JPH0639279A - 吸水吸油性シート - Google Patents
吸水吸油性シートInfo
- Publication number
- JPH0639279A JPH0639279A JP4208549A JP20854992A JPH0639279A JP H0639279 A JPH0639279 A JP H0639279A JP 4208549 A JP4208549 A JP 4208549A JP 20854992 A JP20854992 A JP 20854992A JP H0639279 A JPH0639279 A JP H0639279A
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- JP
- Japan
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- oil
- water
- absorbing
- absorptive
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 吸水性と吸油性と備えた食品用の包装シート
を提供する。 【構成】 支持体1の上に、吸油性顔料2−1と高吸水
性ポリマー2−2と結着剤2−3からなる吸水吸油層2
と、水、蒸気および油に対して浸透性のある保護層3と
を順次設けた吸水吸油性シート。
を提供する。 【構成】 支持体1の上に、吸油性顔料2−1と高吸水
性ポリマー2−2と結着剤2−3からなる吸水吸油層2
と、水、蒸気および油に対して浸透性のある保護層3と
を順次設けた吸水吸油性シート。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水または水蒸気あるいは
油を含有し、放出しやすい生鮮食品、加工食品の包装に
用いられるシートに関し、より詳細には吸水吸油性シー
トに関するものである。
油を含有し、放出しやすい生鮮食品、加工食品の包装に
用いられるシートに関し、より詳細には吸水吸油性シー
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自身の重量の数百倍もの水を吸収
する高吸水性ポリマーが開発され、それを用いて食品分
野で使用される吸水性シートが開発されている。(特開
平2−8048号公報、特開平3−59196号公報参
照) これらの吸水性シートは例えば野菜、果物等の生鮮食料
品を通常の包装を施す場合とか、持ち帰り食品分野にお
ける蒸したての饅頭や米飯物から発生する水蒸気を吸収
するための包装材として使用されている。そしてこれら
は分離した水分や発生する水蒸気の包装内部での凝縮に
より、水分が食料品に付着することによって発生する鮮
度の低下や、味の低下を防止出来る点で有用であった。
しかしながら近時食料品としては、単に野菜や果物等に
限らず肉や魚更にはフライドチキン、ハンバーグ、ピザ
パイ、フライ等のように、水や水蒸気のみならず、油を
浸出する食品が多くなってきている。このような食品類
に対しては、従来の吸水性シートでは、油までは吸収で
きず、発生した油が食品の表面にそのまま再付着する
と、その味を著しく低下するという問題があった。
する高吸水性ポリマーが開発され、それを用いて食品分
野で使用される吸水性シートが開発されている。(特開
平2−8048号公報、特開平3−59196号公報参
照) これらの吸水性シートは例えば野菜、果物等の生鮮食料
品を通常の包装を施す場合とか、持ち帰り食品分野にお
ける蒸したての饅頭や米飯物から発生する水蒸気を吸収
するための包装材として使用されている。そしてこれら
は分離した水分や発生する水蒸気の包装内部での凝縮に
より、水分が食料品に付着することによって発生する鮮
度の低下や、味の低下を防止出来る点で有用であった。
しかしながら近時食料品としては、単に野菜や果物等に
限らず肉や魚更にはフライドチキン、ハンバーグ、ピザ
パイ、フライ等のように、水や水蒸気のみならず、油を
浸出する食品が多くなってきている。このような食品類
に対しては、従来の吸水性シートでは、油までは吸収で
きず、発生した油が食品の表面にそのまま再付着する
と、その味を著しく低下するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決することを目的とするもので、詳しくは水や水蒸
気だけではなく油を発生する食品類に対しても味覚を充
分維持できる包装材を提供することを目的とするもので
ある。
を解決することを目的とするもので、詳しくは水や水蒸
気だけではなく油を発生する食品類に対しても味覚を充
分維持できる包装材を提供することを目的とするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の概要は、支持体
の上に、吸油性顔料と高吸水性ポリマーとと結着剤から
なる高吸水吸油層と、水,蒸気および油に対して浸透性
のある保護層とを、順次設けてシートとしたもので、こ
れにより食品から分離し発生する水分や油分が食品に再
付着することにより生じる品質の低下を予防しようとす
