JPH0641461B2 - 3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン化合物、その製造法及び該化合物を含有する、抗抑圧作用を有する医薬調剤 - Google Patents
3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン化合物、その製造法及び該化合物を含有する、抗抑圧作用を有する医薬調剤Info
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- JPH0641461B2 JPH0641461B2 JP60246463A JP24646385A JPH0641461B2 JP H0641461 B2 JPH0641461 B2 JP H0641461B2 JP 60246463 A JP60246463 A JP 60246463A JP 24646385 A JP24646385 A JP 24646385A JP H0641461 B2 JPH0641461 B2 JP H0641461B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野: 本発明は、新規の3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾキセピン化合物及びその酸付加塩、該化合物の製
造法ならびに該化合物を含有する、抗抑圧作用を有する
製薬学的調剤に関する。
ベンゾキセピン化合物及びその酸付加塩、該化合物の製
造法ならびに該化合物を含有する、抗抑圧作用を有する
製薬学的調剤に関する。
従来技術: 特願昭55−105158号(欧州特許出願第2456
0号に相当)の記載から、胃の運動機能に有利な影響を
及ぼす作用を有する2,3,4,5−テトラヒドロ−3
−アミノ−1−ベンゾキセピン−5−オール化合物は、
公知である。
0号に相当)の記載から、胃の運動機能に有利な影響を
及ぼす作用を有する2,3,4,5−テトラヒドロ−3
−アミノ−1−ベンゾキセピン−5−オール化合物は、
公知である。
発明が解決しようとする問題点: 本発明の課題は、価値のある薬理作用を有する新規の3
−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン誘導
体を開発することである。
−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン誘導
体を開発することである。
問題点を解決するための方法: ところで、新規の3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾキセピン化合物は、価値のある薬理作用を有しか
つ殊に抗抑圧に対して典型的な作用を示すことが見い出
された。該化合物は、その薬理作用のために医薬品とし
て、殊に鬱病状態の治療に適当である。
ベンゾキセピン化合物は、価値のある薬理作用を有しか
つ殊に抗抑圧に対して典型的な作用を示すことが見い出
された。該化合物は、その薬理作用のために医薬品とし
て、殊に鬱病状態の治療に適当である。
従つて、本発明は、一般式I: {式中、 R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表わし、かつ R2は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表わすか、又は 置換基R1及びR2の一方は水素原子であり、かつ他方
はニトロ基又はトリフルオルメチル基を表わし、 R3は水素原子を表わすか又は窒素原子に結合してない
炭素原子でヒドロキシ基又は低級アルコキシ基によって
か、フェニル基a: 〔但し、R5は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基又は低級アルコキシ基を表わし、かつR6は水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
基を表わすものとする〕によってか、もしくはアミノ基
b: 〔但し、R7は水素原子又は低級アルキル基を表わし、
かつR8は水素原子又は低級アルキル基を表わすものと
する〕によって置換されていてもよい低級アルキル基を
表わし、かつ R4は水素原子又は低級アルキル基を表わすか、又は R3及びR4は共通にそれらが結合している窒素原子と
一緒になって5〜6員の複素環を形成し、この複素環は
場合によっては第2のヘテロ員として酸素原子、硫黄原
子又は =NR10基〔但し、R10は水素原子、低級アルキル基を
表わすか又はベンジル基を表わすものとする〕を有す
る}で示される3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾキセピン化合物又はその酸付加塩に関する。
級アルコキシ基を表わし、かつ R2は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表わすか、又は 置換基R1及びR2の一方は水素原子であり、かつ他方
はニトロ基又はトリフルオルメチル基を表わし、 R3は水素原子を表わすか又は窒素原子に結合してない
炭素原子でヒドロキシ基又は低級アルコキシ基によって
か、フェニル基a: 〔但し、R5は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基又は低級アルコキシ基を表わし、かつR6は水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
基を表わすものとする〕によってか、もしくはアミノ基
b: 〔但し、R7は水素原子又は低級アルキル基を表わし、
かつR8は水素原子又は低級アルキル基を表わすものと
する〕によって置換されていてもよい低級アルキル基を
表わし、かつ R4は水素原子又は低級アルキル基を表わすか、又は R3及びR4は共通にそれらが結合している窒素原子と
