JPH06345617A - 化粧料および外用剤 - Google Patents
化粧料および外用剤Info
- Publication number
- JPH06345617A JPH06345617A JP5159978A JP15997893A JPH06345617A JP H06345617 A JPH06345617 A JP H06345617A JP 5159978 A JP5159978 A JP 5159978A JP 15997893 A JP15997893 A JP 15997893A JP H06345617 A JPH06345617 A JP H06345617A
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- JP
- Japan
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- alcohol
- fatty acid
- vegetable oil
- external preparation
- cosmetic
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- Cosmetics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】構成脂肪酸にパルミトレイン酸を含有する植物
性油脂を直鎖又は分岐した炭素数1〜18の1価又は2
価アルコールでエステル交換反応させて得られる植物油
脂肪酸エステルを、全重量に対して0.01〜80重量%配
合することを特徴とする化粧料又は外用剤。 【効果】本発明に係る植物油脂肪酸エステルは、エステ
ル交換という比較的簡単な手法で、安価に製造でき、臭
いもなく、肌に安全で、軽い感触を与え浸透性、延展
性、保湿性に優れる。この植物油脂肪酸エステルを化粧
品又は外用剤に配合すると、皮膚に対する浸透性、延展
性、保湿性に優れ、さらっとした非常に良い感触を与え
る、優れた製品が得られる。
性油脂を直鎖又は分岐した炭素数1〜18の1価又は2
価アルコールでエステル交換反応させて得られる植物油
脂肪酸エステルを、全重量に対して0.01〜80重量%配
合することを特徴とする化粧料又は外用剤。 【効果】本発明に係る植物油脂肪酸エステルは、エステ
ル交換という比較的簡単な手法で、安価に製造でき、臭
いもなく、肌に安全で、軽い感触を与え浸透性、延展
性、保湿性に優れる。この植物油脂肪酸エステルを化粧
品又は外用剤に配合すると、皮膚に対する浸透性、延展
性、保湿性に優れ、さらっとした非常に良い感触を与え
る、優れた製品が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧料及び外用剤に関
し、詳しくは、エステル交換された植物油脂肪酸エステ
ルを配合した化粧料及び外用剤で、クリーム、乳液、美
容液などの化粧品、シャンプー、リンスなどのトイレタ
リー製品、尿素クリームなどの医薬品が挙げられる。
し、詳しくは、エステル交換された植物油脂肪酸エステ
ルを配合した化粧料及び外用剤で、クリーム、乳液、美
容液などの化粧品、シャンプー、リンスなどのトイレタ
リー製品、尿素クリームなどの医薬品が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】パルミトレイン酸は、人間の皮下脂肪に
多く見られる、炭素数が16で9番目の炭素に二重結合
を有するモノエン直鎖脂肪酸で、皮膚に対する親和性、
延展性に優れている。構成脂肪酸にパルミトレイン酸を
含有する油性成分には、ミンク油やマカデミアナッツ油
あるいはヘーゼルナッツ油等の油脂があり、これらがベ
ビーオイル、バスオイル、各種クリーム、乳液類などに
配合されてきた。
多く見られる、炭素数が16で9番目の炭素に二重結合
を有するモノエン直鎖脂肪酸で、皮膚に対する親和性、
延展性に優れている。構成脂肪酸にパルミトレイン酸を
