JPH06350332A - 小型送受スタックアンテナ - Google Patents
小型送受スタックアンテナInfo
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- JPH06350332A JPH06350332A JP5131994A JP13199493A JPH06350332A JP H06350332 A JPH06350332 A JP H06350332A JP 5131994 A JP5131994 A JP 5131994A JP 13199493 A JP13199493 A JP 13199493A JP H06350332 A JPH06350332 A JP H06350332A
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- Waveguide Aerials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 同時交信のために個別の周波数を用いる車載
用などの小型送受アンテナを低姿勢に近接配置しても相
互間に十分なアイソレーションが得られるようにするた
めに、 【構成】 円板状アンテナを同軸にスタックし、上側ア
ンテナに強誘電体材料を装荷して半径を相対的に縮小す
るとともに、双方の周縁部を下側内方に折曲げて垂直面
内の指向性を水平に修正し、 【効果】 送受信用周波数が近接している場合にも、上
下のアンテナ間のアイソレーションを大きくして通信機
に備える送受分離用フィルタを比較的簡易に構成し得る
ようにする。
用などの小型送受アンテナを低姿勢に近接配置しても相
互間に十分なアイソレーションが得られるようにするた
めに、 【構成】 円板状アンテナを同軸にスタックし、上側ア
ンテナに強誘電体材料を装荷して半径を相対的に縮小す
るとともに、双方の周縁部を下側内方に折曲げて垂直面
内の指向性を水平に修正し、 【効果】 送受信用周波数が近接している場合にも、上
下のアンテナ間のアイソレーションを大きくして通信機
に備える送受分離用フィルタを比較的簡易に構成し得る
ようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、航空機などの
移動体に装備するに好適な小型送受スタックアンテナに
関し、特に、近接した2周波数による送受信に個別に用
いる2個のアンテナを、相互間に良好なアイソレーショ
ンを保って、低姿勢の一体構造にしたものである。
移動体に装備するに好適な小型送受スタックアンテナに
関し、特に、近接した2周波数による送受信に個別に用
いる2個のアンテナを、相互間に良好なアイソレーショ
ンを保って、低姿勢の一体構造にしたものである。
【0002】
【従来の技術】個別の周波数により送受信して同時交信
を行ない得るようにするために2個のアンテアを一体に
組合わせた送受スタックアンテナは、高速移動体の外壁
面などにも装着し得るように、小型でしかも低姿勢にす
るのが好適である。
を行ない得るようにするために2個のアンテアを一体に
組合わせた送受スタックアンテナは、高速移動体の外壁
面などにも装着し得るように、小型でしかも低姿勢にす
るのが好適である。
【0003】しかして、移動体外壁面などの接地導体面
に低姿勢で装着し得るアンテナとしては、図1に示すよ
うに、接地導体面からわずかに離して半波長以下の大き
さの導体平板を平行に配置したコンデンサアンテナある
いはパッチアンテナ、および、図2に示すように、平行
導体平板の一部を垂直に折り曲げて接地導体に短絡し、
平行部分の中間位置に給電した逆Fアンテナがあり、さ
らに、図3に示すように、航空機など移動体の外壁導体
面に沿って彎曲させた導体円板と外壁導体面との間に誘
電体を装荷した移動体用アンテナが知られている。
に低姿勢で装着し得るアンテナとしては、図1に示すよ
うに、接地導体面からわずかに離して半波長以下の大き
さの導体平板を平行に配置したコンデンサアンテナある
いはパッチアンテナ、および、図2に示すように、平行
導体平板の一部を垂直に折り曲げて接地導体に短絡し、
平行部分の中間位置に給電した逆Fアンテナがあり、さ
らに、図3に示すように、航空機など移動体の外壁導体
面に沿って彎曲させた導体円板と外壁導体面との間に誘
電体を装荷した移動体用アンテナが知られている。
【0004】このような板状導体からなるアンテナは、
図4に示すように、接地導体側の背面から同軸線を介し
て給電するのが一般的であり、図5に示すように、接地
導体面を鏡面にして対称に配置した一対の板状導体間に
発生する電磁界による水平面内の全方位放射を行なうも
のとして取扱うことができる。
図4に示すように、接地導体側の背面から同軸線を介し
て給電するのが一般的であり、図5に示すように、接地
