JPH06507811A - 万能モード血管カテーテルシステム - Google Patents
万能モード血管カテーテルシステムInfo
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
万能モード血管カテーテルシステム
光皿Ω技術分野
本発明は、使用時のガイドワイヤーおよびカテーテルの迅速な交換に特に適した
血管カテーテル(血管形成カテーテルなど)に関する。
穴型の茸景
経皮経管冠動脈形成術(PTCA)は、狭窄・閉塞した冠状動脈の血管再生を目
的としたバイパス手術に代わる主要な手段となってきている。経管血管形成術麻
酔や胸壁切開、体外潅流、輸血などは必要ない。患者にとって、経皮冠動脈形成
術は体内にさほど深く入り込まれずに傷も少なくてすむというだけではなく、血
管形成術を受ける患者の入院期間や術後回復期間は短いため経済的にも安くす(
バルーンは陰圧によって完全に脱気状態にある)を挿管する。ガイドワイヤー置
決めし、X線透視装置による観察下、閉塞部位の動脈硬化血栓を除去し得る圧め
られた時点で、誘導カテーテル、(バルーンを陰圧で完全に脱気した)バルーン
カテーテル、ガイドワイヤーを患者の動脈から抜去し、処置は成功に終わる。
経皮血管形成術で使用するバルーンの寸法および直径は、拡張させる動脈の閉塞
部位の大きさおよび自然な状態での直径とほぼ一致させておくべきである。自然
な状態での動脈よりもバルーンの寸法および直径の方が小さいとバルーン血管形
成術を施術しても結果は最適以下となり、これより大きいバルーンを使用して二
次拡張を行わなければならない。一方、自然な状態での動脈に比してバルーンの
方が大きすぎる場合には動脈壁損傷による合併症を生む可能性もある。
血管形成術の施術にあたって、まずガイドワイヤーを所望の位置まで導入し、続
いて血管形成カテーテルをガイドワイヤー上に挿管する。時には処置中にガイド
ワイヤーやバルーンカテーテルの入れ換え(すなわち交換)が必要になることも
ある。
例えば、バルーンが合わないような場合には疾患部位を適宜拡張するためにカテ
ーテルを抜去し、これより大きいバルーンの付いたカテーテルと交換しなければ
ならない。従来のワイヤーを用いたカテーテルを使用すると、カテーテルシャフ
ト(筒)の全長に沿って端から端までルーメン(空隙)が延びてしまうので、カ
テーテルを抜去する前にまずガイドワイヤーの延長部分(例えば長さ145cm
)を患者の体外で使用している規定ガイドワイヤー(例えば長さ175cm)に
取り付けなければならない。このようにすることで、ガイドワイヤーの遠位端を
正しい位置に保持しながらカテーテルを抜去し、新しいカテーテルと交換するこ
とができる。通常、このようなカテーテル交換には2.3人の術者を特徴とする
特許第4.762.129号に記載のカテーテルは、実質的にカテーテルの遠位
端にのみ延在する短いガイドワイヤールーメンを備えることでガイドワイヤーや
交換用ガイドワイヤー(例えば長さ300cm)を延ばす必要性をなくしたもの
である。この種のカテーテルをここでは迅速交換カテーテルと呼ぶことにする。
このように、ガイドワイヤーはカテーテルの長さに沿った端から端まで殆どの部
分がカテーテルシャフトの外側にあり、遠位端部分でのみカテーテル内にある。
175cmの規定ガイドワイヤーを延ばさなくてもカテーテルを交換することが
でき、1.2人の術者がいれば交換を行える。しかしながらこのカテーテルには
ガイドワイヤーの交換が難しいという大きな欠点がある。臨床現場ではガイドワ
イヤーの交換が必要になることの方が多いのである。
イドワイヤー先端が破損したり、種類の異なるガイドワイヤーや患者の血管形成
を完全なものとするための再成形などが必要になる場合もある。このような周知
のワイヤを用いたカテーテルでガイドワイヤーを交換する手順は簡単である。し
かしながら米国特許第4.762.129号の迅速交換型のカテーテルでガイド
ワイヤーを交換するためには、ガイドワイヤーと血管形成カテーテルの両方を全
て抜去してから再挿入しなければならない。したがって、迅速交換カテーテルの
優れた利点の本来の目的が意味のないものとなっている。
迅速交換カテーテルの他の欠点は逆流である。目的の血管を選択したり疾患部位
を横断したりするためにガイドワイヤーを操作する時には、チューヒイーポルス
ト(Tuehy−Borst)アダプタを緩めなければならない。アダプタを緩
めるということは、裏を返せば逆流が発生しやすくなるということである。
従って、カテーテルとガイドワイヤーの両方を迅速に交換できる血管形成カテー
テルへの需要がある。また、利用者が迅速交換とワイヤ上システムとの間で使用
モードを選択できるカテーテルも必要とされている。
位置するサイドポートと、を有するガイドワイヤールーメンと、近位側開口から
サイドポートまで延在し、ガイドワイヤールーメン内のガイドワイヤーをガイド
ワイヤールーメンの外壁を介してガイドワイヤールーメンから横方向に移動でき
るようにするガイドワイヤールーメンの外壁に備えられたガイドワイヤ抜去手段
と、を有する血管形成カテーテルが得られる。一実施態様において、サイドポー
トはバルーンに隣接してバルーンの近位側、好ましくはバルーンから約35cm
以内のところに位置する。ガイドワイヤー抜去手段の一実施態様はカテーテルシ
ャフトの外壁を貫通するスリットである。このスリットは、近位側開口からサイ
ドポートまでの連続したものであってもよいし、近位側開口からサイドポートま
でミシン目のような形で断続的に形成してもよい。他の実施態様において、ガイ
ドワイヤー抜去手段はガイドワイヤールーメンの壁の強度を落とした領域であり
、この領域を通してガイドワイヤーを抜去できるようにしである。本発明の一変
形例では、ガイドワイヤールーメンの内部と連通ずる第2のサイドポートを備え
る。
別の例では、ガイドワイヤールーメンの内部と連通し、サイドポートとバルーン
との間に位置する潅流開口を備える。さらに他の実施態様は、近位側開口にシャ
フト部分と側面部分とを有する「Y型」コネクタを含む。バルーン膨張ルーメン
はこのシャフト部分を通って延在し、ガイドワイヤーのガイドワイヤールーメン
への挿入は側面部分を介して行うこともできる。この場合、コネクタの少なくと
も一部分はカテーテルシャフトから取り外せるようにし、コネクタを通ってガイ
ドワイヤールーメン内まで延在するガイドワイヤーをガイドワイヤー抜去手段に
よって抜去できるようにしてお(。このコネクタは、長手方向に分割でき、少な
くともその一部分をカテーテルシャフトから取り外せるようにしておくとよい。
変形例として、コネクタは第1および第2の長手方向の側面をカテーテルシャフ
トの別々の側に有する2つの長手方向に分割可能な部分を有する。これらの部分
は第1の長手方向の側面でヒンジ結合されており、第2の長手方向の側面では分
割可能に結合されている。
本発明の他の実施態様によれば、近位端および遠位端を有し、カテーテルの遠位
端を含む部分は使用時に通常患者の体内にあり、近位端は通常は患者の体外すな
わち誘導カテーテルの外にあるカテーテルシャフトと、シャフトを通って延在し
、操作可能なガイドワイヤーを収容するガイドワイヤールーメンであって、外壁
と、シャフトの近位端にガイドワイヤーをルーメンに挿入するための近位側開口
とを有するガイドワイヤールーメンと、近位側開口からカテーテルの使用時には
通常患者の体内にくる点まで遠位方向に延在し、ガイドワイヤールーメン内のガ
イドワイヤーをガイドワイヤールーメンの外壁を介してガイドワイヤールーメン
から横方向に移動できるようにするガイドワイヤールーメンの外壁に形成された
手段と、を備える脈管内カテーテルが得られる。
ガイドワイヤー抜去手段は、完全に形成されているかまたは未完成状態のスリッ
トであってもよい。本カテーテルは、ガイドワイヤールーメンの外壁を貫通し、
カテーテルシャフトの側面を介したガイドワイヤーのルーメン内への通路となる
サイドポートであって、近位側開口より遠位側のカテーテルの使用時には通常は
患者の体内にくる位置に備えられたサイドポートを有すると好ましい。本カテー
テルの一実施態様において、ガイドワイヤー抜去手段はスリットであり、このス
リットは近位側開口からサイドポートまで連続したものである。また、ガイドワ
イヤー抜去手段はスリットであり、このスリットは近位側開口からサイドポート
までミシン目を形成する不連続なものである。さらに他の実施態様において、ガ
イドワイヤー抜去手段はガイドワイヤールーメンの壁の強度を落とした領域であ
り、この領域を通してガイドワイヤーを抜去できるようにしである。−変更例に
よれば、ガイドワイヤールーメンの内部と連通ずる第2のサイドポートをカテー
テルに備える。
本発明は、動物の体に使用するガイドワイヤー付きカテーテルであって、少なく
とも2本のルーメンが延在する近位端と遠位端とを有するカテーテルシャフトと
、カテーテルシャフトの近位端の少なくとも一部を囲み、少なくとも2本のアー
ムを有する「Y型」コネクタとを備え、一方のアームにはルーメンの一方への進
入路となるチャネルが形成され、他方のアームにはルーメンの他方への進入路と
なるチャネルが形成され、「Y型」コネクタは長手方向の線に沿って分割可能に
結合された少なくとも2つの割り部材を有し、これらの割り部材の分割時には「
Y型」コネクタはカテーテルシャフトの近位端部分を全く囲まない状態となるカ
テーテルを含む。他の実施態様において、割り部材の分割時、コネクタの一方の
アームからカテーテルシャフトのルーメン内に延在する細長い物体がコネクタの
取り外し時にルーメン内に残る形でコネクタを完全にカテーテルシャフトから取
り外せる。
また、本発明は、近位側開口から遠位側開口までガイドワイヤールーメンを通る
上述したようなガイドワイヤーを用意し、ガイドワイヤーの近位端を近位側開口
から外に延在させたままカテーテルを患者内に位置決めするステップと、ガイド
ワイヤーの近位端を保持し、カテーテル全体が患者の体外に出て、ガイドワイヤ
ーの一部がカテーテルの遠位端で露出するまでガイドワイヤー抜去手段によって
ガイドワイヤーを横方向に移動させてガイドワイヤールーメンの外に出すことで
患者からカテーテルを抜去しながら患者内でのガイドワイヤーの位置を維持する
ステップと、ガイドワイヤーの露出部分を保持してガイドワイヤーの近位端から
カテーテルを抜去するステップと、を含む血管形成術を必要とする処置時におけ
るカテーテル抜去方法も含む。本方法は、カテーテルの遠位側部分で、使用時に
患者の体内にくるカテーテル部分の端から端までガイドワイヤールーメン内にあ
るか、またはカテーテルの側面を通って外に延在し、カテーテルの遠位側部分よ
り近位側のカテーテルと平行に走るガイドワイヤールーメン内のガイドワイヤー
と共に他のカテーテルを挿入することも含む。
本発明は、近位端と遠位端とを有し、近位端から遠位側に延在する少なくとも第
1および第2の近位側開口を有するルーメンを有し、第1のルーメンはガイドワ
イヤーの収容に適応できる長手方向に延在するカテーテルシャフトを備え、ガイ
ドワイヤーの挿入用に第1のルーメンの内部と連通ずる第1のチャネルが形成さ
れた第1のコネクタであって、第1のチャネルを通して第1のルーメン内に長手
方向に延在するガイドワイヤーを横方向に移動させ、少なくとも第1のコネクタ
の近位端から始まる部分を通って第1のチャネルから外に出す手段を含むコネク
タをカテーテルの近位端に備えるガイドワイヤーを用いた多ルーメン血管カテー
