JPH0638929A - 眼科装置 - Google Patents
眼科装置Info
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- JPH0638929A JPH0638929A JP4220668A JP22066892A JPH0638929A JP H0638929 A JPH0638929 A JP H0638929A JP 4220668 A JP4220668 A JP 4220668A JP 22066892 A JP22066892 A JP 22066892A JP H0638929 A JPH0638929 A JP H0638929A
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Landscapes
- Eye Examination Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自然状態で遠方視標により眼屈折力を求め
る。 【構成】 装置本体11内には近赤外発光ダイオード等
から成る測定用光源12が配置され、被検眼Eに向けて
コンデンサレンズ13、絞り14、投影レンズ15、投
影絞り16、穴あきミラー17、リレーレンズ18、ミ
ラー19、光分割部材20、対物レンズ21、光分割部
材22が配列されている。被検眼Eからの光束の光分割
部材20の反対方向には光分割部材23、二次元光検出
器24が配置されている。更に、穴あきミラー17と光
分割部材23との間には、多孔絞り25、リレーレンズ
26、プリズム27が配列されている。また、光分割部
材22の背後の被検眼Eの視軸A上には外部視標28が
設けられている。被検眼Eが外部視標28を固視してい
る状態で、測定用光源12が発光して被検眼Eの眼底Er
を照射し、その眼底反射像を二次元光検出器24で検出
し、眼屈折力を求める。
る。 【構成】 装置本体11内には近赤外発光ダイオード等
から成る測定用光源12が配置され、被検眼Eに向けて
コンデンサレンズ13、絞り14、投影レンズ15、投
影絞り16、穴あきミラー17、リレーレンズ18、ミ
ラー19、光分割部材20、対物レンズ21、光分割部
材22が配列されている。被検眼Eからの光束の光分割
部材20の反対方向には光分割部材23、二次元光検出
器24が配置されている。更に、穴あきミラー17と光
分割部材23との間には、多孔絞り25、リレーレンズ
26、プリズム27が配列されている。また、光分割部
材22の背後の被検眼Eの視軸A上には外部視標28が
設けられている。被検眼Eが外部視標28を固視してい
る状態で、測定用光源12が発光して被検眼Eの眼底Er
を照射し、その眼底反射像を二次元光検出器24で検出
し、眼屈折力を求める。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼科診療所や眼鏡店で
広く用いられている眼科装置に関するものである。
広く用いられている眼科装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被検眼前方に、眼屈折力測定光と結像光
学系を介さず固視できる視標光とを分割する光分割部材
を備え、被検眼から所定距離離れた位置に視標を配置
し、被検眼に光分割部材を介して視標を固視させて、他
覚的に眼屈折力を求める構成は、例えば特開昭56−6
3330号公報、特開昭55−81634号公報等によ
り知られている。
学系を介さず固視できる視標光とを分割する光分割部材
を備え、被検眼から所定距離離れた位置に視標を配置
し、被検眼に光分割部材を介して視標を固視させて、他
覚的に眼屈折力を求める構成は、例えば特開昭56−6
3330号公報、特開昭55−81634号公報等によ
り知られている。
【0003】図17はこの種の装置の従来例を示し、通
常では装置本体1は光学台等に載置して診察室等に配置
し、更に結像光学系を介さず自然状態で固視できる外部
視標2への視軸Aと測定光軸Bとが一致するように、視
標2を装置本体1から所定距離に配置している。そのた
めに、図18に示すような脱着可能或いは回動可能な照
準器3を装置本体1の一部に載置し、照準器3の視軸線
上に視標2の固視点を一致させるように、視標2又は装
置本体1を移動させる。これにより、視標2への視軸A
と測定光軸Bとが被検眼E内で一致することになる。
常では装置本体1は光学台等に載置して診察室等に配置
し、更に結像光学系を介さず自然状態で固視できる外部
視標2への視軸Aと測定光軸Bとが一致するように、視
標2を装置本体1から所定距離に配置している。そのた
めに、図18に示すような脱着可能或いは回動可能な照
準器3を装置本体1の一部に載置し、照準器3の視軸線
上に視標2の固視点を一致させるように、視標2又は装
置本体1を移動させる。これにより、視標2への視軸A
と測定光軸Bとが被検眼E内で一致することになる。
【0004】調節力とは一般に眼の合焦し得る最も遠い
物点の角膜頂点からの距離の逆数(ディオプタ)と、最
も近い物点の角膜頂点からの距離の逆数(ディオプタ)
との差を云い、従来から調節力の測定は、オートレフラ
クトメータ等で本体内部に配置した内部視標を移動させ
て行っているが、片眼で光学像を固視しながらの近点測
定では被検眼にとって不自然であり、測定値のばらつ
き、測定精度等に問題があり、そこでオートレフラクト
メータと被検眼との間に光分割器を配置して、本体内部
と本体外部とに2つの固視標を設け、選択的に両者を表
示して測定を行っている。
物点の角膜頂点からの距離の逆数(ディオプタ)と、最
も近い物点の角膜頂点からの距離の逆数(ディオプタ)
との差を云い、従来から調節力の測定は、オートレフラ
クトメータ等で本体内部に配置した内部視標を移動させ
て行っているが、片眼で光学像を固視しながらの近点測
定では被検眼にとって不自然であり、測定値のばらつ
き、測定精度等に問題があり、そこでオートレフラクト
メータと被検眼との間に光分割器を配置して、本体内部
と本体外部とに2つの固視標を設け、選択的に両者を表
示して測定を行っている。
【0005】更に、被検眼の眼屈折力を測定する装置で
は、装置内に光学的に任意の位置から提示できる固視標
を有し、測定された眼屈折力の位置から更に遠方に移動
して被検眼の調節を緩和する雲霧機構を有している形式
のものや、特開昭61−53056号公報に開示される
ように、実空間中に配置された第2の固視目標と装置内
部に配置される第1の固視目標とを有し、両者の間に可
視波長域で特定の波長のみに反射率の高い波長分割部材
を配置して、両者を選択的に被検眼に提示する装置が知
