JPH0639803Y2 - 磁性片回収装置 - Google Patents
磁性片回収装置Info
- Publication number
- JPH0639803Y2 JPH0639803Y2 JP3656689U JP3656689U JPH0639803Y2 JP H0639803 Y2 JPH0639803 Y2 JP H0639803Y2 JP 3656689 U JP3656689 U JP 3656689U JP 3656689 U JP3656689 U JP 3656689U JP H0639803 Y2 JPH0639803 Y2 JP H0639803Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- axis
- permanent magnet
- attracting
- magnetic piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cleaning In General (AREA)
- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、床等に散乱している磁性片を回収する装置に
関し、特に永久磁石から発生される磁界を利用して磁性
片を回収する装置に関する。
関し、特に永久磁石から発生される磁界を利用して磁性
片を回収する装置に関する。
(従来の技術) 床、通路等の路面に散乱している磁性片を回収する装置
の1つとして、たとえば、実開昭56-118744号公報に記
載されているように、磁性片を吸着する非磁性の吸着部
を下面に有する円筒体を備える本体と、該本体内に前記
円筒体の軸線の周りに回転可能に配置れ、磁性片を吸着
部に吸着する磁界を発生する磁石組立体と、磁性片を吸
着部に吸着するためおよび磁性片を吸着部から解放する
ために、磁石組立体を本体の軸線の周りに角度的に回転
させる駆動機構とを含む装置がある。
の1つとして、たとえば、実開昭56-118744号公報に記
載されているように、磁性片を吸着する非磁性の吸着部
を下面に有する円筒体を備える本体と、該本体内に前記
円筒体の軸線の周りに回転可能に配置れ、磁性片を吸着
部に吸着する磁界を発生する磁石組立体と、磁性片を吸
着部に吸着するためおよび磁性片を吸着部から解放する
ために、磁石組立体を本体の軸線の周りに角度的に回転
させる駆動機構とを含む装置がある。
この公知の回収装置において、磁石組立体は、円筒体の
軸線に沿って伸びる永久磁石と、該永久磁石に沿って伸
びる細長い平板状の継鉄とを備える。永久磁石に一方の
磁極面は継鉄の一方の面に磁気的に当接された平坦面と
されており、他方の磁極面は円筒体の内周面の一部と対
向する弧面とされている。磁石組立体は、永久磁石の他
方の磁石面が吸着部と向き合う第1の角度的回転位置
と、吸着部の隣の部位と向き合う第2の角度的回転位置
との間で回転される。
軸線に沿って伸びる永久磁石と、該永久磁石に沿って伸
びる細長い平板状の継鉄とを備える。永久磁石に一方の
磁極面は継鉄の一方の面に磁気的に当接された平坦面と
されており、他方の磁極面は円筒体の内周面の一部と対
向する弧面とされている。磁石組立体は、永久磁石の他
方の磁石面が吸着部と向き合う第1の角度的回転位置
と、吸着部の隣の部位と向き合う第2の角度的回転位置
との間で回転される。
磁石組立体が第1の角度的回転位置に回転されている
と、永久磁石からの多くの磁力線が吸着部を経るから、
吸着部は励磁状態におかれ、磁性片は吸着部に吸着され
る。これに対し、磁石組立体が第2の角度的回転位置に
回転されると、吸着部を経る磁力線が減少するから、磁
性片は吸着部から解放される。
と、永久磁石からの多くの磁力線が吸着部を経るから、
吸着部は励磁状態におかれ、磁性片は吸着部に吸着され
る。これに対し、磁石組立体が第2の角度的回転位置に
回転されると、吸着部を経る磁力線が減少するから、磁
性片は吸着部から解放される。
(解決しようとする課題) しかし、公知の磁性片回収装置では、磁石組立体が第2
の角度的回転位置に回転されていても、吸着部を経る磁
力線が多いことから、吸着部に吸着されている多くの磁