テルも含む。一実施態様において、第1のコネクタを第1および第2の部分に分
割し、ガイドワイヤーを横方向に移動させて第]のコネクタを通って第1のチャ
ネルから外に出せるようにする。本カテーテルは、第2のルーメンの内部と連通
ずる第2のチャネルを形成した第2のコネクタをカテーテルの近位端に備えても
よい。第2のコネクタは、第1のコネクタより遠位側または近位側に位置しても
よい。一実施態様において、第1および第2のコネクタはrYJの形で互いに結
合される。カテーテルは、近位側開口から遠位側に延在し、第1のルーメン内の
ガイドワイヤーをガイドワイヤールーメンの外壁を通して第1のルーメンから横
方向に移動できるようにするガイドワイヤー抜去手段を第1のルーメンの外壁に
含んでもよい。ガイドワイヤー抜去手段には、スリットやガイドワイヤールーメ
ンの外壁の強度を落とした領域、取り外し可能な帯状片などを利用できる。スリ
ットは、近位側開口から使用時には通常は患者の体内に(る点まで連続したもの
であるか、または不連続(例えばミシン目)なものであればよい。ガイドワイヤ
ー抜去手段は第1のルーメンの壁の強度を落とした領域であって、この領域を介
してガイドワイヤーを抜去するものであってもよい。このカテーテルは、使用時
に通常は患者の体内に位置し、ガイドワイヤを挿入できるよう第1のルーメンの
外壁を介して延在するサイドポートを備えてもよい。また、カテーテルの遠位端
に位置し、第2のルーメンと連通して内部に流体を流せる血管形成バルーンをカ
テーテルに備えてもよい。
また、本発明は、近位端および遠位端を有し、カテーテルの遠位端を含む部分は
使用時に通常患者の体内にあり、近位端は通常は患者の体外すなわち誘導カテー
テルの外にあるカテーテルシャフトと、シャフトを通って延在し、操作可能なガ
イドワイヤーを収容するガイドワイヤールーメンであって、外壁と、シャフトの
近位端にガイドワイヤーをルーメンに挿入するための近位側開口とを有するガイ
ドワイヤールーメンと、近位側開口からカテーテルの使用時には通常患者の体内
に(る点まで遠位方向に延在し、ガイドワイヤールーメン内のガイドワイヤーを
ガイドワイヤールーメンの外壁を介してガイドワイヤールーメンから横方向に移
動できるようにするガイドワイヤールーメンの外壁に形成された手段と、を備え
る脈管内カテーテルを含む。請求項14に記載のカテーテルにおいて、ガイドワ
イヤー抜去手段はスリットである。カテーテルは、ガイドワイヤールーメンの外
壁を貫通し、カテーテルシャフトの側面を介したガイドワイヤーのルーメン内へ
の通路となるサイドポートであって、近位側開口より遠位側のカテーテルの使用
時には通常は患者の体内にくる位置に備えられたサイドポートを有してもよい。
上述したように、ガイドワイヤー抜去手段にはスリットを利用できる。このスリ
ットは近位側開口からサイドボートまで連続したものであってもよい。また、近
位側開口からサイドボートまでミシン目を形成する不連続なものであってもよい
。
さらに、上述したように、ガイドワイヤー抜去手段はガイドワイヤールーメンの
壁の強度を落とした領域であり、この領域を介してガイドワイヤーを抜去できる
ようにしである。ガイドワイヤールーメンの内部と連通ずる第2のサイドボート
をカテーテルに備える。近位側開口は、カテーテルの近位端よりも遠位側の点で
カテーテルの側面に形成されてもよい。このカテーテルは、カテーテルの近位端
にガイドワイヤールーメンと連通ずるガイドワイヤーアダプタを備え、カテーテ
ルの近位側部分でガイドワイヤーアダプタまたは近位側開口のいずれかを通して
ガイドワイヤールーメンにガイドワイヤーを挿入できるようにしてもよい。
本発明の他の実施態様は、カテーテルシャフトに連結でき、ガイドワイヤーを収
容してガイドワイヤをカテーテルシャフトに挿入できるチャネルが形成されたコ
ネクタ本体と、コネクタおよびカテーテルシャフト内の適所に配置されたガイド
ワイヤーを横方向に移動させてコネクタから外に出すことを可能にする手段とを
備えるカテーテル用ガイドワイヤーコネクタである。
可能にする手段は、コネクタに形成された長手方向に延在する溝を含んでもよい
。また、可能にする手段は、コネクタの長手方向に分断可能でコネクタから取り
外せる割り部材を備えてもよい。好ましくは、カテーテルの側壁に形成されたス
リットすなわちガイドワイヤー抜去手段は、ガイドワイヤーコネクタに対して近
位側に延在し、好ましくはカテーテルの極めて近位寄りの端から始まる。
本発明のさらに他の実施態様はガイドワイヤと共に医学的載皿処置に使用するカ
テーテルでありて、ガイドワイヤールーメンを備えるカテーテルシャフトを備え
、カテーテルは近位端と遠位端とを有し、ガイドワイヤールーメンの外壁を含み
、ガイドワイヤールーメンの外壁の一部を形成し、カテーテルの近位端から遠位
側に延在する長手方向に取り外し可能な帯状片であって、カテーテルから取り外
してガイドワイヤーの長手方向の位置を維持したままガイドワイヤールーメンか
らガイドワイヤーを横方向に取り外せるようにする部材を備えるガイドワイヤと
共に医学的載皿処置に使用するカテーテルである。このカテーテルでは、帯状片
は外壁の長手方向に延在する2か所の強度を落とした領域である。また、帯状片
は、カテーテルシャフトの他の部分とは別の材料で形成してもよい。カテーテル
は長手方向に延在する強化部材を含む帯状片を有してもよい。
本発明のさらに他の態様によれば、近位部分と遠位端とを有するカテーテルシャ
フトと、遠位端でシャフトに取り付けられた血管形成バルーンと、シャフトを通
って延在し、バルーンの内部と連通したバルーン膨張ルーメンと、シャフトおよ
びバルーンを通じて延在し、操作可能なガイドワイヤーを収容するガイドワイヤ
ールーメンであって、外壁を有し、カテーテルの使用時に通常は患者の体外にく
る点でルーメンにガイドワイヤーを挿入するための近位側開口と、ガイドワイヤ
ールーメンの側壁を介してガイドワイヤーをルーメンへに挿入するための通路と
なるサイドボートであって近位側開口より遠位側の使用時に通常は患者の体内に
くる点に位置するサイドポートと、を有するガイドワイヤールーメンと、近位側
開口からサイドポートまで延在し、ガイドワイヤールーメン内のガイドワイヤー
をガイドワイヤールーメンの外壁を介してガイドワイヤールーメンから横方向に
移動できるようにするガイドワイヤールーメンの外壁に備えられたガイドワイヤ
抜去手段と、を有する血管形成カテーテルが得られる。一実施態様において、サ
イドボートはバルーンに隣接してバルーンの近位側、好ましくはバルーンから約
35cm以内のところに位置する。ガイドワイヤー抜去手段の一実施態様はカテ
ーテルシャフトの外壁を貫通するスリットである。このスリットは、近位側開口
からサイドポートまでの連続したものであってもよいし、近位側開口からサイド
ポートまでミシン目のような形で断続的に形成してもよい。他の実施態様におい
て、ガイドワイヤー抜去手段はガイドワイヤールーメンの壁の強度を落とした領
域であり、この領域を介してガイドワイヤーを抜去できるようにしである。本発
明の一変形例では、ガイドワイヤールーメンの内部と連通ずる第2のサイドポー
トを備える。別の例では、ガイドワイヤールーメンの内部と連通し、サイドポー
トとバルーンとの間に位置する潅流開口を備える。さらに他の実施態様は、近位
側開口にシャフト部分と側面部分とを有する「Y型」コネクタを含む。バルーン
膨張ルーメンはこのシャフト部分を通って延在し、ガイドワイヤーのガイドワイ
ヤールーメンへの挿入は側面部分を介して行うこともできる。この場合、コネク
タの少なくとも一部分はカテーテルシャフトから取り外せるようにし、コネクタ
を通してガイドワイヤールーメン内まで延在するガイドワイヤーをガイドワイヤ
ー抜去手段によって抜去できるようにしておく。このコネクタは、長手方向に分
割でき、少なくともその一部分をカテーテルシャフトから取り外せるようにして
おくとよい。変形例として、コネクタは第1および第2の長手方向の側面をカテ
ーテルシャフトの別々の側に有する2つの長手方向に分割可能な部分を有する。
これらの部分は第1の長手方向の側面でヒンジ結合されており、第2の長手方向
の側面では分割可能に結合されている。
本発明の他の実施態様によれば、近位端および遠位端を有し、カテーテルの遠位
端を含む部分は使用時に通常患者の体内にあり、近位端は通常は患者の体外すな
わち誘導カテーテルの外にあるカテーテルシャフトと、シャフトを通って延在し
、操作可能なガイドワイヤーを収容するガイドワイヤールーメンであって、外壁
と、シャフトの近位端にガイドワイヤーをルーメンに挿入するための近位側開口
とを有するガイドワイヤールーメンと、近位側開口からカテーテルの使用時には
通常患者の体内にくる点まで遠位方向に延在し、ガイドワイヤールーメン内のガ
イドワイヤーをガイドワイヤールーメンの外壁を介してガイドワイヤールーメン
から横方向に移動できるようにするガイドワイヤールーメンの外壁に形成された
手段と、を備える脈管内カテーテルが得られる。
ガイドワイヤー抜去手段は、完全に形成されているかまたは未完成状態のスリッ
トであってもよい。本カテーテルは、ガイドワイヤールーメンの外壁を貫通し、
カテーテルシャフトの側面を介したガイドワイヤーのルーメン内への通路となる
サイドボートであって、近位側開口より遠位側のカテーテルの使用時には通常は
患者の体内にくる位置に備えられたサイドボートを有すると好ましい。本カテー
テルの一実施態様において、ガイドワイヤー抜去手段はスリットであり、このス
リットは近位側開口からサイドボートまで連続したものである。また、ガイドワ
イヤー抜去手段はスリットであり、このスリットは近位側開口からサイドボート
までミシン目を形成する不連続なものである。さらに他の実施態様において、ガ
イドワイヤー抜去手段はガイドワイヤールーメンの壁の強度を落とした領域であ
り、この領域を介してガイドワイヤーを抜去できるようにしである。−変更例に
よれば、ガイドワイヤールーメンの内部と連通ずる第2のサイドポート(潅流ボ
ートなど)をカテーテルに備える。
本発明は、動物の体に使用するガイドワイヤー付きカテーテルであって、少なく
とも2本のルーメンが延在する近位端と遠位端とを有するカテーテルシャフトと
、カテーテルシャフトの近位端の少なくとも一部を囲み、少なくとも2本のアー
ムを有する「Y型」コネクタとを備え、一方のアームにはルーメンの一方への進
入路となるチャネルが形成され、他方のアームにはルーメンの他方への進入路と
なるチャネルが形成され、「Y型」コネクタは長手方向の線に沿って分割可能に
結合された少な(とも2つの割り部材を有し、これらの割り部材の分割時には「
Y型」コネクタはカテーテルシャフトの近位端部分を全く囲まない状態となるカ
テーテルを含む。他の実施態様において、割り部材の分割時、コネクタの一方の
アームからカテーテルシャフトのルーメン内に延在する細長い物体がコネクタの
取り外し時にルーメン内に残る形でコネクタを完全にカテーテルシャフトから取
り外せる。
また、本発明は、近位側開口から遠位側開口までガイドワイヤールーメンを通る
上述したようなカテーテルを用意し、ガイドワイヤーの近位端を近位側開口から
外に延在させたままカテーテルを患者内に位置決めするステップと、ガイドワイ
ヤーの近位端を保持し、カテーテル全体が患者の体外に出て、ガイドワイヤーの
一部がカテーテルの遠位端で露出するまでガイドワイヤー抜去手段によってガイ
ドワイヤーを横方向に移動させてガイドワイヤールーメンの外に出すことで患者
