JPH065453A - 複数の巻線を有するコイル装置の製造方法 - Google Patents
複数の巻線を有するコイル装置の製造方法Info
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- JPH065453A JPH065453A JP4164475A JP16447592A JPH065453A JP H065453 A JPH065453 A JP H065453A JP 4164475 A JP4164475 A JP 4164475A JP 16447592 A JP16447592 A JP 16447592A JP H065453 A JPH065453 A JP H065453A
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- winding
- bobbin
- windings
- coil device
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造工程を簡略化して複数の巻線を有するコ
イル装置の製造を容易に行なう。 【構成】 本発明による複数の巻線を有するコイル装置
の製造方法は、フランジ4aを有するボビン4を移動装
置10に載置する工程と、第1の巻線機7でボビン4に
第1の巻線1を巻装する工程と、第1の巻線1を第1の
巻線機7に係着したまま移動装置10を駆動してボビン
4を他の位置に移動させる工程と、他の位置に対応して
配置された第2の巻線機8でボビン4に第2の巻線2を
巻装する工程と、ボビン4に巻装された第1及び第2の
巻線1、2を接着剤11で相互に固着する工程と、第1
及び第2の巻線1、2を切断して第1及び第2の巻線
1、2から引出し線1a、2aを得る工程と、引出し線1
a、2aをボビン4のフランジ4aに形成された複数の溝
4dに挿通する工程とを含む。
イル装置の製造を容易に行なう。 【構成】 本発明による複数の巻線を有するコイル装置
の製造方法は、フランジ4aを有するボビン4を移動装
置10に載置する工程と、第1の巻線機7でボビン4に
第1の巻線1を巻装する工程と、第1の巻線1を第1の
巻線機7に係着したまま移動装置10を駆動してボビン
4を他の位置に移動させる工程と、他の位置に対応して
配置された第2の巻線機8でボビン4に第2の巻線2を
巻装する工程と、ボビン4に巻装された第1及び第2の
巻線1、2を接着剤11で相互に固着する工程と、第1
及び第2の巻線1、2を切断して第1及び第2の巻線
1、2から引出し線1a、2aを得る工程と、引出し線1
a、2aをボビン4のフランジ4aに形成された複数の溝
4dに挿通する工程とを含む。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトランス、リアクトル等
のコイル装置の製造方法、特に複数の巻線を有するコイ
ル装置の製造方法に関するものである。
のコイル装置の製造方法、特に複数の巻線を有するコイ
ル装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コアを挿入する空洞部及び一対のフラン
ジを有するコイル装置用ボビンと、ボビンの一対のフラ
ンジ間に巻装される絶縁被覆を有する複数の巻線とを備
えたコイル装置は公知である。例えば、実開平3−25
219号公報には、1次巻線と2次巻線とを層状に巻装
したトランスが開示されている。このトランスは、絶縁
性の被覆材により線状の導体を被覆して1次巻線又は2
次巻線を形成し、コアに巻装した構造を有する。このト
ランスの1次巻線及び2次巻線はボビンの一対のフラン
ジ間の全体に亘って1次巻線、2次巻線、補助1次巻線
の順序で巻装され、コアに取り付けられる。また、この
トランスの各巻線の引出し線はボビンのフランジに形成
された溝を通じてボビンの端子にそれぞれ巻回され、半
田等で固着されている。
ジを有するコイル装置用ボビンと、ボビンの一対のフラ
ンジ間に巻装される絶縁被覆を有する複数の巻線とを備
えたコイル装置は公知である。例えば、実開平3−25
219号公報には、1次巻線と2次巻線とを層状に巻装
