JPH0647432B2 - ケーキ交換装置 - Google Patents
ケーキ交換装置Info
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- JPH0647432B2 JPH0647432B2 JP17957390A JP17957390A JPH0647432B2 JP H0647432 B2 JPH0647432 B2 JP H0647432B2 JP 17957390 A JP17957390 A JP 17957390A JP 17957390 A JP17957390 A JP 17957390A JP H0647432 B2 JPH0647432 B2 JP H0647432B2
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- JP
- Japan
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- cake
- yarn
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- old
- creel
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、繊維生産における糸の巻き換え工程におい
て、巻き換える前の原糸の固まりであるケーキを自動的
に扱うことのできるケーキ交換装置に関するものであ
る。
て、巻き換える前の原糸の固まりであるケーキを自動的
に扱うことのできるケーキ交換装置に関するものであ
る。
ガラス繊維の生産においては、直径10〜15μm程度
のガラス単繊維(フィラメント)を数百本集束して原糸
(ストランド)とし、これを取扱いの便宜上、所定寸法
の略円筒形に巻いている。このような原糸のかたまりを
当業界では一般にケーキと呼んでおり、このケーキは各
種用途のガラス繊維製品を生産する際の基本的な素材に
なっている。
のガラス単繊維(フィラメント)を数百本集束して原糸
(ストランド)とし、これを取扱いの便宜上、所定寸法
の略円筒形に巻いている。このような原糸のかたまりを
当業界では一般にケーキと呼んでおり、このケーキは各
種用途のガラス繊維製品を生産する際の基本的な素材に
なっている。
例えば、繊維強化プラスチック用のガラス繊維を生産す
る場合のように、所定の太さのガラス繊維を生産するた
めには、適当な数のケーキからそれぞれ原糸を引き出
し、これらを1本にまとめて1個のロービングに巻取っ
ている。即ち、要求される糸の太さが原糸何本分に相当
するかに応じて、1個のロービングに同時に原糸を供給
するケーキの数を定めている。このようなロービング工
程においては、クリール棚と呼ばれるケーキの載置棚
に、各ロービングごとに必要な数のケーキを並べ、各ケ
ーキから原糸をワインダで強制的に巻き取っている。
る場合のように、所定の太さのガラス繊維を生産するた
めには、適当な数のケーキからそれぞれ原糸を引き出
し、これらを1本にまとめて1個のロービングに巻取っ
ている。即ち、要求される糸の太さが原糸何本分に相当
するかに応じて、1個のロービングに同時に原糸を供給
するケーキの数を定めている。このようなロービング工
程においては、クリール棚と呼ばれるケーキの載置棚
に、各ロービングごとに必要な数のケーキを並べ、各ケ
ーキから原糸をワインダで強制的に巻き取っている。
前記ケーキは製造工程における熱処理のために外面側の
糸が変色していることがある。ロービングに巻取られて
いく糸はケーキの内面側から供給されていくので、変色
した糸をロービングに供給したくない場合には、残糸量
がある一定の値になったところで、旧いケーキを新しい
ケーキに交換すると共に新旧の糸を結びつける必要があ
る。また、糸の変色を特に考慮しなくてよい場合でも、
糸がなくなれば次のケーキをクリール棚の所定位置に遅
滞なく設定して新旧の糸を結ばなければならない。そし
て、このような新旧ケーキの交換や新ケーキの設定など
のような、ロービング工程におけるケーキの取扱い作業
は、工程を監視している作業員によって手作業で行なわ
れていた。
糸が変色していることがある。ロービングに巻取られて
いく糸はケーキの内面側から供給されていくので、変色
した糸をロービングに供給したくない場合には、残糸量
がある一定の値になったところで、旧いケーキを新しい
ケーキに交換すると共に新旧の糸を結びつける必要があ
る。また、糸の変色を特に考慮しなくてよい場合でも、
糸がなくなれば次のケーキをクリール棚の所定位置に遅
滞なく設定して新旧の糸を結ばなければならない。そし
て、このような新旧ケーキの交換や新ケーキの設定など
のような、ロービング工程におけるケーキの取扱い作業
は、工程を監視している作業員によって手作業で行なわ
れていた。
前記ロービング工程では、1本のロービングについて例
えば数10本ものケーキを設定することが多く、さらに
前記クリール棚はこのような糸列を何段も有しているの
が普通である。従って、作業員1人が相当するケーキの
数は多く、工程の監視とケーキの設定・交換を行なう作
業員の疲労が甚しいという問題点があった。
えば数10本ものケーキを設定することが多く、さらに
前記クリール棚はこのような糸列を何段も有しているの
が普通である。従って、作業員1人が相当するケーキの
数は多く、工程の監視とケーキの設定・交換を行なう作
業員の疲労が甚しいという問題点があった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたも
ので、前述したロービング工程におけるケーキの取扱い
を自動化し、新旧ケーキの交換や新旧原糸の継ぎあわせ
を無人で行なうことのできるケーキ交換装置を提供する
ことを目的としている。
ので、前述したロービング工程におけるケーキの取扱い
を自動化し、新旧ケーキの交換や新旧原糸の継ぎあわせ
を無人で行なうことのできるケーキ交換装置を提供する
ことを目的としている。
本発明のケーキ交換装置は、巻き固められた原糸から成
る多数のケーキをクリール棚に並べ、各ケーキから原糸
をロービングに巻き換えるロービング工程で、前記ケー
キの設定乃至交換を行なうケーキ交換装置であって、前
記クリール棚に沿って移動自在に設けられた移動装置
と、前記移動装置に設けられ、伸縮自在のアームで前記
クリール棚にケーキを出入れする一対の設定装置と、前
記設定装置で交換される2個のケーキの原糸を継ぐ糸継
ぎ装置とを具備することを特徴としている。
る多数のケーキをクリール棚に並べ、各ケーキから原糸
をロービングに巻き換えるロービング工程で、前記ケー
キの設定乃至交換を行なうケーキ交換装置であって、前
記クリール棚に沿って移動自在に設けられた移動装置
と、前記移動装置に設けられ、伸縮自在のアームで前記
クリール棚にケーキを出入れする一対の設定装置と、前
記設定装置で交換される2個のケーキの原糸を継ぐ糸継
ぎ装置とを具備することを特徴としている。
移動装置に設けられた設定装置の一方が新ケーキを保持
し、該新ケーキの原糸の一端は糸継ぎ装置に設定され
る。ロービング工程の進行に伴い、クリール棚に設定さ
れている旧ケーキに交換の必要が生じると、移動装置は
該旧ケーキの位置まで移動する。ここで他方の設定装置
がクリール棚上の所定位置から旧ケーキを取出し、取出
された旧ケーキの原糸は糸継ぎ装置によって前記新ケー
キの原糸に接続される。そして、移動装置が移動し、空
になったクリール棚の所定位置に一方の設定装置が位置
決めされ、新ケーキが該所定位置に設定される。
し、該新ケーキの原糸の一端は糸継ぎ装置に設定され
る。ロービング工程の進行に伴い、クリール棚に設定さ
れている旧ケーキに交換の必要が生じると、移動装置は
該旧ケーキの位置まで移動する。ここで他方の設定装置
がクリール棚上の所定位置から旧ケーキを取出し、取出
された旧ケーキの原糸は糸継ぎ装置によって前記新ケー
キの原糸に接続される。そして、移動装置が移動し、空
になったクリール棚の所定位置に一方の設定装置が位置
決めされ、新ケーキが該所定位置に設定される。
本発明の一実施例を第1図〜第19図によって説明す
る。
る。
第1図及び第2図は本実施例の全体構成を示す正面図及
び平面図である。第1図に示すように、このクリール棚
1は4段で、各段ごとにそれぞれ多数個のケーキ2bを
設定できるようになっている。そして各段ごとに、各多
数個のケーキ2bの原糸(以下、糸と呼ぶ。)はそれぞ
れ1本の糸3にまとめられ、クリール棚1の一端側の外
部に引出されている。そして引出された各糸3は、クリ
ール棚1の外部に設定された図示しない4台のワインダ
によって、それぞれロービングに巻取られていくように
なっている。また、クリール棚1の各ケーキ2bはロー
ドセルによって重量を常に測定されており、その測定デ
ータは地上制御盤4を介して図示しない制御手段として
のパソコンに送られるようになっている。
び平面図である。第1図に示すように、このクリール棚
1は4段で、各段ごとにそれぞれ多数個のケーキ2bを
設定できるようになっている。そして各段ごとに、各多
数個のケーキ2bの原糸(以下、糸と呼ぶ。)はそれぞ
れ1本の糸3にまとめられ、クリール棚1の一端側の外
部に引出されている。そして引出された各糸3は、クリ
ール棚1の外部に設定された図示しない4台のワインダ
によって、それぞれロービングに巻取られていくように
なっている。また、クリール棚1の各ケーキ2bはロー
ドセルによって重量を常に測定されており、その測定デ
ータは地上制御盤4を介して図示しない制御手段として
のパソコンに送られるようになっている。
第2図には、このようなクリール棚1が図示されてお
り、このクリール棚1の他端側の隣部には、交換用の新
ケーキ2aが載置された台車5がそれぞれ出し入れ自在
に設定されている。そして、この台車5とクリール棚1
の側傍には、クリール棚1の旧ケーキ2bと台車5の新
ケーキ2aを交換するケーキ交換装置6が設けられてい
る。このケーキ交換装置6は、クリール棚1の長手方向
に沿って設けられた上下一対のレール7a,7bと、該
レール7a,7bに沿って移動自在に設けられた移動装
置8とを有している。
り、このクリール棚1の他端側の隣部には、交換用の新
ケーキ2aが載置された台車5がそれぞれ出し入れ自在
に設定されている。そして、この台車5とクリール棚1
の側傍には、クリール棚1の旧ケーキ2bと台車5の新
ケーキ2aを交換するケーキ交換装置6が設けられてい
る。このケーキ交換装置6は、クリール棚1の長手方向
に沿って設けられた上下一対のレール7a,7bと、該
レール7a,7bに沿って移動自在に設けられた移動装
置8とを有している。
第3図〜第5図に示すように、この移動装置8は、上下
のレール7a,7bに沿って移動する矩形の機枠9を基
体としている。機枠9の上縁材10はローラ11をもっ
て上レール7aに滑動自在に係合しており、機枠9の下
縁材12の両端に設けられた車輪13は下レール7bに
転動自在に係合している。そして、一方の車輪13は減
速機14を介してモータ15に連動連結されている。
のレール7a,7bに沿って移動する矩形の機枠9を基
体としている。機枠9の上縁材10はローラ11をもっ
て上レール7aに滑動自在に係合しており、機枠9の下
縁材12の両端に設けられた車輪13は下レール7bに
転動自在に係合している。そして、一方の車輪13は減
速機14を介してモータ15に連動連結されている。
前記機枠9の左右の支柱16,17の間には、上下両縁
材10,12に平行な基台18が上下動自在に設けられ
ている。第3図に示すように、この基台18の両端部に
はローラ19が設けられており、該ローラ19は左右の
支柱16,17に対して上下方向に転動自在となるよに
係合している。また基台18の両端部には、該基台18
を上下動させる一対の吊りチェン20,21にそれぞれ
連結されている。そして機枠9の上縁材10の両端には
それぞれスプロケット22,23が内装されており、前
記一対の吊りチェン20,21は該スプロッケト22,
23に掛け回されて機枠9の外に導出されている。とこ
ろで、第3図に示すように、機枠9の外側に設けられた
ブラケット24には、減速機25を介してモータ26に
連動する一枚の駆動スプロケット27が設けられてお
り、この駆動スプロケット27の軸には小径の駆動スプ
ロケット28が二枚固設されている。また、このブラケ
ット24には、前記小径の駆動スプロケット28に対応
する二枚の従動スプロケット29が設けられている。そ
して、前記一対の吊りチェン20,21は、機枠9の外
に導出された後、それぞれ別々の小径の駆動スプロケッ
ト28,28及び従動スプロケット29,29に掛け回
され、その他端を支柱16に内挿された昇降自在の錘3
0に連結されている。
材10,12に平行な基台18が上下動自在に設けられ
ている。第3図に示すように、この基台18の両端部に
はローラ19が設けられており、該ローラ19は左右の
支柱16,17に対して上下方向に転動自在となるよに
係合している。また基台18の両端部には、該基台18
を上下動させる一対の吊りチェン20,21にそれぞれ
連結されている。そして機枠9の上縁材10の両端には
それぞれスプロケット22,23が内装されており、前
記一対の吊りチェン20,21は該スプロッケト22,