られている。
は、装置内に光学的に任意の位置から提示できる固視標
を有し、測定された眼屈折力の位置から更に遠方に移動
して被検眼の調節を緩和する雲霧機構を有している形式
のものや、特開昭61−53056号公報に開示される
ように、実空間中に配置された第2の固視目標と装置内
部に配置される第1の固視目標とを有し、両者の間に可
視波長域で特定の波長のみに反射率の高い波長分割部材
を配置して、両者を選択的に被検眼に提示する装置が知
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図17の
従来例では、固視目標2の位置を調整するごとに照準器
3を載置しなければならず、取り外した照準器3が紛失
又は破損する虞れがあり、更には取付誤差による視軸の
不一致等の欠点がある。
従来例では、固視目標2の位置を調整するごとに照準器
3を載置しなければならず、取り外した照準器3が紛失
又は破損する虞れがあり、更には取付誤差による視軸の
不一致等の欠点がある。
【0007】また、調節力の測定時では、固視標の測定
開始位置を限定できないため、被検眼に負担を掛けるば
かりでなく、測定時間が長くなるという欠点がある。
開始位置を限定できないため、被検眼に負担を掛けるば
かりでなく、測定時間が長くなるという欠点がある。
【0008】更に、特開昭61−53056号公報に開
示される装置においては、装置内部に配置される第1の
固視目標は、或る特定の波長においてのみに高い反射率
を持つダイクロイックミラーを使用しているため、風景
のスライド写真等の種々の色で構成されている固視標を
用いることは色再現性の問題から不可能である。その
上、ダイクロイックミラーを介して実空間を見た場合に
おいても、或る色の光だけがミラーを透過できないため
不自然な色再現をしてしまう。
示される装置においては、装置内部に配置される第1の
固視目標は、或る特定の波長においてのみに高い反射率
を持つダイクロイックミラーを使用しているため、風景
のスライド写真等の種々の色で構成されている固視標を
用いることは色再現性の問題から不可能である。その
上、ダイクロイックミラーを介して実空間を見た場合に
おいても、或る色の光だけがミラーを透過できないため
不自然な色再現をしてしまう。
【0009】本発明の第1の目的は、上述の欠点を解消
し、照準器を使用せずに、効率良く調節力を測定し得る
眼科装置を提供することにある。
し、照準器を使用せずに、効率良く調節力を測定し得る
眼科装置を提供することにある。
【0010】また第2の目的は、固視目標を遠点から近
点に動かして調整力を測定する際に、効率良く調整力を
測定し得る眼科装置を提供することにある。
点に動かして調整力を測定する際に、効率良く調整力を
測定し得る眼科装置を提供することにある。
【0011】更に第3の目的は、被検者に提示する視標
のカラーバランスを整え、被検者に違和感を与えずに測
定し得る眼科装置を提供することにある。
のカラーバランスを整え、被検者に違和感を与えずに測
定し得る眼科装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの第1発明に係る眼科装置は、光束を眼底に投影し、
その反射光を光電素子で受光して屈折力測定を行う眼科
装置において、被検眼の前方に配置し測定用光束と外部
視標による光束とを分割する光分割部材と、屈折力測定
光路上に配置し前記外部視標の調整時に点灯する光源を
設けたものである。
めの第1発明に係る眼科装置は、光束を眼底に投影し、
その反射光を光電素子で受光して屈折力測定を行う眼科
装置において、被検眼の前方に配置し測定用光束と外部
視標による光束とを分割する光分割部材と、屈折力測定
光路上に配置し前記外部視標の調整時に点灯する光源を
設けたものである。
【0013】また、第2発明に係る眼科装置は、第1の
固視標を有する第1の視標呈示手段と、前記第1の固視
標の位置検出手段及び駆動手段と、被検眼が結像光学系
を介して固視できる第2の視標呈示手段と、被検眼の眼
底に光束を投影し、眼底反射光を光電素子によって受光
して被検眼の眼屈折力を求める手段を備えた眼科装置に
おいて、前記第2の視標呈示手段から求めた遠点屈折力
測定値に基づいて、前記第1の固視標を所定位置に移動
する手段を有するものである。
固視標を有する第1の視標呈示手段と、前記第1の固視
標の位置検出手段及び駆動手段と、被検眼が結像光学系
を介して固視できる第2の視標呈示手段と、被検眼の眼
底に光束を投影し、眼底反射光を光電素子によって受光
して被検眼の眼屈折力を求める手段を備えた眼科装置に
おいて、前記第2の視標呈示手段から求めた遠点屈折力
測定値に基づいて、前記第1の固視標を所定位置に移動
する手段を有するものである。
【0014】また、第3発明に係る眼科装置は、赤外波
長域においては高い反射率又は透過率を有し、可視波長
域においては波長に略依存しない所定の反射率又は透過
率を有する波長選択性を備えた光分割部材と、該光分割
部材が分割した光路中に配置した第1の固視目標と、該
第1の固視目標を任意の光学的に位置から被検眼に投影
するために部材の一部又は前記第1の固視目標自体を移
動可能とした第1の固視標系と、被検眼の眼底に赤外波
長の光束を投影する投影光学系と、被検眼の眼底によっ
て反射された反射光を検出する光検出素子を備えた検出
光学系とを有するものである。
長域においては高い反射率又は透過率を有し、可視波長
域においては波長に略依存しない所定の反射率又は透過
率を有する波長選択性を備えた光分割部材と、該光分割
部材が分割した光路中に配置した第1の固視目標と、該
第1の固視目標を任意の光学的に位置から被検眼に投影
するために部材の一部又は前記第1の固視目標自体を移
動可能とした第1の固視標系と、被検眼の眼底に赤外波
長の光束を投影する投影光学系と、被検眼の眼底によっ
て反射された反射光を検出する光検出素子を備えた検出
光学系とを有するものである。
【0015】
【作用】上述の構成を有する第1発明に係る眼科装置
は、光束を眼底に投影し、その反射光を光電素子で受光
し、被検眼前に配置して眼屈折力測定光と外部視標光と
を分割する光分割部材と、屈折力測定光路上に配置され
外部視標の調整時に点灯できる光源を設けることによ
り、光源を照準として測定系の光軸と被検眼の視標への
視軸とを被検眼内で略一致させる。
は、光束を眼底に投影し、その反射光を光電素子で受光
し、被検眼前に配置して眼屈折力測定光と外部視標光と
を分割する光分割部材と、屈折力測定光路上に配置され
外部視標の調整時に点灯できる光源を設けることによ
り、光源を照準として測定系の光軸と被検眼の視標への