したトランスが開示されている。このトランスは、絶縁
性の被覆材により線状の導体を被覆して1次巻線又は2
次巻線を形成し、コアに巻装した構造を有する。このト
ランスの1次巻線及び2次巻線はボビンの一対のフラン
ジ間の全体に亘って1次巻線、2次巻線、補助1次巻線
の順序で巻装され、コアに取り付けられる。また、この
トランスの各巻線の引出し線はボビンのフランジに形成
された溝を通じてボビンの端子にそれぞれ巻回され、半
田等で固着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のコイ
ル装置の製造方法では、各巻線をボビンに巻装する度に
切断し、各巻線から引出し線を取り出しているので、製
造工程が多くなり、作業が煩雑になる欠点があった。こ
のため、大量生産には不向きであり、コイル装置の製造
コストが増大する原因となっていた。
ル装置の製造方法では、各巻線をボビンに巻装する度に
切断し、各巻線から引出し線を取り出しているので、製
造工程が多くなり、作業が煩雑になる欠点があった。こ
のため、大量生産には不向きであり、コイル装置の製造
コストが増大する原因となっていた。
【0004】そこで、本発明は製造工程を簡略化して製
造を容易に行なうことができる複数の巻線を有するコイ
ル装置の製造方法を提供することを目的とする。
造を容易に行なうことができる複数の巻線を有するコイ
ル装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による複数の巻線
を有するコイル装置の製造方法は、フランジを有するボ
ビンを移動装置に載置する工程と、第1の巻線機で前記
ボビンに第1の巻線を巻装する第1の巻線工程と、前記
第1の巻線を前記第1の巻線機に係着したまま前記移動
装置を駆動して前記ボビンを他の位置に移動させる移動
工程と、前記他の位置に対応して配置された第2の巻線
機で前記ボビンに第2の巻線を巻装する第2の巻線工程
と、前記複数の巻線を切断して前記複数の巻線から引出
し線を得る切断工程と、前記引出し線を前記ボビンのフ
ランジに形成された溝に挿通する工程とを含む。本発明
の実施例では、前記第2の巻線工程の後に、前記第2の
巻線を前記第2の巻線機に係着したまま前記移動装置を
駆動して前記ボビンを更に他の位置に移動させる第2の
移動工程と、第3以降の巻線を前記ボビンに巻装する第
3以降の巻線工程とを含み、前記切断工程の前に、前記
ボビンに巻装された複数の巻線を相互に固着する工程を
含む。また、本発明の他の実施例では、フランジを有す
るボビンを移動装置に載置する工程と、複線巻線機で前
記ボビンに複数の巻線の各々をそれぞれ所定の巻数で巻
装する巻線工程と、前記複数の巻線の各々を切断して前
記複数の巻線から引出し線を得る切断工程と、前記引出
し線を前記ボビンのフランジに形成された溝に挿通する
工程とを含み、前記切断工程の前に、前記ボビンに巻装
された複数の巻線を相互に固着する工程を含む。
を有するコイル装置の製造方法は、フランジを有するボ
ビンを移動装置に載置する工程と、第1の巻線機で前記
ボビンに第1の巻線を巻装する第1の巻線工程と、前記
第1の巻線を前記第1の巻線機に係着したまま前記移動
装置を駆動して前記ボビンを他の位置に移動させる移動
工程と、前記他の位置に対応して配置された第2の巻線
機で前記ボビンに第2の巻線を巻装する第2の巻線工程
と、前記複数の巻線を切断して前記複数の巻線から引出
し線を得る切断工程と、前記引出し線を前記ボビンのフ
ランジに形成された溝に挿通する工程とを含む。本発明
の実施例では、前記第2の巻線工程の後に、前記第2の
巻線を前記第2の巻線機に係着したまま前記移動装置を
駆動して前記ボビンを更に他の位置に移動させる第2の
移動工程と、第3以降の巻線を前記ボビンに巻装する第
3以降の巻線工程とを含み、前記切断工程の前に、前記
ボビンに巻装された複数の巻線を相互に固着する工程を
含む。また、本発明の他の実施例では、フランジを有す
るボビンを移動装置に載置する工程と、複線巻線機で前
記ボビンに複数の巻線の各々をそれぞれ所定の巻数で巻
装する巻線工程と、前記複数の巻線の各々を切断して前
記複数の巻線から引出し線を得る切断工程と、前記引出
