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JPH06406U - 医療用バルーン - Google Patents

医療用バルーン

Info

Publication number
JPH06406U
JPH06406U JP4130692U JP4130692U JPH06406U JP H06406 U JPH06406 U JP H06406U JP 4130692 U JP4130692 U JP 4130692U JP 4130692 U JP4130692 U JP 4130692U JP H06406 U JPH06406 U JP H06406U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balloon
elastic sheet
substrate
skin
medical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4130692U
Other languages
English (en)
Inventor
勝郎 富田
和夫 池田
博文 中山
稔 柴田
研二 河井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP4130692U priority Critical patent/JPH06406U/ja
Publication of JPH06406U publication Critical patent/JPH06406U/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部分的に欠損した血管、神経、皮膚などを延
伸して修復するために用いられる医療用バルーンであっ
て、皮下に埋込み、固定出来て、神経や血管等の線状の
組織の横ずれを防止し、また、収縮時にしわの寄らない
バルーンを提供する。 【構成】 基板の上面にゴム状弾性体のシートを張設し
たバルーン1、先端がバルーン内に開口し空気を送入、
排出する接続チューブ2、及び空気の送入、排出のため
の針刺部となる注入ポート3から成り、バルーン部周辺
の対向する少なくとも2ケ所に、弾性体シートを基板の
表面に接着、固定したバルーン固定部4を設ける。また
さらには、バルーンの表面に線状の生体組織を収納、保
持するストッパーを取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、何らかの要因により部分的に失なわれた皮膚、血管、神経などを修 復するために用いるバルーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、乳癌などにより乳房を切除した場合、その修復方法としては、皮膚の下 に予め賦形されたバルーンを留置し、徐々にバルーンを膨らませることにより、 皮膚を延伸して縫い合わせると言う方法がとられている。このバルーンは図4に 示したように、予め賦形された半球状のバルーン(11)、バルーンに空気や水を 注入するための注入ポート(13)、及び両者をつなぐ接続チューブ(12)より成 っている。
【0003】 このように半球状に賦形されたバルーンは、広い範囲の皮膚を延伸する場合は 良いが、血管や神経など線状の組織や器官を延伸しようとする場合は、バルーン の膨張途中で、球面上に位置している血管や神経がしばしば横にずれてしまい、 十分な延伸が得られないと言う問題があった。また、バルーン(11)は、予めあ る大きさに形作られているため、図4(a)のようにバルーンがしぼんだ状態で は、バルーンは平らにならずしわができることになる。このため例えば、神経を 延伸するような場合、バルーン収縮時に生じるしわで、よけいな興奮を神経に与 えたり、神経を傷つけたりする問題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来の皮膚延伸用の医療用バルーンの持つこのような問題点を解決 することを目的としたもので、皮下に埋込む際に周囲の組織に固定することが出 来て、血管、神経等の線状の組織や器官の延伸時の横ずれを防止し、また、バル ーンの膨張、収縮がスムーズで、しわの寄らない医療用バルーンを提供するもの である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち本考案は、皮下に埋設し部分的に欠損した血管、神経、皮膚等の生体組織 を延伸して修復するためのバルーンであって、基板の上面にゴム状弾性体のシー トを張設してなるバルーン部、先端が該バルーン部内に開口し、水や空気を送入 、排出するための接続チューブ、及び該接続チューブの後端に付設され水や空気 を送入、排出するための針刺し部となる注入ポートから成り、前記バルーン部の 周辺の対向する少なくとも2ケ所に、バルーン部を構成している弾性体シートを 基板の上面に接着、固定してなるバルーン固定部を設けたことを特徴とし、さら には、前記バルーン部を構成している弾性体シートの表面にストッパーを付設し たことを特徴とする医療用バルーンである。
