JPH06344964A - 車両用鞍乗型シート - Google Patents
車両用鞍乗型シートInfo
- Publication number
- JPH06344964A JPH06344964A JP13798593A JP13798593A JPH06344964A JP H06344964 A JPH06344964 A JP H06344964A JP 13798593 A JP13798593 A JP 13798593A JP 13798593 A JP13798593 A JP 13798593A JP H06344964 A JPH06344964 A JP H06344964A
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- JP
- Japan
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- seat
- vehicle
- vibration
- riding
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- Pending
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- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 着座位置を高くすることなく、かつ着座者
の横ゆれによる乗車姿勢の不安定化をきたすことなく、
着座者への振動伝達を抑制し、もって座り心地を向上さ
せ、長時間の使用による疲労を軽減できる車両用鞍乗型
シートを提供する。 【構成】 シート底板3の上面にクッション材4を配置
し、該クッション材4を表皮5で覆った鞍乗型シート1
において、シート座圧が所定値以上の領域における上記
底板3の上面に粘弾性ポリウレタンからなる芯板6を配
設する。
の横ゆれによる乗車姿勢の不安定化をきたすことなく、
着座者への振動伝達を抑制し、もって座り心地を向上さ
せ、長時間の使用による疲労を軽減できる車両用鞍乗型
シートを提供する。 【構成】 シート底板3の上面にクッション材4を配置
し、該クッション材4を表皮5で覆った鞍乗型シート1
において、シート座圧が所定値以上の領域における上記
底板3の上面に粘弾性ポリウレタンからなる芯板6を配
設する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用鞍乗型シートに
関し、詳細には、座り心地を向上させ、もって長時間の
使用による疲労を軽減できるようにした振動吸収構造に
関する。
関し、詳細には、座り心地を向上させ、もって長時間の
使用による疲労を軽減できるようにした振動吸収構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用鞍乗型シートとしてはシー
ト底板の上面にクッション材を配置し、該クッション材
を表皮で覆ったものが多く用いられている。このシート
において座り心地を向上させるには、クッション厚さを
全体的に厚くして振動吸収性を高めるのが一般的であ
る。
ト底板の上面にクッション材を配置し、該クッション材
を表皮で覆ったものが多く用いられている。このシート
において座り心地を向上させるには、クッション厚さを
全体的に厚くして振動吸収性を高めるのが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シート全体の
クッションを厚くする方法では、着座位置が高くなり車
両バランスが悪くなるとともに、コスト増となる問題が
ある。そこで、上記クッション厚さをあまり厚くするこ
となく振動吸収性を向上させる方法として、粘弾性ポリ
ウレタン等の振動吸収部材をシート底板とクッション材
との間に配設することが考えられる。しかし、この種の
振動吸収部材を鞍乗型シートに採用すると着座者が横方
向に動く横ゆれが生じ易く、乗車姿勢が不安定になるこ
とが懸念される。
クッションを厚くする方法では、着座位置が高くなり車
両バランスが悪くなるとともに、コスト増となる問題が
ある。そこで、上記クッション厚さをあまり厚くするこ
となく振動吸収性を向上させる方法として、粘弾性ポリ
ウレタン等の振動吸収部材をシート底板とクッション材