視軸とを被検眼内で略一致させる。
【0016】また、第2発明に係る眼科装置は、第2の
視標呈示手段から求めた遠点等価位置に第1の固視標を
移動して第1の固視標に視点を誘導し、第1の固視標を
被検眼の調節力が追従不能となるまで近方に移動し、被
検眼の調節力を算出する。
視標呈示手段から求めた遠点等価位置に第1の固視標を
移動して第1の固視標に視点を誘導し、第1の固視標を
被検眼の調節力が追従不能となるまで近方に移動し、被
検眼の調節力を算出する。
【0017】第3発明に係る眼科装置は、第1の固視目
標を波長に依存しない所定の反射率又は透過率を有する
光分割部材を介して被検眼に投影する。
標を波長に依存しない所定の反射率又は透過率を有する
光分割部材を介して被検眼に投影する。
【0018】
【実施例】本発明を図1〜図16に図示の実施例に基づ
いて詳細に説明する。図1は本発明に係る眼屈折計の第
1の実施例を示し、装置本体11内には可視光成分を含
む近赤外発光ダイオード等から成る測定用光源12が配
置され、被検眼Eに向けてコンデンサレンズ13、図2
(a) に示すような開口14aを有し正視眼底と略共役に
配置された絞り14、投影レンズ15、投影絞り16、
穴あきミラー17、リレーレンズ18、ミラー19、光
分割部材20、対物レンズ21、光分割部材22が配列
されている。なお、絞り14は図2(b) に示すような対
称形の開口14bを有するものでもよい。
いて詳細に説明する。図1は本発明に係る眼屈折計の第
1の実施例を示し、装置本体11内には可視光成分を含
む近赤外発光ダイオード等から成る測定用光源12が配
置され、被検眼Eに向けてコンデンサレンズ13、図2
(a) に示すような開口14aを有し正視眼底と略共役に
配置された絞り14、投影レンズ15、投影絞り16、
穴あきミラー17、リレーレンズ18、ミラー19、光
分割部材20、対物レンズ21、光分割部材22が配列
されている。なお、絞り14は図2(b) に示すような対
称形の開口14bを有するものでもよい。
【0019】また、被検眼Eからの光束の光分割部材2
0の反射方向には、光分割部材23、二次元光検出器2
4が配置されている。更に、穴あきミラー17と光分割
部材23との間には、多孔絞り25、リレーレンズ2
6、プリズム27が配列されている。光分割部材22の
背後の被検眼Eの視軸A上には外部視標28が設けられ
ている。そして、二次元光検出器24の出力は増幅回路
29を経て演算制御回路30に接続され、演算制御回路
30は測定用光源12、調整用スイッチ31と接続され
ている。
0の反射方向には、光分割部材23、二次元光検出器2
4が配置されている。更に、穴あきミラー17と光分割
部材23との間には、多孔絞り25、リレーレンズ2
6、プリズム27が配列されている。光分割部材22の
背後の被検眼Eの視軸A上には外部視標28が設けられ
ている。そして、二次元光検出器24の出力は増幅回路
29を経て演算制御回路30に接続され、演算制御回路
30は測定用光源12、調整用スイッチ31と接続され
ている。
【0020】測定用光源12から出射した光束は、コン
デンサレンズ13、絞り14、投影レンズ15、投影絞
り16、穴あきミラー17、リレーレンズ18、ミラー
19、光分割部材20、対物レンズ21、光分割部材2
2を介して、視角1〜2度で被検眼Eの眼底Erに投影さ
れる。眼底Erで反射した反射光は元の光路を戻り、光分
割部材22で反射し、対物レンズ21、光分割部材20
を透過し、ミラー19で反射、リレーレンズ18を透過
し、穴あきミラー17で上方に反射される。更に、多孔
絞り25、リレーレンズ26、プリズム27、光分割部
材23を介して二次元光検出器24上に眼底反射像を形
成する。そして、この反射像を基に演算制御回路30に
おいて、既知の方法で眼屈折力の演算を行う。
デンサレンズ13、絞り14、投影レンズ15、投影絞
り16、穴あきミラー17、リレーレンズ18、ミラー
19、光分割部材20、対物レンズ21、光分割部材2
2を介して、視角1〜2度で被検眼Eの眼底Erに投影さ
れる。眼底Erで反射した反射光は元の光路を戻り、光分
割部材22で反射し、対物レンズ21、光分割部材20
を透過し、ミラー19で反射、リレーレンズ18を透過
し、穴あきミラー17で上方に反射される。更に、多孔
絞り25、リレーレンズ26、プリズム27、光分割部
材23を介して二次元光検出器24上に眼底反射像を形
成する。そして、この反射像を基に演算制御回路30に
おいて、既知の方法で眼屈折力の演算を行う。
【0021】外部視標28は眼屈折力測定の際に、被検
眼Eから所定距離だけ隔てられ、かつ光分割部材22を
介して被検眼Eに呈示される。呈示の際の外部視標28
と装置本体11との位置調整は、調整用スイッチ31に
より測定用光源12を点灯させ、正視眼眼底の像を眼底
Erに投影し、このときの被検眼Eの眼底Er上で、正視眼
眼底像と外部視標28の固視点が一致するように、つま
り視軸Aと測定光軸が一致するように、外部視標28又
は装置本体11の上下左右又は回動の移動により行う。
眼Eから所定距離だけ隔てられ、かつ光分割部材22を
介して被検眼Eに呈示される。呈示の際の外部視標28
と装置本体11との位置調整は、調整用スイッチ31に
より測定用光源12を点灯させ、正視眼眼底の像を眼底
Erに投影し、このときの被検眼Eの眼底Er上で、正視眼
眼底像と外部視標28の固視点が一致するように、つま
り視軸Aと測定光軸が一致するように、外部視標28又
は装置本体11の上下左右又は回動の移動により行う。
【0022】図3は第2の実施例であり、装置本体11
内に被検眼Eの視線誘導ための内部視標系が設けられて
おり、眼屈折力測定系は第1の実施例と同様である。内
部視標系は内部視標32を被検眼Eに呈示するものであ
り、第1の実施例に加えて、光分割部材20、23の間
に光分割部材33が設けられ、その入射方向にリレーレ
ンズ34、ミラー35、光軸に沿って移動可能な投影レ
ンズ36、内部視標32、照明光源37が配置されてい
る。また、光分割部材12の後方にはヒンジ38を介し
て遮光板39が開閉自在に構設され、遮光板39の開閉
を検知するスイッチ40が装置本体11に設けられ、ス
イッチ40の出力は演算制御回路30に接続されてい
る。
内に被検眼Eの視線誘導ための内部視標系が設けられて
おり、眼屈折力測定系は第1の実施例と同様である。内
部視標系は内部視標32を被検眼Eに呈示するものであ
り、第1の実施例に加えて、光分割部材20、23の間
に光分割部材33が設けられ、その入射方向にリレーレ
ンズ34、ミラー35、光軸に沿って移動可能な投影レ
