JPH06503363A - ヒドロキサメートキレート化剤のバナジル錯体およびこれを含有してなる医薬品組成物 - Google Patents
ヒドロキサメートキレート化剤のバナジル錯体およびこれを含有してなる医薬品組成物Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
図1はジヒドロキサメ−トイオン担体のアミノ酸橋をもたないもの(a)ともつ
もの(b)および対応する三脚型バナジルイオン錯体のアミノ酸橋をもたないも
の(a゛)ともつもの(b′)の概略表示を示す。
図2は脂質生合成速度に及ぼすバナジン酸塩またはバナジル濃度の増加の効果を
説明する。脂質生合成はKrebs−Ringer−重炭酸塩(KRB)緩衝液
(0,7%BSA、 pH7,4) 、0.2mM (U−14C)グルコース
および指示濃度のバナジン酸塩(黒丸)またはバナジル(白丸)イオン中に浮遊
させた約1.5X10’個の細胞を含むびん中37°Cて1時間行なった。結果
は最高インシュリン応答と比較した刺激の百分率として表わされる。点線はバナ
ジル塩が沈殿する濃度で集めたデータを表わす。
この検定は重複して行なった。
図3は脂質生合成のv02+−依存刺激に及ぼすキレート化剤RL−252の相
乗効果を説明するものである。脂質生合成は、指示された濃度のバナジル(VO
”、白丸)または■020・RL−252錯体(モル比=1:1、黒丸)を用い
、図2に関して記述された実験条件下で37’C,pH7,4テ1 時if1行
ナタナツタ L −2521*VO”ト室温、pi(4,5において2時間ブレ
インキュベーションし、次に一部分(1−7,5μm)を脂肪細胞浮遊液(各0
.5mLKRB緩衝液、pi(7,4、中)へ加えた。対照実験はここで加えた
最高濃度の錯体においてpH変化がないことを示した。
図4はRL−252対バナジルイオンの種々なモル比において脂質生合成の刺激
を説明する。種々なモル比のVO”−RL−252錯体は、例2記載のように、
キレート化剤a度を増してVOSO4と共にプレインキユヘーションすることに
より調製した。次に一部を脂肪細胞浮遊液へ加えて指示された濃度を得た。脂質
生合成は37°Cで1時間行なった。
図5は脂質生合成のV02″″−依存刺激に及はす鏡像体バナジル担体の種々な
相乗効果を示す。脂質生合成(37°Cで1時間)はVO2“(白丸) 、VO
”・RL−262−L(白い四角形)、またf;!VO”−RL −262D
(黒丸)錯体の濃度を増加させながら行なった。これら錯体(モル比1:1.0
)は例2記載のようにして調製した。
発明の詳細な説明
キレート他剤対■02″″の低モル比と相俟って、親水性キレート化剤と比較し
て疎水性のものが、最高の効果を達成する優れた性質は、これらキレート化剤が
バナジルイオノホアとして作用することを示すものであり、このことは式(])
を存する幾つかのキレート化剤によって■0トを水からクロロホルム中に担体促
進抽出できることにより確認される通っである。これらキレート化剤の有効性は
バナジル・担体比100:Iに達する。このようにグルコース代謝に及ぼすバナ
ジルイオンの効果を最高に増強するには非常に低い(マイクロモル)濃度の親油
性イオノホアで十分である。
キレート化剤のこの強化効果は細胞膜を横切って■0トを細胞内部に輸送するの
を促進することと関係づけられる。バナジン酸イオンの効力はキレート化剤によ
り増強されないけれども、バナジン酸イオンはキレート化剤により水からクロロ
ホルム中へ効果的に抽出された。このことはバナジン酸イオンでなくバナジルイ
オンの方か活性成分であるという以前の発見と一致し、バナジン酸塩の有効性は
それをバナジルイオンに還元する細胞の能力に依存することを示している。他方
バナジルイオンは細胞内還元という反応を必要としない。これらの中性pH値で
の限られた溶解度と低い透過性は、本発明により適用された低陽イオン濃度でそ
の透過を促進するイオノホアにより今や全く克服されている。
R,R’ 、R1、R” 、R’ およびR’ (7)部分は同じことも異なる
こともある。−具体例においては、これはすべて低級アルキルである。「アルキ
ル」という用語は1〜12炭素原子を存する直鎖または分岐アルキル基を意味す
るか、なるべくは1〜6炭素原子の低級アルキルかよい。「アリール」という用
語は06〜C+a炭素環式アリール基、例えばフェニル、ナフチル、アントラセ
ニルて、1個以上のハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、アルキルまたはアリール基
