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JPH0649547B2 - 自動抵抗線巻装機 - Google Patents

自動抵抗線巻装機

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Publication number
JPH0649547B2
JPH0649547B2 JP2087108A JP8710890A JPH0649547B2 JP H0649547 B2 JPH0649547 B2 JP H0649547B2 JP 2087108 A JP2087108 A JP 2087108A JP 8710890 A JP8710890 A JP 8710890A JP H0649547 B2 JPH0649547 B2 JP H0649547B2
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JP
Japan
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resistance wire
element body
supply nozzle
wire supply
electrode
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Application number
JP2087108A
Other languages
English (en)
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JPH03284580A (ja
Inventor
光伯 横山
Original Assignee
光伯 横山
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Filing date
Publication date
Application filed by 光伯 横山 filed Critical 光伯 横山
Priority to JP2087108A priority Critical patent/JPH0649547B2/ja
Priority to GB9105747A priority patent/GB2243494B/en
Priority to KR1019910004682A priority patent/KR940004367B1/ko
Priority to US07/677,765 priority patent/US5259561A/en
Priority to DE4110517A priority patent/DE4110517C2/de
Publication of JPH03284580A publication Critical patent/JPH03284580A/ja
Publication of JPH0649547B2 publication Critical patent/JPH0649547B2/ja
Priority to KR1019940035006A priority patent/KR950011631B1/ko
Priority to KR1019940035008A priority patent/KR950011633B1/ko
Priority to KR1019940035007A priority patent/KR950011632B1/ko
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は自動抵抗線巻装機に係り、特に、抵抗器を形成
する素体の軸方向において、いずれの方向にも連続して
抵抗線を素体に巻装しうる自動抵抗線巻装機に関する。
[従来の技術] 一般に、さまざまな電子機器やVTRに内蔵された電子
回路には、いわゆる巻き線抵抗器が数多く使用されてい
る。
第19図に示すように、このような巻き線抵抗器10
は、円柱状に形成された小型のセラミックス製の素体1
1と、この素体11の両端部に冠装されたキャップ部1
2a,12bと、このキャップ部12a,12bから素
体軸方向に沿って素体11の両端に突設されたリード線
13,13と、この素体11の周面に所定のピッチで巻
装された抵抗線39とからなる。
そして、従来よりこのような巻き線抵抗器を構成する素
体に抵抗線を巻装する場合には、従来より、第20図及
び第21図に示すような、自動抵抗線巻装機が提案され
ていた(特開昭62−112311号公報参照)。
即ち、この種の自動抵抗線巻装機100は、抵抗器を形
成する円柱状の素体101の軸方向両端部を挟持し、素
体101を周面方向に沿って回転可能に保持しうる素体
保持部102と、上記素体保持部102に保持された素
体101の周面に巻装する抵抗線103を送り出す抵抗
線供給ノズル104を有する抵抗線供給部105と、上
記抵抗線供給ノズル104から送り出された抵抗線10
3を、素体101の先端に固定された先端側キャップ1
06及び素体後端に固定された後端側キャップ107に
溶着しうる溶接用電極部108と、 上記抵抗線供給部105と溶接用電極部108とが取付
けられ、素体保持部102に保持された素体101の軸
方向に沿って往復動しうるスライド基部109とを備え
ている。
そして、上記素体保持部102は、素体101の両端を
保持しうるように所定間隔をおき相対して同軸上に配置
された一対の保持手段110と、この保持手段110を
素体101の軸方向において接近または離間させうる保
持手段駆動部111と、上記保持手段110により保持
された素体101を素体周面方向に回転動させうる保持
手段回動部112とを有している。
上記抵抗線供給部105は、素体101に送り出される
抵抗線103を一時固定しうる抵抗線固定機構113
と、抵抗線供給部105を素体101から離間させうる
抵抗線供給ノズル進退機構114とを有すると共に、上
記抵抗線供給ノズル104は、上記溶接用電極部108
と素体保持部102に保持された素体軸方向において同
位置となるようにスライド基部109に配設されてい
る。
上記溶接用電極部108は、素体保持部102により両
端が保持された素体101の上方部及び下方部に配置さ
れ、溶接時には素体上方及び素体下方から素体101に
対してほぼ垂直に接近当接して、抵抗線103を素体先
端部及び素体後退部に溶着させうる一対の電極本体11
5と、上記一対の電極本体115を上昇または下降させ
うる電極駆動部116とを有している。
そして、フレーム部117にはエアシリンダからなる抵
抗線供給ノズル回動部118が設けられており、この抵
抗線供給ノズル回動部118のアーム119は上記抵抗
線供給ノズル104に回動可能に固定されている。従っ
て、この抵抗線供給ノズル回動部118が作動した場合
には、抵抗線供給ノズル104を、抵抗線巻装方向に沿
って所定角度回動させ得るように構成されている。
また、上記フレーム117には、素体保持部102を構
成する一対の保持手段110,110が保持し得る位置
に、素体101を供給しうるシュータ機構119が設け
られている。
このように構成された従来の自動抵抗線巻装機100を
用いて素体に抵抗線を巻装する場合には、先ず、上記素
体保持部102に素体101を保持させ、抵抗線供給ノ
ズル104をスライド基部109を作動させ、素体10
1の先端側キャップ106上に抵抗線103の先端が当
接するようにする。そして、第20図に示すように、上
記抵抗線供給ノズル回動部118を作動させてアーム1
19を突出させ、抵抗線供給ノズル104を時計方向に
回動させて抵抗線103の供給方向を素体101の軸方
向に対して直角以下の角度に設定する。そして、溶接用
電極部115,115に通電することにより、先端側キ
ャップ106に抵抗線103を溶着し、所定回数分保持
手段回動部112を回動させて、先端側キャップ106
から素体101上に移動するまで、抵抗線103を巻き
付ける。
そして、素体101上にて、抵抗線供給ノズル回動部1
18を作動させてアーム119を縮退させ、抵抗線供給
ノズル104を反時計方向に回動させ抵抗線103の供
給方向を素体101の軸方向に対して直角に設定する。
そして、素体保持部102を駆動させて、素体101を
回転させると共に、スライド基部109を駆動させて抵
抗線供給ノズル104を素体の先端側キャップ106か
ら後端側キャップ107方向に沿って移動させ、連続的
に抵抗線103を引出し、素体101に抵抗線103を
巻装していくものである。
そして、後端側キャップ107位置に抵抗線が至った場
合には、再度、上記抵抗線供給ノズル回動部118が作
動し、アーム119が突出して抵抗線供給ノズル104