との間に配設することが考えられる。しかし、この種の
振動吸収部材を鞍乗型シートに採用すると着座者が横方
向に動く横ゆれが生じ易く、乗車姿勢が不安定になるこ
とが懸念される。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、着座位置を高くすることなく、かつ着座者
の横ゆれによる乗車姿勢の不安定化をきたすことなく、
着座者への振動伝達を抑制し、もって座り心地を向上さ
せ、長時間の使用による疲労を軽減できる車両用鞍乗型
シートを提供することを目的としている。
れたもので、着座位置を高くすることなく、かつ着座者
の横ゆれによる乗車姿勢の不安定化をきたすことなく、
着座者への振動伝達を抑制し、もって座り心地を向上さ
せ、長時間の使用による疲労を軽減できる車両用鞍乗型
シートを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、車両用シ
ートでは、シートにかかる着座者の圧力分布の高い部分
を介して車体の振動が運転者に伝達され易い点に着目
し、この圧力分布の高い部位のみに上記振動吸収部材を
配設すれば、上述の従来の問題点を解消でき、かつ横ゆ
れの問題も回避できる点に思い至った。
ートでは、シートにかかる着座者の圧力分布の高い部分
を介して車体の振動が運転者に伝達され易い点に着目
し、この圧力分布の高い部位のみに上記振動吸収部材を
配設すれば、上述の従来の問題点を解消でき、かつ横ゆ
れの問題も回避できる点に思い至った。
【0006】そこで本発明は、シート底板の上面にクッ
ション材を配置し、該クッション材を表皮で覆った車両
用鞍乗型シートにおいて、シート座圧が所定値以上の領
域における上記底板の上面に粘弾性ポリウレタンからな
る振動吸収板を配設したことを特徴としている。
ション材を配置し、該クッション材を表皮で覆った車両
用鞍乗型シートにおいて、シート座圧が所定値以上の領
域における上記底板の上面に粘弾性ポリウレタンからな
る振動吸収板を配設したことを特徴としている。
【0007】ここで、図16は、車両用鞍乗型シートの
一例としての自動二輪車用シートにおいて、運転者が座
った時に該シートに作用する座圧の分布図である。な
お、図16では図示下方を車両前方としている。同図か
らも明らかなように、シートに着座した際、運転者の座
骨結節部分(A,A)付近が最も圧力分布が高いことが
分かる。しかも、上記左,右の座骨結節部分の間隔は運
転者の体格にあまり左右されずほぼ一定であることも判
った。従って、平均的な体格の運転者の上記座骨結節部
分に上記振動吸収部材を配設すれば良いことが理解でき
る。
一例としての自動二輪車用シートにおいて、運転者が座
った時に該シートに作用する座圧の分布図である。な
お、図16では図示下方を車両前方としている。同図か
らも明らかなように、シートに着座した際、運転者の座
骨結節部分(A,A)付近が最も圧力分布が高いことが
分かる。しかも、上記左,右の座骨結節部分の間隔は運
転者の体格にあまり左右されずほぼ一定であることも判
った。従って、平均的な体格の運転者の上記座骨結節部
分に上記振動吸収部材を配設すれば良いことが理解でき
る。
【0008】
【作用】本発明に係る車両用鞍乗型シートによれば、シ
ート座圧が高く車体の振動が着座者に伝達され易い領域
における底板の上面に粘弾性ポリウレタンからなる振動
吸収板を配設したので、シート全体の厚さを厚くするこ
となく、車体振動の着座者への伝達を抑制できる。そし
て本発明では、上記座圧の高い部分のみに上記振動吸収
部材を配設したので、シート全体に振動吸収部材を配設
した場合のような着座者の横ゆれが生じることはなく、
またコストの面でも有利である。
ート座圧が高く車体の振動が着座者に伝達され易い領域
における底板の上面に粘弾性ポリウレタンからなる振動
吸収板を配設したので、シート全体の厚さを厚くするこ
となく、車体振動の着座者への伝達を抑制できる。そし
て本発明では、上記座圧の高い部分のみに上記振動吸収
部材を配設したので、シート全体に振動吸収部材を配設
した場合のような着座者の横ゆれが生じることはなく、
またコストの面でも有利である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図4は本発明の第1実施例による