含有する油性成分には、ミンク油やマカデミアナッツ油
あるいはヘーゼルナッツ油等の油脂があり、これらがベ
ビーオイル、バスオイル、各種クリーム、乳液類などに
配合されてきた。
【0003】また、高純度のパルミトレイン酸エチルは
養毛・育毛効果があるため養毛・育毛料に配合されてい
る。
養毛・育毛効果があるため養毛・育毛料に配合されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ミンク油やマ
カデミアナッツ油あるいはヘーゼルナッツ油を含有して
いる化粧品は、重い使用感といつまでも皮膚に残る感触
と臭いのくさいものであった。
カデミアナッツ油あるいはヘーゼルナッツ油を含有して
いる化粧品は、重い使用感といつまでも皮膚に残る感触
と臭いのくさいものであった。
【0005】高純度のパルミトレイン酸エチルは、ミン
ク油やマカデミアナッツ油からパルミトレイン酸を精製
単離し、アルコールでエステル化する方法で得られてい
る。しかし、この方法は、化粧品原料としてはあまりに
も高価な製造法であり実用的ではない。
ク油やマカデミアナッツ油からパルミトレイン酸を精製
単離し、アルコールでエステル化する方法で得られてい
る。しかし、この方法は、化粧品原料としてはあまりに
も高価な製造法であり実用的ではない。
【0006】特にミンク油のような動物油から精製され
る高純度のパルミトレイン酸エステルは臭いが残り、製
造コストに対する商品価値は低いものであった。
る高純度のパルミトレイン酸エステルは臭いが残り、製
造コストに対する商品価値は低いものであった。
【0007】そこで、本発明は上記従来の問題点を解決
した、安価に製造でき、無色透明で臭いが少なく、安全
性が高く皮膚に塗布したときに軽い感触を与える植物脂
肪酸エステルを化粧料及び外用剤に配合し、皮膚に対す
る浸透性、延展性、保湿性に優れ、さらっとした非常に
良い感触を与える化粧料及び外用剤を提供することを目
的とする。
した、安価に製造でき、無色透明で臭いが少なく、安全
性が高く皮膚に塗布したときに軽い感触を与える植物脂
肪酸エステルを化粧料及び外用剤に配合し、皮膚に対す
る浸透性、延展性、保湿性に優れ、さらっとした非常に
良い感触を与える化粧料及び外用剤を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上述の目的
に従い鋭意研究を進めた結果、パルミトレイン酸含有植
物性油脂をアルコールでエステル交換して得られる脂肪
酸エステルが、皮膚に対して良好な浸透性、延展性を与
えることを見出し、本発明が完成された。
に従い鋭意研究を進めた結果、パルミトレイン酸含有植
物性油脂をアルコールでエステル交換して得られる脂肪
酸エステルが、皮膚に対して良好な浸透性、延展性を与
えることを見出し、本発明が完成された。
【0009】即ち、本発明は構成脂肪酸にパルミトレイ
ン酸を含有する植物性油脂を直鎖又は分岐した炭素数1
〜18の1価又は2価アルコールでエステル交換反応さ
せて得られる植物油脂肪酸エステルを、全重量に対して
0.01〜80重量%配合することを特徴とする化粧料及び
外用剤である。
ン酸を含有する植物性油脂を直鎖又は分岐した炭素数1
〜18の1価又は2価アルコールでエステル交換反応さ
せて得られる植物油脂肪酸エステルを、全重量に対して
0.01〜80重量%配合することを特徴とする化粧料及び
外用剤である。
【0010】本発明に係る植物油脂肪酸エステルは容易
にかつ安価に製造することができ、臭いもなく、肌に安
全で、優れた浸透性、延展性、保湿性を与える。
にかつ安価に製造することができ、臭いもなく、肌に安
全で、優れた浸透性、延展性、保湿性を与える。
【0011】
【作用】本発明に係る植物油脂肪酸エステルは、元々植
物油に存在する脂肪酸エステル、特にトリグリセリドを
エステル交換したものである。エステル交換という比較
的簡単な手法を用いたものであるが、得られる植物油脂
肪酸エステルは皮膚に塗布した時に軽い感触を与え、こ
れを化粧品又は外用剤に配合すると、皮膚に対する浸透