を時計方向に回動させ、その後、所定回転数分、素体保
持部102を回転させ、後端側キャップ107上に抵抗
線103を乗り上げる。
そして、再度、溶接用電極部108を構成する一対の電
極本体115,115を後端側キャップ107に当接さ
せ、通電することにより抵抗線101を後端側キャップ
107に溶着させることにより、巻線抵抗器を作成する
ものである。
そして、素体保持部完成した巻線抵抗器をその後、素体
保持部102を構成する一対の保持手段110,110
を互いに離間させることにより、完成された巻線抵抗器
を落下させて、シュータ機構119により供給された新
たな素体を一対の保持手段110,110により両端か
ら保持する。
その後、スライド基部109を作動させることにより、
抵抗線供給ノズル104を、初期位置である、素体10
1に固定された先端側キャップ106の位置にまで後退
させ、新たな素体101に抵抗線の巻装を開始するもの
である。
[発明が解決しようとする課題] ところで、このような従来の自動抵抗線巻装機自動抵抗
線巻装機100にあっては、エアシリンダからなる抵抗
線供給ノズル回動部118が設けられており、抵抗線供
給ノズル105を回動させ、抵抗線供給方向を一方向の
みに変化させることができるように構成されている。
即ち、上記抵抗線供給ノズル回動部118は、エアシリ
ンダにより構成されており、このエアシリンダの作動に
より、先端が抵抗線供給ノズル105に回動可能に固定
されたアーム119を突出又は縮退させ、アーム119
を突出させた場合には抵抗線供給ノズル105を時計方
向に回動させて、抵抗線供給ノズル105を素体の軸方
向に対して、基準となる直角の位置から、第20図に示
す、所定の鋭角となる位置にまで回動させることがで
き、また、アーム119を縮退させた場合には、抵抗線
供給ノズル105を反時計方向に回動させ、素体の軸方
向に対して、鋭角の位置から、基準となる直角の位置に
まで回動させうるように構成されている。
従って、従来の自動抵抗線巻装機100にあっては、抵
抗線供給ノズル回動部118の駆動源としてエアシリン
ダを用い、アーム119の所定量の突出又は縮退動作に
より抵抗線供給ノズル105を回動させるようにしてい
たため、抵抗線供給ノズル105を、基準となる素体1
01の軸方向に対して直角の状態位置と、第20図に示
す、所定の鋭角の状態位置との2つの位置の間でしか回
動させることができず、その結果、抵抗線供給ノズル1
05の回動方向が一方向のみであるため、素体101に
対して、一方向のみにしか抵抗線103を巻装すること
ができなかった。
従って、素体101へ抵抗線103を巻装し終えた場合
には、その都度、抵抗線供給ノズル105を初期位置と
しての、抵抗線の巻始め位置である素体の先端部にまで
復帰させて抵抗線105を新たな素体の先端部から巻始
める必要があり、巻線抵抗器の作成効率が低い、という
問題点が存していた。
また、巻線抵抗器には、抵抗線を複数回交差させて巻装
した巻線抵抗器がある。このような巻線抵抗器は、抵抗
線の周囲に発生する磁界により生ずるノイズ発生を防止
しうるように構成されており、例えば、VTR等に使用
されるものである。
このような抵抗線が交差して巻装された巻線抵抗器を作
成する場合にも、従来の巻線抵抗器100によった場合
には、先ず、所定の間隔で一度抵抗線103を巻装した
後、抵抗線供給ノズル104を初期位置である先端側キ
ャップ106の位置に復帰させ、その後、素体101
を、素体保持部102から一度取り外し、素体101を
前後逆にし、先端側キャップ106と後端側キャップ1
07との位置を変更して、再度、素体保持部により素体
101を保持させた後、抵抗線103を交差させて巻装
して作成することとなり、作成作業が極めて煩雑であっ
た。
更に、巻線抵抗器の周囲には適宜の表示を行うために、
マーキング処理を施すものであるが、低い抵抗値の巻線
抵抗器にあっては、一般に太い抵抗線を使用することか
ら、マーキング処理が施しにくくなる。従って、このよ
うな場合には、所定間隔を置いて、径寸法の小さい抵抗
線を互いに密接させて素体に巻装することにより低い抵
抗値の巻線抵抗器を作成することが行われる。
このような巻線抵抗器を作成するばあいにも、従来の巻
線抵抗器によっては、上記一般の巻線抵抗器を作成する
場合と同様の問題点が存していた。
そこで、本発明の技術的課題は、自動抵抗線巻装機にお
いて、抵抗線を巻装しようとする素体の軸方向の何れ方
向へも抵抗線を巻装させることにより、素体への抵抗線
の巻きつけ作業効率の向上を図り、以て、巻き線抵抗器
の製作効率を向上させると共に、抵抗線を交差させ巻装
した巻線抵抗器、又は、通常の径の抵抗線を密接して巻
装させた低抵抗用の巻線抵抗器等の各種の巻線抵抗器の
製作効率を向上させる点にある。
[課題を解決するための技術的手段及び作用] このような技術的課題解決のため、本発明ににあって
は、抵抗器を形成する円柱状の素体の軸方向両端部を挟
持し、素体を周面方向に沿って回転可能に保持しうる素
体保持部と、上記素体保持部に保持された素体の周面に
巻装する抵抗線を送り出す抵抗線供給ノズルを有する抵
抗線供給部と、上記抵抗線供給ノズルから送り出された
抵抗線を素体先端部及び素体後端部に溶着しうる溶接用
電極部と、上記抵抗線供給部と溶接用電極部とが取付け
られ、素体保持部に保持された素体の軸方向に沿って往
復動しうるスライド基部とを備え、上記素体保持部は、
素体両端を保持しうるように所定間隔をおき相対して同
軸上に配置された一対の保持手段と、この保持手段を素
体軸方向において接近または離間させうる保持手段駆動
部と、上記保持手段により保持された素体を素体周面方
向に回転動させうる保持手段回動部とを有し、上記抵抗
線供給部は、素体に送り出される抵抗線を一時固定しう
る抵抗線固定機構と、抵抗線供給部を素体から離間させ
うる抵抗線供給ノズル進退機構とを有すると共に、上記
抵抗線供給ノズルは、上記溶接用電極部と素体保持部に
保持された素体軸方向において同位置となるようにスラ
イド基部に配設され、上記溶接用電極部は、素体保持部
により両端が保持された素体の上方部及び下方部に配置
され、溶接時には素体上方及び素体下方から素体に対し
てほぼ垂直に接近当接して、抵抗線を素体先端部及び素
体後退部に溶着させうる一対の電極本体と、上記一対の
電極本体を上昇または下降させうる電極駆動部とを有す
る自動抵抗線巻装機において、 上記抵抗線供給部には、溶接用の電極本体の軸周りにお
ける反転可能な回転を発生させる駆動部を有する抵抗線
供給ノズル回動部が設けられており、抵抗線供給ノズル
を素体保持部に保持された素体軸方向におけるいずれの
方向へも所定角度回動させて抵抗線供給方向を変化させ
うる様に構成され、 素体保持部に保持された素体の一方の端部から他方の端
部へ向って抵抗線を巻装し、他方の端部において抵抗線
の巻き終り部を溶着する場合に、抵抗線供給ノズルを抵
抗線供給ノズル移動方向に沿って所定角度回動させて抵
抗線供給方向を変化させると共に、 上記抵抗線の巻き終り部を溶着した端部側から他方の端
部へ向って抵抗線を巻装し、素体の他方の端部において
抵抗線の巻き終り部を溶着する場合に、抵抗線供給ノズ
ルを抵抗線供給ノズル移動方向に沿って所定角度回動さ
せて抵抗線供給方向を変化させ、 素体の軸方向のいずれの方向においても素体に抵抗線を
連続して巻装しうるように構成されている。
[実施例] 以下、添付図面に示す実施例に基づき、本発明を詳細に
説明する。
第1図に示すように本実施例に係る自動抵抗線巻装器1
6は、抵抗器を形成する円柱状の素体11の軸方向両端
部を挟持し、素体11を周面方向に沿って回転可能に保
持しうる素体保持部17と、 上記素体保持部17に保持された素体11の周面に巻装
する抵抗線39を送り出す抵抗線供給ノズル77を有す
る抵抗線供給部18と、 上記抵抗線供給ノズル77から送り出された抵抗線39
を素体先端部及び素体後端部に溶着しうる溶接用電極部
19と、 上記抵抗線供給部18と溶接用電極部19とが取付けら
れ、素体保持部17に保持された素体11の軸方向に沿
って往復動しうるスライド基部20とを備えている。
そして、第1図及び第3図に示すように、本実施例に係
る自動抵抗線巻装機16にあっては、底面略長方形状に
形成された底面板フレーム31が設けられている。そし
て、この底面板フレーム31の長さ方向両端部には、そ
れぞれ長方形状に形成された側面板フレーム32a,3
2bが立設されており、これらの相対向して設けられた
側面板フレーム32a,32bの間はロッド33により
接続固定されている。
そして、これらの側面板フレーム32a,32bの高さ
方向中間部位には、それぞれ素体保持部17が取付け固
定されている。
