[go: up one dir, main page]

JPH0639370B2 - 有機組成物 - Google Patents

有機組成物

Info

Publication number
JPH0639370B2
JPH0639370B2 JP62122342A JP12234287A JPH0639370B2 JP H0639370 B2 JPH0639370 B2 JP H0639370B2 JP 62122342 A JP62122342 A JP 62122342A JP 12234287 A JP12234287 A JP 12234287A JP H0639370 B2 JPH0639370 B2 JP H0639370B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic composition
soil
bacteria
composition according
actinomycetes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62122342A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63107908A (ja
Inventor
章 北村
滋樹 高木
Original Assignee
フマキラ−株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フマキラ−株式会社 filed Critical フマキラ−株式会社
Publication of JPS63107908A publication Critical patent/JPS63107908A/ja
Publication of JPH0639370B2 publication Critical patent/JPH0639370B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は土壌病害防止用有機組成物、特に連作障害によ
り発生する土壌病害を防止する有機組成物に関する。
畑作物においては産地の形成により連作の要求が強く、
種々の野菜において連作障害が発生している。
野菜試験場研究資料18号によると、46種類の野菜に何ら
かの連作障害を起こし、その原因の72%が病害に起因し
ているとしている。
本発明は、このような病害を防止する有機組成物に関す
る。
従来の技術 土壌病害発生の防止方法としてクロルピクリンや臭化メ
チル等による化学的土壌消毒もしくは、太陽熱や蒸気に
よる熱的土壌消毒が行われている。
また、生態的防除手段として有機物の施用と拮抗菌の土
壌への添加による土壌病害の防除が行われている。
発明が解決しようとする問題点 化学的土壌消毒および熱による土壌消毒においては、土
壌微生物の菌密度が極端に低下するため、病原菌が付着
している農機具、農業機械が消毒後の土壌に持ち込まれ
た場合、もしくは罹病苗により再汚染された場合等は、
消毒前より病気が激発する例がある。(今月の農薬 第
30巻 第5号 p126−130 〔1986〕参照) 有機物施用の場合、この技術はまだ研究段階であり、そ
の効果は個々の事例については研究されているが、発病
を軽減する時と助長する時がある。(植物防疫第35巻第
3号p108−114 〔1981〕参照) また、有機物は、その施用に要する量が多く、種類によ
り供給量の問題がある。例えば、有機物の施用で良く知
られている方法はキチンの施用であるが、キチンはカニ
殻およびエビ殻等より得られるが供給体制に問題があ
る。
有機物の種類によっては、堆肥化のための発酵が必要で
あるが、未だ堆肥化の進行具合の明確な指標はなく、未
熟な堆肥を施して植物の生育障害を起こしている事例が
報告されている。(農業および園芸 第50巻 第2号
p295−300 〔1975〕参照) 拮抗菌を利用して、拮抗菌を土壌に導入して増殖させ、
糸状菌等の病原菌を抑制し病気の発生を防止しようとす
る試みもなされているが、拮抗菌を利用して土壌病害を
防除した例は限られている。導入を試みた拮抗菌は外来
菌であるため、必ずしも導入された土壌に定着するとは
限らず、定着したとしても土壌中の限られた栄養源のみ
では拮抗菌の活動が制限されてしまう。また、土壌中の
栄養源を補い拮抗菌を活動させるための栄養源(有機物
等)を与えても土壌中に元来棲息する微生物との栄養源
利用の激しい競争がおこり、拮抗菌が与えられた栄養源
を利用できるとは限らない。(農業および園芸 第46巻
第8号 p1137-1142〔1971〕参照) また、既に拮抗菌を含む連作障害対策剤もしくは連作障
害防止剤等が種々の名称で市販されているが、これらは
使用時の土壌条件や環境条件によっては、含まれる拮抗
菌が充分に活動できない場合があることから極めて効果
の発現が不安定である。
本発明の目的は、経済的でかつ安定した効果を有する土
