JPH06501913A - 防食性殺菌剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■■鼾 この発明は、１９８７年５月１４日に提出され、この発明と同一の譲渡人に譲渡 された合衆国同時係属出願番号ＰＣＴ／ＵＳ８７１０ｉ１４７に開示されたもの のような殺生物剤を凌ぐ改良薬である。ＰＣＴ／ＵＳ８７１０１１４７の開示は 、参考までにここに引用するものとする。過酸化水素、過酢酸および酢酸の混合 物からなる殺生物剤のこういった組成物は、ここで過酸化物／過酸溶液と呼ばれ ることになる。この同時係属出願のものを含む先行技術の過酸化物／過酸型配合 物は、この発明によって実質的に防腐性が低く製造される。過酸形成用のある種 の金属イオン封鎖剤および／または触媒は、過酸化物／過酸の腐食性を増加する こともある。したがって、こういった薬剤を採用しないこと、または腐食を促進 しない金属イオン封鎖剤を選択することが薦められる。

１、λ五二分Ｉ この発明は、各種表面を滅菌、消毒、または洗浄および消毒するための、改良さ れた防食特性を有する防食性殺菌剤に関する。さらに詳細には、それは、過酢酸 、酢酸および過酸化水素を基剤とする一般的な滅菌溶液が使用された場合、腐食 傾向にある表面を処理するためのものである。

２・　光１３と１１ 過酸化物／過酸含有の組成物には、それらの殺生物活性による殺菌剤として広範 に使用されてきた。上記の同時係属出願のものを含めて、先行技術である過酸化 物／過酸組成物の好ましくない性質は、これらの組成物で処理した場合、器具お よび表面の金属を腐食させる傾向である。アルミニウムまたは黄銅であることが 多い医療用または歯科用器具の場合、ニッケルもしくはニッケルおよび／または クロムの装飾層および保護層で覆われると、これら覆われた表面およびその下の 基剤金属は、先行技術の過酸化物／過酸溶液中での非許容速度で腐食する傾向が ある。滅菌用のこういった殺菌剤の意図的使用は、室温を超える温度か好ましく 、約５０’Ｃが至適である。

温度を上昇させると、これら先行技術の殺生物剤による腐食が加速される。過酸 化物／過酸の殺菌剤溶液は、２０℃で効果的であるが、こういった低温での滅菌 速度は著しく遅くなる。

密封された容器中で運搬可能であり、ある濃度での運搬および貯蔵中ならびに希 釈型での使用中に安定であって、さまざまな温度で作用して消毒、滅菌および消 毒を行う殺菌剤のための必要性がある。また、この殺菌剤に対して広範な温度範 囲で防腐特性を有する必要性もある。

λ哩二１１ この発明の好ましい型は、新しくて改良型の殺菌剤溶液であって、濃縮または前 混合されたものであり、酢酸、過酸化水素、過酢酸、腐食防止剤および水の混合 物からなる改良型防腐特性を有する。ここで使用された場合の用語「過酸化物／ 過酸」とは、過酢酸、酢酸および過酸化水素の、溶液中における混合物である。

防腐特性は、腐食防止剤として作用することが予期せずに見い出されたある種の 少量の薬剤を混合させることによって得られる。

この発明の目的は、さまざまな温度範囲でプラスチックを含めた、金属および他 の表面の滅菌、消毒または洗浄／消毒を必要とする適用例で使用するための改良 型防腐特性を有する滅菌剤を提供することである。この目的は、腐食を防止する ことが予期せずに見い出され、医療用、歯科用および食品産業面での応用可能で ある薬剤を添加することによって適えられる。

ビクタベット（Ｖｉｃｔａｗｅｔ　：登録商標）３５Ｂ　（薬剤およびこの発明 の好ましい添加剤として提供される市販の物質）は作用において、殺菌剤用に使 用される先行技術の過酸化物／過酸溶液に対して改良された防腐特性を付与する ことが予期せずに見い出された。また、腐食抵抗性か改良された結果として、フ ルオラド（Ｆｌｕｏｒａｄ　：登録商標）Ｆｅ１２　（以降ＦＣ９５と称す）も 得られたが、ビクタベット（登録商標）３５Ｂまたはその他ある種のビクタベッ ト（登録商標）、すなわち５８Ｂおよび８５Ｘに見られるほどの改良ではない。

