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JPH0636726Y2 - 靴底の衝撃吸収構造 - Google Patents

靴底の衝撃吸収構造

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Publication number
JPH0636726Y2
JPH0636726Y2 JP1990067201U JP6720190U JPH0636726Y2 JP H0636726 Y2 JPH0636726 Y2 JP H0636726Y2 JP 1990067201 U JP1990067201 U JP 1990067201U JP 6720190 U JP6720190 U JP 6720190U JP H0636726 Y2 JPH0636726 Y2 JP H0636726Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sole
shoe sole
midsole
shoe
material layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990067201U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0425502U (ja
Inventor
茂男 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
Priority to JP1990067201U priority Critical patent/JPH0636726Y2/ja
Publication of JPH0425502U publication Critical patent/JPH0425502U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0636726Y2 publication Critical patent/JPH0636726Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、靴底に良好な衝撃吸収性および反発性を付与
する、例えばスポーツシューズ、カジュアルシューズお
よびビジネスシューズなどの靴底構造に関する。
〔従来の技術〕 今日、靴の機能性の向上のために、靴の履き心地などの
改善、例えば歩行、走行サイクルに適した靴底の衝撃吸
収性および反発性(復元性)の改善が頻繁に行われてい
るが、これを実現させるための靴底構造として、例えば
異種あるいは同種の素材であって、弾性率、硬度などの
物性の異なるものを衝撃吸収材および反発材として使用
し、これらを2層、3層に重ね合わせた、いわゆる多層
靴底構造などがある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような衝撃吸収材および反発材を2
層、3層に重ね合わせた従来の多層靴底構造にあって
は、靴底を構成する衝撃吸収材層により、歩行あるいは
走行中、靴底が地面に接地する瞬間に生じる上向きの衝
撃力を有効に吸収することができる反面、この衝撃吸収
材層が、靴底が地面から離れる際に要求される反発材の
反発力を吸収してしまい、そのため靴底の復元スピード
が半減して靴の蹴り上げがスムーズにできなくなり、疲
労感の減少および履きやすさの向上という要請を充分に
満足させるものではなかった。
本考案は、以上のような従来の技術を背景になされたも
ので、靴底の衝撃吸収性のみならず反発性(復元性)を
も良好にして、靴の蹴り上げがスムーズにでき、疲労感
の減少および履きやすさの向上を可能にした靴底の衝撃
吸収構造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、胛被の下部に少なくともアウトソールおよび
ミッドソールからなる反発材層を形成する靴底を備えて
いる靴の靴底構造であって、反発材層を形成する靴底の
踵部内に、少なくともミッドソールの総厚にわたり複数
の柱状の充填体が長手方向をほぼ垂直にして充填され、
かつミッドソールの硬度および弾性率をそれぞれ100と
した場合、該充填体の硬度を30〜80、弾性率を5〜20と
なしたことを特徴とする靴底の衝撃吸収構造を提供する
ものである。
〔作用〕
本考案の靴底の衝撃吸収構造は、反発材層を形成する靴
底の踵部内に、硬度および弾性率が反発材層より低い柱
状の充填体が、該充填体の長手方向がほぼ垂直になるよ
うに複数本充填されているものである。
そのため、胛被の下部に本考案の靴底の衝撃吸収構造を
備えている靴で歩行あるいは走行する場合、靴底が地面
に接地する瞬間、一般に最も衝撃力が大きいとされる靴
の踵部に生じる上向きの力の大部分は、反発材層を形成
する靴底の踵部内に充填された充填体によって有効に吸
収される。
一方、靴底が地面から離れる場合、本考案の靴底構造
は、従来の多層靴底のように衝撃吸収材と反発材が2
層、3層に重合された靴底構造ではなく、反発材層が全
層にわたって靴底を形成しているため、この反発材層が