壌病害防止用の有機組成物を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明者らは土壌中での微生物の拮抗現象を利用した土
壌病害の防止法につき鋭意研究を行ってきた。
その結果、連作障害土は病原菌が活動し易い土壌環境を
形成しており、病原菌に対し抑制作用を有する拮抗菌が
活動し難く、また、このような拮抗菌を連作障害土に導
入しても土壌環境が拮抗菌の活動を許さないため、目的
を達成し得ない事を見い出した。かかる知見を基に本発
明者らは種々検討した結果、本発明の有機組成物をかか
る土壌に供することにより、部分的に拮抗菌の活動に適
した環境が生じ、このような環境中で拮抗菌が活動し始
めると同時に、拮抗菌自身がこのような活動に適した環
境を拡大し、ひいては土壌環境を病原菌が活動し易い環
境から拮抗菌が活動し易い環境にかえる事により、植物
病原菌に対する拮抗現象が発現し、その結果、病原菌の
活動が抑制され、土壌病害の発生が防止できる事を見出
し、本発明に至った。
本発明の土壌病害を防止する有機組成物の目的とすると
ころは、糸状菌などの土壌中の植物病原菌に抗生作用を
有するストレプトマイセス属から選ばれた、一種以上の
放線菌が活動し易い環境を土壌中に作ることである。そ
のため、本発明は、これらの放線菌が土壌中に棲息する
放線菌以外の微生物よりも優先的に利用できる栄養源と
して、光合成細菌菌体と、植物抽出残渣類および排水処
理汚泥より選ばれた成分の一種以上との混合物を土壌微
生物栄養源(以下、該土壌微生物栄養源を優先的栄養源
と称する。)として含有する土壌病害防止用有機組成物
を提供するものである。
本発明の有機組成物において光合成細菌菌体としては、
例えば紅色無硫黄細菌の菌体が使用でき、該菌体の他、
紅色無硫黄細菌を利用した排水処理の余剰汚泥をそのま
ま使用することもできる。
また、本発明において、この様な光合成細菌菌体は植物
抽出残渣類または一般の排水処理汚泥と組み合わせて用
いる。組み合わせて用いる割合は、優先的栄養源中に光
合成細菌菌体を好ましくは1〜50%(重量)、より好ま
しくは5〜20%(重量)含有させる。
植物抽出残渣類としては、植物体より工業的に入手でき
るグリチルリチン、没食子、タンニン等を抽出した残渣
等、および食品の分野で利用されるコーヒー、紅茶等を
抽出した残渣等が使用できる。
排水処理汚泥としては、排水を通常の活性汚泥法により
処理する時にでる余剰汚泥が使用できる。
抗生作用を有する放線菌としては、ストレプトマイセス
属が挙げられる。更に具体的にはStreptomyces achrom
ogenes,Streptomyces phaeopureus,Streptomyces h
ygroscopicus,Streptomyces nitrosporeus,Streptom
yces barnensis を例示することができる。
これら放線菌は、一般に土壌中に棲息しており、本発明
の有機組成物を栄養源として増殖することができる。好
ましくは、本発明の組成物にこれらの放線菌を配合して
おき、その増殖を確実にすることができる。その際、放
線菌の配合割合は、放線菌をワックスマン培地等の増殖
培地において約25℃96時間培養した培養液として本発明
の有機組成物全体の0.01〜10%(重量)である。
また、本発明の有機組成物において、土壌中に植物病原
菌に抗生作用を有する放線菌を導入するために、予め好
ましい放線菌を含有させることは望ましく、その際更に
該病原菌に競争作用を有する細菌および/または酵母を
含有させることが好ましい。
これらの細菌や酵母としては、増殖の早いものが良く、
例えば細菌としてはバシルス属、ラクトバシルス属、シ
ュードモナス属に属する細菌、また、酵母としては、例
えばサッカロマイセス属に属する酵母が挙げられる。さ
らに具体的には、Bacillus subtilis,Lactobacillus
bulgaricus,Pseudomonasputide,Pseudomonas flu
orescens ,Saccharomyces cerevisiaeを例示でき
る。
これらの細菌および/または酵母の配合割合は、細菌で
は肉汁培地等の増殖培地において約30℃24時間培養した
培養液、および酵母では麦芽汁培地等の増殖培地におい
て約25℃24時間培養した培養液として本発明の有機組成
物全体の各0.05〜10%(重量)である。
これらの細菌や酵母は、抗生作用を有する放線菌が充分
増殖して土壌中の植物病原菌に抗生作用を発揮できるよ
うになる前に活発に増殖し、病原菌が植物の根へ接近す
ることを阻止する役割を果たす。この様に、病原菌の植
物の根への接近の時間が引き延ばされるため、この間に
放射菌が増殖して抗生作用を発揮することができること
になる。従って、本発明の有機組成物において、これら
放線菌、細菌および酵母を含有させることにより、より
確実な土壌病害の防策を図ることができる。
本発明の有機組成物は、これを粒状に成形して用いると
き特に優れた土壌病害防止作用が安定して発揮させるこ
とから、粒状で供給されることが好ましい。かかる粒状
物の体積は、好ましくは4mm3以上、より好ましくは110
mm3以上である。
粒状化による優れた効果の理由は、土壌中に施用したと
きに放線菌と優先的栄養源が分離しにくくなり、放線菌
が該栄養源を土壌中に元来棲息する微生物と競争するこ
となく優先的に利用することができるようになるためと
考えられる。
なお、造粒に際しては、造粒過程で粉体が圧縮されて硬
化するきらいがあることから、これを防止するために、
適当な増量剤を使用することが好ましい。この用な増量
剤の一例としては微生物の棲息のための空間を確保し、
また、放線菌による栄養源の優先的利用に影響を与えな
い点でシイタケ廃ホダ木もしくはキノコ類の人工栽培残
床が特に好ましく、その配合量は、通常、優先的栄養源
に対して10〜200 %(重量)の量である。
本発明の有機組成物は、播種前ないし作物の栽培中に、
圃場1m2当り10g以上、好ましくは50g〜1kgの割合で
土壌に施用して、土壌病害の防策を図ることができる。
実施例 以下、本発明を実施例で詳しく説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
なお、以下実施例において、光合成細菌菌体としては、
紅色無硫黄細菌(ロドシュードモナスカプシュラタス
(Rhodopseudomonas capsulatas)微工研寄託第879
号)を利用した食品工場の排水処理汚泥を用いた。植物
抽出残渣としては、タンニンを抽出した残渣およびコー
ヒーを抽出した残渣を用いた。排出処理汚泥は食品工場
の排水を通常の活性汚泥法により処理した余剰汚泥を用
いた。
放線菌としてストレプトマイセス属より選ばれた一種以
上を使用し、細菌としてバシルス属、ラクトバシルス属
およびシュードモナス属より選ばれた一種以上を使用
し、酵母として市販パン酵母を使用した。
増量剤としてシイタケ廃ホダ木粉砕物もしくはエノキダ
ケ栽培残床を用いた。
造粒物は、表示する場合を除いて、半径3mmの球形の粒
剤を使用した。
実施例 1 水分を18%に調整した無殺菌土壌20gに、次表に示す各
種有機物 0.5gを栄養源として添加し、100 ml三角フラ
スコ内に入れ、綿栓をし、25℃の恒温槽に放置し、各期
間毎にフラスコ内より土壌を採取し、採取した土壌につ
いて、全細菌数、全放線菌数および全糸状菌数を測定し
た。
以上の結果より、標準区(土のみ、有機物無添加)に比
較して、光合成細菌菌体、コーヒー抽出残渣、排水処理
汚泥およびタンニン抽出残渣は細菌と放線菌の増加が認
められ、中でも光合成細菌菌体は放線菌の増加率が高か
った。
鶏糞は、放線菌の増加が認められたが、糸状菌の増加率
も高かった。
実施例 2 下表に記載の栄養源を用い実施例1と同様の試験を行っ
た。
本試験において、栄養源の土壌20gに対する添加量は次
の通りである。コーヒー抽出残渣、排水処理汚泥および
タンニン抽出残渣の混合物においては、これらの三種を
重量で1:1:1の比率で混合したものを 0.5gであ
る。各栄養源と光合成細菌菌体との組合せの場合、各栄
養源0.45gにつき光合成細菌菌体を0.05g混合したもの
である。また、コーヒー抽出残渣、排水処理汚泥、タン
ニン抽出残渣および光合成細菌菌体の組み合せの場合、
コーヒー抽出残渣、排水処理汚泥およびタンニン抽出残
渣を重量で1:1:1の比率で混合したもの0.45gに光
合成細菌菌体を0.05g混合したものである。
以上の結果より、植物抽出残渣及び排水処理汚泥より選
ばれた一種以上と光合成細菌菌体との組合せは全て放線
菌の増加が観察され、それぞれ単独の時より放線菌の増
加率が高かった。
実施例 3 コーヒー抽出残渣、排水処理汚泥およびタンニン抽出残
渣をそれぞれ1:1:1の比率で混合したものを基礎的
栄養原とし、該基礎的栄養源に光合成細菌菌体を指定配
合割合(%(重量))づつ混合したものを 0.5g用い、
実施例1と同様に行った。
以上の結果より、1〜50%の光合成細菌菌体の配合率で
放線図の増加率が高くなり、特に5〜20%の光合成細菌
菌体の配合率が良く放線菌数を増加させた。
実施例1,2および3より、光合成細菌菌体と植物抽出
残渣類および排水処理汚泥より選ばれる一種以上との成
分との混合物を含有する本発明の有機組成物は放線菌の
優先的栄養源として極めて有用である。
光合成細菌菌体の優先的栄養源中の含量は、好ましくは
1〜50%(重量)、より好ましくは5〜20%(重量)の
範囲である。
実施例 4 実施例3で使用した基礎的栄養源に光合成細菌菌体を10
%(重量)配合したものを優先的栄養源とし、該優先的
栄養源を球形に粒剤化し乾燥したもの(半径3mm)(本
例では粒剤と表示する。)と優先的栄養源を乾燥したも
の(本例では粉剤と表示する。)、それぞれ10gを土壌
をつめた直径30cmのポットに添加し、野外に放置し、
各期間毎に土壌中の全細菌数、全放線菌数および全糸状
菌数を測定した。
以上の結果より、粉剤においては結果にバラツキが生
じ、同一条件でも結果が不安定になることがあり、一
方、粒剤においては安定して放線菌を増加させることが
判明した。
実施例 5 ダイコン萎黄病菌(ダイコン萎黄病発生土壌より分離)
を添加した土壌を直径30cmのポットにつめ、実施例4で
使用した優先的栄養源もしくは該優先的栄養源と各種微
生物を組み合わせたものを10g土壌に添加した後、ダイ
コンを播種し、播種1週間後の発芽を観察し、4週間後
に収穫し、導管の異常症状によりダイコン萎黄病発生率
を測定した。各菌は優先的栄養源10gに、放線菌として
Streptomyces hygroscopicusをワックスマン培地で培
養した培養液 0.2mlを加え、酵母として市販パン酵母を
麦芽培地で培養した培養液0.2 mlを加え、細菌としてBa
cillus subtilis,Lactobacillus bulgaricusおよび
Pseudomonas putideを肉汁培地で培養した培養液を単独
で0.2 mlもしくは各0.2 ml混合で加え乾燥させた。
本例は粒剤として試験した。
以上の結果より、優先的栄養源、優先的栄養源と細菌と
酵母および優先的栄養源と放線菌の区は無処理区に比較
してダイコン萎黄病発生率をいずれも低下させ、特に優
先的栄養源と細菌と酵母と放線菌の組合せにより、完全
にダイコン萎黄病発生を防止した。
実施例 6 実施例5と同様に行い、実施例4で使用した優先的栄養
源10gにStreptomyces hygroscopicus をワックスマン
培地で培養した培養液 0.2mlと市販パン酵母を麦芽汁培
地で培養した培養液 0.2mlとを組み合わせたものに各種
細菌を肉汁培地で培養した 0.2mlを加え乾燥したものを
用い、各種細菌の影響を検討した。
本例は粒剤として試験した。
以上の結果により、優先的栄養源と酵母と放線菌の混合
物にBacillus sp.もしくはLactbacillus sp.もしくはPs
eudomonas sp.を一種のみまたは、三種とも組み合わせ
ると、いずれも極めて高い萎黄病防止効果を示した。
実施例 7 実施例6と同様に行い、実施例4で使用した優先的栄養
源10gに、放線菌としてStreptomyceshygroscopicus を
ワックスマン培地で培養した培養液 0.2mlを加え、細菌
としてBacillussubtilis,Lactobacillus bulgaricus
およびPseudomonas putideを肉汁培地で培養した培養
液各 0.2ml加え、更に酵母として市販パン酵母を麦芽培
地で培養した培養液 0.2ml加えた物を用いて、種々の半
径の粒剤を造り、粒剤の大きさによるダイコン萎黄病の
防止効果を検討した。
以上の結果により、粒剤においては満足のいくダイコン
萎黄病防止効果は得られなかったが、半径1mm以上の粒
剤にすることで高い発病防止効果が得られた。
実施例4および7より明らかなように体積が4mm3(半
径1mm)以上で、好ましくは 110mm3(半径3mm)以上
の粒剤が高い土壌病害防止効果を有する。
実施例 8 実施例4で使用した優先的栄養源に対してシイタケ廃ホ
ダ木粉砕物を表示配合量(%(重量))づつ混合したも
のを栄養源として実施例1と同様に行った。
本例の栄養源は粉剤として供試した。
以上の結果により、優先的栄養源に対して優先的栄養源
の 200%以下の増量剤の配合量では、土壌中の放線菌を
増加させ、 300%の配合量とシイタケ廃ホダ木粉砕物の
みでは放線菌の増加は少なく、糸状菌の増加が観察され
た。
実施例 9 下記表9の原料全てを混合し、造粒機により粒剤を造
り、粒剤を風乾させ、水分約15%の本発明の有機組成物
72kgを得た。
イチゴ5年連作ハウスにおいて、イチゴ萎黄病が発生し
ている農家に依頼して、上記で得られた有機組成物の効
果を確認した。
本発明の組成物の施用は、定植2週間前に1m2当り 100
gの割合で行った。なお、対照のクロルピクリン処理
は、通常一般に行われているクロルピクリン使用方法に
したがい行った。
上表から明らかなように、本発明の組成物によるイチゴ
萎黄病防止効果はクロルピクリン処理と同等かそれ以上
であり、イチゴ収穫量もクロルピクリン処理区と同等で
あった。これに対して標準区は発病率が高く、極端な低
収量となった。
また、同様にダイコン連作圃場において、ダイコン萎黄
病が発生している農家に依頼して、上記得られた発明の
有機組成物の効果確認を行った。
本発明の有機組成物の施用は播種2週間前に1m2当り 1
00gの割合で行い、45日目の萎黄病発生率と収量を測定
した。
本発明の土壌病害防止用有機組成物はダイコン萎黄病発
生防止効果が高く、有効な土壌病害防止用有機組成物で
あることを確認した。
実施例 10 下記表12の原料全てを混合し、造粒機により粒剤を造
り、粒剤を風乾させ、水分約23%の本発明の有機組成物
99kgを得た。
ダイコン連作圃場において、ダイコン萎黄病が発生して
いる農家に依頼して、上記で得られた本発明の有機組成
物の効果確認を行った。
本発明の有機組成物の施用は播種2週間前に1m2当り 1
00gの割合で行い、62日目の萎黄病発生率と収量を測定
した。なお、対照のクロルピクリン処理は、通常一般に
行われているクロルピクリン使用方法にしたがい行っ
た。
上表から明らかなように、本発明品によるダイコン萎黄
病防止効果はクロルピクリン処理と同等かそれ以上であ
り、ダイコン収穫量もクロルピクリン処理区と同等以上
であった。
実施例9および10より本発明の有機組成物は、各種植物
の土壌病害を効果的に防止することが判明した。
発明の効果 本発明によれば、土壌病害を防止でき、特に連作障害の
主な原因となる土壌病害を防止でき、連作障害の防止に
卓効を発揮する。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光合成細菌菌体と、植物抽出残渣類及び排
    水処理汚泥より選ばれる成分の一種以上との混合物を含
    有することを特徴とする土壌病害防止用有機組成物。
  2. 【請求項2】光合成細菌菌体として紅色無硫黄細菌菌体
    または紅色無硫黄細菌を利用した排水処理より得られる
    汚泥を用いる特許請求の範囲第1項記載の有機組成物。
  3. 【請求項3】土壌中の植物病原菌に抗生作用を有する放
    線菌及び該病原菌に競争作用を有する細菌及び酵母を更
    に含有してなる特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の有機組成物。
  4. 【請求項4】放線菌がストレプトマイセス属(Streptmyc
    essp.)より選ばれた一種以上であり、細菌がバシルス属
    (Bacillus sp.)、ラクトバシルス属(Lactobacillus s
    p.)及びシュードモナス属(Pseudomonas sp.)の菌より選
    ばれた一種以上であり、酵母がサッカロマイセス属(Sac
    charomyces sp.)より選ばれた一種以上である特許請求
    の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項に記載の有機
    組成物。
  5. 【請求項5】粒状剤形である特許請求の範囲第1項ない
    し第4項のいずれか1項に記載の有機組成物。
  6. 【請求項6】粒状剤の体積が4mm3以上である特許請求
    の範囲第5項記載の有機組成物。
  7. 【請求項7】粒状剤の体積が110 mm3である特許請求の
    範囲第5項または第6項記載の有機組成物。
  8. 【請求項8】粒状剤の増量剤としてシイタケ廃ホダ木粉
    砕物もしくはキノコ類の人口栽培残床等を含有する特許
    請求の範囲第5項、第6項または第7項記載の有機組成
    物。
JP62122342A 1986-05-19 1987-05-19 有機組成物 Expired - Lifetime JPH0639370B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11399586 1986-05-19
JP61-113995 1986-05-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63107908A JPS63107908A (ja) 1988-05-12
JPH0639370B2 true JPH0639370B2 (ja) 1994-05-25

Family

ID=14626419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62122342A Expired - Lifetime JPH0639370B2 (ja) 1986-05-19 1987-05-19 有機組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0639370B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2573860A1 (en) * 2004-07-13 2006-02-16 William Brower Formulation and method for treating plants to control or suppress a plant pathogen
JP2010215593A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Maruzen Pharmaceut Co Ltd 酵母由来の植物病害防除剤
JP6232602B2 (ja) * 2013-08-23 2017-11-22 国立大学法人 鹿児島大学 土壌伝染性病害防除剤及びそれを用いた土壌伝染性病害防除方法
JP2022146824A (ja) * 2021-03-22 2022-10-05 一般社団法人鉄ミネラル 鉄分供給方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63107908A (ja) 1988-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2628411C2 (ru) Микробные инокулянты и содержащие их композиции удобрений
EP2479253B1 (en) Antagonistic bacteria for preventing and treating panama wilt disease of continuously planted banana and microorganism organic fertilizer thereof
JP5318422B2 (ja) 改良肥料及びその製造方法
CN104609997A (zh) 人参生物有机肥的制作工艺及施用方法
AU2013249223A1 (en) Use of synergistic microorganisms and nutrients to produce signals that facilitate the germination and plant root colonization of mycorrhizal fungi in phosphorus rich environments
AU2487399A (en) Liquid nutrient plant formulation with microbial strains
RU2626543C2 (ru) Штамм бактерий Paenibacillus mucilaginosus, способ стимуляции роста и защиты растений от болезней и применение штамма бактерий Paenibacillus mucilaginosus в качестве удобрения и агента биологического контроля (противопатогенного средства) в профилактике и/или лечении заболевания растений
CN103319216B (zh) 一种用于水稻的微生物菌肥及其制备方法与用途
CN111903455B (zh) 一种稻鸭综合种养方法
CN104496573B (zh) 一种葡萄专用生防复合微生物肥料、生产方法及应用
CN106305793A (zh) 一种防治棉花黄萎病的复合微生物菌肥及其制备方法
US5089263A (en) Nematicidal strain of pseudomonas and its use as a biocontrol agent
CN111548966B (zh) 一种促进马铃薯增产抗病的微生物菌剂及其制备方法
JP6324042B2 (ja) 菌糸体肥料及びその製法
JPH0639370B2 (ja) 有機組成物
JPH10276579A (ja) バチルス属微生物を用いた植物の生長促進剤および生長促進方法
RU2009196C1 (ru) Способ стимуляции роста и продуктивности растений, биостимулирующая композиция для обработки сельскохозяйственных культур, штамм streptomyces sp. - стимулятор роста и продуктивности растений
KR20020026681A (ko) 고밀도 길항 미생물 기재의 제조방법
JPH09268088A (ja) 籾殻堆肥とその製造方法
JP4032137B2 (ja) 植物性土壌殺菌剤及び菌糸体系植物調整剤並びに土壌調整方法
CN115386500B (zh) 菊酯类农药降解菌、降解菌组合物、降解菌菌剂及其应用
RU2809732C1 (ru) Препарат для увеличения урожайности гречихи посевной
RU2760337C1 (ru) Препарат для увеличения урожайности яровой пшеницы
RU2826882C1 (ru) Штамм эндомикоризного гриба Rhizophagus intraradices и микробиологическое удобрение на его основе
CN117016568B (zh) 拮抗向日葵菌核病菌棒的制作及应用

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term