性片が解放されない。
の角度的回転位置に回転されていても、吸着部を経る磁
力線が多いことから、吸着部に吸着されている多くの磁
性片が解放されない。
本考案は、吸着部に吸着されている多くの磁性片を解放
することができる、磁性片回収装置を提供することを目
的とする。
することができる、磁性片回収装置を提供することを目
的とする。
(解決手段、発明の作用および効果) 本発明の磁性片回収装置は、筒体を備える本体であって
前記筒体が前記筒体の軸線の方向へ伸びかつ磁性片を吸
着する非磁性の吸着部と前記磁性体を解放すべく前記吸
着部の隣を該吸着部に沿って前記軸線の方向へ伸びかつ
外方へ突出する突出部とを有する本体と、該本体内に前
記軸線の周りに回転可能に配置され、前記磁性片を前記
吸着部に吸着する磁界を発生する磁石組立体であって前
記軸線の方向へ伸びる永久磁石および該永久磁石に沿っ
て伸びる継鉄を備える磁石組立体と、前記磁石組立体
を、前記磁性片が前記吸着部に吸着される前記軸線の周
りの第1の角度的回転位置と前記磁性片が前記吸着部か
ら解放される前記軸線の周りの第2の角度的回転位置と
の間で回転させる駆動機構と、前記本体に前記軸線の方
向へ伸びる軸線の周りに回転可能に支持された複数の車
輪とを含み、前記継鉄は、前記永久磁石に沿って伸びか
つ該永久磁石の一方の磁極面と接触された第1の部位
と、該第1の部位の、前記磁石組立体が前記第1の角度
的回転位置から前記第2の角度的回転位置へ回転される
ときに後部となる側の縁部から前記永久磁石の対応する
側部を前記筒体の内面に向けて伸びる第2の部位とを有
する。
前記筒体が前記筒体の軸線の方向へ伸びかつ磁性片を吸
着する非磁性の吸着部と前記磁性体を解放すべく前記吸
着部の隣を該吸着部に沿って前記軸線の方向へ伸びかつ
外方へ突出する突出部とを有する本体と、該本体内に前
記軸線の周りに回転可能に配置され、前記磁性片を前記
吸着部に吸着する磁界を発生する磁石組立体であって前
記軸線の方向へ伸びる永久磁石および該永久磁石に沿っ
て伸びる継鉄を備える磁石組立体と、前記磁石組立体
を、前記磁性片が前記吸着部に吸着される前記軸線の周
りの第1の角度的回転位置と前記磁性片が前記吸着部か
ら解放される前記軸線の周りの第2の角度的回転位置と
の間で回転させる駆動機構と、前記本体に前記軸線の方
向へ伸びる軸線の周りに回転可能に支持された複数の車
輪とを含み、前記継鉄は、前記永久磁石に沿って伸びか
つ該永久磁石の一方の磁極面と接触された第1の部位
と、該第1の部位の、前記磁石組立体が前記第1の角度
的回転位置から前記第2の角度的回転位置へ回転される
ときに後部となる側の縁部から前記永久磁石の対応する
側部を前記筒体の内面に向けて伸びる第2の部位とを有
する。
本発明の磁性片回収装置は、また、筒体を備える本体で
あって前記筒体が前記筒体の軸線の方向へ伸びかつ磁性
片を吸着する非磁性の吸着部と前記磁性体を解放すべく
前記吸着部の隣を該吸着部に沿って前記軸線の方向へ伸
びる磁性材料製の部位とを有する本体と、該本体内に前
記軸線の周りに回転可能に配置され、前記磁性片を前記
吸着部に吸着する磁界を発生する磁石組立体であって前
記軸線の方向へ伸びる永久磁石および該永久磁石に沿っ
て伸びる継鉄を備える磁石組立体と、前記磁石組立体
を、前記磁性片が前記吸着部に吸着される前記軸線の周
りの第1の角度的回転位置と前記磁性片が前記吸着部か
ら解放される前記軸線の周りの第2の角度的回転位置と
の間で回転させる駆動機構と、前記本体に前記軸線の方
向へ伸びる軸線の周りに回転可能に支持された複数の車
輪とを含み、前記継鉄は、前記永久磁石に沿って伸びか
つ該永久磁石の一方の磁極面と接触された第1の部位
と、該第1の部位の、前記磁石組立体が前記第1の角度
的回転位置から前記第2の角度的回転位置へ回転される
ときに後部となる側の縁部から前記永久磁石の対応する
側部を前記筒体の内面に向けて伸びる第2の部位とを有
する。
あって前記筒体が前記筒体の軸線の方向へ伸びかつ磁性
片を吸着する非磁性の吸着部と前記磁性体を解放すべく
前記吸着部の隣を該吸着部に沿って前記軸線の方向へ伸
びる磁性材料製の部位とを有する本体と、該本体内に前