自動二輪車用鞍乗型シートを説明するための図であり、
図1は上記シートの断面側面図、図2はその底面図、図
3は図2の III−III 線断面図、図4は本実施例シート
の効果を説明するための振動特性を示すグラフである。
なお、図1,2では図示左方をそれぞれ車両前方として
いる。
説明する。図1ないし図4は本発明の第1実施例による
自動二輪車用鞍乗型シートを説明するための図であり、
図1は上記シートの断面側面図、図2はその底面図、図
3は図2の III−III 線断面図、図4は本実施例シート
の効果を説明するための振動特性を示すグラフである。
なお、図1,2では図示左方をそれぞれ車両前方として
いる。
【0010】図において、1は自動二輪車用二人乗り鞍
乗型シートを示し、該シート1は、シート底板3の上面
にクッション材4を配設し、該クッション材4の表面を
表皮5でカバーした構造のものである。該シート1はそ
の前半部が後半部より低い段付状に形成されており、前
半部が運転者用,後半部がタンデム乗員用となってい
る。また、上記底板3の前半部には車両下方に凹状の取
付凹部3aが形成されている。この取付凹部3aはシー
ト中心線に対して左右対称形をなしており、かつ上記座
圧分布図(図16)における圧力分布の最も高い部分を
中心にその周囲をカバーする広さで、また上記等圧線の
形状を形取った形状になっている。またその車両前後方
向長さは上記シート1の長さの略1/2程度に設定され
ている。そして、上記取付凹部3aには、粘弾性ポリウ
レタンからなる芯板6が接着固定されている。この芯板
6の表面はピッチp,高さtの波形に成形され、上記取
付凹部3aの形状に合致する形状を有している。なお、
7は該シート1を車体フレームに掛止する掛止片、2は
シート内の空気を排出する空気抜穴である。
乗型シートを示し、該シート1は、シート底板3の上面
にクッション材4を配設し、該クッション材4の表面を
表皮5でカバーした構造のものである。該シート1はそ
の前半部が後半部より低い段付状に形成されており、前
半部が運転者用,後半部がタンデム乗員用となってい
る。また、上記底板3の前半部には車両下方に凹状の取
付凹部3aが形成されている。この取付凹部3aはシー
ト中心線に対して左右対称形をなしており、かつ上記座
圧分布図(図16)における圧力分布の最も高い部分を
中心にその周囲をカバーする広さで、また上記等圧線の
形状を形取った形状になっている。またその車両前後方
向長さは上記シート1の長さの略1/2程度に設定され
ている。そして、上記取付凹部3aには、粘弾性ポリウ
レタンからなる芯板6が接着固定されている。この芯板
6の表面はピッチp,高さtの波形に成形され、上記取
付凹部3aの形状に合致する形状を有している。なお、
7は該シート1を車体フレームに掛止する掛止片、2は
シート内の空気を排出する空気抜穴である。
【0011】次に本実施例における作用効果を説明す
る。本実施例による鞍乗型シート1では、車体振動は該
シート1に作用する座圧の高い部分、特に上記座骨結節
部分A,Aから運転者に伝達されるのであるが、本実施
例では上記振動の伝達され易い部分に振動吸収性の高い
芯板6を配設したので、上記振動は上記芯板6によって
吸収され、座り心地が向上する。
る。本実施例による鞍乗型シート1では、車体振動は該
シート1に作用する座圧の高い部分、特に上記座骨結節
部分A,Aから運転者に伝達されるのであるが、本実施
例では上記振動の伝達され易い部分に振動吸収性の高い
芯板6を配設したので、上記振動は上記芯板6によって
吸収され、座り心地が向上する。
【0012】ここで図4は上記振動吸収性の実験結果を
示す。同図において実線は上記従来例の、また破線は本
実施例の振動吸収特性をそれぞれ示している。同図から
も明らかなように、特にシートの座り心地に影響する振
動周波数の領域(イ)において、振動低減効果があるこ
とが分かる。
示す。同図において実線は上記従来例の、また破線は本
実施例の振動吸収特性をそれぞれ示している。同図から
も明らかなように、特にシートの座り心地に影響する振
動周波数の領域(イ)において、振動低減効果があるこ
とが分かる。
【0013】そして、本実施例では上記芯板6を上記圧
力分布図における等圧線を形取った形状としたので、振
動吸収部材をシート全体に配設した場合に比べて振動吸