により置換されたもの、あるいは非置換のものを意味する。用語「アルアルキル
Jはここに定義されたアリール基とアルキル基とからなる基を意味する。
本発明に従って使用される特に適当な式(1)の化合物は、mか1または2:n
は0またはI:qは0.R’。
R2およびR3は低級アルキル、なるへくはメチル、そしてRは−NHCHRC
O一部分かα−アミノ酸、例えばアラニン(Rはメチル)、ロイシン(Rはイソ
ブチル)、またはイソロイノン(Rは5eC−ブチル)から誘導された基である
化合物である。
本発明に従って使用される最も好ましい式(r)の化合物は式。
(H,C)2 C−[CH20(CH2) 、 C0NHCHRCONOHCH
3) 2式中、Rはイソブチルであり、mはlか2である、を有するものである
。
弐mを有する化合物は米国特許第5.101,066号明細書に記載の方法に従
って製造される。バナジル錯体は化合物N)の有機溶媒(例えば、低級脂肪族飽
和アルコール)中の溶液をバナジル塩の水溶液と共にインキュベーションするこ
とによりつくられる。水溶性バナジル塩はとれも本発明に使用できるが、最も好
ましい塩は硫酸バナジル(VO3O4)である。
本発明に係る医薬品組成物は有効量の式([)を有する化合物のバナジル錯体と
任意に製薬上容認しうる担体とからなる。これらはインシュリン依存型真性糖尿
病(TDDM)およびインシュリン非依存型真性糖尿病(NIDDM)の両方に
対して有用である。
バナジル塩とキレート他剤化合物とをそれぞれl:0.01から1.1のモル比
で混合すると有効量の錯体か薄られる。1・0.1のモル比において非常に良好
な相乗効果を達成できる。等モル比で用いたとき、必要な投薬量は5−9 mg
/kg、なるへくは7〜7.5 mg/ kgであり、これを糖尿病患者に毎日
投与する。
バナジル錯体と任意に酸化防止剤、例えばアスコルビン酸またはα−トコフェロ
ール、とからなる本発明組成物はカプセルまたは錠剤として、あるいは可溶形で
、例えば懸濁系またはドロップとして、経口投与するのがよい。前形成錯体のヤ
シ油中の徐放性製剤も用いることができる。
本錯体はバナジル塩と式Iの化合物との投与により生体内でつくり出すことがで
きる。従って、本発明は更にバナジル塩を任意に酸化防止剤、例えばアスコルビ
ン酸またはα−トコフェロール、と共に含む医薬品組成物および式Iを有する化
合物からなる医薬品組成物を、患者への投与法説明書と共に含む医薬品包装物に
も関するものである。またこれら2成分は、各々を非透過性の膜で分離した単一
構成の仕切り、例えばカプセル、内に含めることもできる。
本発明組成物はインシュリン感受性患者の治療に対して単独で投与してもよいし
あるいはインシュリンとの併合治療で投与してもよい。
本発明は更に糖尿病の治療(なるべくは経口)に対する式(1)の化合物のバナ
ジル錯体の使用法にも関する。
錯体はバナジル塩、例えば硫酸バナジル、および式([)の化合物の投与により
生体内でつくり出すことができる。
本発明のもう一つの面は糖尿病患者の治療法に関するものであり、本方法は前記
患者へ有効量の式(1)の化合物のバナジル錯体を投与するか、あるいは有効量
のバナジル塩および式(])の化合物を投与することがらなり、そしてこの投与
は単独で行なうこともてきるし、インシュリン療法と併用することもできる。
ここで本発明を下記の実施例により説明することにするか、これらの例は制限と
見做すべきでない。
例
例1 式([)のキレート化剤の合成
米国特許第5.101,066号明細書およびTor、 Y、等(J、 Ame
r、 Chem、 Soc、109 : 6518〜6519)に記載の3段階
法に従って式(1)で表わされる幾つかの三脚型キレート化剤を調製した。この
3段階法は次の段階を含んでいる。
(i)親アルコールR2R3C(CH20H)2から出発して式R2R3C−[
CH20(CHり 、 C00CsCIsl□を有するビス−カルボキシレート
を調製する:(ii)式H(NCHRCO)、 N0HR’を有するヒドロキシ
ルアミンあるいはヒドロキサメートを調製する;(iii)これらヒドロキシル
アミンあるいはヒドロキサメートをヒス−カルボキシレートとカップリングさせ
て式:
%式%]
(ただし、Meはメチル、Etはエチル、Prはプロピル、iBuはイソブチル
である)を有する化合物を得る。
三脚型トリスヒドロキサメート Et−C[CHtO(CHz)を−CONHC