ンズ36、内部視標32、照明光源37が配置されてい
る。また、光分割部材12の後方にはヒンジ38を介し
て遮光板39が開閉自在に構設され、遮光板39の開閉
を検知するスイッチ40が装置本体11に設けられ、ス
イッチ40の出力は演算制御回路30に接続されてい
る。
【0023】裏側から照明光源37に照射された内部視
標32の像は、投影レンズ36、ミラー35、リレーレ
ンズ34、光分割部材33、20、対物レンズ21、光
分割部材22を介して、被検眼Eの眼底Erに投影され
る。この内部視標32による測定時には、ヒンジ38に
より回動可能な遮光板39を実線の位置に配置し、外部
視標28の光路を遮断する。一方、外部視標28による
測定時には、遮光板39を点線の位置に移動し、被検眼
Eが外部視標28を固視できるようにする。また、遮光
板39の開閉をスイッチ40で検知し、遮光板39が開
いている場合には光源37を消灯する。
標32の像は、投影レンズ36、ミラー35、リレーレ
ンズ34、光分割部材33、20、対物レンズ21、光
分割部材22を介して、被検眼Eの眼底Erに投影され
る。この内部視標32による測定時には、ヒンジ38に
より回動可能な遮光板39を実線の位置に配置し、外部
視標28の光路を遮断する。一方、外部視標28による
測定時には、遮光板39を点線の位置に移動し、被検眼
Eが外部視標28を固視できるようにする。また、遮光
板39の開閉をスイッチ40で検知し、遮光板39が開
いている場合には光源37を消灯する。
【0024】外部視標28と装置本体11との位置調整
時には遮光板39を開き、調整用スイッチ31により光
源37を点灯させ、内部視標32の像を眼底Erに投影
し、眼底Er上で内部視標32の像と外部視標28の固視
点が一致するように、即ち視標Aと測定光軸が一致する
ように、外部視標28又は装置本体11の上下左右又は
回動の移動により行う。このとき、内部視標32は図4
に示すように、中心付近の固視目標の絵柄を視角に対し
1〜2度の角度に配置しておくことが望ましい。
時には遮光板39を開き、調整用スイッチ31により光
源37を点灯させ、内部視標32の像を眼底Erに投影
し、眼底Er上で内部視標32の像と外部視標28の固視
点が一致するように、即ち視標Aと測定光軸が一致する
ように、外部視標28又は装置本体11の上下左右又は
回動の移動により行う。このとき、内部視標32は図4
に示すように、中心付近の固視目標の絵柄を視角に対し
1〜2度の角度に配置しておくことが望ましい。
【0025】図5に示す第3の実施例は、第2の実施例
の内部視標を変更したものであり、図6に示すように内
部視標は測定用内部視標32a、照準用内部視標32b
の2種類が用意され、ターンテーブル41に取り付けら
れ、モータ42により回動可能とされ、選択して使用す
るようにされている。この照準用内部視標32bにより
第2の実施例と同様に外部視標28の位置調整を行う。
の内部視標を変更したものであり、図6に示すように内
部視標は測定用内部視標32a、照準用内部視標32b
の2種類が用意され、ターンテーブル41に取り付けら
れ、モータ42により回動可能とされ、選択して使用す
るようにされている。この照準用内部視標32bにより
第2の実施例と同様に外部視標28の位置調整を行う。
【0026】図7は第4の実施例を示し、ミラー35、
投影レンズ36の間にハーフミラー43が配置され、投
影レンズ44を介して演算制御回路30の指令により発
光する照準用光源45の光束を、被検眼Eの眼底Erに投
影するようになっている。この実施例では、内部視標系
にハーフミラー23を用いて、光源45が配置されてい
るが、測定光軸上に光源45を配置すれば同様の効果が
得られることは勿論である。
投影レンズ36の間にハーフミラー43が配置され、投
影レンズ44を介して演算制御回路30の指令により発
光する照準用光源45の光束を、被検眼Eの眼底Erに投
影するようになっている。この実施例では、内部視標系
にハーフミラー23を用いて、光源45が配置されてい
るが、測定光軸上に光源45を配置すれば同様の効果が
得られることは勿論である。
【0027】図8は第5の実施例の平面図であり、図9
は側面図である。2本のガイドレール51a、51bに
沿ってガイド部52a、52bを介して可動に支持され
る支持板52上には、被検眼Eの視軸B上に位置する固
視標53が固定されている。ガイド部52aにはプーリ
54aを介してモータ55によって駆動されるベルト5
6が固着され、支持板52を視軸B方向に駆動する構成
とされている。他方のプーリ54bの軸受57にはスプ
リング58が取り付けられていて、ベルト56に適宜な
張力を与えて支持している。また、ガイドレール51b
に沿ってスリット板59が設けられており、ガイド部5
2b上に配置されたフォトエンコーダ60とスリット板
59によって、位置検出回路61が固視標53の位置を
検出できる構成となっている。
は側面図である。2本のガイドレール51a、51bに
沿ってガイド部52a、52bを介して可動に支持され
る支持板52上には、被検眼Eの視軸B上に位置する固
視標53が固定されている。ガイド部52aにはプーリ
54aを介してモータ55によって駆動されるベルト5
6が固着され、支持板52を視軸B方向に駆動する構成
とされている。他方のプーリ54bの軸受57にはスプ
リング58が取り付けられていて、ベルト56に適宜な
張力を与えて支持している。また、ガイドレール51b
に沿ってスリット板59が設けられており、ガイド部5
2b上に配置されたフォトエンコーダ60とスリット板
59によって、位置検出回路61が固視標53の位置を
検出できる構成となっている。
【0028】視軸Bの下方には眼屈折力測定光学系が配
設されており、測定用光源62から被検眼Eに向って、
レンズ63、絞り64、孔開きミラー65、ミラー6
6、対物レンズ67、光分割部材68が順次に配設され
ている。孔開きミラー65の反射方向には、6個の孔を
有する6孔絞り69、レンズ70、6個のくさびプリズ
ムから成る分離プリズム71、光分割部材72が配設さ
れ、光分割部材72の反射方向には受光素子73が設け
られている。
設されており、測定用光源62から被検眼Eに向って、
レンズ63、絞り64、孔開きミラー65、ミラー6
6、対物レンズ67、光分割部材68が順次に配設され
ている。孔開きミラー65の反射方向には、6個の孔を
有する6孔絞り69、レンズ70、6個のくさびプリズ
ムから成る分離プリズム71、光分割部材72が配設さ
れ、光分割部材72の反射方向には受光素子73が設け
られている。
【0029】また、孔開きミラー65の被検眼E側には
光分割部材74が配設され、その入射側には、図示しな
いモータによって可動な視度レンズ75、固視標76、
光源77が配置され、この固視視標系に視線を導く構成
となっている。更に、光分割部材74の被検眼E側には
光分割部材78が配設され、光分割部材78の反射方向
にはミラー79、レンズ80、光分割部材72が配設さ
れていて、受光素子73によって前眼部像が撮像される
ようになっている。
光分割部材74が配設され、その入射側には、図示しな
いモータによって可動な視度レンズ75、固視標76、
光源77が配置され、この固視視標系に視線を導く構成
となっている。更に、光分割部材74の被検眼E側には
光分割部材78が配設され、光分割部材78の反射方向
にはミラー79、レンズ80、光分割部材72が配設さ
れていて、受光素子73によって前眼部像が撮像される
ようになっている。
【0030】なお、受光素子73は撮像素子駆動回路8
1に接続され、モータ55はモータ駆動回路82に接続
されており、位置検出回路61と共に演算制御回路83
によって制御される。得られた情報は表示メモリ84、
画像合成手段85を経て、テレビモニタ86上に表示さ
れるようになっている。
1に接続され、モータ55はモータ駆動回路82に接続
されており、位置検出回路61と共に演算制御回路83
によって制御される。得られた情報は表示メモリ84、
画像合成手段85を経て、テレビモニタ86上に表示さ
れるようになっている。
【0031】測定時においては、光源77を発光し視線
を固視標76に導く。そこで、測定用光源62を連続的
に又は断続的に発光させ、視軸Bに沿って導光し眼底Er
を照明すると、眼底反射光は同じ光路を戻り、孔開きミ
ラー65によって反射され、6孔絞り69、レンズ7
0、分離プリズム71、光分割部材72を経て受光素子
73上に結像する。受光素子73で得られた像は演算制
御回路83によって解析されて、被検眼Eの眼屈折力が
計算される。
を固視標76に導く。そこで、測定用光源62を連続的
に又は断続的に発光させ、視軸Bに沿って導光し眼底Er
を照明すると、眼底反射光は同じ光路を戻り、孔開きミ
ラー65によって反射され、6孔絞り69、レンズ7
0、分離プリズム71、光分割部材72を経て受光素子
73上に結像する。受光素子73で得られた像は演算制
御回路83によって解析されて、被検眼Eの眼屈折力が
計算される。
【0032】次に、視度レンズ75を移動させて被検眼
Eの視線を遠方に導く。調節力が追従しなくなり眼屈折
力が変化しなくなると、モータ55を用いて視度レンズ
75の位置から眼底屈折値に相当する距離に固視標53
を移動させる。例えば、被検眼Eの屈折力が−4ディオ
プタ(VD=0)の場合は、固視標53を被検眼Eから
25cmの位置に移動させる。
Eの視線を遠方に導く。調節力が追従しなくなり眼屈折
力が変化しなくなると、モータ55を用いて視度レンズ
75の位置から眼底屈折値に相当する距離に固視標53
を移動させる。例えば、被検眼Eの屈折力が−4ディオ
プタ(VD=0)の場合は、固視標53を被検眼Eから
25cmの位置に移動させる。
【0033】続いて、光源77を消灯し視線を固視標5
3に導いてから、固視標53を近方へ徐々に移動する。
固視標53を近方に駆動しながら眼屈折力を連続的又は
断続的に測定して、調節力が追従しなくなり眼屈折値が
変化しなくなると、そのときの眼屈折力を記憶しておく
これにより、最遠点の屈折力と最近点の屈折力の差であ
る被検眼Eの調節力が計算され、表示メモリ84に保存
される。測定結果は画像合成手段85を介してテレビモ
ニタ86に表示され、必要に応じて図示しないプリンタ
から出力される。
3に導いてから、固視標53を近方へ徐々に移動する。
固視標53を近方に駆動しながら眼屈折力を連続的又は
断続的に測定して、調節力が追従しなくなり眼屈折値が
変化しなくなると、そのときの眼屈折力を記憶しておく
これにより、最遠点の屈折力と最近点の屈折力の差であ
る被検眼Eの調節力が計算され、表示メモリ84に保存
される。測定結果は画像合成手段85を介してテレビモ
ニタ86に表示され、必要に応じて図示しないプリンタ
から出力される。
【0034】ここで、もし被検眼Eの遠点屈折力値が固
視標53の移動範囲外になった場合には、固視標53を
所定の位置、例えば左端に移動させ、その位置で被検眼
Eが遠点となるような屈折力を持つレンズの値を表示目
盛り84、画像合成手段85を介してテレビモニタ86
に表示する。そこで、検者は表示された屈折力のレンズ
を被検眼Eに装着させ、前述したように近点側屈折力を
測定する。
視標53の移動範囲外になった場合には、固視標53を
所定の位置、例えば左端に移動させ、その位置で被検眼
Eが遠点となるような屈折力を持つレンズの値を表示目
盛り84、画像合成手段85を介してテレビモニタ86
に表示する。そこで、検者は表示された屈折力のレンズ
を被検眼Eに装着させ、前述したように近点側屈折力を
測定する。
【0035】なお、第5の実施例では固視標76を用い
て遠点側屈折力を算出しているが、分離プリズム71の
後方に光学系を介することのない固視目標を呈示する構
成としてもよい。また、レンズ値の表示はテレビモニタ
86を用いるとしているが、液晶表示、LED表示等の
他の表示手段を用いても支障はない。
て遠点側屈折力を算出しているが、分離プリズム71の
後方に光学系を介することのない固視目標を呈示する構
成としてもよい。また、レンズ値の表示はテレビモニタ
86を用いるとしているが、液晶表示、LED表示等の
他の表示手段を用いても支障はない。
【0036】図10は眼屈折計で代表される第6の実施
例の構成図である。光学系を収めた筐体部91の上部に
は、被検者の視線を導入するためのダイクロイックミラ
ー92が設けられている。このダイクロイックミラー9
2の反射方向には、対物レンズ93、プリズム94、レ
ンズ95、光路方向に可動であり風景スライド等の透過
体から成る第1の固視標96、及び第1の固視標96を
後方から照明する白熱ランプ等の白色光源97が順次に
配設されており、光学的な任意の距離に第1の固視標9
6を配置できる構成になっている。ダイクロイックミラ
ー92の後方には、実空間上に配置された第2の固視標
98が設けられており、筐体部91の側面に設けられた
回動可能な可動部99が99’のように回動し、視線方
向を開放することによって選択的に第1の固視標96と
第2の固視標98を被検者に提示できるようになってい
る。
例の構成図である。光学系を収めた筐体部91の上部に
は、被検者の視線を導入するためのダイクロイックミラ
ー92が設けられている。このダイクロイックミラー9
