JPH0648191Y2 - 自動調整式クラッチ装置 - Google Patents
自動調整式クラッチ装置Info
- Publication number
- JPH0648191Y2 JPH0648191Y2 JP1984011469U JP1146984U JPH0648191Y2 JP H0648191 Y2 JPH0648191 Y2 JP H0648191Y2 JP 1984011469 U JP1984011469 U JP 1984011469U JP 1146984 U JP1146984 U JP 1146984U JP H0648191 Y2 JPH0648191 Y2 JP H0648191Y2
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- JP
- Japan
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- clutch
- push rod
- power cylinder
- facing
- disc
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 この考案はクラッチディスクの摩耗にともないクラッチ
ディスクの位置を自動的に調整する自動調整式クラッチ
装置の改良に関する。
ディスクの位置を自動的に調整する自動調整式クラッチ
装置の改良に関する。
一般に、自動車等に使用されるクラッチ装置としてエン
ジン側のクランクシャフト端面に取付けられたフライホ
イールに対してクラッチディスクが接離可能に設けら
れ、常時はプレッシャープレートによってクラッチディ
スクがフライホイールに圧接されてエンジン側の動力が
トランスミッション側に伝達される状態で保持されると
ともに、クラッチペダルの踏込み操作にともないプレッ
シャープレートをクラッチディスクから離間させてクラ
ッチディスクとフライホイールとの接触を断つことによ
りエンジン側とトランスミッション側との間の動力伝達
をしゃ断する構成の摩擦クラッチが知られている。この
場合、クラッチディスクは円板状のディスクプレートの
外周部にクッションプレート(板ばね)が取付けられ、
このクッションプレートに両面から例えば石綿を合成樹
脂によってモールド成形して形成されたクラッチフェー
シングがリベットによって張り付けられた構成になって
いる。
ジン側のクランクシャフト端面に取付けられたフライホ
イールに対してクラッチディスクが接離可能に設けら
れ、常時はプレッシャープレートによってクラッチディ
スクがフライホイールに圧接されてエンジン側の動力が
トランスミッション側に伝達される状態で保持されると
ともに、クラッチペダルの踏込み操作にともないプレッ
シャープレートをクラッチディスクから離間させてクラ
ッチディスクとフライホイールとの接触を断つことによ
りエンジン側とトランスミッション側との間の動力伝達
をしゃ断する構成の摩擦クラッチが知られている。この
場合、クラッチディスクは円板状のディスクプレートの
外周部にクッションプレート(板ばね)が取付けられ、
このクッションプレートに両面から例えば石綿を合成樹
脂によってモールド成形して形成されたクラッチフェー
シングがリベットによって張り付けられた構成になって
いる。
ところで、この種のクラッチ装置では長期の使用により
クラッチディスクのクラッチフェーシングが摩耗する問
題がある。そこで、従来からダイヤフラムスプリングを
2本のワイヤリングを介してクラッチカバーを取付け、
このワイヤリングを支点としてダイヤフラムスプリング
の外周部でプレッシャープレートを押し付けるととも
に、クラッチペダルの踏込操作にともない作動液圧を発
生させるマスターシリンダ、このマスターシリンダから
送り出された作動液圧によって駆動されるパワーシリン
ダ、このパワーシリンダのピストンのスライド動作にと
もないプッシュロッドを介してクラッチ本体のレリーズ
フォークを押圧操作してレリーズベアリングを軸方向に
スライド操作しこのレリーズベアリングによってダイヤ
フラムスプリングのフィンガ部を押すことによりプレッ
シャープレートを持ち上げてクラッチのしゃ断操作を行
なう操作機構をそれぞれ設け、クラッチディスクのクラ
ッチフェーシングの摩耗にともないダイヤフラムスプリ
ングを弾性変形させて操作機構を介してプッシュロッド
等を軸方向に移動してクラッチフェーシングの摩耗量を
自動的に吸収する構成の自動調整式クラッチ装置が開発
されている。しかしながら、上記従来構成のものにあっ
てはクラッチフェーシングの摩耗量を直接検出すること
ができなかったので、クラッチフェーシングの交換時期
を正確に知ることができない問題があった。そのため、
クラッチフェーシングが使用限度である所定の厚さ寸法
以下まで摩耗した状態で使用されるおそれがあり、この
ような場合にはクラッチフェーシングをクッションプレ
ートに張り付けているリベットが露出して、このリベッ
トがフライホイールやプレッシャープレートに当たり、
クラッチの滑りや破損等の原因になる問題があった。
クラッチディスクのクラッチフェーシングが摩耗する問
題がある。そこで、従来からダイヤフラムスプリングを
2本のワイヤリングを介してクラッチカバーを取付け、
このワイヤリングを支点としてダイヤフラムスプリング
の外周部でプレッシャープレートを押し付けるととも
に、クラッチペダルの踏込操作にともない作動液圧を発
生させるマスターシリンダ、このマスターシリンダから
送り出された作動液圧によって駆動されるパワーシリン
ダ、このパワーシリンダのピストンのスライド動作にと
もないプッシュロッドを介してクラッチ本体のレリーズ
フォークを押圧操作してレリーズベアリングを軸方向に
スライド操作しこのレリーズベアリングによってダイヤ
フラムスプリングのフィンガ部を押すことによりプレッ
シャープレートを持ち上げてクラッチのしゃ断操作を行
なう操作機構をそれぞれ設け、クラッチディスクのクラ
ッチフェーシングの摩耗にともないダイヤフラムスプリ
ングを弾性変形させて操作機構を介してプッシュロッド
等を軸方向に移動してクラッチフェーシングの摩耗量を
自動的に吸収する構成の自動調整式クラッチ装置が開発
されている。しかしながら、上記従来構成のものにあっ
てはクラッチフェーシングの摩耗量を直接検出すること
ができなかったので、クラッチフェーシングの交換時期
を正確に知ることができない問題があった。そのため、
クラッチフェーシングが使用限度である所定の厚さ寸法
以下まで摩耗した状態で使用されるおそれがあり、この
ような場合にはクラッチフェーシングをクッションプレ
ートに張り付けているリベットが露出して、このリベッ
トがフライホイールやプレッシャープレートに当たり、
クラッチの滑りや破損等の原因になる問題があった。
この考案は上記事情を考慮してなされたもので、その目
的は、製造コストを格別に上昇させることなくクラッチ
フェーシングの摩耗状態の検出を容易化することがで
き、クラッチフェーシングの交換時期を正しく知ること
ができるとともに、ダストブーツの亀裂等の発生も防止
してこの亀裂部からダストブーツの内部に水や泥等が浸
入することを防止することができ自動調整式クラッチ装
置を提供することにある。
的は、製造コストを格別に上昇させることなくクラッチ
フェーシングの摩耗状態の検出を容易化することがで
き、クラッチフェーシングの交換時期を正しく知ること
ができるとともに、ダストブーツの亀裂等の発生も防止
してこの亀裂部からダストブーツの内部に水や泥等が浸
入することを防止することができ自動調整式クラッチ装
置を提供することにある。
以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は自動調整式クラッチ装置の概略構成を示すもの
で、1はクラッチ本体、2はエンジン側クランクシャフ
トの一端面に取付けられたフライホイールである。この
クラッチ本体1にはクラッチディスク3,プレッシャープ
レート4,クラッチカバー5,ダイヤフラムスプリング6お
よびレリーズベアリング7がそれぞれ設けられている。
前記クラッチディスク3は第2図に示すようにトランス
ミッション側に連結されたクラッチシャフトにスプライ
ン嵌合されるボス部8を備えたハブプレート9、このハ
ブプレート9にトルクスプリング10および板ばね11等を
介して連結されたディスクプレート12、このディスクプ
レート12の外周部に取付けられたクッションプレート13
およびこのクッションプレート13の両側にそれぞれ配設
されリベット14…によってクッションプレート13に取付
けられた1対のクラッチフェーシング15,15によって形
成されている。また、前記プレッシャープレート4は板
ばね16を介してダイヤフラムスプリング6に連結されて
いる。さらに、このダイヤフラムスプリング6は2本の
ワイヤリング17,17を介してクラッチカバー5に取り付
けられており、このワイヤリング17,17を支点としてダ
イヤフラムスプリング6の外周部でプレッシャープレー
ト4を押し付けている。そして、これらのプレッシャー
プレート4およびダイヤフラムスプリング6がクラッチ
カバー5に組み付けられた状態でクラッチカバー5がフ
ライホイール2に取付けられており、エンジン側のクラ
ンクシャフトとともに回転駆動されるようになってい
る。また、前記クラッチディスク3のクラッチフェーシ
ング15,15はフライホイール2とプレッシャープレート
4との間に配設されており、クラッチ接続時にはこのク
ラッチディスク3はプレッシャープレート4によってフ
ライホイール2に強く圧接されてフライホイール2とと
もに回転し、エンジン側の動力がトランスミッション側
に伝達されるようになっている。
第1図は自動調整式クラッチ装置の概略構成を示すもの
で、1はクラッチ本体、2はエンジン側クランクシャフ
トの一端面に取付けられたフライホイールである。この
クラッチ本体1にはクラッチディスク3,プレッシャープ
レート4,クラッチカバー5,ダイヤフラムスプリング6お
よびレリーズベアリング7がそれぞれ設けられている。
前記クラッチディスク3は第2図に示すようにトランス
ミッション側に連結されたクラッチシャフトにスプライ
ン嵌合されるボス部8を備えたハブプレート9、このハ
ブプレート9にトルクスプリング10および板ばね11等を
介して連結されたディスクプレート12、このディスクプ
レート12の外周部に取付けられたクッションプレート13
およびこのクッションプレート13の両側にそれぞれ配設
されリベット14…によってクッションプレート13に取付
けられた1対のクラッチフェーシング15,15によって形
成されている。また、前記プレッシャープレート4は板
ばね16を介してダイヤフラムスプリング6に連結されて
いる。さらに、このダイヤフラムスプリング6は2本の
ワイヤリング17,17を介してクラッチカバー5に取り付
けられており、このワイヤリング17,17を支点としてダ
イヤフラムスプリング6の外周部でプレッシャープレー
ト4を押し付けている。そして、これらのプレッシャー
プレート4およびダイヤフラムスプリング6がクラッチ
カバー5に組み付けられた状態でクラッチカバー5がフ
ライホイール2に取付けられており、エンジン側のクラ
ンクシャフトとともに回転駆動されるようになってい
る。また、前記クラッチディスク3のクラッチフェーシ
ング15,15はフライホイール2とプレッシャープレート
4との間に配設されており、クラッチ接続時にはこのク
ラッチディスク3はプレッシャープレート4によってフ
ライホイール2に強く圧接されてフライホイール2とと
もに回転し、エンジン側の動力がトランスミッション側
に伝達されるようになっている。
一方、第3図はクラッチ本体1の操作機構の概略構成を
示すもので、18はクラッチペダル、19はクラッチペダル
18の踏込操作にともない作動液圧を発生させるマスター
シリンダ、20はこのマスターシリンダのフルードリザー
バタンクである。また、21はパワーシリンダ、22はこの
パワーシリンダ21の基端部に取付けられたクラッチブー
スタである。このパワーシリンダ21の内部にはピストン
23が配設されており、このピストン23とクラッチブース
タ22側の端板24との間に形成される空間内にマスターシ
リンダ19から送り出された作動液圧が導入されるように
なっている。さらに、クラッチブースタ22の内部にはダ
イヤフラム25が配設されており、このダイヤフラム25に
よってクラッチブースタ22の内部が第1の圧力室26と第
2の圧力室27とに仕切られている。また、第1の圧力室
26にはバキュームタンクに連結された連通管28、第2の
圧力室27には大気開放用の送気管29がそれぞれ連結され
ている。さらに、ダイヤフラム25には操作ロッド30の一
端部が取付けられている。この操作ロッド30の他端部側
は端板24に形成された挿通孔を介してパワーシリンダ21
の内部に延出されてピストン23に当接されている。ま
た、第2の圧力室27の内部にはスプリング31が配設され
ている。なお、クラッチブースタ22にはパワーシリンダ
21内の作動液圧に応じて動作する制御弁が設けられてお
り、クラッチペダル18の非作動時にはこの制御弁がクラ
ッチブースタ22の第1,第2の両圧力室26,27を等圧状態
で保持する非作動状態で保持されるとともに、クラッチ
ペダル18の踏込操作にともないパワーシリンダ21の内部
に作動液圧が導入された場合にはこの制御弁が第1の圧
力室26側を真空状態、第2の圧力室27側を大気開放状態
で保持する動作状態に切換えられ、この場合の第1,第2
の両圧力室26,27間の圧力差によりダイヤフラム25がパ
ワーシリンダ21側に移動して操作ロッド30を介してピス
トン23が押圧されるようになっている。また、パワーシ
リンダ21内のピストン23のスライド動作にともないプッ
シュロッド32を介してレリーズフォーク33が回動駆動さ
れ、このレリーズフォーク33の回動動作にともないレリ
ーズベアリング7が軸方向に移動してダイヤフラムスプ
リング6のフィンガ部を押圧することにより、ダイヤフ
ラムスプリング6が変形してプレッシャープレート4を
持ち上げ、クラッチのしゃ断操作が行なわれるようにな
っている。さらに、クラッチディスク3のクラッチフェ
ーシング15,15の摩耗時にはダイヤフラムスプリング6
が弾性変形するとともに、このダイヤフラムスプリング
6の変形にともないレリーズベアリング7、レリーズフ
ォーク33を介してプッシュロッド32が軸方向に移動し、
クラッチブースタ22内のスプリング31によってクラッチ
フェーシング15,15の摩耗量が自動的に調整されるよう
になっている。また、プッシュロッド32にはクラッチフ
ェーシング15,15の摩耗状態を表示する表示部34が設け
られている。この表示部34は第2図に示すようなクラッ
チフェーシング15,15の摩耗しろt,t、すなわちクラッチ
フェーシング15,15の各外側面とリベット14,14の頭部と
の間の厚さ寸法分のクラッチフェーシング15,15の摩耗
量に対応するプッシュロッド32の移動量Tを示すもの
で、第4図に示すようにパワーシリンダ21の先端側の開
口端面位置を基準位置としてこの基準位置からクラッチ
フェーシング15,15の摩耗しろt,tに対応するプッシュロ
ッド32の移動量Tに相当する位置(クラッチフェーシン
グ15,15の使用限度)を示すマーク、例えば赤線、或い
は目盛等によって形成されている。さらに、表示部34は
第4図に示すように例えばゴム等の弾性材料によって形
成されたダストブーツ35によって覆われている。ここ
で、ダストブーツ35の一端側の大径部36はパワーシリン
ダ21の開口端部に脱着自在に嵌合されている。さらに、
このダストブーツ35の他端側の小径部37はプッシュロッ
ド32の外周面に互いに摺動自在に嵌合されている。そし
て、クラッチフェーシング15,15の摩耗量の点検時には
ダストブーツ35の大径部36をパワーシリンダ21の開口端
部から外してプッシュロッド32上の表示部34を外部に露
出させて摩耗状態を調べるようになっている。
示すもので、18はクラッチペダル、19はクラッチペダル
18の踏込操作にともない作動液圧を発生させるマスター
シリンダ、20はこのマスターシリンダのフルードリザー
バタンクである。また、21はパワーシリンダ、22はこの
パワーシリンダ21の基端部に取付けられたクラッチブー
スタである。このパワーシリンダ21の内部にはピストン
23が配設されており、このピストン23とクラッチブース
タ22側の端板24との間に形成される空間内にマスターシ
リンダ19から送り出された作動液圧が導入されるように
なっている。さらに、クラッチブースタ22の内部にはダ
イヤフラム25が配設されており、このダイヤフラム25に
よってクラッチブースタ22の内部が第1の圧力室26と第
2の圧力室27とに仕切られている。また、第1の圧力室
26にはバキュームタンクに連結された連通管28、第2の
圧力室27には大気開放用の送気管29がそれぞれ連結され
ている。さらに、ダイヤフラム25には操作ロッド30の一
端部が取付けられている。この操作ロッド30の他端部側
は端板24に形成された挿通孔を介してパワーシリンダ21
の内部に延出されてピストン23に当接されている。ま
た、第2の圧力室27の内部にはスプリング31が配設され
ている。なお、クラッチブースタ22にはパワーシリンダ
21内の作動液圧に応じて動作する制御弁が設けられてお
り、クラッチペダル18の非作動時にはこの制御弁がクラ
ッチブースタ22の第1,第2の両圧力室26,27を等圧状態
で保持する非作動状態で保持されるとともに、クラッチ
ペダル18の踏込操作にともないパワーシリンダ21の内部
に作動液圧が導入された場合にはこの制御弁が第1の圧
力室26側を真空状態、第2の圧力室27側を大気開放状態
で保持する動作状態に切換えられ、この場合の第1,第2
の両圧力室26,27間の圧力差によりダイヤフラム25がパ
ワーシリンダ21側に移動して操作ロッド30を介してピス
トン23が押圧されるようになっている。また、パワーシ
リンダ21内のピストン23のスライド動作にともないプッ
シュロッド32を介してレリーズフォーク33が回動駆動さ
れ、このレリーズフォーク33の回動動作にともないレリ
ーズベアリング7が軸方向に移動してダイヤフラムスプ
リング6のフィンガ部を押圧することにより、ダイヤフ
ラムスプリング6が変形してプレッシャープレート4を
持ち上げ、クラッチのしゃ断操作が行なわれるようにな
っている。さらに、クラッチディスク3のクラッチフェ
ーシング15,15の摩耗時にはダイヤフラムスプリング6
が弾性変形するとともに、このダイヤフラムスプリング
6の変形にともないレリーズベアリング7、レリーズフ
ォーク33を介してプッシュロッド32が軸方向に移動し、
クラッチブースタ22内のスプリング31によってクラッチ
フェーシング15,15の摩耗量が自動的に調整されるよう
になっている。また、プッシュロッド32にはクラッチフ
ェーシング15,15の摩耗状態を表示する表示部34が設け
られている。この表示部34は第2図に示すようなクラッ
チフェーシング15,15の摩耗しろt,t、すなわちクラッチ
フェーシング15,15の各外側面とリベット14,14の頭部と
の間の厚さ寸法分のクラッチフェーシング15,15の摩耗
量に対応するプッシュロッド32の移動量Tを示すもの
で、第4図に示すようにパワーシリンダ21の先端側の開
口端面位置を基準位置としてこの基準位置からクラッチ
フェーシング15,15の摩耗しろt,tに対応するプッシュロ
ッド32の移動量Tに相当する位置(クラッチフェーシン
グ15,15の使用限度)を示すマーク、例えば赤線、或い
は目盛等によって形成されている。さらに、表示部34は
第4図に示すように例えばゴム等の弾性材料によって形
成されたダストブーツ35によって覆われている。ここ
で、ダストブーツ35の一端側の大径部36はパワーシリン
ダ21の開口端部に脱着自在に嵌合されている。さらに、
このダストブーツ35の他端側の小径部37はプッシュロッ
ド32の外周面に互いに摺動自在に嵌合されている。そし
て、クラッチフェーシング15,15の摩耗量の点検時には
ダストブーツ35の大径部36をパワーシリンダ21の開口端
部から外してプッシュロッド32上の表示部34を外部に露
出させて摩耗状態を調べるようになっている。
そこで、上記構成のものにあってはクラッチフェーシン
グ15,15の摩耗時に軸方向に移動するプッシュロッド32
にクラッチフェーシング15,15の摩耗状態を表示する表
示部34を設けたので、クラッチフェーシング15,15の摩
耗量の点検時にはダストブーツ35の大径部をパワーシリ
ンダ21の開口端部から外してプッシュロッド32の表示部
34を外部に露出させ、この表示部34とパワーシリンダ21
の開口端面との間の相対的な位置関係を調べることによ
り、クラッチフェーシング15,15の摩耗状態を正確に確
認することができる。そのため、クラッチフェーシング
15,15の交換を適切な時期に行なうことができ、クラッ
チフェーシング15,15が使用限度を越えた状態で使用さ
れることを防止することができる。この場合、クラッチ
フェーシング15,15の摩耗量検出用に格別に新たな部品
を追加する必要がないので、生産工程を大幅に変更する
必要がなく、製造コストの上昇を抑えることができる。
さらに、プッシュロッド32上の表示部34はダストブーツ
35の内部に配置されているので、自動車走行中に泥等が
この表示部34に付着することを防止することができ、ク
ラッチフェーシング15,15の摩耗量の点検が不能になる
ことを防止することができる。また、ダストブーツ35と
プッシュロッド32の外周面とが、互いに摺動自在に嵌合
されていることにより、プッシュロッド32の軸方向の移
動時にダストブーツ35に無理な力が作用するおそれがな
い。そのため、ダストブーツ35の亀裂等の発生も防止で
きるので、上記亀裂部からダストブーツ35の内部に水や
泥等が浸入することを防止することができる。
グ15,15の摩耗時に軸方向に移動するプッシュロッド32
にクラッチフェーシング15,15の摩耗状態を表示する表
示部34を設けたので、クラッチフェーシング15,15の摩
耗量の点検時にはダストブーツ35の大径部をパワーシリ
ンダ21の開口端部から外してプッシュロッド32の表示部
34を外部に露出させ、この表示部34とパワーシリンダ21
の開口端面との間の相対的な位置関係を調べることによ
り、クラッチフェーシング15,15の摩耗状態を正確に確
認することができる。そのため、クラッチフェーシング
15,15の交換を適切な時期に行なうことができ、クラッ
チフェーシング15,15が使用限度を越えた状態で使用さ
れることを防止することができる。この場合、クラッチ
フェーシング15,15の摩耗量検出用に格別に新たな部品
を追加する必要がないので、生産工程を大幅に変更する
必要がなく、製造コストの上昇を抑えることができる。
さらに、プッシュロッド32上の表示部34はダストブーツ
35の内部に配置されているので、自動車走行中に泥等が
この表示部34に付着することを防止することができ、ク
ラッチフェーシング15,15の摩耗量の点検が不能になる
ことを防止することができる。また、ダストブーツ35と
プッシュロッド32の外周面とが、互いに摺動自在に嵌合
されていることにより、プッシュロッド32の軸方向の移
動時にダストブーツ35に無理な力が作用するおそれがな
い。そのため、ダストブーツ35の亀裂等の発生も防止で
きるので、上記亀裂部からダストブーツ35の内部に水や
泥等が浸入することを防止することができる。
なお、この考案は上記実施例に限定されるものではな
い。例えば、プッシュロッド32上の表示部34は記号や切
り欠き部等であってもよく、さらにその他この考案の要
旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論で
ある。
い。例えば、プッシュロッド32上の表示部34は記号や切
り欠き部等であってもよく、さらにその他この考案の要
旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論で
ある。
以上説明したように、この考案によればクラッチフェー
シングの摩耗状態を表示するマーク、例えば、赤線ある
いは目盛等によって形成される表示部をプッシュロッド
に直接設けているため、構造が簡単で生産工程をさほど
変えることなく製造でき、コストも低くすることができ
る。
シングの摩耗状態を表示するマーク、例えば、赤線ある
いは目盛等によって形成される表示部をプッシュロッド
に直接設けているため、構造が簡単で生産工程をさほど
変えることなく製造でき、コストも低くすることができ
る。
また、上記表示部を覆うダストブーツをパワーシリンダ
の開口端部に脱着可能に嵌合させると共に、上記ダスト
ブーツとプッシュロッド外周面とを互いに摺動自在に嵌
合させたので、パワーシリンダの端部に嵌合させたダス
トブーツを取り外し、プッシュロッドの表示部を目視す
ることで、極めて簡単にクラッチフェーシングの使用限
度を知ることができる。そのため、クラッチフェーシン
グの交換を適切な時期に行なうことができる。
の開口端部に脱着可能に嵌合させると共に、上記ダスト
ブーツとプッシュロッド外周面とを互いに摺動自在に嵌
合させたので、パワーシリンダの端部に嵌合させたダス
トブーツを取り外し、プッシュロッドの表示部を目視す
ることで、極めて簡単にクラッチフェーシングの使用限
度を知ることができる。そのため、クラッチフェーシン
グの交換を適切な時期に行なうことができる。
さらに、ダストブーツとプッシュロッドの外周面とが、
互いに摺動自在に嵌合されていることにより、プッシュ
ロッドの軸方向の移動時にダストブーツに無理な力が作
用することを防止し、ダストブーツの亀裂等の発生も防
止できるので、上記亀裂部からダストブーツの内部に水
や泥等が浸入することを防止することができる。
互いに摺動自在に嵌合されていることにより、プッシュ
ロッドの軸方向の移動時にダストブーツに無理な力が作
用することを防止し、ダストブーツの亀裂等の発生も防
止できるので、上記亀裂部からダストブーツの内部に水
や泥等が浸入することを防止することができる。
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1図はクラ
ッチ本体全体の概略構成を示す縦断面図、第2図はクラ
ッチ本体の要部構成を示す縦断面図、第3図はクラッチ
本体の操作機構の概略構成図、第4図は要部を示す縦断
面図である。 1……クラッチ本体、2……フライホイール、3……ク
ラッチディスク、15……クラッチフェーシング、18……
クラッチペダル、19……マスターシリンダ、21……パワ
ーシリンダ、23……ピストン、32……プッシュロッド、
34……表示部、35……ダストブーツ。
ッチ本体全体の概略構成を示す縦断面図、第2図はクラ
ッチ本体の要部構成を示す縦断面図、第3図はクラッチ
本体の操作機構の概略構成図、第4図は要部を示す縦断
面図である。 1……クラッチ本体、2……フライホイール、3……ク
ラッチディスク、15……クラッチフェーシング、18……
クラッチペダル、19……マスターシリンダ、21……パワ
ーシリンダ、23……ピストン、32……プッシュロッド、
34……表示部、35……ダストブーツ。
Claims (1)
- 【請求項1】クラッチペダルの操作にともないマスター
シリンダから送り出された作動液圧がパワーシリンダ内
に供給され、このパワーシリンダのピストンのスライド
動作にともないプッシュロッドを介してクラッチ本体の
操作機構が駆動され、この操作機構によってクラッチデ
ィスクのクラッチフェーシングをエンジン側のフライホ
イールから引き離してクラッチの遮断操作を行なうとと
もに、前記クラッチディスクのクラッチフェーシングの
摩耗にともない前記操作機構を介して前記プッシュロッ
ド等が軸方向に移動して前記クラッチフェーシングの摩
耗量を自動的に吸収する自動調整式クラッチ装置におい
て、 一端を前記パワーシリンダの端面に脱着自在に嵌合さ
せ、他端を前記プッシュロッド外周面に互いに摺動自在
に嵌合させたダストブーツを設け、前記ダストブーツ内
の前記プッシュロッドに前記クラッチフェーシングの摩
耗状態を表示する表示部を設け、この表示部と前記パワ
ーシリンダの端面との間の相対位置によって前記クラッ
チフェーシングの使用限度を検出可能にしたことを特徴
とする自動調整式クラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984011469U JPH0648191Y2 (ja) | 1984-01-30 | 1984-01-30 | 自動調整式クラッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984011469U JPH0648191Y2 (ja) | 1984-01-30 | 1984-01-30 | 自動調整式クラッチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60123434U JPS60123434U (ja) | 1985-08-20 |
JPH0648191Y2 true JPH0648191Y2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=30493617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984011469U Expired - Lifetime JPH0648191Y2 (ja) | 1984-01-30 | 1984-01-30 | 自動調整式クラッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648191Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5918946B2 (ja) * | 2011-08-29 | 2016-05-18 | アイシン・エーアイ株式会社 | 車両の動力伝達制御装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5343155U (ja) * | 1976-09-16 | 1978-04-13 | ||
JPS5675326U (ja) * | 1979-11-14 | 1981-06-19 |
-
1984
- 1984-01-30 JP JP1984011469U patent/JPH0648191Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60123434U (ja) | 1985-08-20 |
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