JPH0643133B2 - インクジエツトヘツドの帯電防止処理方法 - Google Patents
インクジエツトヘツドの帯電防止処理方法Info
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- JPH0643133B2 JPH0643133B2 JP13472085A JP13472085A JPH0643133B2 JP H0643133 B2 JPH0643133 B2 JP H0643133B2 JP 13472085 A JP13472085 A JP 13472085A JP 13472085 A JP13472085 A JP 13472085A JP H0643133 B2 JPH0643133 B2 JP H0643133B2
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- Japan
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- antistatic treatment
- water repellent
- antistatic
- treatment method
- head
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/16—Production of nozzles
- B41J2/1606—Coating the nozzle area or the ink chamber
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、インクジェット記録装置のインクジェットヘ
ッドに係り、特に、ヘッドへのゴミ等の付着防止,イン
ク滴噴射方向への影響を低減する為のヘッドの帯電防止
処理に関する。
ッドに係り、特に、ヘッドへのゴミ等の付着防止,イン
ク滴噴射方向への影響を低減する為のヘッドの帯電防止
処理に関する。
従来技術 一般に、インクジェット記録装置のインクジェットヘッ
ドにおいては、インク滴が付着し、目詰まりを起こさな
い様に撥水処理を施し、更に、ゴミ等の付着防止の為に
帯電防止処理を施している。
ドにおいては、インク滴が付着し、目詰まりを起こさな
い様に撥水処理を施し、更に、ゴミ等の付着防止の為に
帯電防止処理を施している。
第3図は撥水処理を施した従来のインクジェットヘッド
の正面図、第4図はその拡大断面図で、図中、1は樹脂
ヘッド,2は撥水部材,3はノズル孔で、図示のよう
に、ノズル孔3の表面には撥水部材2が設けられてい
る。ところで、ヘッド部材である樹脂は、表面抵抗値が
1015〜1019Ωと非常に大きく、帯電し易く、放電し
にくい。また、撥水部材であるフッ素樹脂も同様に帯電
し易い。そのため、ノズル側表面は、帯電のためゴミが
付着し易く、ノズル孔をふさぐ可能性がある。また、イ
ンクは極性溶液であるため、第5図に示す様に、ノズル
孔表面の帯電電荷量5が空間的に均一でない場合、イン
ク滴4が、電荷の大きい方向へ引っ張られ、噴射方向が
乱れる可能性がある。このため、ノズル側表面に帯電防
止処理を施す必要が生じる。ところで、一般に、帯電防
止処理を施すと、固体の表面抵抗値が下がり、放電が促
進されるが、そのために界面活性剤を使用した場合、固
体表面が親水性となってしまい、撥水性を必要とするイ
ンクジェットヘッドノズル表面としては好ましくない。
また表面に金属を付着させた場合、固体表面はその金属
物性を有することとなる。そのため、第6図に示す様
に、樹脂ヘッド1に設けた撥水部材2の上から帯電防止
剤6を付着させた場合、撥水効果を損なう可能性があ
る。逆に、第7図に示すように、樹脂ヘッド1の表面に
帯電防止処理を行い、その上に撥水処理を行った場合、
撥水部材2の表面抵抗値は高いままなので、帯電防止効
果が半減してしまう。この例として、写真フィルム上に
両性界面活性剤(スルホン酸系)を塗布し、保護層とし
てセルロース誘導体系の疎水膜を形成するようにした帯
電防止写真ベースが提案されている(特開昭60−17
741号公報)が、セルロースは、耐インク性の優れた
疎水膜とは言えず、耐インク性のよいフッ素樹脂を使用
した場合、帯電防止効果が半減してしまい、また定着性
も良くない。
の正面図、第4図はその拡大断面図で、図中、1は樹脂
ヘッド,2は撥水部材,3はノズル孔で、図示のよう
に、ノズル孔3の表面には撥水部材2が設けられてい
る。ところで、ヘッド部材である樹脂は、表面抵抗値が
1015〜1019Ωと非常に大きく、帯電し易く、放電し
にくい。また、撥水部材であるフッ素樹脂も同様に帯電
し易い。そのため、ノズル側表面は、帯電のためゴミが
付着し易く、ノズル孔をふさぐ可能性がある。また、イ
ンクは極性溶液であるため、第5図に示す様に、ノズル
孔表面の帯電電荷量5が空間的に均一でない場合、イン
ク滴4が、電荷の大きい方向へ引っ張られ、噴射方向が
乱れる可能性がある。このため、ノズル側表面に帯電防
止処理を施す必要が生じる。ところで、一般に、帯電防
止処理を施すと、固体の表面抵抗値が下がり、放電が促
進されるが、そのために界面活性剤を使用した場合、固
体表面が親水性となってしまい、撥水性を必要とするイ