ビクタベット（登録商標）５８Ｂおよび８５Ｘと同様に、アクゾ化学社（ＡＫＺ ＯＣｈｅｍｉｃａｌ　Ｃｏｍｐａｎｙ）より市販されている。３５Ｂは、脂肪族 アルコールと五酸化亜リン酸との水酸化ナトリウム反応産物の配合物である。特 にこの会社は、リン酸のモノナトリウム塩およびモノ２−エチルヘキシルエステ ル（２０〜４５％：Ｃ，Ａ、Ｓ、登録番号１０７０−０３−７）　、ビス（２− エチルヘキシル）エステルピロリン酸のナトリウム塩（２０〜３０％：Ｃ，Ａ、 Ｓ、７５２１２−４９−６）；２−エチルヘキシルエステルポリホスホン酸のナ トリウム塩（１０〜２５％：Ｃ，Ａ、Ｓ。

６８９１５−３１−１）；水（２０〜２５％）からなる商標ビクタベット３５Ｂ のもとて組成物を販売している。

ビス（２−エチルヘキシル）エステルのリン酸六トリウム塩（く１０％：Ｃ，Ａ 、Ｓ、１４１−６５−１）　、リン酸のモノおよび／またはジナトリウム塩（〈 ５％：ＣＡ、Ｓ、７５５８−８０−７．７５５８−７９−４）、ならびに２−エ チルヘキサノール（く３％：Ｃ，、Ａ、３゜１０４−７６−７）か存在し得る。

この物質は、以降簡潔にその商標で呼ばれることであろう。

湿潤剤のフルオラド（Ｆｌｕｏｒａｄ　：登録商標）Ｆｅ１２は、３Ｍ社から入 手されるパーフルオロアルキルスルホン酸カリウムのアニオン性フルオロ化学薬 品である。以降簡潔に、これをＦｅ１２と称することであろう。

アクドリル（ＡＣＴＲＩＬ　：登録商標）、レナリン（Ｒｅｎａｌｉｎ：登録商 標）およびミンケア（Ｍｉｎｎｃａｒｅ　：登録商標）といった化学的滅菌剤は 、この発明と同一の譲渡人から得られる過酸化物／過酸型の殺菌剤であって、現 在の腐食阻害剤ではない。これらには、重金属の金属イオン封鎖剤も含まれる。

これは、腐食が問題でない場合、すなわちステンレス鋼またはプラスチック上で 使用される場合に許容し得る。しかし、それらが腐食を増加させないように封鎖 剤の選択には注意しなければならない。

この発明の腐食防止性殺菌剤は、腐食が問題となるか問題となり得る場合に使用 される。過酸化物／過酸組成物は、これから記載されるように阻害剤として作用 する物質に添加される。この発明の好ましい形態の産物は、連邦規制のタイトル ４９コード（Ｔｉｔｌｅ　４９　Ｃｏｄｅ　ｏｆ　Ｆｅｄｅｒａｌ　Ｒｅｇｕｌ ａｔｉｏｎｓ　：　Ｄ　ＯＴ　）に従って運搬すること可能である。過酸化物／ 過酸濃縮物（Ａ部）および防止剤含有溶液（Ｂ部）の配合物は、混合前に長期間 安定に貯蔵される。混合の後に得られた溶液は相当の寿命を有する一方、室温お よび高温で効果的な殺菌活性を保持している。この混合物は、殺菌剤として使用 するために最終的に希釈形態で防腐特性か改善されている。

好ましい形態では、この発明の配合物は、過酢酸、酢酸、過酸化水素、腐食防止 剤および水を含む。過酸化物／過酸濃縮物用の琥珀グラスを使用することによっ て、および過酸化物／過酸の容量を少量（約５８０１１）に保つことによって、 密封グラス容器中で運搬可能である。

この発明か適用される過酸化物／過酸溶液には、有効成分の濃縮物であって殺菌 剤として有効なものが含まれる。こういった溶液にビクタベット（登録商標）（ ５８Ｂ、８５Ｘもしくは３５Ｂ）またはＦｅ１２　（またはそれらの混合物）を 使用することによって、それらの腐食性が極めて減少する。Ｆｅ１２およびビク タベット（登録商標）１２は、腐食を抑えるか、他のものと比較して十分とはい えないようであった。