導体面を鏡面にして対称に配置した一対の板状導体間に
発生する電磁界による水平面内の全方位放射を行なうも
のとして取扱うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような低姿勢
のアンテナを、個別の周波数により送受信して同時交信
を行ない得るようにするために、図6(a) および(b) に
示すように、上下に2個スタックして一体に組合わせる
場合には、近接配置した2個のアンテナの放射電磁界が
相互に干渉するので、送受信アンテナ相互のアイソレー
ションが取れず、使用する通信機に送受信分離のための
尖鋭な周波数分離特性をもった複雑なフィルタを設ける
必要がある。殊に、送受信周波数が、例えば 200MHz と
201 MHzとなど、極めて近接している場合には、フィル
タのみによって送受信相互間に必要なアイソレーション
を得ることは実用上不可能に近い。
のアンテナを、個別の周波数により送受信して同時交信
を行ない得るようにするために、図6(a) および(b) に
示すように、上下に2個スタックして一体に組合わせる
場合には、近接配置した2個のアンテナの放射電磁界が
相互に干渉するので、送受信アンテナ相互のアイソレー
ションが取れず、使用する通信機に送受信分離のための
尖鋭な周波数分離特性をもった複雑なフィルタを設ける
必要がある。殊に、送受信周波数が、例えば 200MHz と
201 MHzとなど、極めて近接している場合には、フィル
タのみによって送受信相互間に必要なアイソレーション
を得ることは実用上不可能に近い。
【0006】本発明の目的は、送受信周波数が極めて近
接している場合にも、送受信分離のための複雑高価なフ
ィルタを通信機に備える必要がなく、比較的簡易なフィ
ルタによっても総合して十分な送受信分離が行なえるよ
うに、送受信アンテナ相互間に必要なアイソレーション
が得られるように構成した、移動体に装着するにも好適
な小型送受スタックアンテナを提供することにある。
接している場合にも、送受信分離のための複雑高価なフ
ィルタを通信機に備える必要がなく、比較的簡易なフィ
ルタによっても総合して十分な送受信分離が行なえるよ
うに、送受信アンテナ相互間に必要なアイソレーション
が得られるように構成した、移動体に装着するにも好適
な小型送受スタックアンテナを提供することにある。
【0007】すなわち、本発明小型送受スタックアンテ
ナは、接地導体面上に平行に順次に離隔して上下ほぼ同
軸に近接配置した2枚の導体板をそれぞれ放射器として
個別に給電し、上下の前記導体板の相互間のほぼ全面に
強誘電体もしくは強磁性体を装荷して当該導体板を縮小
することにより、下側の前記導体板の周縁に発生した電
磁界が指数関数的に少なくとも10dB減衰した領域に
上側の前記導体円板もしくは導体円環の周縁が位置する
ように構成したことを特徴とするものである。
ナは、接地導体面上に平行に順次に離隔して上下ほぼ同
軸に近接配置した2枚の導体板をそれぞれ放射器として
個別に給電し、上下の前記導体板の相互間のほぼ全面に
強誘電体もしくは強磁性体を装荷して当該導体板を縮小
することにより、下側の前記導体板の周縁に発生した電
磁界が指数関数的に少なくとも10dB減衰した領域に
上側の前記導体円板もしくは導体円環の周縁が位置する
ように構成したことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】したがって、本発明小型送受スタックアンテナ
においては、ともに平板状の送受信アンテナをほぼ同軸
にスタックして低姿勢に近接配置しても相互間に必要な
アイソレーションが得られ、通信機に比較的簡易なフィ
ルタを使用しても十分な送受信分離を達成することがで
きる。
においては、ともに平板状の送受信アンテナをほぼ同軸
にスタックして低姿勢に近接配置しても相互間に必要な
アイソレーションが得られ、通信機に比較的簡易なフィ
ルタを使用しても十分な送受信分離を達成することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下に図面を参照して実施例につき本発明を
詳細に説明する。本発明小型送受スタックアンテナは、
基本的には、図6(a) および(b) に示したように、接地
導体G上の共通の誘電体基板Sもしくは個別の誘電体基
板S1 およびS2 上あるいは中空に近接してスタックし
た平板状アンテナA1 およびA2に同軸フイーダF1 お
よびF2 を個別に接続した従来の小型送受スタックアン
テナとほぼ同様に構成する。なお、下側の円板状アンテ
ナA2 は、図7(a) に示すように、円環状アンテナA3
とすることもでき、また、上下の円板状アンテナA 1 お
よびA2 の中心部に、図7(b) に示すように、円環状突
起A4 およびA5 をそれぞれ設けて、円板部分の半径を
縮小することもできる。