記軸線の周りに回転可能に配置され、前記磁性片を前記
吸着部に吸着する磁界を発生する磁石組立体であって前
記軸線の方向へ伸びる永久磁石および該永久磁石に沿っ
て伸びる継鉄を備える磁石組立体と、前記磁石組立体
を、前記磁性片が前記吸着部に吸着される前記軸線の周
りの第1の角度的回転位置と前記磁性片が前記吸着部か
ら解放される前記軸線の周りの第2の角度的回転位置と
の間で回転させる駆動機構と、前記本体に前記軸線の方
向へ伸びる軸線の周りに回転可能に支持された複数の車
輪とを含み、前記継鉄は、前記永久磁石に沿って伸びか
つ該永久磁石の一方の磁極面と接触された第1の部位
と、該第1の部位の、前記磁石組立体が前記第1の角度
的回転位置から前記第2の角度的回転位置へ回転される
ときに後部となる側の縁部から前記永久磁石の対応する
側部を前記筒体の内面に向けて伸びる第2の部位とを有
する。
磁石組立体が第1の角度的回転位置に回転されている
と、継鉄の第1の部位と永久磁石の他方の磁極面との間
を経る多くに磁力線ならびに継鉄の第2の部位と永久磁
石の他方の磁極面との間を経る多くの磁力線が吸着部を
経るから、磁性片は吸着部に吸着される。これに対し、
磁石組立体が第2の角度的回転位置に回転されている
と、吸着部を経る磁力線が減少するから、吸着部に吸着
されている磁性片は解放される。
と、継鉄の第1の部位と永久磁石の他方の磁極面との間
を経る多くに磁力線ならびに継鉄の第2の部位と永久磁
石の他方の磁極面との間を経る多くの磁力線が吸着部を
経るから、磁性片は吸着部に吸着される。これに対し、
磁石組立体が第2の角度的回転位置に回転されている
と、吸着部を経る磁力線が減少するから、吸着部に吸着
されている磁性片は解放される。
本発明によれば、継鉄が第2の部位を備えるから、継鉄
の第1の部位と永久磁石の他方の磁極面との間を経る磁
力線による磁界と、継鉄の第2の部位と永久磁石の他方
の磁極面との間を経る磁力線による磁界とが非対称にな
る。磁石組立体が第2の角度的回転位置に回転されてい
るとき、継鉄の第2の部位と永久磁石の他方の磁極面と
の間を経る磁力線の殆どは吸着部を経ない。その結果、
吸着部は確実に非励磁状態におかれ、吸着部に吸着され
ている多くの磁性片は解放されて、吸着部から離脱す
る。
の第1の部位と永久磁石の他方の磁極面との間を経る磁
力線による磁界と、継鉄の第2の部位と永久磁石の他方
の磁極面との間を経る磁力線による磁界とが非対称にな
る。磁石組立体が第2の角度的回転位置に回転されてい
るとき、継鉄の第2の部位と永久磁石の他方の磁極面と
の間を経る磁力線の殆どは吸着部を経ない。その結果、
吸着部は確実に非励磁状態におかれ、吸着部に吸着され
ている多くの磁性片は解放されて、吸着部から離脱す
る。
筒体を円筒状の形状とし、永久磁石の他方の磁極面を筒
体の内面の一部と対向する弧面とすることができる。
体の内面の一部と対向する弧面とすることができる。
(実施例) 第1図および第2図を参照するに、磁性片回収装置10
は、本体12を含む。本体12は、非磁性材料製の一対の筒
体14と、該筒体をその軸線が互いに一致するように筒体
14の一端部と嵌合された環状の連結体16と、筒体14の他
端部を閉鎖するように筒体14の他端部に嵌合された端板
18とを備える。
は、本体12を含む。本体12は、非磁性材料製の一対の筒
体14と、該筒体をその軸線が互いに一致するように筒体
14の一端部と嵌合された環状の連結体16と、筒体14の他
端部を閉鎖するように筒体14の他端部に嵌合された端板
18とを備える。
筒体14の断面形状は、図示の例では、円形であるが、楕
円形、多角形等他の形状であってもよい。筒体14、連結
体16および端板18は、連結体16と両端板18を貫通して伸
びる複数のボルト20と、該ボルトに螺合されたナット22
とにより、互いに分離しないように結合されている。連
結体16、端板18、ボルト20およびナット22は、磁性材料
製であってもよいが、非磁性材料製であることが好まし
い。各筒体14は、磁性片を吸着する吸着部24を有する。
吸着部24は、図示の例では、床、通路等の路面26の側を
筒体14の長手方向全体にわたって伸びかつ筒体14の外周
面に沿う弧面である。
円形、多角形等他の形状であってもよい。筒体14、連結
体16および端板18は、連結体16と両端板18を貫通して伸
びる複数のボルト20と、該ボルトに螺合されたナット22
とにより、互いに分離しないように結合されている。連
結体16、端板18、ボルト20およびナット22は、磁性材料
製であってもよいが、非磁性材料製であることが好まし
い。各筒体14は、磁性片を吸着する吸着部24を有する。
吸着部24は、図示の例では、床、通路等の路面26の側を
筒体14の長手方向全体にわたって伸びかつ筒体14の外周
面に沿う弧面である。
各筒体14の外周面には、非磁性材料製の突出部28が形成
されている。突出部28は、吸着部24の筒体14の外周面に
沿う方向の一側部を筒体14の長手方向全体にわたって伸
びる。
されている。突出部28は、吸着部24の筒体14の外周面に
沿う方向の一側部を筒体14の長手方向全体にわたって伸
びる。
各端板18には、車輪30が筒体14の軸線32と平行の軸線の
周りに回転可能に取り付けられている。車輪30は、対応
する端板18から筒体14の軸線32と平行の軸線に沿って突
出するようにボルト34により端板16に固定されたシャフ
ト36に支持されている。
周りに回転可能に取り付けられている。車輪30は、対応
する端板18から筒体14の軸線32と平行の軸線に沿って突
出するようにボルト34により端板16に固定されたシャフ
ト36に支持されている。
磁性片を吸着面24に吸着する磁界を発生する磁石組立体
38は、本体12内に配置されている。磁石組立体38は、一
対の棒状の永久磁石40と、該永久磁石に固定された継鉄
42と、両永久磁石40をその一端部において互いに連結す
る連結部材44と、永久磁石40の他端部に取り付けられた
軸46とを備える。
38は、本体12内に配置されている。磁石組立体38は、一
対の棒状の永久磁石40と、該永久磁石に固定された継鉄
42と、両永久磁石40をその一端部において互いに連結す
る連結部材44と、永久磁石40の他端部に取り付けられた
軸46とを備える。
各永久磁石40は、一方の磁極面が平坦面とされ、他方の
磁極面が筒体14の内面の一部と対向する曲面とされてお
り、また筒体14内を伸びる。各継鉄42は、永久磁石40に
沿って伸びかつ永久磁石40の一方の磁極面全体に接触さ
れた細長い板状の第1の部位48と、該第1の部位の幅方
向の一縁部から永久磁石40の対応する側部を筒体14の内
面に向けて伸びる板状の第2の部位50とを有する。第2
の部位50は、第1の部位48の長手方向全体にわたって伸
び、また、永久磁石40と接触しない。
磁極面が筒体14の内面の一部と対向する曲面とされてお
り、また筒体14内を伸びる。各継鉄42は、永久磁石40に
沿って伸びかつ永久磁石40の一方の磁極面全体に接触さ
れた細長い板状の第1の部位48と、該第1の部位の幅方
向の一縁部から永久磁石40の対応する側部を筒体14の内
面に向けて伸びる板状の第2の部位50とを有する。第2
の部位50は、第1の部位48の長手方向全体にわたって伸
び、また、永久磁石40と接触しない。
各軸46は、端板18に軸線32の周りに回転可能に支持され
ている。このため、磁石組立体38は、その軸46において
軸線32の周りに回転可能である。しかし、磁石組立体38
は、自重により、永久磁石40の他方の磁極面が吸着部24
の側となりかつ磁化方向が上下方向となる姿勢に、回転
されている。しかし、磁石組立体38をばね等により上記
の姿勢に強制的に維持してもよい。
ている。このため、磁石組立体38は、その軸46において
軸線32の周りに回転可能である。しかし、磁石組立体38
は、自重により、永久磁石40の他方の磁極面が吸着部24
の側となりかつ磁化方向が上下方向となる姿勢に、回転
されている。しかし、磁石組立体38をばね等により上記
の姿勢に強制的に維持してもよい。
磁性片回収装置10は、また、路面26に沿って移動させる
ための操作杆52を含む。操作杆52は、その一端部で本体
12の連結体16に複数のボルト54により取り付けられてい
る。操作杆52の他端部には、把手部56が形成されてい
る。
ための操作杆52を含む。操作杆52は、その一端部で本体