収部材が少量で済み、効率的に振動の吸収ができ、重
量,コストの増大を抑制できる。さらに芯板6を座圧の
高い部分のみに設けたので、シート全体に配設した場合
のような横ゆれが生じることもない。さらにまた、上述
のように取付凹部3aを車両下方に凹型構造としたの
で、芯板6自体のずれを防止でき、この点からも横ゆれ
を防止できる。
力分布図における等圧線を形取った形状としたので、振
動吸収部材をシート全体に配設した場合に比べて振動吸
収部材が少量で済み、効率的に振動の吸収ができ、重
量,コストの増大を抑制できる。さらに芯板6を座圧の
高い部分のみに設けたので、シート全体に配設した場合
のような横ゆれが生じることもない。さらにまた、上述
のように取付凹部3aを車両下方に凹型構造としたの
で、芯板6自体のずれを防止でき、この点からも横ゆれ
を防止できる。
【0014】また本実施例では、上記芯板6の車両前後
方向長さをシート1の長さの略1/2としたので、走行
中に運転者が着座位置を車両前後方向に変えても座り心
地を保持できる。
方向長さをシート1の長さの略1/2としたので、走行
中に運転者が着座位置を車両前後方向に変えても座り心
地を保持できる。
【0015】さらに、上記芯板6の表面形状を上述のよ
うに波形に成形したので、該芯板6の硬度を上記ピッチ
及び高さを変えることで調整することができ、車両に応
じたシート性能を実現することができる。
うに波形に成形したので、該芯板6の硬度を上記ピッチ
及び高さを変えることで調整することができ、車両に応
じたシート性能を実現することができる。
【0016】上記第1実施例では、芯板が左,右の座圧
の高い領域を連続して覆う形状で、かつ全域に渡って同
じ厚さのものである場合を説明したが、本発明の芯板に
は図5〜図13に示すように各種の変形例が考えられ
る。なお、図1〜図3と同符号は同一又は相当部分を示
す。
の高い領域を連続して覆う形状で、かつ全域に渡って同
じ厚さのものである場合を説明したが、本発明の芯板に
は図5〜図13に示すように各種の変形例が考えられ
る。なお、図1〜図3と同符号は同一又は相当部分を示
す。
【0017】図5〜図7は芯板を左,右に分割した本発
明の第2実施例の鞍乗型シートを示し、本実施例では取
付凹部3bを左,右に分割しており、各取付凹部3bは
上記左,右の圧力分布の高い箇所を中心に前後に延びる
ように配設されており、車両前後方向長さは上記第1実
施例と略同じに設定されている。そして、各取付凹部3
b内には粘弾性ポリウレタンからなる芯板61が接着固
定されている。
明の第2実施例の鞍乗型シートを示し、本実施例では取
付凹部3bを左,右に分割しており、各取付凹部3bは
上記左,右の圧力分布の高い箇所を中心に前後に延びる
ように配設されており、車両前後方向長さは上記第1実
施例と略同じに設定されている。そして、各取付凹部3
b内には粘弾性ポリウレタンからなる芯板61が接着固
定されている。
【0018】本第2実施例の車両用鞍乗型シート1によ
れば、上記第1実施例と同様に車体から伝達される振動
を軽減できるとともに横ゆれを防止でき、さらに上記芯
板61を左,右に分割して配置したので、芯板の必要量
が少なくて済みシート重量の軽量化を図ることができ、
またコストを下げることができる。
れば、上記第1実施例と同様に車体から伝達される振動
を軽減できるとともに横ゆれを防止でき、さらに上記芯
板61を左,右に分割して配置したので、芯板の必要量
が少なくて済みシート重量の軽量化を図ることができ、
またコストを下げることができる。
【0019】図8〜図10は芯板の厚さを変化させた本
発明の第3実施例の鞍乗型シートを示す。本第3実施例
では、取付凹部3cを中央部が深い大略球状に形成し、
該取付凹部3c内に粘弾性ポリウレタンからなる芯板6
2を接着固定している。該芯板62の厚さTは、上記座
圧分布の高い中央部ほど厚くなっている。
発明の第3実施例の鞍乗型シートを示す。本第3実施例
では、取付凹部3cを中央部が深い大略球状に形成し、
該取付凹部3c内に粘弾性ポリウレタンからなる芯板6
2を接着固定している。該芯板62の厚さTは、上記座
圧分布の高い中央部ほど厚くなっている。
【0020】本第3実施例の車両用鞍乗型シート1によ
れば、上記芯板62を左,右に2分割し、厚さTを上記