からカテーテルを抜去しながら患者内でのガイドワイヤーの位置を維持するステ
ップと、ガイドワイヤーの露出部分を保持してガイドワイヤーの近位端からカテ
ーテルを抜去するステップと、を含む血管形成術を必要とする処置時におけるカ
テーテル抜去方法も含む。本方法は、カテーテルの遠位側部分で、使用時に患者
の体内にくるカテーテル部分の端から端までガイドワイヤールーメン内にあるか
、またはカテーテルの側面を介して外に延在し、カテーテルの遠位側部分より近
位側のカテーテルと平行に走るガイドワイヤールーメン内のガイドワイヤーと共
に他のカテーテルを挿入することも含む。
本発明の他の実施態様は、近位端および遠位端を有し、第1および第2のルーメ
ンを備え、第1のルーメンは外壁を有し第1のルーメンを通して延在するガイド
ワイヤーを収容できるカテーテルシャフトと、カテーテルの近位端に取り付けら
れて第1のルーメンと連通し、第1のルーメンへガイドワイヤーを挿入できるガ
イドワイヤーコネクタと、ガイドワイヤーの長手方向の位置を患者内に維持した
まま第1のルーメンの外壁を介してガイドワイヤーを横方向に抜去できるように
する手段と、備える血管用カテーテルを含む。一実施態様において、ガイドワイ
ヤーコネクタは少なくとも一部がカテーテルシャフトから取り外せる。また、ガ
イドワイヤーコネクタの一部はカテーテルシャフトの近位端およびガイドワイヤ
ーの近位端から長手方向に取り外すことができる。任意に、ガイドワイヤーコネ
クタの他の部分をカテーテルシャフト上に残したまま、ガイドワイヤーコネクタ
からガイドワイヤールーメンの外壁を介して横方向にガイドワイヤーを抜去して
もよい。
回国の交単り説明
図1は、本発明によるカテーテルの一部省略平面図である。
図IAは、図1に示すカテーテルの線A−Aで切った横断面図である。
図IBは、図1に示すカテーテルの線B−Bで切った横断面図である。
図ICは、ガイドワイヤー抜去手段の開口部分であること以外は図1に示すカテ
ーテルの横断面を示す図IBと類似の図である。
図2は、図1のカテーテルのカテーテルシャフトの近位側開口を囲んでいる部分
を示す部分図であり、ガイドワイヤー抜去手段の一変形例について説明するため
の図である。
図3は図1に示すカテーテルの線3−3で切った長手方向断面図であり、適所に
配置されたガイドワイヤーとガイドワイヤー抜去手段の機能とについて説明する
ための図である。
図4は図1に示すカテーテルの線B−Bで切った断面部分斜視図であり、ガイド
ワイヤー抜去手段の他の変形例について説明するための図である。
図5は図3と同様の長手方向断面図であり、ガイドワイヤーのガイドワイヤー抜
去手段から外に出る横方向の動きを説明するための図である。
図6は、本発明のカテーテルの一実施例による近位端の一部省略長手方向断面図
である。
図7は、カテーテルシャフトの近位端にある着脱自在の「Y型」コネクタを示す
斜視図である。
図8は、図7に示す「Y型」コネクタの係止機構を詳細に示す斜視図である。
図9は、図7の線9−9で切った横断面図である。
図10は、図7に示す「Y型」コネクタの係止機構を詳細に示す斜視図である。
図11は図9と同様の拡大横断面図であり、カテーテルシャフトからの「Y型」
コネクタの取り外しについて説明するための図である。
図12は、「Y型」コネクタを取り外した後のカテーテルシャフトの遠位端を示
す斜視図であり、密閉部材について説明するための図である。
図13は、図7に示す着脱自在「Y型」コネクタの線13−13で切った長手方
向断面図である。
図14は、図7に示すカテーテル全体の線13−13で切った長手方向断面図で
ある。
図15は、ガイドワイヤーをガイドワイヤールーメン内の適所に配置した状態で
示した以外は図14と同様の図である。
図16は、本発明のカテーテルの他の実施例を示す一部省略側面図である。
図17は、図16に示すカテーテルの線17−17で切った長手方向断面図であ
る。
図18は、取り外し可能な切り離し部分を点線で示した以外は図17と同様の図
である。
図19は図18と同様の図であり、切り離し式「Y型」コネクタを介して横方向
にガイドワイヤを抜去する様子を示している。
図20は図19と同様の図であり、ガイドワイヤールーメンの側壁を介してガイ
ドワイヤーを抜去する様子を示している。
図21は、本発明による切り離し式「Y型」コネクタの拡大図である。
図22は、図21の線22−22で切った断面図である。
図23は、図21の線23−23で切った断面図である。
図24は、図21の線24−24で切った断面図である。
図25は、図21の線25−25で切った断面図である。
図26は、「Y型」コネクタの切り離し部分を「Y型」コネクタの残りの部分と
共に組み立てた状態で示した以外は図21と同様の図である。
図27は、図26の線27−27で切った断面図である。
図28は、「Y型」コネクタの切り離し部分を取り外し、点線で示しである以外
は図27と同様の図である。
図29は、カテーテルの一実施例を示す部分横断面図であり、取り外し可能な長
手方向帯状片について説明するための図である。
図30は図29と同様の図であり、別の取り外し可能な帯状片について説明する
ための図である。
図31は図29と同様の図であり、さらに他の形の取り外し可能な帯状片につい
て説明するだめの図である。
図32はサイドポートの一実施例を示す拡大図である。
図33はサイドポートの他の実施例を示す拡大図である。
発■塁詳栂ム説明
本発明によるカテーテルの基本的な実施例を図1に示す。カテーテル10は、近
位端14から遠位端16まで延在するカテーテルシャフト12を備える。図IB
から良く分かるように、カテーテルシャフト12は、このカテーテルシャフト1
2を通って延在するガイドワイヤールーメン20およびバルーン膨張ルーメン2
2を有する。
カテーテル10は、その遠位端16に血管形成バルーン24を有する。カテーテ
ルシャフト12の近位端には、バルーンルーメン22との間で流体を移動できる
ような状態でバルーン膨張コネクタ26が備えられている。バルーン膨張コネク
タ26の近位端に流入した流体は、バルーンルーメン22を介してバルーン24
の内部まで流れ、血管形成術の施術中にバルーン24を膨張させたり脱気したり
する。バルーン膨張ルーメン22はバルーン24の内部までで途切れている。
バルーン膨張ルーメン22の反対側の端はバルーン膨張コネクタ26の内部で終
わっている。
ガイドワイヤールーメン20は操作可能なガイドワイヤーを収容でき、外壁30
(図IBに示す)を有する。
近位側開口32はガイドワイヤールーメン20の外壁30を貫通して形成されて
いる。この近位側開口32は、カテーテルシャフト12の近位側部分の近位端1
4にかなり近く、血管形成術(またはその他の脈管処置)の施術時には通常は患
者の体外にくる位置にある。代表的な形として、近位側開口32はカテーテル1
0の近位端14から60cm以内、好ましくは40cm以内、さらに好ましくは
30cm以内にある。
バルーン24は、周知の血管形成バルーン製造技術に準じて作製したものである
。好ましくは、バルーンはカテーテルシャフト12の遠位端16から吹込むか、
またはカテーテルシャフト12の遠位端16に接着した別の材料片で吹込んだり
形成したりしておく。バルーン24は、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレンテレフタレートなどの比較的非弾性材料で成型するとよ
い。
カテーテルシャフト12には、ガイドワイヤールーメン20の外壁30を貫通し
て延在するサイドポート34も設けられている。サイドポート34は近位側開口
32よりも遠位側に位置しており、血管形成術の施術用にカテーテルを適所に挿
入した場合に通常は患者の体内にあたる部分にある。好ましくは、サイドポート
34はバルーン24よりも近位側でバルーン24から80cm以内、好ましくは
60cm以内、さらに好ましくは40cm以内のところに位置する。
本発明によるカテーテル10には、ガイドワイヤールーメン内のガイドワイヤー
をガイドワイヤールーメンの外壁30を介してガイドワイヤールーメン20から
抜去するための手段が備えられている。カテーテルシャフト12またはガイドワ
イヤーが長手方向すなわちシャフト方向に延在しているとすれば、ガイドワイヤ
ールーメン20からガイドワイヤーを抜去する際の動きはガイドワイヤーの横向
きで半径方向、すなわち横方向の動きとみなすことができる。ガイドワイヤー抜
去手段40は、ガイドワイヤールーメン20の外壁30を貫通するスリットの形
成に向いており、このスリットを介してガイドワイヤールーメン20内からガイ
ドワイヤーを抜去するようにしてもよい。ガイドワイヤー抜去手段40は、ガイ
ドワイヤールーメン20の外壁30を完全に貫通して形成された実際のスリット
であってもよいし、または図IBにおいて示す強度を落とした領域のような未完
成のスリットであってもよい。ガイドワイヤー抜去手段40は、ある特定部分に
おいてのみガイドワイヤールーメン20の外壁を完全に貫通して切り込むことが
可能である。その他の部分については、少なくとも部分的に何ら手を加えずにお
き、ミシン目のような形とする。この部分はカテーテルシャフト12の他の部分
とは別の材料で形成してもよい。さらにはガイドワイヤールーメン20の外壁3
0の隣接部分とも別の材料で形成してもよい。カテーテルの使用時に通常は患者
の体外にくる部分では(スリットを通っての逆流を防止して)未完成状態とし、
カテーテルの使用時に通常は患者の体内にくる部分には完全なスリットを形成す
るなど、完全に形成したスリットと強度を落とした領域すなわち未完成状態のス
リットとの組み合わせとしてもよい。
未完成状態のスリットのみを形成することの利点の1つに、処置を施している間
のガイドワイヤー抜去手段40からの逆流を防止できるということがある。しか
しながら、ガイドワイヤー抜去手段40の使用時に誘導カテーテルの外にくる部
分にのみ未完成状態のスリットを適用してもよい。患者の体外で誘導カテーテル
の外のガイドワイヤー抜去手段40の他の部分には、逆流の問題を生じずに完全
なスリットやミシン目のようなスリットを形成することができる。
図2において示されるように、ガイドワイヤー抜去手段40は、近位側開口32
から遠位側に向けて延在する一対の切込み線44.46に規定される取り外し可
能な引裂帯状片42を備えてもよい。
ガイドワイヤー抜去手段40は、近位側開口32からカテーテルシャフト12の
長さ方向に沿って血管形成術の施術時にカテーテル10を適所に挿入した場合に
通常は患者の体内にくる位置まで延在している。このように、ガイドワイヤー抜
去手段40は、カテーテル10を適所に配置した時に通常は患者の体外で誘導カ
テーテルの外にくる位置で始まり、この配置で通常は患者の体内にくる位置まで
延在している。別の見方をすれば、ガイドワイヤー抜去手段は遠位側に少なくと
も40cm、好ましくは少な(とも60〜70cm、さらに好ましくは少なくと
も80,90〜100cm延在しているとも言える。
ガイドワイヤー抜去手段40はサイドポート34に向けて遠位側に延在すると好
ましく、本実施例ではサイドポート34よりもさらに遠位側に延在している。
ガイドワイヤー抜去手段40は好ましくはバルーン24よりも近位側までで途切
れ、バルーン24のすぐ横かバルーン24よりも近位側5cm、Locmまたは
もう少し近位側までとする。
ガイドワイヤー抜去手段40の使用前にこれをスリット状態にせずにおく場合、
使用後には図ICに示すようなスリットすなわち開口となる。