HiBuCONOHCHs]sを米国特許第4,966.997号明細書記載の
ように合成し、比較のための標準化合物(コード番号1367)として用いた。
用いたすべてのアミノ酸残基は天然のし一装置であるが、ただしRL−262は
L −1eumまたはD −1euいずれかから調製し鏡像体の担体を得た。
このキレート化剤はバナジルイオンを水性媒質から脂質媒体(クロロホルム)中
に抽出すること、そしてその後グルタチオン水溶液で処理したとき結合金属を解
放することが分かった。抽出実験は、IN HzSO4水溶液中1mMの硫酸バ
ナジルをクロロホルム中同体積の1mMキレート化剤で3日間平衡化することに
より行なった。次にこれら2相を分離し、有機層をO,l N HzSO<水溶
液中同体積のl0mMグルタチオンと平衡化した。同様にして、lNH2SO4
水溶液中1mMバナソン酸すトリウムを同体積のクロロホルム91mMキレ−1
・他剤RL−252と一晩平衡化した。次にこれら相を分離し、有機泪を同体積
のo、IN H,SO,水溶液中10m!ilグルタチオンと平衡化した。水層
のバナジウム含量を誘導−結合したプラズマ原子吸光(Perkin−E1me
r5500 )により定量した。
結果を表1に要約する。これらデータから分かる通り、バナジル塩に対するキレ
ート化剤の抽出効力は262〉252>1367>261の順に減少する。同様
な条件下で、RL−252は水からクロロホルム中へバナジン酸塩を31%抽出
し、グルタチオン水溶液で処理したとき、結合したイオンの81%を解放するこ
とか分かった。
表1
脂質生合成のバナジル依存性刺激増大における種々なキレート化剤の抽出効率と
能力RL−25217291,50±0.05 100RL−26218,44
91,60±0.05 90RL−262(D) 3.50±0.1 43RL
−2619,0<2 8.33±0.4 18RL−2394,17±0.1
36
RL−280・5.00±0.2 30RL−28225,0±1.5
#1367 10.0 40 2.63±0.1 57a 用いだすへてのアミ
ノ酸残基は、特に断らない限りL−配置である。
b 水からクロロホルム中に抽出されたvOトの%Cクロロホルム中の錯体から
水中へ解放された■0トの%
例2 バナジル錯体の調製
VOSO4(500ナノモル)およびエタノールに溶かした種々なキレート化剤
5から500ナノモルを22°C1pH4,5で2〜5時間混合することにより
、バナジル−キレート化剤錯体をプラスチック管内で調製した。還元性の環境を
つくり出すためグルタチオンを任意に添加することがある。
錯体はバナジン酸塩へ酸化後ESR−分析あるいは分光光度法により特徴づけら
れた。バナジル錯体に対するESR値はIAL261 * ^11−1113
J g!l”LSls7 g+−2,0である。代表的バナジン酸塩錯体に対す
る電子スペクトルは水性メタノール、l]H3,2中λ−、M =440nm(
ε2290)。
例3 ラットの脂肪細胞における脂質生合成の刺激に対するバナジン酸塩および
バナジルの効果ラット脂肪細胞は本質的にRodbell (Rodbell
、 M。
(1964)、J、 Biol、 Chem、239.375〜380〕の方法
により調製した。3頭の雄Wistarラットの脂肪バットをはさみで小片に切
り、Nacl、110mM:Na)fcO,、25mM: KCl、5mM;
KH2PO4,1,2mM; CaC1z、1、3 mMおよびMg5On 、
1.3mM、および0.7%BSA(pH7,4)を含む3mlのKrebs−
Ringer重炭酸塩(KRB)緩衝液中に懸濁させた。25m1のたわみ性プ
ラスチックびん中カルポゲン(0□95%、C025%)雰囲気下で激しく震盪
しつつ37°Cで40分コラゲナーゼ(タイプ1.134単位/mg、 Wor
thington : l mg/ml)で消化を行なった。次に緩衝液5ml
を加え、細胞を網目ふるいに通過させた。次に細胞を15m1のプラスチック試
験管中に室温で数分間放置し、浮上させ、下方の緩衝液を除いた。
この手順(懸濁、浮揚そして下方緩衝液の除去)を3回繰り返した。
脂質生合成検定法において、グルコース摂取量およびその脂質中への取り込み(
脂質生合成)を測定するため、脂肪細胞浮遊液(3X10’個細胞/ml)をプ
ラスチックびんに分割しく0.5 ml/びん)、0195%、0025%の雰
囲気下に、0.2mM D −(U−”C)グルコース(4−7mCi1モル、
ニューイングランド ヌクリアー)と共に、インシュリン(100ng/ml、
