JPH0645054U - 公衆電話機の金庫盗難防護装置 - Google Patents
公衆電話機の金庫盗難防護装置Info
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- JPH0645054U JPH0645054U JP8585292U JP8585292U JPH0645054U JP H0645054 U JPH0645054 U JP H0645054U JP 8585292 U JP8585292 U JP 8585292U JP 8585292 U JP8585292 U JP 8585292U JP H0645054 U JPH0645054 U JP H0645054U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 公衆電話機を金庫盗人の破壊行為から防護
し、該行為があったときには警報音を発するとともに、
その行為が停止されるとある時間経過の後に警報音を自
動的に止める公衆電話機の金庫盗難防護装置の提供。 【構成】 公衆電話機の下部を左側面、底面、右側面に
沿って包む板体でなる本体と、その電話機の前面を覆う
とともに引掛け蝶番を軸に自在に開閉されるの前扉と、
この前扉を本体にロックするロック装置と、電話機の底
面の高さを検知し、その高さが所定値より大きくなった
ときブザーを鳴動させる警報器とから構成される。警報
器は、前記高さを検知する検知レバー42と、ねじ軸4
9に挿通されているばねによる摩擦で制動されるスイッ
チレバー44と、押しボタンスイッチ46aの押下によ
りONになるマイクロスイッチ46と、ブザーの振動を
受ける支軸47aに緩く嵌められている錘り47とを備
えてなる。ブザーが鳴動すると、そのブザーの振動で錘
り47に周期的に衝撃的な力が加わり、スイッチレバー
44は摩擦に勝って回動し、押しボタン46aが係合部
42bから離れ、ブザーの鳴動が止まる。
し、該行為があったときには警報音を発するとともに、
その行為が停止されるとある時間経過の後に警報音を自
動的に止める公衆電話機の金庫盗難防護装置の提供。 【構成】 公衆電話機の下部を左側面、底面、右側面に
沿って包む板体でなる本体と、その電話機の前面を覆う
とともに引掛け蝶番を軸に自在に開閉されるの前扉と、
この前扉を本体にロックするロック装置と、電話機の底
面の高さを検知し、その高さが所定値より大きくなった
ときブザーを鳴動させる警報器とから構成される。警報
器は、前記高さを検知する検知レバー42と、ねじ軸4
9に挿通されているばねによる摩擦で制動されるスイッ
チレバー44と、押しボタンスイッチ46aの押下によ
りONになるマイクロスイッチ46と、ブザーの振動を
受ける支軸47aに緩く嵌められている錘り47とを備
えてなる。ブザーが鳴動すると、そのブザーの振動で錘
り47に周期的に衝撃的な力が加わり、スイッチレバー
44は摩擦に勝って回動し、押しボタン46aが係合部
42bから離れ、ブザーの鳴動が止まる。
Description
【0001】
本考案は、電話料金金庫などを目的とする破壊行為からその公衆電話機を防護 するとともに、破壊行為があったときには、警報音を発生する装置に関する。
【0002】
公衆電話機は、無人の場所に設置されることが多いから、該電話機の電話料金 を目的とし、バール、金のこ等の工具を用いた破壊行為を受け易い。このような 行為から公衆電話機を防護する公衆電話機の金庫盗難防護装置があった。
【0003】
従来の公衆電話機の金庫盗難防護装置では、破壊行為を止めさせるための手段 が何ら講じられていなかったから、該行為者は十分な時間をかけて該行為を続け ることができ、公衆電話機の金庫が盗まれることが多かった。そこで、本考案の 目的は、従来装置に残された課題を解決し、破壊行為があったときには、直ち警 報音を発生し、破壊行為者に行為発覚の衝撃を与え該行為を止めさせるとともに 、該行為が停止されるとある時間だけ経過の後に自動的に警報音の発生を停止す る公衆電話機の金庫盗難防護装置の提供にある。
【0004】
前述の課題を解決するために、本考案は以下の手段を提供する。 本願の第1の考案により、公衆電話機(100)の金庫が収容される部分、即 ち該電話機(100)の下部を前面、両側面および底面から板状体で包むことに より該公衆電話機(100)を破壊行為から防護する装置であって、 前記板状体は、前記公衆電話機の左側面、底面および右側面に沿って設けられ る本体(1)と、左端または右端において該本体(1)に引掛け蝶番(5)で取 り付けられて前記公衆電話機(100)の前面を覆う前扉(2)と、鍵の施錠操 作により該前扉(2)を前記本体(1)に施錠して該前扉(2)を該本体(1) に固定するとともに、該鍵の解錠操作により前記前扉(2)が前記引掛け蝶番( 5)を中心に回動できるようにするロック装置(3)と、前記本体(1)の下側 に取り付けられ、該本体(1)の底板と前記公衆電話機(100)の底面との間 隔を該底板に設けられた検知穴(6)から検知し、該間隔が所定値以上になった ときに警報を発生する警報器(4)とを備えてなる公衆電話機の金庫盗難防護装 置が得られる。
【0005】 本願の第2の考案により、前記警報器(4)の警報送出時間が機械的手段で時 限的に設定され、警報音発生のための電池の消耗の少ない第1の考案の公衆電話 機の金庫盗難防護装置が得られる。
【0006】 本願の第3の考案により、前記警報器(4)の警報送出時間を時限的に設定す る機械的手段が、 前記底板に取り付けられて該底板から下方へ垂直に張り出している板体でなる ベースアングル(41)と、 前記底板に平行に前記ベースアングル(41)に取り付けられている第1の支 軸(43)を中心に揺動し、前記検知穴(6)から頭を出して前記底面に接触す る検知部(42a)を片端に有する検知レバー(42)と、 弾性力により該検知レバー(42)に付勢し前記検知部(42a)を前記底面 へ常時押し付ける第1の押圧手段(48)と、 前記底板に平行に前記ベースアングル(41)に取り付けられている第2の支 軸(45)を中心に揺動し、該第2の支軸(45)を中心とする円弧に沿った輪 郭の円弧状溝穴(44a)を有するスイッチレバー(44)と、 このスイッチレバー(44)に固定されていて、前記検知レバー(42)の係 合部(42b)に押しボタン(46a)が接触することによりONとOFFとの 切換が行われるスイッチ(46)と、 前記底板に平行な第3の軸(47a)により前記スイッチレバー(44)の片 端に緩く取り付けられている錘り(47)と、 前記ベースアングル(41)に取り付けられており、電流が流れたときに鳴動 するブザー(50)と、 前記スイッチ(46)を介して前記ブザー(50)に前記電流を供給する電源 (51)と、 前記円弧状溝穴(44a)に挿通されていて前記底板に平行に前記ベースアン グル(41)に取り付けられている軸(49)と、 この軸(49)に挿通されていて弾力により前記スイッチレバー(44)を前 記ベースアングル(41)の方向に押す第2の押圧手段(49a)と を備えてなり、 前記間隔が前記所定値またはそれ以上になるまでに前記検知部(42a)が上 昇したときに前記係合部(42b)が前記押しボタン(46a)に作用して前記 スイッチ(46)をONにし、 前記係合部(42b)がさらに前記押しボタン(46a)を押下するまで前記 検知部(42a)が上昇するとき、前記円弧状溝穴(44a)付近における該ス イッチレバー(44)と前記ベースアングル(41)又は前記第2の押圧手段( 49a)との摩擦力に抗して該スイッチレバー(44)が第1の方向へ回動する とともに、前記検知部(42a)の上昇が停止したときには前記ブザー(50) の鳴動による前記ベースアングル(41)の振動と前記錘り(47)による重力 とにより前記スイッチレバー(44)が前記摩擦力に抗して更に前記第1の方向 へ徐々に回動し、時限的に前記押しボタン(46a)は前記係合部(42b)か ら解放され警報音の送出を停止することを特徴とする第2の考案の公衆電話機の 金庫盗難防護装置が得られる。