この発明の好ましい殺生物剤は、以下に記載するように、殺生物剤としての使用 に先立って混合される２つの部分の系からなる。第１の部分（以降Ａ部と称する ）は、過酸化物／過酸を含む有効な殺菌剤濃縮物である。第２の部分（以降Ｂ部 と称する）は、水もしくは水混和性溶媒、または他の相溶性溶媒であって、それ に溶解および分散した阻害剤、すなわち上記のビクタベント湿潤剤または３Ｍ社 のフルオラッド（登録商標）ＦＣ９５湿潤剤またはそれらの均等物を有する。Ａ 部の過酸化物／過酸は、酢酸、過酸化水素、過酸、および水の組み合わせである 。使用前、Ａ部を、防止剤および水を含むＢ部に入れて希釈し、徹底的に混合す る。実際に使用する場合、Ｌ記の濃縮物をＢ部の水で、好ましくは約６６ないし 約８０倍に希釈する。完全に攪拌されたＡ部およびＢ部の推奨保存期間は７日で ある。したがって、以下に記載されるように、この２部の系は使用直前に混合さ れることか好ましい。以下の記載から明らがなように、過酸化物／過酸の他の配 合物の保存期間はさらに長い。

処理すべき品物は、土かその上についている場合、界面活性剤で洗浄され、有機 物の付加量を低レベルに減少させる。洗浄および濯ぎによって、この発明の殺生 物剤の有効保存期間か伸び、混合溶液の再利用度がさらに増すこととなる。適切 な界面活性剤は周知であって、制限を設けなければ、テルガザイム（Ｔｅｒｇａ ｚｙｍｅ　：登録商標）またはプロトザイム（Ｐｒｏｔｏｚｙｍｅ　：登録商標 ）が挙げられる。また、この発明の微生物は、この発明の殺生物剤は、その使用 の一応用例として、超音波洗浄タンク中で使用されることであろう。また、混合 後の７日以上は再利用可能である。

好ましい実施態様の詳細な説「 この発明の目的は、広範な温度範囲で使用可能な防腐特性が改良された、安定、 輸送可能、多目的、再利用可能な殺菌剤を提供することである。この結果を得る には、実質的に腐食を減少させる１種類または何種類かの薬剤を投入する必要が あるばかりでなく、生物相溶性があって過酸化物／過酸の殺菌剤と相溶性がある 薬剤を混合する必要もある。防腐力を付与することが要求される多数の添加物質 を試験したが、驚くべきことにこれらは無効であった。湿潤剤として販売される ４種類の市販物質が、過酸化物／過酸溶液中で通常侵される金属の腐食で有意な 減少をもたらすことが見い出されたのは予期せぬことであった。

歴史的に、過酸化物／過酸消毒剤および滅菌剤溶液は、特殊な、処理、輸送およ び保存方法を必要とする過酸化物および過酸含有量のために、密封容器での輸送 には非常に不安定であった。同時係属出願に開示されているように、殺菌剤を使 用するために用意された希釈溶液の安定性は、過酸化水素に対する全ての酸（過 酢酸、酢酸、およびそれらの混合物）の比率か約１．０と１１との間であるよう に殺菌剤を配合することによって達成される。

同時係属出願の配合物を使用するために用意された溶液は、この発明の防腐剤添 加物か添加される場合、保存期間が保持され、腐食性が低下している。

この発明の好ましい形態では、過酸化物／過酸の濃縮物か使用され、別々の容器 に入った水および防止剤からなる第２の成分（Ｂ部）とともに、第１の成分（Ａ 部）として琥珀のガラスボトル中に少量入れてで運搬することによって、安定性 が得られる。

広範な研究の後、３種類のビクタベット（登録商標）薬剤は、周知の過酸化物／ 過酸殺菌剤の、医療および歯科用器具の金属表面を腐食する傾向を実質的に減少 させることが分かった。ビクタベット（登録商標）添加剤によって、この殺菌剤 は防腐特性を発揮する。防腐特性の付与が要求される他の薬剤は、過酸化物／過 酸の殺生物剤と一緒ではそれほど機能しなかった。ビクタベット（登録商標）３ ５Ｂ、！５８Ｂおよび８５Ｘ１ならびに程度は低いがフルオラドＦＣ９５は、腐 食防止剤の特性を有するものとして販売または示唆されておらず・予期せヌコト ニ試料上で腐食を実質的に減少させる作用はない。