本発明によるカテーテル10の使用について図3を参照して説明する。この長手
方向の断面図において、カテーテル10はガイドワイヤールーメン20内にガイ
ドワイヤー50を適宜配置した状態で示されている。ガイドワイヤー50の近位
側部分はカテーテル10の外に出ている。ガイドワイヤー50は近位側開口32
を通過してガイドワイヤールーメン20内に入り、近位側開口32から遠位側に
延在するカテーテルシャフト12に沿ってガイドワイヤールーメン20内に位置
する。ガイドワイヤー50の遠位端はカテーテルシャフト12の遠位端16から
外に延在している。
ガイドワイヤを半径方向すなわち横方向に移動させてガイドワイヤールーメン2
0から抜去しようとすると、ガイドワイヤー抜去手段40はガイドワイヤールー
メン20の外壁30にスリットすなわち開口を形成し、この開口を介してガイド
ワイヤー50をガイドワイヤールーメン20から抜去することができる。このス
リットすなわち開口は、完全に形成したものでなくても、外壁30の強度を落と
した領域を引裂くすなわち破るか、または(図2に示すような)取り外し可能な
帯状片を引裂くことで、ガイドワイヤールーメン20の外壁30を完全に切り込
んで完全な形となる。好ましい実施例において、ガイドワイヤー抜去手段40は
、ガイドワイヤー抜去手段40を介してガイドワイヤー50を抜去した時にのみ
完全に開く強度を落とした領域である。一実施例において、ガイドワイヤー50
はガイドワイヤールーメン20の外壁30を介して簡単に引っ張ることができる
。また、図4に示すように、ガイドワイヤー抜去手段に収まったフィラメント5
2をカテーテルシャフト12に備えてもよい。フィラメント52は、ガイドワイ
ヤー抜去手段の長さ方向に沿って延在する連続したファイバーまたは撚糸で、少
なくともガイドワイヤールーメン20の外壁30の一部に埋設された状態にある
。フィラメント52を外側に引っ張ると、ガイドワイヤールーメン20の外壁3
0が引き裂かれてスリットとなる。
図3において、ガイドワイヤー抜去手段40によって最初にガイドワイヤー50
を抜去する最初の状態を点線で示す。同図において、点線で示されたガイドワイ
ヤー50は、近位側開口32よりも遠位側の点でガイドワイヤー20の外壁30
を貫通して延在した状態で示されている。
図5において示すように、外壁30を貫通してサイドポート32の部分までガイ
ドワイヤー50を抜去するまでガイドワイヤールーメン20の外壁30を介して
点線で示すガイドワイヤー50を引っ張る。もちろん、本発明によればガイドワ
イヤー50はサイドポート34よりも近位側または遠位側の点まで外壁30を介
して抜去できることは理解できよう。しかしながら、好ましい実施例においてガ
イドワイヤールーメン20外への横方向の抜去はサイドポート34の部分までと
する。
外壁30を介してのガイドワイヤー50の抜去は、ガイドワイヤー50を長手方
向すなわちシャフト方向には移動させずに行われることに注意されたい。このた
め、図3において、ガイドワイヤー50の遠位側先端は図5に示すものと全く同
じ位置にある。しかしながら、図5において、ガイドワイヤーはガイドワイヤー
抜去手段によってカテーテルシャフト12の長さ方向に沿って横方向に抜去でき
る。本発明の最も簡単な実施例において、近位側開口32とサイドポート34、
近位側開口32よりも遠位側から少なくともサイドポート34までかそれ以上延
在するガイドワイヤー抜去手段40をガイドワイヤールーメン20に備えればよ
い。
しかしながら本発明をより一層凝った形としてもよい。このような実施例では、
ガイドワイヤールーメン20の外壁を貫通して遠位側の側部開口54を備え、サ
イドポート34よりも遠位側の点におけるガイドワイヤールーメン20への進入
路とする。遠位側の側部間054は通常の使用時には開けておくこともできるが
、遠位側の側部開口54は好ましくは図3および図5に示すように取り外し可能
な当て部材56で覆っておく。取り外し可能な当て部材56は、好ましくは金属
箔やマイラー、アルミ化または金属化したマイラーやその他の適した材料などで
作り、接着剤で適宜保持しておく。取り外し可能な当て部材56をカテーテルシ
ャフト12から取り外して遠位側の側部開口を開き、遠位側の側部開口を介した
ガイドワイヤー50の延在を可能にしたり遠位側の側部開口54を潅流開口とし
て使用できるようにする。本発明の一実施例において、ガイドワイヤー抜去手段
40は開口54の遠位側まで遠位方向に延在する。
ガイドワイヤールーメン20の近位側開口32よりも近位側に位置する部分は好
ましくは閉じておき、図3および図5に示すように適宜形成したポリマー材料な
どの充填剤60を充填しておくか、またはガイドワイヤールーメン20に防水状
態で探り針を挿入しておく。
本発明の他の実施例において、図1に示すカテーテルを図6に示すように近位端
で部分的に変更する。具体的には、このカテーテルは、カテーテルシャフトの近
位端14にバルーン膨張コネクタ26を有する周知の「Y型」コネクタ62を備
え、「Y型」の2か所の「分岐部分」にガイドワイヤーコネクタ64を備えてい
る。ガイドワイヤールーメン20は、カテーテルシャフト10の近位端14から
ガイドワイヤーコネクタ64および「Y型」コネクタ62を介して延在し、カテ
ーテルシャフト12でも遠位側に延在している。
近位側開口32は「Y型」コネクタよりも遠位側に位置している。カテーテル1
0には、シャフト方向に移動して近位側開口32を閉じたり開けたりできる摺動
式カバー66が備えられている。摺動式カバー66は好ましくはカテーテルシャ
フト12を包囲する環状スリーブで、カテーテルシャフト12に対してシャフト
方向に可動のものである。摺動式カバー66は好ましくは軟質の密閉材料70(
例えば撓み性の独立気泡ポリマーフオームやシリコンエラストマー、その他の適
当な材料など)を内面に有し、カテーテルシャフト12に対して密閉できるよう
にする。通常、摺動式カバー66は近位側開口32を覆っており、近位側開口3
2を閉じて密封している。
他の実施例において、摺動式カバー66の代わりに近位側開口32の使用時まで
これを閉じておく取り外し可能な当て部材56のような取り外し可能なカバー(
図示せず)を使用してもよい。
通常の使用時には、ガイドワイヤー50はガイドワイヤーコネクタ64、「Y型
」コネクタ62の片側と、ガイドワイヤールーメン20の内側を介して遠位側に
延在し、近位側開口32を通過してカテーテル10の遠位端16から外に出る。
必要ならば(後により詳細に説明する)、摺動式カバー66やその他の近位側開
口32を密閉するカバーを取り外し、カテーテル10を患者体内の適所に維持し
たままガイドワイヤー50を近位側方向でガイドワイヤーコネクタ64から抜去
した上で、ガイドワイヤー50を近位側開口32から所望の位置まで挿入するこ
ともできる。その後、後述するようにガイドワイヤールーメン20の外壁30を
介してガイドワイヤー50を抜去する。カテーテルシャフト12の外壁30を介
してガイドワイヤー50を抜去することで、カテーテルをワイヤーを用いたカテ
ーテルからガイドワイヤー50を延長せずに患者から抜去できる迅速交換カテー
テルに変えることができる。
図6に示す実施例において、通常は周知のガイドワイヤーコネクタ64を使用し
ているので、ガイドワイヤー50を操作している時以外はTuehy−Bors
tアダプタ(図示せず)を締めておけば使用時の逆流を防止できる。これは図1
に示すある程度の逆流が見込まれる実施例とは対称的なものである。
本発明のさらに他の実施例では、図7〜13に示すように着脱自在の「Y型」コ
ネクタ80を備えることで図6を参照して説明したガイドワイヤーの抜去および
再挿入をなくしている。
図7に示す着脱自在「Y型」コネクタの実施例には、シャフト方向に分割可能な
「Y型」コネクタ80が備えられている。「Y型」コネクタ80は好ましくは比
較的硬い熱可塑性材料で成形し、カテーテルシャフトと同心でカテーテルシャフ
トの周囲に嵌まるようにしておく。「Y型」コネクタ80は、カテーテルシャフ
ト12のシャフトすなわち長手方向に延在する線に沿って結合された2(または
これ以上)個の断片からなる。図示の実施例では、着脱自在の「Y型」コネクタ
はシャフト部分82を有し、この中をバルーンルーメン22(と、好ましくはカ
テーテルシャフト12)が通っている。着脱自在の「Y型」コネクタ80は、着
脱自在の「Y型」コネクタ80のシャフト部分82から外方向の角度で近位側に
延在するガイドワイヤーコネクタ64を有する。
着脱自在の「Y型」コネクタ80のガイドワイヤーコネクタ64は円筒形をして
おり、その中を貫通するガイドワイヤー孔84を有する。ガイドワイヤー孔84
は、図13において最も良く示されるように近位側開口32を介してガイドワイ
ヤールーメン20と連通している。
着脱自在の「Y型」コネクタ80は、好ましくは第1の割り部材86と第2の割
り部材90とからなる。第1の割り部材86および第2の割り部材90の各々は
、「Y型」コネクタ80の各割り部材86.90の端から端までシャフト方向に
延在する半円形の凹部92.94を有する。半円形の凹部92.94は図11に
最も良く示されている。第1および第2の割り部材86.90を結合すると、半
円形の凹部92.94は一緒になって円筒形の凹部となり、この中をカテーテル
シャフト12が延在する形となる。
第1および第2の割り部材86.90をカテーテルシャフト12上で合わせる場
合、これらの割り部材はカテーテルシャフト12の対向する両側で第1の端部9
6と第2の端部100部分で結合される。各割り部材86.90の第1および第
2の端部96.100は、カテーテルシャフト12のシャフトと平行にシャフト
方向に延在する。
本発明の好ましい実施例において、第1および第2の割り部材86.90の第1
の端部96は、ヒンジ102によって結合されている。好ましくは、ヒンジ10
2は「ライブ」ヒンジすなわち着脱自在の「Y型」コネクタ80を形成するポリ
マー材料の肉薄部分からなるヒンジとする。好ましい実施例において、ヒンジ1
02は第1の端部96の端から端までシャフト方向に沿って延在する。
第1および第2の割り部材86.9oの第2の端部100は、適当な接続機構に
よって分割可能に結合されている。図示の機構は考えられる機構の一例にすぎな
い。図示の機構において、第1および第2の割り部材86.90の第2の端10
0は各々第2の端部100の端から端まで走っている半径方向延在タブ104を
有する。タブ104の半径方向の端部外側には縁106が形成されているため、
第1および第2の割り部材86.90を第2の端部100で嵌合すると、縁10
6は第1および第2の割り部材86.90上で各々反対方向に延在し、図9に示
すように半径方向断面で丁字形を形成する。
端部コネクタ110を備え、第1および第2の割り部材86.90の第2の端部
100を一緒に保持する。端部コネクタ110は好ましくは第2の端部100の
端から端まで延在し、内部に形成されたrTJチャネルによって第1および第2
の割り部材86.90の第2の端部100のタブ104および縁106を係止す
る。このように、第1および第2の割り部材86.90の第1第2の端部100
の互いに結合した第2の端部のrTJは、端部コネクタ110の“rTJチャネ
ル内を摺動できるようになっている。コネクタ110を第2の端部のrTJ部分
に配置したら、適当な機構を使用してコネクタを適所に係止する。一実施例とし
て、コネクタの第1の端112は永久的に閉じておき、端部コネクタ110の一
