JPH0637542U - 内燃機関用ピストン - Google Patents
内燃機関用ピストンInfo
- Publication number
- JPH0637542U JPH0637542U JP7230592U JP7230592U JPH0637542U JP H0637542 U JPH0637542 U JP H0637542U JP 7230592 U JP7230592 U JP 7230592U JP 7230592 U JP7230592 U JP 7230592U JP H0637542 U JPH0637542 U JP H0637542U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- combustion engine
- internal combustion
- top land
- thrust side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は，シリンダ内のピストンの反スラス
ト側において，カーボンや燃料などの侵入を防止し得る
ようにすることを目的とする。 【構成】 平面視で略円形状に形成されたトップランド
部１の中心１ａがスカート部３の軸芯３ｂに対して反ス
ラスト側へ偏心させられている。これにより，シリンダ
内における上記ピストンの反スラスト側に係る間隙部分
が狭められ，この部分からのカーボンや燃料等の侵入が
防止される。
ト側において，カーボンや燃料などの侵入を防止し得る
ようにすることを目的とする。 【構成】 平面視で略円形状に形成されたトップランド
部１の中心１ａがスカート部３の軸芯３ｂに対して反ス
ラスト側へ偏心させられている。これにより，シリンダ
内における上記ピストンの反スラスト側に係る間隙部分
が狭められ，この部分からのカーボンや燃料等の侵入が
防止される。
Description
【０００１】
本考案は，内燃機関用ピストン（以下ピストン）の構造に関するものである。
【０００２】
一般に，この種のピストンは，略円盤状でその頂部にトップランド部を有する クラウン部と略円筒状のスカート部とを具備しており，上記トップランド部から 下方のスカート部に向かうに従ってその外形寸法が順次拡大された釣鐘形状を呈 している。同時に，該ピストン全体は，上記スカート部のピストンピン孔と直交 する軸芯に対して回転対称でもある。 このようなピストンとしては，例えば実開平２−９４３４６号公報に開示のも のが知られている。
【０００３】
ところが，上記公報に代表されるような従来の一般的なピストンでは，上述の 如く，ピストン全体がその軸芯に対して回転対称であることから，ピストンのス ラスト側，反スラスト側に係るシリンダ内面までの距離が等しく，該ピストンが 力学的，熱的などの種々の負荷を受けつつシリンダ内を運動する際には，該ピス トンの反スラスト側において間隙を生じやすく，従って，この部分よりカーボン や燃料などの侵入を許容し，好ましい状況とは言えない。 そこで，本考案は，上記事情に鑑みて創案されたものであり，ピストンの反ス ラスト側においてカーボン等の侵入を防止し，効率的に作動し得るピストンの提 供を目的とするものである。
【０００４】
上記目的を達成する為に，本考案が採用する主たる手段は，その要旨とすると ころが，略円盤状でその頂部にトップランド部を有するクラウン部と略円筒状の スカート部とを備えてなる内燃機関用ピストンにおいて，平面視で略円形状に形 成された上記トップランド部の中心を，上記スカート部の軸心に対して反スラス ト方向へ偏心させた点に係る内燃機関用ピストンである。
【０００５】
上記ピストンでは，平面視で略円形状に形成されたトップランド部の中心がス カート部の軸芯に対して反スラスト方向へ偏心させられているので，当該ピスト ンの反スラスト側においてカーボン等の侵入は効果的に防止される。
【０００６】
以下添付図面を参照して，本考案を具体化した実施例につき説明し，本考案の 理解に供する。尚，以下の実施例は，本考案を具体化した一例であって，本考案 の技術的範囲を限定する性格のものではない。 ここに，図１は本考案の一実施例に係るピストンの構造を示すものであって， （Ａ）は側面図，（Ｂ）は（Ａ）における要部拡大図である。 この実施例に係るピストンは，図１（Ａ），（Ｂ）に示す如く，略円盤状でそ の頂部にトップランド部１を有するクラウン部２とその下方に一体的に繋がる略 円筒状のスカート部３とを具備している。上記クラウン部２は，その周面に上方 からトップリング溝２ａ，セカンドリング溝２ｂ，オイルリング溝２ｃが無端状 に刻設されている。 上記トップランド部１は，平面視で略円形状に形成されており，該トップラン ド部１の中心１ａが，上記スカート部３に刻設されたピストンピン孔３ａと直交 する該スカート部３の軸芯３ｂに対して反スラスト方向へ偏心させられている。 即ち，スカート部３の上端における軸芯３ｂからスラスト側端部までの距離ｃ と上記軸芯３ｂから反スラスト側端部までの距離ｃとが等しく，上記トップラン ド部１における上記軸芯３ｂからスラスト側端部までの距離ａよりも上記軸芯３ ｂから反スラスト側端部までの距離ｂの方が大きく設定されている。この場合の 偏心量を同図中に符号ｄで示す。尚，具体例として，上記スカート部３の直径Ｃ と上記トップランド部１の直径Ｄとの寸法差（Ｃ−Ｄ）の値が０．６mmの場合， 上述の偏心量ｄは０．２〜０．３mmに設定するのが好適である。 本実施例に係るピストンは上記したように構成されている為，シリンダ（不図 示）内における上記ピストンの反スラスト側に係る間隙が狭められ，上記ピスト ンが力学的，熱的などの種々の負荷を受けつつ上記シリンダ内を運動する際に， 従来のピストンの場合のようにこの部分からカーボンや燃料などが侵入するとい う不都合を回避することができる。 その結果，燃焼効率や燃料消費率の向上を図ることができる。
【０００７】
本考案は，上記したように，略円盤状でその頂部にトップランド部を有するク ラウン部と略円筒状のスカート部とを備えてなる内燃機関用ピストンにおいて， 平面視で略円形状に形成された上記トップランド部の中心を，上記スカート部の 軸心に対して反スラスト方向へ偏心させたことを特徴とする内燃機関用ピストン であるから，反スラスト側において，従来のピストンの場合のようなカーボン等 の侵入を生じるという不都合を回避することができる。その結果，上記ピストン は効率的に作動し，燃焼効率並びに燃料消費率などの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本考案の一実施例に係るピストンの構造を示
すものであって，（Ａ）は側面図，（Ｂ）は（Ａ）にお
ける要部拡大図。
すものであって，（Ａ）は側面図，（Ｂ）は（Ａ）にお
ける要部拡大図。
１…トップランド部 １ａ…中心 ２…クラウン部 ３…スカート
部 ３ｂ…軸芯
部 ３ｂ…軸芯
Claims (1)
- 【請求項１】 略円盤状でその頂部にトップランド部を
有するクラウン部と略円筒状のスカート部とを備えてな
る内燃機関用ピストンにおいて，平面視で略円形状に形
成された上記トップランド部の中心を，上記スカート部
の軸心に対して反スラスト方向へ偏心させたことを特徴
とする内燃機関用ピストン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7230592U JPH0637542U (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 内燃機関用ピストン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7230592U JPH0637542U (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 内燃機関用ピストン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0637542U true JPH0637542U (ja) | 1994-05-20 |
Family
ID=13485426
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7230592U Pending JPH0637542U (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 内燃機関用ピストン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0637542U (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008047453A1 (en) * | 2006-10-20 | 2008-04-24 | Bando Kiko Co., Ltd. | Reciprocating engine |
| JP2011064187A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Bando Kiko Co Ltd | 往復動エンジン |
| JP2017203386A (ja) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | トヨタ自動車株式会社 | ピストン |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP7230592U patent/JPH0637542U/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008047453A1 (en) * | 2006-10-20 | 2008-04-24 | Bando Kiko Co., Ltd. | Reciprocating engine |
| JP2011064187A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Bando Kiko Co Ltd | 往復動エンジン |
| JP2017203386A (ja) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | トヨタ自動車株式会社 | ピストン |
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