し線を前記ボビンのフランジに形成された溝に挿通する
工程とを含み、前記切断工程の前に、前記ボビンに巻装
された複数の巻線を相互に固着する工程を含む。
【0006】
【作用】第1の巻線機でボビンに第1の巻線を巻装した
後、第1の巻線を第1の巻線機に係着したまま移動装置
を駆動してボビンを他の位置に移動する。続いて、他の
位置に対応して配置された第2の巻線機で前記ボビンに
第2の巻線を巻装する。このようにして、ボビンに第1
及び第2の巻線を巻装した後、第1及び第2の巻線を切
断して第1及び第2の巻線から引出し線を得ることによ
り、製造工程が簡略化され、複数の巻線を有するコイル
装置の製造を容易に行なうことができる。
後、第1の巻線を第1の巻線機に係着したまま移動装置
を駆動してボビンを他の位置に移動する。続いて、他の
位置に対応して配置された第2の巻線機で前記ボビンに
第2の巻線を巻装する。このようにして、ボビンに第1
及び第2の巻線を巻装した後、第1及び第2の巻線を切
断して第1及び第2の巻線から引出し線を得ることによ
り、製造工程が簡略化され、複数の巻線を有するコイル
装置の製造を容易に行なうことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明による複数の巻線を有するコイ
ル装置の製造方法の実施例を図1〜図8に基づいて説明
する。まず、図1に示すように、パレット治具6の矩形
断面の突起部6aにボビン4の空洞部4cを挿着してパレ
ット治具6を移動装置としてのチェーンコンベア10の
チェーン10aに載置する。チェーンコンベア10のチ
ェーン10aは長手方向に移動が可能である。ボビン4
には一対のフランジ4a、4bが設けられ、一方のフラン
ジ4aには複数の溝4dとボビンの端子5が設けられてい
る。また、特に図示はしないが本実施例ではボビン4が
挿着されたパレット治具6を複数個用意してチェーンコ
ンベア10のチェーン10aの長手方向に所定の間隔を
おいて載置する。以降、図2〜図6では説明の都合上、
これらの複数のボビンを第1〜第3のボビン4A、4
B、4Cとする。
ル装置の製造方法の実施例を図1〜図8に基づいて説明
する。まず、図1に示すように、パレット治具6の矩形
断面の突起部6aにボビン4の空洞部4cを挿着してパレ
ット治具6を移動装置としてのチェーンコンベア10の
チェーン10aに載置する。チェーンコンベア10のチ
ェーン10aは長手方向に移動が可能である。ボビン4
には一対のフランジ4a、4bが設けられ、一方のフラン
ジ4aには複数の溝4dとボビンの端子5が設けられてい
る。また、特に図示はしないが本実施例ではボビン4が
挿着されたパレット治具6を複数個用意してチェーンコ
ンベア10のチェーン10aの長手方向に所定の間隔を
おいて載置する。以降、図2〜図6では説明の都合上、
これらの複数のボビンを第1〜第3のボビン4A、4
B、4Cとする。
【0008】次に、第1のボビン4Aを第1の巻線機7
に対応する位置に配置した後、図2に示すように、第1
の巻線機7を矢印Aの方向に回転させつつ矢印Bの方向
に移動させて第1のボビン4Aの一対のフランジ間に第
1の巻線1を巻装する。図1及び図2に示すように、第
1の巻線機7は一対のアーム部7a、7bと、一対のアー
ム部7a、7bの中央の孔(図示せず)に貫設された管状
の軸部7cと、一方のアーム部7aの先端部に設けられた
引掛金具7dとを備えている。第1の巻線として使用す
る導線材13には、実開平3−25219号公報に開示
されている線状の導体に三重絶縁被覆が施された被覆導
線が使用される。被覆導線の絶縁被覆は単層構造又は三
重以外の多層構造を有するものでもよい。また、導線材
13は第1の巻線機7の管状の軸部7cから貫入され、
引掛金具7dを介して第1のボビン4Aの一対のフラン
ジ間に配置される。
に対応する位置に配置した後、図2に示すように、第1
の巻線機7を矢印Aの方向に回転させつつ矢印Bの方向
に移動させて第1のボビン4Aの一対のフランジ間に第
1の巻線1を巻装する。図1及び図2に示すように、第
1の巻線機7は一対のアーム部7a、7bと、一対のアー
ム部7a、7bの中央の孔(図示せず)に貫設された管状
の軸部7cと、一方のアーム部7aの先端部に設けられた
引掛金具7dとを備えている。第1の巻線として使用す
る導線材13には、実開平3−25219号公報に開示
されている線状の導体に三重絶縁被覆が施された被覆導
線が使用される。被覆導線の絶縁被覆は単層構造又は三
重以外の多層構造を有するものでもよい。また、導線材
13は第1の巻線機7の管状の軸部7cから貫入され、
引掛金具7dを介して第1のボビン4Aの一対のフラン
ジ間に配置される。
【0009】第1のボビン4Aに第1の巻線1を巻装
後、図1及び図3に示すように、第1のボビン4Aの矢
印D方向への移動が可能な位置に第1の巻線機7の一対
のアーム部7a、7bを回転させる。続いて、図3に示す
ように第1の巻線1を第1の巻線機7の引掛金具7dに
係着したままチェーンコンベア10を駆動して第1のボ
ビン4Aを第2の巻線機8に対応する位置に移動させ
る。このとき、第1のボビン4Aの矢印D方向への移動
に同期して第1の巻線機7を矢印Cの方向に移動させる
と共に、第2のボビン4B(図4)を第1の巻線機7に
対応する位置に移動させる。
後、図1及び図3に示すように、第1のボビン4Aの矢
印D方向への移動が可能な位置に第1の巻線機7の一対
のアーム部7a、7bを回転させる。続いて、図3に示す
ように第1の巻線1を第1の巻線機7の引掛金具7dに
係着したままチェーンコンベア10を駆動して第1のボ
ビン4Aを第2の巻線機8に対応する位置に移動させ
る。このとき、第1のボビン4Aの矢印D方向への移動
に同期して第1の巻線機7を矢印Cの方向に移動させる
と共に、第2のボビン4B(図4)を第1の巻線機7に
対応する位置に移動させる。
【0010】その後、図4に示すように、第1及び第2
の巻線機7、8を矢印Aの方向に回転させつつ矢印Bの
方向に移動させて第2及び第1のボビン4B、4Aに各
々第1及び第2の巻線1、2を巻装する。図1及び図4
に示すように、第2の巻線機8は一対のアーム部8a、
8bと、管状の軸部8cと、引掛金具8dを備えている。
また、第2の巻線2として使用する導線材14は前述の
導線材13と同様のものが使用される。
の巻線機7、8を矢印Aの方向に回転させつつ矢印Bの
方向に移動させて第2及び第1のボビン4B、4Aに各
々第1及び第2の巻線1、2を巻装する。図1及び図4
に示すように、第2の巻線機8は一対のアーム部8a、
8bと、管状の軸部8cと、引掛金具8dを備えている。
また、第2の巻線2として使用する導線材14は前述の
導線材13と同様のものが使用される。
【0011】第2及び第1のボビン4B、4Aに各々第
1及び第2の巻線1、2を巻装後、図1及び図5に示す
ように、第1及び第2のボビン4A、4Bの矢印D方向
への移動が可能な位置に第1の巻線機7の一対のアーム
部7a、7b及び第2の巻線機8の一対のアーム部8a、
8bを各々回転させる。続いて、図5に示すように第1
及び第2の巻線1、2を第1及び第2の巻線機7、8の
引掛金具7d、8dにそれぞれ係着したままチェーンコン
ベア10を駆動して第2及び第1のボビン4B、4Aを
第2及び第3の巻線機8、9に対応する位置に各々移動
させる。このとき、第2及び第1のボビン4B、4Aの
矢印D方向への移動に同期して第1及び第2の巻線機
7、8を矢印Cの方向にそれぞれ移動させると共に、第
3のボビン4C(図6)を第1の巻線機7に対応する位
置に移動させる。
1及び第2の巻線1、2を巻装後、図1及び図5に示す
ように、第1及び第2のボビン4A、4Bの矢印D方向
への移動が可能な位置に第1の巻線機7の一対のアーム
部7a、7b及び第2の巻線機8の一対のアーム部8a、
8bを各々回転させる。続いて、図5に示すように第1
及び第2の巻線1、2を第1及び第2の巻線機7、8の
引掛金具7d、8dにそれぞれ係着したままチェーンコン
ベア10を駆動して第2及び第1のボビン4B、4Aを
第2及び第3の巻線機8、9に対応する位置に各々移動
させる。このとき、第2及び第1のボビン4B、4Aの
矢印D方向への移動に同期して第1及び第2の巻線機
7、8を矢印Cの方向にそれぞれ移動させると共に、第
3のボビン4C(図6)を第1の巻線機7に対応する位
置に移動させる。
【0012】その後、図6に示すように、第1、第2及
び第3の巻線機7、8、9を矢印Aの方向に回転させつ
つ矢印Bの方向に移動させて第3、第2及び第1のボビ
ン4C、4B、4Aに各々第1、第2及び第3の巻線
1、2、3を巻装する。第3の巻線機9は一対のアーム
部9a、9bと、管状の軸部9cと、引掛金具9dを備えて
いる。また、第3の巻線3として使用する導線材15は
前述の導線材13、14と同様のものが使用される。上
述のように、移動工程と巻線工程を交互に繰り返すこと
により、第1〜第3の巻線1〜3が第1〜第3のボビン
4A、4B、4Cに順次巻装される。
び第3の巻線機7、8、9を矢印Aの方向に回転させつ
つ矢印Bの方向に移動させて第3、第2及び第1のボビ
ン4C、4B、4Aに各々第1、第2及び第3の巻線
1、2、3を巻装する。第3の巻線機9は一対のアーム
部9a、9bと、管状の軸部9cと、引掛金具9dを備えて
いる。また、第3の巻線3として使用する導線材15は
前述の導線材13、14と同様のものが使用される。上
述のように、移動工程と巻線工程を交互に繰り返すこと
により、第1〜第3の巻線1〜3が第1〜第3のボビン
4A、4B、4Cに順次巻装される。
【0013】以上のようにして、ボビン4に第1〜第3
の巻線1〜3を巻装した後、図7に示すように、ボビン
4の第1〜第3の巻線1〜3上に接着剤11を塗布して
第1〜第3の巻線1〜3を相互に固着する。接着剤11
はポリアミド、ポリエステル等の熱可塑性を有する合成
樹脂からなり、図1に示す加熱タンク12により常時加
熱されて液体状に保たれている。接着剤11の硬化後、
第1〜第3の巻線1〜3を切断して各々の巻線の引出し
線1a、2a、3aを得る。
の巻線1〜3を巻装した後、図7に示すように、ボビン
4の第1〜第3の巻線1〜3上に接着剤11を塗布して
第1〜第3の巻線1〜3を相互に固着する。接着剤11
はポリアミド、ポリエステル等の熱可塑性を有する合成
樹脂からなり、図1に示す加熱タンク12により常時加
熱されて液体状に保たれている。接着剤11の硬化後、
第1〜第3の巻線1〜3を切断して各々の巻線の引出し
線1a、2a、3aを得る。
【0014】次に、図8に示すように各引出し線1a、
2a、3aをボビン4のフランジ4aの複数の溝4dに挿通
してボビンの端子5に接続する。各引出し線1a、2a、
3aのボビンの端子5への接続は、各引出し線1a、2
a、3aの端部の絶縁被覆を剥離せずに直接ボビンの端子
5へスポット溶接するか又は各引出し線1a、2a、3a
の端部の絶縁被覆を剥離してボビンの端子5に巻回する
ことにより行なわれる。
2a、3aをボビン4のフランジ4aの複数の溝4dに挿通
してボビンの端子5に接続する。各引出し線1a、2a、
3aのボビンの端子5への接続は、各引出し線1a、2
a、3aの端部の絶縁被覆を剥離せずに直接ボビンの端子
5へスポット溶接するか又は各引出し線1a、2a、3a
の端部の絶縁被覆を剥離してボビンの端子5に巻回する
ことにより行なわれる。
【0015】上記のように、本実施例では、ボビン4に
第1〜第3の巻線1〜3を巻装した後、第1〜第3の巻
線を切断して第1〜第3の巻線1〜3から各引出し線1
a、2a、3aを得るので、製造工程が簡略化され、複数
の巻線を有するコイル装置の製造を容易に行なうことが
できる。また、複数のボビン4A、4B、4Cに第1〜
第3の巻線1〜3を連続的に巻装するので、コイル装置
の大量生産が可能となり、製造コストを低減することが
できる。
第1〜第3の巻線1〜3を巻装した後、第1〜第3の巻
線を切断して第1〜第3の巻線1〜3から各引出し線1
a、2a、3aを得るので、製造工程が簡略化され、複数
の巻線を有するコイル装置の製造を容易に行なうことが
できる。また、複数のボビン4A、4B、4Cに第1〜
第3の巻線1〜3を連続的に巻装するので、コイル装置
の大量生産が可能となり、製造コストを低減することが
できる。
【0016】本発明の実施態様は上記の実施例に限定さ
れず、変更が可能である。例えば、上記の実施例ではボ
ビン4に第1〜第3の巻線1〜3を巻装する例を示した
が、更に第4以降の巻線を巻装する工程を含めてもよ
い。また、上記の実施例ではボビン4の第1〜第3の巻
線1〜3上に接着剤11を塗布して第1〜第3の巻線1
〜3を相互に固着する例を示したが、接着剤の代わりに
樹脂性粘着テープ等で複数の巻線を固定してもよい。ま
た、ボビン4のフランジ4aにボビンの端子5を設けて
引出し線1a、2a、3aを接続する代わりに引出し線1
a、2a、3aの端部の絶縁被覆の剥離部分をそのままボ
ビンの端子としてもよい。更に、図9に示すように、各
々大きさの異なる複数のアーム部16〜18を有し、そ
れぞれのアーム部16〜18の中央を同一回転軸として
各々独立して回転可能な複線巻線機19を使用してボビ
ン4に複数の巻線1〜3の各々をそれぞれ所定の巻数で
巻装した後、複数の巻線1〜3の各々を切断してもよ
い。
れず、変更が可能である。例えば、上記の実施例ではボ
ビン4に第1〜第3の巻線1〜3を巻装する例を示した
が、更に第4以降の巻線を巻装する工程を含めてもよ
い。また、上記の実施例ではボビン4の第1〜第3の巻
線1〜3上に接着剤11を塗布して第1〜第3の巻線1
〜3を相互に固着する例を示したが、接着剤の代わりに
樹脂性粘着テープ等で複数の巻線を固定してもよい。ま
た、ボビン4のフランジ4aにボビンの端子5を設けて
引出し線1a、2a、3aを接続する代わりに引出し線1
a、2a、3aの端部の絶縁被覆の剥離部分をそのままボ
ビンの端子としてもよい。更に、図9に示すように、各
々大きさの異なる複数のアーム部16〜18を有し、そ
れぞれのアーム部16〜18の中央を同一回転軸として
各々独立して回転可能な複線巻線機19を使用してボビ
ン4に複数の巻線1〜3の各々をそれぞれ所定の巻数で
巻装した後、複数の巻線1〜3の各々を切断してもよ
い。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、製造工程を簡略化して
複数の巻線を有するコイル装置の製造を容易に行なうこ
とができ、コイル装置の大量生産を効率よく行なうこと
ができる。
複数の巻線を有するコイル装置の製造を容易に行なうこ
とができ、コイル装置の大量生産を効率よく行なうこと
ができる。
【図1】 本発明の複数の巻線を有するコイル装置の製
造方法の実施例を示す斜視図
造方法の実施例を示す斜視図
【図2】 第1の巻線機で第1のボビンに第1の巻線を
巻装する状態を示す平面図
巻装する状態を示す平面図
【図3】 第1の巻線を第1の巻線機に係着したまま図
2のボビンを第2の巻線機に対応する位置に移動する状
態を示す平面図
2のボビンを第2の巻線機に対応する位置に移動する状
態を示す平面図
【図4】 第1及び第2の巻線機で第1及び第2の巻線
を各々第2のボビン及び図3のボビンに巻装する状態を
示す平面図
を各々第2のボビン及び図3のボビンに巻装する状態を
示す平面図
【図5】 図4のボビンを各々第2及び第3の巻線機に
対応する位置に移動する状態を示す平面図
対応する位置に移動する状態を示す平面図
【図6】 第1〜第3の巻線機で第1〜第3の巻線を各
々第3、第2、第1のボビンに巻装する状態を示す平面
図
々第3、第2、第1のボビンに巻装する状態を示す平面
図
【図7】 ボビンに巻装された複数の巻線を接着剤で固
着した後、複数の巻線を切断する状態を示す平面図
着した後、複数の巻線を切断する状態を示す平面図
【図8】 図7の巻線の引出し線をボビンのフランジの
溝に挿通した状態を示す平面図
溝に挿通した状態を示す平面図
【図9】 本発明の他の実施例を示す平面図
1..第1の巻線、2..第2の巻線、3..第3の巻
線、4..ボビン、4a、4b..一対のフランジ、4
c..空洞部、4d..複数の溝、5..ボビンの端子、
6..パレット治具、6a..突起部、7..第1の巻
線機、8..第2の巻線機、9..第3の巻線機、1
0..チェーンコンベア(移動装置)、10a..チェ
ーン、11..接着剤、12..加熱タンク、13〜1
5..導線材、19..複線巻線機
線、4..ボビン、4a、4b..一対のフランジ、4
c..空洞部、4d..複数の溝、5..ボビンの端子、
6..パレット治具、6a..突起部、7..第1の巻
線機、8..第2の巻線機、9..第3の巻線機、1
0..チェーンコンベア(移動装置)、10a..チェ
ーン、11..接着剤、12..加熱タンク、13〜1
5..導線材、19..複線巻線機
Claims (5)
- 【請求項1】 フランジを有するボビンを移動装置に載
置する工程と、 第1の巻線機で前記ボビンに第1の巻線を巻装する第1
の巻線工程と、 前記第1の巻線を前記第1の巻線機に係着したまま前記
移動装置を駆動して前記ボビンを他の位置に移動させる
移動工程と、 前記他の位置に対応して配置された第2の巻線機で前記
ボビンに第2の巻線を巻装する第2の巻線工程と、 前記複数の巻線を切断して前記複数の巻線から引出し線
を得る切断工程と、 前記引出し線を前記ボビンのフランジに形成された溝に
挿通する工程と、 を含むことを特徴とする複数の巻線を有するコイル装置
の製造方法。 - 【請求項2】 前記第2の巻線工程の後に、前記第2の
巻線を前記第2の巻線機に係着したまま前記移動装置を
駆動して前記ボビンを更に他の位置に移動させる第2の
移動工程と、第3以降の巻線を前記ボビンに巻装する第
3以降の巻線工程とを含む「請求項1」に記載の複数の
巻線を有するコイル装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記切断工程の前に、前記ボビンに巻装
された複数の巻線を相互に固着する工程を含む「請求項
1」又は「請求項2」に記載の複数の巻線を有するコイ
ル装置の製造方法。 - 【請求項4】 フランジを有するボビンを移動装置に載
置する工程と、 複線巻線機で前記ボビンに複数の巻線の各々をそれぞれ
所定の巻数で巻装する巻線工程と、 前記複数の巻線の各々を切断して前記複数の巻線から引
出し線を得る切断工程と、 前記引出し線を前記ボビンのフランジに形成された溝に
挿通する工程と、 を含むことを特徴とする複数の巻線を有するコイル装置
の製造方法。 - 【請求項5】 前記切断工程の前に、前記ボビンに巻装
された複数の巻線を相互に固着する工程を含む「請求項
4」に記載の複数の巻線を有するコイル装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4164475A JPH065453A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 複数の巻線を有するコイル装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4164475A JPH065453A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 複数の巻線を有するコイル装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065453A true JPH065453A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15793887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4164475A Pending JPH065453A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 複数の巻線を有するコイル装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065453A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013176295A (ja) * | 2013-05-25 | 2013-09-05 | Nittoku Eng Co Ltd | コイル成形装置 |
-
1992
- 1992-06-23 JP JP4164475A patent/JPH065453A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013176295A (ja) * | 2013-05-25 | 2013-09-05 | Nittoku Eng Co Ltd | コイル成形装置 |
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