方向への移動を防止する。端部コネクタ110の第2の端114は、図7および
図8に示すような切り離し端116としておけばよい。切り離し端116は、端
部コネクタ110から半径方向に切り離せるような形でコネクタ110の他の部
分に糊付けまたは接続しておく。これは図7において矢印120で示すように切
り離し端116を揺らすことで達成できる。切り離し端116を図8に示すよう
な形に取り外したら、端部コネクタ110が着脱自在の「Y型」コネクタ80の
他の部分から外れるまでコネクタ110を矢印122で示す方向にシャフト方向
に移動させる。
着脱自在の「Y型」コネクタ80に端部コネクタ110を係止するための他の方
法として、図10に示すような係止ピンの使用が考えられる。係止ピンは、第1
および第2の割り部材86.90の第2の端部100および端部コネクタ110
を貫通して延在し、端部コネクタ100を適所に保持する。ピン124を外すと
、端部コネクタ110も取り外すことができる。
図10に示したピンは環状であるが、この他、適当な形のピンや係止装置を使用
してもよい。
端部コネクタ110の取り外し後、図11に示すように第2の端部100を互い
に枢支的に離して第1および第2の割り部材86.90をカテーテルシャフト1
2から取り外し、着脱自在の「Y型」コネクタ80をガイドワイヤー50の近位
端から近位側に摺動させる。
本発明の好ましい実施例では、図12に示すようにカテーテルシャフト12の周
囲にシール126を備える。シール126は、着脱自在の「Y型」コネクタ80
とカテーテルシャフト12との間での漏れを防止するものであり、好ましくはエ
ラストマー材料や独立気泡フオームなどのポリマー材料を環状に形成してなる。
シール126には好ましくは指標機構130を備え、カテーテルシャフト12に
対する「Y型」コネクタ80の回転方向すなわち長手方向の動きを防止する。図
示の実施例では、指標機構130は外側に延在するタブである。しかしながら、
指標機構130は溝や凹部、縁などであってもよい。図11および12に示す外
側に延在する指標機構130は、着脱自在の「Y型」コネクタ80のシャフト部
分82上の指標ソケット132と協働できる。
着脱自在の「Y型」コネクタを使用することについて、図14および図15を参
照してさらに説明する。「Y型」コネクタ80のない状態のカテーテル10を図
14に示す。図15に示されるように、ガイドワイヤーアダプタ64を介して近
位側開口32にガイドワイヤー50を挿入する。ガイドワイヤー50はカテーテ
ルシャフト12の端から端まで延在し、カテーテル10の遠位端16から外に出
る。
着脱自在の「Y型」コネクタ80をカテーテルシャフト12から外すと、カテー
テル10は図3に示すような状態になり、ガイドワイヤー50を図3および図5
に示して上述したようにガイドワイヤールーメン20の外壁30を貫通して横方
向に抜去される。
着脱自在の「Y型」コネクタ80の好ましい実施例について説明してきたが、「
Y型」コネクタの一部(帯状片など)のみをカテーテルシャフト12から取り外
す形の同様の着脱自在の「Y型」コネクタを使用してもよいことは理解できよう
。また、「Y型」コネクタは2個以上の断片から形成されてもよいし、別のラッ
チや係止機構を利用して取り外しが必要になるまで着脱自在の「Y型」コネクタ
を一緒に保持してもよい。さらに、同等の機能を有する他の機械的機構を上述し
た要素の代わりに使用してもよい。
他の「Y型」コネクタを有する本発明によるカテーテルを図16および図17に
示す。本発明のこの実施例を「万能モード」血管カテーテルと呼ぶ。
本発明のこの実施例において、カテーテル210は近位端214と遠位端216
とを有するカテーテルシャフト212を備える。カテーテルシャフト212は、
カテーテルシャフト212の端から端まで延在するガイドワイヤールーメン22
0およびバルーンルーメン222を有する。周知の血管形成バルーン224をカ
テーテルシャフト212の遠位端216に備える。バルーン224は、カテーテ
ルシャフト212の近位端214に位置するバルーン膨張コネクタ226を通し
て加圧流体を注入することで膨らむ。このような加圧流体はバルーン膨張コネク
タ226からバルーン224の内部と連通ずるバルーン膨張ルーメン222を通
して遠位側に流れる。
ガイドワイヤールーメン220は外壁230と近位側開口232とを有する。
また、カテーテル210にはガイドワイヤールーメン220の外壁230を貫通
する開口となるサイドボート234も形成されている。
サイドボート234は上述したサイドボート34に相当するものであり、ガイド
ワイヤーの挿入や抜去を行うためのものである。好ましくは、サイドボート23
4はこのサイドボート234を通るガイドワイヤーをガイドワイヤールーメン2
20を通って簡単に遠位方向に延在させられるが、ガイドワイヤールーメン22
0を通ってガイドワイヤーをサイドボート234から近位側に延在させることは
ないような形に形成する。サイドボート234の位置は、サイドボート34に関
して上述したような位置にする。
ガイドワイヤールーメン220は、近位側開口232がらバルーン234を通っ
てバルーン224よりも遠位側に位置する遠位側開口236まで、実質的にカテ
ーテルシャフト212の端から端まで延在する。
カテーテル210の近位端214に備えられているのは、ガイドワイヤールーメ
ン220への入り口となるガイドワイヤーコネクタ240である。ガイドワイヤ
ールーメン220の近位側開口232はガイドワイヤーコネクタ240を通って
延在するチャネルである。ガイドワイヤーコネクタ240は、バルーン膨張コネ
クタ226よりも近位側に位置しているとよいが、ガイドワイヤーコネクタ24
0をバルーン膨張コネクタ226よりも遠位側に備えることも可能である。
本発明の好ましい実施例において、ガイドワイヤーコネクタ240およびバルー
ン膨張コネクタ226は一体となって図17に示すような「Y型」コネクタ24
2となる。「Y型」コネクタ242の好ましい実施例において、ガイドワイヤー
コネクタ240およびバルーン膨張コネクタ226は互いに結合された成形ポリ
マー材料などの適当な材料からなるものである。例えば、ガイドワイヤーコネク
タ240はガイドワイヤールーメン220と共軸とし、バルーン膨張コネクタ2
26をバルーン膨張ルーメン220から一定角度で延在させる。このようにして
、コネクタ226および240を一緒にして「Y型」を形成する。
図18に示すように、万能モードカテーテル210の好ましい一実施例は、切り
離し片246を有する「Y型」コネクタ242を含む。切り離し片246は図1
8に点線で示しである。図示のように、「Y型」コネクタ242の切り離し片は
取り外され、ガイドワイヤールーメン220の外壁230がその長さ全体に亘っ
て露出している。切り離し片246は「Y型」コネクタの他の部分から完全に取
り外すこともできるし、コネクタの他の部分から単に枢支的に離れるだけの形に
ヒンジ止めしてもよい。
本発明による実施例のガイドワイヤールーメン220の外壁230は、ガイドワ
イヤー抜去手段250を備える。ガイドワイヤー抜去手段250は上述したガイ
ドワイヤー抜去手段40に相当する。図19に示すように、ガイドワイヤー25
2をガイドワイヤールーメン220内で適所に配置すると、切り離し片246は
ガイドワイヤーコネクタ240から取り外せるので、ガイドワイヤー252はガ
イドワイヤールーメン220の外壁230を貫通してガイドワイヤー抜去手段2
50を介して横方向に移動できる。(近位端214からガイドワイヤールーメン
220を通って延在するガイドワイヤー250を点線で示す:実線のガイドワイ
ヤー252は、ガイドワイヤールーメン220部分から横方向に抜去してガイド
ワイヤーコネクタ240および「Y型」コネクタ242から外に出た後のもので
ある。)
図20は、ガイドワイヤー抜去手段250によってガイドワイヤールーメン22
0の外壁230を介してガイドワイヤー252を横方向に抜去することについて
さらに説明するための図である。図20において、ガイドワイヤー252は図1
9に示すガイドワイヤーに相当する開始位置では点線で示されており、ガイドワ
イヤー252がサイドボート234を介して延在するまでガイドワイヤー抜去手
段250によって横方向に抜去した状態を実線で示す。ガイドワイヤー抜去手段
250によるガイドワイヤー252の抜去は、上述した方法と同じ方法で行うこ
とができる。
本発明のこの実施例における切り離しコネクタ242を図20〜図25において
より詳細に示す。
1m21は、「Y型」コネクタ242をバルーン膨張コネクタ226(図21で
は隠れている)とは反対側からみた斜視図である。1g21において、ガイドワ
イヤーコネクタ240は、ガイドワイヤーコネクタ240のバルーン膨張コネク
タ226と対向する側に取り外し可能な切り離し片246を備える。ガイドワイ
ヤーコネクタ240は好ましくは射出成形熱可塑性材料で形成する。好ましい実
施例において、ガイドワイヤーコネクタを「Y型」コネクタ242の他の部分と
一体に形成する。「Y型」コネクタ242の(カテーテルシャフト212とぶつ
かる)遠位端に応力緩和スリーブ254を備えるとよい。応力緩和スリーブ25
4は、可撓性ポリマー材料などで形成し、「Y型」コネクタ242から若干(例
えば1〜2cm)遠位側に延在する「Y型」コネクタ242の遠位端内の点から
カテーテルシャフトを囲み、カテーテルシャフト212の湾曲を防止するとよい
。
取り外し可能な切り離し片246は、ガイドワイヤールーメン220の外壁23
0の一部と重なると好ましい。例えば、半径方向断面で見ると、切り離し片24
6は弧の約5°から約180°である。図21に示す実施例では、切り離し片2
46は弧の約90°から120°でカテーテルシャフト212を囲んでいる。
長手方向に延在する切り離し片246は「Y型」コネクタ242の端から端まで
延在する形で示されているが、ガイドワイヤーおよび長手方向に延在する半径方
向に取り外し可能な部分を完全に包囲するシャフト方向に取り外し可能な近位側
部分(図27において破線rAJで示す)を有する「Y型」コネクタを使用して
もよいことは理解できよう。このような実施例とするためには、周囲の近位側部
分子AJをシャフト方向に取り外し、長手方向に延在するrBJ部分を半径方向
に取り外す。本実施例の他の形として、部分子BJは簡単に除去でき、溝が残り
、「Y型」コネクタからのガイドワイヤー252の横方向または半径方向の抜去
は、部分子AJをCrY型」コネクタ242の他の部分から緩め、ガイドワイヤ
ー252の近位端で摺動させて)取り外した後に行う。
切り離し片246は、「Y型」コネクタ242の他の部分を形成したものと同一
の材料で形成するとよい。これは「Y型」コネクタ242の他の部分とは別に成
形してもよいし、「Y型」コネクタを1つの切片として成形してもよい。また、
切り離し片246は「Y型」コネクタ242を切開して形成したものであっても
よい。カテーテルは、切り離し片246を完全になくした状態にしてあってもよ
い。この実施例の場合、「Y型」コネクタの側面に沿って狭い長手方向の溝を形
成する。このようにすれば、ガイドワイヤーコネクタ240の近位端は着脱自在
となり、ガイドワイヤー全体を完全に囲む形にできる。
いずれにしても、取り外しが必要になるまで切り離し片246を適所に保持する
ための手段(図示せず)を備えておく。この手段には、「Y型」コネクタ242