一緒になって5〜6員の複素環を形成し、この複素環は
場合によっては第2のヘテロ員として酸素原子、硫黄原
子又は =NR10基〔但し、R10は水素原子、低級アルキル基を
表わすか又はベンジル基を表わすものとする〕を有す
る}で示される3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾキセピン化合物又はその酸付加塩に関する。
式Iの化合物において置換基R1、R2、R3及びR4が低級ア
ルキル基を表わすか又は有する場合には、この基は、直
鎖状であつても分枝鎖状であつてもよく、特に1〜4
個、殊に1〜2個の炭素原子を有することができる。
ルキル基を表わすか又は有する場合には、この基は、直
鎖状であつても分枝鎖状であつてもよく、特に1〜4
個、殊に1〜2個の炭素原子を有することができる。
置換基R1及びR2は、有利に水素原子を表わすか又はハロ
ゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表わ
す。ハロゲン置換基R1及び/又はR2としては、殊に弗素
原子、塩素原子又は臭素原子、有利に塩素原子がこれに
該当する。R1及び/又はR2が低級アルキル基を表わす場
合には、この基は、殊にメチル基を表わし、またエチル
基をも表わす。低級アルコキシ置換基は、殊にメトキシ
基を表わす。
ゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表わ
す。ハロゲン置換基R1及び/又はR2としては、殊に弗素
原子、塩素原子又は臭素原子、有利に塩素原子がこれに
該当する。R1及び/又はR2が低級アルキル基を表わす場
合には、この基は、殊にメチル基を表わし、またエチル
基をも表わす。低級アルコキシ置換基は、殊にメトキシ
基を表わす。
置換基R3及びR4は、特に水素原子又は低級アルキル基を
表わすか又は共通にそれらが結合している窒素原子と一
緒になつて5〜6員の複素環を形成する。殊に、R3及び
R4は、水素原子又は低級アルキル基を表わす。低級アル
キル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基又は分枝鎖状ブ
チル基のような直鎖状又は分枝鎖状アルキル基がこれに
該当する。例えば、置換基R3及びR4の一方が水素原子、
メチル基又はエチル基を表わし、かつ他方が前記低級ア
ルキル基の1つを表わすような化合物は、有利であるこ
とが判明する。
表わすか又は共通にそれらが結合している窒素原子と一
緒になつて5〜6員の複素環を形成する。殊に、R3及び
R4は、水素原子又は低級アルキル基を表わす。低級アル
キル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基又は分枝鎖状ブ
チル基のような直鎖状又は分枝鎖状アルキル基がこれに
該当する。例えば、置換基R3及びR4の一方が水素原子、
メチル基又はエチル基を表わし、かつ他方が前記低級ア
ルキル基の1つを表わすような化合物は、有利であるこ
とが判明する。
R3及びR4が共通にそれらが結合している窒素原子と一緒
になつて複素環(これは、第2のヘテロ員を有する。)
を形成する場合、この第2のヘテロ員は、殊に酸素原子
又はイミノ基=NR10(但し、R10は、特にベンジル基又
は低級アルキル基を表わすものとする)を表わす。
になつて複素環(これは、第2のヘテロ員を有する。)
を形成する場合、この第2のヘテロ員は、殊に酸素原子
又はイミノ基=NR10(但し、R10は、特にベンジル基又
は低級アルキル基を表わすものとする)を表わす。
アルキル基R3の低級アルコキシ置換分としては、殊にメ
トキシ基又はエトキシ基がこれに該当する。R3がフエニ
ル基aによつて置換されている場合、その置換基R5及び
R6には、置換基R1及びR2に対して前記したものが当ては
まる。R3がアミノ基bによつて置換されている場合、そ
の置換基R7及びR8は、殊に前記アルキル基の1つ、特に
メチル基又はエチル基を表わすことができるか又は水素
原子を表わすこともできる。
トキシ基又はエトキシ基がこれに該当する。R3がフエニ
ル基aによつて置換されている場合、その置換基R5及び
R6には、置換基R1及びR2に対して前記したものが当ては
まる。R3がアミノ基bによつて置換されている場合、そ
の置換基R7及びR8は、殊に前記アルキル基の1つ、特に
メチル基又はエチル基を表わすことができるか又は水素
原子を表わすこともできる。
式Iの新規の3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾキセピン化合物及びその酸付加塩は、本発明によれ
ば、一般式II: 〔式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ前記のものを表わ
す〕で示される化合物から自体公知の方法で水を脱離
し、場合によつては式Iの遊離化合物をその酸付加塩に
変換するか又は酸付加塩を式Iの遊離化合物に変換する
ことにより得られる。
ゾキセピン化合物及びその酸付加塩は、本発明によれ
ば、一般式II: 〔式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ前記のものを表わ
す〕で示される化合物から自体公知の方法で水を脱離
し、場合によつては式Iの遊離化合物をその酸付加塩に
変換するか又は酸付加塩を式Iの遊離化合物に変換する
ことにより得られる。
式IIの3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
−ベンゾキセピン−5−オールからの水の脱離は、アル
コールの脱水に対して自体公知の方法により酸脱水剤を
用いる処理によつて行なうことができる。
−ベンゾキセピン−5−オールからの水の脱離は、アル
コールの脱水に対して自体公知の方法により酸脱水剤を
用いる処理によつて行なうことができる。
例えば、式IIの化合物は、反応条件下で不活性の無機又
は有機酸の水溶液で、場合によつては水と混合可能な不
