た。
この水酸化アルミニウムは、表面がリン酸アルミニウム
で被覆されているものであった。
次に、上記製造例により得られた改質水酸化アルミニウ
ムの粒子表面をESCA及びFT−IR(Fourier Tran
sformation Infrared)により分析した。
ESCAによる分析結果 結果は第1,2表の通りである。なお、第1表は構成イ
オンの定量分析結果、第2表はリンの状態分析を行なっ
た結果であり、比較のため市販(未改質)水酸化アルミ
ニウム、これにリン酸アルミニウムを混合したもの、及
びリン酸アルミニウムの分析結果を併記する。
第1表の結果より、改質水酸化アルミニウムにはリンイ
オンが存在していることが認められる。更に、エッチン
グによりPとNaが減少することから表面にリンが化学
結合していると判断される。
また、第2表の結果より、リンのピークエネルギー値の
ファクターが改質水酸化アルミニウムとリン酸アルミニ
ウムとでは良く一致しており、表面形成物質はリン酸ア
ルミニウムであることが認められる。
FT−IRによる分析結果 FT−IRにより改質水酸化アルミニウムを分析したと
ころ、リン酸アルミニウムの存在が確認された。
[製造例2] 製造例1と同様にして改質水酸化アルミニウムを得た。
ただし、中和処理において2〜4時間撹拌する際、その
後期においてリン酸水溶液を加えた。
この改質水酸化アルミニウムは、表面に水酸化アルミニ
ウムとリン酸アルミニウムとが共存しているものであっ
た。
次に、実験例を示す。
[実験例] 上記製造例1,2で得た改質水酸化アルミニウムを研磨
剤として下記組成の練歯磨を調製し、これら練歯磨の調
製直後及び所定期間保存後のPHを測定した。
また、比較のため、改質を行なっていない水酸化アルミ
ニウム(市販水酸化アルミニウム)を用いて同様の実験
を行なった。
結果を第3表に示す。
練歯磨組成 研磨剤 46% 60%ソルビット 26% カルボキシメチルセルロース 0.8% ナトリウム カラギーナン 0.3% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8% ゲル化性シリカ 3.0% プロピレングリコール 2.5% サッカリンナトリウム 0.18% ブチルパラベン 0.002% エチルパラベン 0.005% 塩酸クロルヘキシジン 0.001% 香料 1.0%精製水 残 合計 100.0% 第3表の結果より、改質水酸化アルミニウムを研磨剤と
して用いた練歯磨は、改質していない水酸化アルミニウ
ムを用いた練歯磨に比べてPHが低く、かつ長期間に亘り
低PHを維持しているものであることが認められた。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に示
す。
[実施例,比較例] 研磨剤として改質水酸化アルミニウム(製造例1,2)
又は市販水酸化アルミニウムを用いると共に、酵素類と
してムタナーゼ又はプロテアーゼを配合し、更に酵素安
定化剤としてゼラチン及びラウロイルジエタノールアマ
イドを添加した第4,5表に示す組成の実施例1,2、
比較例1,2の練歯磨をそれぞれ常法により調製してチ
ューブに充填する。次いで、これら練歯磨の使用感を官
能評価すると共に、練歯磨を所定温度において所定期間
保存した後の酵素類の残存率を調べた。実施例の結果を
第4表に、比較例の結果を第5表に併記する。なお、使
用感の評価基準は下記の通りである。
使用感の評価基準 〇使用観良好 △やや渋味及びムレ臭がする ×渋味及びムレ臭が強い 第4,5表の結果より、研磨剤として改質水酸化アルミ
ニウムを用いた本発明練歯磨は、市販水酸化アルミニウ
ムを用いた練歯磨に比べて高温下や室温下で長期間保存
した後におけるムタナーゼ又はプロテアーゼの残存率が
著しく高く、本発明口腔用組成物においてはこれら酵素
類が安定に配合されることが認められた。
また、本発明口腔用組成物にはゼラチン及びラウロイル
ジエタノールアマイド(酵素安定用添加剤)を多量に配
合する必要がなく、従ってその使用感を低下させること
なく十分な酵素安定性を得られることが知見された。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸化アルミニウムをリン酸又はその塩で
    処理することによって得られる粒子表面にリン酸アルミ
    ニウム含有層が形成された改質水酸化アルミニウムと、
    ムタナーゼ又はプロテアーゼとを配合してなることを特
    徴とする口腔用組成物。
  2. 【請求項2】改質水酸化アルミニウム中のP2O5分が0.
    01〜0.5重量%である特許請求の範囲第1項記載の
    口腔用組成物。
  3. 【請求項3】改質水酸化アルミニウムとして、リン酸ア
    ルミニウム含有層中のリン原子が0.1〜10重量%の
    存在を示すものを用いた特許請求の範囲第1項又は第2
    項記載の口腔用組成物。
  4. 【請求項4】改質水酸化アルミニウムとして、リン酸ア
    ルミニウム含有層の厚さが10〜1000Åのものを用
    いた特許請求の範囲第1項乃至第3項いずれか記載の口
    腔用組成物。
  5. 【請求項5】改質水酸化アルミニウムの平均粒子径が1
    〜30μである特許請求の範囲第1項乃至第4項いずれ
    か記載の口腔用組成物。
  6. 【請求項6】組成物のpHが5〜8である特許請求の範
    囲第1項乃至第5項いずれか記載の口腔用組成物。
  7. 【請求項7】エステル系香料を配合した特許請求の範囲
    第1項乃至第6項いずれか記載の口腔用組成物。
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