接地による衝撃を吸収して弾性変形した充填体の反発力
を補うように作用し、靴底の復元スピードの低下を防止
することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面を参照して具体的に説明
するが、本考案はこの実施例に限定されるものではな
い。
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示したものであ
り、本実施例の靴底の衝撃吸収構造は、胛被10の下部に
靴底20を備えている靴の靴底構造であって、反発材層を
形成する靴底20の踵部20a内に、硬度および弾性率が反
発材層より低い柱状の充填体30が少なくともミッドソー
ルの総厚にわたり長手方向をほぼ垂直にして、すなわち
該充填体30のミッドソールの接足面側および接地面側に
各端面を臨ませる形で複数本充填されているものであ
る。
なお、図において、23はボール中底、24はカップインソ
ールである。
胛被10は、靴の上部を構成する表皮部材で、その材料は
一般に使用されている織布、不織布もしくは編布などの
布帛、または天然皮革もしくは合成皮革などの胛被材料
が使用できる。
靴底20は、第1図に示すようにアウトソール21およびミ
ッドソール22から構成され、後述する充填体30の反発力
を補うための反発材層を形成するものである。
アウトソール21は、靴底20の下部層を構成する部分靴底
で、その素材としては、例えば硬質の発泡ポリウレタ
ン、天然ゴム、SBR、BRなどの硬質靴底材料が挙げられ
る。
また、本実施例では、アウトソール21の踵部20aに空隙
部25を形成するとともに踵部後方を傾斜させて接地時の
衝撃吸収性をより向上させた構造を採用しているが、必
ずしもこれらの構造を採用する必要はない。
なお、この空隙部25を形成することにより靴底20の踵部
20aにミッドソール22および充填体30の底部が露出する
ことになるが、この露出部26に、例えば着色した充填体
30が見えるように透明のシートなどで形成される窓部材
27を設けることにより靴底に意匠性を付与することがで
きる。
ミッドソール22は、アウトソール21の上面に貼着される
比較的厚みのある部分靴底で、その素材としては、通
常、アウトソール21の材料より、若干、軟質性および軽
量性を有する発泡ポリウレタン、EVAスポンジ、ラバー
スポンジなどの軟質靴底材料が使用される。
また、ミッドソール22の踵部20aには、充填体30が充填
される複数の充填孔40が垂直方向に貫通状態で穿設され
ている。
なお、本実施例では、充填孔40の形状を円柱状としてい
るが、必ずしもこれに限定する必要はなく、例えば四角
柱、六角柱などの多角柱形状とすることも可能である。
また、本実施例では、充填孔40を垂直方向に貫通状態で
穿設しているが、必ずしも貫通状態にする必要はなく、
所望の衝撃吸収性および反発性が得られる範囲において
適宜選択しうるものである。
さらに、本実施例では孔径約7mmの充填孔40を13ヶ所、
ピッチ約10mmで穿設しているが、これらの設計パラメー
タは充填体30の形状、材質などにより変更されるもので
あり、従って本実施例に限定されるものではなく、所望
の衝撃吸収性および反発性が得られる範囲において適宜
決定すればよい。
さらにまた、本実施例では、靴底20を手貼りにより胛被
10の底面に貼着しているが、必ずしもこれに限定する必
要はなく、例えば加熱・加圧して成形されるプレス成形
靴底あるいは射出成形により成形される射出成形靴底な
どのような他の方法により製造される靴底であってもよ
い。
充填体30は、充填孔40に充填され、接地時の衝撃力を吸
収するためのものであり、その硬度および弾性率が靴底
20(反発材層)より低いものを使用している。
充填体30の形状は、充填孔40に対応する範囲で適宜選択
できるものであり、また前述したように種々の色彩に着
色された充填体30を使用することにより、靴底20底面に
意匠性を付与することもできる。
また、充填材30の素材としては、例えばラバースポン
ジ、天然ゴムなど、または気体(空気など)、液体もし
くはゲル状のものをポリ塩化ビニル、ポリプロピレンな
どで形成された図示しない被封入体に封入密閉して所望
の形状の充填体30となしたものなどを採用することがで
きる。
さらに、本実施例では、ミッドソール22の硬度および弾
性率をそれぞれ100とした場合、充填体30の硬度が30〜8
0程度および弾性率が5〜20程度のものを使用している
が、これらの数値は充填体30の外径、形状、数、長さな
どにより変更されるものであり、所望の衝撃吸収性およ
び反発性が得られる範囲内で適宜調整して決定されるも
のである。
さらにまた、本実施例では、第1図および第3図に示す
ようにボール中底23の踵部20aに空隙部23aを形成し、こ
の空隙部23aにスポンジ、天然ゴムなどからなる衝撃吸
収材28を、ミッドソール22および充填体30の上面に当接
するように設けて接地時の衝撃吸収性をさらに向上させ
るような構造を採用しているが、必ずしもこれに限定す
る必要はなく、例えば第4図および第5図(a)〜
(e)に示すようにボール中底23の踵部20aに種々の切
り込み部23bを設けた構造を採用することにより同様の
効果を得ることも可能である。
なお、これらの構造は、必ずしも必要なものではない。
また、本実施例では、前述した衝撃吸収材28の硬度およ
び弾性率は、充填体30と同様、反発材層を形成する靴底
20より低いものを採用している。
次に、作用を説明する。
胛被10の下部に本実施例の靴底20の衝撃吸収構造を備え
ている靴で歩行あるいは走行する場合、靴底20が地面に
接地する瞬間、一般に最も衝撃力が大きいとされる靴底
20の踵部20aに生じる上向きの力は、反発材層を形成す
る靴底20の踵部20a内に充填された充填体30、30・・
・、アウトソール21の踵部20aに形成された空隙部25お
よびボール中底23の踵部20aに形成された空隙部23aに設
けられた衝撃吸収材28などによって有効に吸収される。
すなわち、ミッドソールの総厚に相当する柱状形状であ
る充填体30、30・・・・・は、衝撃負荷が垂直方向に加
わることにより、その変形方向が柱状の側面に及び長手
方向が短縮することに伴い、柱状側面が肥大膨出し、い
わばビア樽状の形状に瞬時に変形する。これにより、ミ
ッドソール22の間接的な圧迫変形をきたすことになり、
衝撃が吸収される。
一方、靴底20が地面から離れる場合、本実施例の靴底構
造は、従来の多層靴底のように衝撃吸収材と反発材が2
層、3層に重合された靴底構造ではなく、アウトソール
21およびミッドソール22から構成される反発材層が全層
にわたって靴底20を形成しているため、この反発材層
が、接地による衝撃を吸収して弾性変形した充填体30の
反発力を補うように作用し、靴底20の復元スピードの低
下を防止することができ、従って靴の蹴り上げが楽にな
って、疲労感の減少および履きやすさの向上を図ること
が可能となる。
すなわち、従来の充填材においては、衝撃負荷変形は、
瞬時においてはその変形を維持し、穏やかではあるが復
元する方向にある。しかしながら、本考案においては、
圧迫変形したミッドソール22の反発弾性率が大であるこ
とにより、前記膨出した充填体30、30・・・・・の側面
に反発力を及ぼし、瞬時に現状に復することになる。こ
のように、充填体30、30・・・・・を垂直に柱状にミッ
ドソール22の総厚にわたり設けることにより、接地衝撃
吸収→反発を極めて瞬時のうちに行うことができる。
以上、本考案の実施例を説明したが、具体的な構成およ
び作用は、この実施例に限られるものではなく、本考案
の要旨を変更しない範囲での設計変更などがあっても本
考案に含まれる。
例えば、実施例では、手貼りにより製造されるスポーツ
シューズを例にとったが、他のどのような方法で製造さ
れたどのような種類の靴であってもよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、靴底の衝撃吸収性のみならず反発性
(復元性)をも良好にしたので、靴の蹴り上げが楽にな
り、疲労感の減少および履きやすさの向上が可能な靴底
の衝撃吸収構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、本考案の実施例の靴底の衝撃吸収構
造を示す図であり、第1図は靴底踵部の要部断面図、第
2図は第1図のII矢視図(底面図)、第3図は第1図の
III-III断面図、第4図および第5図は他の実施例にお
けるボール中底の切り込み形状を示す図である。 10;胛被 20;靴底 20a;踵部 30;充填体 40;充填孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】胛被の下部に少なくともアウトソールおよ
    びミッドソールからなる反発材層を形成する靴底を備え
    ている靴の靴底構造であって、反発材層を形成する靴底
    の踵部内に、少なくともミッドソールの総厚にわたり複
    数の柱状の充填体が長手方向をほぼ垂直にして充填さ
    れ、かつミッドソールの硬度および弾性率をそれぞれ10
    0とした場合、該充填体の硬度を30〜80、弾性率を5〜2
    0となしたことを特徴とする靴底の衝撃吸収構造。
JP1990067201U 1990-06-27 1990-06-27 靴底の衝撃吸収構造 Expired - Lifetime JPH0636726Y2 (ja)

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JP1990067201U JPH0636726Y2 (ja) 1990-06-27 1990-06-27 靴底の衝撃吸収構造

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JPH0425502U JPH0425502U (ja) 1992-02-28
JPH0636726Y2 true JPH0636726Y2 (ja) 1994-09-28

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JPH0425502U (ja) 1992-02-28

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