活性の有機溶剤を添加しながら処理することができる。
脱水には、有利に強無機酸が使用される。適当な無機酸
の例としては、塩酸もしくは臭化水素酸のようなハロゲ
ン化水素酸、例えば5〜32%の塩酸水溶液又は燐酸及
び硫酸が挙げられる。有機酸としては強有機酸、例えば
ベンゼン環中で場合によつては低級アルキル基又はハロ
ゲン原子によつて置換されていてもよいベンゼンスルホ
ン酸又はトルフルオル酢酸のような低級脂肪族ハロゲン
化カルボン酸が適当である。反応混合物に場合によつて
は添加することができる、水と混合可能な溶剤として
は、殊に低級アルコールが適当である。反応温度及び反
応時間は、脱水に使用される酸の濃度に応じて変えるこ
とができる。すなわち、使用される酸の濃度及び種類に
応じて室温と反応混合物の沸騰温度との間の温度を使用
することができ、反応時間は、1時間と数時間との間で
あることができる。
は有機酸の水溶液で、場合によつては水と混合可能な不
活性の有機溶剤を添加しながら処理することができる。
脱水には、有利に強無機酸が使用される。適当な無機酸
の例としては、塩酸もしくは臭化水素酸のようなハロゲ
ン化水素酸、例えば5〜32%の塩酸水溶液又は燐酸及
び硫酸が挙げられる。有機酸としては強有機酸、例えば
ベンゼン環中で場合によつては低級アルキル基又はハロ
ゲン原子によつて置換されていてもよいベンゼンスルホ
ン酸又はトルフルオル酢酸のような低級脂肪族ハロゲン
化カルボン酸が適当である。反応混合物に場合によつて
は添加することができる、水と混合可能な溶剤として
は、殊に低級アルコールが適当である。反応温度及び反
応時間は、脱水に使用される酸の濃度に応じて変えるこ
とができる。すなわち、使用される酸の濃度及び種類に
応じて室温と反応混合物の沸騰温度との間の温度を使用
することができ、反応時間は、1時間と数時間との間で
あることができる。
式IIの化合物は、脱水のためにルイス酸と、中性の極性
有機溶剤中で反応させることもできる。ルイス酸として
は、特に三塩化アルミニウムが使用される。溶剤として
は、低級ポリオールの低級アルキルエーテル、例えばエ
チレングリコールジメチルエーテルのような低級グリコ
ールエーテルが適当である。反応は、特に高められた温
度、殊に約50℃と反応混合物の沸騰温度との間の温度
で起こる。
有機溶剤中で反応させることもできる。ルイス酸として
は、特に三塩化アルミニウムが使用される。溶剤として
は、低級ポリオールの低級アルキルエーテル、例えばエ
チレングリコールジメチルエーテルのような低級グリコ
ールエーテルが適当である。反応は、特に高められた温
度、殊に約50℃と反応混合物の沸騰温度との間の温度
で起こる。
式Iの化合物は、自体公知の方法で反応混合物から単離
し、精製することができる。酸付加塩は、常法で遊離塩
基に変換することができ、この遊離塩基は、必要に応じ
て公知方法で薬理学的に認容性の酸付加塩に変換するこ
とができる。式Iの化合物の薬理学的に認容性の酸付加
塩としては、例えば無機酸、例えばハロゲン化水素酸、
殊に塩酸、硫酸もしくは燐酸との塩が適当であるか又は
有機酸、例えば低級脂肪族モノ−もしくはジカルボン
酸、例えば乳酸、マレイン酸、フマル酸もしくは酢酸、
又はスルホン酸、例えば低級アルキルスルホン酸、例え
ばメタンスルホン酸又は場合によつてはベンゼン環中で
ハロゲン原子もしくは低級アルキル基によつて置換され
たベンゼンスルホン酸、例えばp−トルエンスルホン酸
又はシクロヘキシルアミノスルホン酸との塩が適当であ
る。
し、精製することができる。酸付加塩は、常法で遊離塩
基に変換することができ、この遊離塩基は、必要に応じ
て公知方法で薬理学的に認容性の酸付加塩に変換するこ
とができる。式Iの化合物の薬理学的に認容性の酸付加
塩としては、例えば無機酸、例えばハロゲン化水素酸、
殊に塩酸、硫酸もしくは燐酸との塩が適当であるか又は
有機酸、例えば低級脂肪族モノ−もしくはジカルボン
酸、例えば乳酸、マレイン酸、フマル酸もしくは酢酸、
又はスルホン酸、例えば低級アルキルスルホン酸、例え
ばメタンスルホン酸又は場合によつてはベンゼン環中で
ハロゲン原子もしくは低級アルキル基によつて置換され
たベンゼンスルホン酸、例えばp−トルエンスルホン酸
又はシクロヘキシルアミノスルホン酸との塩が適当であ
る。
式Iの化合物は、掌性炭素原子を有し、D−形及びL−
形で存在する。本発明は、式Iの化合物のラセミ混合物
及び純粋な光学的異性体を包含する。
形で存在する。本発明は、式Iの化合物のラセミ混合物
及び純粋な光学的異性体を包含する。
合成の場合、式IIのラセミ混合物から出発するか式IIの
光学活性化合物から出発するかに応じて、式Iの化合物
は、そのラセミ化合物の形で得られるか又は光学活性化
合物として得られる。光学活性化合物は、ラセミ混合物
から自体公知の方法で、例えば掌性分離物質をクロマト
グラフイーにより分離することによつて得ることができ
るか又は適当な光学活性の酸、例えば酒石酸と反応さ
せ、引続き得られた塩の分別結晶によつてその光学活性
の対掌体に分離することによつて得ることができる。
光学活性化合物から出発するかに応じて、式Iの化合物
は、そのラセミ化合物の形で得られるか又は光学活性化
合物として得られる。光学活性化合物は、ラセミ混合物
から自体公知の方法で、例えば掌性分離物質をクロマト
グラフイーにより分離することによつて得ることができ
るか又は適当な光学活性の酸、例えば酒石酸と反応さ
せ、引続き得られた塩の分別結晶によつてその光学活性
の対掌体に分離することによつて得ることができる。
3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−ベン
ゾキセピン−5−オール化合物は、特願昭55−105
158号(欧州特許出願第24560号に相当)の記載
から公知であり、この特許出願明細書に記載された方法
により得ることができる。
ゾキセピン−5−オール化合物は、特願昭55−105
158号(欧州特許出願第24560号に相当)の記載