詳細に説明する。本発明小型送受スタックアンテナは、
基本的には、図6(a) および(b) に示したように、接地
導体G上の共通の誘電体基板Sもしくは個別の誘電体基
板S1 およびS2 上あるいは中空に近接してスタックし
た平板状アンテナA1 およびA2に同軸フイーダF1 お
よびF2 を個別に接続した従来の小型送受スタックアン
テナとほぼ同様に構成する。なお、下側の円板状アンテ
ナA2 は、図7(a) に示すように、円環状アンテナA3
とすることもでき、また、上下の円板状アンテナA 1 お
よびA2 の中心部に、図7(b) に示すように、円環状突
起A4 およびA5 をそれぞれ設けて、円板部分の半径を
縮小することもできる。
【0010】図6(b) に示したように上下にスタックし
た円板状アンテナA1 , A2 について、図8(a) に示す
ように、半径をr1 , r2 、誘電体基板S1 , S2 の高
さをh1 ,h2 、誘電率をε1 , ε2 とし、図8(b) に
示すように円板状アンテナの周縁に生ずる垂直方向の電
界をE1 , E2 とすると、磁界は電界に直交して円周方
向に生ずる。かかる状態における円板状アンテナA1 ,
A2 の放射インピーダンスR1 , R2 は、Aを比例定数
としてつぎの(1)式のように表わされる。
た円板状アンテナA1 , A2 について、図8(a) に示す
ように、半径をr1 , r2 、誘電体基板S1 , S2 の高
さをh1 ,h2 、誘電率をε1 , ε2 とし、図8(b) に
示すように円板状アンテナの周縁に生ずる垂直方向の電
界をE1 , E2 とすると、磁界は電界に直交して円周方
向に生ずる。かかる状態における円板状アンテナA1 ,
A2 の放射インピーダンスR1 , R2 は、Aを比例定数
としてつぎの(1)式のように表わされる。
【数1】 したがって、
【数2】 一方、円板状アンテナA1 , A2 相互間および接地導体
Gとの間の順次の容量C1 ,C2 は、つぎの(3) 式によ
って表わされる。
Gとの間の順次の容量C1 ,C2 は、つぎの(3) 式によ
って表わされる。
【数3】 したがって、
【数4】 この(4) 式の関係を(3) 式に代入すると、つぎの(5) 式
の関係が得られる。
の関係が得られる。
【数5】
【0011】かかる関係の放射インピーダンスを呈する
円板状アンテナの放射電界は、図9(a) に示すように、
導体円板の周縁から対向導体に向って垂直方向に発生
し、その内方に向う電界強度は、図9(b) に示すよう
に、指数関数的に減衰する。したがって、上下にスタッ
クして近接配置した2個の円板状アンテナA1 , A2 の
相互間に十分なアイソレーションを得るためには、大き
い方の下側円板状アンテナA2 の周縁に発生した放射電
界の電界強度が十分に減衰した領域に小さい方の上側円
板状アンテナA1 の周縁が位置し、下側円板状アンテナ
A2 の影響をなるべく受けないようにする必要がある。
円板状アンテナの放射電界は、図9(a) に示すように、
導体円板の周縁から対向導体に向って垂直方向に発生
し、その内方に向う電界強度は、図9(b) に示すよう
に、指数関数的に減衰する。したがって、上下にスタッ
クして近接配置した2個の円板状アンテナA1 , A2 の
相互間に十分なアイソレーションを得るためには、大き
い方の下側円板状アンテナA2 の周縁に発生した放射電
界の電界強度が十分に減衰した領域に小さい方の上側円
板状アンテナA1 の周縁が位置し、下側円板状アンテナ
A2 の影響をなるべく受けないようにする必要がある。
【0012】そのためには、上側円板状アンテナA1 に
ついて、下側円板状アンテナA2 に比し、半径r1 を小
さくするとともに、式(5) において誘電体基板S1 の誘
電率ε1 を相対的にできるだけ増大させ、放射インピー
ダンスを小さくするのが好適である。すなわち、上側円
板状アンテナA1 に接する誘電体基板S1 を、例えばチ
タン酸バリウム系などの強誘電体材料もしくは強磁性材
料により構成するとともに、下側円板状アンテナA2 に
はできれば誘電体基板S2 を設けず、また、上側円板状
アンテナA1 の半径r1 をできるだけ小さく選定して、
上下アンテアA1 , A2 の周縁部をできるだけ離隔して
少なくとも10dBのアイソレーションを確保するよう
にする。なお、その結果として生ずる上側アンテナA1
の放射インピーダンスの低下、したがって、アンテナ利
得の低下は、接続する通信機の入出力端における電力増
幅利得の増大によって容易に補償することができる。
ついて、下側円板状アンテナA2 に比し、半径r1 を小
さくするとともに、式(5) において誘電体基板S1 の誘
電率ε1 を相対的にできるだけ増大させ、放射インピー
ダンスを小さくするのが好適である。すなわち、上側円