さまざまな研究から、腐食防止剤であるといわれていた多くの薬剤を含めて２６ 種類の被験薬剤の中で、４種類のみが過酸化物／過酸配合物中で防腐剤として適 度な有効性のあることが分かった。これら４種類はいずれも防腐剤として販売さ れておらず、宣伝もされていないものであった。また、好ましい配合物は、安定 であり輸送可能であって、滅菌剤、消毒剤、抗ウィルス剤、抗真菌剤、殺菌剤、 抗結核菌剤、ＨＩＶ不活化剤として、そして表面に対する洗剤−消毒剤として希 釈しても有効であることが分かった。過酢酸を有意に分解する物質がこの殺菌剤 に導入されなければ、この配合物は７日間再利用可能であって、有効性を維持す る。

２つの別個の成分は、以下のような好ましい形態で配合された。

Ａ部二過酸化水素および酢酸、または過酸化水素、酢酸および過酢酸を、水と混 合したところ、過酸化水素、過酢酸、酢酸および残部の水からなる濃縮溶液が得 られた。この混合物は以下を含む。

過酸化水素　約１８〜３０重量％ 過酢酸　約３％〜５％ 酢酸　約６％〜約１０％ 得られた溶液は、添加剤として金属イオン封鎖剤を含んでいなかった。Ａ部の濃 縮物５８ｍ１を４オンスの琥珀ガラスボトルに入れ、密封した。長期間、すなわ ち１０力月を超える時間をかけた場合、有意な劣化は生じなかった。試験は、４ ℃、２５℃および３５℃で行われた。

試料を定期的に解析した。４℃より高温では、過酢酸の濃度が大きく低下した。

しかし、その変化は、最終混合溶液の有効性に対して許容範囲内であった。

Ｂ部：ビクタペット（登録商標）３５Ｂ、すなわち脂肪族アルコール（２−エチ ルヘキシル）と五酸化亜リン酸の水酸化ナトリウム反応産物を、とフタベット（ 登録商標）３５Ｂの最終濃度が約０．００５ないし約１．　０重量％となるまで 、水と徹底的に混合した。この混合物を１ガロンの密封容器に入れて、４℃、２ ５℃および３５℃で１０力月間保存した。試料の定期的試験では、これらのいか なる保存温度でもこの期間の終わりで劣化は認められなかった。

Ａ部およびＢ部を、８部１ガロンに対してＡ部５８ｍ１の比で徹底的に混合した 。こうして希釈した溶液の殺菌活性および安定性を試験した。金属の腐食量を測 定して、Ｂ部の添加剤を含まない希釈Ａ部の対照溶液と、およびＢ部のビクタベ ット（登録商標）３５Ｂの代わりにビクタベット（登録商標）５８Ｂ、１２およ び８５Ｘならびにフルオラド（登録商標）Ｆｅ１２およびフルオラド（登録商標 ）Ｆｅ１２を用いて調製した溶液と比較した。

試験金属は、約１０．９ｃｍ２の面積の金属表面を有するクロム箔黄銅の歯科鏡 、ネーバル（ｎａｖａｌ）　Ｔｔ　銅片、および５０５６アルミニウム棒であっ た。試験は室温で行った。鏡での結果は以下の通りであった。

雇丞　腐食率（グラム／時間） （添加剤の重量％） 対照（Ｗ１０防止剤）　４８．８Ｘ１０−’ヒクタベット（登録商標＞　３５　 Ｂ　（０，０２５％＞　１．４８Ｘ１０−’ヒクタベット（登録商標）　３５Ｂ 　（０，１０％）　１．５９Ｘ１０−’ビクタベット（登録商標）　１２　（０ ，０２５％）　２２．ｌＸ１０−’ビクタベット（登録商標）　１２　（０，１ ０％）　１８．５Ｘ１０−’ヒクタベット（登録商標）　５８　Ｂ　（０，０２ ５％）　５．９２ｘ１０−’ヒクタヘット（登録商標）　５８　Ｂ　（０，１０ ％）　＜１．２Ｘ１０−’ビクタベット（登録商標）　８５　Ｘ　（０，０２５ ％）　８．７８Ｘ１０−５ビクタベツト（登録商標＞　８５　Ｘ　（０，１０％ ）　０．３９Ｘ１０−’ＦＣ９５（０，０５％）　ｅ、７８Ｘ１０−５ＦＣ９５ （０，１０％）　８．１３×１Ｏ−５Ｆ　Ｃ９５（０，０５％）　２１．２ＸＩ Ｑ−５ＦＣ９５（０，１０％）　１８．３ｘ１ｏ−５ＦＣ９５は、パーフルオロ アルキルスルホン酸カリウム（Ｃ，Ａ、Ｓ、番号２７９５−３９−３）であって 、Ｃ，Ａ、Ｓ、６０２７０−５５−５．３８７１−９９−６．３８７２−２５− １および２９４２０−４９−３を少量含む場合もある。