性、延展性、保湿性に優れ、さらっとした非常に良い感
触を与える、優れた製品が得られる。
物油に存在する脂肪酸エステル、特にトリグリセリドを
エステル交換したものである。エステル交換という比較
的簡単な手法を用いたものであるが、得られる植物油脂
肪酸エステルは皮膚に塗布した時に軽い感触を与え、こ
れを化粧品又は外用剤に配合すると、皮膚に対する浸透
性、延展性、保湿性に優れ、さらっとした非常に良い感
触を与える、優れた製品が得られる。
【0012】パルミトレイン酸はトリグリセリドに比べ
て、炭素数が1〜18の1価若しくは2価のアルコール
とのエステル化合物は、分子量が小さく低粘度であり、
かつアルコールや油性成分への溶解性が良好であるた
め、塗布時の皮膚に対する浸透性、延展性等に優れてい
るものと考えられる。
て、炭素数が1〜18の1価若しくは2価のアルコール
とのエステル化合物は、分子量が小さく低粘度であり、
かつアルコールや油性成分への溶解性が良好であるた
め、塗布時の皮膚に対する浸透性、延展性等に優れてい
るものと考えられる。
【0013】
【好適な実施態様】本発明に用いられる油脂は、構成脂
肪酸にパルミトレイン酸を含有した植物性油脂で、例え
ばマカデミアナッツ油あるいはヘーゼルナッツ油等であ
る。
肪酸にパルミトレイン酸を含有した植物性油脂で、例え
ばマカデミアナッツ油あるいはヘーゼルナッツ油等であ
る。
【0014】アルコールには炭素数が1〜18の直鎖又
は分岐した、1価又は2価のアルコールを用いるが、不
飽和結合を有していても構わない。好ましくは炭素数5
以下のアルコールであり、特に軽やかな感触を与える油
脂が得られる。アルコールの炭素数が18を超えるとエ
ステル交換反応後に残った未反応のアルコールの減圧留
去が困難となる。3価以上の多価アルコールでは、トリ
グリセリドと同様分子量が大きくなり、塗布時に重たい
感触を与え、またエステル交換反応自体がされ難くなる
ため、従来の問題点を解決しえない。
は分岐した、1価又は2価のアルコールを用いるが、不
飽和結合を有していても構わない。好ましくは炭素数5
以下のアルコールであり、特に軽やかな感触を与える油
脂が得られる。アルコールの炭素数が18を超えるとエ
ステル交換反応後に残った未反応のアルコールの減圧留
去が困難となる。3価以上の多価アルコールでは、トリ
グリセリドと同様分子量が大きくなり、塗布時に重たい
感触を与え、またエステル交換反応自体がされ難くなる
ため、従来の問題点を解決しえない。
【0015】本発明に用いられるアルコールには、例え
ばメチルアルコール、エチルアルコール、ノルマルプロ
ピルアルコール、ノルマルブチルアルコール、ノルマル
ペンチルアルコール、ノルマルヘキシルアルコール、ノ
ルマルヘプチルアルコール、ノルマルオクチルアルコー
ル、ノルマルノニルアルコール、ノルマルデシルアルコ
ール、ノルマルウンデシルアルコール、ノルマルドデシ
ルアルコール、ノルマルトリデシルアルコール、ノルマ
ルテトラデシルアルコール、ノルマルペンタデシルアル
コール、ノルマルヘキサデシルアルコール、ノルマルヘ
プタデシルアルコール、ノルマルオクタデシルアルコー
ル、などの直鎖一価アルコール、また、これらの二価ア
ルコール、さらに、2、2−ジメチル−1−プロピルア
ルコール、2−メチル−1−ブチルアルコール、3−メ
チル−1−ブチルアルコール、3−メチル−2−ブチル
アルコール、4−メチル−2−ペンチルアルコール、2
−メチル−1−ヘキシルアルコール、2−エチル−1−
ヘキシルアルコール、3、5、5−トリメチル−1−ヘ
キシルアルコール、3、7−ジメチル−1−オクチルア
ルコールなどの分岐アルコール、さらにアリルアルコー
ル、クロチルアルコール、2−ペンテン−1−オール、
3−ヘキセン−1−オール、2−ヘプテン−1−オー
ル、10−ウンデセン−1−オール、11−ドデセン−
1−オール、12−トリデセン−1−オール、オレイル
アルコールなどの不飽和アルコールが挙げられる。
ばメチルアルコール、エチルアルコール、ノルマルプロ
ピルアルコール、ノルマルブチルアルコール、ノルマル
ペンチルアルコール、ノルマルヘキシルアルコール、ノ
ルマルヘプチルアルコール、ノルマルオクチルアルコー
ル、ノルマルノニルアルコール、ノルマルデシルアルコ
ール、ノルマルウンデシルアルコール、ノルマルドデシ
ルアルコール、ノルマルトリデシルアルコール、ノルマ
ルテトラデシルアルコール、ノルマルペンタデシルアル
コール、ノルマルヘキサデシルアルコール、ノルマルヘ
プタデシルアルコール、ノルマルオクタデシルアルコー
ル、などの直鎖一価アルコール、また、これらの二価ア
ルコール、さらに、2、2−ジメチル−1−プロピルア
ルコール、2−メチル−1−ブチルアルコール、3−メ
チル−1−ブチルアルコール、3−メチル−2−ブチル
アルコール、4−メチル−2−ペンチルアルコール、2
−メチル−1−ヘキシルアルコール、2−エチル−1−
ヘキシルアルコール、3、5、5−トリメチル−1−ヘ
キシルアルコール、3、7−ジメチル−1−オクチルア
ルコールなどの分岐アルコール、さらにアリルアルコー
ル、クロチルアルコール、2−ペンテン−1−オール、
3−ヘキセン−1−オール、2−ヘプテン−1−オー
ル、10−ウンデセン−1−オール、11−ドデセン−
1−オール、12−トリデセン−1−オール、オレイル
アルコールなどの不飽和アルコールが挙げられる。
【0016】上述の植物油脂とアルコールとで酸、アル
カリ若しくは金属塩等の通常のエステル交換反応に用い
る触媒の存在下にエステル交換反応を行なう。この時好
ましくは、パルミトレイン酸残基に代表される不飽和脂
肪酸残基の二重結合が酸化されないように還元気体の雰
囲気下で行なう。また、エステル交換反応が進むにつれ
て遊離してくるグリセリンを順次除去するか、もしくは
反応系外に追い出すなど反応に関与しないようにするこ
とが好ましい。
カリ若しくは金属塩等の通常のエステル交換反応に用い
る触媒の存在下にエステル交換反応を行なう。この時好
ましくは、パルミトレイン酸残基に代表される不飽和脂
肪酸残基の二重結合が酸化されないように還元気体の雰
囲気下で行なう。また、エステル交換反応が進むにつれ
て遊離してくるグリセリンを順次除去するか、もしくは
反応系外に追い出すなど反応に関与しないようにするこ
とが好ましい。
【0017】エステル交換反応後、アルカリで遊離脂肪
酸を中和し、温時に数回水洗し、減圧下で蒸留し、精製
する。
酸を中和し、温時に数回水洗し、減圧下で蒸留し、精製
する。
【0018】本発明で合成された植物油脂肪酸エステル
は、化粧品原料基準の油脂の酸価の測定法を用いて測定
すると3以下であった。同様に、マカデミアナッツ油脂
肪酸エチルの場合、けん化価は170〜210、ヨウ素
価は60〜85であった。
は、化粧品原料基準の油脂の酸価の測定法を用いて測定
すると3以下であった。同様に、マカデミアナッツ油脂
肪酸エチルの場合、けん化価は170〜210、ヨウ素
価は60〜85であった。
【0019】また、皮膚に対する刺激については、健康
な人20名の前腕又は上腕屈側部分に本油性成分を塗布
したリント布を貼付し、その上を絆創膏で固定し24時
間後に変化の有無を判定した。その結果いずれも変化な
く、ほとんど刺激は認められなかった。
な人20名の前腕又は上腕屈側部分に本油性成分を塗布
したリント布を貼付し、その上を絆創膏で固定し24時
間後に変化の有無を判定した。その結果いずれも変化な
く、ほとんど刺激は認められなかった。
【0020】本発明に用いられる構成脂肪酸にパルミト
レイン酸を含有した植物油脂肪酸エステルは、化粧料及
び外用剤の油性成分として、化粧料又は外用剤全重量に
対して0.01〜80重量%好ましくは0.1〜60重量%配
合される。特に水性製剤の場合は0.01〜50重量%配合
され、油性製剤の場合は50〜80重量%、更には50
〜60重量%配合されることが好ましい。
レイン酸を含有した植物油脂肪酸エステルは、化粧料及
び外用剤の油性成分として、化粧料又は外用剤全重量に
対して0.01〜80重量%好ましくは0.1〜60重量%配
合される。特に水性製剤の場合は0.01〜50重量%配合
され、油性製剤の場合は50〜80重量%、更には50
〜60重量%配合されることが好ましい。
【0021】本発明の化粧料及び外用剤には、上記必須
の構成成分のほか、使用目的にあわせて、薬剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、色素、香料、ビタミン類
などを混合添加しても良い。またアルコール、脂肪酸、
油脂、ワックス、界面活性剤、他の水溶性高分子や樹脂
などを均質安定、粘度調整などの目的で混合添加しても
良い。
の構成成分のほか、使用目的にあわせて、薬剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、色素、香料、ビタミン類
などを混合添加しても良い。またアルコール、脂肪酸、
油脂、ワックス、界面活性剤、他の水溶性高分子や樹脂
などを均質安定、粘度調整などの目的で混合添加しても
良い。
【0022】本発明の化粧料及び外用剤は、クリーム、
乳液、美容液などの化粧品、シャンプー、リンスなどの
トイレタリー製品、尿素クリームなどの医薬品などの分
野で好適に使用できる。
乳液、美容液などの化粧品、シャンプー、リンスなどの
トイレタリー製品、尿素クリームなどの医薬品などの分
野で好適に使用できる。
【0023】
【実施例】以下、植物油脂肪酸エステルの製造例及び実
施例を用いて本発明を更に詳細に説明する。
施例を用いて本発明を更に詳細に説明する。
【0024】
【製造例1】 マカデミアナッツ油脂肪酸エチル マカデミアナッツ油240.0g(0.273mol)、エチルア
ルコール72.0g(1.56mol)及びナトリウムメトキシ
ド1.0g(0.0185mol)を500ml反応容器中で窒
素雰囲気下、85℃で加熱攪拌した。1時間後、65℃
で1時間静置させ下層に分離したグリセリンを除きさら
に85℃で加熱攪拌した。1時間後、1晩静置させ下層
に分離したグリセリンを除いた。次に、酸価を測定し、
それに対応する水酸化カリウムのエチルアルコール溶液
で中和し、減圧下、過剰のエチルアルコールを除き、温
時、水洗した。そして、3〜5mmHgの減圧下170
〜185℃の留出物を回収し目的の植物油脂肪酸エステ
ル・化合物A(収量172.4g、収率68.5%)を得た。
ルコール72.0g(1.56mol)及びナトリウムメトキシ
ド1.0g(0.0185mol)を500ml反応容器中で窒
素雰囲気下、85℃で加熱攪拌した。1時間後、65℃
で1時間静置させ下層に分離したグリセリンを除きさら
に85℃で加熱攪拌した。1時間後、1晩静置させ下層
に分離したグリセリンを除いた。次に、酸価を測定し、
それに対応する水酸化カリウムのエチルアルコール溶液
で中和し、減圧下、過剰のエチルアルコールを除き、温
時、水洗した。そして、3〜5mmHgの減圧下170
〜185℃の留出物を回収し目的の植物油脂肪酸エステ
ル・化合物A(収量172.4g、収率68.5%)を得た。
【0025】IR νcm-1 2930,2860,1740,1463,1374,
1181,1036,856,724
1181,1036,856,724
【0026】
【製造例2】 マカデミアナッツ油脂肪酸イソプロピル マカデミアナッツ油240.0g(0.273mol)、2−プロ
ピルアルコール93.7g(1.56mol)及びナトリウムメ
トキシド1.0g(0.0185mol)を500ml反応容器
中で窒素雰囲気下、85℃で加熱攪拌した。1時間後、
65℃で1時間静置させ下層に分離したグリセリンを除
きさらに85℃で加熱攪拌した。1時間後、1晩静置さ
せ下層に分離したグリセリンを除いた。次に、酸価を測
定し、それに対応する水酸化カリウムのエチルアルコー
ル溶液で中和し、減圧下、過剰の2−プロピルアルコー
ルを除き、温時、水洗した。そして、3〜5mmHgの
減圧下170〜185℃の留出物を回収し目的の植物油
脂肪酸エステル・化合物B(収量167.6g、収率63.5
%)を得た。
ピルアルコール93.7g(1.56mol)及びナトリウムメ
トキシド1.0g(0.0185mol)を500ml反応容器
中で窒素雰囲気下、85℃で加熱攪拌した。1時間後、
65℃で1時間静置させ下層に分離したグリセリンを除
きさらに85℃で加熱攪拌した。1時間後、1晩静置さ
せ下層に分離したグリセリンを除いた。次に、酸価を測
定し、それに対応する水酸化カリウムのエチルアルコー
ル溶液で中和し、減圧下、過剰の2−プロピルアルコー
ルを除き、温時、水洗した。そして、3〜5mmHgの
減圧下170〜185℃の留出物を回収し目的の植物油
脂肪酸エステル・化合物B(収量167.6g、収率63.5
%)を得た。
【0027】IR νcm-1 2930,2860,1738,1463,1374,
1180,1100,724
1180,1100,724
【0028】
【実施例1】 エモリエントクリーム (A)POE(40)モノステアレート 2.0% グリセリルモノステアレート 5.0% ステアリン酸 5.0% ベヘニルアルコール 1.0% 化合物A 10.0% トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン 10.0% ブチルパラベン 0.1% (B)メチルパラベン 0.1% 1,3−ブチレングリコール 5.0% 精製水で 100.0% にする。
【0029】(A)相を加温し溶解混合した後、攪拌し
つつ、予め加温混合しておいた(B)相を少しずつ添加
して、乳化組成物を得た。
つつ、予め加温混合しておいた(B)相を少しずつ添加
して、乳化組成物を得た。
【0030】このクリームは安定で、皮膚に良くなじ
み、伸びのあるさらっとした、非常に感触の良いクリー
ムであった。
み、伸びのあるさらっとした、非常に感触の良いクリー
ムであった。
【0031】
【実施例2】 乳液 (A)POE(20)ベヘニルエーテル 0.5% POE(60)ソルビットテトラオレエート 1.0% グリセリルモノステアレート 1.0% ステアリン酸 0.5% ベヘニルアルコール 0.5% 化合物B 10.0% 酸化防止剤 0.2% ブチルパラペン 0.1% (B)メチルパラペン 0.1% 1,3−ブチレングリコール 5.0% カーボポール940(1%水酸化ナトリウム水溶液) 9.5% 精製水で 100.0% にする。
【0032】(A)相を加温し溶解混合した後、攪拌し
つつ、予め加温混合しておいた(B)相を少しずつ添加
した。攪拌しつつ冷却して、乳化組成物を調製した。
つつ、予め加温混合しておいた(B)相を少しずつ添加
した。攪拌しつつ冷却して、乳化組成物を調製した。
【0033】この乳液は、非常に安定で、皮膚に良くな
じみ、さっぱりした感触の乳液であった。
じみ、さっぱりした感触の乳液であった。
【0034】
【実施例3】 化粧水 (A)POE(60)硬化ヒマシ油 1.0% エタノール 15.0% メチルパラベン 0.1% 化合物A 0.2% 香料 適量 (B)クエン酸 0.1% クエン酸ナトリウム 0.3% 1,3−ブチレングリコール 4.0% 精製水で 100.0% にする。
【0035】(A)相を加温し溶解混合した後、攪拌し
つつ、予め加温混合しておいた(B)相を少しずつ添加
して、化粧水を得た。
つつ、予め加温混合しておいた(B)相を少しずつ添加
して、化粧水を得た。
【0036】この化粧水は、皮膚に良くなじみ、さらっ
とした非常に感触の良い化粧水だった。
とした非常に感触の良い化粧水だった。
【0037】
【実施例4】 親水軟膏基剤 (A)POE(30)セチルエーテル 2.0% グリセリルモノステアレート 10.0% 化合物B 5.0% 流動パラフィン(#70) 5.5% ワセリン 5.0% セタノール 6.0% ブチルパラベン 0.1% メチルパラベン 0.1% (B)プロピレングリコール 10.0% 精製水で 100.0% にする。
【0038】(A)相を加温し溶解混合した後、攪拌し
つつ、予め加温混合しておいた(B)相を少しずつ添加
して、軟膏状組成物を得た。
つつ、予め加温混合しておいた(B)相を少しずつ添加
して、軟膏状組成物を得た。
【0039】この親水軟膏基剤は、安定で薬剤を均一に
分散しやすい、さらっとした非常に感触の良い軟膏であ
った。
分散しやすい、さらっとした非常に感触の良い軟膏であ
った。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る植物油脂肪酸エステルは、
エステル交換という比較的簡単な手法で、安価に製造で
き、臭いもなく、肌に安全で、軽い感触を与え、浸透
性、延展性、保湿性に優れる。この植物油脂肪酸エステ
ルを化粧品又は外用剤に配合すると、皮膚に対する浸透
性、延展性、保湿性に優れ、さらっとした非常に良い感
触を与える、優れた製品が得られる。
エステル交換という比較的簡単な手法で、安価に製造で
き、臭いもなく、肌に安全で、軽い感触を与え、浸透
性、延展性、保湿性に優れる。この植物油脂肪酸エステ
ルを化粧品又は外用剤に配合すると、皮膚に対する浸透
性、延展性、保湿性に優れ、さらっとした非常に良い感
触を与える、優れた製品が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】構成脂肪酸にパルミトレイン酸を含有する
植物性油脂を直鎖又は分岐した炭素数1〜18の1価又
は2価アルコールでエステル交換反応させて得られる植
物油脂肪酸エステルを、化粧料全重量に対して0.01〜8
0重量%配合することを特徴とする化粧料。 - 【請求項2】前記植物性油脂がマカデミアナッツ油又は
ヘーゼルナッツ油であることを特徴とする請求項1記載
の化粧料。 - 【請求項3】構成脂肪酸にパルミトレイン酸を含有する
植物性油脂を直鎖又は分岐した炭素数1〜18の1価又
は2価アルコールでエステル交換反応させて得られる植
物油脂肪酸エステルを、外用剤全重量に対して0.01〜8
0重量%配合することを特徴とする外用剤。 - 【請求項4】前記植物性油脂がマカデミアナッツ油又は
ヘーゼルナッツ油であることを特徴とする請求項3記載
の外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5159978A JPH06345617A (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | 化粧料および外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5159978A JPH06345617A (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | 化粧料および外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06345617A true JPH06345617A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15705333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5159978A Withdrawn JPH06345617A (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | 化粧料および外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06345617A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1993
- 1993-06-07 JP JP5159978A patent/JPH06345617A/ja not_active Withdrawn
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