【0006】 以下、本考案を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例となる医療用バルーンを示す図で、(b)はバルーン が収縮した状態、(c)は(b)図中のA−A′断面図である。本考案による医 療用バルーンは、基板(6)の上面にバルーン(1)を形成したバルーン部、バ ルーン部に水や空気を送入、排出するための接続チューブ(2)、及び注入ポー ト(3)で構成されている。
【0007】 バルーン部は図1(c)に示したように、基板(6)の上にゴム状弾性体のシ ートを重ね、対向する2つの辺を接着剤(7)で接着固定して、バルーン固定部 (4)とし、他の2つの辺は弾性体シートを基板(6)の下面側に折り曲げて接 着剤で接着することにより、弾性体シートを張設する。バルーン固定部(4)は 、弾性体のシートを基板(6)の上面側で接着、固定するのが要点であり、その 上でさらに、弾性体シートの一部を基板の下面側に折り曲げて接着しても何ら差 しつかえはない。本考案の医療用バルーンはこのような構造により、図1(b) のようにバルーン(1)が収縮したときでも、バルーンにしわの寄らない形状に 作られている。
【0008】 バルーン固定部(4)は、接着剤によりシールされており、バルーン部を皮下 に埋込む際に、糸などで縫って体内の組織に固定するために使用される。バルー ン部の形状は、長方形など四角形状とするのが製作し易く一般的であるが、これ に限定されるものではなく、円形や楕円形等であっても何ら差しつかえない。そ の場合でも、円周の対向する少なくとも2ケ所に、バルーンを形成する弾性体シ ートを基板の上面側で接着、固定したバルーン固定部を形成させる。
【0009】 接続チューブ(2)は、バルーン(1)内に空気を送入、排出し、バルーンを 膨張、収縮させるためのもので、先端部がバルーン部の折曲げ部(5)の縁の位 置から、バルーン部(1)内に挿入され、挿入部は気密に接着シールされている 。その方向は特に限定されるものではないが、血管や神経を延伸する場合、これ らの走行を邪魔しない位置に取付けておく方が良い。
【0010】 注入ポート(3)は接続チューブ(2)の後端に接続されており、使用に際し てはバルーン部、接続チューブと共に皮下に埋込まれ、注射器等によりバルーン (1)に水または空気を送入、排出するための針刺し部となるものである。針刺 し穴より水や空気が漏れない構造であればよく、特に限定されるものではない。 例えば、特開平1−171569号公報、実開平2−79955号公報や、実願 平4−16787号等に開示された、皮下埋込み型の薬液注入ポート(針刺し時 の針の突き抜けを防止した構造)など、既存のものを使用すれば良い。
【0011】 図2は、バルーン部を構成している弾性体シート、即ちバルーン(1)の表面 に、血管や神経等の線状の組織や器官の延伸時の横ずれを防止するためのストッ パーとして、スリットを設けたチューブ(8)やリブ(9)を付設した例を示し ている。チューブ(8)に設けたスリットは、血管や神経等を保持するためのも ので、その幅は、狭すぎると収納に困難であり、広すぎると位置ずれを起す危険 があるが、収納する血管や神経の太さに応じた幅にすればよく、特に限定される ものではない。また、チューブ(8)は図2(a)に示したように長いものを1 本付設してもよいが、(b)もしくは(c)のように複数個に切って適切な間隔 をあけて取付けておけば、その間に圧力測定用のプローブなどを設置することも でき好ましい。リブ(9)は図2(d)に示したように複数個を2列に並べて取 付ければよく、その効果はチューブ(8)と同様である。
【0012】 尚、本考案による医療用バルーンを構成する基板(6)の材質は、ゴムや熱可 塑性樹脂の様な柔軟性のあるシート材料で作るのが好ましいが、あまり伸びない 材料で作った方が良い。伸びを抑制するために、樹脂製あるいは金属製のメッシ ュ等を基板(6)の素材中に入れても何ら差しつかえない。一方、バルーン(1 )を形成するゴム状弾性体としては、例えば、天然ゴムやシリコーンゴムの様な 、膨張、収縮可能で、収縮時にしわの寄らないゴム系の柔かくて伸びの大きな材 料であることが好ましい。また、接続チューブ(2)、注入ポート(3)、及び チューブ(8)、リブ(9)の材質は、ゴムや熱可塑性樹脂の様な柔軟な材料で 作ることが望ましいが、注入ポート(3)は比較的硬い材料であっても差しつか えない。
【0013】 次に、本考案によるバルーンの使用方法について説明する。 まず、図3(a)に示したようにバルーンが収縮した状態で、バルーン部と接 続チューブ(2)及び注入ポート(3)を含む全体を、皮下の所定の位置に埋め 込み、必要に応じてバルーン固定部(4)を周囲の組織と縫い合わせて固定する 。ここで、神経、血管等の組織(10)をバルーン表面に設けたストッパー(チュ ーブ8)に収納し、保持させる。切開した皮膚等をもと通りに縫合した後、注射 器等を用いて、皮下の注入ポート(3)から水や空気を送入してバルーン(1) を膨張させる。
【0014】 空気の送入は、1日に数mlづつ送入してバルーン(1)を徐々に膨張させ、神 経、血管等の組織や器官を段階的に延伸させる。その期間は組織等の欠損の程度 によっても異なるが、通常は2週間ないし1ケ月程度である。組織等が目標とす るところまで延伸されたら、バルーン(1)内の空気を注入ポート(3)から排 出させてバルーンを収縮させ、再び切開して、本考案の医療用バルーンを体外に 取り出す。
【0015】 尚、本考案の医療用バルーンの形状や大きさは、延伸させる対象によって異な り、特に限定されるものではないが、血管や神経等の線状の組織、器官を対象と する場合は、バルーン部の辺の長さが2〜3cmと4〜5cm程度の長方形とするの が一般的である。また、皮膚の延伸を目的とする場合は、一辺が10cmの四角形 もしくは直径10cmの円形程度の大形のものも使用される。
【0016】
【考案の効果】
本考案の医療用バルーンを使用すると、部分的に欠損した血管、神経、皮膚な どの生体組織を延伸して修復するために皮下に埋込む際に、バルーン部を周囲の 組織に縫いつけて固定することが出来、また、血管、神経等の線状の組織を対象 とする場合は、バルーン表面に取付けたストッパーに収納、保持させることによ り横ずれを防止出来るので、効率良く、安全、確実な治療が行えるばかりでなく 、バルーンを収縮させた時、バルーンにしわが生じることがないので、しわのた めに神経によけいな刺激を与えたり、組織を傷つけたりすることがなく、医療面 に大きく貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例となる医療用バルーンを示す
図で、(b)はバルーンが収縮した状態、(c)は
(b)図中のA−A′断面図である。
【図2】本考案による医療用バルーンの他の実施例を示
す図である。
【図3】本考案の医療用バルーンの使用状態を説明する
側面図である。
【図4】従来の医療用バルーンを示す図である。
【符号の説明】
1,11 バルーン 2,12 接続チューブ 3,13 注入ポート 4 バルーン固定部 5 折曲げ部 6 基板 7 接着剤 8 チューブ 9 リブ 10 組織
フロントページの続き (72)考案者 河井 研二 秋田市土崎港相染町字中島下27−4 住ベ メディカル株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮下に埋設し部分的に欠損した血管、神
    経、皮膚等の生体組織を延伸して修復するためのバルー
    ンであって、基板の上面にゴム状弾性体のシートを張設
    してなるバルーン部、先端が該バルーン部内に開口し、
    空気を送入、排出するための接続チューブ、及び該接続
    チューブの後端に付設され空気を送入、排出するための
    針刺し部となる注入ポートから成り、前記バルーン部の
    周辺の対向する少なくとも2ケ所に、バルーン部を構成
    している弾性体シートを基板の上面に接着、固定してな
    るバルーン固定部を設けたことを特徴とする医療用バル
    ーン。
  2. 【請求項2】 前記バルーン部を構成している弾性体シ
    ートの表面にストッパーを付設したことを特徴とする、
    請求項1記載の医療用バルーン。
JP4130692U 1992-06-16 1992-06-16 医療用バルーン Pending JPH06406U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4130692U JPH06406U (ja) 1992-06-16 1992-06-16 医療用バルーン

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4130692U JPH06406U (ja) 1992-06-16 1992-06-16 医療用バルーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06406U true JPH06406U (ja) 1994-01-11

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ID=12604812

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JP4130692U Pending JPH06406U (ja) 1992-06-16 1992-06-16 医療用バルーン

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JP (1) JPH06406U (ja)

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