の他の部分の端部に対して切り離し片246の対応する端部を比較的弱く接着す
るか、溶接する方法を含む。また、切り離し片246はFY型」コネクタ242
の他の部分から中途半端に切り離しておいてもよい。他の実施例において、切り
離し片246およびガイドワイヤーコネクタ240および/または「Y型」コネ
クタ242の全体または一部を取り囲むテープによって切り離し片246を適所
に保持する。
ガイドワイヤーコネクタ240は、好ましくはその近位端を囲む環状の縁を有し
、アダプタなどを結合しやすくする。
切り離し片246をガイドワイヤーコネクタ240および/または「Y型」コネ
クター242から取り外すと、ガイドワイヤー抜去手段250が露出する。上述
したように、ガイドワイヤー抜去手段は、ガイドワイヤールーメン220の外壁
230を介してガイドワイヤー252を横方向に抜去するためのスリットや強度
を落としたライン、引裂き帯状片、またはこれに等価の手段であればよい。
切り離し片246の取り外しに加え、応力緩和スリーブ254の少なくとも一部
も図21に示すような形で取り外せなければならない。応力緩和スリーブ254
はスリットまたは切込みであり、取り外し可能な部分は切り離し片246に接続
されている。他の例として、応力緩和スリーブ254をガイドワイヤールーメン
220の外壁230からは外れない単なるスリットとしてもよい。
切り離し式「Y型」コネクタの構成について図22〜図24に示す断面図を参照
してさらに説明する。
図22において、ガイドワイヤーコネクタ240の近位端すなわちその単体ポリ
マー構造を示す。図23では、カテーテルシャフト212のガイドワイヤールー
メン220のみを囲む単体ガイドワイヤーコネクタ240を示す。
図24において、バルーン膨張コネクタ226は「Y型」コネクタ242に遠い
側から延在して示されている。「Y型」コネクタ242のガイドワイヤーコネク
タ部分は、ガイドワイヤールーメン220およびバルーン膨張ルーメン222の
両方を取り囲む形で示されている。応力緩和スリーブ254は、ガイドワイヤー
コネクタ240とカテーテルシャフト212との間に示されている。
最後に、図25であるが、「Y型」コネクタ242よりも遠位側のカテーテルシ
ャフト部分を示したものである。同図において、ガイドワイヤー220、バルー
ン膨張ルーメン222、カテーテルシャフト212の外壁230が示されている
。
図26は、「Y型」コネクタ242を切り離し片246と一緒に組み立てた状態
を示す図である。応力緩和スリーブ254は部分的に切り欠いて示しである。
この応力緩和スリーブ254の部分的に切り欠いた部分は、実際に完成した製品
にあたる。換言すれば、完成品では、ガイドワイヤー抜去手段250を取り外し
てその上に応力緩和スリーブ254の一部を重ねてもよい。他の形として、切り
離し片246を取り外す時に応力緩和スリーブ254のこの部分を取り外せるよ
うにしてもよい。
図27は「Y型」コネクタ242の長手方向の断面図である。同図は応力緩和ス
リーブ254を部分的に「Y型」コネクタ242内に配置した状態を示すもので
ある。コネクタ縁256をガイドワイヤーコネクタ240とバルーン膨張コネク
タ226の両方に備える。ガイドワイヤー252の挿入および適切なコネクタや
アダプタの接続を簡単にするために、ガイドワイヤールーメンの近位側開口23
2を広げ、ガイドワイヤーコネクタを通るチャネルが近位端214部分で広くな
るようにしておくと好ましい。
図28は、切り離し片246を取り外して点線で示した以外は図27と同様の図
である。
図29は、ガイドワイヤー抜去手段250のさらに他の実施例を示す図である。
同図に示す実施例において、ガイドワイヤールーメン220の外壁230に、ガ
イドワイヤールーメン220の外壁230に沿って長手方向に平行に延在する2
か所の強度を落とした領域260,262を形成する。好ましい実施例において
、強度を落とした領域260.262の各々は、外壁230に平行に形成された
一対の連続または間欠的な溝を有する。このうち一方は壁の内側、他方は壁23
0の外側に形成される。外壁230の強度を落とした領域260.262の間に
位置する部分内に任意で強化フィラメント264を備えてもよい。強化フィラメ
ント264は、ナイロンやポリアラミドなどの(例えばデュポン社から商標名K
EVLARとして販売されている材料など)引っ張り強度の高い糸やフィラメン
トなどを含むとよい。他の例として、金属からなるものであってもよい。
外壁230の強度を落とした領域260.262と境を接している部分は、引裂
き帯状片266を備える。この帯状片266はカテーテルシャフト壁の他の部分
と同一の厚さにするか、またはこれよりも厚くする。使用時、近位端で引裂き帯
状片を掴み、遠位側に引裂いて取り外す。他の例として、単にガイドワイヤール
ーメンの外壁230を介して横方向にガイドワイヤーを引っ張り、この過程で引
裂き帯状片を引っ張ってもよい。
引裂き帯状片266の他の形を図30に示す。この実施例では、引裂き帯状片2
66はガイドワイヤールーメン220の外壁230の他の部分とは別の材料で作
られている。この特別な引裂き帯状片266は、例えばカテーテルシャフト21
2の第2の材料と一緒に押し出して形成してもよい。外壁230のガイドワイヤ
ー抜去手段250に隣接する部分は、引裂き帯状片266の幅の分だけ離れてお
り、引裂き帯状片266は外壁230の内側と外側の両方で外壁230と重なっ
ている。取り外すまでは、このように外壁230に対して重なる係止機構で引裂
き帯状片266を留めておくと好ましい。
引裂き帯状片266のさらに他の実施例を図31に示す。この実施例では、引裂
き帯状片266(外壁230とは別の材料で作るとよい)を外壁230に取り付
ける。この場合も、図28および図29を参照して説明した方法と同じような方
法で帯状片を取り外すことができる。
本発明によるカテーテルのガイドワイヤー抜去手段はスリットであろうと引裂き
帯状片であろうと、このカテーテルをワイヤーを用いるカテーテルとして使用す
る場合にはサイドボートは任意に設ければよいものであることは理解できよう。
しかしながら、ガイドワイヤーをガイドワイヤールーメンの外壁に通したままカ
テーテルを迅速交換モードでカテーテルの使用時には通常は患者の体内にくる位
置でガイドワイヤールーメンに挿入する場合には、このサイドボートは極めて有
用である。
サイドボート34.234として使用できる形状は他にも多数あり、どのような
形状であっても上述したカテーテルのいずれにも適用できる。例えば、図32を
参照すると、サイドボート234は実際の開口ではなくスリットのような感じで
ある。ガイドワイヤーを簡単に挿入したり抜去したりできるスリットの形状の一
例はrYJ型である。この場合、rYJの柄の部分がガイドワイヤー抜去手段の
スリットまたは帯状片250に相当し、rYJの2本の腕は柄から異なる角度で
延在する。図23において示されるように、スリットは完全に形成してもよい。
また、途切れ途切れのスリットや強度を落とした領域であってもよい。ガイドワ
イヤールーメンの外壁には開口や穴は全くなく、「サイドボート」34.234
をガイドワイヤーが通過するまでスリットの端も閉じていることは明らかである
。
サイドボート34.234の他の実施例を図33に示す。ここでは、サイドボー
ト234は初めは閉じており、ガイドワイヤールーメン220の外壁230の一
部となっている。この時点ではサイドボート234は未完成である。サイドボー
ト234を使用する必要が生じたら、サイドボート234を閉じている材料を取
り除いてサイドボートを開ける。このように、サイドボート234は、ミシン目
(間欠的なスリット)や強度を落とした領域などによって規定できる。また、単
一溝のガイドワイヤー抜去手段250や上述した他のガイドワイヤー抜去手段と
接続してもよい。引裂き帯状片をガイドワイヤー抜去手段として使用する場合に
は、サイドボート234はこの帯状片とつながる帯状片の一部とすることができ
、帯状片と同じ大きさかまたはこれよりも大きい部分とすることができる。
カテーテルの ゛
本発明によるカテーテルは、サイドボート34.234を介して延在し、ガイド
ワイヤールーメン20.220の近位端16.216から外に出るガイドワイヤ
ー50.252と共に迅速交換カテーテルとして使用することができる。また、
実質的に近位端CrY型」コネクタ62.80または242を通るか、または近
位側開口32.232を通るかして)からカテーテルシャフトの長さ方向に沿っ
てカテーテルシャフト12.212の端から端まで遠位側に延在してその遠位端
から外に出るガイドワイヤー50.252と共に周知のワイヤーを用いたカテー
テルとして使用してもよい。
本発明によるカテーテルの革命的な態様は、1つの使用モードがら他のモードに
迅速かつ簡単に変えることができるという点である。従って、最初はサイドボー
ト34.234からカテーテルの遠位端までしかガイドワイヤーをガイドワイヤ
ールーメン20.220内に通さずに迅速交換カテーテルとして使用することが
できる。ガイドワイヤーを抜去し、カテーテル10.210を患者の体内の適所
に保持したままで新しいガイドワイヤー50,252をCrY型」コネクタまた
は近位側開口32.232を介して)ガイドワイヤールーメン20.220の近
位端に挿入し、ガイドワイヤー50.252をカテーテルの遠位端から外に延在
させれば、簡単に迅速交換モードから周知のワイヤーを用いた使用モードに変え
ることができる。
図4に示すカテーテルを周知のワイヤーを用いるカテーテルとして使用する場合
、着脱自在の「Y型」コネクタ80(使用する場合)を取り外し、ガイドワイヤ
ーを近位側開口32から出て近位側に延在させ、ガイドワイヤー50を患者の体
内の適所で維持したまま、ガイドワイヤー抜去手段40によってガイドワイヤー
ルーメン20の外壁30を介して横方向にガイドワイヤーを移動させると同時に
カテーテル10の遠位端16が患者の体外に出るまでカテーテル10を引っ張れ
ば迅速交換カテーテルにすることができる。この処置を行っている間、ガイドワ
イヤー50を近位端で掴んで保持しておく。次に術者はガイドワイヤー50のカ
テーテル10の遠位端16で露出している部分を掴んでガイドワイヤー50を保
持し、ガイドワイヤー50の近位端からカテーテル10を抜去し、ガイドヮイヤ
ー50の位置を患者の体内で維持したまま新しいカテーテル10をガイドワイヤ
ー50に沿って挿入する。新しいカテーテル10は、カテーテルの遠位端を介し
てガイドワイヤー50の近位端を逆に挿入し、サイドポート34から出せば迅速
交換モードで挿入することができる。次にガイドワイヤーの近位端を保持したま
まカテーテルを患者の体内の適所に戻す。このようにすれば、カテーテルを迅速
交換カテーテルとして使用することができる。他の方法として、必要ならば、カ
テーテルを適所に保持したままガイドワイヤー50を抜去し、カテーテルシャフ
ト12の近位側開口32または近位端14から別のガイドワイヤーを挿入して使
用モードを周知のワイヤーを用いたものに変えることもできる。
このように、本発明によるカテーテルは迅速交換モードでもワイヤーを用いたモ
ードでも簡単に使用でき、2つの使用モードは簡単に切り替えられ、ガイドワイ
ヤーの交換はどちらのモードでも行うことができ、どちらのモードでもカテーテ
ルの交換は延長ガイドワイヤーを使用せずに行うことができ、上述したすべての
変換や使用モードはガイドワイヤーまたはカテーテルのいずれかを患者の体内で
保持したまま行うことができる。
従って、本発明による1つの方法は、ガイドワイヤー50を近位側開口に通し、
その部分からカテーテルシャフト12の残りの部分の端から端まで遠位側に延在
させ、遠位端16から外に出した状態のまま図1に示すカテーテルを患者に挿入
することを含む。ガイドワイヤー50は、近位側開口32を通して抜去し、新し
いものを挿入することで交換できる。ガイドワイヤーを上述したような形で保持
したままカテーテルを横方向に移動させるとガイドワイヤー抜去手段40によっ
てガイドワイヤーが引っ張られるので、カテーテルの遠位端が患者の体外に出て
くるまでカテーテルを引っ張ればカテーテルを交換できる。その後、カテーテル
よりも遠位側でガイドワイヤーを保持し、新しいカテーテルを挿入する。この時
は迅速交換モードとなる。カテーテルを適所に挿入後(必要ならば)ガイドワイ
ヤーをすみやかに交換し、カテーテルを上述したようなワイヤーを用いる使用モ
ードに戻してもよい。
他の使用方法では図6に示すカテーテルを使用する。このカテーテルは、上述し
たようにサイドポートまたは近位側開口内でガイドワイヤーと共に使用すること
ができ、同じようにカテーテルおよびガイドワイヤーを交換できる。さらに、ガ
イドワイヤーアダプタ64を通ってガイドワイヤールーメン20の端から端まで
延在するガイドワイヤーと一緒に使用することもできる。ガイドワイヤーアダプ
タ64から近位側開口32またはこの逆でガイドワイヤーを交換できる。
「Y型」コネクタ80.242のガイドワイヤーアダプタ64.240および近
位側開口32.232にガイドワイヤーを同時に通す以外は、図1に示すカテー
テルに関して説明した使用モードと同じモードを図7〜28に示す着脱自在すな
わち分割可能な「Y型」コネクタを備えたカテーテルにも適用することができる
。さらに、この使用モードでは、ワイヤーを用いるモードから迅速交換モードへ
の変換時にはガイドワイヤー抜去手段40.250の使用前にこれに加えて着脱
自在の「Y型」コネクタ80の取り外しか、または切り離し式の「Y型」コネク
タ240(またはその他の「Y型」コネクタに形成された長手方向の溝や通路な
ど)部分の取り外しが必要になる。
従って、例えばガイドワイヤー252を近位側開口232からガイドワイヤーコ
ネクタ240、ガイドワイヤールーメン220を通して遠位側に延在させ、さら
にバルーン224を通してカテーテルの遠位端216から外に出した状態で図1
6〜28に示すカテーテルを最初にワイヤーを用いるモードで挿入することもで
きる。この形では周知の方法でカテーテルを患者に挿入し、患者内で位置決めす
ることができる。ガイドワイヤー252は患者内でのカテーテル210の位置を
維持してガイドワイヤーコネクタ240の近位端214からガイドワイヤーを引
き出した上で他のガイドワイヤー252を挿入すれば簡単に交換できる。カテー
テル210の交換が必要な場合には、「Y型」コネクタ242の切り離し片24
6を取り外し、コネクタ242の近位端部分からガイドワイヤーを横方向に移動
させて「Y型」コネクタ242から抜去し、ガイドワイヤー252をしっかりと
保持したままカテーテルを患者から引き抜くと同時に、ガイドワイヤー252を
横方向に移動させてガイドワイヤー抜去手段250によってガイドワイヤール−
メン220から外に出す。引裂き帯状片266にガイドワイヤー抜去手段を25
0を備えている場合には、カテーテルを患者から引き抜きながら帯状片266を
引っ張る。カテーテル210の遠位端216を患者から抜去し、ガイドワイヤー
252を近位端216で露出させたら、次にガイドワイヤーをカテーテル210
の遠位側で掴み、ガイドワイヤー252の近位端からカテーテル210を抜去す
る。次に、ガイドワイヤーをガイドワイヤールーメン220の遠位端に挿入し、
ガイドワイヤールーメン220を通してサイドポート234まで近位側に延在さ
せ、サイドポート234から外に出すことで、新しいカテーテル210をガイド
ワイヤー上に送る。ガイドワイヤー252を適所に保持したままこのカテーテル
210をガイドワイヤー252に沿って患者内に挿入する。必要ならば、カテー
テル210を適所に保持したままガイドワイヤー252を抜去し、カテーテル2
10の端から端までガイドワイヤールーメン220の近位端214を通して再挿
入してワイヤーを用いるモードに戻することもできる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明してきたが、本発明の趣旨は添付の
特許請求の範囲およびこれに等価のものを包含するものとする。
h−@
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、MC,NL、SE)、AU、CA
、JP
Claims (64)
- 1.近位端と遠位端とを有し、前記近位端から遠位側に延在する少なくとも第1 および第2のルーメンを有し、前記ルーメンの各々は近位側開口を有し、前記第 1のルーメンはガイドワイヤーの収容に適応できる長手方向に延在するカテーテ ルシャフトを備え、 ガイドワイヤーの挿入用に前記第1のルーメンの内部と連通する第1のチャネル が形成された第1のコネクタであって、前記第1のチャネルを通して前記第1の ルーメン内に長手方向に延在するガイドワイヤーを横方向に移動させ、少なくと も前記第1のコネクタの近位端から始まる部分を通して前記第1のチャネルから 外に出す手段を含む前記コネクタを前記カテーテルの近位端に備えるガイドワイ ヤーを用いた多ルーメン血管カテーテル。
- 2.前記第1のコネクタを第1および第2の部分に分割し、前記ガイドワイヤー を前記横方向に移動させて前記第1のコネクタを通して前記第1のチャネルから 外す請求項1記載のカテーテル。
- 3.第2のルーメンの内部と連通する第2のチャネルを形成した第2のコネクタ を前記カテーテルの近位端にさらに備える請求項1記載のカテーテル。
- 4.前記第2のコネクタは、前記第1のコネクタより遠位側に位置する請求項1 記載のカテーテル。
- 5.前記第1および第2のコネクタは「Y」の形で互いに結合される請求項4記 載のカテーテル。
- 6.前記カテーテルは、近位側開口から遠位側に延在し、第1のルーメン内のガ イドワイヤーをガイドワイヤールーメンの外壁を介して第1のルーメンから横方 向に移動できるようにするガイドワイヤー抜去手段を第1のルーメンの外壁に備 える請求項1記載のカテーテル。
- 7.前記ガイドワイヤー抜去手段はスリットである請求項6記載のカテーテル。
- 8.前記スリットは、近位側開口から使用時には通常は患者の体内にくる点まで 連続している請求項7記載のカテーテル。
- 9.前記スリットは、近位側開口から使用時には通常は患者の体内にくる点まで ミシン線を形成する不連続なものである請求項7記載のカテーテル。
- 10.前記ガイドワイヤー抜去手段は、第1のルーメンの外壁の強度を落とした 領域であり、この領域を介してガイドワイヤーを抜去できる請求項6記載のカテ ーテル。
- 11.前記強度を落とした領域は、一対の平行に形成された溝を含み、このうち 一方の溝は第1のルーメンの壁の内側に形成され、他方は外側に形成された請求 項10記載のカテーテル。
- 12.前記ガイドワイヤー抜去手段は、カテーテルシャフトから取り外せる細長 い部材の形をした第1のルーメンの外壁の一部である請求項6記載のカテーテル 。
- 13.使用時に通常は患者の体内に位置し、ガイドワイヤを挿入できるよう第1 のルーメンの外壁を介して延在するサイドポートを備える請求項6記載のカテー テル。
- 14.前記サイドポートは、第1のルーメンの前記サイドポートに対して遠位側 の部分を介してガイドワイヤーを前記サイドポートに通すことはできるが、第1 のルーメンのサイドポートに対して近位側の部分ではガイドワイヤーがサイドポ ートを通って外に出ることのないようにしたものである請求項13記載のカテー テル。
- 15.カテーテルの遠位端に位置し、第2のルーメンと連通して内部に流体を流 せる血管形成バルーンを備える請求項6記載のカテーテル。
- 16.脈管内カテーテルにおいて、 近位端および遠位端を有し、前記カテーテルの前記遠位端を含む部分は使用時に 通常患者の体内にあり、前記近位端は通常は前記患者の体外にあるカテーテルシ ャフトと; 前記シャフトを通って延在し、操作可能なガイドワイヤーを収容するガイドワイ ヤールーメンであって、外壁と、前記シャフトの近位端にガイドワイヤーを前記 ルーメンに挿入するための近位側開口とを有する前記ガイドワイヤールーメンと ; 近位側開口からカテーテルの使用時には通常患者の体内にくる点まで遠位方向に 延在し、ガイドワイヤールーメン内のガイドワイヤーをガイドワイヤールーメン の外壁を介してガイドワイヤールーメンから横方向に移動できるようにするガイ ドワイヤールーメンの外壁に形成された手段と;を備える脈管内カテーテル。
- 17.前記ガイドワイヤー抜去手段はスリットである請求項16記載のカテーテ ル。
- 18.ガイドワイヤールーメンの外壁を貫通し、前記カテーテルシャフトの側面 を介したガイドワイヤーの前記ルーメン内への通路となるサイドポートであって 、前記近位側開口より遠位側の前記カテーテルの使用時には通常は患者の体内に くる位置に備えられた前記サイドポートを有する請求項16記載のカテーテル。
- 19.前記ガイドワイヤー抜去手段はスリットであり、該スリットは近位側開口 からサイドポートまで連続したものである請求項18記載のカテーテル。
- 20.前記ガイドワイヤー抜去手段はスリットであり、該スリットは近位側開口 からサイドポートまでミシン線を形成する不連続なものである請求項18記載の カテーテル。
- 21.前記ガイドワイヤー抜去手段はガイドワイヤールーメンの壁の強度を落と した領域であり、この領域を介してガイドワイヤーを抜去できる請求項16記載 のカテーテル。
- 22.ガイドワイヤールーメンの内部と連通する第2のサイドポートを備える請 求項18記載のカテーテル。
- 23.近位側開口は、カテーテルの近位端よりも遠位側の点でカテーテルの側面 に形成され、前記カテーテルは、カテーテルの近位端にガイドワイヤールーメン と連通するガイドワイヤーアダプタを備え、カテーテルの近位側部分でガイドワ イヤーアダプタまたは近位側開口のいずれかを通してガイドワイヤールーメンに ガイドワイヤーを挿入できる請求項16記載のカテーテル。
- 24.カテーテルシャフトに連結でき、ガイドワイヤーを収容してガイドワイヤ を前記カテーテルシャフトに挿入できるチャネルが形成されたコネクタ本体と前 記コネクタおよび前記カテーテルシャフト内の適所に配置されたガイドワイヤー を横方向に移動させ、前記コネクタから外に出すことを可能にする手段と;を備 えるカテーテル用ガイドワイヤーコネクタ。
- 25.前記可能にする手段は、前記コネクタに形成された長手方向に延在する溝 を含む請求項24記載のコネクタ。
- 26.前記可能にする手段は、コネクタの長手方向に分断可能で前記コネクタか ら取り外せる割り部材を備える請求項24記載のコネクタ。
- 27.ガイドワイヤと共に医学的観血処置に使用するカテーテルであって、ガイ ドワイヤールーメンを備えるカテーテルシャフトを備え、前記カテーテルは近位 端と遠位端とを有し、前記ガイドワイヤールーメンの外壁を含み、前記ガイドワ イヤールーメンの外壁の一部を形成し、前記カテーテルの近位端から遠位側に延 在する長手方向に取り外し可能な帯状片であって、前記カテーテルから取り外し てガイドワイヤーの長手方向の位置を維持したまま前記ガイドワイヤールーメン から前記ガイドワイヤーを横方向に取り外せるようにする前記帯状片を備えるガ イドワイヤと共に医学的観血処置に使用するカテーテル。