Sigma)、オルトバナジン酸ナトリウム、硫酸バナジルおよびバナジル−キ
レート他剤錯体(例2記載のように調製)の存在下あるいは欠如下のいずれかで
、・37°Cにおいて60分インキュベーションした。緩衝した細胞浮遊液へ1
から10μIのバナジルまたはバナジル−キレート他剤錯体いずれかを添加した
ときpH値に変化が見られなかった。
トルエンを基本とするシンチレーション液体(1,0ml/びん)を加えること
により脂質生合成を停止させ、抽出された脂質の放射能をカウントした(Moo
dy、 A、 J、等、(1974) Horm、 Metab、 Ras、6
. I 2〜t6) 、 −r−タノール単独(0,04〜062%)またはR
L−252(0,1〜0.3 mM)いずれかを用いて対照実験を行なった。
全ての実験でインシュリン刺激脂質生合成は基準より4倍から5倍高かった。3
X10’個細胞/時当りV基準〜2.000cpm ; 3 X 10’個細胞
/時当りVインシュリン−8,000〜10,000cpm。
表および図に示された結果は平均±SEとして提出した。実験回数は3から7回
である。検定は二重または三重に重複させて実施した。
バナジン酸塩およびバナジル両者による脂質生合成の刺激の用量応答曲線と程度
を先ず評価した(図2)。バナジン酸塩は脂質生合成をインシュリンと同程度(
100%)に刺激した。バナジン酸塩に対するED、。値は180±25μMと
なった。バナジルも脂質生合成を刺激したか、バナジン酸塩と異なり、刺激は不
完全て、インシュリンまたはバナジン酸塩の最高効果の約20〜30%となった
(図2)。バナジルに対するED、。値は脂質生合成刺激において100±20
μMであると計算された。
例4 脂質生合成のバナジル依存刺激の増強におけるキレート化剤(r)の活性
図3に要約された実験で、硫酸バナジルを等モル濃度のRL−252と、細胞へ
の添加前に室温で2〜5時間、ブレインキュベーションし、次に脂質生合成に対
して検定した。これら条件下で用量応答曲線は左へ移動した。
また刺激の範囲も増加し、インシュリン自身のそれを越えることさえあった。こ
のようにして、VO2“単独あるいは■0ト・RL−252錯体のED、。値は
それぞれ100±20および30±4μMであり、刺激の程度はそれぞれ25±
3および!15±5%であった。全体的にみて、種々な実験て担体は脂質生合成
刺激における v02+の効力を7倍から10倍増加させた。エタノール(0,
2%)またはRL−252単独(0,1〜0.3 n+M)は基準脂質生合成あ
るいはインシュリン刺激脂質生合成に対し何らの効果も示さなかった(表目)。
バナジル刺激脂質生合成に対する幾つかの関連したキレート化剤の増強作用を調
べた(表I)。RL−262とRL−252は最も強い増強効果を存することが
分かった。反応性の順序はRL−252≧RL−262>1367>RL−23
9>RL−280>RL−261>RL−282であることが分かった。
バナジルイオンについて観察された効果とは著しく異なり、RL−252はグル
コース代謝の刺激においてバナジン酸塩(VOs −)を増強しなかった。この
ことは幾つかの実験条件下で、即ちVO2一対RL−252の種々なモル比にお
いてまた短いあるいは長いブレインキュベーション条件においてもこの通りであ
った。従って、RL−252の増強効果はバナジルイオンに限定される(表II
)。
表2
ラット脂肪細胞における■02″″およびVOi−て刺激された脂質生合成に及
ぼすRL−252の効果。
インノコリン16.7μM 10,200 ±100 100RL−25220
0μM 2.340±70 0RL−252200μ基+ 10.150±to
o 100インノJリン16.7μM
バナジル60μM 3,500±7015バナジル60μM+10.700±1
20 106RL−25220μM
バナジン酸塩 50 μM 4.000 ±50 21バナノン酸塩 50 μ
M+ 3.800 ±70 19RL−25210μM
バナジン酸塩 50 μM+ 4.100 ±70 23RL−25230μ輌
バナジン酸塩 50 μM+ 3.650 ±40 17RL−25250μ閘
a実験の詳細は図3の説明文に述へられている。バナジルおよびバナジン酸塩を
細胞への適用前にイオノホアとpH4,5で2−5時間ブレインキュベーション
した。
例5 RL−252対バナジルイオンの効果的モル比図4に要約された実験にお
いて、一定の濃度のvoso。
を種々な濃度のRL−252とブレインキュベーションしてl:0.01から1
+0.1にわたる■02+対RL〜252のモル比を得た。次に一部を採ってラ
ットの脂肪細胞におけるグルコース利用の刺激に対するそれらの効果を評価した
。この増強効果は100:Iのモル比で既に観察され、vo”対RL−252そ
れぞれ10:1のモル比て効果が最大となった(図4)。このようにRL−25
2が非常に低い濃度で既に最大の増強効果を発揮することは、RL−252かこ
の系でバナジルイオノホアとして機能的に作用していることを示す。
例6 鏡像体バナジル担体の活性。RL−262(L)対RL−262(D)。
鏡像体担体、L−LeuからつくられたRL−262(L)およびD−Leuか
らつくられたRL−262(D)、の増強効果を比較した。図5および表1に示
したように、D−鏡像体の有効性はL−鏡像体のそれより約40%低い。D−鏡
像体のこの顕著な低有効性はバナジル担体錯体と生物学的認識部位との特異的相
互作用を示唆している。
図1
区
%喜陣49凋m7立2ζ6τ4ζン¥曽0 0.1 0.2 0.”3
バナジルまたはバナジル・RL−252錯体(mM)図5
国II!!I!1審麟牛
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、SE)、0A
(BF、BJ、CF、CG、CI、 CM、 GA、 GN、 ML、 MR,
SN、 TD、 TG)、 AT、 AU、 BB、 BG、 BR,CA、
CH,C5゜DE、DK、ES、FI、GB、HU、JP、KP、KR,LK、
LU、 MG、 MN、 MW、 NL、 No、 PL、 RO,RU、
SD、 SE、 US(72)発明者 シャンザー、アブラハムイスラエル国し
ホボト、ワイズマン インスチチュート オブ サイエンス、メオノット ウォ
ルフソン 3
Claims (16)
- 1.一般式I: ▲数式、化学式、表等があります▼(I)式中、mは1または2であり、qは0 ,1または2であり、nは0か1であり、R、R1、R2およびR3の各各はそ れぞれ水素、アリール、アルアルキル、またはアルキル〔Xにより任意に置換さ れたアルキルで、XはOH,OR4,OCOR4,SH,SR,SCOR,CO OH,COOR4,CONH2,CONHR4,CONR4R5,NH2,NH R4,NR4R5またはNHCOR4(R4およびR5はアルキルである)であ る〕を指すが、またR2あるいはR3の一つは更にXを指すこともある、を有す る化合物のバナジル錯体。
- 2.式Iの化合物において、mは2、qはゼロ、nは1、R1、R2およびR3 はメチル、そしてRはイソプチルである、請求項1記載のバナジル錯体。
- 3.式Iの化合物において、mは1、qはゼロ、nは1、R1、R2およびR3 はメチル、そしてRはイソプチルである、請求項1記載のバナジル錯体。
- 4.活性成分として請求項1記載のバナジル錯体を含有してなる糖尿病治療用医 薬品組成物。
- 5.経口投与に供するための請求項4記載の医薬品組成物。
- 6.酸化防止剤を更に含有する、請求項4または請求項5記載の医薬品組成物。
- 7.アルコルビン酸またはα−トコフェロールを含有する、請求項6記載の医薬 品組成物。
- 8.請求項1記載の式(I)を有する化合物のバナジル錯体を糖尿病の経口治療 に使用する方法。
- 9.請求項2記載のバナジル錯体を糖尿病の経口治療に使用する方法。
- 10.請求項3記載のバナジル錯体を糖尿病の経口治療に使用する方法。
- 11.糖尿病治療用の医薬品組成物の製造に、請求項1記載のバナジル錯体を使 用する方法。
- 12.組成物の別個の区分としてバナジル塩および請求項1記載の式Iの化合物 を含有する、糖尿病治療用医薬品組成物。
- 13.請求項1記載の式Iを有する化合物を含有する医薬品組成物およびバナジ ル塩からなる医薬品組成物および該組成物を糖尿病患者に投与するための使用説 明書からなる医薬品包装物。
- 14.糖尿病患者へ請求項1記載の式(I)を有する化合物のバナジル錯体の有 効量を投与することからなる糖尿病の経口治療法。
- 15.糖尿病患者へ式(I)を有する化合物およびバナジル化合物の有効量を投 与することからなる糖尿病の経口治療法。
- 16.治療をインシュリンの投与と併用する、請求項10または請求項11記載 の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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