JPH06347658A - プラスチック光導波路 - Google Patents
プラスチック光導波路Info
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- JPH06347658A JPH06347658A JP16332193A JP16332193A JPH06347658A JP H06347658 A JPH06347658 A JP H06347658A JP 16332193 A JP16332193 A JP 16332193A JP 16332193 A JP16332193 A JP 16332193A JP H06347658 A JPH06347658 A JP H06347658A
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- Japan
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- optical waveguide
- substrate
- polyimide
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- plastic optical
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 作製時や作製後の温度変化により生じる熱歪
みが小さくなるようなプラスチック光導波路を提供す
る。 【構成】 熱膨張係数が1×10-5℃-1以上のプラスチ
ックを用いた光導波路において、該光導波路の作製基板
が、1×10-5℃-1以上の熱膨張係数を有しているプラ
スチック光導波路。好適なプラスチックとしてはポリイ
ミド、特にフッ素化ポリイミドがある。好適な作製基板
としては、アルミニウム、銅等の金属板、及びこれらを
含む合金板、ポリイミド等の樹脂基板、あるいはこれら
が基板上に形成されている基板、ポリイミドフィルム等
のフレキシブルプリント基板がある。 【効果】 はく離やクラックがなく、信頼性の高いプラ
スチック光導波路を高い歩留りで提供できる。
みが小さくなるようなプラスチック光導波路を提供す
る。 【構成】 熱膨張係数が1×10-5℃-1以上のプラスチ
ックを用いた光導波路において、該光導波路の作製基板
が、1×10-5℃-1以上の熱膨張係数を有しているプラ
スチック光導波路。好適なプラスチックとしてはポリイ
ミド、特にフッ素化ポリイミドがある。好適な作製基板
としては、アルミニウム、銅等の金属板、及びこれらを
含む合金板、ポリイミド等の樹脂基板、あるいはこれら
が基板上に形成されている基板、ポリイミドフィルム等
のフレキシブルプリント基板がある。 【効果】 はく離やクラックがなく、信頼性の高いプラ
スチック光導波路を高い歩留りで提供できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチックを用いた光
導波路に関する。
導波路に関する。
【0002】
【従来の技術】低損失光ファイバの開発による光通信シ
ステムの実用化に伴い、種々の光通信用部品の開発が望
まれている。またこれら光部品を高密度に実装する光配
線技術、特に光導波路技術の確立が望まれている。低損
失な光導波路としてはこれまで石英系が主に検討されて
いる。光ファイバで実証済みのように石英は光透過性が
極めて良好であるため導波路とした場合も波長1.3μ
mにおいて0.1dB/cm以下の低損失化が達成され
ている。一方、近年になって大面積化可能、製造の容易
性等の長所を活かしたポリメチルメタクリレート(PM
MA)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(P
C)、ポリイミド(PI)等のプラスチック光導波路が
検討されている。通常これらの光導波路の基板としては
汎用性が高い、半導体部品とのマッチングが良い、
表面の平滑性に優れる等の理由からシリコン基板が用
いられる。しかし、多くのこれら光導波路用プラスチッ
クの熱膨張係数(10-4〜10-5℃-1程度)はシリコン
(2×10-6℃-1)と比較して大きい。そのためにシリ
コン基板上に作製したプラスチック光導波路、特に高弾
性のポリイミドを材料に用いた光導波路では作製時の熱
処理や作製後の温度変化により熱歪みを生じ、基板から
はく離したり、光導波路の特性が変化してしまう場合が
ある。特に埋め込み型シングルモード光導波路では光損
失を低減するために十分な厚さのクラッド層が必要とな
る。また大口径のマルチモード光導波路でもコア径の増
大に伴って光導波路層の膜厚を厚くする必要がある。し
かし、従来のシリコン基板を用いたプラスチック光導波
路の作製方法では光導波路層の膜厚が増大するに伴っ
て、熱膨張係数の差に基づく熱歪みも大きくなるため、
膜厚に制限があった。
ステムの実用化に伴い、種々の光通信用部品の開発が望
まれている。またこれら光部品を高密度に実装する光配
線技術、特に光導波路技術の確立が望まれている。低損
失な光導波路としてはこれまで石英系が主に検討されて
いる。光ファイバで実証済みのように石英は光透過性が
極めて良好であるため導波路とした場合も波長1.3μ
mにおいて0.1dB/cm以下の低損失化が達成され
ている。一方、近年になって大面積化可能、製造の容易
性等の長所を活かしたポリメチルメタクリレート(PM
MA)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(P
C)、ポリイミド(PI)等のプラスチック光導波路が
検討されている。通常これらの光導波路の基板としては
汎用性が高い、半導体部品とのマッチングが良い、
表面の平滑性に優れる等の理由からシリコン基板が用
いられる。しかし、多くのこれら光導波路用プラスチッ
クの熱膨張係数(10-4〜10-5℃-1程度)はシリコン
(2×10-6℃-1)と比較して大きい。そのためにシリ
コン基板上に作製したプラスチック光導波路、特に高弾
性のポリイミドを材料に用いた光導波路では作製時の熱
処理や作製後の温度変化により熱歪みを生じ、基板から
はく離したり、光導波路の特性が変化してしまう場合が
ある。特に埋め込み型シングルモード光導波路では光損
失を低減するために十分な厚さのクラッド層が必要とな
る。また大口径のマルチモード光導波路でもコア径の増
大に伴って光導波路層の膜厚を厚くする必要がある。し
かし、従来のシリコン基板を用いたプラスチック光導波
路の作製方法では光導波路層の膜厚が増大するに伴っ
て、熱膨張係数の差に基づく熱歪みも大きくなるため、
膜厚に制限があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で示したよ
うにシリコン基板上で作製したプラスチック光導波路で
はプラスチックとシリコンの熱膨張係数の差に基づく熱
歪みが生じる場合があった。本発明は上記事情にかんが
みてなされたものであり、作製時や作製後の温度変化に
より生じる熱歪みが小さくなるようなプラスチック光導
波路を提供することを目的としている。
うにシリコン基板上で作製したプラスチック光導波路で
はプラスチックとシリコンの熱膨張係数の差に基づく熱
歪みが生じる場合があった。本発明は上記事情にかんが
みてなされたものであり、作製時や作製後の温度変化に
より生じる熱歪みが小さくなるようなプラスチック光導
波路を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明はプラスチック光導波路に関する発明であって、熱
膨張係数が1×10-5℃-1以上のプラスチックを用いた
光導波路において、該光導波路の作製基板が、1×10
-5℃-1以上の熱膨張係数を有していることを特徴とす
る。
発明はプラスチック光導波路に関する発明であって、熱
膨張係数が1×10-5℃-1以上のプラスチックを用いた
光導波路において、該光導波路の作製基板が、1×10
-5℃-1以上の熱膨張係数を有していることを特徴とす
る。
【0005】以下、本発明を具体的に説明する。プラス
チック光導波路の構造としては、例えば平面型、スラブ
型、リッジ型、レンズ型、埋め込み型を挙げることがで
きる。
チック光導波路の構造としては、例えば平面型、スラブ
型、リッジ型、レンズ型、埋め込み型を挙げることがで
きる。
【0006】本発明においては、作製基板として熱膨張
係数が1×10-5℃-1以上の熱膨張係数を有する基板を
用いるが、そのような作製基板としては、アルミニウ
ム、銅等の熱膨張係数が1×10-5℃-1以上の金属板、
及びこれらを含む合金、又はポリイミド成形品等の樹脂
基板、又は種々の基板上に熱膨張係数が1×10-5℃-1
以上の上記材料が形成されている基板、又はポリイミド
フィルム等のフレキシブルプリント基板等を例示するこ
とができる。なお、アルミニウム合金に関しては、入手
の容易性、取扱いやすい形状の理由より、磁気ディスク
用のアルミニウム合金を用いることができる。特に合金
組成にはこだわらない。好適な作製基板の例としては、
表面をニッケルリンメッキした後、研磨したアルミニウ
ム合金板、あるいは表面を研磨したポリイミド成形板が
挙げられる。
係数が1×10-5℃-1以上の熱膨張係数を有する基板を
用いるが、そのような作製基板としては、アルミニウ
ム、銅等の熱膨張係数が1×10-5℃-1以上の金属板、
及びこれらを含む合金、又はポリイミド成形品等の樹脂
基板、又は種々の基板上に熱膨張係数が1×10-5℃-1
以上の上記材料が形成されている基板、又はポリイミド
フィルム等のフレキシブルプリント基板等を例示するこ
とができる。なお、アルミニウム合金に関しては、入手
の容易性、取扱いやすい形状の理由より、磁気ディスク
用のアルミニウム合金を用いることができる。特に合金
組成にはこだわらない。好適な作製基板の例としては、
表面をニッケルリンメッキした後、研磨したアルミニウ
ム合金板、あるいは表面を研磨したポリイミド成形板が
挙げられる。
【0007】また、光導波路材料としてはポリメチルメ
タクリレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ
イミド等の熱膨張係数が1×10-5℃-1以上のプラスチ
ックが使用できるが、耐熱性の観点からポリイミドが好
適であり、更に光透過性の観点からフッ素化ポリイミド
が好適である。このようにして熱歪みの小さなプラスチ
ック光導波路が提供できる。
タクリレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ
イミド等の熱膨張係数が1×10-5℃-1以上のプラスチ
ックが使用できるが、耐熱性の観点からポリイミドが好
適であり、更に光透過性の観点からフッ素化ポリイミド
が好適である。このようにして熱歪みの小さなプラスチ
ック光導波路が提供できる。
【0008】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明
する。本発明の平面型プラスチック光導波路を製造する
方法は、1例として図1に示した工程を経て実現でき
る。図1において符号1は基板、2は光導波路層を意味
する。熱膨張係数が1×10-5℃-1以上の基板1に光導
波路層となる樹脂溶液又は樹脂の前駆体溶液を塗布した
後、脱溶媒等の熱処理を行い、光導波路層2を形成す
る。基板材料及び光導波路材料として既述のものを使用
し、前記の操作により、基板上に熱歪みの小さな平面型
プラスチック光導波路が作製できる。
する。本発明の平面型プラスチック光導波路を製造する
方法は、1例として図1に示した工程を経て実現でき
る。図1において符号1は基板、2は光導波路層を意味
する。熱膨張係数が1×10-5℃-1以上の基板1に光導
波路層となる樹脂溶液又は樹脂の前駆体溶液を塗布した
後、脱溶媒等の熱処理を行い、光導波路層2を形成す
る。基板材料及び光導波路材料として既述のものを使用
し、前記の操作により、基板上に熱歪みの小さな平面型
プラスチック光導波路が作製できる。
【0009】次に本発明でスラブ型プラスチック光導波
路を製造する方法は1例として図2に示した工程を経て
実現できる。図2において符号1は図1と同義、3は下
部クラッド層、4はコア層、5は上部クラッド層を意味
する。熱膨張係数が1×10-5℃-1以上の基板1にクラ
ッドとなる樹脂溶液又は樹脂の前駆体溶液を塗布した
後、脱溶媒等の熱処理を行い、下部クラッド層3を形成
する。次に下部クラッド層3の上にコア層となる樹脂溶
液又は樹脂の前駆体溶液を塗布した後、脱溶媒等の熱処
理を行い、コア層4を形成する。この上から再びクラッ
ド層となる樹脂溶液を塗布した後、熱処理を行い、上部
クラッド層5を形成する。このようにして基板上に熱歪
みの小さなスラブ型プラスチック光導波路が作製でき
る。
路を製造する方法は1例として図2に示した工程を経て
実現できる。図2において符号1は図1と同義、3は下
部クラッド層、4はコア層、5は上部クラッド層を意味
する。熱膨張係数が1×10-5℃-1以上の基板1にクラ
ッドとなる樹脂溶液又は樹脂の前駆体溶液を塗布した
後、脱溶媒等の熱処理を行い、下部クラッド層3を形成
する。次に下部クラッド層3の上にコア層となる樹脂溶
液又は樹脂の前駆体溶液を塗布した後、脱溶媒等の熱処
理を行い、コア層4を形成する。この上から再びクラッ
ド層となる樹脂溶液を塗布した後、熱処理を行い、上部
クラッド層5を形成する。このようにして基板上に熱歪
みの小さなスラブ型プラスチック光導波路が作製でき
る。
【0010】次に本発明でリッジ型プラスチック光導波
路を製造する方法は1例として図3に示した工程を経て
実現できる。図3において符号1及び2は図1と同義、
6はマスク層を意味する。熱膨張係数が1×10-5℃-1
以上の基板上に光導波路層となる樹脂溶液又は樹脂の前
駆体溶液を塗布した後、脱溶媒等の熱処理を行い、光導
波路層2を形成する。次にマスク層を形成し、これをフ
ォトレジスト等を用いたフォトリソグラフィによりパタ
ーニングされたマスク層6を得る。次にこのマスク層6
をマスクとして光導波路層2を酸素プラズマによるドラ
イエッチングや、エッチング液によるウェットエッチン
グにより加工する。ここで光導波路層2のエッチングを
行うためにマスクとして上記アルミニウムのような金属
マスクを用いる代りに、シリコン酸化膜や耐酸素プラズ
マ性のレジストを用いてもよい。この後、マスク層6を
はく離液やドライエッチング等により除去する。このよ
うにして基板上にリッジ型プラスチック光導波路が作製
できる。
路を製造する方法は1例として図3に示した工程を経て
実現できる。図3において符号1及び2は図1と同義、
6はマスク層を意味する。熱膨張係数が1×10-5℃-1
以上の基板上に光導波路層となる樹脂溶液又は樹脂の前
駆体溶液を塗布した後、脱溶媒等の熱処理を行い、光導
波路層2を形成する。次にマスク層を形成し、これをフ
ォトレジスト等を用いたフォトリソグラフィによりパタ
ーニングされたマスク層6を得る。次にこのマスク層6
をマスクとして光導波路層2を酸素プラズマによるドラ
イエッチングや、エッチング液によるウェットエッチン
グにより加工する。ここで光導波路層2のエッチングを
行うためにマスクとして上記アルミニウムのような金属
マスクを用いる代りに、シリコン酸化膜や耐酸素プラズ
マ性のレジストを用いてもよい。この後、マスク層6を
はく離液やドライエッチング等により除去する。このよ
うにして基板上にリッジ型プラスチック光導波路が作製
できる。
【0011】また、図4に示すように、図2において光
導波路層2を形成する前に下部クラッドとなる樹脂溶液
又は樹脂の前駆体溶液を塗布した後、脱溶媒等の熱処理
を行い、下部クラッド層3を形成した後コア層4を形成
し、更にこの後、図3の光導波路層形成後と同様の作製
工程を行うことで基板上に下部クラッド層を有するリッ
ジ型プラスチック光導波路が作製できる。なお、図4に
おける各符号は、図2、図3と同義である。
導波路層2を形成する前に下部クラッドとなる樹脂溶液
又は樹脂の前駆体溶液を塗布した後、脱溶媒等の熱処理
を行い、下部クラッド層3を形成した後コア層4を形成
し、更にこの後、図3の光導波路層形成後と同様の作製
工程を行うことで基板上に下部クラッド層を有するリッ
ジ型プラスチック光導波路が作製できる。なお、図4に
おける各符号は、図2、図3と同義である。
【0012】次に本発明で図5に示すような埋め込み型
プラスチック光導波路を製造する方法は以下に示した工
程を経て実現できる。図5において符号は図2と同義で
ある。まず、図4で説明したように基板上に下部クラッ
ド層を有するリッジ型プラスチック光導波路を作製し、
この上から再びクラッド層となる樹脂溶液を塗布した
後、熱処理を行い、上部クラッド層5を形成する。この
ようにして基板上に熱歪みの小さな埋め込み型プラスチ
ック光導波路が作製できる。
プラスチック光導波路を製造する方法は以下に示した工
程を経て実現できる。図5において符号は図2と同義で
ある。まず、図4で説明したように基板上に下部クラッ
ド層を有するリッジ型プラスチック光導波路を作製し、
この上から再びクラッド層となる樹脂溶液を塗布した
後、熱処理を行い、上部クラッド層5を形成する。この
ようにして基板上に熱歪みの小さな埋め込み型プラスチ
ック光導波路が作製できる。
【0013】
【実施例】引続いていくつかの実施例を用いて本発明を
更に詳しく説明する。なお種々の光導波路材料と基板の
組合せにより数限りない本発明のプラスチック光導波路
が製造できることは明らかであり、本発明はこれらの実
施例のみに限定されるものではない。本実施例に用いた
ポリイミド、及びポリイミド共重合体の構造(それらの
原料となるモノマーの酸二無水物とジアミンで示し
た)、熱分解温度、屈折率、及び平均熱膨張係数を表1
に示した。
更に詳しく説明する。なお種々の光導波路材料と基板の
組合せにより数限りない本発明のプラスチック光導波路
が製造できることは明らかであり、本発明はこれらの実
施例のみに限定されるものではない。本実施例に用いた
ポリイミド、及びポリイミド共重合体の構造(それらの
原料となるモノマーの酸二無水物とジアミンで示し
た)、熱分解温度、屈折率、及び平均熱膨張係数を表1
に示した。
【0014】
【表1】
【0015】6FDA:2,2−ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物 PMDA:ピロメリット酸二無水物 P3FDA:トリフルオロメチルピロメリット酸二無水
物 P6FDA:1,4−ビス(トリフルオロメチル)ピロ
メリット酸二無水物 TFDB:2,2′−ビス(トリフルオロメチル)−
4,4′−ジアミノビフェニル 4,4′−6F:2,2−ビス(4−アミノフェニル)
ヘキサフルオロプロパン DPTP:4,4″−ジアミノ−p−テルフェニル DMDB:2,2′−ジメチル−4,4′−ジアミノビ
フェニル
ボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物 PMDA:ピロメリット酸二無水物 P3FDA:トリフルオロメチルピロメリット酸二無水
物 P6FDA:1,4−ビス(トリフルオロメチル)ピロ
メリット酸二無水物 TFDB:2,2′−ビス(トリフルオロメチル)−
4,4′−ジアミノビフェニル 4,4′−6F:2,2−ビス(4−アミノフェニル)
ヘキサフルオロプロパン DPTP:4,4″−ジアミノ−p−テルフェニル DMDB:2,2′−ジメチル−4,4′−ジアミノビ
フェニル
【0016】熱分解温度は窒素気流下、10℃/分の速
度で昇温したときの10wt%重量減少時の温度で示し
た。屈折率はアッベ型屈折計を用いて、23℃における
波長589nmでの屈折率で示した。平均熱膨張係数は
幅5mm、膜厚約15μmのポリイミドフィルムを試料
とし、熱機械試験機を用いて、窒素雰囲気中、荷重3
g、引張モード、5℃/分で昇温したときの50〜30
0℃の範囲での平均値で示した。なお、表1において番
号1及び9〜13は単一組成のポリイミド、番号2〜8
はポリイミド共重合体である。
度で昇温したときの10wt%重量減少時の温度で示し
た。屈折率はアッベ型屈折計を用いて、23℃における
波長589nmでの屈折率で示した。平均熱膨張係数は
幅5mm、膜厚約15μmのポリイミドフィルムを試料
とし、熱機械試験機を用いて、窒素雰囲気中、荷重3
g、引張モード、5℃/分で昇温したときの50〜30
0℃の範囲での平均値で示した。なお、表1において番
号1及び9〜13は単一組成のポリイミド、番号2〜8
はポリイミド共重合体である。
【0017】実施例1 表面を研磨した直径3.5インチ、厚さ0.8mmの磁
気ディスク用のアルミニウム合金を基板としてこの上に
表1の番号1のポリイミドの前駆体であるポリアミド酸
のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液を加熱
後の膜厚が80μmになるようにスピンコート法により
塗布した。この塗膜を最高350℃で熱処理をして光導
波路層を形成した。最後に基板上の光導波路の両端を基
板と共にバンドソーで切断して入出射面を加工した。こ
のようにしてアルミニウム合金上にポリイミドを用いた
平面型光導波路が得られた。この光導波路は基板との熱
歪みが小さいために作製後10日以上室温で放置しても
基板からのはく離は生じなかった。
気ディスク用のアルミニウム合金を基板としてこの上に
表1の番号1のポリイミドの前駆体であるポリアミド酸
のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液を加熱
後の膜厚が80μmになるようにスピンコート法により
塗布した。この塗膜を最高350℃で熱処理をして光導
波路層を形成した。最後に基板上の光導波路の両端を基
板と共にバンドソーで切断して入出射面を加工した。こ
のようにしてアルミニウム合金上にポリイミドを用いた
平面型光導波路が得られた。この光導波路は基板との熱
歪みが小さいために作製後10日以上室温で放置しても
基板からのはく離は生じなかった。
【0018】実施例2〜13 実施例1において使用した表1の番号1のポリイミドの
前駆体であるポリアミド酸のジメチルアセトアミド15
wt%溶液の代りに表1の番号2〜8から選ばれたポリ
イミド又はポリイミド共重合体の前駆体であるポリアミ
ド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液を
用いて実施例1と同様の方法で、磁気ディスク用のアル
ミニウム合金上にポリイミドを用いた平面型光導波路が
得られた(表2)。これらの光導波路は基板との熱歪み
が小さいために作製後10日以上室温で放置しても基板
からのはく離は生じなかった。
前駆体であるポリアミド酸のジメチルアセトアミド15
wt%溶液の代りに表1の番号2〜8から選ばれたポリ
イミド又はポリイミド共重合体の前駆体であるポリアミ
ド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液を
用いて実施例1と同様の方法で、磁気ディスク用のアル
ミニウム合金上にポリイミドを用いた平面型光導波路が
得られた(表2)。これらの光導波路は基板との熱歪み
が小さいために作製後10日以上室温で放置しても基板
からのはく離は生じなかった。
【0019】
【表2】
【0020】実施例14 実施例1において使用したアルミニウム合金の代りに直
径3インチ、厚さ10mmのポリイミド成形板〔ユピモ
ール−R、宇部興産(株)〕を基板として用い、実施例
1と同様の方法で、ポリイミド成形基板上にポリイミド
を用いた平面型光導波路が得られた(表2)。これらの
光導波路は基板との熱歪みが小さいために作製後10日
以上室温で放置しても基板からのはく離は生じなかっ
た。
径3インチ、厚さ10mmのポリイミド成形板〔ユピモ
ール−R、宇部興産(株)〕を基板として用い、実施例
1と同様の方法で、ポリイミド成形基板上にポリイミド
を用いた平面型光導波路が得られた(表2)。これらの
光導波路は基板との熱歪みが小さいために作製後10日
以上室温で放置しても基板からのはく離は生じなかっ
た。
【0021】実施例15 表面を研磨した直径3.5インチ、厚さ0.8mmの磁
気ディスク用のアルミニウム合金を基板としてこの上に
表1の番号1のポリイミドの前駆体であるポリアミド酸
のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液を加熱
後の膜厚が50μmになるようにスピンコート法により
塗布した。この塗膜を最高350℃で熱処理をして下部
クラッド層を形成した。引続いてこの下部クラッド層上
に表1の番号2のポリイミド共重合体の前駆体であるポ
リアミド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%
溶液を加熱後の膜厚が10μmになるようにスピンコー
ト法により塗布した。この塗膜を最高350℃で熱処理
をしてコア層を形成した。更にこのコア層上に下部クラ
ッド層と同じポリイミドの前駆体であるポリアミド酸の
N,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液を加熱後
の膜厚が50μmになるようにスピンコート法により塗
布した。この塗膜を最高350℃で熱処理をして上部ク
ラッド層を形成した。最後に基板上の光導波路の両端を
基板と共にバンドソーで切断して入出射面を加工した。
このようにしてアルミニウム合金上にポリイミドを用い
たスラブ型光導波路が得られた。この光導波路は基板と
の熱歪みが小さいために作製後10日以上室温で放置し
ても基板からのはく離は生じなかった。
気ディスク用のアルミニウム合金を基板としてこの上に
表1の番号1のポリイミドの前駆体であるポリアミド酸
のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液を加熱
後の膜厚が50μmになるようにスピンコート法により
塗布した。この塗膜を最高350℃で熱処理をして下部
クラッド層を形成した。引続いてこの下部クラッド層上
に表1の番号2のポリイミド共重合体の前駆体であるポ
リアミド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%
溶液を加熱後の膜厚が10μmになるようにスピンコー
ト法により塗布した。この塗膜を最高350℃で熱処理
をしてコア層を形成した。更にこのコア層上に下部クラ
ッド層と同じポリイミドの前駆体であるポリアミド酸の
N,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液を加熱後
の膜厚が50μmになるようにスピンコート法により塗
布した。この塗膜を最高350℃で熱処理をして上部ク
ラッド層を形成した。最後に基板上の光導波路の両端を
基板と共にバンドソーで切断して入出射面を加工した。
このようにしてアルミニウム合金上にポリイミドを用い
たスラブ型光導波路が得られた。この光導波路は基板と
の熱歪みが小さいために作製後10日以上室温で放置し
ても基板からのはく離は生じなかった。
【0022】実施例16〜24 実施例15において下部クラッド層、及び上部クラッド
層として使用した表1の番号1のポリイミドの前駆体で
あるポリアミド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15
wt%溶液の代りに表1の番号2〜8から選ばれたポリ
イミド共重合体の前駆体であるポリアミド酸のN,N−
ジメチルアセトアミド15wt%溶液を用い、またコア
層として使用した表1の番号2のポリイミド共重合体の
前駆体であるポリアミド酸のN,N−ジメチルアセトア
ミド15wt%溶液の代りに表1の番号2〜8から選ば
れた下部クラッド層より屈折率の大きいポリイミド共重
合体の前駆体であるポリアミド酸のN,N−ジメチルア
セトアミド15wt%溶液を用いて実施例15と同様の
方法で、アルミニウム合金上にポリイミドを用いたスラ
ブ型光導波路が得られた(表3)。これらの光導波路は
基板との熱歪みが小さいために作製後10日以上室温で
放置しても基板からのはく離は生じなかった。
層として使用した表1の番号1のポリイミドの前駆体で
あるポリアミド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15
wt%溶液の代りに表1の番号2〜8から選ばれたポリ
イミド共重合体の前駆体であるポリアミド酸のN,N−
ジメチルアセトアミド15wt%溶液を用い、またコア
層として使用した表1の番号2のポリイミド共重合体の
前駆体であるポリアミド酸のN,N−ジメチルアセトア
ミド15wt%溶液の代りに表1の番号2〜8から選ば
れた下部クラッド層より屈折率の大きいポリイミド共重
合体の前駆体であるポリアミド酸のN,N−ジメチルア
セトアミド15wt%溶液を用いて実施例15と同様の
方法で、アルミニウム合金上にポリイミドを用いたスラ
ブ型光導波路が得られた(表3)。これらの光導波路は
基板との熱歪みが小さいために作製後10日以上室温で
放置しても基板からのはく離は生じなかった。
【0023】
【表3】
【0024】実施例25 表面を研磨した直径3.5インチ、厚さ0.8mmのア
ルミニウム合金を基板としてこの上に表1の番号1のポ
リイミドの前駆体であるポリアミド酸のN,N−ジメチ
ルアセトアミド15wt%溶液を加熱後の膜厚が50μ
mになるようにスピンコート法により塗布した。この塗
膜を最高350℃で熱処理をして光導波路層を形成し
た。次に電子ビーム蒸着機により膜厚0.3μmのアル
ミニウム層を形成した。次にポジ型フォトレジストをス
ピンコート法により塗布した後95℃プレベークを行っ
た。次に線幅50μm、長さ60mmのフォトマスクと
超高圧水銀ランプを用いてレジストに紫外線を照射した
後、ポジ型レジスト用の現像液を用いて現像した。次に
このパターニングされたレジストをマスクとしてアルミ
ニウム層のウェットエッチングを行い、アルミニウムの
パターニングを行った。洗浄乾燥後、このパターニング
されたアルミニウムをマスクとして平行平板型ドライエ
ッチング装置を用いて酸素によるコア層のエッチングを
行った。エッチング終了後、コア上部に残ったアルミニ
ウムを除去した。この塗膜を最高350℃で熱処理をし
て光導波路層を形成した。最後に基板上に光導波路の両
端を基板と共にバンドソーで切断して入出射面を加工し
た。このようにしてアルミニウム合金上にポリイミドを
用いたリッジ型光導波路が得られた。この光導波路は基
板との熱歪みが小さいために作製後10日以上室温で放
置しても基板からのはく離は生じなかった。
ルミニウム合金を基板としてこの上に表1の番号1のポ
リイミドの前駆体であるポリアミド酸のN,N−ジメチ
ルアセトアミド15wt%溶液を加熱後の膜厚が50μ
mになるようにスピンコート法により塗布した。この塗
膜を最高350℃で熱処理をして光導波路層を形成し
た。次に電子ビーム蒸着機により膜厚0.3μmのアル
ミニウム層を形成した。次にポジ型フォトレジストをス
ピンコート法により塗布した後95℃プレベークを行っ
た。次に線幅50μm、長さ60mmのフォトマスクと
超高圧水銀ランプを用いてレジストに紫外線を照射した
後、ポジ型レジスト用の現像液を用いて現像した。次に
このパターニングされたレジストをマスクとしてアルミ
ニウム層のウェットエッチングを行い、アルミニウムの
パターニングを行った。洗浄乾燥後、このパターニング
されたアルミニウムをマスクとして平行平板型ドライエ
ッチング装置を用いて酸素によるコア層のエッチングを
行った。エッチング終了後、コア上部に残ったアルミニ
ウムを除去した。この塗膜を最高350℃で熱処理をし
て光導波路層を形成した。最後に基板上に光導波路の両
端を基板と共にバンドソーで切断して入出射面を加工し
た。このようにしてアルミニウム合金上にポリイミドを
用いたリッジ型光導波路が得られた。この光導波路は基
板との熱歪みが小さいために作製後10日以上室温で放
置しても基板からのはく離は生じなかった。
【0025】実施例26〜29 実施例25において使用した表1の番号1のポリイミド
の前駆体であるポリアミド酸のN,N−ジメチルアセト
アミド15wt%溶液の代りに表1の番号2〜8から選
ばれたポリイミド又はポリイミド共重合体の前駆体であ
るポリアミド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15w
t%溶液を用いて実施例25と同様の方法で、アルミニ
ウム合金上にポリイミドを用いたリッジ型光導波路が得
られた(表4)。これらの光導波路は基板との熱歪みが
小さいために作製後10日以上室温で放置しても基板か
らのはく離は生じなかった。
の前駆体であるポリアミド酸のN,N−ジメチルアセト
アミド15wt%溶液の代りに表1の番号2〜8から選
ばれたポリイミド又はポリイミド共重合体の前駆体であ
るポリアミド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15w
t%溶液を用いて実施例25と同様の方法で、アルミニ
ウム合金上にポリイミドを用いたリッジ型光導波路が得
られた(表4)。これらの光導波路は基板との熱歪みが
小さいために作製後10日以上室温で放置しても基板か
らのはく離は生じなかった。
【0026】
【表4】
【0027】実施例30 実施例26において光導波路層を形成する前に表1の番
号1のポリイミド共重合体の前駆体であるポリアミド酸
のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液を加熱
後の膜厚が50μmになるようにスピンコート法により
塗布した。この塗膜を最高350℃で熱処理をして下部
クラッド層を形成した。この上に表1の番号2のポリイ
ミド共重合体の前駆体であるポリアミド酸のN,N−ジ
メチルアセトアミド15wt%溶液を加熱後の膜厚が1
0μmになるようにスピンコート法により塗布した。こ
の塗膜を最高350℃で熱処理をして光導波路層を形成
した。この後、実施例26において使用した線幅50μ
m、長さ60mmのフォトマスクの代りに線幅10μ
m、長さ60mmのフォトマスクを用いて実施例26と
同様の方法を行うことで、アルミニウム合金上にポリイ
ミドを用いた下部クラッド層とコア層からなるリッジ型
光導波路が得られた。これらの光導波路は基板との熱歪
みが小さいために作製後10日以上室温で放置しても基
板からのはく離は生じなかった。
号1のポリイミド共重合体の前駆体であるポリアミド酸
のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液を加熱
後の膜厚が50μmになるようにスピンコート法により
塗布した。この塗膜を最高350℃で熱処理をして下部
クラッド層を形成した。この上に表1の番号2のポリイ
ミド共重合体の前駆体であるポリアミド酸のN,N−ジ
メチルアセトアミド15wt%溶液を加熱後の膜厚が1
0μmになるようにスピンコート法により塗布した。こ
の塗膜を最高350℃で熱処理をして光導波路層を形成
した。この後、実施例26において使用した線幅50μ
m、長さ60mmのフォトマスクの代りに線幅10μ
m、長さ60mmのフォトマスクを用いて実施例26と
同様の方法を行うことで、アルミニウム合金上にポリイ
ミドを用いた下部クラッド層とコア層からなるリッジ型
光導波路が得られた。これらの光導波路は基板との熱歪
みが小さいために作製後10日以上室温で放置しても基
板からのはく離は生じなかった。
【0028】実施例31〜36 実施例30において下部クラッド層として使用した表1
の番号1のポリイミドの前駆体であるポリアミド酸の
N,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液の代りに
表1の番号2〜8から選ばれたポリイミド共重合体の前
駆体であるポリアミド酸のN,N−ジメチルアセトアミ
ド15wt%溶液を用い、またコア層として使用した表
1の番号2のポリイミド共重合体の前駆体であるポリア
ミド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液
の代りに表1の番号2〜8から選ばれた下部クラッド層
より屈折率の大きいポリイミド共重合体の前駆体である
ポリアミド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15wt
%溶液を用いて実施例30と同様の方法で、アルミニウ
ム合金上にポリイミドを用いた下部クラッド層とコア層
からなるリッジ型光導波路が得られた(表5)。これら
の光導波路は基板との熱歪みが小さいために作製後10
日以上室温で放置しても基板からのはく離は生じなかっ
た。
の番号1のポリイミドの前駆体であるポリアミド酸の
N,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液の代りに
表1の番号2〜8から選ばれたポリイミド共重合体の前
駆体であるポリアミド酸のN,N−ジメチルアセトアミ
ド15wt%溶液を用い、またコア層として使用した表
1の番号2のポリイミド共重合体の前駆体であるポリア
ミド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液
の代りに表1の番号2〜8から選ばれた下部クラッド層
より屈折率の大きいポリイミド共重合体の前駆体である
ポリアミド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15wt
%溶液を用いて実施例30と同様の方法で、アルミニウ
ム合金上にポリイミドを用いた下部クラッド層とコア層
からなるリッジ型光導波路が得られた(表5)。これら
の光導波路は基板との熱歪みが小さいために作製後10
日以上室温で放置しても基板からのはく離は生じなかっ
た。
【0029】
【表5】
【0030】実施例37〜43 実施例30〜36において作製した下部クラッド層を有
するリッジ型光導波路の上に下部クラッド層と同じポリ
イミド又はポリイミド共重合体の前駆体であるポリアミ
ド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液を
加熱後の膜厚が50μmになるようにスピンコート法に
より塗布した。この塗膜を最高350℃で熱処理をして
上部クラッド層を形成した。最後に基板上の光導波路の
両端を基板と共にバンドソーで切断して入出射面を加工
した。このようにしてアルミニウム合金上にポリイミド
を用いた埋め込み型光導波路が得られた(表6)。この
光導波路は基板との熱歪みが小さいために作製後10日
以上室温で放置しても基板からのはく離は生じなかっ
た。
するリッジ型光導波路の上に下部クラッド層と同じポリ
イミド又はポリイミド共重合体の前駆体であるポリアミ
ド酸のN,N−ジメチルアセトアミド15wt%溶液を
加熱後の膜厚が50μmになるようにスピンコート法に
より塗布した。この塗膜を最高350℃で熱処理をして
上部クラッド層を形成した。最後に基板上の光導波路の
両端を基板と共にバンドソーで切断して入出射面を加工
した。このようにしてアルミニウム合金上にポリイミド
を用いた埋め込み型光導波路が得られた(表6)。この
光導波路は基板との熱歪みが小さいために作製後10日
以上室温で放置しても基板からのはく離は生じなかっ
た。
【0031】
【表6】
【0032】比較例1 実施例37において基板として用いたアルミニウム合金
の代りに直径3インチ、厚さ0.38mmのシリコン基
板を用いて実施例37と同様の方法でシリコン基板上に
ポリイミドを用いた埋め込み型光導波路を作製した。こ
の光導波路は作製終了してから10日後にポリイミドと
シリコンの熱膨張係数の差に基づく大きな熱歪みにより
基板とのはく離が生じた。
の代りに直径3インチ、厚さ0.38mmのシリコン基
板を用いて実施例37と同様の方法でシリコン基板上に
ポリイミドを用いた埋め込み型光導波路を作製した。こ
の光導波路は作製終了してから10日後にポリイミドと
シリコンの熱膨張係数の差に基づく大きな熱歪みにより
基板とのはく離が生じた。
【0033】
【発明の効果】本発明の光導波路は、プラスチック光導
波路において熱歪みを小さくできることからはく離やク
ラックがなく、信頼性の高いプラスチック光導波路を高
い歩留りで提供できる効果がある。
波路において熱歪みを小さくできることからはく離やク
ラックがなく、信頼性の高いプラスチック光導波路を高
い歩留りで提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平面型プラスチック光導波路を製造す
る方法の1例を示す工程図である。
る方法の1例を示す工程図である。
【図2】本発明のスラブ型プラスチック光導波路を製造
する方法の1例を示す工程図である。
する方法の1例を示す工程図である。
【図3】本発明のリッジ型プラスチック光導波路を製造
する方法の1例を示す工程図である。
する方法の1例を示す工程図である。
【図4】本発明のリッジ型プラスチック光導波路を製造
する方法の他の例を示す工程図である。
する方法の他の例を示す工程図である。
【図5】本発明の埋め込み型プラスチック光導波路の1
例の構造を示す断面図である。
例の構造を示す断面図である。
1:基板、2:光導波路層、3:下部クラッド層、4:
コア層、5:上部クラッド層、6:マスク層
コア層、5:上部クラッド層、6:マスク層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 慎治 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 熱膨張係数が1×10-5℃-1以上のプラ
スチックを用いた光導波路において、該光導波路の作製
基板が、1×10-5℃-1以上の熱膨張係数を有している
ことを特徴とするプラスチック光導波路。 - 【請求項2】 該光導波路の作製基板が、金属板、又は
該金属を含む合金板である請求項1に記載のプラスチッ
ク光導波路。 - 【請求項3】 該光導波路の作製基板が、樹脂成形板で
ある請求項1に記載のプラスチック光導波路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16332193A JPH06347658A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | プラスチック光導波路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16332193A JPH06347658A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | プラスチック光導波路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06347658A true JPH06347658A (ja) | 1994-12-22 |
Family
ID=15771625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16332193A Pending JPH06347658A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | プラスチック光導波路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06347658A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001004850A (ja) * | 1999-06-17 | 2001-01-12 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光部品用基板とその製造方法、および該基板の熱膨張率制御方法 |
JP2001108854A (ja) * | 1999-07-30 | 2001-04-20 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ポリマー光導波路 |
JP2007272159A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Kyocera Corp | 光導波路コネクタ及びそれを用いた光接続構造、並びに光導波路コネクタの製造方法 |
JP2013167899A (ja) * | 2013-04-25 | 2013-08-29 | Hitachi Cable Ltd | 光電気複合伝送モジュール |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP16332193A patent/JPH06347658A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001004850A (ja) * | 1999-06-17 | 2001-01-12 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光部品用基板とその製造方法、および該基板の熱膨張率制御方法 |
JP2001108854A (ja) * | 1999-07-30 | 2001-04-20 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ポリマー光導波路 |
JP2007272159A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Kyocera Corp | 光導波路コネクタ及びそれを用いた光接続構造、並びに光導波路コネクタの製造方法 |
JP2013167899A (ja) * | 2013-04-25 | 2013-08-29 | Hitachi Cable Ltd | 光電気複合伝送モジュール |
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