この素体保持部17は、第4図に示すように、素体11
の両端を保持しうるように、所定間隔をおき、相対して
同軸上に配置された一対の保持手段21,21と、この
保持手段21,21を素体11の軸方向において接近ま
たは離間させうる保持手段駆動部23,23と、上記保
持手段21,21により保持された素体11を素体11
の周面方向に回転動させうる保持手段回動部24,24
とを有している。
上記保持手段21は、円筒状に形成されたチャック2
2,22と、このチャック22,22を固定しうるチャ
ック固定部59,59と、このチャック固定部59,5
9が先端に突設されたスピンドル部58,58と、この
スピンドル部58,58が進退可能に内装されたケーシ
ング部材60,60とからなる。
そして、上記ケーシング部材60,60内に進退可能に
内装されたスピンドル部58,58の後端部には、パル
スモータからなる保持手段回動部24,24が設けられ
ていると共に、更にこの保持手段回動部24,24の外
方には、それぞれエアシリンダからなる保持手段駆動部
23,23が設けられている。
上記チャック22は、第1図、第2図及び第4図に示す
ように、側面細長円筒状に形成されており、先端部は、
やや先細り状に形成されていると共に、この先端部には
開口部62が形成されている。そして、このチャック2
2の内部には、チャック22の軸方向に沿って素体11
のリード線13よりもやや径大に形成された長孔部61
が軸方向に沿って設けられている。そして、この長孔部
61の先端開口部62付近には、先端開口部62に至る
に連れて徐々に径大となるテーパ部63が形成されてい
る。
一方、上記チャック22の基端部64は、チャック固定
部59周面部に設けられた固定手段65により、チャッ
ク固定部59に締め付け固定されている。
したがって、第2図及び第4図に示すように、一対のチ
ャック22,22により素体11を保持する場合には、
長孔部61の開口部62付近にテーパ部63が形成され
ているため、素体本体66の両端に突設されたリード線
13,13が開口部62から挿入され易く、開口部62
を介して長孔部61内に挿入された場合には、上記テー
パ部63に導かれて長孔部61内に収納されるように構
成されている。
したがって、テーパ部63は上記素体11に設けられた
リード線13,13が挿入される際のガイドとしての役
割を果たし、チャック22,22は素体11の素体本体
66の両端部を容易に圧接保持することが可能となる。
また、上述のように、チャック22,22内には、細長
円筒状に形成されたチャック22,22の軸方向に沿っ
て、リード線13よりも径大に形成された長孔部61が
設けられており、このようなチャック22,22により
素体11のリード線13を介して素体本体66を保持す
ることとなるため、素体11の軸方向において素体11
を水平に支持すると共に、素体11のいわゆるセンター
出しが確保された状態で中空に保持することが可能とな
る。
また、上記ケーシング部材60,60は、全体略円筒状
に形成され、端部が側面板フレーム32a,32bに固
定され、これらの側面板フレーム32a,32bを貫通
して設けられている。また、このケーシング部材60,
60の内部には、スピンドル部58,58が回動可能に
挿通配置されており、このスピンドル部58,58の先
端部には、スピンドル部58,58と共に回動可能に上
記チャック固定部59,59が固定されている。
そして、上記スピンドル部58,58の後端部には、上
記保持手段回動部24,24が装着固定されている。そ
して、この保持手段回動部24,24はパルスモータか
らなり、スピンドル部58,58の先端部に固定された
チャック固定部59,59及びチャック22,22を回
転動させうるように構成されている。
更に、上記保持手段回動部24,24の外方には、それ
ぞれ保持手段駆動部23,23が設けられてている。こ
の保持手段駆動部23,23はエアシリンダからなり、
それぞれ、側面板フレーム32a,32bに4本の固定
用ロッド94を介して固定された取付け用プレート9
3,93に固定され、ピストン(図示せず)により保持
手段回動部24,24と接合されている。
そして、この保持手段駆動部23,23が作動した場合
には、上記保持手段回動部24,24、この保持手段回
動部24,24が後端部に取付けられたスピンドル部5
8,58、スピンドル部58,58に固定されたチャッ
ク固定部59,59、及び、このチャック固定部59,
59に固定されたチャック22,22を自動抵抗線巻装
機16内方の、素体11を保持しうる位置にまで直線状
に移動させ、または同様にして元位置に復帰させうるよ
うに構成されている。
したがって、第4図に示すように、チャック22,22
が素体11を中空に保持しようとする場合には、保持手
段駆動部23,23を作動させ、チャック22,22を
結ぶ中心線上に素体供給部44により差出された素体1
1のリード線13,13の先端方向からそれぞれチャッ
ク22,22を接近させて、素体11を、素体本体66
の両端部において挟持するものである。
一方、第1図及び第3図に示すように、上記相対向して
立設された側面板フレーム32a,32bの背面寄りの
部位には、上下方向にそれぞれガイドレール34,35
が架設されている。このガイドレール34,35の間に
は、、スライド基部20が設けられている。このスライ
ド基部20は、全体長方形状に形成されると共に、内部
に長方形孔部67が形成されたフレーム68からなり、
このフレーム68の背面側四隅部には、それぞれスライ
ド取付け部56が突設されている。そして、このスライ
ド取付け部56により、上記スライド基部20は、ガイ
ドレール34,35に沿って往復動しうるように構成さ
れている。
そして、上記スライド基部20の背面側には、スライド
基部駆動部36が設けられている。上記スライド基部駆
動部36は、正逆回転可能に形成されたパルスモータ3
7と、このパルスモータ37のスピンドルに延設された
送りネジ部38と、この送りネジ部38に噛合して設け
られると共に上記スライド基部20の背面側に突設され
た逆ネジ部55とからなる。
上記スライド基部駆動部36を構成するパルスモータ3
7は、側面板フレーム32aの外側面後方寄り上端部に
取付け固定されている。そして、上記送りネジ部38
は、上記パルスモータ37のスピンドルに接合固定され
ると共に、側面板フレーム32aを貫通して自動抵抗線
巻装器16の左右方向に沿って配置され、周面にはネジ
溝が刻設されている。
また上記逆ネジ部55は、スライド基部20を構成する
フレーム68の背面側に突設された側面略長方形状のア
ーム部69と、このアーム部69に開設されたネジ孔7
0とからなる。そして、このネジ孔70には、上記送り
ネジ部38に刻設されたネジ溝に噛合しうるように送り
ネジ部38に刻設されたネジ溝と同一のピッチでネジ溝
が刻設されている。
そして、第3図に示すように、上記スライド基部20を
構成するフレーム68の正面側には、上方取付面部71
と下方取付面部72とが形成されている。そして、上記
上方取付面部71には、溶接用電極部19を構成する上
方側溶接用電極部73が取付け固定されると共に、上記
下方側取付面部72には、溶接用電極部19を構成する
下方側溶接用電極部74が取付け固定されている。
上記上方側溶接用電極部73及び下方側溶接用電極部7
4は、上記スライド基部20を構成するフレーム68正
面側にほぼ垂直に固定され、上方側溶接用電極部73の
下端及び下方側溶接用電極部74の上端には、それぞれ
電極本体27a,27bが突設されている。
そして、上方側溶接用電極部73及び下方側溶接用電極
部74は、直方体に形成されたボディ部75a,75b
と、このボディ部75a,75bのそれぞれ上端部及び
下端部に固定された電極駆動部28,28と、上記ボデ
ィ部75a,75bのそれぞれ下端部及び上端部に設け
られた電極本体27a,27bとを備えている。
上記電極本体27a,27bは、垂直方向において同軸
上に設けられていると共に、上記チャック22,22の
中心軸を結ぶ線と、電極本体27a,27bの中心軸を
延長した線とが直角に交差しうる位置に配設固定されて
いる。
そして、上記溶接用電極部19を構成する上方側溶接用
電極部73と下方側溶接用電極部74との間には、抵抗
線供給部18が設けられている。
この抵抗線供給部18は、第3図に示すように、側面略
コ字状に形成された抵抗線供給ノズル取付け部78と、
この抵抗線供給ノズル取付け部78に取付け固定された
抵抗線供給ノズル77とを備えている。
上記抵抗線供給ノズル取付け部78は、上方側溶接用電
極部73のボディ部75aの下端部に接合された取付け
用プレート部52と、この取付け用プレート部52に上
下方向において対向するように設けられると共に下方側