12の連結体16に複数のボルト54により取り付けられてい
る。操作杆52の他端部には、把手部56が形成されてい
る。
磁性片回収装置10は、さらに、磁石組立体38を軸線32の
周りに角度的に回転させる駆動機構58を含む。駆動機構
58は、ワイヤ60と、該ワイヤを保護するチューブ状のプ
ロテクタ62と、ワイヤ60を引くレバー64とを備える。
周りに角度的に回転させる駆動機構58を含む。駆動機構
58は、ワイヤ60と、該ワイヤを保護するチューブ状のプ
ロテクタ62と、ワイヤ60を引くレバー64とを備える。
第2図に示すように、ワイヤ60の一端部は、磁石組立体
38の連結部材44の中央部に形成された断面円形の部位に
巻き掛けられており、また、ピン66により連結部材44に
固定されている。ワイヤ60は、連結体16に形成された穴
を本体12の内外方向へ貫通して伸び、また、他端部にお
いてレバー64に連結されている。プロテクタ62の一端部
は連結体16に固定されており、他端部はレバー64に連結
されている。レバー64は、取付具68により、操作杆52の
他端部に取り付けられている。
38の連結部材44の中央部に形成された断面円形の部位に
巻き掛けられており、また、ピン66により連結部材44に
固定されている。ワイヤ60は、連結体16に形成された穴
を本体12の内外方向へ貫通して伸び、また、他端部にお
いてレバー64に連結されている。プロテクタ62の一端部
は連結体16に固定されており、他端部はレバー64に連結
されている。レバー64は、取付具68により、操作杆52の
他端部に取り付けられている。
駆動機構58のレバー64を握ると、ワイヤ60はレバー64の
側へ引かれるから、磁石組立体38が第2図に示す矢印70
の方向へ回転される。矢印70の方向への磁石組立体38の
回転位置は、本体12に設けられた一対のストッパ72によ
り制限される。ストッパ72は、図示の例では、磁石組立
体38が矢印70方向へ回転されたとき、連結部材44が当接
するように連結体16の内側に形成された突起である。
側へ引かれるから、磁石組立体38が第2図に示す矢印70
の方向へ回転される。矢印70の方向への磁石組立体38の
回転位置は、本体12に設けられた一対のストッパ72によ
り制限される。ストッパ72は、図示の例では、磁石組立
体38が矢印70方向へ回転されたとき、連結部材44が当接
するように連結体16の内側に形成された突起である。
なお、永久磁石40の他方の磁極面が吸着部24の側となる
ように、磁石組立体38の姿勢を強制的に維持するばね等
の手段を駆動機構58に配置してもよい。また、磁石組立
体38用の駆動機構58としては、たとえば、フットレバー
を踏むことにより磁石組立体38を回転させる機構等、他
の駆動機構を用いてもよい。
ように、磁石組立体38の姿勢を強制的に維持するばね等
の手段を駆動機構58に配置してもよい。また、磁石組立
体38用の駆動機構58としては、たとえば、フットレバー
を踏むことにより磁石組立体38を回転させる機構等、他
の駆動機構を用いてもよい。
磁性片回収装置10において、レバー64が握られていない
と、磁石組立体38は、第3図(A)に示すように、永久
磁石40の他方の磁極面が吸着部24の側となる第1の角度
的回転位置に回転されている。このとき、継鉄42の第2
の部位50は、吸着部24の、突出部28と反対の側に位置さ
れている。
と、磁石組立体38は、第3図(A)に示すように、永久
磁石40の他方の磁極面が吸着部24の側となる第1の角度
的回転位置に回転されている。このとき、継鉄42の第2
の部位50は、吸着部24の、突出部28と反対の側に位置さ
れている。
このため、継鉄42の第1の部位48と永久磁石40の他方の
磁極面との間を経る磁力線74による磁界に対し、継鉄42
の第2の部位50と永久磁石40の他方の磁極面との間を経
る磁力線76による磁界は小磁界を形成し、したがって両
磁力線および両磁界は非対称になる。しかし、第3図
(A)に示すように、多くの磁力線74,76が吸着部24を
経るから、吸着部24は、磁性片を吸着可能な励磁状態に
おかれる。
磁極面との間を経る磁力線74による磁界に対し、継鉄42
の第2の部位50と永久磁石40の他方の磁極面との間を経
る磁力線76による磁界は小磁界を形成し、したがって両
磁力線および両磁界は非対称になる。しかし、第3図
(A)に示すように、多くの磁力線74,76が吸着部24を
経るから、吸着部24は、磁性片を吸着可能な励磁状態に
おかれる。
磁石組立体38が第3図(A)に示す第1の角度的回転位
置に回転されている状態で、磁性片回収装置10を移動さ
せると、路面26上に散乱されている磁性片78は、吸着部
24に吸着される。
置に回転されている状態で、磁性片回収装置10を移動さ
せると、路面26上に散乱されている磁性片78は、吸着部
24に吸着される。
レバー64が握られると、磁石組立体38は、永久磁石40の
他方の磁極面が吸着部24から離された第2の角度的回転
位置に回転される。このとき、第3図(B)に示すよう
に、継鉄42の第2の部位50が吸着部24の、突出部28の側
に位置されているから、多くの磁力線74,76は吸着部24
を経ず、その結果、吸着部24は磁性片を吸着不能の非励
磁状態におかれる。
他方の磁極面が吸着部24から離された第2の角度的回転
位置に回転される。このとき、第3図(B)に示すよう
に、継鉄42の第2の部位50が吸着部24の、突出部28の側
に位置されているから、多くの磁力線74,76は吸着部24
を経ず、その結果、吸着部24は磁性片を吸着不能の非励
磁状態におかれる。
このため、磁石組立体38を第2の角度的回転位置に回転
させると、吸着部に吸着されている磁性片78は、磁石組
立体38の回転にともなう移動を突出部28により阻止され
て、自重により筒体14の外周面から落下する。
させると、吸着部に吸着されている磁性片78は、磁石組
立体38の回転にともなう移動を突出部28により阻止され
て、自重により筒体14の外周面から落下する。
磁石組立体38が第2の角度的回転位置に回転されている
とき、継鉄42の第2の部位50と永久磁石40の他方の磁極
面との間を経る磁力線76は小磁界を描き、その多くが吸
着部28を経ず、したがって、吸着部28は確実に非励磁状
態におかれ、磁性片78は吸着部28から解放される。
とき、継鉄42の第2の部位50と永久磁石40の他方の磁極
面との間を経る磁力線76は小磁界を描き、その多くが吸
着部28を経ず、したがって、吸着部28は確実に非励磁状
態におかれ、磁性片78は吸着部28から解放される。
これに対し、従来の装置では、継鉄が第2の部位を有し
ていないから、磁石組立体が第2の角度的回転位置に回
転されているとき、継鉄と永久磁石の他方の磁極面を経
る磁力線は大軌跡を描き、その多くが吸着部を通り、そ
の結果吸着部に吸着されている磁性片が解放されない。
ていないから、磁石組立体が第2の角度的回転位置に回
転されているとき、継鉄と永久磁石の他方の磁極面を経
る磁力線は大軌跡を描き、その多くが吸着部を通り、そ
の結果吸着部に吸着されている磁性片が解放されない。
第4図(A)および(B)は、筒体の他の実施例を示
す。筒体80は、吸着部24の隣りにあって磁石組立体38が
第2の角度的回転位置に回転されているときに永久磁石
40の他方の磁極面と対向する角度範囲βの部位82が磁性
材料で構成され、他の部位が非磁性材料で構成されてい
る。
す。筒体80は、吸着部24の隣りにあって磁石組立体38が
第2の角度的回転位置に回転されているときに永久磁石
40の他方の磁極面と対向する角度範囲βの部位82が磁性
材料で構成され、他の部位が非磁性材料で構成されてい
る。
筒体80によれば、磁石組立体38が第1の角度的回転位置
に回転されているときは、永久磁石40の他方の磁極面が
吸着部24と対向するから、永久磁石40から発生される多
くの磁力線は吸着部24を経る。このため、吸着部24は、
励磁状態におかれる。
に回転されているときは、永久磁石40の他方の磁極面が
吸着部24と対向するから、永久磁石40から発生される多
くの磁力線は吸着部24を経る。このため、吸着部24は、
励磁状態におかれる。
これに対し、磁石組立体38が第2の角度的回転位置に回
転されていると、永久磁石40の他方の磁極面が磁性材料
製の部位82と対向するから、永久磁石40から発生される
磁力線は部位82に集中する。このため、吸着部24は、非
励磁状態におかれる。特に、第2の部位50と永久磁石40
の他方の磁極面との間を経る磁力線の殆どが部位82を通
るから、吸着部24は確実に非励磁状態におかれる。
転されていると、永久磁石40の他方の磁極面が磁性材料
製の部位82と対向するから、永久磁石40から発生される
磁力線は部位82に集中する。このため、吸着部24は、非
励磁状態におかれる。特に、第2の部位50と永久磁石40
の他方の磁極面との間を経る磁力線の殆どが部位82を通
るから、吸着部24は確実に非励磁状態におかれる。
第1図は本考案の磁性片回収装置の一実施例を示す正面
図であって本体の一部を破断して本体の内部を示す図、
第2図は第1図の2−2線に沿って得た断面図、第3図
(A)および(B)は第1図の磁性片回収装置の動作を
説明するための図、第4図(A)および(B)は筒体の
他の実施例を示す断面図であって磁石組立体を回転させ
たときの動作を説明するための図である。 10:磁性片回収装置、12:本体、 14,80:筒体、24:吸着部、 30:車輪、32:筒体の軸線、 38:磁石組立体、40:永久磁石、 42:継鉄、48:継鉄の第1の部位、 50:継鉄の第2の部位、52:操作杆、 58:駆動機構。
図であって本体の一部を破断して本体の内部を示す図、
第2図は第1図の2−2線に沿って得た断面図、第3図
(A)および(B)は第1図の磁性片回収装置の動作を
説明するための図、第4図(A)および(B)は筒体の
他の実施例を示す断面図であって磁石組立体を回転させ
たときの動作を説明するための図である。 10:磁性片回収装置、12:本体、 14,80:筒体、24:吸着部、 30:車輪、32:筒体の軸線、 38:磁石組立体、40:永久磁石、 42:継鉄、48:継鉄の第1の部位、 50:継鉄の第2の部位、52:操作杆、 58:駆動機構。
Claims (3)
- 【請求項1】筒体を備える本体であって前記筒体が前記
筒体の軸線の方向へ伸びかつ磁性片を吸着する非磁性の
吸着部と前記磁性体を解放すべく前記吸着部の隣りを該
吸着部に沿って前記軸線の方向へ伸びかつ外方へ突出す
る突出部とを有する本体と、該本体内に前記軸線の周り
に回転可能に配置され、前記磁性片を前記吸着部に吸着
する磁界を発生する磁石組立体であって前記軸線の方向
へ伸びる永久磁石および該永久磁石に沿って伸びる継鉄
を備える磁石組立体と、前記磁石組立体を、前記磁性片
が前記吸着部に吸着される前記軸線の周りの第1の角度
的回転位置と前記磁性片が前記吸着部から解放される前
記軸線の周りの第2の角度的回転位置との間で回転させ
る駆動機構と、前記本体に前記軸線の方向へ伸びる軸線
の周りに回転可能に支持された複数の車輪とを含み、前
記継鉄は、前記永久磁石に沿って伸びかつ該永久磁石の
一方の磁極面と接触された第1の部位と、該第1の部位
の、前記磁石組立体が前記第1の角度的回転位置から前
記第2の角度的回転位置へ回転されるときに後部となる
側の縁部から前記永久磁石の対応する側部を前記筒体の
内面に向けて伸びる第2の部位とを有する、磁性片回収
装置。 - 【請求項2】筒体を備える本体であって前記筒体が前記
筒体の軸線の方向へ伸びかつ磁性片を吸着する非磁性の
吸着部と前記磁性体を解放すべく前記吸着部の隣りを該
吸着部に沿って前記軸線の方向へ伸びる磁性材料製の部
位とを有する本体と、該本体内に前記軸線の周りに回転
可能に配置され、前記磁性片を前記吸着部に吸着する磁
界を発生する磁石組立体であって前記軸線の方向へ伸び
る永久磁石および該永久磁石に沿って伸びる継鉄を備え
る磁石組立体と、前記磁石組立体を、前記磁性片が前記
吸着部に吸着される前記軸線の周りの第1の角度的回転
位置と前記磁性片が前記吸着部から解放される前記軸線
の周りの第2の角度的回転位置との間で回転させる駆動
機構と、前記本体に前記軸線の方向へ伸びる軸線の周り
に回転可能に支持された複数の車輪とを含み、前記継鉄
は、前記永久磁石に沿って伸びかつ該永久磁石の一方の
磁極面と接触された第1の部位と、該第1の部位の、前
記磁石組立体が前記第1の角度的回転位置から前記第2
の角度的回転位置へ回転されるときに後部となる側の縁
部から前記永久磁石の対応する側部を前記筒体の内面に
向けて伸びる第2の部位とを有する、磁性片回収装置。 - 【請求項3】前記筒体は円筒状の形状を有し、前記永久
磁石の他方の磁極面は、前記筒体の内面の一部と対向す
る弧面である、請求項(1)または(2)に記載の磁性
片回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3656689U JPH0639803Y2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 磁性片回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3656689U JPH0639803Y2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 磁性片回収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02129268U JPH02129268U (ja) | 1990-10-24 |
JPH0639803Y2 true JPH0639803Y2 (ja) | 1994-10-19 |
Family
ID=31542910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3656689U Expired - Fee Related JPH0639803Y2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 磁性片回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639803Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7200292B2 (ja) * | 2021-05-10 | 2023-01-06 | 新潟精機株式会社 | 強磁性体回収具 |
-
1989
- 1989-03-31 JP JP3656689U patent/JPH0639803Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02129268U (ja) | 1990-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN106061754B (zh) | 磁性全向轮 | |
JPH0747845Y2 (ja) | 磁力吸着器 | |
JPH0478561U (ja) | ||
JPH0639803Y2 (ja) | 磁性片回収装置 | |
JP3184852U (ja) | 軸穴式マグネットジョイント | |
JPH07111773A (ja) | 磁気継手 | |
JP3882398B2 (ja) | 渦電流式減速装置 | |
JP4328378B1 (ja) | 玩具 | |
JPH0966432A (ja) | 保持具 | |
JPS602064A (ja) | ロ−タリ−アクチユエ−タ | |
JPS6346125Y2 (ja) | ||
JPS61188316U (ja) | ||
JPS58192460A (ja) | 自己保持リニアモ−タ | |
JPH0539605Y2 (ja) | ||
JP3043858B2 (ja) | 磁気吸着装置 | |
JP2021078720A (ja) | 回転装置 | |
JPH07211542A (ja) | 磁気による保持装置 | |
JPH03209026A (ja) | クラッチ機構および電動式パワーステアリング装置 | |
JPH0322890Y2 (ja) | ||
JPH0272473U (ja) | ||
JPS61144005A (ja) | ストロ−ク調整出来る自己保持型両引きソレノイド | |
JPH03118785U (ja) | ||
JPS646438U (ja) | ||
JPS62177934U (ja) | ||
JPH0259328U (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |