JPH0637795Y2 - フライヤ用中網カゴ - Google Patents
フライヤ用中網カゴInfo
- Publication number
- JPH0637795Y2 JPH0637795Y2 JP4483189U JP4483189U JPH0637795Y2 JP H0637795 Y2 JPH0637795 Y2 JP H0637795Y2 JP 4483189 U JP4483189 U JP 4483189U JP 4483189 U JP4483189 U JP 4483189U JP H0637795 Y2 JPH0637795 Y2 JP H0637795Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- net basket
- plate portion
- cooker body
- heating
- Prior art date
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- Frying-Pans Or Fryers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案は、例えば天麩羅、串物等を揚げるフライヤに
使用されるフライヤ用中網カゴに関する。
使用されるフライヤ用中網カゴに関する。
(ロ)従来の技術 従来、天麩羅或いは串物等を揚げ調理する調理器(フラ
イヤ)は、店内厨房に設置される業務用の大型器か、或
いは家庭の揚げ物用鍋が使用されている。いずれの場合
においても、油を充填する調理器の外部(下方)に加熱
源(ガスバーナ或いはヒータ)を配置し、外方から内部
の食用オイルを加熱するものである。例えば、串物を揚
げる場合は、食用オイルが一定の高温になった時点で、
調理者が任意の串物を投入し、ころもの揚げ色等によ
り、鍋より引き上げて食用に供する。
イヤ)は、店内厨房に設置される業務用の大型器か、或
いは家庭の揚げ物用鍋が使用されている。いずれの場合
においても、油を充填する調理器の外部(下方)に加熱
源(ガスバーナ或いはヒータ)を配置し、外方から内部
の食用オイルを加熱するものである。例えば、串物を揚
げる場合は、食用オイルが一定の高温になった時点で、
調理者が任意の串物を投入し、ころもの揚げ色等によ
り、鍋より引き上げて食用に供する。
(ハ)考案が解決しようとする課題 上記、従来の揚げ物用調理器では、調理器(揚げ鍋)の
外部(下方)より内部の食用オイルを加熱する方式であ
る。このため、加熱されるオイルは熱対流により、全オ
イルが空気に触れ短時間のうちに酸化し劣化する。ま
た、天麩羅等の揚げ物は、揚げ作業時に天カス等の汚物
が発生し、食用オイルの劣化(汚濁)を促進する等の不
利がある。
外部(下方)より内部の食用オイルを加熱する方式であ
る。このため、加熱されるオイルは熱対流により、全オ
イルが空気に触れ短時間のうちに酸化し劣化する。ま
た、天麩羅等の揚げ物は、揚げ作業時に天カス等の汚物
が発生し、食用オイルの劣化(汚濁)を促進する等の不
利がある。
そこで、近年、電磁誘導加熱体を内部下方に配備した調
理器体が提案されている。この調理器体によれば、器体
の内部で食用オイルを加熱する方式であり、加熱体の上
部(上層部)を重点的に加熱し、下部(下層部)の温度
は比較的上昇しない熱対流を発生させる。これにより、
加熱体の下部に位置する食用オイルは、殆ど熱対流しな
いため酸化することがない。また、加熱体の上部温度と
下部温度には大きな温度差が生じるため、発生した天カ
ス等の汚物は下方へ沈下した状態が保持され、食用オイ
ル上層部の汚濁を防止し得る。
理器体が提案されている。この調理器体によれば、器体
の内部で食用オイルを加熱する方式であり、加熱体の上
部(上層部)を重点的に加熱し、下部(下層部)の温度
は比較的上昇しない熱対流を発生させる。これにより、
加熱体の下部に位置する食用オイルは、殆ど熱対流しな
いため酸化することがない。また、加熱体の上部温度と
下部温度には大きな温度差が生じるため、発生した天カ
ス等の汚物は下方へ沈下した状態が保持され、食用オイ
ル上層部の汚濁を防止し得る。
ところが、この調理器体では内部に電磁誘導加熱体を配
備するものであるため、所定の深さを必要とする。従っ
て、この調理器体に直接串物或いは天麩羅材料を投入す
ることが困難である。つまり、投入する串もの(天麩羅
具)が加熱体の下方に位置するため、取り出し作業が困
難となる。また、これを解決するために従来公知(市販
されている)のメッシュ状網カゴを、内部に配備するこ
とも考えられる。しかし、この場合はメッシュ状網カゴ
内に発生した天カス等の汚物の逃げ場がなく、網カゴ内
に滞留する。このため、網カゴ内の食用オイルが短時間
のうちに劣化(汚濁)する等の不利がある。
備するものであるため、所定の深さを必要とする。従っ
て、この調理器体に直接串物或いは天麩羅材料を投入す
ることが困難である。つまり、投入する串もの(天麩羅
具)が加熱体の下方に位置するため、取り出し作業が困
難となる。また、これを解決するために従来公知(市販
されている)のメッシュ状網カゴを、内部に配備するこ
とも考えられる。しかし、この場合はメッシュ状網カゴ
内に発生した天カス等の汚物の逃げ場がなく、網カゴ内
に滞留する。このため、網カゴ内の食用オイルが短時間
のうちに劣化(汚濁)する等の不利がある。
この考案は、網カゴ内に発生する天カス等の汚物を有効
に排出し、食用オイル上層部を汚濁することがない便宜
なフライヤ用中網カゴを提供することを目的とする。
に排出し、食用オイル上層部を汚濁することがない便宜
なフライヤ用中網カゴを提供することを目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段及び作用 この目的を達成されるために、この考案のフライヤ用中
網カゴでは、次のような構成としている。
網カゴでは、次のような構成としている。
フライヤ用中網カゴは、内部下方に加熱体を配備し、充
填する食用オイルの主として上層部を加熱する上開口有
底の調理器体に対し、嵌脱可能に嵌合配備される中網カ
ゴであって、この中網カゴは網カゴ本体の開口上周部に
前記調理器体に係止する取付板部と、油切り板を脱着可
能に取付ける傾斜板部とを備えると共に、底部及び下周
部にオイル流通メッシュ部を備え、上周部には加熱オイ
ルの熱対流最上部に対応して、オイル充填指標部を兼用
する汚物排出用窓孔を配備したことを特徴としている。
填する食用オイルの主として上層部を加熱する上開口有
底の調理器体に対し、嵌脱可能に嵌合配備される中網カ
ゴであって、この中網カゴは網カゴ本体の開口上周部に
前記調理器体に係止する取付板部と、油切り板を脱着可
能に取付ける傾斜板部とを備えると共に、底部及び下周
部にオイル流通メッシュ部を備え、上周部には加熱オイ
ルの熱対流最上部に対応して、オイル充填指標部を兼用
する汚物排出用窓孔を配備したことを特徴としている。
このような構成を有するフライヤ用中網カゴは、内部に
配備した加熱体により食用オイルの主として上層部が加
熱される、所謂、中間加熱タイプの調理器体に使用され
る。この中網カゴは、開口上周部に外方向へ突出する取
付板部と傾斜板部とを備えている。つまり、開口上周4
辺の対向する2辺に水平状取付板部、この取付板部に隣
合う辺(直角方向の辺)に傾斜板部を、それぞれ突設し
ている。調理器体に対し、この中網カゴを嵌合した際、
取付板部が調理器体の上周部フランジ(水平板部)に重
合し、取付板部の係止片部がフランジの端部に引っ掛か
り係止して固定される。この状態において、外方向へ上
昇傾斜する傾斜板部(勾配板部)は、上周部フランジ面
より浮上して定位している。この嵌合状態において、中
網カゴの底面は加熱体に対し僅かな距離を開いて位置し
ている。食用オイルは、上周部に開口した汚物排出用窓
孔の下辺を充填指標線として注入する。食用オイルは、
加熱されることで熱膨張するため、熱膨張時点の水位を
考慮して、汚物排出用窓孔が開口してある。従って、食
用オイルが加熱され熱膨張した状態において、オイル表
面(水位)は汚物排出用窓孔のほぼ中央位置に達する。
一方、食用オイルは加熱体により所定温度にまで加熱さ
れる。加熱される食用オイルは、加熱体を底部として上
方、つまり中網カゴの最上部方向から中網カゴの外側へ
流出し、加熱体側の下流方向へと対流循環する。従っ
て、加熱体の上部(中網カゴ側)が集中的に加熱され、
加熱体の下部は比較的加熱されず、加熱体の上・下層に
おいて大きな温度差が生じる。この状態で、中網カゴ内
に任意の串物を投入する。串物の下端が中網カゴの底面
で支承され、串物の串上端部は中網カゴの上方に突出し
ている。中網カゴ内に発生する天カス等の汚物は、熱対
流するオイルの対流循環に従って流動し、汚物排出用窓
孔から外方、つまり調理器体側へ流出し、且つ加熱体下
方の温度の低い下層部に沈下する。これにより、中網カ
ゴ内は常に清浄な食用オイルが保持され、適正な揚げ作
業を実現できる。
配備した加熱体により食用オイルの主として上層部が加
熱される、所謂、中間加熱タイプの調理器体に使用され
る。この中網カゴは、開口上周部に外方向へ突出する取
付板部と傾斜板部とを備えている。つまり、開口上周4
辺の対向する2辺に水平状取付板部、この取付板部に隣
合う辺(直角方向の辺)に傾斜板部を、それぞれ突設し
ている。調理器体に対し、この中網カゴを嵌合した際、
取付板部が調理器体の上周部フランジ(水平板部)に重
合し、取付板部の係止片部がフランジの端部に引っ掛か
り係止して固定される。この状態において、外方向へ上
昇傾斜する傾斜板部(勾配板部)は、上周部フランジ面
より浮上して定位している。この嵌合状態において、中
網カゴの底面は加熱体に対し僅かな距離を開いて位置し
ている。食用オイルは、上周部に開口した汚物排出用窓
孔の下辺を充填指標線として注入する。食用オイルは、
加熱されることで熱膨張するため、熱膨張時点の水位を
考慮して、汚物排出用窓孔が開口してある。従って、食
用オイルが加熱され熱膨張した状態において、オイル表
面(水位)は汚物排出用窓孔のほぼ中央位置に達する。
一方、食用オイルは加熱体により所定温度にまで加熱さ
れる。加熱される食用オイルは、加熱体を底部として上
方、つまり中網カゴの最上部方向から中網カゴの外側へ
流出し、加熱体側の下流方向へと対流循環する。従っ
て、加熱体の上部(中網カゴ側)が集中的に加熱され、
加熱体の下部は比較的加熱されず、加熱体の上・下層に
おいて大きな温度差が生じる。この状態で、中網カゴ内
に任意の串物を投入する。串物の下端が中網カゴの底面
で支承され、串物の串上端部は中網カゴの上方に突出し
ている。中網カゴ内に発生する天カス等の汚物は、熱対
流するオイルの対流循環に従って流動し、汚物排出用窓
孔から外方、つまり調理器体側へ流出し、且つ加熱体下
方の温度の低い下層部に沈下する。これにより、中網カ
ゴ内は常に清浄な食用オイルが保持され、適正な揚げ作
業を実現できる。
(ホ)実施例 第2図は、この考案に係るフライヤ用中網カゴを調理器
体に取付けた状態を示す断面図である。
体に取付けた状態を示す断面図である。
調理器体2は、上開口有底の直方体(筐体)で、開口上
周部に一定高さ(厚み)の水平フランジ部21を周設して
いる。また、器体2の底部には充填オイル(食用オイ
ル)Wの交換、及び天カス等の汚物V除去用のバルブ22
を設けている。この調理器体2は、例えば食堂のテーブ
ル(或いはカウンタ)5に、埋め込み状に配置され、水
平フランジ部21がテーブル5上面に載置する。この調理
器体2の内部下方には、磁気誘導加熱体3を配備してい
る。磁気誘導加熱体3は、第3図で示すように、発熱管
31の内部に電磁鉄心32を配備し、この鉄心32の外周に誘
導加熱コイル33を設け、この加熱コイル33の外周に発熱
体34を周設して構成している。この発熱体34の上周部
は、上記発熱管31の内周面に接面させ、且つ下周部は断
熱部35を介して発熱管31の下周部に対応させている。ま
た、上記鉄心(三相の各鉄心)32は、継鉄(図示せず)
により継がれ、この継鉄が調理器体2の外部へ引き出し
てある。この加熱体3に、電源を供給することで加熱コ
イル33が励磁し、発生した磁束が発熱体34を通り、電磁
誘導作用で発熱体34に短絡電流が誘起され、発熱体34に
直接発熱が生じる。また、この加熱体(発熱管31)3の
適所には、油温を検出し且つ電流量を制御するための油
温制御センサ(図示せず)が付設してある。
周部に一定高さ(厚み)の水平フランジ部21を周設して
いる。また、器体2の底部には充填オイル(食用オイ
ル)Wの交換、及び天カス等の汚物V除去用のバルブ22
を設けている。この調理器体2は、例えば食堂のテーブ
ル(或いはカウンタ)5に、埋め込み状に配置され、水
平フランジ部21がテーブル5上面に載置する。この調理
器体2の内部下方には、磁気誘導加熱体3を配備してい
る。磁気誘導加熱体3は、第3図で示すように、発熱管
31の内部に電磁鉄心32を配備し、この鉄心32の外周に誘
導加熱コイル33を設け、この加熱コイル33の外周に発熱
体34を周設して構成している。この発熱体34の上周部
は、上記発熱管31の内周面に接面させ、且つ下周部は断
熱部35を介して発熱管31の下周部に対応させている。ま
た、上記鉄心(三相の各鉄心)32は、継鉄(図示せず)
により継がれ、この継鉄が調理器体2の外部へ引き出し
てある。この加熱体3に、電源を供給することで加熱コ
イル33が励磁し、発生した磁束が発熱体34を通り、電磁
誘導作用で発熱体34に短絡電流が誘起され、発熱体34に
直接発熱が生じる。また、この加熱体(発熱管31)3の
適所には、油温を検出し且つ電流量を制御するための油
温制御センサ(図示せず)が付設してある。
第1図は、この考案の特徴であるフライヤ用中網カゴの
具体的な一実施例を示す斜視図である。
具体的な一実施例を示す斜視図である。
この中網カゴは、上記調理器体2内に嵌脱可能に嵌合さ
れるもので、嵌合状態において底面が上記加熱体3に対
し僅かな間隔を存して定位する程度の深さに設定してあ
る。この中網カゴは、上開口有底の網カゴ本体1の開口
上周4辺に、それぞれ対向する取付板部11、11及び傾斜
板部12、12を突設して構成している。取付板部11は、矩
形水平板で突出端部に下方(垂直)へ折り曲げた係止部
11aを設け、この係止部11aが、上記調理器体2の水平フ
ランジ部21端に係止するように設定してある。また、傾
斜板部12は外方向へ上昇傾斜する勾配板で、基端側から
先端(突出側)にかけて幅が拡大するテーパ状に形成し
てある。この傾斜板部12の面内には、網カゴ本体1内方
向への溝部12aが複数凹設してある。
れるもので、嵌合状態において底面が上記加熱体3に対
し僅かな間隔を存して定位する程度の深さに設定してあ
る。この中網カゴは、上開口有底の網カゴ本体1の開口
上周4辺に、それぞれ対向する取付板部11、11及び傾斜
板部12、12を突設して構成している。取付板部11は、矩
形水平板で突出端部に下方(垂直)へ折り曲げた係止部
11aを設け、この係止部11aが、上記調理器体2の水平フ
ランジ部21端に係止するように設定してある。また、傾
斜板部12は外方向へ上昇傾斜する勾配板で、基端側から
先端(突出側)にかけて幅が拡大するテーパ状に形成し
てある。この傾斜板部12の面内には、網カゴ本体1内方
向への溝部12aが複数凹設してある。
この傾斜板部12に、油切り板4が脱着可能に載置され
る。油切り板4は、傾斜板部12に対応した形状に形成さ
れ、面内に油切り用メッシュ部41を設け、先端側及び基
端側にそれぞれ直角に下方へ折れ曲がる係止片部42、43
を突設している。傾斜板部12の上面に、油切り板4を重
合させた状態において、基端側の係止片部42が網カゴ本
体1の対向壁間(両取付板部11の基端部間)に位置する
ことで、前後方向(取付板部11方向)の移動が固定され
る。また、先端側の係止片部43が傾斜板部12の先端端部
に引っ掛かり係止することで、左右方向(傾斜板部12方
向)の移動が固定される。
る。油切り板4は、傾斜板部12に対応した形状に形成さ
れ、面内に油切り用メッシュ部41を設け、先端側及び基
端側にそれぞれ直角に下方へ折れ曲がる係止片部42、43
を突設している。傾斜板部12の上面に、油切り板4を重
合させた状態において、基端側の係止片部42が網カゴ本
体1の対向壁間(両取付板部11の基端部間)に位置する
ことで、前後方向(取付板部11方向)の移動が固定され
る。また、先端側の係止片部43が傾斜板部12の先端端部
に引っ掛かり係止することで、左右方向(傾斜板部12方
向)の移動が固定される。
更に、上記中網カゴ本体1の底面及び下周面には、オイ
ル流通メッシュ部13が設けてあり、上周部にはオイル充
填指標部兼用の汚物排出用窓孔14が設けてある。網カゴ
本体1の周面に、複数設けられる汚物排出用窓孔14は、
上記オイル流通メッシュ部13を構成する各メッシュ孔の
約2倍強の大形孔に形成されている。そして、この汚物
排出用窓孔14は前記加熱体3により加熱された食用オイ
ルWの対流循環における最上部に対応して形成されてい
る(第3図参照)。また、この汚物排出用窓孔14の下辺
部分が、食用オイル充填指標線14aを兼用している。
ル流通メッシュ部13が設けてあり、上周部にはオイル充
填指標部兼用の汚物排出用窓孔14が設けてある。網カゴ
本体1の周面に、複数設けられる汚物排出用窓孔14は、
上記オイル流通メッシュ部13を構成する各メッシュ孔の
約2倍強の大形孔に形成されている。そして、この汚物
排出用窓孔14は前記加熱体3により加熱された食用オイ
ルWの対流循環における最上部に対応して形成されてい
る(第3図参照)。また、この汚物排出用窓孔14の下辺
部分が、食用オイル充填指標線14aを兼用している。
このような構成を有するフライヤ用中網カゴでは、調理
器体2に網カゴ本体1を嵌入する時、取付板部11が上周
フランジ(水平板部)21に重合し、且つ係止片部11aが
フランジ21端に引っ掛かり係止して固定される。この状
態において、外方向へ上昇傾斜する傾斜板部12及び傾斜
板部12上の油切り板4は、上周フランジ面21より浮上し
て定位している。この嵌合状態において、網カゴ本体1
の底面は加熱体3に対し僅かな距離を開いて位置してい
る。食用オイルWは、汚物排出用窓孔14の下辺の指標部
14aを充填指標線として注入する(第2図参照)。食用
オイルWは、加熱されることで熱膨張し、オイル面W1が
汚物排出用窓孔14のほぼ中央位置に達する(第3図参
照)。この充填指標線14aにより、充填オイルWが熱膨
張により調理器体2から溢出することを防止する。加熱
体3により所定温度まで加熱されたオイルWは、加熱体
3の上方を充填的に加熱する。つまり、オイルWは第3
図の矢印(A及びB)で示すように、加熱体3周辺部か
ら上方の網カゴ本体1側へ上昇し、最上部の汚物排出用
窓孔14を頂点として、網カゴ本体1の外側へ流出し、下
方の加熱体3方向へと対流循環している。従って、調理
器体2下層部の低温オイルWは、殆ど対流せず酸化しな
い。
器体2に網カゴ本体1を嵌入する時、取付板部11が上周
フランジ(水平板部)21に重合し、且つ係止片部11aが
フランジ21端に引っ掛かり係止して固定される。この状
態において、外方向へ上昇傾斜する傾斜板部12及び傾斜
板部12上の油切り板4は、上周フランジ面21より浮上し
て定位している。この嵌合状態において、網カゴ本体1
の底面は加熱体3に対し僅かな距離を開いて位置してい
る。食用オイルWは、汚物排出用窓孔14の下辺の指標部
14aを充填指標線として注入する(第2図参照)。食用
オイルWは、加熱されることで熱膨張し、オイル面W1が
汚物排出用窓孔14のほぼ中央位置に達する(第3図参
照)。この充填指標線14aにより、充填オイルWが熱膨
張により調理器体2から溢出することを防止する。加熱
体3により所定温度まで加熱されたオイルWは、加熱体
3の上方を充填的に加熱する。つまり、オイルWは第3
図の矢印(A及びB)で示すように、加熱体3周辺部か
ら上方の網カゴ本体1側へ上昇し、最上部の汚物排出用
窓孔14を頂点として、網カゴ本体1の外側へ流出し、下
方の加熱体3方向へと対流循環している。従って、調理
器体2下層部の低温オイルWは、殆ど対流せず酸化しな
い。
この状態において、網カゴ本体1内に任意の串物を投入
する。串物の下端は、網カゴ本体1の底面で支承され、
串物の串上端部は網カゴ本体1の上方に突出する。つま
り、調理器体1の深さの大きさに拘らず、串物は最も揚
げ作業に適正な温度のオイル領域(網カゴ本体1)内に
定位させ得、串先端はオイルに触れることがなく、使用
勝ってが良い。網カゴ本体1内に発生する天カス等の汚
物Vは、熱対流するオイルWの対流循環に従って移動
し、汚物排出用窓孔14から外方、つまり調理器体2側へ
流出し、且つ加熱体3の下方の温度の低い下層部に沈下
する。これにより、網カゴ本体1内は常に清浄な食用オ
イルWが保持されることとなり使用寿命が長い。また、
網カゴ本体1より取り出した串物は、一端傾斜板部12上
面に載置する油切り板4上に載せることで、串物に付着
する油(オイル)が、メッシュ部41を介して溝部12aを
伝い、再び調理器体2内に流入する。これにより、揚げ
串物の余分な「ベタつき」がなく風味の良い揚げ食品を
供し得る。
する。串物の下端は、網カゴ本体1の底面で支承され、
串物の串上端部は網カゴ本体1の上方に突出する。つま
り、調理器体1の深さの大きさに拘らず、串物は最も揚
げ作業に適正な温度のオイル領域(網カゴ本体1)内に
定位させ得、串先端はオイルに触れることがなく、使用
勝ってが良い。網カゴ本体1内に発生する天カス等の汚
物Vは、熱対流するオイルWの対流循環に従って移動
し、汚物排出用窓孔14から外方、つまり調理器体2側へ
流出し、且つ加熱体3の下方の温度の低い下層部に沈下
する。これにより、網カゴ本体1内は常に清浄な食用オ
イルWが保持されることとなり使用寿命が長い。また、
網カゴ本体1より取り出した串物は、一端傾斜板部12上
面に載置する油切り板4上に載せることで、串物に付着
する油(オイル)が、メッシュ部41を介して溝部12aを
伝い、再び調理器体2内に流入する。これにより、揚げ
串物の余分な「ベタつき」がなく風味の良い揚げ食品を
供し得る。
(ヘ)考案の効果 この考案では、以上のように、網カゴ本体の上開口周辺
部に取付板部と傾斜板部とを突設し、網カゴ本体の底部
及び下周部にオイル流通メッシュ部を設けると共に、上
周部にオイル充填指標部を兼用する汚物排出用窓孔を設
けることとしたから、内部の加熱体で中間加熱する調理
器体に使用する時、オイルの対流循環により流動する天
カス等の汚物をカゴ本体外部へ排出することが出来、網
カゴ本体内を常に清浄状態に保持し得る。また、汚物排
出用窓孔下辺がオイル充填指標部を兼用するから、オイ
ル充填量が適切となり加熱により熱膨張したオイルが調
理器体から溢出する等の危険がない。更に、内部に加熱
体を備える調理器体の場合、深さが大きく串物等を直接
投入し得なかったが、この網カゴ本体により投入が可能
になり、使用勝ってが良い等、考案目的を達成した優れ
た効果を有する。
部に取付板部と傾斜板部とを突設し、網カゴ本体の底部
及び下周部にオイル流通メッシュ部を設けると共に、上
周部にオイル充填指標部を兼用する汚物排出用窓孔を設
けることとしたから、内部の加熱体で中間加熱する調理
器体に使用する時、オイルの対流循環により流動する天
カス等の汚物をカゴ本体外部へ排出することが出来、網
カゴ本体内を常に清浄状態に保持し得る。また、汚物排
出用窓孔下辺がオイル充填指標部を兼用するから、オイ
ル充填量が適切となり加熱により熱膨張したオイルが調
理器体から溢出する等の危険がない。更に、内部に加熱
体を備える調理器体の場合、深さが大きく串物等を直接
投入し得なかったが、この網カゴ本体により投入が可能
になり、使用勝ってが良い等、考案目的を達成した優れ
た効果を有する。
第1図は、実施例フライヤ用中網カゴを示す斜視図、第
2図は、中網カゴを調理器体に嵌合した状態を示す断面
図、第3図は、中網カゴを調理器体に嵌合した状態にお
けるオイルの対流循環を示す断面図である。 1:網カゴ本体、2:調理器体、 3:加熱体、11:取付板部、 12:傾斜板部、13:オイル流通メッシュ部、 14:汚物排出用窓孔、 14a:オイル充填指標部。
2図は、中網カゴを調理器体に嵌合した状態を示す断面
図、第3図は、中網カゴを調理器体に嵌合した状態にお
けるオイルの対流循環を示す断面図である。 1:網カゴ本体、2:調理器体、 3:加熱体、11:取付板部、 12:傾斜板部、13:オイル流通メッシュ部、 14:汚物排出用窓孔、 14a:オイル充填指標部。
Claims (1)
- 【請求項1】内部下方に加熱体を配備し、充填する食用
オイルの主として上層部を加熱する上開口有底の調理器
体に対し、嵌脱可能に嵌合配備される中網カゴであっ
て、この中網カゴは網カゴ本体の開口上周部に前記調理
器体に係止する取付板部と、油切り板を脱着可能に取付
ける傾斜板部とを備えると共に、底部及び下周部にオイ
ル流通メッシュ部を備え、上周部には加熱オイルの熱対
流最上部に対応してオイル充填指標部を兼用する汚物排
出用窓孔を配備したことを特徴とするフライヤ用中網カ
ゴ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4483189U JPH0637795Y2 (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | フライヤ用中網カゴ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4483189U JPH0637795Y2 (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | フライヤ用中網カゴ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02134943U JPH02134943U (ja) | 1990-11-08 |
JPH0637795Y2 true JPH0637795Y2 (ja) | 1994-10-05 |
Family
ID=31558477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4483189U Expired - Lifetime JPH0637795Y2 (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | フライヤ用中網カゴ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637795Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-04-17 JP JP4483189U patent/JPH0637795Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02134943U (ja) | 1990-11-08 |
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