ンクジェットヘッドノズル表面としては好ましくない。
また表面に金属を付着させた場合、固体表面はその金属
物性を有することとなる。そのため、第6図に示す様
に、樹脂ヘッド1に設けた撥水部材2の上から帯電防止
剤6を付着させた場合、撥水効果を損なう可能性があ
る。逆に、第7図に示すように、樹脂ヘッド1の表面に
帯電防止処理を行い、その上に撥水処理を行った場合、
撥水部材2の表面抵抗値は高いままなので、帯電防止効
果が半減してしまう。この例として、写真フィルム上に
両性界面活性剤(スルホン酸系)を塗布し、保護層とし
てセルロース誘導体系の疎水膜を形成するようにした帯
電防止写真ベースが提案されている(特開昭60−17
741号公報)が、セルロースは、耐インク性の優れた
疎水膜とは言えず、耐インク性のよいフッ素樹脂を使用
した場合、帯電防止効果が半減してしまい、また定着性
も良くない。
目的 本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、
樹脂性インクジェットヘッドのノズル側表面の撥水性を
損なうことなくヘッドの帯電防止処理を行い、ノズル側
表面へのゴミ等の付着を防止し、インク滴噴射方向への
影響を低減できるようにしたインクジェットヘッド提供
することを目的とするものである。
樹脂性インクジェットヘッドのノズル側表面の撥水性を
損なうことなくヘッドの帯電防止処理を行い、ノズル側
表面へのゴミ等の付着を防止し、インク滴噴射方向への
影響を低減できるようにしたインクジェットヘッド提供
することを目的とするものである。
構成 本発明は、前記目的を達成するために、ノズル側表面を
撥水処理した樹脂性インクジェットヘッドのノズル孔面
付近を除いて帯電防止処理を施したことを特徴としたも
のである。以下、本発明の実施例に基づいて説明する。
撥水処理した樹脂性インクジェットヘッドのノズル孔面
付近を除いて帯電防止処理を施したことを特徴としたも
のである。以下、本発明の実施例に基づいて説明する。
第1図は、本発明による帯電防止処理の一実施例を示
し、(A)図はヘッド正面図、(B)図はヘッドのノズ
ル部拡大断面図であり、第2図はノズル部拡大正面図
で、図中、10は樹脂基板であり、ここではABS樹脂
を用いている。ノズル孔11の側の表面には、フッ素系
撥水剤をスプレーコートにより塗布し、撥水部材12を
形成する。次にノズル孔11の付近をマスクし、カチオ
ン性又は両性界面活性剤をスプレーコートにより塗布
し、帯電防止部材13を形成する。この時、ABS樹脂
の表面抵抗値は1015Ωより大であり、放電による半減
期は無限大であるが、これが帯電防止部材13の働き
で、抵抗値は1011Ω,放電による半減期は 2.2sec と
なり良好な帯電防止効果が得られる。また、撥水部材1
2の占める面積は、帯電防止処理前に比べて極端に小さ
くなるので、この部分の放電は帯電防止処理前より早く
なって半減期が短くなり、帯電しにくくなる。その上、
ノズル孔付近の撥水性は損なわれることがない。
し、(A)図はヘッド正面図、(B)図はヘッドのノズ
ル部拡大断面図であり、第2図はノズル部拡大正面図
で、図中、10は樹脂基板であり、ここではABS樹脂
を用いている。ノズル孔11の側の表面には、フッ素系
撥水剤をスプレーコートにより塗布し、撥水部材12を
形成する。次にノズル孔11の付近をマスクし、カチオ
ン性又は両性界面活性剤をスプレーコートにより塗布
し、帯電防止部材13を形成する。この時、ABS樹脂
の表面抵抗値は1015Ωより大であり、放電による半減
期は無限大であるが、これが帯電防止部材13の働き
で、抵抗値は1011Ω,放電による半減期は 2.2sec と
なり良好な帯電防止効果が得られる。また、撥水部材1
2の占める面積は、帯電防止処理前に比べて極端に小さ
くなるので、この部分の放電は帯電防止処理前より早く
なって半減期が短くなり、帯電しにくくなる。その上、
ノズル孔付近の撥水性は損なわれることがない。
なお、帯電防止処理方法としては、界面活性剤の使用の
外に、PVD又はCVDによる金属被膜の形成,樹脂へ
の導電性フィラーの混入等によっても良く、導電性フィ
ラーを用いる場合は、フィラー混入後の樹脂表面に、ノ
ズル孔面付近を除いてマスクし、フッ素系撥水剤をスプ
レーコートすることで撥水部材を形成すれば良い。
外に、PVD又はCVDによる金属被膜の形成,樹脂へ
の導電性フィラーの混入等によっても良く、導電性フィ
ラーを用いる場合は、フィラー混入後の樹脂表面に、ノ
ズル孔面付近を除いてマスクし、フッ素系撥水剤をスプ
レーコートすることで撥水部材を形成すれば良い。
効果 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、撥
水,帯電防止の両効果の相互作用がないので、信頼性の
高い帯電防止処理を行うことができると共に、処理方法
が簡単なのでヘッドの生産性向上にも役立つ。
水,帯電防止の両効果の相互作用がないので、信頼性の
高い帯電防止処理を行うことができると共に、処理方法
が簡単なのでヘッドの生産性向上にも役立つ。
第1図は、本発明によるヘッド帯電防止処理の一実施例
を示すで、(A)はヘッド正面図,(B)図はノズル部
断面図、第2図は、ノズル部拡大正面図、第3図は、従