るものである。ここに、吸油性顔料としては、JIS
K 5105に基づく吸油量が100ml/100g以
上であるものを従来周知の高吸水性ポリマーに分散せし
めたものが特に有効である。
の上に、吸油性顔料と高吸水性ポリマーとと結着剤から
なる高吸水吸油層と、水,蒸気および油に対して浸透性
のある保護層とを、順次設けてシートとしたもので、こ
れにより食品から分離し発生する水分や油分が食品に再
付着することにより生じる品質の低下を予防しようとす
るものである。ここに、吸油性顔料としては、JIS
K 5105に基づく吸油量が100ml/100g以
上であるものを従来周知の高吸水性ポリマーに分散せし
めたものが特に有効である。
【0005】以下本発明で用いられる材料について説明
する。高吸水性ポリマーとしては、アクリル酸ーアクリ
ル酸ソーダ共重合体、ビニルアルコールーアクリル酸共
重合体、澱粉ーアクリル酸共重合体等があげられる。
又、これに分散される吸油性顔料としては、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、含水非晶質硅酸、含水アルミ
ナ硅酸塩、含水硅酸マグネシウム、硅酸カルシウム、ク
レイ、焼成クレイ、タルク、珪藻土、活性炭等があげら
れる。これらの顔料のうち特にJIS K 5105に
基づく吸油量が100ml/100g以上であるものが
食品の吸油性の点で好ましい。すなわち、吸油量が小さ
過ぎると吸油性顔料を多くして吸油性能を出す必要があ
るため、それだけ吸水性ポリマーの吸水性能を低下させ
る恐れがある。高吸水性ポリマーと吸油性顔料の配合比
は用途によって適宜定められるべきものであるが、高吸
水性ポリマーと吸油性顔料の配合比は重量比で1:5〜
2:1の範囲が好ましい。吸水吸油層の塗布量は、食品
の種類によって適宜定められるが、一般的には1〜50
g/m2 (固形分)が好ましい。また、吸水吸油層中に
は吸水性ポリマー,吸油性顔料を結着させるためや吸水
吸油層と支持体や保護層との接着を強固にするために、
アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル、ポリウレタ
ン等の結着剤を用いてもよい。結着剤の含有量として
は、吸水性および吸油性を損なわないために該高吸水性
ポリマーと吸油性顔料および結着剤の総量に対して50
重量%以下が好ましい。支持体は包装材料として外層を
形成するものであるが、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、塩化ビニル樹脂等のプラスチックフ
ィルム、または紙基材等が適用される。アンダー層は紙
基材の場合は、吸水あるいは吸油した水分、油分が外面
に洩れるのを防止するために吸水吸油層との間にアンダ
ー層を設けることが好ましい。その構成はポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、塩化ビニル樹脂等
のプラスチックフィルムをラミネートコートするか、ま
たはこれらの樹脂塗料を塗布含浸したものが用いられ
る。また、アンダー層の別の実施態様として、紙基材に
アルミニウムを蒸着したり、アルミニウム箔を貼り合わ
せて実施することもできる。水、蒸気および油に対して
浸透性のある保護層は紙、不織布、織布、多孔質プラス
チック等の層からなり、食品に直接接する内面層であ
る。該保護層は、食品から発生する水分や油分を吸収し
た吸水吸油層が食品類に付着するのを防止する機能を有
する。従って、水、蒸気および油をできるだけ早く吸収
浸透する材料が必要である。具体的にはサイズ度の小さ
い坪量20〜100g/m2 の紙や、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル等の連続気泡体層等で嵩密
度の低いものが好ましい。
する。高吸水性ポリマーとしては、アクリル酸ーアクリ
ル酸ソーダ共重合体、ビニルアルコールーアクリル酸共
重合体、澱粉ーアクリル酸共重合体等があげられる。
又、これに分散される吸油性顔料としては、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、含水非晶質硅酸、含水アルミ
ナ硅酸塩、含水硅酸マグネシウム、硅酸カルシウム、ク
レイ、焼成クレイ、タルク、珪藻土、活性炭等があげら
れる。これらの顔料のうち特にJIS K 5105に
基づく吸油量が100ml/100g以上であるものが
食品の吸油性の点で好ましい。すなわち、吸油量が小さ
過ぎると吸油性顔料を多くして吸油性能を出す必要があ
るため、それだけ吸水性ポリマーの吸水性能を低下させ
る恐れがある。高吸水性ポリマーと吸油性顔料の配合比
は用途によって適宜定められるべきものであるが、高吸
水性ポリマーと吸油性顔料の配合比は重量比で1:5〜
2:1の範囲が好ましい。吸水吸油層の塗布量は、食品
の種類によって適宜定められるが、一般的には1〜50
g/m2 (固形分)が好ましい。また、吸水吸油層中に
は吸水性ポリマー,吸油性顔料を結着させるためや吸水
吸油層と支持体や保護層との接着を強固にするために、
アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル、ポリウレタ
ン等の結着剤を用いてもよい。結着剤の含有量として
は、吸水性および吸油性を損なわないために該高吸水性
ポリマーと吸油性顔料および結着剤の総量に対して50
重量%以下が好ましい。支持体は包装材料として外層を
形成するものであるが、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、塩化ビニル樹脂等のプラスチックフ
ィルム、または紙基材等が適用される。アンダー層は紙
基材の場合は、吸水あるいは吸油した水分、油分が外面
に洩れるのを防止するために吸水吸油層との間にアンダ
ー層を設けることが好ましい。その構成はポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、塩化ビニル樹脂等
のプラスチックフィルムをラミネートコートするか、ま
たはこれらの樹脂塗料を塗布含浸したものが用いられ
る。また、アンダー層の別の実施態様として、紙基材に
アルミニウムを蒸着したり、アルミニウム箔を貼り合わ
せて実施することもできる。水、蒸気および油に対して
浸透性のある保護層は紙、不織布、織布、多孔質プラス
チック等の層からなり、食品に直接接する内面層であ
る。該保護層は、食品から発生する水分や油分を吸収し
た吸水吸油層が食品類に付着するのを防止する機能を有
する。従って、水、蒸気および油をできるだけ早く吸収
浸透する材料が必要である。具体的にはサイズ度の小さ
い坪量20〜100g/m2 の紙や、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル等の連続気泡体層等で嵩密
度の低いものが好ましい。
【0006】以下図面を参照しつゝ本発明を説明する。
図1は本発明の一実施例で、支持体1の上に、吸油性顔
料2−1と高吸水性ポリマー2−2を結着剤2−3で結
着させた吸水吸油層2と、水、蒸気、油に対して浸透性
のある保護層3とを、順次設けた吸水性吸油性シートの
構成が示されている。図2は他の実施態様で、支持体1
の上に、アンダー層4を設けた他は図1と同様である。
このアンダー層はプラスチック層もしくは金属薄層等か
らなる不浸透性の層で、例えば支持体にポリエチレン、
ポリプロピレン等のプラスチックをラミネートするか、
アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等を塗工するか、もし
くはアルミ蒸着するか、アルミ箔を貼り合わせる等によ
り形成される。図3はさらに他の実施態様で、支持体1
の裏面に印刷層5を設けた他は図1と同様である。なお
本発明の製法例を示せば、上記の高吸水性ポリマーと吸
油性顔料と結着剤とをトルエン、酢酸エチル、メチルエ
チルケトン、メタノール等の有機溶剤に添加し、分散機
等により吸油性顔料および高吸水性ポリマーを分散させ
て吸水吸油層用塗液を作成した後、ワイヤーバー、リバ
ースロール等の塗工方式で該塗液を支持体上に塗工する
か浸漬する。塗工された吸水吸油層がウェット状態にあ
るとき保護層を構成する紙と貼り合わせ、その後熱風乾
燥して接着させる。樹脂系の不織布を用いた保護層では
吸水吸油層と加熱圧着して貼り合わせる等の方法により
作成することもできる。
図1は本発明の一実施例で、支持体1の上に、吸油性顔
料2−1と高吸水性ポリマー2−2を結着剤2−3で結
着させた吸水吸油層2と、水、蒸気、油に対して浸透性
のある保護層3とを、順次設けた吸水性吸油性シートの
構成が示されている。図2は他の実施態様で、支持体1
の上に、アンダー層4を設けた他は図1と同様である。
このアンダー層はプラスチック層もしくは金属薄層等か
らなる不浸透性の層で、例えば支持体にポリエチレン、
ポリプロピレン等のプラスチックをラミネートするか、
アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等を塗工するか、もし
くはアルミ蒸着するか、アルミ箔を貼り合わせる等によ
り形成される。図3はさらに他の実施態様で、支持体1
の裏面に印刷層5を設けた他は図1と同様である。なお
本発明の製法例を示せば、上記の高吸水性ポリマーと吸
油性顔料と結着剤とをトルエン、酢酸エチル、メチルエ
チルケトン、メタノール等の有機溶剤に添加し、分散機
等により吸油性顔料および高吸水性ポリマーを分散させ
て吸水吸油層用塗液を作成した後、ワイヤーバー、リバ
ースロール等の塗工方式で該塗液を支持体上に塗工する
か浸漬する。塗工された吸水吸油層がウェット状態にあ
るとき保護層を構成する紙と貼り合わせ、その後熱風乾
燥して接着させる。樹脂系の不織布を用いた保護層では
吸水吸油層と加熱圧着して貼り合わせる等の方法により
