JPH0639707Y2

JPH0639707Y2 - 温圧式治療器

Info

Publication number: JPH0639707Y2
Application number: JP1991055929U
Authority: JP
Inventors: 平助古川
Original assignee: 平助古川
Priority date: 1991-06-24
Filing date: 1991-06-24
Publication date: 1994-10-19
Anticipated expiration: 2004-10-19
Also published as: JPH05144U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、使用者自身で背中の患
部を温めつつ押圧しうる温圧式治療器に関する。

【０００２】

【従来の技術】神経痛やこりやストレスの治療あるいは
健康増進のために、患者のつぼを指圧したり、温湿布や
温灸等で患部を温めたりすることは、広く行われてい
る。上記治療法のうち背中の指圧は、従来は患者自身で
行なうことは困難であったが、近年これを可能にした指
圧器も提供されている。また、実開昭５８−１１５２１
８号公報には、指圧器にヒーターを組み込んだ温圧式治
療器が開示されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかし上記のような従
来の指圧器や温圧式治療器は、背骨から若干離れたつぼ
を球頭状の突起により押圧するようにしたものがほとん
どで、背骨自体の両側を押圧しうるものはなかった。そ
のため、背骨の両側を押圧したいときは、まず１対の球
頭状の突起の一方が背骨の一側部に当接するように、器
具を側方にずらし、その後他方の突起が背骨の他側部に
当接するように、再度器具を側方にずらして使用するこ
ともあったが、このようにすると、背骨の側部に当接し
ていない方の突起がつぼ以外の部位に当接し、かえって
不快感を与える等の問題点があった。また、１対の球頭
状の突起の高さが低い場合は、背骨が突起を支持する台
部に当接して、不快感を与えることもあった。本考案
は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、複
数の半球状の突起を支持する箱体部分に背骨が当接する
おそれがなく、しかも、背骨から若干離れた左右のつぼ
と、背骨自体の両側部とを同時に効果的に押圧して、良
好な指圧効果と温灸的効果とを得ることができるように
した温圧式治療器を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の温圧式治療器は、加熱装置を内蔵した箱体
の上面に、左右に対をなす半球状の複数の指圧用突起を
設け、かつ対をなす指圧用突起の中央部に、人体の背骨
が収まる前後方向の凹入溝を設けるとともに、凹入溝の
側縁の上面に、前後方向を向く複数の小突起を設けたこ
とを特徴としている。

【０００５】

【作用】加熱装置を付勢し、箱体における指圧用突起を
所要温度まで加熱した状態で、左右の突起を背骨から若
干離れた左右のつぼに押し当てると、背骨が凹入溝に嵌
入し、背骨の両側部が凹入溝の側縁に設けた複数の小突
起に当接して、上記のつぼと背骨の両側部とに指圧効果
と温灸的効果とを同時に施すことができる。

【０００６】

【実施例】図面は、本考案の一実施例を示すもので、偏
平な横長蒲鉾形の下面開口する箱体(１)におけるの湾曲
する上板(２)の左右方向の中央部には、上板(２)に沿っ
て湾曲する、人体の背骨が嵌入しうる横幅の前後方向の
凹入溝(３)が設けられている。

【０００７】上板(２)における凹入溝(３)の両側縁の上
側には、それぞれ、凹入溝(３)に沿って前後に並ぶ多数
の小突起(４)が突設されている。上板(２)における両小
突起(４)の外側方には、小突起(４)と間隔を有し、かつ
左右に対をなして前後方向に平行に並ぶ、半球形の複数
の大突起(５)が突設されている。

【０００８】上板(２)の下側には、公知の電気あんか等
に使用される電熱装置と同構成で、それより小型の加熱
装置(６)の電気ヒータ(７)(７)が設けられている。

【０００９】(８)は、電気ヒータ(７)(７)に通電を断続
して、上板(２)を所望の温度に保つサーモスタット、
(９)は温度調節用のつまみ、(10)は電気コード、(11)は
着脱可能な裏蓋である。

【００１０】上述の本考案の指圧を使用するには、これ
を適宜の布袋(図示省略)で覆って加熱装置(６)に通電
し、つまみ(９)により所望の温度に調節して布団の上等
に置き、患部を箱体(１)に乗せるとともに、その背骨を
凹入溝(３)内に収めて仰臥する。すると、大突起(５)
は、背骨を中心として左右対称に正確に位置決めされ、
患部は温められながら指圧される。

【００１１】また、大突起(５)により、体重の大半が支
えられるので、小突起(４)により背骨の両側が適当な圧
で指圧される。

【００１２】椅子に腰掛けて、背もたれと背中の間に本
考案の温圧式治療器を、上述の仰臥した場合と同様の状
態に挾んで使用することもできる。

【００１３】なお、上記布袋に代えて、箱体(１)の外面
に植毛してもよい。

【００１４】

【考案の効果】使用者自身が随時患部を温めながら指圧
治療しうるので、甚だ便利であるとともに、指圧効果と
温灸的効果とを同時に施すことができ、治療効果が大き
い。特に、凹入溝を設けたことにより、そこに背骨が嵌
入し、背骨が突起を支持する箱体部分に当接するおそれ
がなく、しかも指圧用突起と小突起とにより、背骨から
若干離れた左右のつぼと、背骨自体の両側部とを同時に
効果的に押圧して、良好な指圧効果と温灸的効果とを得
ることができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案温圧式治療器の一実施例の斜視図であ
る。

【図２】同じく中央縦断正面図である。

【符号の説明】

(１)箱体 (２)上板 (３)凹入溝 (４)小突起 (５)大突起(突起) (６)加熱装置 (７)電気ヒータ (８)サーモスタット (９)つまみ (10)電気コード (11)裏蓋

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】加熱装置を内蔵した箱体の上面に、左右
に対をなす半球状の複数の指圧用突起を設け、かつ対を
なす指圧用突起の中央部に、人体の背骨が収まる前後方
向の凹入溝を設けるとともに、凹入溝の側縁の上面に、
前後方向を向く複数の小突起を設けたことを特徴とする
温圧式治療器。