溶接用電極部74のボディー部75bの上端部に接合さ
れた取付け用プレート部76と、上記取付け用プレート
部52,76の後端部に設けられた抵抗線供給ノズル固
定部79とからなる。
そして、上記固定用プレート部52,76は抵抗線供給
ノズル取付け部78が、それぞれ上記電極本体27a,
27bを回動中心として水平方向において回動しうるよ
うに上方側溶接用電極部73及び下方側溶接用電極部7
4のボディ部75a,75bに取付けられている。そし
て、上記抵抗線供給ノズル固定部79には、抵抗線供給
ノズル77が固定されている。
この抵抗線供給ノズル77は、取付け用プレート部76
後端部に設けられたスライド基部82上に、本実施例に
係る自動抵抗線巻装機16の前後方向にスライド可能に
装着されている。そして、上記抵抗線供給ノズル77の
後端部には、プーリ80が軸支されており、プーリ80
を介して糸巻き状に形成された抵抗線ボビン(図示せ
ず)に巻かれた抵抗線39が抵抗線供給ノズル77の内
部を軸方向に沿って通り、先端部から軸方向前方へ送り
出されるように構成されている。
また、上記抵抗線供給ノズル77には、抵抗線固定機構
25が設けられている。この抵抗線固定機構25は、抵
抗線クランパ90と、この抵抗線クランパ90を作動さ
せうるエアシリンダからなる駆動機構81とにより構成
され、抵抗線39を固定しうるように形成されている。
更に、上記抵抗線供給ノズル77には、抵抗線供給ノズ
ル77の自動抵抗線巻装機16の前後方向に前出または
後退させうる抵抗線供給ノズル進退機構26が設けられ
ている。
上記抵抗線供給ノズル進退機構26は、上記スライド基
部82と、このスライド基部82上において抵抗線供給
ノズル77を進退動させうる駆動部83とからなり、こ
の駆動部83はエアシリンダにより構成されている。
すなわち、抵抗線供給ノズル進退機構26は溶接用電極
部19により抵抗線39を素体11に溶接する場合に、
抵抗線供給ノズル77を素体11から離間させうると共
に、その後、抵抗線供給ノズル77を再度、素体11に
接近させうるように構成されている。
そして、上記抵抗線供給ノズル77が取付けられた抵抗
線供給ノズル取付け部78は、第3図に示すように、上
方側溶接用電極部73及び下方側電極部74のボディ7
5a,75bの長さ方向に沿って内装された円筒状軸部
86,87に固定されることにより、上記円筒状軸部8
6,87が内装された上方側溶接用電極部73及び下方
側溶接用電極部74を介して、取付け部50,50によ
りフレーム68に固定されている。
すなわち、上記抵抗線供給ノズル77が取付けられた固
定用プレート部52,76は、それぞれ前端部において
円筒状軸部86,87に固定されている。
更に、上方側溶接用電極部73及び下方側溶接用電極部
74の上端及び下方に設けられた電極本体27a,27
bは、上記円筒状軸部86,87内に内装され、一方の
端部がそれぞれ電極駆動部28,28に接合されたアー
ム部88,88の他方の端部に固定されている。また、
上記円筒状軸部86,87は、周面方向において回動可
能にボディ75a,75bに内装されている。そして、
下方側溶接用電極部74に内装されたアーム部88の上
端部は、ボディ部75b外方に突出し、所定幅にわたっ
てギア部85が形成されている。
そして、本実施例にあっては、抵抗線供給部18には、
抵抗線供給ノズル77を電動本体27a,27bを回動
中心として素体保持部17保持された素体11の軸方向
における何れの方向へも回動させうる抵抗線供給ノズル
回動部29が設けられている。
この抵抗線供給ノズル回動部29は、第1図及び第3図
に示すように、溶接用の電極本体27a,27bの軸を
回転中心とする、反転可能な回転を発生させうる駆動部
84を有しており、この駆動部84はパルスモータと下
記のベルト40とを備えている。
そして、上記抵抗線供給ノズル回動部29は、この駆動
部84を下方側溶接用電極部74に固定しうる取付け用
プレート51と、上記固定用プレート部52の先端部上
面側に下端部が固定され上方側溶接用電極部73内に回
動可能に挿通配置されている上記円筒状軸部86と、固
定用プレート部76の先端部下面側に上端部が固定され
下方側溶接用電極部74内に回動可能に挿通配置されて
いる円筒状軸部87と、駆動部84の上端に突出したス
ピンドル部53に固定された原動ギア89と、円筒状軸
部87上端部に形成されたギア部85とを有し、上記原
動レギア89とギア部85との間には上記ベルト40が
掛け回されている。
そして、上記ベルト40の内側面には、ギア部85、及
びスピンドル部53の上端部に取付け固定された原動ギ
ア89と噛合しうる凸部が設けられている。
したがって、上記パルスモータからなる駆動部84を作
動させた場合には、スピンドル部53及び、このスピン
ドル部53に固定された原動ギア89の回転が上記ベル
ト40を介してギア部85へと伝達され、このギア部8
5が形成されている円筒状軸部87及び円筒状軸部は、
周面方向においていずれかの回転方向に電極27a,2
7bを回動中心として回動する。
したがって、円筒状軸部87,86の回動に伴ない、円
筒状軸部86,87に、固定用プレート部52,76が
固定された抵抗線供給ノズル取付け部78は、電極本体
27a,27bを回動中心として、スライド基部20を
構成するフレーム68に形成された長方形孔部67内に
おいて回動し、抵抗線供給ノズル77も電極27,27
を回動中心として、所定角度回動することとなる。な
お、抵抗線供給ノズル77の回動角度は、0゜〜30゜
の間で適宜調整することができる。
第1図及び第3図に示すように、上記側面板フレーム3
2a,32bの正面側には、側面板フレーム32a,3
2bの高さ方向のほぼ中間部位にテーブル43が設けら
れている。このテーブル43の下面側には素体供給部4
4が設けられている。
この素体供給部44は、第1図、第3図及び第4図に示
すように、テーブル43の上面側に設けられたエアシリ
ンダ45と、このエアシリンダ45により駆動される駆
動部49と、該駆動部49から自動抵抗線巻装機16の
背面方向に向って突出配置された2本のピストン48,
48と、これらのピストン48,48の先端に固定され
た平面略コ字状のアーム部47と、このアーム部47の
前方へ更に突出された素体支持アーム46,46とから
なる。
そして、この素体供給部44にあっては、上記2本の素
体支持アーム46,46上に素体本体66の両端に突設
されたリード線13,13を上記素体支持アーム46,
46上に載置することにより、素体11を支持しうるよ
うに構成されている。
そして、上記素体供給部44にあっては、素体支持アー
ム46上に素体11を支持し、エアシリンダ45を駆動
させて、駆動部49を作動させ、ピストン48,48に
よりアーム部47を自動抵抗線巻装機16内方へ前出さ
せた場合には、上記素体支持アーム46上に支持された
素体11を上記チャック22,22の軸心線上に素体1
1を位置させうるように構成されている。
また、図示されていないが、この本実施例に係る自動抵
抗線巻装機16の下方には、上記各エアシリンダへ供給
される圧搾エアの供給部が設けられていると共に、更に
本実施例に係る自動抵抗線巻装機16の各部の作動を制
御する制御部が設けられている。
この制御部はコンピュータを内蔵しており、製作を希望
する巻き線抵抗器の抵抗値や、素体の半径寸法及び素体
の長さ寸法等を、適宜コントロールパネルからインプッ
トすることにより、所望の巻き線抵抗器を作成しうるよ
うに、各部を作動させることが可能なように構成されて
いる。
以下本実施例に係る自動抵抗線巻装器16の作用につい
て説明する。
まず、製作を希望する巻き線抵抗器の抵抗値、素体の直
径寸法、素体の長さ寸法及び抵抗線の1m当りの抵抗値
を設定し、設定された各値及び製作個数を上述の制御部
に設けられたコントロールパネルにおいてインプットす
る。
そして、上記抵抗線39を抵抗線供給ノズル77内に挿
通しプーリ80に掛け回して、自動抵抗線巻装機16に
セットする。
このようにして、制御部において各データがインプット
された場合には、制御部においては、抵抗線39の素体
11への巻き数及び保持手段回動部24を構成するパル
スモータの回転数及びスライド基部駆動部36を構成す
るパルスモータ37の回転速度を適宜設定し、素体11
に対してどれだけの間隔で何回抵抗線39を巻装するか
が決定される。
その後、上記素体供給部44が図示外のパーツフィーダ
から自動的に送られてきた素体11を、チャック22,
22が素体11を保持しうる位置まで移動させる。
すなわち、上記素体供給部44の前方へ突設された素体
支持アーム46,46にリード線13,13を介して載
置された素体11は、素体供給部44を構成するエアシ
リンダ45が作動することにより、駆動部49によりピ
ストン48,48が装置前方へ押出され、ピストン4
8,48の先端部に取付けられたコ字状のアーム部47
により素体支持アーム46に支持された素体11は、チ
ャック22,22の軸心線位置まで前出し、その位置に
おいてアーム部47は停止する。
その後、素体保持部17を構成する一対の保持手段駆動
部23は、一対のスピンドル部58,58及び、このス
ピンドル部58,58の後端部に設けられた保持手段回
動部24,24と、スピンドル部58,58先端に設け
られたチャック固定部59,59及び、このチャック固
定部59,59に設けられたチャック22,22を自動
抵抗線巻装機16内方へ向って移動させる。
その後、上記チャック22,22は、第4図に点線にお
いて示すように、素体供給部44の素体支持アーム4
6,46により、上記チャック22,22の軸心線上に
おいて中空に支持された素体11の両端部に突出された
リード線13,13の両端方向から接近する。
そして、その後、第4図及び第6図に示すように、チャ
ック22,22内部に軸方向に沿って設けられた長孔部
61,61内にリード線13,13が挿通配置されると
共に、チャック22,22の先端によって素体本体66
の両端部が圧接されて素体11はチャック22,22に
保持されることとなる。
この後、上記素体供給部44のエアシリンダ45が作動
して、駆動部49のピストン48が後退し、上記素体1
1を支持していたアーム部47及び素体支持アーム46
を現位置に復帰させ、次の素体11の供給を準備する。
次に、第3図及び第5図に示すように、低抗線供給ノズ
ル進退機構26を構成する駆動部83が作動することに
より、抵抗線供給ノズル77が素体11に対して直角と
なる状態を保ちつつ、スライド基部82上を素体11方
向へ前出し、抵抗線供給ノズル77の先端から前方へ突
出した抵抗線39を素体11の先端側キャップ部12a
の周面方向上端部に当接させる。
その後、第3図及び第5図に示すように、溶接用電極部
19を構成する上方側溶接用電極部73と下方側溶接用
電極部74とに設けられた電極駆動部28,28が作動
して、電極駆動部28,28と電極27a,27bとの
間に設けられたアーム部88,88を介して、上方側電
極本体27a及び下方側電極本体27bを突設させる。
その結果、第7図に示すように、下方側電極本体27b
は、素体11の先端側キャップ部12aの下面側に当接
すると共に、上方側電極本体27aは、上記抵抗線39
を介して先端側キャップ部12aの上面側に当接するこ
ととなる。
したがって、この状態で上方側電極本体27a及び下方
側電極本体27bに通電させることにより、抵抗線39
の巻き始め部96を素体11の先端側キャップ部12a
の上面側に溶接させるものである。そして、その後、こ
れらの上方側電極本体27a及び下方側電極本体27b
は、上記電極駆動部28,28の作動により素体11の
上面方向及び下面方向へ後退することとなる。
そして、その後、第1図に示すように、保持手段21を
構成する保持手段回動部24が作動して、スピンドル5
8,58を回転駆動させ、スピンドル58,58先端部
においてチャック22,22を介して固定された素体1
1を所定回転数分回転させるものである。また、同時に
スライド基部駆動部36を構成するパルスモータ37が
作動し、送りネジ部38を回転動させる。
その結果、この送りネジ部38に逆ネジ部55を介して
取付け固定されているフレーム68は、上記送りネジ部
38の回転動と共に側面板フレーム32b方向(第1図
中右方向)へスライドし始めることとなる。
したがって、第8図に示すように、このようにして上記
スピンドル58,58の回転動により、素体11は、チ
ャック22,22に圧接保持された状態で回転するた
め、上記素体11の先端側キャップ部12aに巻き始め
部が溶着された抵抗線39は、抵抗線供給ノズル77か
ら連続的に引出されることとなり、更に、この抵抗線供
給ノズル77はフレーム68と共に、素体11の軸方向
に沿って素体11の後端部方向へと移動するため、当初
コントロールパネルにおいてインプットされた間隔で素
体11の素体本体66に抵抗線39が適宜巻装されてい
くこととなる。
なお、この場合、溶接用電極部19を構成する上方側溶
接電極部73及び下方側溶接用電極部74は、フレーム
68に固定されているため、上方側溶接電極部73及び
下方側溶接用電極部74は抵抗線供給ノズル77と共に
素体11の軸方向に沿って素体11の後端部側へと移動
することとなる。
その後、第9図に示すように、抵抗線供給ノズル77が
素体本体66の後端部に至り、抵抗線39の巻き終り部
95を溶着する場合には、上記素体保持部17を構成す
るスピンドル部58,58の回転動は一時停止する。そ
して、その後、抵抗線供給ノズル回動部29が作動し、
上記抵抗線供給ノズル77の移動方向に沿って当該抵抗
線供給ノズル77を上記電極本体27を回動中心として
所定角度分回動させ、抵抗線39の供給方向を変化させ
る。
すなわち、上記抵抗線供給ノズル回動部29を構成する
パルスモータからなる駆動部84は、あらかじめインプ
ットされたデータにより算出された角度分、時計方向へ
回転し、ベルト40を介してギア部85が上端部に設け
られた円筒状軸部87を周面方向に所定角度回動させる
こととなる。そして、この円筒状軸部87の上端に設け
られた取付け用プレート部76は、下方側電極本体27
bを中心に所定角度分時計方向に回動することとなる。
その結果、第9図に示すように、素体本体66の後端部
に位置している抵抗線39は、所定角度分、素体11の
後端部側へ引っ張られることとなり、素体11の平面方
向において素体11の後端部寄り斜め方向に配置される
こととなる。
その後、再度上記スピンドル58,58が所定回転数分
回転し、上記斜めに配置された抵抗線39が素体11の
後端側キャップ12b上に斜めに乗り上げ、この後端側
キャップ部12b上の軸方向中心線上に位置決めされる
ものである。
その後、第10図に示すように、再度、上方側電極本体
27a及び下方側電極本体27bが溶接用電極部19を
構成するボディ部75a,75bから突出し、上方側電
極本体27aは、上記後端側キャップ部12b上に斜め
に配置された抵抗線39を介して後端側キャップ部12
bの上面側に当接すると共に、下方側電極本体27b
は、後端側キャップ部12bの下面側に当接し、上方側
電極部本体27a及び下方側電極部27bにより抵抗線
39は素体11に固定された状態で素体11が挟持され
ることとなる。
その後、まず、抵抗線ノズル進退機構26が作動し、抵
抗線供給ノズル77を駆動部83によりスライド基部8
2上において後方側へスライドさせ始める。そして、そ
の後、上記抵抗線進退機構26の作動にわずかに遅れて
上記抵抗線固定機構25が作動し、エアシリンダ91に
より抵抗線クランパ90が、抵抗線39を抵抗線供給ノ
ズル77内において固定する。
そして、その後、第11図に示すように、上方側電極本
体27a及び下方側電極本体27bに通電されることに
より、上記抵抗線39は、後端側キャップ部12b上に
溶接されることなる。そして、上記抵抗線39が上方側
電極本体27a及び下方側電極本体27bにより溶接さ
れている間、抵抗線供給ノズル77は、上記抵抗線クラ
ンパ90により抵抗線39を固定したまま後退し続ける
ため、抵抗線39は、上記後端側キャップ部12bにお
ける溶接点において後方へ引っ張られることにより溶断
されて巻き線抵抗器10が作成されるものである。
そして、巻き線抵抗器10が作成された後、電極駆動部
28,28が作動することにより、一度、電極本体27
a及び電極本体27bが後退し、その後、再度上方側電
極本体27a及び下方側電極本体27bが、突出し、作
成された巻き線抵抗器10を後端側キャップ部12bに
おいて上下方向に挟持する。そして、その後、再度保持
手段駆動部23が作動し、上記スピンドル部58,58
を本実施例に係る自動抵抗線巻装機16の幅方向外方に
向ってそれぞれ移動させ、スピンドル58,58前端部
に設けられたチャック22,22を初期位置へと復帰さ
せる。
そして、上方側電極本体27a及び下方側電極本体27
bにより上下方向において挟持され、中空に保持された
巻き線抵抗器10は、その後、電極駆動部28,28が
作動することにより、上方側電極本体27a及び下方側
電極本体27bが後退して巻き線抵抗器10の挟持を解
除するため、巻き線抵抗器10は下方へ落下し、適宜の
パーツ収納部(図示せず)へと落下して収納されるもの
である。
そして、次に新たな素体11が素体供給部44を構成す
るアーム部47の先端に設けられた素体支持アーム4
6,46に図示外のパーツフィーダから自動的に給送さ
れ、その後、素体供給部44を構成する駆動部49が作
動することにより、新たな素体11は、アーム部47に
よってチャック22,22の軸心線位置にいたるまで前
出してアーム部47は停止する。
そしてその後、上記一対の保持手段駆動部23は、スピ
ンドル部58,58及びこのスピンドル部58の後端部
に設けられた保持手段回動部24,24と、スピンドル
部58,58先端に設けられたチャック固定部59,5
9およびこのチャッック固定部59,59に設けられた
チャック22,22を自動抵抗線巻装機16内方へ向っ
て移動させる。そして、上記チャック22,22は前記
と同様に、第3図に点線において示すように、素体供給
部44の素体支持アーム46,46により中空で支持さ
れた素体11の両端部に突出されたリード線13,13
の両端方向から接近する。そして、その後、第3図に示
すように、チャック22,22内に軸方向に沿って設け
られた長孔部61,61内に、リード線13,13は挿
通配置されると共に、チャック22,22の先端によっ
て、素体本体66両端部が圧接されて、素体11はチャ
ック22,22に保持されることとなる。その後、第1
2図に示すように、抵抗線供給ノズル回動部29が作動
し、抵抗線供給ノズル77は、上記とは反対に電極本体
27を中心に反時計方向へ回動し、素体11の軸方向に
対して直角な状態となる。
その後、第13図に示すように、上記抵抗線供給ノズル
進退機構26が作動することにより、素体11に対して
後退していた抵抗線供給ノズル77を素体11に対して
抵抗線39を巻装しうる位置にまで前出させる。
そして、この場合、上述のように、前回の素体11に対
する抵抗線39の溶着時には、上方側電極本体27a及
び下方側電極本体27bにより抵抗線39が素体11に
固定された後、まず、抵抗線ノズル進退機構26が作動
することによって、抵抗線供給ノズル77が後方側へス
ライドし、そして、その後わずかに遅れて抵抗線固定機
構25により抵抗線39が抵抗線供給ノズル77内にお
いて固定された状態で、電極本体27により溶断される
ものであるため、この間の抵抗線供給ノズル77の移動
により、今回の新たな素体11への抵抗線39の巻き始
め部96となる溶接代が確保されているものである。
したがって、第12図及び第13図に示すように、この
ようにして素体11の軸方向に対して直角な状態に配置
された抵抗線供給ノズル77の先端部には、抵抗線39
の巻き始め部96が突出しているため、抵抗線供給ノズ
ル77が前出することによって、素体11の先端側キャ
ップ部12aの上面側に、上記抵抗線39の巻き始め溶
接代部96を当接させることが可能となる。
そして、その後、第13図に示すように、溶接用電極部
19を構成する電極駆動部28,28が作動して上方側
電極本体27a及び下方側電極本体27bを突出させ
て、下方側電極本体27bは、素体11の先端キャップ
部12aの下面側へ当接すると共に、上方側電極本体2
7aは、上記抵抗線39を介して先端側キャップ部12
aの上面側に当接する。
そして、この状態で上方側電極本体27a及び下方側電
極本体27bに通電させることにより、抵抗線39の巻
き始め部96を素体11の先端側キャップ部12aの上
面側に溶接する。そして、その後、上方側電極本体27
a及び下方側電極本体27bは、上記電極駆動部28,
28の作動により、素体11の上面方向及び下面方向へ
と後退する。
その後、上記と同様に保持手段回動部24が作動し、ス
ピンドル58,58を回転動させ、スピンドル58,5
8先端部において、チャック22,22を介して固定さ
れた素体11を所定回転数回転させると共に、スライド
基部駆動部36を構成するパルスモータ37が作動し、
前回の素体11の溶着時とは逆方向へ回転する。
したがって、この送りネジ部38に逆ネジ部55を介し
て取付け固定されているフレーム68は、現在側面板フ
レーム32b寄りの位置にあるが、上記送りネジ部38
の回転動により初期位置へとスライドに復帰し始めるこ
ととなる。
したがって、このようにして前記同様スピンドル58,
58の回転動により素体11はチャック22,22に圧
接保持された状態で回転するため、素体11の先端側キ
ャップ部12aに巻き始め部96が溶着された抵抗線3
9は、抵抗線供給ノズル77から連続的に引き出される
こととなり、更にこの抵抗線供給ノズル77は、フレー
ム68と共に、素体11の軸方向に沿って、素体11の
後端部方向(第1図中左方向)へと移動するため、前記
同様に素体11の素体本体66に抵抗線39が適宜巻装
されることとなる。
その後、第14図に示すように、抵抗線供給ノズル77
が素体本体66の後端部に至り、抵抗線39の巻き終り
部95を溶着する場合には、素体保持部17を構成する
スピンドル部58,58の回転動が一時停止し、その
後、上記と同様に抵抗線供給ノズル回動部29が作動
し、抵抗線供給ノズル77の移動方向にそって、抵抗線
供給ノズル77を電極本体27を回動中心として、所定
角度分回動させ、抵抗線39の供給方向を変化させるも
のである。
その結果、第15図に示すように、素体本体66の後端
部に位置している抵抗線39は、所定角度分素体11の
後端部側へ引っ張られることとなり、素平11の平面方
向において、素体11の後端部寄り斜め方向に配置され
ることとなる。
その後、再度スピンドル58,58が所定回転数分回転
し、斜めに配置された抵抗線39は、素体11の後端側
キャップ12b上に素体11の後端部寄り斜めに乗り上
げ、この後端側キャップ部12bの軸方向中心線上に位
置決めされる。
そして、再度上方側電極本体27a及び下方側電極本体
27bが突出し、上方側電極本体27a及び下方側電極
本体27bにより、抵抗線39が素体11に固定された
状態で素体11が挟持されることとなる。
その後、上記同様に、まず抵抗線ノズル進退機構26が
作動して抵抗線供給ノズル77が後退し始め、その後わ
ずかに遅れて、抵抗線固定機構25が作動し抵抗線39
が抵抗線供給ノズル77内において固定され、その後、
上方側電極本体27a及び下方側電極本体27bに通電
されることにより、抵抗線39が後端側キャップ部21
b上に溶接されることとなる。
したがって、第16図に示すように、上記と同様に、抵
抗線供給ノズル77前端には、次回の巻き始め部96の
溶接代を残した状態で、抵抗線39が突出配置されるこ
ととなる。
したがって、本実施例に係る自動抵抗線巻装機16にあ
っては、上記のように連続して供給される素体11の軸
方向のいずれの方向においても、素体11に抵抗線39
を連続して巻装しうるものである。そして、本実施例に
係る自動抵抗線巻装機16において、上記のように、抵
抗線39の巻き終り部95を溶着する場合に、抵抗線供
給ノズル77を抵抗線供給ノズル回動部29により、電
極本体27を回動中心として、抵抗線供給ノズル77を
抵抗線供給ノズル77移動方向に沿って、所定角度回動
させるように構成されているのは、抵抗線39を素体1
1の後端部側キャップ12bとほぼ完全な接触状態を形
成した後、溶着させるためである。
すなわち、第19図に示すように、キャップ部12a,
12bは、素体本体66の両端に冠装されているため、
素体本体66の周面と後端側キャップ部12の周面との
間には先端側キャップ部12a及び後端側キャップ部1
2bの肉厚分段差が形成されている。
したがって、抵抗線39が素体11の軸方向に対して直
角に巻き付けられ、そのままの状態で軸方向に対して直
角に後端側キャップ部12bに溶接された場合には、抵
抗線39が後端側キャップ部12bの内側周縁97を乗
り越えて巻きつけられる際に、後端側キャップ部12b
の周縁と抵抗線39との間で不完全な接触状態が生じた
まま後端側キャップ部12bに溶着されてしまう場合が
ある。
このようにして、抵抗線39と後端部側キャップ部12
bの周縁との間に不完全な接触状態を生じたまま溶着さ
れた場合には、当該、不完全な接触状態が生じた部分の
抵抗線39の電気抵抗が極めて不安定になり、製品とし
ての巻き線抵抗器10の抵抗値の精度が低くなる場合が
ある。
しかし、本実施例に係る自動抵抗線巻装機16にあって
は、抵抗線供給ノズル回動部29が設けられ、抵抗線3
9の巻き終り部を溶着する場合には、抵抗線供給ノズル
77を抵抗線供給ノズル77の移動方向に沿って所定角
度回動させ、抵抗線39の供給方向を変え、素体11の
後端側キャップ部12bの内側周縁97に対して、大き
な角度を有して、抵抗線39を供給しうるように構成さ
れている。
したがって、後端側キャップ部12bの内側周縁97を
抵抗線39が乗り越えた際にも、抵抗線39と後端側キ
ャップ部12bの周縁との間のほぼ完全な接触状態を確
保することができる。
その結果、本実施例に係る自動抵抗線巻装機16を用い