【0007】 本願の第4の考案により、前記検知部(42a)が下降状態にあるとき、前記 係合部(42b)と前記押ボタン(46a)との間隔が前記スイッチ(46)が OFF状態を取り得る最小の間隔をとなるよう規定する係合突起(44b)を前 記スイッチレバー(44)に備え、検知レバー(42)がどの位置にあってもス イッチレバー(44)との相互位置が初期の状態に戻って、続いて破壊行為があ っても該行為に対して直ぐに警報を発生できることを特徴とする第3の考案の公 衆電話機の金庫盗難防護装置が得られる。
【0008】
本考案では、破壊行為が終了すると一定時間後に機械的な機構により鳴動を停 止する警報器を備える。この警報器においては、公衆電話機の底面と本体の底板 との間隔を検知レバーで検知する。摩擦力により一定位置を保持しようとするス イッチレバーが、検知レバーに押されて第1の方向(例えば、反時計方向)に回 動するとき押しボタンが押されてスイッチ(46)がONになり、ブザーが鳴動 を始める。この時に、破壊行為が停止されると、スイッチレバーは摩擦力によっ てその時の位置に留まり、ブザーは鳴動を続けるが、ブザーの振動が錘りに断続 的に加わることにより、継続的な錘りの重力以上の一種の衝撃力がそのスイッチ レバーに周期的に加わり、スイッチレバーは更に徐々に第1の方向(例えば、反 時計方向)へ回動する。スイッチレバーが第1の方向へ一定角度だけ回動すると 、スイッチの押しボタンが検知レバーの係合部から解放され、スイッチがOFF となり、ブザーは鳴動を停止する。
【0009】
次に実施例を挙げ本考案を一層詳しく説明する。 図1は本考案の一実施例を示す斜視図、図2は図1の実施例の平面図、図3は 図1の実施例の右側面図、図4は図1における警報器4に設けられている検知レ バーの動きを説明するための図1の実施例の部分右側面図、図5は図1における ロック装置3の内部構造を示す平面図、図6は図5のI−I断面図、図7は図1 におけるロック装置3の作動を説明するための該ロック装置の断面図、図8は図 1における警報器4の内部構造を示す正面図、図9は図8の警報器の作動を説明 のするための正面図、図10は図8の警報器のII−II矢視図、図11は図9 のIII−III矢視断面図、図12は図1における前扉2を示す平面図(a) 及び正面図(b)、図13は図1において引掛け蝶番5を構成する部分の本体1 の平面図(a)及び正面図(b)である。
【0010】 図1の実施例は、公衆電話機に取り付けられる公衆電話機の金庫盗難防護装置 である。この実施例は、本体1、前扉2、ロック装置3および警報器4でなる。 図2に2点鎖線の想像線で示す如く、本体1の中に公衆電話機100が嵌められ る。該電話機100では電話器の底面に相当する板に2つの穴が設けてある。そ の2つの穴に対応して本体1の底板に雌ねじ7a及び7bが設けてある。そこで 、電話機100の底面における2つの穴にボルトを通し、それらを雌ねじ7a及 び7bに嵌合させ、締めることにより、本体1は電話機100に固定される。公 衆電話機は、背面板と称される強固な固定物に背面においてボルト締めされ固定 されており、左右の側面、底面および前面は開放されているから、本体1及び前 扉2は図2及び図3に示すように取り付けられる。
【0011】 前扉2の左端と本体1とは引掛け蝶番(5)5で連結され、前扉2は引掛け蝶 番5を中心に約90度の範囲で開閉できる。前扉2は、図12(a)の平面図、 及び同図(b)の正面図に示すように、左端に突起2a,2bを有する。また、 引掛け蝶番5をなする部分の本体1は、図13(a)の平面図(部分)および同 図(b)の正面図に示す如く、L型曲げ部1aをなしている。このL型曲げ部1 aには引掛け穴1a及び1bが設けてある。引掛け穴1a及び1bに前扉2の突 起2a及び2b(図12(b))をそれぞれ挿入し、引掛け穴1a及び1bに突 起2a及び2bを嵌合させることにより引掛け蝶番5が形成される。従来の公衆 電話機防護装置では、前扉2と本体1とを連結する手段として、回転軸を備える 一般的な蝶番の構造が採用されていた。縁を矩形波状に成形し、その矩形波状の 縁における各突起を回転軸に巻き付けた形式の一般的な構造の蝶番はバール、金 ノコ等により容易に破壊されていた。これに対し、本実施例で採用した引掛け蝶 番は突起2a,2bの縦方向の長さが大きく強靱であり、曲げ難くまた切断し難 いから耐破壊性に優れている。さらに、突起2a,2bを覆うバー1bが本体1 に溶接により固着されており、バール等が突起2a,2bに接触できない構造に してある。