2の反射方向には、対物レンズ93、プリズム94、レ
ンズ95、光路方向に可動であり風景スライド等の透過
体から成る第1の固視標96、及び第1の固視標96を
後方から照明する白熱ランプ等の白色光源97が順次に
配設されており、光学的な任意の距離に第1の固視標9
6を配置できる構成になっている。ダイクロイックミラ
ー92の後方には、実空間上に配置された第2の固視標
98が設けられており、筐体部91の側面に設けられた
回動可能な可動部99が99’のように回動し、視線方
向を開放することによって選択的に第1の固視標96と
第2の固視標98を被検者に提示できるようになってい
る。
【0037】プリズム94の後方には、眼屈折値を測定
するための光学系が用意されている。即ち、赤外波長域
に強度ピークを持つ測定用光源100の前方には、レン
ズ101、絞り102、中心部に開口を有する孔開きミ
ラー103、レンズ104、プリズム94が順次に配置
されており、孔開きミラー103の反射方向には、6孔
絞り105、レンズ106、分離プリズム107、撮像
素子108が配列されている。
するための光学系が用意されている。即ち、赤外波長域
に強度ピークを持つ測定用光源100の前方には、レン
ズ101、絞り102、中心部に開口を有する孔開きミ
ラー103、レンズ104、プリズム94が順次に配置
されており、孔開きミラー103の反射方向には、6孔
絞り105、レンズ106、分離プリズム107、撮像
素子108が配列されている。
【0038】測定時においては、第1の固視標96を使
用するか、第2の固視標98を使用するかを決めて、第
1の固視標96を使用する場合には白色光源97を点灯
して可動部99を閉止する。被検眼Eに第1の固視標9
6を注視させ、測定用光源100を点灯すると、赤外光
束はレンズ101、絞り102、穴開きミラー103、
レンズ104、プリズム94、対物レンズ93、ダイク
ロイックミラー92を経て被検眼Eの眼底Erに投影され
る。眼底Erで反射された反射光は元の光路を戻り、穴あ
きミラー103で反射され、6穴絞り105、レンズ1
06、分離プリズム107を経て撮像素子108に6個
の光束に分離されて投影される。眼屈折力はこれらの6
個の光束の位置関係から算出することができる。
用するか、第2の固視標98を使用するかを決めて、第
1の固視標96を使用する場合には白色光源97を点灯
して可動部99を閉止する。被検眼Eに第1の固視標9
6を注視させ、測定用光源100を点灯すると、赤外光
束はレンズ101、絞り102、穴開きミラー103、
レンズ104、プリズム94、対物レンズ93、ダイク
ロイックミラー92を経て被検眼Eの眼底Erに投影され
る。眼底Erで反射された反射光は元の光路を戻り、穴あ
きミラー103で反射され、6穴絞り105、レンズ1
06、分離プリズム107を経て撮像素子108に6個
の光束に分離されて投影される。眼屈折力はこれらの6
個の光束の位置関係から算出することができる。
【0039】ダイクロイックミラー92の被検眼E側の
1面の膜構成は、例えばAg、Al等の金属半透鏡の上
に、高屈折率と低屈折率の誘電交互層を蒸着して赤外波
長域の反射率を増加したもの、或いは誘電体交互層によ
る半透鏡に同様の赤外波長反射増加交互層を付加したよ
うな構成を用いることで、1面のみで図11に示すよう
に可視光域で均一な透過率を示し、赤外領域では全く光
を透過しない特性を持つ多層膜を実現している。この多
層膜は可視光域で均一な透過率を有しているため、ダイ
クロイックミラー92によって透過又は反射を受けた光
束はカラーバランスが崩れることがなく、被検者に不自
然な色彩感覚を与えることがない。
1面の膜構成は、例えばAg、Al等の金属半透鏡の上
に、高屈折率と低屈折率の誘電交互層を蒸着して赤外波
長域の反射率を増加したもの、或いは誘電体交互層によ
る半透鏡に同様の赤外波長反射増加交互層を付加したよ
うな構成を用いることで、1面のみで図11に示すよう
に可視光域で均一な透過率を示し、赤外領域では全く光
を透過しない特性を持つ多層膜を実現している。この多
層膜は可視光域で均一な透過率を有しているため、ダイ
クロイックミラー92によって透過又は反射を受けた光
束はカラーバランスが崩れることがなく、被検者に不自
然な色彩感覚を与えることがない。
【0040】また、特開昭64−53056号公報に示
されているように、筐体部91に設けられた可動部99
が第2の固視標98への光路を遮断したことを検知し
て、自動的に第1の固視標96の白色光源97を点灯す
ることは容易である。また、このように固視標の切換え
を自動的に検知して行う方法以外にも、検者が意図的に
第1の固視標96の白色光源97の点灯を制御して、例
えば被検者が白い壁に向かっている時に可動部分を開放
した状態99’にして、第1の固視標光源6を点灯させ
れば、所謂両眼開放状態で光学的に投影された像を固視
させることができる。この場合は被検者に不要な心理的
圧迫を与えずに、より自然な状態で眼屈折力の測定がで
きる。
されているように、筐体部91に設けられた可動部99
が第2の固視標98への光路を遮断したことを検知し
て、自動的に第1の固視標96の白色光源97を点灯す
ることは容易である。また、このように固視標の切換え
を自動的に検知して行う方法以外にも、検者が意図的に
第1の固視標96の白色光源97の点灯を制御して、例
えば被検者が白い壁に向かっている時に可動部分を開放
した状態99’にして、第1の固視標光源6を点灯させ
れば、所謂両眼開放状態で光学的に投影された像を固視
させることができる。この場合は被検者に不要な心理的
圧迫を与えずに、より自然な状態で眼屈折力の測定がで
きる。
【0041】図12はダイクロイックミラー92の他の
例の説明図である。上述の実施例では、ダイクロイック
ミラー92の表側の1面のみに多層薄膜を蒸着させて、
希望の特性を有するダイクロイックミラーが製作されて
いるが、この場合においては、ダイクロイックミラー1
10の表面110aには図13に示すように可視領域、
赤外領域においてほぼ50%均一の透過特性を示す多層
膜が蒸着され、裏面110bには図14に示すように可
視領域でほぼ100%近い透過特性を有し、赤外領域で
は光束を殆ど透過しない特性を有する多層膜を蒸着して
いる。このような構成のダイクロイックミラー110を
用いても、第6の実施例と同様の構成とすることが可能
である。ただし、このような場合には図12に示すよう
に、表面110aで反射する可視光線と裏面110bで
反射する赤外光では光軸の並進ずれが生ずるので、光学
系のアライメントの際には並進量を加味する必要があ
る。
例の説明図である。上述の実施例では、ダイクロイック
ミラー92の表側の1面のみに多層薄膜を蒸着させて、
希望の特性を有するダイクロイックミラーが製作されて
いるが、この場合においては、ダイクロイックミラー1
10の表面110aには図13に示すように可視領域、
赤外領域においてほぼ50%均一の透過特性を示す多層
膜が蒸着され、裏面110bには図14に示すように可
視領域でほぼ100%近い透過特性を有し、赤外領域で
は光束を殆ど透過しない特性を有する多層膜を蒸着して
いる。このような構成のダイクロイックミラー110を
用いても、第6の実施例と同様の構成とすることが可能
である。ただし、このような場合には図12に示すよう
に、表面110aで反射する可視光線と裏面110bで
反射する赤外光では光軸の並進ずれが生ずるので、光学
系のアライメントの際には並進量を加味する必要があ
る。
【0042】図15は第7の実施例の構成図であり、第
6の実施例で用いたダイクロイックミラー92の代り
に、図16に示すようにダイクロイックミラー92と逆
の透過特性を有するダイクロイックミラー111を用い
ている。簡単のために、第6の実施例と同一部材は同一
番号を付し説明を省略する。被検眼Eの前方にはダイク
ロイックミラー111が配置され、筐体部91に至って
いる。ダイクロイックミラー111の反射方向にはミラ
ー112、第2の固視標113が順次に配設されてお
り、実空間上の視標系を形成している。ダイクロイック
ミラー111は図16に示すように可視光域でほぼ一様
な透過特性を有し、赤外域では非常に高い透過特性を示
している。
6の実施例で用いたダイクロイックミラー92の代り
に、図16に示すようにダイクロイックミラー92と逆
の透過特性を有するダイクロイックミラー111を用い
ている。簡単のために、第6の実施例と同一部材は同一
番号を付し説明を省略する。被検眼Eの前方にはダイク
ロイックミラー111が配置され、筐体部91に至って
いる。ダイクロイックミラー111の反射方向にはミラ
ー112、第2の固視標113が順次に配設されてお
り、実空間上の視標系を形成している。ダイクロイック
ミラー111は図16に示すように可視光域でほぼ一様
な透過特性を有し、赤外域では非常に高い透過特性を示
している。
【0043】なお、図15には示していないが、第6の
実施例の可動部99のように視線を遮断、開放する手段
を設けて双方の光路を選択したり、双方の光路を同時に
開放することは容易に行えるため、上記の効果は何ら変
わることがない。
実施例の可動部99のように視線を遮断、開放する手段
を設けて双方の光路を選択したり、双方の光路を同時に
開放することは容易に行えるため、上記の効果は何ら変
わることがない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように第1発明に係る眼科
装置は、本体装置内に配置された測定用光源を照準用に
兼用するため、調節ごとに脱着する必要がなくなり、検
者の手間が省略できる。また、紛失や破損の可能性はな
くなり部品点数を少なくすることができ、測定光軸と視
軸が一致し高精度の測定を行うことができる。更に、調
節力の測定が円滑に行われるため被検者に違和感はな
く、測定時間も短縮される。
装置は、本体装置内に配置された測定用光源を照準用に
兼用するため、調節ごとに脱着する必要がなくなり、検
者の手間が省略できる。また、紛失や破損の可能性はな
くなり部品点数を少なくすることができ、測定光軸と視
軸が一致し高精度の測定を行うことができる。更に、調
節力の測定が円滑に行われるため被検者に違和感はな
く、測定時間も短縮される。
【0045】第2発明に係る眼科装置は、自然視状態で
近点を測定するための固視目標を予め測定された遠点位
置に移動させることにより、遠点から近点への連続測定
が可能になると共に、遠点より遠い所での余分な測定を
しなくて済むので、効率的な検査を行うことができる。
近点を測定するための固視目標を予め測定された遠点位
置に移動させることにより、遠点から近点への連続測定
が可能になると共に、遠点より遠い所での余分な測定を
しなくて済むので、効率的な検査を行うことができる。
【0046】第3発明に係る眼科装置は、視線を視標に
導く光路上に、可視光域の透過率特性が波長によらずに
一様なダイクロイックミラーを用いることにより、固視
標のカラーバランスが乱されることがなく、実空間の固
視標と、ダイクロイックミラーを経由して見た固視標を
同時に目視する際においても色再現が良く、心理的違和
感を感じさせることがなく、眼科測定に及ぼす悪影響を
低く抑えることができる。
導く光路上に、可視光域の透過率特性が波長によらずに
一様なダイクロイックミラーを用いることにより、固視
標のカラーバランスが乱されることがなく、実空間の固
視標と、ダイクロイックミラーを経由して見た固視標を
同時に目視する際においても色再現が良く、心理的違和
感を感じさせることがなく、眼科測定に及ぼす悪影響を
低く抑えることができる。
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】測定用絞りの正面図である。
【図3】第2の実施例の構成図である。
【図4】内部視標の正面図である。
【図5】第3の実施例の構成図である。
【図6】内部視標の正面図である。
【図7】第4の実施例の構成図である。
【図8】第5の実施例の平面図である。
【図9】側面図である。
【図10】第6の実施例の構成図である。
【図11】ダイクロイックミラーの分光透過率曲線であ
る。
る。
【図12】他のダイクロイックミラーの断面図である。
【図13】他のダイクロイックミラーの表面の分光透過
率曲線である。
率曲線である。
【図14】他のダイクロイックミラーの裏面の分光透過
率曲線である。
率曲線である。
【図15】第7の実施例の構成図である。
【図16】ダイクロイックミラーの分光透過率曲線であ
る。
る。
【図17】従来例の眼屈折計の構成図である。
【図18】照準器の斜視図である。
12、62 測定用光源 16、65 穴あきミラー 20、22、68、74、78 光分割部材 24 二次元光検出器 28 外部視標 31 調整用スイッチ 32 内部視標 32a 測定用内部視標 32b 照準用内部視標 39 遮光板 41 ターンテーブル 45 照準用光源 53、96、98、113 固視標 59 スリット板 60 フォトエンコーダ 73 受光素子 91 筐体部 108 撮像素子
Claims (10)
- 【請求項1】 光束を眼底に投影し、その反射光を光電
素子で受光して屈折力測定を行う眼科装置において、被
検眼の前方に配置し測定用光束と外部視標による光束と