板状アンテナA1 に接する誘電体基板S1 を、例えばチ
タン酸バリウム系などの強誘電体材料もしくは強磁性材
料により構成するとともに、下側円板状アンテナA2 に
はできれば誘電体基板S2 を設けず、また、上側円板状
アンテナA1 の半径r1 をできるだけ小さく選定して、
上下アンテアA1 , A2 の周縁部をできるだけ離隔して
少なくとも10dBのアイソレーションを確保するよう
にする。なお、その結果として生ずる上側アンテナA1
の放射インピーダンスの低下、したがって、アンテナ利
得の低下は、接続する通信機の入出力端における電力増
幅利得の増大によって容易に補償することができる。
【0013】また、図8(a),(b) に示したような導体円
板からなるコンデンサアンテナにおける放射電界は水平
面内において無方位の指向性を呈するが、図5に示した
対称配置の仮想アンテナ対における対称鏡面となる接地
導体面Gが移動体の外壁面などのように有限の大きさで
ある場合には、垂直面内における指向性パターンの中心
軸が水平方向から上方に外れるために、実際に通信に必
要とする水平方向のアンテナ利得が相当程度低下するこ
とになる。
板からなるコンデンサアンテナにおける放射電界は水平
面内において無方位の指向性を呈するが、図5に示した
対称配置の仮想アンテナ対における対称鏡面となる接地
導体面Gが移動体の外壁面などのように有限の大きさで
ある場合には、垂直面内における指向性パターンの中心
軸が水平方向から上方に外れるために、実際に通信に必
要とする水平方向のアンテナ利得が相当程度低下するこ
とになる。
【0014】本発明小型送受スタックアンテナにおいて
は、上述したような接地導体Gの大きさが実際の装備状
態では有限であることに起因するアンテナ利得の低下を
補償するために、図10(a) および(b) に示すように、上
側円板状アンテナA1 および下側円板状アンテナA2 の
周縁部をそれぞれ下側内方に折り曲げることによって垂
直面内における指向性パターンの中心軸をほぼ水平方向
に修正し、実際に通信を行なう水平方向で最大のアンテ
ナ利得が得られるようにする。
は、上述したような接地導体Gの大きさが実際の装備状
態では有限であることに起因するアンテナ利得の低下を
補償するために、図10(a) および(b) に示すように、上
側円板状アンテナA1 および下側円板状アンテナA2 の
周縁部をそれぞれ下側内方に折り曲げることによって垂
直面内における指向性パターンの中心軸をほぼ水平方向
に修正し、実際に通信を行なう水平方向で最大のアンテ
ナ利得が得られるようにする。
【0015】つぎに、本発明により、図6(a), (b)に示
したように、導体円板からなる放射器を同軸にスタック
して強誘電体を装荷した送受アンテナを試作し、送受相
互間のアイソレーションを測定した結果について説明す
る。
したように、導体円板からなる放射器を同軸にスタック
して強誘電体を装荷した送受アンテナを試作し、送受相
互間のアイソレーションを測定した結果について説明す
る。
【0016】試作した小型送受スタックアンテナは、図
11に示すように、接地導体面Gから12〜13mm離し
て平行に直径150mmの導体円板からなる下側アンテナ
A2を配置し、さらに、10mm離して平行に直径100m
mの導体円板からなる上側アンテナA1 を同軸配置し、
上下のアンテナA1,A2 間に厚さ6mmのエポキシガラス
板を強誘電体として装荷し、別途試作した二重同軸給電
線Fを介し、上下のアンテナA1,A2 にそれぞれ同軸給
電するように構成したものである。
11に示すように、接地導体面Gから12〜13mm離し
て平行に直径150mmの導体円板からなる下側アンテナ
A2を配置し、さらに、10mm離して平行に直径100m
mの導体円板からなる上側アンテナA1 を同軸配置し、
上下のアンテナA1,A2 間に厚さ6mmのエポキシガラス
板を強誘電体として装荷し、別途試作した二重同軸給電
線Fを介し、上下のアンテナA1,A2 にそれぞれ同軸給
電するように構成したものである。
【0017】かかる試作送受スタックアンテナについて
上下のアンテナA1,A2 相互間のアイソレーションを測
定した結果を図12(a) および(b) に示す。図12(a)
および(b) は、それぞれ上側アンテナA1 および下側ア
ンテナA2 に給電した場合について、特性曲線1は、給
電アンテナから見たアイソレーションの周波数特性を示
したものであり、また、特性曲線2は、給電アンテナか
らみた他方のアンテナの結合に基づく反射減衰量、すな
わち、リターンロスの周波数特性を示したものであり、
垂直の点線で示す中心周波数における給電アンテナ側の
整合状態を示すものである。
上下のアンテナA1,A2 相互間のアイソレーションを測
定した結果を図12(a) および(b) に示す。図12(a)