来のヘッドの正面図、第4図は従来のヘッドのノズル部
断面拡大図、第5図は、帯電によるインク滴噴射方向の
変化を示す図、第6図,第7図は、従来の帯電防止処理
を示す図である。 10……樹脂基板,11……ノズル孔,12……撥水部
材,13……帯電防止部材。
を示すで、(A)はヘッド正面図,(B)図はノズル部
断面図、第2図は、ノズル部拡大正面図、第3図は、従
来のヘッドの正面図、第4図は従来のヘッドのノズル部
断面拡大図、第5図は、帯電によるインク滴噴射方向の
変化を示す図、第6図,第7図は、従来の帯電防止処理
を示す図である。 10……樹脂基板,11……ノズル孔,12……撥水部
材,13……帯電防止部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飴山 実 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山崎 博史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 松本 修三 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (3)
- 【請求項1】ノズル側表面を撥水処理した樹脂性インク
ジェットヘッドのノズル孔面付近を除いて帯電防止処理
を施したインクジェットヘッドの帯電防止処理方法。 - 【請求項2】前記帯電防止処理は、樹脂への導電性フィ
ラーの混入,樹脂表面への界面活性剤の塗布,PVD又
はCVDによる樹脂表面への金属被膜の形成等により行
うことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のイ
ンクジェットヘッドの帯電防止処理方法。 - 【請求項3】前記撥水処理に用いる撥水部材はフッ素系
樹脂であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
記載のインクジェットヘッドの帯電防止処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13472085A JPH0643133B2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | インクジエツトヘツドの帯電防止処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13472085A JPH0643133B2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | インクジエツトヘツドの帯電防止処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61291149A JPS61291149A (ja) | 1986-12-20 |
JPH0643133B2 true JPH0643133B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=15135021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13472085A Expired - Fee Related JPH0643133B2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | インクジエツトヘツドの帯電防止処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643133B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0698765B2 (ja) * | 1988-03-29 | 1994-12-07 | 株式会社リコー | インクジェットヘッド |
US5010355A (en) * | 1989-12-26 | 1991-04-23 | Xerox Corporation | Ink jet printhead having ionic passivation of electrical circuitry |
JP3099646B2 (ja) * | 1994-09-01 | 2000-10-16 | ブラザー工業株式会社 | インクジェット装置の製造方法 |
JP4690556B2 (ja) * | 2000-07-21 | 2011-06-01 | 大日本印刷株式会社 | 微細パターン形成装置と微細ノズルの製造方法 |
JP2011121218A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Seiko Epson Corp | ノズルプレート、吐出ヘッド及びそれらの製造方法並びに吐出装置 |
-
1985
- 1985-06-19 JP JP13472085A patent/JPH0643133B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61291149A (ja) | 1986-12-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |