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JPH0653860B2 - プライマー - Google Patents

プライマー

Info

Publication number
JPH0653860B2
JPH0653860B2 JP26805687A JP26805687A JPH0653860B2 JP H0653860 B2 JPH0653860 B2 JP H0653860B2 JP 26805687 A JP26805687 A JP 26805687A JP 26805687 A JP26805687 A JP 26805687A JP H0653860 B2 JPH0653860 B2 JP H0653860B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
unsaturated
isocyanate
concrete
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP26805687A
Other languages
English (en)
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JPH01110572A (ja
Inventor
栄一郎 滝山
朗 横山
立士 小倉
隆夫 穂刈
Original Assignee
昭和高分子株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 昭和高分子株式会社 filed Critical 昭和高分子株式会社
Priority to JP26805687A priority Critical patent/JPH0653860B2/ja
Publication of JPH01110572A publication Critical patent/JPH01110572A/ja
Publication of JPH0653860B2 publication Critical patent/JPH0653860B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、土木建築の分野、特にコンクリート建造物の
メンテナンス塗装用プライマーに関するものであり、今
迄密着性が全く期待できなかった濡れたコンクリート面
に対して頗る強く接着し、実用上十分な密着性を有する
コンクリート塗装に好適なプライマーに関するものであ
る。
したがって、本発明の目的とするところは、濡れたコン
クリートあるいは経年変化したコンクリートとの密着性
に優れたプライマーを提供し、コンクリート構築物の劣
化防止、信頼性ある塗装システムの確立、塗装による美
観の向上をもたらそうとするものである。
〔従来の技術〕
コンクリートに対する塗装は、配合や塗装の容易さか
ら、現段階ではエマルジョン型が中心となっているが、
実用上十分な密着性と硬さ、耐汚染性、および塩害に対
する防護能力を備えたうえに、特にコンクリートが水分
を含んでいる場合、極端には濡れている場合にもこれら
の特性を維持できる塗料は、現在のところ事実上未登場
であるといっても過言ではない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
コンクリートは金属と異なり、一種の多孔質体であり、
かつ無数のひび割れが現実には存在する。したがって、
これに対する塗料は、気孔やひび割れに対する追従性の
あることが要求され、塩害防止の目的をも果たす必要の
ある場合は、塩素イオン、水分、酸素などに対する侵入
防止能力を備えていなければならない。
さらに他の問題としては、新しく打込んだコンクリート
の表面と、年月を経過したコンクリート表面では材料の
性質が異なり、特に古いコンクリートの補修などにおい
ては、良好な塗料の密着性をもたらすのは困難なことが
多い。
このように本発明は、気孔やひび割れのあるコンクリー
トにも追随性よく均一に塗装されて水分、酸素その他の
侵入を防止でき、かつ表面が劣化した古い補修の対象と
なるコンクリートに対しても密着性の良いプライマーを
提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
コンクリート表面、特に湿潤面によく密着し、十分な耐
久性のある塗膜を形成させるために種々検討した結果、
本発明者らが見出した事実は、決定的に重要なものはコ
ンクリート面に含浸し、コンクリートと強固に接着する
プライマーの良、不良であって、この選択如何がコンク
リート塗料の成否を決定的に左右するということであ
る。
それ故に、本発明者らは信頼性のある接着性を得るため
のプライマー組成を種々検討した結果、 (A)一般式 〔但し、R1は水素またはメチル基、R2およびR3は炭素数
2〜4のアルキレン基、Xは炭素数1〜4のアルコキシ
基である〕 で表される不飽和シラン化合物100重量部、および (C)硬化剤0.2〜5重量部、を配合してなるプライマ
ー、 あるいは (A)一般式 〔但し、R1は水素またはメチル基、R2およびR3は炭素数
2〜4のアルキレン基、Xは炭素数1〜4のアルコキシ
基である〕 で表される不飽和シラン化合物、および (B)分子中に(メタ)アクリロイル基とイソシアナー
ト基を有する不飽和イソシアナート、からなる混合物1
00重量部 〔但し、(A):(B)の比は5〜95:95〜5(重
量%)〕 ならびに (C)硬化剤0.2〜5重量部、を配合してなるプライマ
ー、 がこれらの目的のために好適であることが判った。
これらのプライマーをコンクリート面に塗布、含浸さ
せ、アルコキシシラン基とコンクリート成分の結合と不
飽和基の重合とを同時に行うことにより、頗る強固にコ
ンクリートと密着した塗膜を得ることができることを見
出し、本発明を完成させることができた。
本発明で使用する不飽和シラン化合物は、ウレタン結合
を介して(メタ)アクリロイル基とアルコキシシラン基
を有する化合物であり、これは例えば、(メタ)アクリ
ロイル基を有する不飽和アルコール、アミド、メチロー
ル化アミド等のイソシアナートと反応する活性水素を1
分子中に1個または1個以上有する不飽和化合物と、イ
ソシアナート基とアルコキシシラン基とを有するシリル
イソシアナートとの反応によって合成される。
不飽和シラン化合物の代表例としては、不飽和アルコー
ルとシリルイソシアナートとの反応によって得られる、
次の一般式(A)で表されるものがあげられる。
〔但し、R1は水素またはメチル基、R2及びR3は炭素数2
〜4のアルキレン基、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基
である〕 一般式(A)で表される不飽和シランとしては、例えば 上記の反応式で得られるような、不飽和シラン化合物が
好適な具体例である。
不飽和シラン化合物の合成のための(メタ)アクリロイ
ル基を有する不飽和アルコールとして、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレートが好適例としてあげられる。その
他の活性水素を有する不飽和化合物として、アクリルア
ミド、メチロールアクリルアミド、その他、多価アルコ
ールのモノ(メタ)アクリレートおよび多価アルコール
と後述する不飽和イソシアナートとの反応によって得ら
れる分子中に(メタ)アクリロイル基とヒドロキシ基を
有する化合物なども使用できる。
また、イソシアナート基とアルコキシシラン基を有する
シリルイソシアナートとしては、ガンマーイソシアナー
トプロピルトリエトキシシラン、ガンマーイソシアナー
トプロピルトリメトキシシラン、ベーターイソシアナー
トエチルトリメトキシシランがあげられる。
本発明のプライマーは、不飽和シラン化合物単独で、コ
ンクリート、或はセメント基材の建築材料に含浸させる
こともできるが、好ましくは、その上にラジカル硬化型
樹脂を塗布、硬化させることにより、プライマーの不飽
和基と上塗り用樹脂とを共重合させ、最終的には含浸し
た樹脂が硬化することにより、目的を達することが可能
である。
さらに本発明の効果を拡げ、どのような塗料を上塗りに
用いても十分に目的を達成できるようにするために、必
要に応じてラジカル発生触媒の併用、さらには分子中に
(メタ)アクリロイル基とイソシアナート基を有する不
飽和イソシアナートおよび不飽和シラン化合物を共重合
可能な重合性単量体の混合使用、または重合性単量体に
重合体を溶解させる、などの手段をとることができる。
本発明の不飽和シラン化合物は、種々の手段で硬化可能
である。
例えば、ラジカル発生剤はアゾ化合物でも良いが密着性
がばらつき易い。
光反応開始剤も同様な傾向を示し、日光の当たる場合は
実用的であるが、曇り日或は光の当たらない部分では密
着性は十分ではなくなる。
本発明の硬化剤としては、有機過酸化物を使用したレド
ックス系が好適である。それらの例としては、 (イ)アシルパーオキシド−芳香族3級アミン類、 (ロ)ハイドロパーオキシド−バナジウム、コバルト、
銅、マンガンの有機酸塩、またはキレート化合物、 (ハ)ケトンパーオキシド−コバルト、バナジウムの有
機酸塩またはキレート化合物、 があげられ、特に(ハ)は少量のスチレンが併用される
と特に有用なものとなる。
有機過酸化物としては、例えば次の種類があげられる。
(i)ケトンパーオキシド類 メチルエチルケトンパーオキシド、シクロヘキサノンパ
ーオキシド、メチルアセトアセテートパーオキシド、 (ii)ハイドロパーオキシド類 クメンハイドロパーオキシド、パラメンタンハイドロパ
ーオキシド、 (iii)ジアシルパーオキシド類 ラウロイルパーオキシド、ベイゾイルパーオキシド、メ
タトリルパーオキシド、 (iv)パーオキシエステル類 t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキ
シ2エチルヘキサネート、t−ブチルパーオキシベイゾ
エート、 これらは、単独でも使用できるが、必要に応じて混合使
用も可能である。ただし、ケトンパーオキシド、および
ハイドロパーオキシドはイソシアナート基と反応し、急
速にゲル化、時として発泡するので不飽和イソシアナー
トとの混合使用は困難であり、別々のノズルからのスプ
レー塗装に頼ることになる。
ジアシルパーオキシドはこのような現象を示さないの
で、どのような塗装システムをも採用することができ
る。
有機過酸化物の使用量は、不飽和イソシアナートならび
に不飽和シラン化合物などの不飽和化合物の合計重量部
100部に対して0.2〜5重量部が用いられ、適当な量
は0.5〜3重量部である。
本発明で用いる不飽和イソシアナート化合物(B)に
は、例えば次のような種類があげられる。(イ)イソシ
アナートエチルメタクリレート、 (ロ)アクリル酸またはメタクリル酸とモノエポキシ化
合物とを反応させて得られる不飽和アルコールに、多価
イソシアナートを反応させ、ウレタン結合を介して(メ
タ)アクリロイル基とイソシアナート基とを1分子中に
共有する不飽和イソシアナート。
一例をあげれば次の反応により示される。
この種の不飽和イソシアナート化合物の製造において
は、不飽和アルコールとジイソシアナートの反応モル比
は、必ずしもヒドロキシル基とイソシアナート基とが等
量である必要はなく、遊離のジイソシアナートの存在は
許容される。
反応は溶剤またはモノマーを使用してそれらの中で行
い、そのまま用いることが便利であるが、無溶剤で合成
することも不可能ではない。
不飽和イソシアナートの合成に用いられる不飽和アルコ
ールとしては、前記したものが使用される。また、多価
イソシアナートとしては、2,4トリレンジイソシアナ
ート、2,4トリレンジイソシアナートと2,6トリレ
ンジイソシアナートとの混合物、トリジンジイソシアナ
ート、ジフェニルメタンジイソシアナート、パラフェニ
レンジイソシアナート、1,5-ナフチレンジイソシアナ
ート、1,6ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホ
ロンジイソシアナート、キシリレンジイソシアナート、
水素化キシリレンジイソシアナートが使用される。
不飽和シラン化合物(A)と不飽和イソシアナート化合
物(B)との混合割合は、コンクリートの状態によって
も相違するが、一般には、不飽和シラン5〜95重量
(%)、不飽和イソシアナート化合物95〜5(%)で
あり、好ましくは、不飽和シラン20〜80(%)、不
飽和イソシアナート化合物80〜20(%)である。
(B)成分の中で、ウレタン結合を有する不飽和イソシ
アナートが(A)成分と類似しているため、コンクリー
トへの接着性に優れている。
本発明で用いられる重合性単量体は、密着性を向上さ
せ、応力面を拡げる作用があり、不飽和イソシアナー
ト、不飽和シリルイソシアナートの不飽和結合、具体的
には(メタ)アクリロイル基と共重合可能なタイプであ
れば利用可能である。それらの例には、例えば次の種類
があげられる。
スチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、メタクリ
ル酸エステル類(メチルメタクリレート、イソプロピル
メタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イゾブチ
ルメタクリレート、ターシャリーブチルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルメタ
クリレート、シクロヘキシルメタクリレート、エチレン
グリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジ
メタクリレート等)、アクリル酸エステル類(メチルア
クリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、フェノキシエチ
ルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート等)、アクリロニト
リル、ビニルピロリドン。
これらの重合性単量体の使用割合は、特に制限をする必
要はないが不飽和イソシアナートと不飽和シラン化合物
の合計量100重量部に対して、5部以上200部以下
が好適である。
200部以上の使用が利用し得ないということではない
が、粘度が下がり、効果も幾分減少する傾向が見受けら
れる。
また5部以下では添加の意味が少ない。
さらに、重合性単量体に溶解する重合体を溶解し併用す
ることは、接着性向上に有用なことがある。
例えば、ポリメチルメタクリレートをメチルメタクリレ
ートに溶解した、いわゆるアクリルシロップに不飽和イ
ソシアナートの適量を混合し、ラジカル発生型硬化剤で
硬化させた塗膜は、濡れたコンクリートの面にも頗る良
く接着する。
ここで用いられる重合体としては、単量体に溶解可能な
タイプであれば、特に制限する必要はない。それらの例
には例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、アクリル酸ブチルとアクリロニト
リルの共重合ゴム、クロルスルホン化ポリエチレン、熱
可塑性の非結晶型ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル
共重合ポリマー、などがあげられる。
本発明によるプライマーをコンクリートに塗装した後、
さらに所望の塗料で上塗りすることができ、上塗り塗料
との密着性も良好である。
本発明によるプライマーはまた、必要に応じて、フィラ
ー、着色剤、補強材等を併用できることはもちろんであ
る。
〔実施例〕
次に本発明の理解を助けるために、以下に実施例を示
す。
製造例 1 不飽和シラン化合物(A)の合成 撹拌機、還流コンデンサー、ガス導入管付温度計、滴下
ロートを付した1セパラブルフラスコに、信越化学工
業(株)製シランカップリング剤KBM-9007(この化合物
は、次の化学式で示される。
OCN-CH2-CH2-CH2-Si(OCH3)3) を260g、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートを
130g、メチルパラベンゾキノン0.1gを仕込み、乾燥
空気中60℃、2時間反応した後、ジブチル錫ジラウレ
ート1.2gを加え、さらに3時間反応すると、不飽和シラ
ン化合物(A)が、淡黄色液状で得られた。赤外分析
の結果、遊離のイソシアナートは完全に消失したことが
確認された。
得られた不飽和シラン化合物(A)の構造式は次のよ
うに想定される。
製造例 2 不飽和シラン化合物(A)の合成 撹拌機、還流コンデンサー、ガス導入管付温度計、滴下
ロートを付した1セパラブルフラスコに、メチルメタ
クリレート200g、日本ユニカー(株)製NUCシラ
ンカップリング剤Y-9030(この化合物は、次の化学式で
示される。
OCN-CH2-CH2-CH2-Si(OC2H5)3) を260g、2−ヒドロキシエチルメタクリレートを1
30g、メチルパラベンゾキノン0.1gを仕込み、乾燥空
気中60℃、2時間反応した後、ジブチル錫ジラウレー
ト1.2gを加え、さらに3時間反応すると、不飽和シラン
化合物(A)のメチルメタクリレート溶液が、淡黄色
液状で得られた。赤外分析の結果、遊離のイソシアナー
トは完全に消失したことが確認された。
得られた不飽和シラン化合物(A)の構造式は次のよ
うに想定される。
製造例 3 不飽和イソシアナート(B)の合成 撹拌機、還流コンデンサー、ガス導入管付温度計、滴下
ロートを付した1セパラブルフラスコに、2,4−ト
リレンジイソシアナート174g、メチルパラベンゾキ
ノン0.05gを仕込み、乾燥空気中2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート144gを温度60℃で30分要して
滴下させる。
滴下終了後1時間同温度で反応し、次いでジブチル錫ジ
ラウレート1.2g加え、さらに1時間反応すると、不飽和
イソシアナート(B)が、淡黄色液状で得られた。赤
外分析の結果、イソシアナート基の凡そ60(%)は反
応したものと判断された。
製造例 4 不飽和イソシアナート(B)の合成 撹拌機、還流コンデンサー、ガス導入管付温度計、滴下
ロートを付した1セパラブルフラスコにメチルメタク
リレート82g、イソホロンジイソシアナート174
g、メチルパラベンゾキノン0.05gを仕込み、乾燥空気
中2−ヒドロキシエチルメタクリレート144gを温度
60℃で30分要して滴下させる。
滴下終了後1時間同温度で反応し、次いでジブチル錫ジ
ラウレート1.2g加え、さらに1時間反応すると、不飽和
イソシアナート(B)(メチルメタクリレート溶液)
が、淡黄色液状で得られた。赤外分析の結果、イソシア
ナート基の凡そ60(%)は反応したものと判断され
た。
実施例 1 3日間室温で水中に浸漬させておいた30cm×30cm×
5cmのコンクリート板を、水中から引上げ、30分室温
で放置した後表面を木綿布で拭う。この表面に直ちに、 不飽和シラン化合物(A)(製造例1) 100重量部 過酸化ベンゾイル(50%粉末) 5重量部 ジメチルアニリン 0.3重量部 の混合物を、50g/m2の割合で刷毛塗りし、そのまま室
温で一夜放置する。
次いで、昭和高分子(株)製、商品名T−コート(アク
リル系中塗り塗料)100部にジメチルアニリン0.3部
を加えた常温で粘稠なペースト状塗料を、2m/m厚にな
るようにへらで塗り、50μのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムで表面を覆って一昼夜硬化させる。
エルコメータを使用した引張りによる密着テストでは、
35〜45kg(5ヶの測定値範囲)を示し、全部がコン
クリートの表面から1〜2mmの深さに喰い込んで硬化し
た破断の様子を示した(第1図および第2図)。
実施例 2 下記の混合物を用いて、実施例1と同様の方法で塗布試
験を行った。
不飽和シラン化合物(A)(製造例2)(メチルメタ
クリレート) 100重量部 過酸化ベンゾイル(50%粉末) 5重量部 ジメチルアニリン 0.3重量部 エルコメータを使用した引張りによる密着テストでは、
35〜45kg(5ヶの測定値範囲)を示し、全部がコン
クリートの表面から2〜3mmの深さに喰い込んで硬化し
た破断の様子を示した。
実施例 3 下記の混合物を用いて、実施例1と同様の方法で塗布試
験を行った。但し、刷毛塗りの厚みを70g/m2とした。
不飽和シラン化合物(A)(製造例2) 50重量部 不飽和イソシアナート化合物(B)(製造例3) 50重量部 過酸化ベンゾイル(50%粉末) 3重量部 ジメチルアニリン 0.2重量部 エルコメータを使用した引張りによる密着テストでは、
35〜45kg(5ヶの測定値範囲)を示し、全部がコン
クリートの表面から1〜2mmの深さに喰い込んで硬化し
た破断の様子を示した。
実施例 4 下記の混合物を用いて、実施例1と同様の方法で塗布試
験を行った。但し、刷毛塗りの厚みを70g/m2とした。
不飽和シラン化合物(A)(製造例2)(メチルメタ
クリレート溶液) 50重量部 不飽和イソシアナート化合物(B)(製造例3)(メ
チルメタクリレート溶液) 50重量部 過酸化ベンゾイル(50%粉末) 3重量部 ジメチルアニリン 0.2重量部 エルコメータを使用した引張りによる密着テストでは、
35〜45kg(5ヶの測定値範囲)を示し、全部がコン
クリートの表面から1〜2mmの深さに喰い込んで硬化し
た破断の様子を示した。
実施例 5 昭和電工建材(株)製ラムダサイジング(セメント−ア
スベスト系建材)を30cmに切断し、室温で3日間水中
に浸漬した。
引上げた直後、表面を乾いた布で拭い、直ちに次の配合
物を100g/m2になるように塗布、一昼夜放置して硬化
させた。
不飽和シラン化合物(A)(メチルメタクリレート溶
液) 50重量部 約32%のポリメチルメタクリレートを含むアクリルシ
ロップ 50重量部 (ポリメチルメタクリレート 32%メチルメタ
クリレートモノマー 68%) 過酸化ベンゾイル 5重量部 ジメチルアニリン 0.3重量部 エポキシ樹脂を接着剤に用いたエルコメータによる引張
り接着テストでは、5ヶ所の測定値がいずれも25kg以
上を示し、すべて材料破断であった。
実施例 6 不飽和シラン化合物(A)の合成 撹拌機、還流コンデンサー、滴下ロート、ガス導入管付
温度計を付した1セパラブルフラスコに、トリメチロ
ールプロパン134g、ジオキサン66gを仕込み、6
0℃付近で均一に溶解した後、イソシアナートエチルメ
タクリレート310g、信越化学工業(株)製シランカ
ップリング剤KBM-9007(この化合物は、次の化学式で示
される。
OCN-CH2-CH2-CH2-Si(OCH3)3) を180gの混合イソシアナートを滴下する。滴下終了
後、スチレン100g、ジブチル錫ジラウレート1g、
メチルパラベンゾキノン0.05gを加え、60〜65℃で
5時間反応すると、赤外分析の結果、遊離のイソシアナ
ート基は完全に消失したことが確認された。
淡黄色液状の不飽和シラン化合物(A)が液状で得ら
れた。
密着試験 実施例1で用いたものと同一の浸水処理したコンクリー
ト板を用い、 不飽和シラン化合物(A) 100重量部 メチルエチルケトンパーオキシド 2重量部 ナフテン酸コバルト 1重量部 の混合物を、70g/m2の割合で刷毛塗りし、そのまま一
昼夜放置した。
実施例1と同様にT−コートを塗装し、エルコメータを
使用して引張り接着強さを測定したところ25〜35kg
を示し、全部がコンクリート破断であった。
実施例 7 厚さ5mm、縦150mm、横200mmに切断した硬質スレ
ート板を3日間、3.5%の食塩を含む水中に浸漬した。
水から引き上げたら直ぐに、表面を乾いた布で拭い、直
ちに次の配合物を70g/m2になるように塗布し、一夜放
置して硬化させた。
イソシアナートエチルメタクリレート 30重量部 不飽和シラン化合物(A)(製造例1) 70重量部 過酸化ベンゾイル(50%粉末) 3重量部 ジメチルアニリン 0.2重量部 次いで、エポキシ樹脂パテとして、次の配合物を厚さ1
mmになるように塗布し、48時間、23〜25℃の室温
で硬化させた。
エポキシ樹脂(エポキシ当量187) 100重量部 エポメート#C−001(味の素(株)販売) 70重量部 硫酸バリウム 100重量部 タルク 100重量部 エロジル 5重量部 エルコメーターによる引張り接着テストでは、接着強度
は25〜35kgに達し、基板のスレートが約1mm程度ド
ーリーに付着してきており、スレート板も破壊した。
〔発明の効果〕
本発明によるプライマーは、ウレタン結合を有する不飽
和シラン化合物単独および必要に応じて不飽和イソシア
ナート化合物から、主として構成されており、重合性単
量体も含有するので、気孔やひび割れのあるコンクリー
トや、経年変化で表面が劣化したコンクリートにも良く
浸透し硬化し、さらに表面が濡れているコンクリートに
も良く密着して、水分やガスの侵入を防止する塗膜を形
成する。またこのプライマーは上塗り塗料との密着性も
良好なので、この上に所望の上塗りを施すことができ、
コンクリート構造物の劣化防止、美観の維持に役立つも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、エルコメーターによる引張り接着試験におけ
る、引張り前の様子を示すものである。 第2図は、エルコメーターによる引張り接着試験におけ
る、引張り後の状況を示すものである。 両図において、1はコンクリート基部、2はプライマー
がコンクリートに浸透して硬化した部分、3はエルコメ
ーターである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式 〔但し、R1は水素またはメチル基、R2およびR3は炭素数
    2〜4のアルキレン基、Xは炭素数1〜4のアルコキシ
    基である〕 で表される不飽和シラン化合物100重量部、および (C)硬化剤 0.2〜5重量部、を配合してなるプライ
    マー。
  2. 【請求項2】(A)一般式 〔但し、R1は水素またはメチル基、R2およびR3は炭素数
    2〜4のアルキレン基、Xは炭素数1〜4のアルコキシ
    基である〕 で表される不飽和シラン化合物、および (B)分子中に(メタ)アクリロイル基とイソシアナー
    ト基を有する不飽和イソシアナート、からなる混合物
    100重量部 〔但し、(A):(B)の比は5〜95:95〜5(重
    量%)〕 ならびに (C)硬化剤 0.2〜5重量部、を配合してなるプライ
    マー。
  3. 【請求項3】硬化剤として有機過酸化物を配合すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項のプラ
    イマー。
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