座圧分布の高い所ほど厚く設定したので、座圧の高い部
分から運転者に伝わる上記振動をより効率良く吸収でき
る。
れば、上記芯板62を左,右に2分割し、厚さTを上記
座圧分布の高い所ほど厚く設定したので、座圧の高い部
分から運転者に伝わる上記振動をより効率良く吸収でき
る。
【0021】図11〜図13は芯板取付部をシート底板
と別体にした本発明の第4実施例の鞍乗型シートを示
す。本実施例ではシート底板3に開口3dを設け、該開
口3dに車両下方から取付板8を取付ネジ9で着脱自在
に固定している。そして、上記取付板8の上記座圧の高
い部分には取付凹部8aが凹設されており、該取付凹部
8aには粘弾性ポリウレタンからなる芯板63が接着固
定されている。なお、本実施例における上記芯板63
は、上記第3実施例の芯板と略同様の位置に配置され、
また略同様の形状に形成されている。
と別体にした本発明の第4実施例の鞍乗型シートを示
す。本実施例ではシート底板3に開口3dを設け、該開
口3dに車両下方から取付板8を取付ネジ9で着脱自在
に固定している。そして、上記取付板8の上記座圧の高
い部分には取付凹部8aが凹設されており、該取付凹部
8aには粘弾性ポリウレタンからなる芯板63が接着固
定されている。なお、本実施例における上記芯板63
は、上記第3実施例の芯板と略同様の位置に配置され、
また略同様の形状に形成されている。
【0022】本第4実施例の車両用鞍乗型シート1によ
れば、上記芯板63を取付板8に固定し、該取付板8を
シート底板3に着脱自在に固定したので、芯板63を容
易に交換することができ、そのため、各人の体格差や好
みに対応した座り心地を実現することができる。
れば、上記芯板63を取付板8に固定し、該取付板8を
シート底板3に着脱自在に固定したので、芯板63を容
易に交換することができ、そのため、各人の体格差や好
みに対応した座り心地を実現することができる。
【0023】ここで本発明では、粘弾性ポリウレタンを
シートの振動吸収板として用いたが、この粘弾性ポリウ
レタン自体の用途は他にも考えられる。例えば、従来は
主にポリスチレンが用いられていたヘルメットのライナ
ー部分に適用した例を図14,15に基づいて述べる。
なお、図14,15はヘルメットの断面正面図である。
シートの振動吸収板として用いたが、この粘弾性ポリウ
レタン自体の用途は他にも考えられる。例えば、従来は
主にポリスチレンが用いられていたヘルメットのライナ
ー部分に適用した例を図14,15に基づいて述べる。
なお、図14,15はヘルメットの断面正面図である。
【0024】図14の例では、ヘルメット20の外壁部
材21の内側全面に粘弾性ポリウレタン22を配し、頭
部,及び顎部にパッド23を取り付けている。また、図
15の例では、ヘルメット20の外壁部材21の内側の
耳部にのみ粘弾性ポリウレタン22a,22bを、その
他の部分にはポリスチレン24等を配し、頭部,及び顎
部に上記例同様にパッド23を取り付けている。
材21の内側全面に粘弾性ポリウレタン22を配し、頭
部,及び顎部にパッド23を取り付けている。また、図
15の例では、ヘルメット20の外壁部材21の内側の
耳部にのみ粘弾性ポリウレタン22a,22bを、その
他の部分にはポリスチレン24等を配し、頭部,及び顎
部に上記例同様にパッド23を取り付けている。
【0025】このようにヘルメットのライナー部分に粘
弾性ポリウレタンを用いた場合、衝撃吸収性を向上でき
るとともに、吸音効果が期待でき、また、ヒステリシス
ロスが増大し装着時に頭部形状に馴染み易くなるため、
使用感を向上できる。
弾性ポリウレタンを用いた場合、衝撃吸収性を向上でき
るとともに、吸音効果が期待でき、また、ヒステリシス
ロスが増大し装着時に頭部形状に馴染み易くなるため、
使用感を向上できる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明に係る車両用鞍乗型
シートによれば、シート座圧が所定値以上の領域におけ
る底板の上面に粘弾性ポリウレタンからなる振動吸収材
を配設したので、シート全体を厚くすることなく、着座
者に伝達される車体振動を低減でき、座り心地を向上で
きるとともに長時間走行による疲労を軽減できる効果が
ある。
シートによれば、シート座圧が所定値以上の領域におけ
る底板の上面に粘弾性ポリウレタンからなる振動吸収材