作成することもできる。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。 実施例1 吸水吸油層の塗料(分散液)を以下の配合で調製した。 ・吸水性ポリマー 5重量部 (アクリル酸ーアクリル酸ソーダ共重合体、日本合成化学社製 商品名アクア リザーブA Pー300SS) ・吸油性顔料 10重量部 (含水硅酸マグネシウム、吸油量280ml/100g 水沢化学工業社製 商品名エードプラスーP) ・結着剤 5重量部 (ビニル樹脂,メタノール50%溶液 昭和高分子社製 商品名ビニロール S) ・メタノール 40重量部 上記の配合物を高速分散機を用い、回転数1000rp
mで15分間分散混合した。上記の分散液を、片面にポ
リエチレンをラミネートしたアンダー層を有する晒クラ
フト紙(坪量80g/m2 )からなる支持体の上に、ワ
イヤバーで固形分が25g/m2 になるように塗工し
て、吸水吸油層の塗布層を形成し、該塗布層が未乾燥の
状態でノーサイズ中性紙(坪量32g/m2 )を保護層
として貼り合わせた。その後110℃で1分間熱風乾燥
させ本発明の吸水吸油性シートを得た。
mで15分間分散混合した。上記の分散液を、片面にポ
リエチレンをラミネートしたアンダー層を有する晒クラ
フト紙(坪量80g/m2 )からなる支持体の上に、ワ
イヤバーで固形分が25g/m2 になるように塗工し
て、吸水吸油層の塗布層を形成し、該塗布層が未乾燥の
状態でノーサイズ中性紙(坪量32g/m2 )を保護層
として貼り合わせた。その後110℃で1分間熱風乾燥
させ本発明の吸水吸油性シートを得た。
【0008】実施例2 吸油性顔料として吸油量が210〜270ml/100
gの含水非晶質硅酸(徳山ソーダ社製 商品名トクシー
ル)を用いた他は実施例1と同様な配合および方法によ
り本発明による吸水吸油性シートを得た。
gの含水非晶質硅酸(徳山ソーダ社製 商品名トクシー
ル)を用いた他は実施例1と同様な配合および方法によ
り本発明による吸水吸油性シートを得た。
【0009】実施例3 吸油性顔料として、吸油量120〜160ml/100
gの硅酸カルシウム・炭酸カルシウム(徳山ソーダ社製
商品名ソレックスCM)を用いた他は実施例1と同様
な配合および方法により本発明の吸水吸油性シートを得
た。
gの硅酸カルシウム・炭酸カルシウム(徳山ソーダ社製
商品名ソレックスCM)を用いた他は実施例1と同様
な配合および方法により本発明の吸水吸油性シートを得
た。
【0010】実施例4 吸油性顔料として、吸油量43ml/100gの炭酸カ
ルシウム(白石工業社製 商品名ブリリアントー30)
を用いた他は実施例1と同様な配合および方法により本
発明の吸水吸油性シートを得た。
ルシウム(白石工業社製 商品名ブリリアントー30)
を用いた他は実施例1と同様な配合および方法により本
発明の吸水吸油性シートを得た。
【0011】実施例5 保護紙をポリオレフィン系不織布と薄葉紙との貼り合わ
せ品(クラレ社製PMOー25PC1005)に代えた
以外は実施例1と同様な配合により本発明の吸水吸油性
シートを得た。
せ品(クラレ社製PMOー25PC1005)に代えた
以外は実施例1と同様な配合により本発明の吸水吸油性
シートを得た。
【0012】比較例 吸油性顔料を用いない以外は実施例1と同様な配合およ
び方法により比較用の吸水性シートを得た。
び方法により比較用の吸水性シートを得た。
【0013】上記の実施例および比較例ついて、吸水性
および吸油性を試験した。吸水性の試験方法は、水を含
ませた刷毛で各試料の保護層の上から水を塗布して、水
の吸収速度を測定した。実施例1〜5および比較例共に
塗布された水は瞬時に吸収され保護層の上には水滴は残
らず良好な結果を得た。吸油性については、サラダ油を
含ませた後油の吸収速度を評価した。吸収速度は保護層
の表面に油滴が残らなくなるまでの時間を測定した。そ
の結果を表1に示す。
および吸油性を試験した。吸水性の試験方法は、水を含
ませた刷毛で各試料の保護層の上から水を塗布して、水
の吸収速度を測定した。実施例1〜5および比較例共に
塗布された水は瞬時に吸収され保護層の上には水滴は残
らず良好な結果を得た。吸油性については、サラダ油を
含ませた後油の吸収速度を評価した。吸収速度は保護層
の表面に油滴が残らなくなるまでの時間を測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】さらに実施例1〜5および比較例のシート
を用いて実際に揚げたてのフライドチキンを包み30分
間放置した。実施例1〜5の吸水性吸油性シートに包ん
だ場合には、フライドチキンから滲みだした油が保護層
を通って吸水吸油層に吸収されているためにフライドチ
キンの表面に付着せず、揚げたての状態を維持してい
た。これに対して、比較例の吸水吸油シートに包んだ場
合は滲み出た油が吸収されずにフライドチキンの表面に
付着しており味覚を損なうものであった。
を用いて実際に揚げたてのフライドチキンを包み30分
間放置した。実施例1〜5の吸水性吸油性シートに包ん
だ場合には、フライドチキンから滲みだした油が保護層
を通って吸水吸油層に吸収されているためにフライドチ
キンの表面に付着せず、揚げたての状態を維持してい
た。これに対して、比較例の吸水吸油シートに包んだ場
合は滲み出た油が吸収されずにフライドチキンの表面に
付着しており味覚を損なうものであった。
【0016】
【発明の効果】本発明の吸水吸油性シートは高吸水性ポ
リマーおよび吸油性顔料を含有した吸水吸油層を備えて
いるために、水、水蒸気さらには油を発生する食品類を
包装する際に発生した水分、油分が食品類の表面に付着
するのを防ぎ、従って、味覚を損なわないという優れた
効果を有するものである。
リマーおよび吸油性顔料を含有した吸水吸油層を備えて
いるために、水、水蒸気さらには油を発生する食品類を
包装する際に発生した水分、油分が食品類の表面に付着
するのを防ぎ、従って、味覚を損なわないという優れた
効果を有するものである。
【図1】本発明の一実施態様の断面図
【図2】本発明の他の実施態様の断面図
【図3】本発明の更に他の実施態様の断面図
1 支持体 2−1 吸油性顔料 2−2 吸水性ポリマー 2−3 結着剤 2 吸水吸油層 3 保護層 4 アンダー層 5 印刷層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/00 K 7258−4F 27/10 7258−4F 27/20 A 6122−4F B65D 65/40 A 9028−3E 81/26 L 9028−3E
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体の上に、吸油性顔料と高吸水性ポ
リマーと結着剤からなる吸水吸油層と、水,蒸気および
油に対して浸透性のある保護層とを、順次設けてなるこ
とを特徴とする吸水吸油性シート - 【請求項2】 吸油性顔料が、JIS K 5105に
基づく吸油量が100ml/100g以上である請求項
1記載の吸水吸油性シート
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4208549A JPH0639279A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 吸水吸油性シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4208549A JPH0639279A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 吸水吸油性シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0639279A true JPH0639279A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16558027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4208549A Pending JPH0639279A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 吸水吸油性シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639279A (ja) |
Cited By (4)
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JP2003020470A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-24 | Kansai Paint Co Ltd | 液状物の固化剤 |
JP2003020474A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-24 | Kansai Paint Co Ltd | 液状物の固化剤 |
JP2006142820A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-06-08 | Toyo Aluminium Foil Products Kk | 油吸収性アルミニウム箔及びその製造方法 |
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JPS58186437A (ja) * | 1982-04-27 | 1983-10-31 | Yamani Yakuhin Kk | 食料品容器用の吸水・吸臭性組成物 |
JPH01301239A (ja) * | 1988-05-30 | 1989-12-05 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 吸水性積層体 |
JPH02252554A (ja) * | 1989-03-28 | 1990-10-11 | Dainippon Printing Co Ltd | 機能性を有する吸水シート |
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-
1992
- 1992-07-14 JP JP4208549A patent/JPH0639279A/ja active Pending
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