を分割する光分割部材と、屈折力測定光路上に配置し前
記外部視標の調整時に点灯する光源を設けたことを特徴
とする眼科装置。 - 【請求項2】 前記光源は眼屈折力測定用の光源とし、
可視成分を含む光束を出射するようにした請求項1に記
載の眼科装置。 - 【請求項3】 前記光源は筐体内に設けた被検眼の視度
誘導のための固視目標とした請求項1に記載の眼科装
置。 - 【請求項4】 前記光源は筐体内に設けた目視可能な固
視専用光源とした請求項1に記載の眼科装置。 - 【請求項5】 第1の固視標を有する第1の視標呈示手
段と、前記第1の固視標の位置検出手段及び駆動手段
と、被検眼が結像光学系を介して固視できる第2の視標
呈示手段と、被検眼の眼底に光束を投影し、眼底反射光
を光電素子によって受光して被検眼の眼屈折力を求める
手段を備えた眼科装置において、前記第2の視標呈示手
段から求めた遠点屈折力測定値に基づいて、前記第1の
固視標を所定位置に移動する手段を有することを特徴と
する眼科装置。 - 【請求項6】 被検眼の遠点屈折力測定値が、前記第1
の固視標の移動範囲外の場合前記第1の固視標を所定位
置に移動させ、その位置で被検眼が遠点位置となるよう
に被検眼に装着するレンズの屈折力値を表示するように
した請求項5に記載の眼科装置。 - 【請求項7】 前記第1の固視標は回動又は挿脱が可能
とした請求項5に記載の眼科装置。 - 【請求項8】 赤外波長域においては高い反射率又は透
過率を有し、可視波長域においては波長に略依存しない
所定の反射率又は透過率を有する波長選択性を備えた光
分割部材と、該光分割部材が分割した光路中に配置した
第1の固視目標と、該第1の固視目標を任意の光学的に
位置から被検眼に投影するために部材の一部又は前記第
1の固視目標自体を移動可能とした第1の固視標系と、
被検眼の眼底に赤外波長の光束を投影する投影光学系
と、被検眼の眼底によって反射された反射光を検出する
光検出素子を備えた検出光学系とを有することを特徴と
する眼科装置。 - 【請求項9】 前記光分割部材を透過して実空間中に配
置した第2の固視目標を固視させる第2の固視標系を有
する請求項8に記載の眼科装置。 - 【請求項10】 前記光分割部材は板状のガラスで構成
し、1面は可視波長の光を透過し赤外波長の光を反射す
る特性を有し、他面に可視波長領域の光を所定の割合で
略一様に反射する特性を有する光分割部材である請求項
8に記載の眼科装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4220668A JPH0638929A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 眼科装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4220668A JPH0638929A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 眼科装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0638929A true JPH0638929A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16754585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4220668A Pending JPH0638929A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 眼科装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0638929A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09182722A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-15 | Nidek Co Ltd | 眼科装置 |
JP2004535881A (ja) * | 2001-07-27 | 2004-12-02 | トレイシィ テクノロジーズ、エルエルシー | 人の眼の屈折特性の測定 |
JP2011050769A (ja) * | 2009-01-16 | 2011-03-17 | Carl Zeiss Vision Gmbh | 視覚補助具の個別に必要な加入度を決定するための方法、コンピュータ、コンピュータプログラムおよび装置 |
JP2017500931A (ja) * | 2013-12-17 | 2017-01-12 | エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラル ドプティック) | 自覚屈折力を測定する装置及び方法 |
CN117883034A (zh) * | 2023-12-29 | 2024-04-16 | 深圳盛达同泽科技有限公司 | 固视系统校准方法、装置、终端设备以及存储介质 |
-
1992
- 1992-07-28 JP JP4220668A patent/JPH0638929A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09182722A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-15 | Nidek Co Ltd | 眼科装置 |
JP2004535881A (ja) * | 2001-07-27 | 2004-12-02 | トレイシィ テクノロジーズ、エルエルシー | 人の眼の屈折特性の測定 |
JP2011050769A (ja) * | 2009-01-16 | 2011-03-17 | Carl Zeiss Vision Gmbh | 視覚補助具の個別に必要な加入度を決定するための方法、コンピュータ、コンピュータプログラムおよび装置 |
JP2017500931A (ja) * | 2013-12-17 | 2017-01-12 | エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラル ドプティック) | 自覚屈折力を測定する装置及び方法 |
CN117883034A (zh) * | 2023-12-29 | 2024-04-16 | 深圳盛达同泽科技有限公司 | 固视系统校准方法、装置、终端设备以及存储介质 |
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