23に掛け回されて機枠9の外に導出されている。とこ
ろで、第3図に示すように、機枠9の外側に設けられた
ブラケット24には、減速機25を介してモータ26に
連動する一枚の駆動スプロケット27が設けられてお
り、この駆動スプロケット27の軸には小径の駆動スプ
ロケット28が二枚固設されている。また、このブラケ
ット24には、前記小径の駆動スプロケット28に対応
する二枚の従動スプロケット29が設けられている。そ
して、前記一対の吊りチェン20,21は、機枠9の外
に導出された後、それぞれ別々の小径の駆動スプロケッ
ト28,28及び従動スプロケット29,29に掛け回
され、その他端を支柱16に内挿された昇降自在の錘3
0に連結されている。
後述する各種装置を搭載した基台18の重量と前記錘3
0の重量は適度なバランスが保たれており、前記モータ
26の駆動によって基台18の全体を円滑に昇降動させ
ることができるようになっている。また、本実施例のク
リール棚1は4段であり、各段にあわせて基台18を位
置決めできるように、本移動装置8の機枠9の支柱1
6,17には4組の位置決めセンサが設けられている。
なお、後述するように、本実施例の設定装置は旧ケーキ
を持ち上げて取り出したり、新ケーキを設定位置の上方
に差し入れた後に降ろして設定する構成なので、クリー
ル棚1の各段に対応する各組の位置決めセンサは2個1
組とされており、各段ごとに2つの上下位置を検出でき
るようになっている。
0の重量は適度なバランスが保たれており、前記モータ
26の駆動によって基台18の全体を円滑に昇降動させ
ることができるようになっている。また、本実施例のク
リール棚1は4段であり、各段にあわせて基台18を位
置決めできるように、本移動装置8の機枠9の支柱1
6,17には4組の位置決めセンサが設けられている。
なお、後述するように、本実施例の設定装置は旧ケーキ
を持ち上げて取り出したり、新ケーキを設定位置の上方
に差し入れた後に降ろして設定する構成なので、クリー
ル棚1の各段に対応する各組の位置決めセンサは2個1
組とされており、各段ごとに2つの上下位置を検出でき
るようになっている。
次に、前記基台18には設定装置A,Bが二台並設され
ている。第5図及び第6図(A),(B)に示すよう
に、これらの設定装置A,Bは、移動装置8の移動方向
イと直交する方向ロに伸縮するアーム機構を有してお
り、前記クリール棚1から旧ケーキ2bを運び出し、又
はクリール棚1に新ケーキ2aを設定することができる
ように構成されている。
ている。第5図及び第6図(A),(B)に示すよう
に、これらの設定装置A,Bは、移動装置8の移動方向
イと直交する方向ロに伸縮するアーム機構を有してお
り、前記クリール棚1から旧ケーキ2bを運び出し、又
はクリール棚1に新ケーキ2aを設定することができる
ように構成されている。
次に、第6図〜第8図を参照して設定装置A,Bの構成
を説明するが、まず本設定装置A,Bの駆動機構につい
て説明する。
を説明するが、まず本設定装置A,Bの駆動機構につい
て説明する。
第6図及び第8図に示すように、基台18の上面には駆
動シリンダ31が固設されている。この駆動シリンダ3
1は、移動装置8の移動方向イ(又はケーキ2が並ぶク
リール棚1の長手方向)と直交する方向にロッド32を
伸縮させることができる。この駆動シリンダ31の隣に
は、リニアガイド33を介して細長い矩形のスライド板
34が摺動自在に設けられている。スライド板34の長
手方向は駆動シリンダ31の伸縮方向と平行であり、駆
動シリンダ31のロッド32の先端とスライド板34の
先端はブラケット35を介して連結されている。次に前
記スライド板34の上面側には細長い矩形の基板36が
固定されている。該基板36の両端にはプーリ37,3
8が設けられており、両プーリ37,38の間には前記
駆動シリンダ31の伸縮方向と平行にベルト39が掛け
回されている。駆動シリンダ31の先端側に近いプーリ
37の近傍であって、駆動シリンダ31とは反対側にあ
るベルト39の一部は、固定部材40によって基台18
に固定されている。また、駆動シリンダ31の後端側に
近い他方のプーリ38の近傍であって、駆動シリンダ3
1と隣接する側にあるベルト39の一部には、連結板4
1が固設されている。前記駆動シリンダ31に隣接する
前記基板36の側端面には、上面に案内溝42を有する
ガイド部材43が固設されている。そして、前記連結板
41の下端部は、このガイド部材43の案内溝42に案
内されている。また、前記駆動シリンダ31のブラケッ
ト35と、前記ガイド部材43とは反対側である基板3
6の側端面の2箇所には、連結部材44を介して移動カ
バ45が取付けられている。この移動カバ45は、前述
したプーリ37,38とベルト39を有する基板36や
駆動シリンダ31等を覆うものであり、これら装置と共
に移動するものである。また、第8図に示すように、基
台18上には前記移動カバ45を覆う固定カバ46も設
けられている。そして、前記連結板41の上端部は、こ
の移動カバ45及び固定カバ46に形成された切欠溝を
介して上方に突出している。
動シリンダ31が固設されている。この駆動シリンダ3
1は、移動装置8の移動方向イ(又はケーキ2が並ぶク
リール棚1の長手方向)と直交する方向にロッド32を
伸縮させることができる。この駆動シリンダ31の隣に
は、リニアガイド33を介して細長い矩形のスライド板
34が摺動自在に設けられている。スライド板34の長
手方向は駆動シリンダ31の伸縮方向と平行であり、駆
動シリンダ31のロッド32の先端とスライド板34の
先端はブラケット35を介して連結されている。次に前
記スライド板34の上面側には細長い矩形の基板36が
固定されている。該基板36の両端にはプーリ37,3
8が設けられており、両プーリ37,38の間には前記
駆動シリンダ31の伸縮方向と平行にベルト39が掛け
回されている。駆動シリンダ31の先端側に近いプーリ
37の近傍であって、駆動シリンダ31とは反対側にあ
るベルト39の一部は、固定部材40によって基台18
に固定されている。また、駆動シリンダ31の後端側に
近い他方のプーリ38の近傍であって、駆動シリンダ3
1と隣接する側にあるベルト39の一部には、連結板4
1が固設されている。前記駆動シリンダ31に隣接する
前記基板36の側端面には、上面に案内溝42を有する
ガイド部材43が固設されている。そして、前記連結板
41の下端部は、このガイド部材43の案内溝42に案
内されている。また、前記駆動シリンダ31のブラケッ
ト35と、前記ガイド部材43とは反対側である基板3
6の側端面の2箇所には、連結部材44を介して移動カ