を配設したので、シート全体を厚くすることなく、着座
者に伝達される車体振動を低減でき、座り心地を向上で
きるとともに長時間走行による疲労を軽減できる効果が
ある。
【0027】また、本発明では、上記シート座圧の高い
部分のみに振動吸収板を配設したので、シート全体に渡
って配設した場合のような着座者の横ゆれを回避できる
効果がある。
部分のみに振動吸収板を配設したので、シート全体に渡
って配設した場合のような着座者の横ゆれを回避できる
効果がある。
【図1】本発明の第1実施例による自動二輪車用鞍乗型
シートの断面側面図である。
シートの断面側面図である。
【図2】上記第1実施例シートの底面図である。
【図3】図1の III−III 線断面図である。
【図4】上記第1実施例シートの振動低減効果を説明す
るための図である。
るための図である。
【図5】本発明の第2実施例による自動二輪車用鞍乗型
シートの断面側面図である。
シートの断面側面図である。
【図6】上記第2実施例シートの底面図である。
【図7】図5の VII−VII 線断面図である。
【図8】本発明の第3実施例による自動二輪車用鞍乗型
シートの断面側面図である。
シートの断面側面図である。
【図9】上記第3実施例シートの底面図である。
【図10】図8のX−X線断面図である。
【図11】本発明の第4実施例による自動二輪車用鞍乗
型シートの断面側面図図である。
型シートの断面側面図図である。
【図12】上記第4実施例シートの底面図である。
【図13】図11のXIII−XIII線断面図である。
【図14】粘弾性ポリウレタンが採用されたヘルメット
の断面正面図である。
の断面正面図である。
【図15】粘弾性ポリウレタンが採用されたヘルメット
の断面正面図である。
の断面正面図である。
【図16】着座した時のシートにかかる座圧分布図であ
る。
る。
1 車両用鞍乗型シート 3 底板(シート底板) 4 クッション(クッション材) 5 表皮 6,61,62,63 芯板(振動吸収板)
Claims (1)
- 【請求項1】 シート底板の上面にクッション材を配置
し、該クッション材を表皮で覆った車両用鞍乗型シート
において、シート座圧が所定値以上の領域における上記
底板の上面に粘弾性ポリウレタンからなる振動吸収板を
配設したことを特徴とする車両用鞍乗型シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13798593A JPH06344964A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 車両用鞍乗型シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13798593A JPH06344964A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 車両用鞍乗型シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06344964A true JPH06344964A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15211368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13798593A Pending JPH06344964A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 車両用鞍乗型シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06344964A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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ITMI20120279A1 (it) * | 2012-02-24 | 2013-08-25 | Piaggio & C Spa | Sella regolabile per motocicli |
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