て巻き線抵抗器10を作成した場合には、巻き終り部9
5において後端側キャップ部12bに抵抗線39がほぼ
完全に接触した状態で溶着されるものであるため、安定
した電気抵抗を確保することができ、抵抗値の安定した
巻き線抵抗器10を供給することが可能となる。
また、本実施例に係る自動抵抗線巻装機16にあって
は、抵抗線供給部18には、抵抗線供給ノズル77を電
極本体27を回動中心として、素体保持部17に保持さ
れた素体11の軸方向におけるいずれの方向にも回動さ
せうる抵抗線供給ノズル回動部29が設けられている。
したがって、抵抗線供給ノズル77は素体11の軸方向
に沿って移動し、巻き終り部95を溶着する際に、その
都度、抵抗線供給ノズル77の移動方向に抵抗線供給ノ
ズル77を回動させることにより、抵抗線供給ノズル7
7の往復動と共に抵抗線39を素体11に巻装すること
ができる。
すなわち、本実施例に係る自動抵抗線巻装機16の作動
前に適宜制御をしておくことにより、抵抗線供給ノズル
77が素体11の軸方向に沿って素体11に冠装された
先端側キャップ部12aの巻き始め位置から後端側キャ
ップ部12bの巻き終り位置へと移動する間に、所望の
ピッチで、ある素体11に抵抗線39を巻装することが
でき、そして、抵抗線供給ノズル77を巻き始め位置へ
復帰させることなく、上記素体11の抵抗線39を巻き
終った位置から、別個の新たな素体11に抵抗線39を
巻装し始めることができ、そして、当初の抵抗線供給ノ
ズル77のスタート位置へ復帰するまでに、別個の新た
な素体11に抵抗線39を巻装し終ることができるもの
である。
したがって、第17図に示すように、抵抗線39を交差
させて巻装させた巻き線抵抗抵抗器98を作成する場合
にも本実施例に係る自動抵抗線巻装機16を利用すれ
ば、容易に作成することが可能である。
すなわち、まず素体11の軸方向における一方向に抵抗
線供給ノズル77が移動する間に、間隔を開けて一度抵
抗線39を巻装しておき、その後、抵抗線供給ノズル7
7が元位置に復帰する間に、その上に重ねて同一のピッ
チで交差させて巻装することができる。
このような、抵抗線39が交差して巻装された巻き線抵
抗器98は、抵抗線39の周囲に発生する磁界により生
じるノイズの発生を防止しうるように構成されており、
例えばVTR等に使用され、このような抵抗線39が交
差して巻装された巻き線抵抗器98を、本実施例に係る
自動抵抗線巻装機16により容易に作成することができ
る。
また第18図に示すように、細径の抵抗線39を2本密
着させて所定のピッチで巻装した巻き線抵抗器99をも
本実施例に係る自動抵抗線巻装機16を利用することに
より、容易に作成することができる。
すなわち、上記同様に一方向に抵抗線供給ノズル77が
移動する間に、所定のピッチで互いに間隔を開けて抵抗
線39を巻装しておき、抵抗線供給ノズル77が元位置
へ復帰する際に、すでに巻かれている抵抗線39に密接
させて2度目の抵抗線39の巻装を行なうものである。
このような巻き線抵抗器99は、抵抗値の低い抵抗器と
して使用することができるものであるが、従来は、この
ような低い抵抗値の巻き線抵抗器を作成する場合には、
径寸法の大きい抵抗線を巻装することにより、作成して
いた。
しかしながら、このように従来のように径寸法の大きい
抵抗線39を用いて巻き線抵抗器を作成した場合には、
巻装された抵抗線の間の間隔寸法が非常に小さくなるた
め、その後のマーキング処理が不可能となるものであっ
た。
本実施例に係る自動抵抗線巻装機16を用いて、このよ
うに低い抵抗値の抵抗器を作成した場合には、従来の径
寸法の大きな抵抗線よりも径寸法の小さい抵抗線を用い
て互いに抵抗線を密接させることにより、素体11に巻
装することができるため、事後のマーキング処理が可能
な低い抵抗値の巻き線抵抗器を容易に作成することが可
能となる。
また、本実施例に係る自動抵抗線巻装機16にあって
は、上述のように、抵抗線供給ノズル回動部29は、抵
抗線供給ノズル77を電極本体27を回動中心として素
体保持部17に保持された素体11の軸方向におけるい
ずれの方向へも回動させうるように構成されているた
め、素体保持部17により保持された素体11に冠装さ
れたキャップ部12a,12bの周面において上方側電
極本体27aと下方側電極本体27bの軸線延長上に、
上記抵抗線39が供給配置されることとなる。
したがって、上記のように抵抗線39の巻き終り部95
を溶着する際に、抵抗線供給ノズル77を抵抗線供給ノ
ズル77の移動方向に回動させた場合であっても、抵抗
線供給ノズル77先端から供給される抵抗線39は、常
に、素体11のキャップ部12a,12b上において、
上方側電極本体27aの直下に配置されることとなり、
その結果、抵抗線39は、確実に電極本体27により、
素体11のキャップ部12a,12bに溶着されるもの
である。
なお、本実施例にあっては、抵抗線供給ノズル回動部2
9が電極本体27を回動中心として抵抗線供給ノズル7
7を素体軸方向におけるいずれの方向へも回動させうる
場合を例に説明したが、上記実施例に限定されず、電極
本体27を回動中心として回動しないものであってもよ
い。
[発明の効果] 本発明に係る自動抵抗線巻装機にあっては、抵抗線供給
部に、抵抗線供給ノズルを素体保持部に保持された素体
軸方向におけるいずれの方向へも所定角度回動させて抵
抗線供給方向を変化させうる抵抗線供給ノズル回動部が
設けられているため、素体の軸方向のいずれの方向にお
いても、素体に抵抗線を連続して巻装することができ
る。
したがって、本発明にかかる自動抵抗線巻装機を用い
て、巻き線抵抗器を作成する場合には、素体への抵抗線
の巻き付け作業の自動化が図られ、巻き線抵抗器の製作
効率を大幅に向上させることが可能となる。
また、本発明に係る自動抵抗線巻装機にあっては、抵抗
線が複数回交差して巻装され、磁気発生を防止しうる巻
線抵抗器を容易に作成することができ、更に、通常の径
の抵抗線を、所定間隔を置いて互いに密接させて巻装さ
せた低抵抗用の巻線抵抗器を製作効率を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る自動抵抗線巻装器の一実施例を
示す平面図、第2図は、本発明に係る自動抵抗線巻装器
に使用される保持手段の構造を示す一部断面図、第3図
は、本発明に係る自動抵抗線巻装器の一実施例を示す第
1図のIII−III線断面図、第4図は、本発明に係る自動
抵抗線巻装器に使用される素体保持部及び素体供給部の
一実施例を一部省略して示す斜視図、第5図は、本発明
に係る自動抵抗線巻装器に使用される抵抗線供給部と溶
接用電極部を示す概念図であって、溶接用電極部を構成
する上方側電極本体及び下方側電極本体に素体が把持さ
れ、抵抗線供給部を構成する抵抗線供給ノズルが抵抗線
供給ノズル進退機構により前出し、抵抗線を素体に対し
て供給しつつある状態を示す図、第6図乃至第16図
は、本発明に係る抵抗線巻装器の一実施例において、保
持手段により保持された素体に対して、抵抗線供給部を
構成する抵抗線供給ノズルから抵抗線を供給して、抵抗
線を巻装している状態を示す斜視図であって、第6図乃
至第11は、一つの素体に対して先端部から後端部に向
って一方向に所定のピッチで抵抗線を巻装する状態を示
す図であり、第6図は、一対の保持手段により保持され
た素体に対して抵抗線供給ノズルが離間して位置し、抵
抗線の供給を準備している状態を示す図、第7図は、抵
抗線供給ノズルが素体に接近し、素体の先端側キャップ
部上面側に抵抗線を当接させ、上方側電極本体及び下方
側電極本体が突出し、上面側電極本体が抵抗線を介して
先端側キャップ部上面側に当接すると共に、下方側電極
本体が先端側キャップ部の下面側に当接した状態を示す
図、第8図は、上方側電極部及び下方側電極部が後退す
ると共に保持手段回動部が作動することにより、保持手
段により保持された素体が素体周面方向に回転動し、先
端側キャップ部に抵抗線の巻き始め部が溶着された抵抗
線が抵抗線供給ノズルから連続的に供給され、素体の後
端側に向って素体の周面に所定のピッチで巻装されてい
る状態を示す図、第9図は、抵抗線供給ノズルから連続
的に供給された抵抗線が、素体本体の後端部にまで巻装
され、抵抗線が素体の後端側キャップ部に到達し、抵抗
線供給ノズル取付け部が電極本体を回動中心として時計
方向に回動した状態を示す図、第10図は、第9図にお
いて抵抗線供給ノズルが電極本体を回動中心として時計
方向に回動し、抵抗線が後端側キャップ部に斜めに配置
された状態において、上方側電極本体及び下方側電極本
体が再び突出し、素体の後端側キャップ部を上下方向に
おいて挟持した状態を示す図、第11図は、上方側電極
本体及び下方側電極本体に通電され、素体の後端側キャ
ップ部上に抵抗線が溶接されると共に、抵抗線進退機構
が作動し、抵抗線固定機構により抵抗線が固定された状
態で抵抗線供給ノズルが素体から後退しつつ、抵抗線が
後端側キャップ部における溶接点において後方へ引っ張
られることにより溶断された状態を示す図、第12図乃
至第16図は、第6図乃至第11図に示す素体とは別個
の素体に対して、連続して前回の巻き終り位置から抵抗
線を巻装する状態を示す図であって、第12図は、素体
保持部に新たな素体が保持されて抵抗線供給ノズルが第
11図に示す状態から所定角度反時計方向に回動し、素
体の軸方向に対して直角な状態で抵抗線供給を準備して
いる状態を示す図、第13図は、素体供給ノズルが素体
に接近し、先端側キャップ部の上面側へ抵抗線を当接さ
せ、上方側電極部及び下方側電極部が突出することによ
り、素体を上下方向において挟持し、上方側電極本体及
び下方側電極本体に通電させることにより、抵抗線を先
端側キャップ部に溶接した状態を示す図、第14図は、
保持手段回動部が作動して素体を回転動させると共に、
抵抗線供給ノズルが素体に対して直角な状態を維持しつ
つ素体後端側に向ってスライドし、素体に対して抵抗線
を連続的に供給して巻装している状態を示す図、第15
図は、抵抗線供給ノズルが素体本体の後端部に至り、抵
抗線の巻き終り部を後端側キャップ部に溶着する状態を
示す図であって、抵抗線供給ノズル回動部が作動し、抵
抗線供給ノズルを抵抗線供給ノズルの移動方向に沿っ
て、電極本体を回動中心として、反時計方向に所定角度
回動させ、抵抗線の供給方向を変化させた状態を示す
図、第16図は、上方側電極本体及び下方側電極本体が
突出して素体11を挟持し、上方側電極本体及び下方側
電極本体に通電して抵抗線を後端側キャップ部上に溶接
し、抵抗線固定機構により抵抗線を固定した状態で抵抗
線供給ノズルが後退し、抵抗線を溶断した状態を示す
図、第17図及び第18図は、本発明に係る自動抵抗線
巻装機を用いて、素体に対して抵抗線を巻装した場合の
仕方の他の実施例を示す図であって、第17図は、抵抗
線を交差させて巻装させた巻き線抵抗器を示す側面図、
第18図は、細径の抵抗線を2本密着させて所定のピッ
チで巻装した巻き線抵抗器を示す側面図、第19図は、
一般の巻き線抵抗器を構成する素体に対して抵抗線を巻
装している状態を示す斜視図、第20図は、従来の自動
抵抗線巻装機を示す平面図、第21図は、従来の自動抵
抗線巻装機を示す一部断面図である。 10……巻き線抵抗器、11……素体 12……キャップ部 12a……先端側キャップ部 12b……後端側キャップ部 13……リード線、15……巻き把始め部 16……自動抵抗線巻装機 17……素体保持部、18……抵抗線供給部 19……溶接用電極部、20……スライド基部 21……保持手段、22……チャック 23……保持手段駆動部、24……保持手段回動部 25……抵抗線固定機構 26……抵抗線供給ノズル進退機構 27……電極本体、27a……上方側電極本体 27b……下方側電極本体 28……電極駆動部 29……抵抗線供給ノズル回動部 30……フレーム、31……底面板フレーム 32a……側面板フレーム 32b……側面板フレーム 33……ロッド、34……ガイドレール 35……ガイドレール 36……スライド基部駆動部 37……パルスモータ、38……送りネジ部 39……抵抗線、40……ベルト 41……パルスモータ、42……軸部 43……テーブル、44……素体供給部 45……エアシリンダ、46……素体支持アーム 47……アーム部、48……ピストン 49……駆動部、50……取付け部 51……取付け用プレート 52……取付け用プレート部 53……スピンドル部、55……逆ネジ部 56……スライド取付け部 57……空隙部、58……スピンドル部 59……チャック固定部、60……ケーシング部材 61……長孔部、62……開口部 63……テーパ部、64……基端部 65……固定手段、66……素体本体 67……長方形孔部、68……フレーム 69……アーム部、70……ネジ孔 71……上方取付面部、72……下方取付面部 73……上方側溶接用電極部 74……上方側溶接用電極部 75a……ボディ部、75b……ボディ部 76……取付け用プレート部 77……抵抗線供給ノズル 78……抵抗線供給ノズル取付け部 79……抵抗線供給ノズル固定部 80……プーリ、81……駆動機構 82……スライド基部、83……駆動部 84……駆動部、85……ギア部 86……円筒状軸部、87……円筒状軸部 88……アーム部、89……原動ギア 90……抵抗線クランパ、91……エアシリンダ 92……エアシリンダ、93……取付け用プレート 94……固定用ロッド、95……巻き終り部 96……巻き始め部、97……内側周縁 98……巻き線抵抗器、99……巻き線抵抗器 100……自動抵抗線巻装機 101……素体 102……素体保持部 103……抵抗線 104……抵抗線供給ノズル 105……抵抗線供給部 106……先端側キャップ 107……後端側キャップ 108……溶接用電極 109……スライド基部 110……保持手段 111……保持手段駆動部 112……保持手段回動部 113……抵抗線固定機構 114……抵抗線供給ノズル進退機構 115……電極本体 116……電極駆動部 117……フレーム部 118……抵抗線供給ノズル回動部 119……アーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抵抗器を形成する円柱状の素体の軸方向両
    端部を挟持し、素体を周面方向に沿って回転可能に保持
    しうる素体保持部と、 上記素体保持部に保持された素体の周面に巻装する抵抗
    線を送り出す抵抗線供給ノズルを有する抵抗線供給部
    と、 上記抵抗線供給ノズルから送り出された抵抗線を素体先
    端部及び素体後端部に溶着しうる溶接用電極部と、 上記抵抗線供給部と溶接用電極部とが取付けられ、素体
    保持部に保持された素体の軸方向に沿って往復動しうる
    スライド基部とを備え、 上記素体保持部は、素体両端を保持しうるように所定間
    隔をおき相対して同軸上に配置された一対の保持手段
    と、この保持手段を素体軸方向において接近または離間
    させうる保持手段駆動部と、上記保持手段により保持さ
    れた素体を素体周面方向に回転動させうる保持手段回動
    部とを有し、 上記抵抗線供給部は、素体に送り出される抵抗線を一時
    固定しうる抵抗線固定機構と、抵抗線供給部を素体から
    離間させうる抵抗線供給ノズル進退機構とを有すると共
    に、上記抵抗線供給ノズルは、上記溶接用電極部と素体
    保持部に保持された素体軸方向において同位置となるよ
    うにスライド基部に配設され、 上記溶接用電極部は、素体保持部により両端が保持され
    た素体の上方部及び下方部に配置され、溶接時には素体
    上方及び素体下方から素体に対してほぼ垂直に接近当接
    して、抵抗線を素体先端部及び素体後退部に溶着させう
    る一対の電極本体と、上記一対の電極本体を上昇または
    下降させうる電極駆動部とを有する自動抵抗線巻装機に
    おいて、 上記抵抗線供給部には、溶接用の電極本体の軸周りにお
    ける反転可能な回転を発生させる駆動部を有する抵抗線
    供給ノズル回動部が設けられており、抵抗線供給ノズル
    を素体保持部に保持された素体軸方向におけるいずれの
    方向へも所定角度回動させて抵抗線供給方向を変化させ
    うる様に構成され、 素体保持部に保持された素体の一方の端部から他方の端
    部へ向って抵抗線を巻装し、他方の端部において抵抗線
    の巻き終り部を溶着する場合に、抵抗線供給ノズルを抵
    抗線供給ノズル移動方向に沿って所定角度回動させて抵
    抗線供給方向を変化させると共に、 上記抵抗線の巻き終り部を溶着した端部側から他方の端
    部へ向って抵抗線を巻装し、素体の他方の端部において
    抵抗線の巻き終り部を溶着する場合に、抵抗線供給ノズ
    ルを抵抗線供給ノズル移動方向に沿って所定角度回動さ
    せて抵抗線供給方向を変化させ、 素体の軸方向のいずれの方向においても素体に抵抗線を
    連続して巻装しうることを特徴とする自動抵抗線巻装
    機。
  2. 【請求項2】上記駆動部は、パルスモータと、このパル
    スモータと抵抗線供給ノズル取付部に固定された回動部
    との間に掛け回されたベルトとからなることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の自動抵抗線巻装機。
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