および(b) は、それぞれ上側アンテナA1 および下側ア
ンテナA2 に給電した場合について、特性曲線1は、給
電アンテナから見たアイソレーションの周波数特性を示
したものであり、また、特性曲線2は、給電アンテナか
らみた他方のアンテナの結合に基づく反射減衰量、すな
わち、リターンロスの周波数特性を示したものであり、
垂直の点線で示す中心周波数における給電アンテナ側の
整合状態を示すものである。
【0018】図12(a), (b)に示したかかる測定結果に
よれば、上下のアンテナA1,A2 のいずれの側から見て
も、同一周波数に対する良好な整合状態においても、ア
ンテナ系のみで約15dBのアイソレーションが得られ
ている。したがって、実際に送受信周波数が離隔してい
る状態においては、送受信機の入出力端に通常使用する
程度の分離特性を有する比較的簡単な送受分離用フィル
タを備えるだけで、送受信周波数が近接している場合で
も、十分な送受分離を行なって良好な交信状態を確保す
ることができる。
よれば、上下のアンテナA1,A2 のいずれの側から見て
も、同一周波数に対する良好な整合状態においても、ア
ンテナ系のみで約15dBのアイソレーションが得られ
ている。したがって、実際に送受信周波数が離隔してい
る状態においては、送受信機の入出力端に通常使用する
程度の分離特性を有する比較的簡単な送受分離用フィル
タを備えるだけで、送受信周波数が近接している場合で
も、十分な送受分離を行なって良好な交信状態を確保す
ることができる。
【0019】なお、図11に示した大きさの試作アンテ
ナについて図12(a), (b)に示した測定結果は周波数2
000MHz 用に設計して測定したものであるが、冒頭に
述べたように周波数200MH近傍で使用するものとして
は、送受スタックアンテナ全体の大きさを縮少して例え
ば図11に示したのと同程度の大きさの小型に設計し、
図12(a), (b)に示したのと同程度の測定結果が得られ
るようにするのが好適である。
ナについて図12(a), (b)に示した測定結果は周波数2
000MHz 用に設計して測定したものであるが、冒頭に
述べたように周波数200MH近傍で使用するものとして
は、送受スタックアンテナ全体の大きさを縮少して例え
ば図11に示したのと同程度の大きさの小型に設計し、
図12(a), (b)に示したのと同程度の測定結果が得られ
るようにするのが好適である。
【0020】そのためには、本発明小型送受スタックア
ンテナを構成する導体円板の代わりに図7に示したよう
に円環状導体板を取付けるなどして容量形成素子を装荷
し、あるいは、導体円板に装荷する強誘電体材料を誘電
率が特に大きいフェライトによって構成するなどによ
り、導体円板もしくは導体円環の半径を大幅に縮小させ
るのが好適である。
ンテナを構成する導体円板の代わりに図7に示したよう
に円環状導体板を取付けるなどして容量形成素子を装荷
し、あるいは、導体円板に装荷する強誘電体材料を誘電
率が特に大きいフェライトによって構成するなどによ
り、導体円板もしくは導体円環の半径を大幅に縮小させ
るのが好適である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、小型の導体円板からなる送受信アンテナを上
下にスタックして同軸に近接配置し、移動体外壁面への
装着に適するように低姿勢に構成するとともに、同時交
信を行なうために個別に選定する送受信周波数が極めて
近接している場合にも、通信機には比較的簡易な送受信
分離用フィルタを用いるだけで十分な送受信分離を行な
い得るように送受アンテナ相互間に十分なアイソレーシ
ョンを確保し得る、という格別顕著な効果を挙げること
ができる。
によれば、小型の導体円板からなる送受信アンテナを上
下にスタックして同軸に近接配置し、移動体外壁面への
装着に適するように低姿勢に構成するとともに、同時交
信を行なうために個別に選定する送受信周波数が極めて
近接している場合にも、通信機には比較的簡易な送受信
分離用フィルタを用いるだけで十分な送受信分離を行な
い得るように送受アンテナ相互間に十分なアイソレーシ
ョンを確保し得る、という格別顕著な効果を挙げること
ができる。
【図1】コンデンサ(パッチ)アンテナの概略構成を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】逆Fアンナテの概略構成を示す斜視図である。
【図3】移動体用アンテナの概略構成を示す断面図であ
る。
る。
【図4】コンデンサアンテナの背面給電の態様を示す線
図である。
図である。
【図5】コンデンサアンテナの動作原理を示す線図であ
る。
る。
【図6】(a)および(b) は本発明小型送受スタックアン
テナの基本構成の例をそれぞれ示す断面図である。
テナの基本構成の例をそれぞれ示す断面図である。