- 28.前記帯状片は外壁の長手方向に延在する2か所の強度を落とした領域であ る請求項27記載のカテーテル。
- 29.前記強度を落とした領域の各々は、前記外壁の内側および外側に平行に形 成された溝を含む請求項28記載のカテーテル。
- 30.前記帯状片は、前記カテーテルシャフトの残りの部分とは別の材料で形成 された請求項27記載のカテーテル。
- 31.前記帯状片は、長手方向に延在する強化部材を含む請求項27記載のカテ ーテル。
- 32.前記強化部材は、前記帯状片の内側にある請求項31記載のカテーテル。
- 33.近位端および遠位端を有し、第1および第2のルーメンを備え、前記第1 のルーメンは外壁を有し、前記第1のルーメンを通って延在するガイドワイヤー を収容できるカテーテルシャフトと;前記カテーテルの近位端に取り付けられて 前記第1のルーメンと連通し、前記第1のルーメンヘガイドワイヤーを挿入でき るガイドワイヤーコネクタと;前記ガイドワイヤーの長手方向の位置を患者内に 維持したまま前記第1のルーメンの外壁を介して前記ガイドワイヤーを横方向に 抜去できるようにする手段とを備える血管用カテーテル。
- 34.前記ガイドワイヤーコネクタは少なくとも一部が前記カテーテルシャフト から取り外せる請求項33記載のカテーテル。
- 35.前記ガイドワイヤーコネクタの少なくとも一部は第1のルーメンから横方 向の取り外せる請求項33記載のカテーテル。
- 36.前記ガイドワイヤーコネクタの少なくとも一部はカテーテルシャフトの近 位端およびガイドワイヤーの近位端から長手方向に取り外せる請求項35記載の カテーテル。
- 37.前記ガイドワイヤーコネクタの他の部分をカテーテルシャフト上に残した まま、ガイドワイヤーコネクタからガイドワイヤールーメンの外壁を介して横方 向にガイドワイヤーを抜去する請求項36記載のカテーテル。
- 38.近位部分と遠位端とを有するカテーテルシャフトと;前記遠位端で前記シ ャフトに取り付けられた血管形成バルーンと;前記シャフトを通って延在し、前 記バルーンの内部と連通したバルーン膨張ルーメンと; 前記シャフトおよび前記バルーンを通って延在し、操作可能なガイドワイヤーを 収容するガイドワイヤールーメンであって、外壁を有し、カテーテルの使用時に 通常は患者の体外にくる点でルーメンにガイドワイヤーを挿入するための近位側 開口と、前記ガイドワイヤールーメンの側壁を介してガイドワイヤーを前記ルー メンへ挿入するための通路となるサイドポートであって、前記近位側開口より遠 位側の使用時に通常は患者の体内にくる点に位置する前記サイドポートと、を有 する前記ガイドワイヤールーメンと;近位側開口からサイドポートまで延在し、 ガイドワイヤールーメン内のガイドワイヤーをガイドワイヤールーメンの外壁を 介してガイドワイヤールーメンから横方向に移動できるようにするガイドワイヤ ールーメンの外壁に備えられたガイドワイヤ抜去手段と; を有する血管形成カテーテル。
- 39.前記サイドポートは、前記バルーンに隣接して前記バルーンの近位側に位 置する請求項38記載のカテーテル。
- 40.前記サイドポートは、前記バルーンの近位側約35cm以内のところに位 置する請求項38記載のカテーテル。
- 41.前記ガイドワイヤー抜去手段はスリットである請求項38記載のカテーテ ル。
- 42.前記スリットは、近位側開口からサイドポートまでの連続したものである 請求項41記載のカテーテル。
- 43.前記スリットは、近位側開口からサイドポートまでミシン目を形成する断 続的なものである請求項41記載のカテーテル。
- 44.前記ガイドワイヤー抜去手段は、ガイドワイヤールーメンの壁の強度を落 とした領域であり、この領域を介してガイドワイヤーを抜去できる請求項38記 載のカテーテル。
- 45.ガイドワイヤールーメンの内部と連通する第2のサイドポートを備える請 求項38記載のカテーテル。
- 46.ガイドワイヤールーメンの内部と連通する潅流開口であって、前記サイド ポートと前記バルーンとの間に位置する前記潅流開口を備える請求項38記載の カテーテル。
- 47.近位側開口にシャフト部分と側面部分とを有する「Y型」コネクタを備え 、バルーン膨張ルーメンはこのシャフト部分を通って延在し、ガイドワイヤーの ガイドワイヤールーメンヘの挿入は側面部分を介して行い、コネクタの少なくと も−部分はカテーテルシヤフトから取り外すことができ、コネクタを通ってガイ ドワイヤールーメン内まで延在するガイドワイヤーをガイドワイヤー抜去手段に よって抜去できる請求項38記載のカテーテル。
- 48.前記コネクタは長手方向に分割でき、少なくともその一部分をカテーテル シャフトから取り外せる請求項47記載のカテーテル。
- 49.前記コネクタは第1および第2の長手方向の側面をカテーテルシャフトの 別々の側に有する2つの長手方向に分割可能な部分を有し、前記部分は前記第1 の長手方向の側面でヒンジ結合されており、前記第2の長手方向の側面では分割 可能に結合されている請求項47記載のカテーテル。
- 50.脈管内カテーテルにおいて、 近位端および遠位端を有し、前記カテーテルの前記遠位端を含む部分は使用時に 通常患者の体内にあり、前記近位端は通常は前記患者の体外にあるカテーテルシ ャフトと; 前記シャフトを通って延在し、操作可能なガイドワイヤーを収容するガイドワイ ヤールーメンであって、外壁と、前記シャフトの近位端にガイドワイヤーを前記 ルーメンに挿入するための近位側開口とを有する前記ガイドワイヤールーメンと ; 近位側開口からカテーテルの使用時には通常患者の体内にくる点まで遠位方向に 延在し、ガイドワイヤールーメン内のガイドワイヤーをガイドワイヤールーメン の外壁を介してガイドワイヤールーメンから横方向に移動できるようにするガイ ドワイヤールーメンの外壁に形成された手段と;を備える脈管内カテーテル。
- 51.前記ガイドワイヤー抜去手段はスリットである請求項50記載のカテーテ ル。
- 52.ガイドワイヤールーメンの外壁を貫通し、前記カテーテルシャフトの側面 を介したガイドワイヤーの前記ルーメン内への通路となるサイドポートであって 、前記近位側開口より遠位側の前記カテーテルの使用時には通常は患者の体内に くる位置に備えられた前記サイドポートを有する請求項50記載のカテーテル。
- 53.前記ガイドワイヤー抜去手段はスリットであり、該スリットは近位側開口 からサイドポートまで連続したものである請求項52記載のカテーテル。
- 54.前記ガイドワイヤー抜去手段はスリットであり、該スリットは近位側開口 からサイドポートまでミシン線を形成する不連続なものである請求項52記載の カテーテル。
- 55.前記ガイドワイヤー抜去手段はガイドワイヤールーメンの壁の強度を落と した領域であり、この領域を介してガイドワイヤーを抜去できる請求項50記載 のカテーテル。
- 56.ガイドワイヤールーメンの内部と連通する第2のサイドポートを備える請 求項52記載のカテーテル。
- 57.近位側開口は、カテーテルの近位端よりも遠位側の点でカテーテルの側面 に形成され、前記カテーテルは、カテーテルの近位端にガイドワイヤールーメン と連通するガイドワイヤーアダプタを備え、カテーテルの近位側部分でガイドワ イヤーアダプタまたは近位側開口のいずれかを通してガイドワイヤールーメンに ガイドワイヤーを挿入できる請求項50記載のカテーテル。
- 58.動物の体に使用するガイドワイヤー付きカテーテルであって、少なくとも 2本のルーメンが延在する近位端と遠位端とを有するカテーテルシャフトと; カテーテルシャフトの近位端の少なくとも一部を囲み、少なくとも2本のアーム を有する「Y型」コネクタと;を備え、一方のアームには前記ルーメンの一方へ の進入路となるチャネルが形成され、他方のアームには前記ルーメンの他方への 進入路となるチャネルが形成され、前記「Y型」コネクタは長手方向の線に沿っ て分離可能に結合された少なくとも2つの割り部材を有し、これらの割り部材の 分離時には前記「Y型」コネクタは前記カテーテルシャフトの前記近位端部分を 全く囲まない状態となるガイドワイヤー付きカテーテル。
- 59.前記割り部材の分離時、前記割り部材の一方を前記カテーテルシャフトか ら完全に取り外せる請求項58記載のカテーテル。
- 60.前記割り部材の分離時、前記コネクタの一方のアームから前記カテーテル シャフトのルーメン内に延在する細長い物体が前記コネクタの取り外し時に前記 ルーメン内に残る形で前記コネクタを前記カテーテルシャフトから完全に取り外 せる請求項58記載のカテーテル。
- 61.血管形成術を必要とする処置時におけるカテーテル抜去方法であって、近 位側開口から遠位側開口まで前記ガイドワイヤールーメンを通るガイドワイヤー を有する請求項1または13に記載のカテーテルを用意し、ガイドワイヤーの近 位端を近位側開口から外に延在させた状態で患者内に位置決めするステップと; ガイドワイヤーの近位端を保持し、カテーテル全体が患者の体外に出て、ガイド ワイヤーの一部がカテーテルの遠位端で露出するまでガイドワイヤー抜去手段に よってガイドワイヤーを横方向に移動させてガイドワイヤールーメンの外に出す ことで前記患者から前記カテーテルを抜去しながら患者内でのガイドワイヤーの 位置を維持するステップと; ガイドワイヤーの前記露出部分を保持してガイドワイヤーの近位端からカテーテ ルを抜去するステップと;を含むカテーテル抜去方法。
- 62.血管形成術を必要とする処置時におけるカテーテル抜去方法であって、近 位側開口およびガイドワイヤーアダプタの一方からその遠位側開口まで前記ガイ ドワイヤールーメンを通るガイドワイヤーを有する請求項57記載のカテーテル を用意し、前記カテーテルを患者内に位置決めするステップと;カテーテルの位 置を維持したままガイドワイヤーを抜去し、前記ガイドワイヤーをガイドワイヤ ールーメン内に戻し、近位側開口およびガイドワイヤーアダプタの他方を通して カテーテルの遠位端から外に出すステップと;を含むカテーテルの抜去方法。
- 63.近位側部分と遠位端とを有するカテーテルシャフトと;前記シャフトの遠 位端上の血管形成バルーンと;前記シャフトに沿って延在し、前記バルーンの内 部と連通するバルーン膨張ルーメンと; 前記シャフトおよび前記バルーンを通って延在し、操作可能なガイドワイヤーを 収容するガイドワイヤールーメンであって、外壁を有し、前記外壁を介して延在 する近位側サイドポートを前記カテーテルの使用時には通常は患者の体外にある 定位置に有し、遠位側ポートをカテーテルの使用時には通常は患者の体内にある 定位置に有する前記ガイドワイヤールーメンと;を備え、前記近位側および遠位 側サイドポートの各々は、前記ガイドワイヤールーメンの外壁を介した該ガイド ワイヤールーメン内へのガイドワイヤーの通路となる血管形成カテーテル。
- 64.ガイドワイヤールーメンの外壁に形成され、前記近位側サイドポートから 前記遠位側サイドポートまで延在し、前記サイドポート間でのガイドワイヤール ーメン内のガイドワイヤーをガイドワイヤールーメンの外壁を介してガイドワイ ヤールーメンから横方向に移動できるようにするガイドワイヤー抜去手段をさら に備えた請求項63記載のカテーテル。
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