【0012】 前扉2には開口22が設けてあり、通話者はこの開口22から電話機100の 返金口および緊急通報ボタンに接触できる。前扉2の右端はロック装置3に嵌合 される。ロック装置3の錠前を鍵で施錠されたとき、前扉2は、電話機100の 前面下部を覆った状態で本体1に固定され、電話機100の下部に収容されてい る金庫を盗難から防護する。その金庫を取り出すには、ロック装置3の錠前を解 錠し、前扉2を約90度開き、電話機100の前面下部にある金庫扉の錠前を解 錠する。
【0013】 ロック装置3の内部構造は図5、図6、図7に詳しく示してある。図5はロッ クカバー31を本体1の右側面に近い位置で該右側面に平行に切断して描いた平 面図である。ロック装置3は、錠前30、ロックカバー31、ロックレバー32 、ロックレバー32の支軸33、傾斜カム34、ばね35a,35bからなる。 錠前30の鍵挿入穴30aに鍵を挿入し、軸30bを回転させると、軸30bと 一体になって錠前レバー30cが回転し、錠前レバー30cの先端に設けられて いる係合突起30dが回動する。いま、図6の如く、前扉2の係合穴21にロッ クレバー32の先端が嵌合し、前扉2がロック装置3にロックされているとする 。このとき、鍵により軸30bを約90度時計方向へ回すと、錠前レバー30c 及び係合突起30dが図7の位置に到る。図6の状態から図7の状態に到る間に 、係合突起30dが傾斜カム板34に接触しながら傾斜カム板34を押し上げる 。傾斜カム板34はロックレバー32にねじ止めされているから、傾斜カム板3 4が押し上げられるとロックレバー32も押し上げられ、ロックレバーの先端は 前扉2の係合穴21から外れ、前扉2はロック装置3から解放され、開き得る状 態になる。
【0014】 開かれた前扉2をロックするには、前扉を閉めて図7の状態にし、鍵を鍵挿入 穴30aに挿入し、鍵を反時計方向へ約90度回動する。ロックレバー32はば ね35a,35bによって一端が本体の切り起し部11の方向へ引っ張られてい るから、鍵により錠前レバー30c及び係合突起30dが施錠方向へ回動される と、ロックレバー32は支軸33を中心に回動し、ロックレバー32の先端が係 合穴21へ嵌合され、前扉2のロックが完了する。
【0015】 警報器4の詳細な内部構造は図8〜図11に示してある。警報器4は、ベース 板40と、1つの面(底面)がベース板40に溶接されており、その底面から直 角に下方へ伸びる板材でなるベースアングル41と、検知レバー42と、ベース アングル41に片端がねじ止めされていて検知レバー42の回転中心となる支軸 43と、板材でなるスイッチレバー44と、ベースアングル41に片端がねじ止 めされていてスイッチレバー44の回転中心となる支軸45と、スイッチレバー 44に固着されているマイクロスイッチ46と、錘り47と、スイッチレバー4 4にねじ止めされていて錘り47を緩く回転自在に支える支軸47aと、ばね4 8と、ねじ軸49と、ばね49aと、ベースアングル41に取り付けられている ブザー50と、電池51と、ブザー50の警報音が外部へ漏れるようにブザー5 0付近に多数の小穴を設けたカバー52とからなっている。
【0016】 ベース板40は、本体1の下面に設けられた平行な2本の溝に長手方向の両縁 が挿入され、図10の左端に描かれている2つのU字形切欠き部をねじで締め付 けられ、本体1の下面に固着される。ベース板40には検知穴40aが設けてあ る。検知穴40aが本体1の底板に設けられている検知穴6(図2)に一致する 位置において、ベース板40が本体1の底に固定されている。
【0017】 検知レバー42は、図11に示されているように、板材をU字形に曲げてなり 、ばね48により常に回転力を受け、片端は検知部42aをなしており、検知部 42aは、検知穴40a,6を経て電話機100の底面に接触している。電話機 100が定常な状態のとき(初期位置)には検知部42aのレベルはL0にあり 、破壊行為などにより電話機100が大きな力で傾けられその底面が上昇したと き、検知部42aのレベルは例えばL1にある。係合突起44bはスイッチレバ ー44の上辺の一部を曲げて形成され、係合突起41bはベースアングル41の 上辺の一部を曲げて形成されている。検知部42aがレベルL0より大きく上方 へ突出したとき、検知レバー42の他端(図8では左端)は係合突起41bに当 接して行き止まる。また、検知部42aが電話機100の底面により押し下げら れ、検知レバー42の他端が上昇すると該他端は係合突起44bに当接し、スイ ッチレバー44を時計方向(図8で)に回動させる。
【0018】 スイッチレバー44は支軸45を中心に揺動する板体でなる。スイッチレバー 44には、その支軸45を中心とする円弧で輪郭が規定される円弧状溝穴44a が形成されている。この円弧状溝穴44aには、ベースアングル41にねじで立 設されたねじ軸49が挿通されている。図11に示す如く、ねじ軸49にはばね 49aが同軸に設けられ、ばね49aはベースアングル41に向けてスイッチレ バー44を押している。そこで、スイッチレバー44が支軸45を中心に揺動す るとき、摩擦力による抵抗を受ける。
【0019】 スイッチレバー44の一端(図8では左端)に支軸47aがねじで立設され、 支軸47aには円柱形の錘り47が同軸に緩く挿通されている。支軸47aの一 端はスイッチレバー44を僅かに突き抜けてベースアングル41に軽く接触して いる。支軸47aの一端がベースアングル41に接触する位置はブザー50の裏 側である。ブザー50が鳴動するとき、ベースアングル41が振動し、ベースア ングル41が振動するとき支軸47aの一端は振動の周期でベースアングル41 に接触したり離れたりする。このとき、錘り47にはベースアングル41から振 動を受けることにより、衝撃的な力を周期的に受ける。このとき、スイッチレバ ー44は、錘り47の自重にその衝撃的な振動を加重して受け、ばね49aによ る摩擦力に抗して錘り47の重力の方向に回動する。
【0020】 スイッチレバー44にはマイクロスイッチ46が固着されている。このマイク ロスイッチ46の押しボタン46aを押下すると、マイクロスイッチ46はON になり、電池51からブザー50へ電流が流れ、ブザー50が鳴動する。押しボ タン46aが開放されると、マイクロスイッチ46はOFFになり、電池51と ブザー50との間の電流回路が遮断され、ブザー50は鳴動を停止する。押しボ タン46aは、図8に2点鎖線で描く姿勢関係に検知レバー42とスイッチレバ ー44とがあるときに、検知レバー42の下面の一部分である係合部42bに当 接され押下される。係合部42bが押しボタン46aを押下しようとするとき、 スイッチレバー44を支軸45を中心に回動させようとするモーメントがスイッ チレバー44に作用するが、ばね49aによる摩擦によりスイッチレバー44は 暫くその時の姿勢を保持し、押しボタン46aは十分に押下され、マイクロスイ ッチ44がONになる。
【0021】 電話機100と本体1とが定常状態にあり、検知部42aが図8のレベルL0 にあるとき、検知レバー42の左端(図8)により係合突起44bが引き上げら れ、スイッチレバー44は図8の姿勢をとる。このとき、ねじ軸49は円弧状溝 穴49aの下端付近に位置している。押しボタン46aは係合部42bに近接し てはいるが、押下されてはいない。この状態が初期状態である。検知レバー42 の左端(図8)が係合突起44bに当接しているとき、係合部42bと押しボタ ン46aとの間隔がマイクロスイッチ46にOFF状態を取らせ得る最小の間隔 となるように係合突起44bの位置が設定してある。
【0022】 警報器4が初期状態にあるとき、破壊行為等があり、検知部42aがレベルL 0からD1だけ上昇し、レベルL1に至ったとする。すると、係合部42bが押 しボタン46aを押下し、ブザー50が鳴動する。ブザー50が鳴動すると、ス イッチレバー44は摩擦に打ち勝つモーメントを錘り47から受け、反時計方向 (図8)に回動を始める。スイッチレバー44の回転の限界は係合突起44bが 検知レバー42の左端(図8)に当接するまでである。係合突起44bが検知レ バー42の左端(図8)に当接しようとする直前までスイッチレバー44が回動 すると、押しボタン46aは係合部42bから離れ図9に示す如き状態になる。 図9には、検知部42aのレベルがL3に変った状態で示してある。この時、マ イクロスイッチ46はOFFになり、ブザー50は鳴動を停止し、この警報器4 は初期状態になる。このように、本実施例ではマイクロスイッチ44が作動しO Nになり、ブザー50が鳴動し、再びマイクロスイッチ44がOFFになりブザ ー50が鳴動を停止したとき、警報器4は常に初期状態に戻る。そこで、本実施 例においては、破壊行為が中止されたときに検知部42aがどの位置にあっても ブザー50の鳴動が停止したときに警報器4は初期状態に戻り、次に再び破壊行 為があると同様に警報音を発生することができる。
【0023】 図9の状態でブザーの鳴動が停止しているときに、電話機100が再び揺り動 かされたりして、電話機100と本体1との相対位置が変えられ、検知部42a がレベルL0の位置に戻ると、警報器4は再び図8の初期状態に戻る。従って、 以下更に破壊行為が継続されると、ブザー50がある時間だけ再び鳴動し、警報 を発する。
【0024】 図8〜図11に示した警報器4は、ばね49aにより スイッチレバー44の 回動に機械的に抵抗を与え、この抵抗により係合部42bが押しボタン46aを 押下できるようにし、押しボタン46aが 押下されてブザー50が鳴動すると その鳴動によりスイッチレバー44の回動抵抗を減少させ、錘りの重力でスイッ チレバー44を回動できるようにし、スイッチレバー44がある程度回動をする と押しボタン46aが係合部42bから解放されブザー50が鳴動を停止するよ うに構成されている。この警報器4の構成により、破壊行為があると警報音を発 生し、破壊行為が停止してある時間だけ経過すると自動的に警報音を停止するこ とができる。
【0025】
以上に実施例を挙げて詳しく説明したように、本考案によれば、破壊行為があ ったときには直ちに警報音を発生し、該行為者に行為発覚の衝撃を与えその行為 を止めさせるとともに、該行為が停止されるとある時間だけ経過の後に自動的に 警報音の発生を停止する公衆電話機の金庫盗難防護装置を提供できる。また、警 報音を時限的に停止できるから電池の消耗が少なく、警報音による近隣への迷惑 もない。さらに、本考案の装置は、前扉の開閉機構に引掛け蝶番を採用している から、耐破壊性に優れている。従って、本考案の採用により公衆電話機の防犯性 能を格段に向上できる。
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図。
【図2】図1の実施例の平面図。
【図3】図1の実施例の右側面図。
【図4】図1における警報器4に設けられている、検知
レバーの動きを説明するための図1の実施例の部分右側
面図。
レバーの動きを説明するための図1の実施例の部分右側
面図。
【図5】図1におけるロック装置3の内部構造を示す平
面図。
面図。
【図6】図5のI−I断面図。
【図7】図1におけるロック装置3の作動を説明するた
めの該ロック装置の断面図。
めの該ロック装置の断面図。
【図8】図1における警報器4の内部構造を示す正面
図。
図。
【図9】図8の警報器の作動を説明のするための正面
図。
図。
【図10】図8の警報器のII−II矢視図。
【図11】図9のIII−III矢視断面図。
【図12】図1における前扉2を示す平面図(a)及び
正面図(b)。
正面図(b)。
【図13】図1において引掛け蝶番5を構成する部分の
本体1の平面図(a)及び正面図(b)。
本体1の平面図(a)及び正面図(b)。
1 本体 2 前扉 3 ロック装置 4 警報器 5 引掛け蝶番 6 検知穴 7 補強板 7a,7b 雌ねじ 11 本体の切り起し部 12 底板 21 係合穴 22 前扉開口 30 錠前 30a 鍵挿入穴 30b 錠前の軸 30c 錠前レバー 30d 係合突起 30e 錠前カバー 30f プロテクト板 31 ロックカバー 32 ロックレバー 32a ロックレバー角穴 33 支軸 34 傾斜カム板 35a,35b ばね 40 ベース板 40a 検知穴 41 ベースアングル 41b 係合突起 42 検知レバー 42a 検知部 42b 係合部 43 支軸 44 スイッチレバー 44a 円弧状溝穴 44b 係合突起 45 支軸 46 マイクロスイッチ 46a 押しボタン 47 錘り 47a 支軸 48 ばね 49 ねじ軸 49a ばね 50 ブザー 51 電池 52 カバー 100 電話機 D1 電話機と本体との間隔 L0,L1,L3 電話機底板のレベル
Claims (4)
- 【請求項1】 公衆電話機の下部を前面、両側面および
底面から板状体で包むことにより該公衆電話機を破壊行
為から防護する装置において、 前記板状体は、前記公衆電話機の左側面、底面および右
側面に沿って設けられる本体と、左端または右端におい
て該本体に引掛け蝶番で取り付けられて前記公衆電話機
の前面を覆う前扉と、鍵の施錠操作により該前扉を前記
本体に施錠して該前扉を該本体に固定するとともに、該
鍵の解錠操作により前記前扉が前記引掛け蝶番を中心に
回動できるようにするロック装置と、前記本体の下側に
取り付けられ、該本体の底板と前記公衆電話機の底面と
の間隔を該底板に設けられた検知穴から検知し、該間隔
が所定値以上になったときに警報を発生する警報器とを
備えてなる公衆電話機の金庫盗難防護装置。 - 【請求項2】 前記警報器の警報送出時間が機械的手段
で時限的に設定される請求項1に記載の公衆電話機の金
庫盗難防護装置。 - 【請求項3】 前記警報器の警報送出時間を時限的に設
定する機械的手段が、 前記底板に取り付けられて該底板から下方へ垂直に張り
出している板体でなるベースアングルと、 前記底板に平行に前記ベースアングルに取り付けられて
いる第1の支軸を中心に揺動し、前記検知穴から頭を出
して前記底面に接触する検知部を片端に有する検知レバ
ーと、 弾性力により該検知レバーに付勢し前記検知部を前記底
面へ常時押し付ける第1の押圧手段と、 前記底板に平行に前記ベースアングルに取り付けられて
いる第2の支軸を中心に揺動し、該第2の支軸を中心と
する円弧に沿った輪郭の円弧状溝穴を有するスイッチレ
バーと、 このスイッチレバーに固定されていて、前記検知レバー
の係合部に押しボタンが接触することによりONとOF
Fとの切換が行われるスイッチと、 前記底板に平行な第3の軸により前記スイッチレバーの
片端に緩く取り付けられている錘りと、 前記ベースアングルに取り付けられており、電流が流れ
たときに鳴動するブザーと、 前記スイッチを介して前記ブザーに前記電流を供給する
電源と、 前記円弧状溝穴に挿通されていて前記底板に平行に前記
ベースアングルに取り付けられている軸と、 この軸に挿通されていて弾力により前記スイッチレバー
を前記ベースアングルの方向に押す第2の押圧手段とを
備えてなり、 前記間隔が前記所定値またはそれ以上になるまでに前記
検知部が上昇したときに前記係合部が前記押しボタンに
作用して前記スイッチをONにし、 前記係合部がさらに前記押しボタンを押下するまで前記
検知部が上昇するとき、前記円弧状溝穴付近における該
スイッチレバーと前記ベースアングル又は前記第2の押
圧手段との摩擦力に抗して該スイッチレバーが第1の方
向へ回動するとともに、前記検知部の上昇が停止したと
きには前記ブザーの鳴動による前記ベースアングルの振
動と前記錘りによる重力とにより前記スイッチレバーが
前記摩擦力に抗して更に前記第1の方向へ徐々に回動
し、時限的に前記押しボタンは前記係合部から解放され
警報音の送出を停止することを特徴とする請求項2に記
載の公衆電話機の金庫盗難防護装置。 - 【請求項4】 前記検知部が下降状態にあるとき、前記
係合部と前記押ボタンとの間隔が前記スイッチがOFF
状態を取り得る最小の間隔をとなるよう規定する係合突
起44bが前記スイッチレバーに備えてあることを特徴
とする請求項3に記載の公衆電話機の金庫盗難防護装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992085852U JP2590482Y2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 公衆電話機の金庫盗難防護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992085852U JP2590482Y2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 公衆電話機の金庫盗難防護装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0645054U true JPH0645054U (ja) | 1994-06-14 |
JP2590482Y2 JP2590482Y2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=13870409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992085852U Expired - Lifetime JP2590482Y2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 公衆電話機の金庫盗難防護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590482Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998014920A1 (fr) * | 1996-10-04 | 1998-04-09 | Hitachi, Ltd. | Processeur pour monnaie electronique et procede correspondant |
CN107610311A (zh) * | 2016-07-11 | 2018-01-19 | 富士电机株式会社 | 钱币处理装置 |
CN114183036A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-03-15 | 常州机电职业技术学院 | 一种防挪移保险箱 |
-
1992
- 1992-11-19 JP JP1992085852U patent/JP2590482Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998014920A1 (fr) * | 1996-10-04 | 1998-04-09 | Hitachi, Ltd. | Processeur pour monnaie electronique et procede correspondant |
CN107610311A (zh) * | 2016-07-11 | 2018-01-19 | 富士电机株式会社 | 钱币处理装置 |
CN107610311B (zh) * | 2016-07-11 | 2021-12-14 | 富士电机株式会社 | 钱币处理装置 |
CN114183036A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-03-15 | 常州机电职业技术学院 | 一种防挪移保险箱 |
CN114183036B (zh) * | 2021-12-07 | 2023-02-28 | 常州机电职业技术学院 | 一种防挪移保险箱 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2590482Y2 (ja) | 1999-02-17 |
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Legal Events
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