【図7】(a) および(b) は同じくその基本構成の他の例
をそれぞれ示す断面図である。
をそれぞれ示す断面図である。
【図8】(a)および(b) は本発明小型送受スタックアン
テナの動作原理をそれぞれ示す断面図および斜視図であ
る。
テナの動作原理をそれぞれ示す断面図および斜視図であ
る。
【図9】(a)および(b) は同じくその動作の態様をそれ
ぞれ示す断面図である。
ぞれ示す断面図である。
【図10】(a)および(b) は同じくその動作の他の態様
をそれぞれ示す断面図である。
をそれぞれ示す断面図である。
【図11】試作アンテナの概略構成を示す断面図であ
る。
る。
【図12】(a)および(b) は試作アンテナの測定結果を
それぞれ示す特性曲線図である。
それぞれ示す特性曲線図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 接地導体面上に平行に順次に離隔して上
下ほぼ同軸に近接配置した2枚の導体板をそれぞれ放射
器として個別に給電し、上下の前記導体板の相互間のほ
ぼ全面に強誘電体もしくは強磁性体を装荷して当該導体
板を縮小することにより、下側の前記導体板の周縁に発
生した電磁界が指数関数的に少なくとも10dB減衰し
た領域に上側の前記導体板の周縁が位置するように構成
したことを特徴とする小型送受スタックアンテナ。 - 【請求項2】 少なくとも上側の前記導体板の中心部に
容量形成素子を装荷して当該導体板を縮小したことを特
徴とする請求項1記載の小型送受スタックアンテナ。 - 【請求項3】 少なくとも上側の前記導体板のほぼ全面
にフェライトを装荷して当該導体板を縮小したことを特
徴とする請求項1記載の小型送受スタックアンテナ。 - 【請求項4】 少なくとも上側の前記導体板の周縁部を
下側内方に折曲げたことを特徴とする請求項1記載の小
型送受スタックアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5131994A JPH06350332A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 小型送受スタックアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5131994A JPH06350332A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 小型送受スタックアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06350332A true JPH06350332A (ja) | 1994-12-22 |
Family
ID=15071073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5131994A Withdrawn JPH06350332A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 小型送受スタックアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06350332A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001292021A (ja) * | 2000-04-10 | 2001-10-19 | Dx Antenna Co Ltd | パッチアンテナ |
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JP6041966B1 (ja) * | 2015-11-19 | 2016-12-14 | 原田工業株式会社 | 複合パッチアンテナ装置 |
JP2019009543A (ja) * | 2017-06-22 | 2019-01-17 | Tdk株式会社 | デュアルバンドパッチアンテナ |
-
1993
- 1993-06-02 JP JP5131994A patent/JPH06350332A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
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JP2008029037A (ja) * | 2001-06-08 | 2008-02-07 | Centre National De La Recherche Scientifique (Cnrs) | 無指向共振アンテナ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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