ビクタベット（登録商標）８５Ｘは、Ｎ　ａ　６　（ＣｘｓＨ１７）　−（Ｐ　 ａｏ　１゜）　２とＮａｚＨＰＯ＜の組成物である。ビクタベット（登録商標） ５８Ｂは、脂肪族アルコールと五酸化亜リン酸の水酸化ナトリウム反応産物であ る。

ビクタベソト（登録商標）３５Ｂの濃度が約０．０２５％未満のとき、腐食率は 顕著に増大するが、ビクタヘノト（登録商標）３５Ｂの濃度が０．００５％程度 に低い場合では、対照の腐食率より非常に低かった。

Ｆｅ１２には、過酢酸の濃度を低下させる傾向かあるので、望ましい腐食防止特 性がある一方、過酢酸の特性に対するその効果の面であまり望ましくない。

上記の表か示すように、防腐効果に関する限り、溶液を含有するビクタベット（ 登録商標）３５Ｂ、５８Ｂおよび８５Ｘは、Ｆｅ１２よりも優れていた。試験さ れたものの中でＦｅ１２の次に優れた防腐剤は、Ｆｅ１２およびビクタベソト（ 登録商標）１２であった。対照を凌ぐ改良か見られる一方、これらは許容し得な いものとされた。

Ａ部とＢ部の混合物の安定性は、試料中の過酢酸および過酸化水素の濃度の解析 によって測定した。混合後の保存期間を測定したところ、高温でさえ少なくとも ７日であった。保存期間は、過酢酸のレベルか殺菌剤として効果的なレベル以下 に低下した時点である。

各種表面における、滅菌剤、殺胞子剤、抗ウィルス剤、殺菌剤、消毒剤、ＨＩＶ 不活不活化洗結核菌剤、殺菌性スプレー、洗剤／消毒剤および抗真菌剤として、 Ａ部とＢ部の混合溶液の有効性を試験した。この混合溶液は、未希釈条件下の２ ０℃で有効性が示され、混合後７日間、多量の溶液を取り替えたり添加せずに再 利用可能であった。２０’Ｃでは、実施例Ｉの配合物は、２．５時間未満で、滅 菌剤、殺胞子剤、Ｂ型肝炎に対する抗ウィルス剤として作用した。温度を５０℃ に上昇させることによって、この時間を１０分未満にまで減少させた。ＨＩＶに 対する抗ウィルス剤としての効果は１分を要し、他の被験ウィルスには１０分未 満を要した。

抗結核菌剤としては、２０℃で１０分を必要とした。

広範囲スペクトルの消毒剤に限られたことではないか、この混合溶液も、殺菌ス プレーなどの用途、および食物と接触しない表面用の洗剤−消毒剤としての用途 には２０℃で効果があり、すへて１０分未満でよい。

実施例ＩＩ この発明の好ましい形態が上記実施例　に記載されたとおり２部の系であるが、 先行技術の過酸化物／過酸溶液使用することが可能であって、これらの溶液にビ クタベット（登録商標）３５Ｂ、５８Ｂおよび８５ＸもしくはＦｅ１２またはこ れらの混合物をＡ部およびＢ部の混合溶液に規定された量で直接添加することが できる。実施例　に示された添加剤のさまざまな量が腐食率を低レベルに低下さ せる一方、過酸化物／過酸混合物中のそれらの溶解度レベルにまで添加剤の量を 増加させることができる・完全な水溶系では、ビクタベット（登録商標）３５Ｂ の溶解度限界は約１％、ビクタベット（登録商標）５８Ｂは約５％、およびビク タベノト（登録商標）８５Ｘは約１０％である。Ｆｅ１２は水溶系であるため、 その溶解度限界は約１％である。補助溶媒が使用された場合、増量か可能である 。

特に、以下の範囲の組成を有する過酸化物／過酸溶液は、ビクタベソト（登録商 標）３５Ｂ、５８Ｂまたは８５Ｘと混合された場合、上記のように実質的に防腐 特性が改善されることになろう。したがって、その濃度は約０．００５重量％か ら溶解度限界までである。濃度が約０．００１重量％から溶解度限界域までとな るようにＦｅ１２を混合すると、防腐効果が生じる。

下記の濃度は、安定状態におけるものである。

約０．２ないし約８重量％の過酸化水素約０．２ないし１１重量％で酢酸と過酢 酸の組み合わせ 残余の水 過酸化水素に対する組み合わせた酸の比が約１．０ないし約１１である場合 上記の溶液と、ビクタベソト（登録商標）３５Ｂ、５８Ｂ、８５ＸまたはＦｅ１ ２のいずれかと混合した後、この実施例の溶液は、同時係属出願に記載されるよ うに、または先行技術で称されるように、本質的に殺生物活性を保持している。

保存期間は実施例■のそれを大きく上回り、この溶液は、殺生物剤を追加したり 期間を伸ばしたすせずに再利用可能である。上記の実施例ＩおよびＩＩは、この 発明の好ましい形態である。過酸化水素、過酢酸および酢酸型の殺菌剤において は、これら３種類の物質の組成の非常に幅広い範囲でこの発明の防食性の利点が 得られる。殺菌剤溶液の腐食性は、この発明の添加剤が使用される場合、以下の ようにある範囲で減少した。

過酸化水素（約００ｏＯ４重量％ないし約３０重量％） 過酢酸（約０．０００３重量％ないし５５重量％未満） 酢酸（約０．０２５重量％ないし約１２重量％）残部の水 上記の配合物となる殺菌剤の腐食性を低下させるために、前記の添加剤、すなわ ち、ビクタベット（登録商標）３５Ｂまたは５８Ｂまたは８５ＸまたはＦｅ１２ の中のいかなるものを１種類以上で一定量添加する。この添加量は、上限で溶解 度限界によって、下限では殺菌剤の腐食性が低下を開始するのに必要な量によっ て限定される。

最低では、０．００１重量％を超える添加剤の量とすべきである。２部の系で、 添加剤である防食剤が過酸化物／過酸溶液に当然加えられる場合、水混和性溶媒 または他の溶媒にこの添加剤は１０重量％まで溶解可能であって、過酸化物／過 酸溶液と混合される添加剤の部の容量を低下させる。

補正音の翻訳文提出書 （特許法第１８４条の８） 平成４年　９月２５日

Claims (22)

【特許請求の範囲】
1. １．下記の薬剤：重量％で約０．００５％ないし溶解度限界までの、脂肪族アル コールと五酸化亜リン酸との水酸化ナトリウム反応産物である薬剤、または約０ ．００１重量％ないし溶解度限界までの、Ｎａ５（Ｃ１８Ｈ１７）５（Ｐ３Ｏ１ ０）２とＮａ２ＨＰＯ４との混合物、または０．００１重量％ないし溶解度限界 までのパーフルオロアルキルスルホン酸カリウムの１種類以上を添加剤として有 する過酸化物／過酸型の、防腐特性が改良された殺生物剤。
2. ２．上記の添加剤が、約０．００５重量％ないし約１重量％までの、脂肪族アル コールと五酸化亜リン酸との水酸化ナトリウム反応産物であることを特徴とする 、請求の範囲第１項記載の殺生物剤。
3. ３．上記の添加剤が、約０．００１重量％ないし約１０重量％までの、Ｎａ５（ Ｃ１８Ｈ１７）５（Ｐ３Ｏ１０）２とＮａ２ＨＰＯ４との混合物であることを特 徴とする、請求の範囲第１項に記載の殺生物剤。
4. ４．上記の添加剤が、０．００１重量％ないし約１重量％までのパーフルオロア ルキルスルホン酸カリウムであることを特徴とする、請求の範囲第１項に記載の 殺生物剤。
5. ５．上記の脂肪族アルコールが２−エチルヘキシルアルコールを含むことを特徴 とする、請求の範囲第２項に記載の殺生物剤。
6. ６．使用時に混合した溶液が以下のような範囲の成分：ａ）過酸化水素（約０． ００４重量％ないし約３０重量％）； ｂ）過酢酸（約０．０００３重量％ないし５５重量％未満）； ｃ）酢酸（約０．０２５重量％ないし約１２重量％）；ｄ）約０．００１重量％ ないし添加剤の溶解度限界までの量の、脂肪族アルコールと五酸化亜リン酸との 水酸化ナトリウム反応産物、または約０．００１重量％ないし溶解度限界までの 、Ｎａ５（Ｃ１８Ｈ１７）５（Ｐ３Ｏ１０）２とＮａ２ＨＰＯ４との混合物の少 なくとも１種類である防腐性添加剤 ｅ）残部の水 からなる組成を有することを特徴とする、過酸化物／過酸型の防腐性殺生物剤。
7. ７．上記添加剤の脂肪族アルコールが２−エチルヘキシルアルコールを含むこと を特徴とする、請求の範囲第６項に記載の殺生物剤。
8. ８．上記の防腐性添加剤が、約０．００１重量％ないし該添加剤の溶解度限界ま での量のパーフルオロアルキルスルホン酸カリウムであることを特徴とする、請 求の範囲第４項に記載の殺生物剤。
9. ９．Ａ部およびＢ部を含む、安定で密封容器中にて運搬可能な２成分の防腐性過 酸化物／過酸殺生物剤であって、Ａ部が有効成分として： ａ）過酸化水素（約１８重量％ないし約３０重量％）；ｂ）過酢酸（約３重量％ ないし約５重量％未満）；ｃ）酢酸（約６重量％ないし約１０重量％）；ｄ）残 部の水を含み、 Ｂ部が有効成分として約０．００５重量％ないし添加剤の溶解度限界までの、脂 肪族アルコールと五酸化亜リン酸との水酸化ナトリウム反応産物、または約０． ００１重量％ないし溶解度限界までのパーフルオロアルキルスルホン酸カリウム 、または約０．００１重量％ないし溶解度限界までの、Ｎａ５（Ｃ１８Ｈ１７） ５（Ｐ３Ｏ１０）２とＮａ２ＨＰＯ４との混合物までの少なくとも１種類、およ び残部の水を含み、 Ａ部およびＢ部を混合した場合、０．００１％を超える該添加剤または数種類の 添加剤を有する殺生物組成物に対するＡ部の希釈物が生じることを特徴とする、 ２成分の防腐性過酸化物／過酸殺生物剤。
10. １０．Ａ部とＢ部との混合によって、６６ないし８０倍のＡ部の希釈物が生じる ことを特徴とする、請求の範囲第９項に記載の殺生物剤。
11. １１．Ｂ部との混合に先立って、約５８ｍｌの量で密封容器にＡ部を入れること を特徴とする、請求の範囲第９項に記載の２成分殺生物剤。
12. １２．Ｂ部が密封容器中にあって、約１ガロンの容量を有することを特徴とする 、請求の範囲第９項に記載の２成分殺生物剤。
13. １３．Ｂ部が密封容器中にあって、約１．２ガロンの容量を有することを特徴と する、請求の範囲第１１項に記載の２成分殺生物剤。
14. １４．Ｂ部の添加剤を水混和性または相溶性の溶媒に約１０重量％までの量で溶 解し、Ａ部およびＢ部を全混合殺生物剤における溶解度限界内で添加剤の濃度レ ベルに達する量で水に添加することを特徴とする、請求の範囲第９項に記載の殺 生物剤。
15. １５．Ａ部およびＢ部からなる、安定で密封容器中にて運搬可能な２成分の防腐 性過酸化物／過酸殺生物剤であって、 Ａ部が有効成分として： ａ）過酸化水素（約１８重量％ないし約３０重量％）；ｂ）過酢酸（約３重量％ ないし約５重量％未満）；ｃ）酢酸（約６重量％ないし約１０重量％）；ｄ）残 部の水を含み、 Ｂ部が有効成分として、脂肪族アルコールと五酸化亜リン酸との水酸化ナトリウ ム反応産物、またはＮａ５（Ｃ１８Ｈ１７）５（Ｐ３Ｏ１０）３とＮａ２ＨＰＯ ４との混合物添加剤、またはパーフルオロアルキルスルホン酸カリウム添加剤の 中から少なくとも１種類を含むので、Ａ部およびＢ部を水と混合して６６ないし ８０倍にＡ部を希釈するとき、最終混合物中の添加剤濃度が０．００１重量％な いし添加剤の溶解度限界までとなることを特徴とする、２成分の防腐性過酸化物 ／過酸殺生物剤。
16. １６．過酸化物／過酸殺生物剤濃縮物であって、ａ）過酸化水素（約１８重量％ ないし約３０重量％）；ｂ）過酢酸（約３重量％ないし約５重量％未満）；ｃ） 酢酸（約６重量％ないし約１０重量％）；ｄ）該濃縮物を殺生物的有効レベルま で水で希釈する際、腐食防止剤が０．００５重量％から溶解度限界までの量で存 在する腐食防止剤であって、該腐食防止剤は、脂肪族アルコールと五酸化亜リン 酸との水酸化ナトリウム反応産物、またはＮａ５（Ｃ１８Ｈ１７）５（Ｐ３Ｏ１ ０）２およびＮａ２ＨＰＯ４である； を含む過酸化物／過酸殺生物剤濃縮物。
17. １７．上記の添加剤が２０〜４５重量％のＣ．Ａ．Ｓ．登録番号１０７０−０３ −７、２０〜３０重量％のＣ．Ａ．Ｓ．７５２１２−４９−６、１０〜２５重量 ％のＣ．Ａ．Ｓ．６８９１５−３１−１、および２０〜２５重量％の水、＜１０ ％のＣ．Ａ．Ｓ．１４１−６５−１、＜３％のＣ．Ａ．Ｓ．１０４−７６−７、 ＜５％のＣ．Ａ．Ｓ．７５５８−８０−７、７５５８−７９−４であることを特 徴とする、請求の範囲第５項に記載の殺生物剤。
18. １８．上記の添加剤がＣ．Ａ．Ｓ．番号２７９５−３９−３であることを特徴と する、請求の範囲第１項に記載の殺生物剤。
19. １９．上記の添加剤が２０〜４５重量％のＣ．Ａ．Ｓ．登録番号１０７０−０３ −７、２０〜３０重量％のＣ．Ａ．Ｓ．７５２１２−４９−６、１０〜２５重量 ％のＣ．Ａ．Ｓ．６８９１５−３１−１、および２０〜２５重量％の水、＜１０ ％のＣ．Ａ．Ｓ．１４１−６５−１、＜３％のＣ．Ａ．Ｓ．１０４−７６−７、 および＜５％のＣ．Ａ．Ｓ．７５５８−８０−７、７５５８−７９−４であるこ とを特徴とする、請求の範囲第６項または第９項に記載の殺生物剤。
20. ２０．上記の添加剤がＣ．Ａ．Ｓ．番号２７９５−３９−３であることを特徴と する、請求の範囲第６項または第９項に記載の殺生物剤。
21. ２１．Ｂ部の添加剤が２０〜４５重量％のＣ．Ａ．Ｓ．登録番号１０７０−０３ −７、２０〜３０重量％のＣ．Ａ．Ｓ．７５２１２−４９−６、１０〜２５重量 ％のＣ．Ａ．Ｓ．６８９１５−３１−１、＜１０％のＣ．Ａ．Ｓ．１４１−６５ −１、＜３％のＣ．Ａ．Ｓ．１０４−７６−７、＜５％のＣ．Ａ．Ｓ．７５５８ −８０−７、７５５８−７９−４、および２０〜２５重量％の水またはＣ．Ａ． Ｓ．２７９５−３９−３であることを特徴とする、請求の範囲第１５項に記載の 殺生物剤。
22. ２２．上記の添加剤が２０〜４５重量％のＣ．Ａ．Ｓ．登録番号１０７０−０３ −７、２０〜３０重量％のＣ．Ａ．Ｓ．７５２１２−４９−６、１０〜２５重量 ％のＣ．Ａ．Ｓ．６８９１５−３１、＜１０％のＣ．Ａ．Ｓ．１４１−６５−１ 、＜３％のＣ．Ａ．Ｓ．１０４−７６−７および＜５％のＣ．Ａ．Ｓ．７５５８ −８０−７、７５５８−７９−４、ならびに２０〜２５重量％の水であることを 特徴とする、請求の範囲第７項に記載の殺生物剤。