から公知であり、この特許出願明細書に記載された方法
により得ることができる。
式Iの化合物及びその薬理学的に認容性の酸付加塩は、
重要な薬理作用、殊に抗抑圧に対して典型的な作用を有
する。新規の化合物は、有利な作用分布及び良好な生理
的認容性を有する卓越せる抗抑圧作用を示す。その上、
この化合物は、胃の運動機能に対して好ましく作用する
性質をも有する。
重要な薬理作用、殊に抗抑圧に対して典型的な作用を有
する。新規の化合物は、有利な作用分布及び良好な生理
的認容性を有する卓越せる抗抑圧作用を示す。その上、
この化合物は、胃の運動機能に対して好ましく作用する
性質をも有する。
式Iの化合物の抗抑圧に対して典型的な作用は、動物の
薬理学的標準試験で検出することができる。すなわち、
この化合物は、例えばマウスにおいてテトラベナジンに
よつて誘発された低体温との拮抗作用を生じる。
薬理学的標準試験で検出することができる。すなわち、
この化合物は、例えばマウスにおいてテトラベナジンに
よつて誘発された低体温との拮抗作用を生じる。
薬理学的試験方法の記載: 1.最小毒性用量の測定。
体重20〜25gのオスのマウスに試験物質300mg/
kgの最大用量を経口投与する。この動物の毒性症状を3
時間の間注意深く観察する。投与後24時間に亘つて、
付加的に全ての症状及び死亡例を記録する。死亡又は激
しい毒性症状が観察された場合、他のマウスには用量を
次第に減少させながら投与する。死亡又は激しい毒性症
状を惹起する最小用量は、最小毒性用量として記載され
る。
kgの最大用量を経口投与する。この動物の毒性症状を3
時間の間注意深く観察する。投与後24時間に亘つて、
付加的に全ての症状及び死亡例を記録する。死亡又は激
しい毒性症状が観察された場合、他のマウスには用量を
次第に減少させながら投与する。死亡又は激しい毒性症
状を惹起する最小用量は、最小毒性用量として記載され
る。
2.マウスにおけるテトラベナジン拮抗作用の測定。
テトラベナジンによつて誘発された低体温に対する物質
の拮抗作用を、先に16時間空腹のままで22℃の室温
で留めておいた、18〜26gの体重を有するオスのNM
RI-マウスにおいて測定する。
の拮抗作用を、先に16時間空腹のままで22℃の室温
で留めておいた、18〜26gの体重を有するオスのNM
RI-マウスにおいて測定する。
低体温を生じさせるために、マウスに2%のチロース溶
液10ml/kgの容量中に懸濁させたテトラベナジン45
mg/kgの用量を腹腔内注射する。テトラベナジンを投与
してから60分後この動物に試験物質を2%のチロース
溶液10ml/kgの容量で経口投与する。1つの対照群に
チロース溶液のみを経口投与する。動物の最初の体温を
テトラベナジンを投与する直前に直腸でサーミスターゾ
ンデで測定する。試験物質を投与してから1、2及び3
時間後に体温の測定を繰り返す。試験物質もしくはプラ
セボ(Placebo)を投与してから1、2及び3時間後に確
定された体温の値から平均値を計算する。この計算した
平均値と動物の最初の体温との間の差は、テトラベナジ
ンによつて惹起された体温減少を示す。抗抑圧作用する
試験物質で処理した動物群の場合、体温減少は、プラセ
ボのみで処理した対照群の場合よりも僅かである。体温
減少の試験物質によつて惹起される減少率は対照群の場
合に測定された温度減少に対して%で記載され、物質の
抗抑圧作用に対する情況証拠を表わす。次表は、前記の
試験法により得られた結果を再び示すものである。式I
の化合物に対して記載した実施例の番号は、次の製造例
に関連する。
液10ml/kgの容量中に懸濁させたテトラベナジン45
mg/kgの用量を腹腔内注射する。テトラベナジンを投与
してから60分後この動物に試験物質を2%のチロース
溶液10ml/kgの容量で経口投与する。1つの対照群に
チロース溶液のみを経口投与する。動物の最初の体温を
テトラベナジンを投与する直前に直腸でサーミスターゾ
ンデで測定する。試験物質を投与してから1、2及び3
時間後に体温の測定を繰り返す。試験物質もしくはプラ
セボ(Placebo)を投与してから1、2及び3時間後に確
定された体温の値から平均値を計算する。この計算した
平均値と動物の最初の体温との間の差は、テトラベナジ
ンによつて惹起された体温減少を示す。抗抑圧作用する
試験物質で処理した動物群の場合、体温減少は、プラセ
ボのみで処理した対照群の場合よりも僅かである。体温
減少の試験物質によつて惹起される減少率は対照群の場
合に測定された温度減少に対して%で記載され、物質の
抗抑圧作用に対する情況証拠を表わす。次表は、前記の
試験法により得られた結果を再び示すものである。式I
の化合物に対して記載した実施例の番号は、次の製造例
に関連する。
前記作用により、式Iの化合物及びその薬理学的に認容
性の酸付加塩は、中枢神経系の疾病及び機能障害、殊に
抑圧的同型団の疾病を治療及び予防する医薬調剤として
適当である。
性の酸付加塩は、中枢神経系の疾病及び機能障害、殊に
抑圧的同型団の疾病を治療及び予防する医薬調剤として
適当である。
使用すべき用量は、勿論使用される物質の種類、治療す
べき状態及び投与形に応じて変動する。例えば、非経口
的処方は、一般に経口的調製剤よりも少ない作用物質を
含有する。しかし一般に大多数の哺乳動物に対する投与
には、1回量当り2〜30mgの作用物質含量を有する医
薬形が適当である。
べき状態及び投与形に応じて変動する。例えば、非経口
的処方は、一般に経口的調製剤よりも少ない作用物質を
含有する。しかし一般に大多数の哺乳動物に対する投与
には、1回量当り2〜30mgの作用物質含量を有する医
薬形が適当である。
薬剤として式Iの化合物及びその生理的に認容性の酸付
加塩は、常用の製薬学的助剤と一緒にして例えば錠剤、
カプセル剤、坐剤又は溶液のような生薬的調剤で含有さ
せることができる。この生薬的調剤は、自体公知の方法
により、例えば乳糖、澱粉もしくはタルクのような常用
の固体担持剤又は例えば水、油脂もしくは液状パラフイ
ンのような液状希釈剤の使用下及び製薬学的に常用の助
剤、例えば錠剤破壊剤、溶解助剤もしくは貯蔵剤の使用
下に得ることができる。
加塩は、常用の製薬学的助剤と一緒にして例えば錠剤、
カプセル剤、坐剤又は溶液のような生薬的調剤で含有さ
せることができる。この生薬的調剤は、自体公知の方法
により、例えば乳糖、澱粉もしくはタルクのような常用
の固体担持剤又は例えば水、油脂もしくは液状パラフイ
ンのような液状希釈剤の使用下及び製薬学的に常用の助
剤、例えば錠剤破壊剤、溶解助剤もしくは貯蔵剤の使用
下に得ることができる。
実施例: 次に、本発明を実施例につき詳説するが、本発明はそれ
によつて限定されるものではない。
によつて限定されるものではない。
実施例1: 3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセ
ピン。
ピン。
3−メチルアミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
−ベンゾキセピン−5−オール塩酸塩23.0gを32%の
塩酸水溶液50ml中で攪拌しながら30分間100℃に
加熱する。引続き、この溶液を氷100g上に流し込
み、この混合物を25%のアンモニア水溶液70mlでア
ルカリ性にする。その後に、この混合物を1回塩化メチ
レン100mlで抽出し、かつ4回塩化メチレン25ml宛
で抽出する。合せた塩化メチレン抽出液を硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、溶剤を減圧下で留去する。3−メチルア
ミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン17.4gが
無色の油として得られる。
−ベンゾキセピン−5−オール塩酸塩23.0gを32%の
塩酸水溶液50ml中で攪拌しながら30分間100℃に
加熱する。引続き、この溶液を氷100g上に流し込
み、この混合物を25%のアンモニア水溶液70mlでア
ルカリ性にする。その後に、この混合物を1回塩化メチ
レン100mlで抽出し、かつ4回塩化メチレン25ml宛
で抽出する。合せた塩化メチレン抽出液を硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、溶剤を減圧下で留去する。3−メチルア
ミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン17.4gが
無色の油として得られる。
得られた油状塩基をイソプロパノール25mlに溶解し、
塩酸塩を形成させるためにガス状塩化水素をこの溶液中
に導入する。冷却後、沈殿した3−メチルアミノ−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン塩酸塩を濾別し、イ
ソプロパノールから再結晶させる。融点:168〜17
0℃。
塩酸塩を形成させるためにガス状塩化水素をこの溶液中
に導入する。冷却後、沈殿した3−メチルアミノ−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン塩酸塩を濾別し、イ
ソプロパノールから再結晶させる。融点:168〜17
0℃。
実施例2: 7,8−ジメチル−3−メチルアミノ−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾキセピン。
ロ−1−ベンゾキセピン。
7,8−ジメチル−3−メチルアミノ−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1−ベンゾキセピン−5−オール塩酸
塩10.0gを塩化水素で飽和したメタノール50mlに溶解
し、この溶液を攪拌しながら還流下に2時間加熱する。
引続きこの溶液を真空中で蒸発濃縮し、この残滓を25
%のアンモニア水溶液に溶解し、このアンモニア性溶液
を実施例1の記載と同様に後処理する。7,8−ジメチ
ル−3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
キセピン塩酸塩7.9gが得られる。融点:216〜21
8℃。
−テトラヒドロ−1−ベンゾキセピン−5−オール塩酸
塩10.0gを塩化水素で飽和したメタノール50mlに溶解
し、この溶液を攪拌しながら還流下に2時間加熱する。
引続きこの溶液を真空中で蒸発濃縮し、この残滓を25
%のアンモニア水溶液に溶解し、このアンモニア性溶液
を実施例1の記載と同様に後処理する。7,8−ジメチ
ル−3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
キセピン塩酸塩7.9gが得られる。融点:216〜21
8℃。
実施例3: 3−ブチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセ
ピン。
ピン。
3−ブチルアミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
−ベンゾキセピン−5−オール塩酸塩15.0gを85%の
燐酸水溶液80ml中で室温で4時間攪拌する。引続き、
この溶液を氷100g上に流し込み、この混合物を実施
例1の記載と同様に後処理する。3−ブチルアミノ−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン塩酸塩12.1gが
得られる。融点:138℃。
−ベンゾキセピン−5−オール塩酸塩15.0gを85%の
燐酸水溶液80ml中で室温で4時間攪拌する。引続き、
この溶液を氷100g上に流し込み、この混合物を実施
例1の記載と同様に後処理する。3−ブチルアミノ−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン塩酸塩12.1gが
得られる。融点:138℃。
実施例4: 3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセ
ピン。
ピン。
3−メチルアミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
−ベンゾキセピン−5−オール1.93gをエチレングリコ
ールジメチルエーテル25ml中に加え、これに氷冷却下
で三塩化アルミニウム1.5gを添加する。引続き、この
反応混合物を18時間沸騰温度に加熱する。その後に、
溶剤を蒸発させ、残滓を水に溶解し、この溶液に希水酸
化ナトリウム溶液を添加し、かつ塩化メチレンで抽出す
る。この塩化メチレン抽出液を蒸発濃縮し、残滓として
残留する3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾキセピンを実施例1の記載と同様にその塩酸塩に変
換し、これをメタノール/エーテル混合物から再結晶さ
せる。3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾキセピン塩酸塩1.9gが得られる。融点:168〜1
70℃。
−ベンゾキセピン−5−オール1.93gをエチレングリコ
ールジメチルエーテル25ml中に加え、これに氷冷却下
で三塩化アルミニウム1.5gを添加する。引続き、この
反応混合物を18時間沸騰温度に加熱する。その後に、
溶剤を蒸発させ、残滓を水に溶解し、この溶液に希水酸
化ナトリウム溶液を添加し、かつ塩化メチレンで抽出す
る。この塩化メチレン抽出液を蒸発濃縮し、残滓として
残留する3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾキセピンを実施例1の記載と同様にその塩酸塩に変
換し、これをメタノール/エーテル混合物から再結晶さ
せる。3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾキセピン塩酸塩1.9gが得られる。融点:168〜1
70℃。
また、次表に記載した3−アミノ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾキセピン化合物は、前記実施例に記載の方法
により相当する3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1−ベンゾキセピン−5−オール化合物からの脱
水によつて得られる。
1−ベンゾキセピン化合物は、前記実施例に記載の方法
により相当する3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1−ベンゾキセピン−5−オール化合物からの脱
水によつて得られる。
実施例I: 3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセ
ピン塩酸塩を含有する錠剤。
ピン塩酸塩を含有する錠剤。
錠剤を1錠当り次の組成で製造する: 3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセ
ピン塩酸塩 20mg、 トウモロコシ澱粉 60mg、 乳糖 135mg、 ゼラチン(10%の溶液として) 6mg。
ピン塩酸塩 20mg、 トウモロコシ澱粉 60mg、 乳糖 135mg、 ゼラチン(10%の溶液として) 6mg。
作用物質、トウモロコシ澱粉及び乳糖を10%のゼラチ
ン溶液で濃稠化させる。このペーストを砕解し、生成さ
れた顆料を適当な薄板上にもたらし、かつ乾燥する。乾
燥した顆粒を砕解機に導通させ、混合機中で他の次の助
剤: タルク 5mg、 ステアリン酸マグネシウム 5mg、 トウモロコシ澱粉 9mg と混合し、その次に240mgの錠剤に圧縮する。
ン溶液で濃稠化させる。このペーストを砕解し、生成さ
れた顆料を適当な薄板上にもたらし、かつ乾燥する。乾
燥した顆粒を砕解機に導通させ、混合機中で他の次の助
剤: タルク 5mg、 ステアリン酸マグネシウム 5mg、 トウモロコシ澱粉 9mg と混合し、その次に240mgの錠剤に圧縮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/54 (72)発明者 クラウス―ウルリヒ・ヴオルフ ドイツ連邦共和国ヘーニヒゼン・イムカー スヴエーク 6
Claims (6)
- 【請求項1】一般式I: {式中、 R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表わし、かつ R2は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表わすか、又は 置換基R1及びR2の一方は水素原子であり、かつ他方
はニトロ基又はトリフルオルメチル基を表わし、 R3は水素原子を表わすか又は窒素原子に結合していな
い炭素原子でヒドロキシ基又は低級アルコキシ基によっ
てか、フェニル基a: 〔但し、R5は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基又は低級アルコキシ基を表わし、かつR6は水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
基を表わすものとする〕によってか、もしくはアミノ基
b: 〔但し、R7は水素原子又は低級アルキル基を表わし、
かつR8は水素原子又は低級アルキル基を表わすものと
する〕によって置換されていてもよい低級アルキル基を
表わし、かつ R4は水素原子又は低級アルキル基を表わすか、又は R3及びR4は共通にそれらが結合している窒素原子と
一緒になって5〜6員の複素環を形成し、この複素環は
場合によっては第2のヘテロ員として酸素原子、硫黄原
子又は =NR10基〔但し、R10は水素原子、低級アルキル基を
表わすか又はベンジル基を表わすものとする〕を有す
る}で示される3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾキセピン化合物又はその酸付加塩。 - 【請求項2】R1が水素原子、ハロゲン原子、低級アル
キル基又は低級アルコキシ基を表わし、R2が水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
基を表わし、R3が水素原子又は低級アルキル基を表わ
し、かつR4が水素原子又は低級アルキル基を表わす、
特許請求の範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項3】R1が水素原子、塩素原子、臭素原子を表
わすか又は1〜2個の炭素原子を有する低級アルキル基
を表わし、R2が水素原子、塩素原子、臭素原子を表わ
すか又は1〜2個の炭素原子を有する低級アルキル基を
表わし、R3が水素原子又は低級アルキル基を表わし、
かつR4が水素原子又は低級アルキル基を表わす、特許
請求の範囲第2項記載の化合物。 - 【請求項4】3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾキセピン及びその酸付加塩である、特許請求の
範囲第1項から第3項までのいずれか1項に記載の化合
物。 - 【請求項5】一般式I: {式中、 R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表わし、かつ R2は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表わすか、又は 置換基R1及びR2の一方は水素原子であり、かつ他方
はニトロ基又はトリフルオルメチル基を表わし、 R3は水素原子を表わすか又は窒素原子に結合してない
炭素原子でヒドロキシ基又は低級アルコキシ基によって
か、フェニル基a: 〔但し、R5は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基又は低級アルコキシ基を表わし、かつR6は水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
基を表わすものとする〕によってか、もしくはアミノ基
b: 〔但し、R7は水素原子又は低級アルキル基を表わし、
かつR8は水素原子又は低級アルキル基を表わすものと
する〕によって置換されていてもよい低級アルキル基を
表わし、かつ R4は水素原子又は低級アルキル基を表わすか、又は R3及びR4は共通にそれらが結合している窒素原子と
一緒になって5〜6員の複素環を形成し、この複素環は
場合によっては第2のヘテロ員として酸素原子、硫黄原
子又は =NR10基〔但し、R10は水素原子、低級アルキル基を
表わすか又はベンジル基を表わすものとする〕を有す
る}で示される3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾキセピン化合物又はその酸付加塩の製造法におい
て、一般式II: 〔式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ前記のも
のを表わす〕で示される化合物から水を脱離し、場合に
よっては式Iの遊離化合物をその酸付加塩に変換するか
又は酸付加塩を式Iの遊離化合物に変換することを特徴
とする、式Iの3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾキセピン化合物の製造法。 - 【請求項6】抗抑圧作用を有する医薬調剤において、式
I: {式中、 R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表わし、かつ R2は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表わすか、又は 置換基R1及びR2の一方は水素原子であり、かつ他方
はニトロ基又はトリフルオルメチル基を表わし、 R3は水素原子を表わすか又は窒素原子に結合してない
炭素原子でヒドロキシ基又は低級アルコキシ基によって
か、フェニル基a: 〔但し、R5は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基又は低級アルコキシ基を表わし、かつR6は水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
基を表わすものとする〕によってか、もしくはアミノ基
b: 〔但し、R7は水素原子又は低級アルキル基を表わし、
かつR8は水素原子又は低級アルキル基を表わすものと
する〕によって置換されていてもよい低級アルキル基を
表わし、かつ R4は水素原子又は低級アルキル基を表わすか、又は R3及びR4は共通にそれらが結合している窒素原子と
一緒になって5〜6員の複素環を形成し、この複素環は
場合によっては第2のヘテロ員として酸素原子、硫黄原
子又は =NR10基〔但し、R10は水素原子、低級アルキル基を
表わすか又はベンジル基を表わすものとする〕を有す
る}で示される3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾキセピン化合物又はその酸付加塩の薬理的有効量な
らびに常用の製薬学的助剤及び/又は製薬学的担持剤を
含有することを特徴とする、抗抑圧作用を有する医薬調
剤。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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DE3440296.9 | 1984-11-05 | ||
DE19843440296 DE3440296A1 (de) | 1984-11-05 | 1984-11-05 | 3-amino-2,3-dihydro-1-benzoxepin-verbindungen sowie verfahren zu ihrer herstellung und diese verbindungen enthaltende arzneimittel |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61178979A JPS61178979A (ja) | 1986-08-11 |
JPH0641461B2 true JPH0641461B2 (ja) | 1994-06-01 |
Family
ID=6249484
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JP60246463A Expired - Lifetime JPH0641461B2 (ja) | 1984-11-05 | 1985-11-05 | 3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン化合物、その製造法及び該化合物を含有する、抗抑圧作用を有する医薬調剤 |
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Country | Link |
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EP (1) | EP0180889B1 (ja) |
JP (1) | JPH0641461B2 (ja) |
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ZA (1) | ZA858376B (ja) |
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GB2169134B (en) * | 1984-11-16 | 1988-11-16 | Canon Kk | Multibeam emitting device |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE1593760A1 (de) * | 1967-02-01 | 1972-06-08 | Boehringer Sohn Ingelheim | Verfahren zur Herstellung neuer Benz-epinderivate |
DE2931399A1 (de) * | 1979-08-02 | 1981-02-26 | Kali Chemie Pharma Gmbh | Neue 3-amino-1-benzoxepin-derivate und ihre salze, verfahren zu deren herstellung und diese verbindungen enthaltende arzneimittel |
DE2931398A1 (de) * | 1979-08-02 | 1981-02-26 | Kali Chemie Pharma Gmbh | Neue 1-benzoxepin-5(2h)-on-derivate und ihre salze, verfahren und zwischenprodukte zu deren herstellung und diese verbindungen enthaltende arzneimittel |
DE3440295A1 (de) * | 1984-11-05 | 1986-05-15 | Kali-Chemie Pharma Gmbh, 3000 Hannover | Verfahren zur diastereoselektiven reduktion von 3-amino-1-benzoxepin-5(2h)-onen |
-
1984
- 1984-11-05 DE DE19843440296 patent/DE3440296A1/de not_active Withdrawn
-
1985
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- 1985-10-28 DE DE8585113699T patent/DE3570877D1/de not_active Expired
- 1985-10-28 AT AT85113699T patent/ATE43839T1/de not_active IP Right Cessation
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- 1985-11-01 DD DD85282372A patent/DD238049A5/de unknown
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- 1985-11-04 DK DK506885A patent/DK506885A/da not_active Application Discontinuation
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- 1985-11-04 ES ES548497A patent/ES8606325A1/es not_active Expired
- 1985-11-04 US US06/794,761 patent/US4672062A/en not_active Expired - Fee Related
- 1985-11-04 AU AU49346/85A patent/AU579416B2/en not_active Ceased
- 1985-11-05 JP JP60246463A patent/JPH0641461B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1985-11-05 CA CA000494616A patent/CA1254893A/en not_active Expired
- 1985-11-05 FI FI854343A patent/FI854343L/fi not_active IP Right Cessation
- 1985-11-05 NZ NZ214066A patent/NZ214066A/en unknown
Also Published As
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