バ45が取付けられている。この移動カバ45は、前述
したプーリ37,38とベルト39を有する基板36や
駆動シリンダ31等を覆うものであり、これら装置と共
に移動するものである。また、第8図に示すように、基
台18上には前記移動カバ45を覆う固定カバ46も設
けられている。そして、前記連結板41の上端部は、こ
の移動カバ45及び固定カバ46に形成された切欠溝を
介して上方に突出している。
本設定装置A,Bの駆動機構はこのような構成であり、
駆動シリンダ31の伸展に伴ってスライド板34及び基
板36が前方にスライドすれば、基板36上のベルト3
9は一箇所で位置が固定されているので、基板36のス
ライドに伴って該ベルト39は強制的に回動される。こ
れによって連結板41は、基板36と共に前方にスライ
ドしながら基板36上でさらに前方に移動していくこと
になる。
駆動シリンダ31の伸展に伴ってスライド板34及び基
板36が前方にスライドすれば、基板36上のベルト3
9は一箇所で位置が固定されているので、基板36のス
ライドに伴って該ベルト39は強制的に回動される。こ
れによって連結板41は、基板36と共に前方にスライ
ドしながら基板36上でさらに前方に移動していくこと
になる。
次に、前記駆動機構によって伸縮するアーム機構につい
て説明する。
て説明する。
第6図及び第8図に示すように、基台18上にある前記
駆動シリンダ31及び基板36等の両側には、一対の取
付け板47が立設されている。各取付け板47の各内面
側には、前記連結板41の上端部に相当する高さの位置
に、それぞれ案内ローラ48が2対づつ設けられてい
る。そして案内ローラ48には、互いにスライド自在に
係合した3本のレール部材49,50,51かいなる伸
縮アーム52が設けられている。
駆動シリンダ31及び基板36等の両側には、一対の取
付け板47が立設されている。各取付け板47の各内面
側には、前記連結板41の上端部に相当する高さの位置
に、それぞれ案内ローラ48が2対づつ設けられてい
る。そして案内ローラ48には、互いにスライド自在に
係合した3本のレール部材49,50,51かいなる伸
縮アーム52が設けられている。
この伸縮アーム52の外レール部材49は、2対の案内
ローラ48にスライド自在に係合しているが、第6図に
示すように、スライド範囲を限定するストッパ部材53
を2対の案内ローラ48,48の間に有している。第6
図(B)及び第8図に示すように、この外レール部材4
9には、ベアリング及び中間レール部材50を介して内
レール部材51がスライド自在に係合している。そし
て、第6図及び第7図に示すように、各内レール部材5
1の先方部分には、それぞれケーキ2を載せるためのフ
ォーク板54が固設されている。これら各フォーク板5
4,54は、各取付片55,55を介してカバー板56
で一体に連結されており、前記駆動機構の連結板41の
上端部に連結されている。
ローラ48にスライド自在に係合しているが、第6図に
示すように、スライド範囲を限定するストッパ部材53
を2対の案内ローラ48,48の間に有している。第6
図(B)及び第8図に示すように、この外レール部材4
9には、ベアリング及び中間レール部材50を介して内
レール部材51がスライド自在に係合している。そし
て、第6図及び第7図に示すように、各内レール部材5
1の先方部分には、それぞれケーキ2を載せるためのフ
ォーク板54が固設されている。これら各フォーク板5
4,54は、各取付片55,55を介してカバー板56
で一体に連結されており、前記駆動機構の連結板41の
上端部に連結されている。
本設定装置A,Bのアーム機構はこのような構成であ
り、前記駆動シリンダ31の駆動による連結板41の移
動によって、両取付け板47、47にそれぞれ設けられ
た一対の伸縮アーム52,52及びフォーク板54,5
4が一体になって前後にスライドするようになってい
る。
り、前記駆動シリンダ31の駆動による連結板41の移
動によって、両取付け板47、47にそれぞれ設けられ
た一対の伸縮アーム52,52及びフォーク板54,5
4が一体になって前後にスライドするようになってい
る。
次に、第5図に示すように、前記基台18には糸継ぎ装
置60が設けられている。この糸継ぎ装置60は、図示
しないモータに駆動されるタイミングベルト61に連動
し、移動装置8の移動方向イと平行な方向、即ち前記設
定装置A,Bのスライド方向ロとは直交する方向に移動
することができる。そして、前記設定装置A,Bによる
新旧ケーキ2の扱いに同期して駆動され、旧ケーキ2b
の原糸と新ケーキ2aの原糸を結びつけると共に、不要
な原糸を切断することができるように構成されている。
置60が設けられている。この糸継ぎ装置60は、図示
しないモータに駆動されるタイミングベルト61に連動
し、移動装置8の移動方向イと平行な方向、即ち前記設
定装置A,Bのスライド方向ロとは直交する方向に移動
することができる。そして、前記設定装置A,Bによる
新旧ケーキ2の扱いに同期して駆動され、旧ケーキ2b
の原糸と新ケーキ2aの原糸を結びつけると共に、不要
な原糸を切断することができるように構成されている。
この糸継ぎ装置60の構成を第9図〜第12図によって
説明する。第10図に示すように、前記タイミングベル
ト61で駆動されるベース板62はケース63で覆われ
ている。該ベース板62の上面の前方部分には、一対の
フレーム板64が立設されている。両フレーム板64の
上方部分には、水平前方に突出する導入板65が設けら
れており、両導入板65の前端には水平な導入溝66が
形成されている。これら両導入板65の間には、原糸を
導入溝66内に導き入れるために、ハ字状に形成された
フレーム部材である案内部材67が設けられている。
説明する。第10図に示すように、前記タイミングベル
ト61で駆動されるベース板62はケース63で覆われ
ている。該ベース板62の上面の前方部分には、一対の
フレーム板64が立設されている。両フレーム板64の
上方部分には、水平前方に突出する導入板65が設けら
れており、両導入板65の前端には水平な導入溝66が
形成されている。これら両導入板65の間には、原糸を
導入溝66内に導き入れるために、ハ字状に形成された
フレーム部材である案内部材67が設けられている。
第9図及び第12図に示すように、一方の導入板65の
内面側には、該導入板65の導入溝66の近傍に新糸フ
ック68が設けられており、該新糸フック68の上方に
は第2の糸操作手段である旧糸ハンド69が設けられて
いる。旧糸ハンド69は空圧で開閉する1対のハンドを
有しており、ハンドの先端は拡げられて糸が入りやすく
なっている。また、新糸フック68と旧糸ハンド69は
一体であり、ベース板62上に設けられたエアシリンダ
72のロッドに連結されて上下動できるようになってい
る。
内面側には、該導入板65の導入溝66の近傍に新糸フ
ック68が設けられており、該新糸フック68の上方に
は第2の糸操作手段である旧糸ハンド69が設けられて
いる。旧糸ハンド69は空圧で開閉する1対のハンドを
有しており、ハンドの先端は拡げられて糸が入りやすく
なっている。また、新糸フック68と旧糸ハンド69は
一体であり、ベース板62上に設けられたエアシリンダ
72のロッドに連結されて上下動できるようになってい
る。
第9図及び第12図に示すように、他方の導入板65の
内面側には、該導入板65の導入溝66の近傍に第1の
糸操作手段である新糸ハンド71が設けられている。こ
の新糸ハンド71自体の構造は前記旧糸ハンド69と同
じであり、ベース板62上に設けられたエアシリンダ7
0のロッドに連結されて上下動できるようになってい
る。
内面側には、該導入板65の導入溝66の近傍に第1の
糸操作手段である新糸ハンド71が設けられている。こ
の新糸ハンド71自体の構造は前記旧糸ハンド69と同
じであり、ベース板62上に設けられたエアシリンダ7
0のロッドに連結されて上下動できるようになってい
る。
第9図、第11図及び第12図に示すように、前記旧糸
ハンド69及び新糸フック68と、前記新糸ハンド71
との間のベース板62上には、柱部材73が立設されて
いる。柱部材73の上には取付台74を介してエアスプ
ライサ75が固設されている。エアスプライサ75は略
直方体形状のブロック体であり、円形の貫通孔76(第
12図)によって両側端面が連通している。その前面に
は、貫通孔76に連通する断面V字形の導入部77が形
成されており、糸が貫通孔76内に入りやすくなってい
る。そして、前記貫通孔76には、配管78を介して所
定圧力の空気を吹き込むことができるようになってお
り、吹き込まれた空気は貫通孔76内で螺旋状に回転す
るようになっている。即ち、貫通孔76内に新旧の両糸
を導入して空気を吹き込めば、両糸は空気圧で繊維がば
らけて互いに絡み付き、互いにつなぎ合されるようにな
っている。
ハンド69及び新糸フック68と、前記新糸ハンド71
との間のベース板62上には、柱部材73が立設されて
いる。柱部材73の上には取付台74を介してエアスプ
ライサ75が固設されている。エアスプライサ75は略
直方体形状のブロック体であり、円形の貫通孔76(第
12図)によって両側端面が連通している。その前面に
は、貫通孔76に連通する断面V字形の導入部77が形
成されており、糸が貫通孔76内に入りやすくなってい
る。そして、前記貫通孔76には、配管78を介して所
定圧力の空気を吹き込むことができるようになってお
り、吹き込まれた空気は貫通孔76内で螺旋状に回転す
るようになっている。即ち、貫通孔76内に新旧の両糸
を導入して空気を吹き込めば、両糸は空気圧で繊維がば
らけて互いに絡み付き、互いにつなぎ合されるようにな
っている。
第9図、第11図及び第12図に示すように、前記エア
スプライサ76の両側には、糸の固定手段として一対の
固定ハンド79,80が取付台74に設けられている。
固定ハンド79,80自体の構造は前記旧糸ハンド69
等と同じである。旧糸ハンド69側の固定ハンド79は
取付台74に固設されている。
スプライサ76の両側には、糸の固定手段として一対の
固定ハンド79,80が取付台74に設けられている。
固定ハンド79,80自体の構造は前記旧糸ハンド69
等と同じである。旧糸ハンド69側の固定ハンド79は
取付台74に固設されている。
第9図、第11図及び第12図に示すように、前記エア
スプライサ75の後方の取付第74上には、屋根形の取
付け材85が設けられている。該取付け材85の傾斜し
た一対の上面には、エアシリンダ86,86の駆動で各
刃部を駆動する旧糸ハサミ87及び新糸ハサミ88が設
けられている。両ハサミ87,88の刃部は、前記両固
定ハンド79,80の外側やや上方に位置している。
スプライサ75の後方の取付第74上には、屋根形の取
付け材85が設けられている。該取付け材85の傾斜し
た一対の上面には、エアシリンダ86,86の駆動で各
刃部を駆動する旧糸ハサミ87及び新糸ハサミ88が設
けられている。両ハサミ87,88の刃部は、前記両固
定ハンド79,80の外側やや上方に位置している。
第9図、第10図及び第12図に示すように、他方の導
入板65の外面側には、該導入板65の導入溝66の近
傍に固定側新糸ハサミ89が設けられており、ベース板
62に設けられたエアシリンダ90で刃部が駆動される
ようになっている。
入板65の外面側には、該導入板65の導入溝66の近
傍に固定側新糸ハサミ89が設けられており、ベース板
62に設けられたエアシリンダ90で刃部が駆動される
ようになっている。
第9図、第10図及び第12図に示すように、前記新糸
ハンド71の上方にはエアノズル91が設けられてお
り、切断後の不要な糸くずを吹きとばすことができるよ
うになっている。
ハンド71の上方にはエアノズル91が設けられてお
り、切断後の不要な糸くずを吹きとばすことができるよ
うになっている。
第10図に示すように、ベース板62の後方には、前述
した各エアシリンダや各種ハンドに外部からの空気圧を
分配して与えるマニホルド92や電磁弁93、またフィ
ルタレギュレータ94等が搭載されている。
した各エアシリンダや各種ハンドに外部からの空気圧を
分配して与えるマニホルド92や電磁弁93、またフィ
ルタレギュレータ94等が搭載されている。
第3図及び第5図に示すように、以上のように構成され
た移動装置8には車上制御盤95が設けられており、こ
の車上制御盤95が図示しない制御手段であるパソコン
からの指令を受けて、移動装置8の制御を行なうように
なっている。
た移動装置8には車上制御盤95が設けられており、こ
の車上制御盤95が図示しない制御手段であるパソコン
からの指令を受けて、移動装置8の制御を行なうように
なっている。
次に、本実施例の装置における制御系統について簡単に
説明する。
説明する。
本実施例では、ケーキ2の外面側にある変色した糸を製
品中に入れないようにするため、ケーキ2の内面側から
の糸出しがある程度進み、ケーキの重量がある限度より
も軽くなったところで、旧ケーキ2bと新ケーキ2aの
交換を行なう。交換する限度となる旧ケーキ2bの重量
は、変色した糸をロービングに送り出す恐れが小さい限
度で、かつ材料としての歩留りも考慮して定めればよ
い。
品中に入れないようにするため、ケーキ2の内面側から
の糸出しがある程度進み、ケーキの重量がある限度より
も軽くなったところで、旧ケーキ2bと新ケーキ2aの
交換を行なう。交換する限度となる旧ケーキ2bの重量
は、変色した糸をロービングに送り出す恐れが小さい限
度で、かつ材料としての歩留りも考慮して定めればよ
い。
クリール棚1中の各ケーキ2はそれぞれロードセルによ
って重量を測定され、その測定データは地上制御盤4を
介して図示しないパソコン等の制御手段に送られるよう
になっている。そして地上制御盤4は、これらの重量デ
ータからケーキ交換の判断や糸切れの判断等を行なうよ
うになっている。即ち、重量が設定した値を下回った場
合には交換の判断を下し、ケーキの重量の減少がある一
定の時間止った場合には糸が切れて糸の送り出しが止ま
ったものと判断する。そして、地上制御盤4は、このよ
うな判断に基づいて前記ケーキ交換装置6を制御し、定
常的なケーキ交換を行なったり、糸切れ等の異常事態に
対応するように構成されている。
って重量を測定され、その測定データは地上制御盤4を
介して図示しないパソコン等の制御手段に送られるよう
になっている。そして地上制御盤4は、これらの重量デ
ータからケーキ交換の判断や糸切れの判断等を行なうよ
うになっている。即ち、重量が設定した値を下回った場
合には交換の判断を下し、ケーキの重量の減少がある一
定の時間止った場合には糸が切れて糸の送り出しが止ま
ったものと判断する。そして、地上制御盤4は、このよ
うな判断に基づいて前記ケーキ交換装置6を制御し、定
常的なケーキ交換を行なったり、糸切れ等の異常事態に
対応するように構成されている。
次に、以上説明した構成における作用を説明する。
第1図及び第2図において、移動装置8は新ケーキ2a
の台車5の前に移動する。そして第5図に示すように糸
継ぎ装置60を待機位置に設定し、該糸継ぎ装置60に
近い方の設定位置Aによって新ケーキ2aを受け取る。
の台車5の前に移動する。そして第5図に示すように糸
継ぎ装置60を待機位置に設定し、該糸継ぎ装置60に
近い方の設定位置Aによって新ケーキ2aを受け取る。
これを詳述すると、第3図に示す基台18が昇降して、
取り出すべき新ケーキ2aよりもやや下方の位置に設定
装置Aのフォーク板54を位置決めする。次に、第6図
(B)及び第7図(B)に示すように、伸縮アーム52
を伸展させてフォーク板54を新ケーキ2aの側に伸ば
す。即ち駆動シリンダ31がロッドを伸展させると、ス
ライド板34及び基板36は移動カバ45と共に前方に
移動する。基板36上のベルト39は一箇所で位置が固
定されているので、基板36等のスライドに伴って該ベ
ルト39は強制的に回動される。即ち、基台18に対し
てスライド板34が前進し、該スライド板34に対して
連結板41がさらに前進する。これによって、連結板4
1を介してベルト39に連結された伸縮アーム52は、
取付け板47の案内ローラ48に対して外レール部材4
9が前進するとともに、外レール部材49に対してはフ
ォーク板54を有する内レール部材51がさらに前方に
スライドすることになる。このように本設定装置A,B
は全長が短いコンパクトな構成でありながら、ベルトと
プーリを利用した2段式の伸縮構造で長いストロークを
得ることができた。そして、フォーク板54が新ケーキ
2aの真下に入ったところで基台18を少し上昇させて
新ケーキ2aを持ち上げ、設定装置Aの伸縮アーム52
を前述したのとは逆の作用で引込む。
取り出すべき新ケーキ2aよりもやや下方の位置に設定
装置Aのフォーク板54を位置決めする。次に、第6図
(B)及び第7図(B)に示すように、伸縮アーム52
を伸展させてフォーク板54を新ケーキ2aの側に伸ば
す。即ち駆動シリンダ31がロッドを伸展させると、ス
ライド板34及び基板36は移動カバ45と共に前方に
移動する。基板36上のベルト39は一箇所で位置が固
定されているので、基板36等のスライドに伴って該ベ
ルト39は強制的に回動される。即ち、基台18に対し
てスライド板34が前進し、該スライド板34に対して
連結板41がさらに前進する。これによって、連結板4
1を介してベルト39に連結された伸縮アーム52は、
取付け板47の案内ローラ48に対して外レール部材4
9が前進するとともに、外レール部材49に対してはフ
ォーク板54を有する内レール部材51がさらに前方に
スライドすることになる。このように本設定装置A,B
は全長が短いコンパクトな構成でありながら、ベルトと
プーリを利用した2段式の伸縮構造で長いストロークを
得ることができた。そして、フォーク板54が新ケーキ
2aの真下に入ったところで基台18を少し上昇させて
新ケーキ2aを持ち上げ、設定装置Aの伸縮アーム52
を前述したのとは逆の作用で引込む。
この時、第5図に示すように、第1の糸である新ケーキ
2aの糸100(新糸100と呼ぶ。)の端部を台車5
側に固定しておき、新糸100が前記糸継ぎ装置60の
移動範囲内に入るようにする。
2aの糸100(新糸100と呼ぶ。)の端部を台車5
側に固定しておき、新糸100が前記糸継ぎ装置60の
移動範囲内に入るようにする。
次に、第5図において、前記糸継ぎ装置60を設定装置
Aの前方の位置まで移動させ、前記新糸100を案内部
材67を介して糸継ぎ装置60内に取込む。第12図
は、この時の糸継ぎ装置60の状態を示したもので、旧
糸ハンド69はエアスプライサ75よりも上方にあり、
新糸フック68及び新糸ハンド71はエアスプライサ7
5と同じレベルに設定されている。従って、導入された
新糸100は、新糸フック68の下方を通り、エアスプ
ライサ75の貫通孔76、両固定ハンド79,80、新
糸ハンド71及び固定側新糸ハサミ89に設定される。
そして第13図に示すように、新糸ハンド71が新糸1
00を固定した後、固定側新糸ハサミ89が該新糸10
0を切断する。続けて、第14図に示すように、エアシ
リンダ70(第9図)の駆動によって新糸フック68が
新糸100を引下げ、エアシリンダ72(第9図)の駆
動によって新糸ハンド71が新糸100を挟持したまま
上昇する。これで、旧ケーキ2bを新ケーキ2aに交換
するための移動装置8側の新糸100の準備が完了し
た。
Aの前方の位置まで移動させ、前記新糸100を案内部
材67を介して糸継ぎ装置60内に取込む。第12図
は、この時の糸継ぎ装置60の状態を示したもので、旧
糸ハンド69はエアスプライサ75よりも上方にあり、
新糸フック68及び新糸ハンド71はエアスプライサ7
5と同じレベルに設定されている。従って、導入された
新糸100は、新糸フック68の下方を通り、エアスプ
ライサ75の貫通孔76、両固定ハンド79,80、新
糸ハンド71及び固定側新糸ハサミ89に設定される。
そして第13図に示すように、新糸ハンド71が新糸1
00を固定した後、固定側新糸ハサミ89が該新糸10
0を切断する。続けて、第14図に示すように、エアシ
リンダ70(第9図)の駆動によって新糸フック68が
新糸100を引下げ、エアシリンダ72(第9図)の駆
動によって新糸ハンド71が新糸100を挟持したまま
上昇する。これで、旧ケーキ2bを新ケーキ2aに交換
するための移動装置8側の新糸100の準備が完了し
た。
次に、クリール棚1におけるロービング工程の進捗に伴
い、クリール棚1内のケーキ2bに交換の必要が生ず
る。図示しないパソコンから指令を受けた車上制御盤9
5の制御により、移動装置8はレール7a,7bに沿っ
て移動し、交換すべき旧ケーキ2bの位置に設定装置B
が横付けされるように停止する。
い、クリール棚1内のケーキ2bに交換の必要が生ず
る。図示しないパソコンから指令を受けた車上制御盤9
5の制御により、移動装置8はレール7a,7bに沿っ
て移動し、交換すべき旧ケーキ2bの位置に設定装置B
が横付けされるように停止する。
次に、新ケーキ2aを台車5から取出したのと同様に、
設定装置Bが旧ケーキ2bをクリール棚1から取り出
す。
設定装置Bが旧ケーキ2bをクリール棚1から取り出
す。
次に、第5図において、前記糸継ぎ装置60を設定装置
Bの前方の位置まで移動させ、前記旧ケーキ2bの糸1
01(旧糸101と呼ぶ。)を案内部材67を介して糸
継ぎ装置60内に取込む。即ち第15図において、旧糸
101は、旧糸ハンド69、エアスプライサ75、両固
定ハンド79,80に設定される。なお、図中102は
ロービングを示しており、旧糸101の先端がワインダ
によって巻取られていく状態にあることを示している。
Bの前方の位置まで移動させ、前記旧ケーキ2bの糸1
01(旧糸101と呼ぶ。)を案内部材67を介して糸
継ぎ装置60内に取込む。即ち第15図において、旧糸
101は、旧糸ハンド69、エアスプライサ75、両固
定ハンド79,80に設定される。なお、図中102は
ロービングを示しており、旧糸101の先端がワインダ
によって巻取られていく状態にあることを示している。
第15図に示すように、旧糸ハンド69と両固定ハンド
79,80が閉じる。これによって、エアスプライサ7
5に設定された新糸100と旧糸101の両端が固定さ
れる。
79,80が閉じる。これによって、エアスプライサ7
5に設定された新糸100と旧糸101の両端が固定さ
れる。
ここでエアスプライサ75に空気を供給し、貫通孔76
内に空気の渦を発生させる。第16図に示すように、貫
通孔76内にある両糸100,101は空気の流れに乗
って振動する。そして、このような運動によって両糸1
00,101の繊維はばらばらになり、互いに絡みつい
て一体につなげられてしまう。
内に空気の渦を発生させる。第16図に示すように、貫
通孔76内にある両糸100,101は空気の流れに乗
って振動する。そして、このような運動によって両糸1
00,101の繊維はばらばらになり、互いに絡みつい
て一体につなげられてしまう。
糸継ぎが完了すると、第17図に示すように、旧糸10
1を挟持したままで旧糸ハンド69が上昇する。
1を挟持したままで旧糸ハンド69が上昇する。
次に、第18図に示すように、旧糸ハサミ87が作動し
て旧糸101を切断し、ロビング102と旧ケーキ2b
の連続を断つ。これと同時に新糸ハサミ88が作動して
不要な新糸100の端を切断する。
て旧糸101を切断し、ロビング102と旧ケーキ2b
の連続を断つ。これと同時に新糸ハサミ88が作動して
不要な新糸100の端を切断する。
次に、第19図に示すように、両固定ハンド79,80
及び新糸ハンド71が挟持状態を解除して糸を離す。そ
してエアシリンダ91が空気を噴射し、新糸ハンド71
が挟持していた新糸100の切れ端100aを吹き飛ば
す。以上で糸継ぎ装置60による糸継ぎ作業が完了し、
糸継ぎ装置60は第5図に示す待機位置に後退する。そ
して各ハンドは第12図に示す状態に復帰する。
及び新糸ハンド71が挟持状態を解除して糸を離す。そ
してエアシリンダ91が空気を噴射し、新糸ハンド71
が挟持していた新糸100の切れ端100aを吹き飛ば
す。以上で糸継ぎ装置60による糸継ぎ作業が完了し、
糸継ぎ装置60は第5図に示す待機位置に後退する。そ
して各ハンドは第12図に示す状態に復帰する。
このように、この糸継ぎ装置60によれば、完全に自動
化されたハンド等によって糸を扱うようになっているの
で、折れやすいガラス繊維の糸でも迅速かつ容易にスプ
ライシング及び糸端の処理を行なうことができ、人手に
よる作業にくらべて作業効率を向上させることができ
る。
化されたハンド等によって糸を扱うようになっているの
で、折れやすいガラス繊維の糸でも迅速かつ容易にスプ
ライシング及び糸端の処理を行なうことができ、人手に
よる作業にくらべて作業効率を向上させることができ
る。
次に、移動装置8がレール7a,7b上をケーキ1個分
移動し、旧ケーキ2bが取り出されて空になったクリー
ル棚1の位置に、新ケーキ2aを保持した設定装置Aを
位置決めする。そして該設定装置A等が作動して前記新
ケーキ2aをクリール棚1内の空位置に設定する。
移動し、旧ケーキ2bが取り出されて空になったクリー
ル棚1の位置に、新ケーキ2aを保持した設定装置Aを
位置決めする。そして該設定装置A等が作動して前記新
ケーキ2aをクリール棚1内の空位置に設定する。
そして移動装置8は前記台車5まで戻り、回収した旧ケ
ーキ2bを空いた所に収める。そして、次のケーキ交換
に備え、前述したように新ケーキ2aを台車5から取り
出し、新糸100の準備をする。
ーキ2bを空いた所に収める。そして、次のケーキ交換
に備え、前述したように新ケーキ2aを台車5から取り
出し、新糸100の準備をする。
以上説明した一実施例では、ロービング工程において新
旧のケーキを交換する定常的なケーキ交換について説明
した。このほか、ロービング工程においてジョブチェン
ジを行なうと、停止した段のケーキのなかには続けて使
用できる残糸量のケーキが残る場合がある。このような
場合に本実施例の装置を用いて、使い残しのケーキを稼
動している段に逐時供給するようにしてもよい。このよ
うな使い方のほか、本実施例の装置はケーキの設定にも
使うことができる。その場合には、二台の設定装置を用
いて1回に2個のケーキをクリール棚に搬送して設定す
ることができる。
旧のケーキを交換する定常的なケーキ交換について説明
した。このほか、ロービング工程においてジョブチェン
ジを行なうと、停止した段のケーキのなかには続けて使
用できる残糸量のケーキが残る場合がある。このような
場合に本実施例の装置を用いて、使い残しのケーキを稼
動している段に逐時供給するようにしてもよい。このよ
うな使い方のほか、本実施例の装置はケーキの設定にも
使うことができる。その場合には、二台の設定装置を用
いて1回に2個のケーキをクリール棚に搬送して設定す
ることができる。
本発明によれば、ロービング工程において、クリール棚
に沿って移動装置を移動させて所望の位置に設定し、設
定装置によって新旧のケーキを交換するとともに、糸継
ぎ装置で新旧の糸を継ぐように構成されている。従って
本発明によれば、ロービング工程におけるケーキの交換
という重労働を無人化することができるという効果があ
る。
に沿って移動装置を移動させて所望の位置に設定し、設
定装置によって新旧のケーキを交換するとともに、糸継
ぎ装置で新旧の糸を継ぐように構成されている。従って
本発明によれば、ロービング工程におけるケーキの交換
という重労働を無人化することができるという効果があ
る。
第1図は本発明の一実施例の全体構成を示す正面図、第
2図は同平面図、第3図は同実施例における移動装置の
正面図、第4図は同右側面図、第5図は同平面図、第6
図(A)は同実施例における設定装置の平面図、第6図
(B)は同設定装置の伸展状態を示す平面図、第7図
(A)は第6図(A)のa−a切断線における断面図、
第7図(B)は第6図(B)のb−b切断線における断
面図、第8図は第6図(A)における右側面図、第9図
は同実施例における糸継ぎ装置の正面図、第10図は第
9図における右側面図、第11図は第9図のd−d切断
線における断面図、第12図、第13図、第14図、第
15図、第16図、第17図、第18図及び第19図
は、同実施例における糸継ぎ装置の糸継ぎ動作を連続的
に示す斜視図である。 1…クリール棚、2…ケーキ、 2a…新ケーキ、2b…旧ケーキ、 6…ケーキ交換装置、 8…移動装置、 A,B…設定装置、 60…糸継ぎ装置。
2図は同平面図、第3図は同実施例における移動装置の
正面図、第4図は同右側面図、第5図は同平面図、第6
図(A)は同実施例における設定装置の平面図、第6図
(B)は同設定装置の伸展状態を示す平面図、第7図
(A)は第6図(A)のa−a切断線における断面図、
第7図(B)は第6図(B)のb−b切断線における断
面図、第8図は第6図(A)における右側面図、第9図
は同実施例における糸継ぎ装置の正面図、第10図は第
9図における右側面図、第11図は第9図のd−d切断
線における断面図、第12図、第13図、第14図、第
15図、第16図、第17図、第18図及び第19図
は、同実施例における糸継ぎ装置の糸継ぎ動作を連続的
に示す斜視図である。 1…クリール棚、2…ケーキ、 2a…新ケーキ、2b…旧ケーキ、 6…ケーキ交換装置、 8…移動装置、 A,B…設定装置、 60…糸継ぎ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真栄田 義宏 東京都大田区蒲田本町1―9―3 株式会 社新潟鉄工所内 (72)発明者 武石 一泰 東京都大田区蒲田本町1―9―3 株式会 社新潟鉄工所内 (72)発明者 野村 光彦 神奈川県横浜市栄区野七里2―2―9 (72)発明者 奥平 昌行 埼玉県南埼玉郡白岡町新白岡3―18―1 (72)発明者 宮崎 博英 茨城県猿島郡総和町駒羽根1531 (72)発明者 平山 慎吾 茨城県猿島郡総和町駒羽根1393 (56)参考文献 特開 昭63−57478(JP,A) 特開 昭56−56472(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】巻き固められた原糸から成る多数のケーキ
をクリール棚に並べ、各ケーキから原糸をロービングに
巻き換えるロービング工程で、前記ケーキの設定乃至交
換を行なうケーキ交換装置において、 前記クリール棚に沿って移動自在に設けられた移動装置
と、 前記移動装置に設けられ、伸縮自在のアームで前記クリ
ール棚にケーキを出入れする一対の設定装置と、 前記設定装置で交換される2個のケーキの原糸を継ぐ糸
継ぎ装置とを具備することを特徴とするケーキ交換装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17957390A JPH0647432B2 (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | ケーキ交換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17957390A JPH0647432B2 (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | ケーキ交換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0466479A JPH0466479A (ja) | 1992-03-02 |
JPH0647432B2 true JPH0647432B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=16068103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP17957390A Expired - Lifetime JPH0647432B2 (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | ケーキ交換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0647432B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7465740B2 (ja) | 2019-07-30 | 2024-04-11 | Tmtマシナリー株式会社 | アダプタ及びパッケージ交換装置 |
DE102023114448A1 (de) * | 2023-06-01 | 2024-12-05 | Rieter Automatic Winder GmbH | Scherenelemente für eine Fadenschneideinrichtung |
-
1990
- 1990-07-09 JP JP17957390A patent/JPH0647432B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0466479A (ja) | 1992-03-02 |
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