JPH0634675A - 信号波形測定装置 - Google Patents
信号波形測定装置Info
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- JPH0634675A JPH0634675A JP4193810A JP19381092A JPH0634675A JP H0634675 A JPH0634675 A JP H0634675A JP 4193810 A JP4193810 A JP 4193810A JP 19381092 A JP19381092 A JP 19381092A JP H0634675 A JPH0634675 A JP H0634675A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電気光学効果を利用して高速度の電気信号波
形を観測することができる信号波形測定装置に関し、差
動信号のばらつきや変動を補正が可能で、信号処理系の
特性に起因するサンプルタイミングの変化を防ぐことの
できる、測定精度の向上した信号波形測定装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 電気光学結晶5に印加された電圧の変化を、
電気光学結晶5内を通過するレーザ光の偏光状態の変化
として検出して被測定対象3の電圧波形の計測を行なう
信号波形測定装置であって、電気光学結晶5の裏面に設
けられる透明電極7に印加する電圧量を制御する接地電
位制御部9を有して構成する。
形を観測することができる信号波形測定装置に関し、差
動信号のばらつきや変動を補正が可能で、信号処理系の
特性に起因するサンプルタイミングの変化を防ぐことの
できる、測定精度の向上した信号波形測定装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 電気光学結晶5に印加された電圧の変化を、
電気光学結晶5内を通過するレーザ光の偏光状態の変化
として検出して被測定対象3の電圧波形の計測を行なう
信号波形測定装置であって、電気光学結晶5の裏面に設
けられる透明電極7に印加する電圧量を制御する接地電
位制御部9を有して構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気光学効果を利用して
高速度の電気信号波形を観測することができる信号波形
測定装置に係り、特に差動信号のばらつきや変動の補正
が可能で、信号処理系の特性に起因するサンプルタイミ
ングの変化を防ぐことのできる、測定精度の向上した信
号波形測定装置に関する。
高速度の電気信号波形を観測することができる信号波形
測定装置に係り、特に差動信号のばらつきや変動の補正
が可能で、信号処理系の特性に起因するサンプルタイミ
ングの変化を防ぐことのできる、測定精度の向上した信
号波形測定装置に関する。
【0002】LSI等の半導体素子を製造、利用する上
で、素子内外の信号波形を正確に測定しておくことが必
要不可欠になっている。しかしながら、近年の素子の高
速化に伴い、従来のLSIテスタなどを用いた電気的な
測定方式では、正確な測定が難しくなって来ている。そ
のため、半導体素子基板結晶の電気光学効果を用いた光
学的な信号波形測定方式が考案され、高速信号が計測で
きることが確認されている(例えば、J.A.Valdmanis an
d G.Mourou, "Subpicosecond electronics sampling: p
rinciples and application", IEEE JOURNAL OF QUANTU
M ELECTRONICS,VOL.QE-22, pp.69-78. 等)。
で、素子内外の信号波形を正確に測定しておくことが必
要不可欠になっている。しかしながら、近年の素子の高
速化に伴い、従来のLSIテスタなどを用いた電気的な
測定方式では、正確な測定が難しくなって来ている。そ
のため、半導体素子基板結晶の電気光学効果を用いた光
学的な信号波形測定方式が考案され、高速信号が計測で
きることが確認されている(例えば、J.A.Valdmanis an
d G.Mourou, "Subpicosecond electronics sampling: p
rinciples and application", IEEE JOURNAL OF QUANTU
M ELECTRONICS,VOL.QE-22, pp.69-78. 等)。
【0003】
【従来の技術】図4に従来の信号波形測定装置の構成図
を示す。本従来例は、被測定系として、被測定LSI
3、接地された透明電極7、及び電圧によって複屈折性
を有する電気光学結晶5を備え、光学系として、レーザ
光を発生する光源11、ビームスプリッタ13、光操作
部15、鏡16及び17、レンズ19、並びに偏光ビー
ムスプリッタ14を備え、信号処理系として、光軸変換
されたレーザ光から被測定LSIの被測定電圧に比例し
た光量を電気信号に変換する受光器21及び22、2つ
の電気信号の電圧の差分を増幅する差動信号増幅器2
3、並びにディジタル信号に変換して信号処理を行なう
信号処理部25を備えている。
を示す。本従来例は、被測定系として、被測定LSI
3、接地された透明電極7、及び電圧によって複屈折性
を有する電気光学結晶5を備え、光学系として、レーザ
光を発生する光源11、ビームスプリッタ13、光操作
部15、鏡16及び17、レンズ19、並びに偏光ビー
ムスプリッタ14を備え、信号処理系として、光軸変換
されたレーザ光から被測定LSIの被測定電圧に比例し
た光量を電気信号に変換する受光器21及び22、2つ
の電気信号の電圧の差分を増幅する差動信号増幅器2
3、並びにディジタル信号に変換して信号処理を行なう
信号処理部25を備えている。
【0004】本従来例の電気光学結晶を用いた信号波形
測定装置では、レーザ光を被測定LSI3の端子と接触
している電気光学結晶5に入射させ、電気光学結晶5を
反射して戻ってきた光の偏光状態の変化をP及びSの偏
光成分の光強度の差の変化として検出する。
測定装置では、レーザ光を被測定LSI3の端子と接触
している電気光学結晶5に入射させ、電気光学結晶5を
反射して戻ってきた光の偏光状態の変化をP及びSの偏
光成分の光強度の差の変化として検出する。
【0005】信号波形測定装置は、本来、被測定LSI
3の端子に電圧が印加されていない状態では、P及びS
の偏光成分の差はゼロであることが望ましい。しかしな
がら、被測定LSI3の端子の選択を光操作部15によ
って行なう場合、操作鏡17への光の入射角度が垂直で
ないため、P及びSの偏光成分に対して反射率が異な
り、且つ位相差が生じ、偏光状態が変化する。また、レ
ーザや光学素子等の光学系の温度が変動すると、レーザ
出射光や光学素子を通過する光の偏光状態が変化する。
このようにレーザ光の偏光状態が変化すると、電気光学
結晶5に電圧が印加されていない状態でも差動信号が発
生し、且つ差動信号レベルが変化する。
3の端子に電圧が印加されていない状態では、P及びS
の偏光成分の差はゼロであることが望ましい。しかしな
がら、被測定LSI3の端子の選択を光操作部15によ
って行なう場合、操作鏡17への光の入射角度が垂直で
ないため、P及びSの偏光成分に対して反射率が異な
り、且つ位相差が生じ、偏光状態が変化する。また、レ
ーザや光学素子等の光学系の温度が変動すると、レーザ
出射光や光学素子を通過する光の偏光状態が変化する。
このようにレーザ光の偏光状態が変化すると、電気光学
結晶5に電圧が印加されていない状態でも差動信号が発
生し、且つ差動信号レベルが変化する。
【0006】この変化を受光器21及び22により電気
信号に変換し、それを差動信号増幅器23により増幅し
てA/D変換器等で検出する。電気光学効果によって生
じる偏光状態の変化は非常に小さいため、差動信号レベ
ルが変化すると、差動信号増幅器23の飽和やA/D変
換器への入力電圧が入力レンジを越えることにより検出
不能等の支障が生じる場合がある。
信号に変換し、それを差動信号増幅器23により増幅し
てA/D変換器等で検出する。電気光学効果によって生
じる偏光状態の変化は非常に小さいため、差動信号レベ
ルが変化すると、差動信号増幅器23の飽和やA/D変
換器への入力電圧が入力レンジを越えることにより検出
不能等の支障が生じる場合がある。
【0007】そこで、従来の信号波形測定装置では、差
動信号のサンプルタイミング時の差動信号値が信号処理
部25内のA/D変換器の入力レンジ内の一定値に入る
ように電気信号のオフセットを調整している(図5
(1)参照)。
動信号のサンプルタイミング時の差動信号値が信号処理
部25内のA/D変換器の入力レンジ内の一定値に入る
ように電気信号のオフセットを調整している(図5
(1)参照)。
【0008】しかし、信号処理系の応答が悪いと差動信
号波形が歪むため、サンプルタイミングが変化したり、
測定精度が悪化する原因となる(図5(2)参照)。
号波形が歪むため、サンプルタイミングが変化したり、
測定精度が悪化する原因となる(図5(2)参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
信号波形測定装置では、サンプルタイミング時の差動信
号が信号処理部内のA/D変換器の入力レンジ内に入る
ように電気的にオフセットを調整する場合には、信号処
理系の応答が悪いと差動信号波形が歪み、サンプルタイ
ミングが変化したり、測定精度を悪化させる原因となる
という問題があった。
信号波形測定装置では、サンプルタイミング時の差動信
号が信号処理部内のA/D変換器の入力レンジ内に入る
ように電気的にオフセットを調整する場合には、信号処
理系の応答が悪いと差動信号波形が歪み、サンプルタイ
ミングが変化したり、測定精度を悪化させる原因となる
という問題があった。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するもので、
差動信号のばらつきや変動を補正することができ、信号
処理系の特性に起因するサンプルタイミングの変化を防
ぐことができ、測定精度の向上した信号波形測定装置を
提供することを目的とする。
差動信号のばらつきや変動を補正することができ、信号
処理系の特性に起因するサンプルタイミングの変化を防
ぐことができ、測定精度の向上した信号波形測定装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴の信号波形測定装置は、図1に
示す如く、電気光学結晶5に印加された電圧の変化を、
前記電気光学結晶5内を通過するレーザ光の偏光状態の
変化として検出して被測定対象3の電圧波形の計測を行
なう信号波形測定装置であって、前記電気光学結晶5の
裏面に設けられる透明電極7に印加する電圧量を制御す
る接地電位制御部9を有して構成する。
に、本発明の第1の特徴の信号波形測定装置は、図1に
示す如く、電気光学結晶5に印加された電圧の変化を、
前記電気光学結晶5内を通過するレーザ光の偏光状態の
変化として検出して被測定対象3の電圧波形の計測を行
なう信号波形測定装置であって、前記電気光学結晶5の
裏面に設けられる透明電極7に印加する電圧量を制御す
る接地電位制御部9を有して構成する。
【0012】また、本発明の第2の特徴の信号波形測定
装置は、図1に示す如く、被測定対象3に近接若しくは
接触させて配置した電気光学結晶5の内部に誘起される
電界強度の変化を、前記電気光学結晶5内を反復往復す
る光の偏光状態の変化として、反射光を偏向分離した1
対の信号光強度の差動信号を差動信号増幅器23により
検出して、被測定対象3に印加された電圧波形の計測を
行なう信号波形測定装置であって、電圧波形測定前に前
記差動信号増幅器23により検出された差動信号データ
から、該差動信号がサンプルタイミング時に一定値とな
るように、測定点毎に前記電気光学結晶5の裏面に設け
られた透明電極7に印加すべき電圧量を決定する制御手
段27と、前記制御手段27の制御に基づき、前記透明
電極7に印加する電圧量を変化させる接地電位制御部9
とを有して構成する。
装置は、図1に示す如く、被測定対象3に近接若しくは
接触させて配置した電気光学結晶5の内部に誘起される
電界強度の変化を、前記電気光学結晶5内を反復往復す
る光の偏光状態の変化として、反射光を偏向分離した1
対の信号光強度の差動信号を差動信号増幅器23により
検出して、被測定対象3に印加された電圧波形の計測を
行なう信号波形測定装置であって、電圧波形測定前に前
記差動信号増幅器23により検出された差動信号データ
から、該差動信号がサンプルタイミング時に一定値とな
るように、測定点毎に前記電気光学結晶5の裏面に設け
られた透明電極7に印加すべき電圧量を決定する制御手
段27と、前記制御手段27の制御に基づき、前記透明
電極7に印加する電圧量を変化させる接地電位制御部9
とを有して構成する。
【0013】本発明の第3の特徴の信号波形測定装置
は、請求項2に記載の信号波形測定装置において、前記
制御手段27は、予め測定点毎に前記透明電極7に印加
すべき電圧量を決定して保持しておき、電圧波形測定時
に、前記接地電極制御部9を制御して、前記透明電極7
に印加する電圧量を変化させる。
は、請求項2に記載の信号波形測定装置において、前記
制御手段27は、予め測定点毎に前記透明電極7に印加
すべき電圧量を決定して保持しておき、電圧波形測定時
に、前記接地電極制御部9を制御して、前記透明電極7
に印加する電圧量を変化させる。
【0014】更に、本発明の第4の特徴の信号波形測定
装置は、請求項2または3に記載の信号波形測定装置に
おいて、前記制御手段27は、測定時にサンプルタイミ
ング時の差動信号が一定値であるかを判断し、差動信号
が一定値でない場合には、差動信号が一定値となるよう
に、再び、前記透明電極7に印加すべき電圧量を決定し
て記憶し、該測定点の電圧波形の測定を再度行なう。
装置は、請求項2または3に記載の信号波形測定装置に
おいて、前記制御手段27は、測定時にサンプルタイミ
ング時の差動信号が一定値であるかを判断し、差動信号
が一定値でない場合には、差動信号が一定値となるよう
に、再び、前記透明電極7に印加すべき電圧量を決定し
て記憶し、該測定点の電圧波形の測定を再度行なう。
【0015】
【作用】本発明の第1、第2、第3、及び第4の特徴の
信号波形測定装置では、図1に示す如く、被測定対象3
に近接若しくは接触させて配置した電気光学結晶5の内
部に誘起される電界強度の変化を、電気光学結晶5内を
反復往復する光の偏光状態の変化として、反射光を偏向
分離した1対の信号光強度の差動信号を差動信号増幅器
23により検出して、被測定対象3に印加された電圧波
形の計測を行なうが、制御手段27において、電圧波形
測定前に差動信号増幅器23により検出された差動信号
データから、該差動信号がサンプルタイミング時に一定
値となるように、測定点毎に電気光学結晶5の裏面に設
けられた透明電極7に印加すべき電圧量を決定して保持
しておき、接地電位制御部9によって制御手段27の制
御に基づき、透明電極7に印加する電圧量を変化させ
て、差動信号のばらつきや変動を補正してる電圧波形の
計測を行なうようにしている。
信号波形測定装置では、図1に示す如く、被測定対象3
に近接若しくは接触させて配置した電気光学結晶5の内
部に誘起される電界強度の変化を、電気光学結晶5内を
反復往復する光の偏光状態の変化として、反射光を偏向
分離した1対の信号光強度の差動信号を差動信号増幅器
23により検出して、被測定対象3に印加された電圧波
形の計測を行なうが、制御手段27において、電圧波形
測定前に差動信号増幅器23により検出された差動信号
データから、該差動信号がサンプルタイミング時に一定
値となるように、測定点毎に電気光学結晶5の裏面に設
けられた透明電極7に印加すべき電圧量を決定して保持
しておき、接地電位制御部9によって制御手段27の制
御に基づき、透明電極7に印加する電圧量を変化させ
て、差動信号のばらつきや変動を補正してる電圧波形の
計測を行なうようにしている。
【0016】また制御手段27は、測定時にサンプルタ
イミング時の差動信号が一定値であるかを判断し、差動
信号が一定値でない場合には、差動信号が一定値となる
ように、再び、透明電極7に印加すべき電圧量を決定し
て記憶し、該測定点の電圧波形の測定を再度行なうよう
にしている。
イミング時の差動信号が一定値であるかを判断し、差動
信号が一定値でない場合には、差動信号が一定値となる
ように、再び、透明電極7に印加すべき電圧量を決定し
て記憶し、該測定点の電圧波形の測定を再度行なうよう
にしている。
【0017】従って、差動信号のばらつきや変動を補正
することができ、また、信号処理系の特性に起因するサ
ンプルタイミングの変化を防ぐことができ、結果とし
て、信号波形測定装置の測定精度を向上させることがで
きる。
することができ、また、信号処理系の特性に起因するサ
ンプルタイミングの変化を防ぐことができ、結果とし
て、信号波形測定装置の測定精度を向上させることがで
きる。
【0018】
【実施例】次に、本発明に係る実施例を図面に基づいて
説明する。図1に本発明の一実施例に係る信号波形測定
装置の構成図を示す。同図において、図4(従来例)と
重複する部分には同一の符号を附す。
説明する。図1に本発明の一実施例に係る信号波形測定
装置の構成図を示す。同図において、図4(従来例)と
重複する部分には同一の符号を附す。
【0019】図1において、本実施例の信号波形測定装
置は、被測定系として、被測定LSI3、電圧によって
複屈折性を有する電気光学結晶5、及び透明電極7を備
え、また光学系として、レーザ光を発生する光源11、
ビームスプリッタ13、偏光ビームスプリッタ14、光
走査部15、走査鏡16及び17、並びにレンズ19を
備え、更に信号処理系として、光軸変換されたレーザ光
から被測定LSIの被測定電圧に比例した光量を電気信
号に変換する受光器21及び22、2つの電気信号の電
圧の差分を増幅した差動信号を出力する差動信号増幅器
23、内部にA/D変換器を有して差動信号をディジタ
ル信号に変換して信号処理を行なう信号処理部25、並
びに中央処理装置(以下CPUと略記する)27を備え
ている。
置は、被測定系として、被測定LSI3、電圧によって
複屈折性を有する電気光学結晶5、及び透明電極7を備
え、また光学系として、レーザ光を発生する光源11、
ビームスプリッタ13、偏光ビームスプリッタ14、光
走査部15、走査鏡16及び17、並びにレンズ19を
備え、更に信号処理系として、光軸変換されたレーザ光
から被測定LSIの被測定電圧に比例した光量を電気信
号に変換する受光器21及び22、2つの電気信号の電
圧の差分を増幅した差動信号を出力する差動信号増幅器
23、内部にA/D変換器を有して差動信号をディジタ
ル信号に変換して信号処理を行なう信号処理部25、並
びに中央処理装置(以下CPUと略記する)27を備え
ている。
【0020】電気光学結晶5の被測定LSI3側には、
被測定LSI3の端子に発生した電圧を電気光学結晶5
に印加するための電極が複数設けられている。この複数
の電極は、光源11から発生するレーザ光を反射させる
ための反射鏡としても機能する。また、電気光学結晶5
の裏側には、透明電極7が設けられ、接地電位制御部9
に接続されている。
被測定LSI3の端子に発生した電圧を電気光学結晶5
に印加するための電極が複数設けられている。この複数
の電極は、光源11から発生するレーザ光を反射させる
ための反射鏡としても機能する。また、電気光学結晶5
の裏側には、透明電極7が設けられ、接地電位制御部9
に接続されている。
【0021】従って、被測定LSI3の端子に電圧が発
生して電気光学結晶5に電圧が印加されると、被測定L
SI3の端子電圧によって電気光学結晶5内を通過する
レーザ光の偏光状態が変化する。
生して電気光学結晶5に電圧が印加されると、被測定L
SI3の端子電圧によって電気光学結晶5内を通過する
レーザ光の偏光状態が変化する。
【0022】電気光学結晶5から反射して戻ってきた光
を偏光ビームスプリッタ14でP及びSの偏光成分に分
離し、それぞれの偏光成分を受光器21及び22により
電気パルス信号に変換し、差動信号増幅器23によりこ
れら電気パルス信号の差動信号を検出し、信号処理部2
5においてA/D変換することにより端子電圧及び信号
波形を計測する。被測定LSI3には、多くの入出力端
子があり、各端子の電圧を測定するためには、光走査部
15により端子の選択を行なう。
を偏光ビームスプリッタ14でP及びSの偏光成分に分
離し、それぞれの偏光成分を受光器21及び22により
電気パルス信号に変換し、差動信号増幅器23によりこ
れら電気パルス信号の差動信号を検出し、信号処理部2
5においてA/D変換することにより端子電圧及び信号
波形を計測する。被測定LSI3には、多くの入出力端
子があり、各端子の電圧を測定するためには、光走査部
15により端子の選択を行なう。
【0023】電気光学結晶5を反射して戻ってくる光の
偏光状態は、光走査や光学系の温度変動等により変化す
るため、電気光学結晶5に電圧が印加されていない状態
でも、差動信号増幅器23から差動信号が発生し、且つ
差動信号レベルが変化する。
偏光状態は、光走査や光学系の温度変動等により変化す
るため、電気光学結晶5に電圧が印加されていない状態
でも、差動信号増幅器23から差動信号が発生し、且つ
差動信号レベルが変化する。
【0024】従来のように、サンプルタイミング時の差
動信号が信号処理部25内のA/D変換器の入力レンジ
内に入るように電気的にオフセットを調整する場合に
は、信号処理系の応答が悪いと差動信号波形が歪み、サ
ンプルタイミングが変化したり、測定精度を悪化させる
原因となる。
動信号が信号処理部25内のA/D変換器の入力レンジ
内に入るように電気的にオフセットを調整する場合に
は、信号処理系の応答が悪いと差動信号波形が歪み、サ
ンプルタイミングが変化したり、測定精度を悪化させる
原因となる。
【0025】そこで本実施例では、CPU27の制御に
基づき、接地電極制御部9により電気光学結晶5の裏側
に設けられた透明電極7に電圧を印加し、電気光学結晶
5に電圧が印加されていない状態で、測定点毎にサンプ
ルタイミング時の差動信号が一定値となるように、透明
電極7に印加する電圧量を制御する。つまり、CPU2
7において、波形測定前に取得したP及びSの偏光成分
の差動信号データから、電気光学結晶5の裏面に設けら
れた透明電極7に印加すべき電圧量を決定して保持して
おき、各測定点毎に、CPU27からの電圧量データ3
1を基に、接地電極制御部9により透明電極7に印加す
る電圧量を制御しながら波形測定を行なう。
基づき、接地電極制御部9により電気光学結晶5の裏側
に設けられた透明電極7に電圧を印加し、電気光学結晶
5に電圧が印加されていない状態で、測定点毎にサンプ
ルタイミング時の差動信号が一定値となるように、透明
電極7に印加する電圧量を制御する。つまり、CPU2
7において、波形測定前に取得したP及びSの偏光成分
の差動信号データから、電気光学結晶5の裏面に設けら
れた透明電極7に印加すべき電圧量を決定して保持して
おき、各測定点毎に、CPU27からの電圧量データ3
1を基に、接地電極制御部9により透明電極7に印加す
る電圧量を制御しながら波形測定を行なう。
【0026】図2は、本実施例の信号波形測定装置にお
ける測定手順を説明するフローチャートである。先ずス
テップS1で、全測定点の差動信号データを取得し、ス
テップS2で、その測定データを基にサンプルタイミン
グ時の差動信号が一定値となるように、接地電位制御部
9からの電圧量を算出し、CPU27内のメモリに記憶
しておく。
ける測定手順を説明するフローチャートである。先ずス
テップS1で、全測定点の差動信号データを取得し、ス
テップS2で、その測定データを基にサンプルタイミン
グ時の差動信号が一定値となるように、接地電位制御部
9からの電圧量を算出し、CPU27内のメモリに記憶
しておく。
【0027】次に、被測定点に対してレーザ光を照射し
(ステップS3)、CPU27からの制御情報(電圧量
データ)31に基づいて透明電極7に電圧を印加する
(ステップS4)。この時CPU27は、サンプルタイ
ミング時の差動信号が一定値であるかを判断し(ステッ
プS5)、差動信号が一定値でない場合には、差動信号
が一定値となるように、再び、透明電極7に印加すべき
電圧量を算出して記憶する(ステップS6)。ステップ
S6の処理後、或いは差動信号が一定値である場合に
は、該測定点の電圧波形の測定を行なう(ステップS
7)。
(ステップS3)、CPU27からの制御情報(電圧量
データ)31に基づいて透明電極7に電圧を印加する
(ステップS4)。この時CPU27は、サンプルタイ
ミング時の差動信号が一定値であるかを判断し(ステッ
プS5)、差動信号が一定値でない場合には、差動信号
が一定値となるように、再び、透明電極7に印加すべき
電圧量を算出して記憶する(ステップS6)。ステップ
S6の処理後、或いは差動信号が一定値である場合に
は、該測定点の電圧波形の測定を行なう(ステップS
7)。
【0028】差動信号が一定値でなかった被測定点に対
しては、ステップS3に戻ってステップS3からS7の
処理を繰り返す。更にステップS8で、全測定点の測定
が終了したと判断されると測定終了となる。
しては、ステップS3に戻ってステップS3からS7の
処理を繰り返す。更にステップS8で、全測定点の測定
が終了したと判断されると測定終了となる。
【0029】図3に、本実施例の信号波形測定装置にお
ける差動信号の補正前後の信号波形を示す。このように
本実施例では、差動信号のばらつきや変動を補正するこ
とができる。また、信号処理系の特性に起因するサンプ
ルタイミングの変化を防ぐことができ、測定精度を向上
させることができる。
ける差動信号の補正前後の信号波形を示す。このように
本実施例では、差動信号のばらつきや変動を補正するこ
とができる。また、信号処理系の特性に起因するサンプ
ルタイミングの変化を防ぐことができ、測定精度を向上
させることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被測定対象に近接若しくは接触させて配置した電気光学
結晶の内部に誘起される電界強度の変化を、電気光学結
晶内を反復往復する光の偏光状態の変化として、反射光
を偏向分離した1対の信号光強度の差動信号を差動信号
増幅器により検出して、被測定対象3に印加された電圧
波形の計測を行なうが、制御手段において、電圧波形測
定前に差動信号増幅器により検出された差動信号データ
から、該差動信号がサンプルタイミング時に一定値とな
るように、測定点毎に電気光学結晶の裏面に設けられた
透明電極に印加すべき電圧量を決定して保持しておき、
接地電位制御部によって制御手段の制御に基づき、前記
透明電極に印加する電圧量を変化させて、差動信号のば
らつきや変動を補正してる電圧波形の計測を行なうこと
としたので、差動信号のばらつきや変動を補正すること
ができ、また、信号処理系の特性に起因するサンプルタ
イミングの変化を防ぐことができ、結果として、測定精
度の向上した信号波形測定装置を提供することができ
る。
被測定対象に近接若しくは接触させて配置した電気光学
結晶の内部に誘起される電界強度の変化を、電気光学結
晶内を反復往復する光の偏光状態の変化として、反射光
を偏向分離した1対の信号光強度の差動信号を差動信号
増幅器により検出して、被測定対象3に印加された電圧
波形の計測を行なうが、制御手段において、電圧波形測
定前に差動信号増幅器により検出された差動信号データ
から、該差動信号がサンプルタイミング時に一定値とな
るように、測定点毎に電気光学結晶の裏面に設けられた
透明電極に印加すべき電圧量を決定して保持しておき、
接地電位制御部によって制御手段の制御に基づき、前記
透明電極に印加する電圧量を変化させて、差動信号のば
らつきや変動を補正してる電圧波形の計測を行なうこと
としたので、差動信号のばらつきや変動を補正すること
ができ、また、信号処理系の特性に起因するサンプルタ
イミングの変化を防ぐことができ、結果として、測定精
度の向上した信号波形測定装置を提供することができ
る。
【図1】本発明の一実施例に係る信号波形測定装置の構
成図である。
成図である。
【図2】実施例の信号波形測定装置における測定手順を
説明するフローチャートである。
説明するフローチャートである。
【図3】実施例の信号波形測定装置における差動信号の
補正を説明する補正前後の信号波形図である。
補正を説明する補正前後の信号波形図である。
【図4】従来の信号波形測定装置の構成図である。
【図5】従来の信号波形測定装置における差動信号の補
正を説明する補正前後の信号波形図であり、図5(1)
はオフセット調整による補正説明図、図5(2)は差動
信号が歪む場合の説明図である。
正を説明する補正前後の信号波形図であり、図5(1)
はオフセット調整による補正説明図、図5(2)は差動
信号が歪む場合の説明図である。
3…被測定LSI 5…電気光学結晶 7…透明電極 9…接地電位制御部 11…光源 13…ビームスプリッタ 14…偏光ビームスプリッタ 15…光走査部 16,17…走査鏡 19…レンズ 21,22…受光器 23…差動信号増幅器 25…信号処理部 27…中央処理装置(CPU)(制御手段)
Claims (4)
- 【請求項1】 電気光学結晶(5)に印加された電圧の
変化を、前記電気光学結晶(5)内を通過するレーザ光
の偏光状態の変化として検出して被測定対象(3)の電
圧波形の計測を行なう信号波形測定装置であって、 前記電気光学結晶(5)の裏面に設けられる透明電極
(7)に印加する電圧量を制御する接地電位制御部
(9)を有することを特徴とする信号波形測定装置。 - 【請求項2】 被測定対象(3)に近接若しくは接触さ
せて配置した電気光学結晶(5)の内部に誘起される電
界強度の変化を、前記電気光学結晶(5)内を反復往復
する光の偏光状態の変化として、反射光を偏向分離した
1対の信号光強度の差動信号を差動信号増幅器(23)
により検出して、被測定対象(3)に印加された電圧波
形の計測を行なう信号波形測定装置であって、 電圧波形測定前に前記差動信号増幅器(23)により検
出された差動信号データから、該差動信号がサンプルタ
イミング時に一定値となるように、測定点毎に前記電気
光学結晶(5)の裏面に設けられた透明電極(7)に印
加すべき電圧量を決定する制御手段(27)と、 前記制御手段(27)の制御に基づき、前記透明電極
(7)に印加する電圧量を変化させる接地電位制御部
(9)とを有することを特徴とする信号波形測定装置。 - 【請求項3】 前記制御手段(27)は、予め測定点毎
に前記透明電極(7)に印加すべき電圧量を決定して保
持しておき、電圧波形測定時に、前記接地電極制御部
(9)を制御して、前記透明電極(7)に印加する電圧
量を変化させることを特徴とする請求項2に記載の信号
波形測定装置。 - 【請求項4】 前記制御手段(27)は、測定時にサン
プルタイミング時の差動信号が一定値であるかを判断
し、差動信号が一定値でない場合には、差動信号が一定
値となるように、再び、前記透明電極(7)に印加すべ
き電圧量を決定して記憶し、該測定点の電圧波形の測定
を再度行なうことを特徴とする請求項2または3に記載
の信号波形測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4193810A JPH0634675A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 信号波形測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4193810A JPH0634675A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 信号波形測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634675A true JPH0634675A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16314144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4193810A Withdrawn JPH0634675A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 信号波形測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634675A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100439931C (zh) * | 2005-11-29 | 2008-12-03 | 吉林大学 | 可校准电压的电光探测器 |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP4193810A patent/JPH0634675A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100439931C (zh) * | 2005-11-29 | 2008-12-03 | 吉林大学 | 可校准电压的电光探测器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |