JPH06344798A - 回転伝達装置 - Google Patents
回転伝達装置Info
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- JPH06344798A JPH06344798A JP13823793A JP13823793A JPH06344798A JP H06344798 A JPH06344798 A JP H06344798A JP 13823793 A JP13823793 A JP 13823793A JP 13823793 A JP13823793 A JP 13823793A JP H06344798 A JPH06344798 A JP H06344798A
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- 230000008878 coupling Effects 0.000 claims abstract description 12
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- 238000000034 method Methods 0.000 abstract 1
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- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 駆動部材と従動部材の間で係合子を用いて機
械的に回転力の伝達方向を切換える装置において、その
切換え機構の作動を任意に拘束できるようにする。 【構成】 従動側の外輪1と駆動側の内方部材2との間
に、スプラグ5を保持する保持器3、4を設け、内方部
材2の内部に、内方部材2と保持器4を結合する結合子
13と、それを開閉させるソレノイド15を組込む。外
部のソレノイド27の作動によりブラシ25とスリップ
リング21を接触させ、内部のソレノイド15を作動さ
せると、結合子13により内方部材2と保持器4が一体
化する。この状態で、内方部材2がオーバーランニング
方向に回転すると、保持器4も引き連れて回転し、スプ
ラグ5の係合方向が変わるため、内方部材2と外輪1が
連結される。
械的に回転力の伝達方向を切換える装置において、その
切換え機構の作動を任意に拘束できるようにする。 【構成】 従動側の外輪1と駆動側の内方部材2との間
に、スプラグ5を保持する保持器3、4を設け、内方部
材2の内部に、内方部材2と保持器4を結合する結合子
13と、それを開閉させるソレノイド15を組込む。外
部のソレノイド27の作動によりブラシ25とスリップ
リング21を接触させ、内部のソレノイド15を作動さ
せると、結合子13により内方部材2と保持器4が一体
化する。この状態で、内方部材2がオーバーランニング
方向に回転すると、保持器4も引き連れて回転し、スプ
ラグ5の係合方向が変わるため、内方部材2と外輪1が
連結される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の駆動経路上に
おいて駆動力の伝達と遮断の切り換えに用いられる回転
伝達装置に関するものである。
おいて駆動力の伝達と遮断の切り換えに用いられる回転
伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンの駆動力を前輪や後輪
に伝達する装置として、従来ビスカスカップリングが知
られているが、この様なビスカスカップリングは、高粘
性流体の持つ特性から低速時の急旋回において引きずり
トルクを生じやすく、また、大きな駆動力を伝達するに
はカップリング径を大きくする必要があるため、装置が
大型化する欠点がある。
に伝達する装置として、従来ビスカスカップリングが知
られているが、この様なビスカスカップリングは、高粘
性流体の持つ特性から低速時の急旋回において引きずり
トルクを生じやすく、また、大きな駆動力を伝達するに
はカップリング径を大きくする必要があるため、装置が
大型化する欠点がある。
【0003】これに対して、前輪と後輪に対する駆動力
を機械式クラッチによって切り換えて、低速時から駆動
力を効率よく伝達できるようにした装置を、本出願人は
特願平4−182335号により提案している。
を機械式クラッチによって切り換えて、低速時から駆動
力を効率よく伝達できるようにした装置を、本出願人は
特願平4−182335号により提案している。
【0004】この装置は、図7及び図8に示すように、
駆動側となる外輪1と、従動側となる内方部材2とを内
外に回転可能に嵌合させ、その外輪1と内方部材2の間
に、大径保持器3と小径保持器4を設け、この両保持器
3、4に設けたポケットに、外輪1と内方部材2を係合
させる係合子としてのスプラグ5を組込んでいる。
駆動側となる外輪1と、従動側となる内方部材2とを内
外に回転可能に嵌合させ、その外輪1と内方部材2の間
に、大径保持器3と小径保持器4を設け、この両保持器
3、4に設けたポケットに、外輪1と内方部材2を係合
させる係合子としてのスプラグ5を組込んでいる。
【0005】また、大径保持器3を外輪1に固定し、小
径保持器4を、ピン6を介して大径保持器3に回転方向
すき間をもって連結し、小径保持器4の一端に、一方向
の回転抵抗を与えるスイッチバネ7を取付けている。
径保持器4を、ピン6を介して大径保持器3に回転方向
すき間をもって連結し、小径保持器4の一端に、一方向
の回転抵抗を与えるスイッチバネ7を取付けている。
【0006】さらに、小径保持器4の他端に、一方向ク
ラッチ8を介して上記スイッチバネ7とは逆方向の回転
抵抗を生じる回転抵抗付与手段9を連結し、外輪1の回
転方向が変化すると一方向クラッチ8が作動し、小径保
持器4に対する回転抵抗の作用方向を切換えるようにし
ている。
ラッチ8を介して上記スイッチバネ7とは逆方向の回転
抵抗を生じる回転抵抗付与手段9を連結し、外輪1の回
転方向が変化すると一方向クラッチ8が作動し、小径保
持器4に対する回転抵抗の作用方向を切換えるようにし
ている。
【0007】上記提案の回転伝達装置Aは、図9に示す
ような車両の駆動経路において、外輪1をトランスファ
ーから分岐する前輪推進軸Bに連結し、内方部材2をフ
ロントデフCに連結して装着される。この装着した構造
では、車両の後退方向のときは、小径保持器4に対して
回転抵抗付与手段9の回転抵抗が一方向クラッチ8の噛
み合い作動により付与されるため、小径保持器4が大径
保持器3より遅れて回転し、スプラグ5は図8に示すよ
うに傾斜して係合作動状態になる。
ような車両の駆動経路において、外輪1をトランスファ
ーから分岐する前輪推進軸Bに連結し、内方部材2をフ
ロントデフCに連結して装着される。この装着した構造
では、車両の後退方向のときは、小径保持器4に対して
回転抵抗付与手段9の回転抵抗が一方向クラッチ8の噛
み合い作動により付与されるため、小径保持器4が大径
保持器3より遅れて回転し、スプラグ5は図8に示すよ
うに傾斜して係合作動状態になる。
【0008】逆に、車両が前進すると、一方向クラッチ
8のフリーランニング作動により回転抵抗付与手段9と
小径保持器4の結合が切り離されるため、スイッチバネ
7による回転抵抗が小径保持器4に加わってその遅れ方
向が逆方向に切換り、スプラグ5は後退方向に係合作動
状態となる。
8のフリーランニング作動により回転抵抗付与手段9と
小径保持器4の結合が切り離されるため、スイッチバネ
7による回転抵抗が小径保持器4に加わってその遅れ方
向が逆方向に切換り、スプラグ5は後退方向に係合作動
状態となる。
【0009】上記の状態で、車両が直進走行すると、実
際の走行では主駆動輪の後輪にわずかな滑りが発生し、
外輪1が内方部材より速く回転するため、スプラグ5の
係合が生じる。このため、前輪に駆動力が伝わり、4輪
駆動になる。
際の走行では主駆動輪の後輪にわずかな滑りが発生し、
外輪1が内方部材より速く回転するため、スプラグ5の
係合が生じる。このため、前輪に駆動力が伝わり、4輪
駆動になる。
【0010】又、車両が旋回して舵角を持つと、前輪が
後輪より速く回転するが、内方部材2がスプラグ5に対
してオーバーランニングするため、スプラグ5の係合状
態が解除され、タイトコーナーでのブレーキング現象が
生じない。
後輪より速く回転するが、内方部材2がスプラグ5に対
してオーバーランニングするため、スプラグ5の係合状
態が解除され、タイトコーナーでのブレーキング現象が
生じない。
【0011】この様に上記の回転伝達装置Aは、機械式
クラッチのフリーランニング機能により前輪と後輪の結
合を瞬間的に切り換え、4輪と2輪駆動を自動的に切り
換える事に特徴がある。
クラッチのフリーランニング機能により前輪と後輪の結
合を瞬間的に切り換え、4輪と2輪駆動を自動的に切り
換える事に特徴がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案の
伝達装置では、直進走行時や旋回時においてスプラグ5
と内方部材2がフリーランニング状態になると、前輪が
駆動系と全く切り離され、前輪からの逆入力が駆動系に
伝わらない状態になる。
伝達装置では、直進走行時や旋回時においてスプラグ5
と内方部材2がフリーランニング状態になると、前輪が
駆動系と全く切り離され、前輪からの逆入力が駆動系に
伝わらない状態になる。
【0013】したがって、エンジンブレーキを掛けた状
態で走行するような場合、前輪からの逆入力が駆動系に
伝わらないため、後輪のみのエンジンブレーキとなり、
ブレーキ力の増大に寄与しない事になる。
態で走行するような場合、前輪からの逆入力が駆動系に
伝わらないため、後輪のみのエンジンブレーキとなり、
ブレーキ力の増大に寄与しない事になる。
【0014】そこで、本発明は、大きなブレーキ力が必
要になる場合に機械式クラッチの機能を任意に拘束する
ことができる回転伝達装置を提供する事を目的としてい
る。
要になる場合に機械式クラッチの機能を任意に拘束する
ことができる回転伝達装置を提供する事を目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、駆動部材と従動部材を内外に回転可能
に嵌合させ、その駆動部材と従動部材の間に保持器を設
け、この保持器に形成したポケットに、保持器と駆動部
材が正逆方向に相対回転したときに上記駆動部材と従動
部材を係合させる係合子を組込み、上記保持器と駆動部
材を回転方向すき間をもって共回りするように連結し、
この保持器に、それぞれ逆方向の回転抵抗を付与する2
つの抵抗発生手段と、その回転抵抗の作用方向を駆動部
材の回転方向の変化に応じて切換える手段とを連結し、
上記保持器と従動部材とを結合又は切り離し状態にする
結合手段を備えたものである。
め、この発明は、駆動部材と従動部材を内外に回転可能
に嵌合させ、その駆動部材と従動部材の間に保持器を設
け、この保持器に形成したポケットに、保持器と駆動部
材が正逆方向に相対回転したときに上記駆動部材と従動
部材を係合させる係合子を組込み、上記保持器と駆動部
材を回転方向すき間をもって共回りするように連結し、
この保持器に、それぞれ逆方向の回転抵抗を付与する2
つの抵抗発生手段と、その回転抵抗の作用方向を駆動部
材の回転方向の変化に応じて切換える手段とを連結し、
上記保持器と従動部材とを結合又は切り離し状態にする
結合手段を備えたものである。
【0016】
【作用】上記の構造においては、保持器と従動部材を切
り離した状態にすると、係合子の作動が自由となり、係
合子に対する従動部材のフリーランニング機能を得るこ
とができる。
り離した状態にすると、係合子の作動が自由となり、係
合子に対する従動部材のフリーランニング機能を得るこ
とができる。
【0017】また、結合手段により保持器と従動部材を
結合すると、従動部材がオーバーランニング方向に回転
した場合、保持器を引き連れて回転し、係合子の係合方
向が変わる。このため、伝達装置の機械式クラッチは係
合方向に作動し、動力を伝達することができる。
結合すると、従動部材がオーバーランニング方向に回転
した場合、保持器を引き連れて回転し、係合子の係合方
向が変わる。このため、伝達装置の機械式クラッチは係
合方向に作動し、動力を伝達することができる。
【0018】
【実施例】図1乃至図6は、実施例の回転伝達装置を示
している。なお、この実施例の基本的構造は、従来技術
の項で述べた装置と同じであり、同一部品には同一の符
号を付して説明を省略し、ここでは実施例の特徴部分に
ついて説明する。
している。なお、この実施例の基本的構造は、従来技術
の項で述べた装置と同じであり、同一部品には同一の符
号を付して説明を省略し、ここでは実施例の特徴部分に
ついて説明する。
【0019】図に示すように、この実施例においては、
従動部材である内方部材2と、小径保持器4との間に、
その両者を結合又は切り離し状態にする結合手段10を
設けている。
従動部材である内方部材2と、小径保持器4との間に、
その両者を結合又は切り離し状態にする結合手段10を
設けている。
【0020】この結合手段10は、図1及び図2に示す
ように、内方部材2の内部孔11に、結合子13の支持
部材12を軸方向に移動可能に嵌合させ、その支持部材
12の先端に、ピン14を介して外向きに回動する一対
の結合子13、13を取付けて形成されている。また、
上記内部孔11の開口部には、結合子13、13と支持
部材12を一方向に移動させるソレノイド15が組込ま
れ、逆に内部孔11の奥側端部には、支持部材12をソ
レノイド15に向かって付勢する弾性部材16が組込ま
れている。
ように、内方部材2の内部孔11に、結合子13の支持
部材12を軸方向に移動可能に嵌合させ、その支持部材
12の先端に、ピン14を介して外向きに回動する一対
の結合子13、13を取付けて形成されている。また、
上記内部孔11の開口部には、結合子13、13と支持
部材12を一方向に移動させるソレノイド15が組込ま
れ、逆に内部孔11の奥側端部には、支持部材12をソ
レノイド15に向かって付勢する弾性部材16が組込ま
れている。
【0021】上記内部孔11の周面には、図1及び図3
に示すように、拡開する結合子13、13が挿通するた
めの窓17、17が径方向に対向して形成されている。
この各窓17、17の一方の壁面17aは、図1のよう
に結合子13、13が内側に閉じた状態で各結合子の先
端と接触し、この状態から図6のようにソレノイド15
の作動軸31が伸長して結合子13を移動させると、各
結合子13、13の先端が壁面17aに沿って移動し、
外側に拡開するようになっている。
に示すように、拡開する結合子13、13が挿通するた
めの窓17、17が径方向に対向して形成されている。
この各窓17、17の一方の壁面17aは、図1のよう
に結合子13、13が内側に閉じた状態で各結合子の先
端と接触し、この状態から図6のようにソレノイド15
の作動軸31が伸長して結合子13を移動させると、各
結合子13、13の先端が壁面17aに沿って移動し、
外側に拡開するようになっている。
【0022】また、上記各窓17、17には、支持部材
12が後退した位置で、結合子13、13が回転時の遠
心力によって内方部材2の外側に飛び出さないように、
各結合子13、13の回転を止めるストッパピン18、
18が取付けられている。
12が後退した位置で、結合子13、13が回転時の遠
心力によって内方部材2の外側に飛び出さないように、
各結合子13、13の回転を止めるストッパピン18、
18が取付けられている。
【0023】一方、上記窓17、17に向き合う小径保
持器4の内径面には、係合リング19が圧入嵌合され、
その係合リング19の内面に、図5に示すごとく拡開す
る各結合子13、13の先端と互いに噛み合う多数の係
合歯20が形成されている。この構造では、係合歯20
と結合子13、13の噛み合いと、結合子13、13が
各窓17、17の円周方向の側面17bに係合すること
により、内方部材2と小径保持器4が一体に結合するよ
うになっている。
持器4の内径面には、係合リング19が圧入嵌合され、
その係合リング19の内面に、図5に示すごとく拡開す
る各結合子13、13の先端と互いに噛み合う多数の係
合歯20が形成されている。この構造では、係合歯20
と結合子13、13の噛み合いと、結合子13、13が
各窓17、17の円周方向の側面17bに係合すること
により、内方部材2と小径保持器4が一体に結合するよ
うになっている。
【0024】上記内方部材2の後端には、図1に示すよ
うに外周面から内部孔11に貫通する通路32が形成さ
れ、上記ソレノイド15からその通路32を引き出され
たリード線33が、内方部材2の外周面に取付けたスリ
ップリング21に接続されている。
うに外周面から内部孔11に貫通する通路32が形成さ
れ、上記ソレノイド15からその通路32を引き出され
たリード線33が、内方部材2の外周面に取付けたスリ
ップリング21に接続されている。
【0025】また、内方部材2の外側に嵌合する車体固
定用のハウジング22には、上記スリップリング21に
向かう径方向の孔23が形成され、この孔23に、スリ
ップリング21に向かって接近離反する押し当て部材2
4が嵌め込まれている。この押し当て部材24の先端に
は、電気接触子としてのブラシ25が取付けられ、この
ブラシ25が、バッテリ等の直流電源26と接続してい
る。
定用のハウジング22には、上記スリップリング21に
向かう径方向の孔23が形成され、この孔23に、スリ
ップリング21に向かって接近離反する押し当て部材2
4が嵌め込まれている。この押し当て部材24の先端に
は、電気接触子としてのブラシ25が取付けられ、この
ブラシ25が、バッテリ等の直流電源26と接続してい
る。
【0026】また、上記孔23には、ハウジング22の
外面に固定した外部ソレノイド27の作動軸28が嵌め
込まれ、この外部ソレノイド27の電源回路のスイッチ
29をONにすると、作動軸27が伸長して押し当て部
材24を押し出し、ブラシ25をスリップリング21に
接触させるようになっている。
外面に固定した外部ソレノイド27の作動軸28が嵌め
込まれ、この外部ソレノイド27の電源回路のスイッチ
29をONにすると、作動軸27が伸長して押し当て部
材24を押し出し、ブラシ25をスリップリング21に
接触させるようになっている。
【0027】さらに、上記孔23の内部には、押し当て
部材24を外向きに付勢する弾性部材30が組込まれ、
外部ソレノイド27の作動軸28が後退すると、弾性部
材30の付勢によって押し当て部材24が外側に移動
し、ブラシ25とスリップリング21を引き離すように
構成されている。
部材24を外向きに付勢する弾性部材30が組込まれ、
外部ソレノイド27の作動軸28が後退すると、弾性部
材30の付勢によって押し当て部材24が外側に移動
し、ブラシ25とスリップリング21を引き離すように
構成されている。
【0028】上記のような構造で成る実施例の回転伝達
装置は、図9に示すような4輪駆動車の前輪推進軸Bと
フロントデフCの間に装着されるが、通常走行の場合
は、前輪に対し回転力の伝達と遮断を行なって4輪駆動
と2輪駆動を切換える必要がある。このため、外輪1と
内方部材2を切り離した状態におき、内部のソレノイド
15は作動する必要がない。
装置は、図9に示すような4輪駆動車の前輪推進軸Bと
フロントデフCの間に装着されるが、通常走行の場合
は、前輪に対し回転力の伝達と遮断を行なって4輪駆動
と2輪駆動を切換える必要がある。このため、外輪1と
内方部材2を切り離した状態におき、内部のソレノイド
15は作動する必要がない。
【0029】すなわち、ソレノイド15に電流が供給さ
れなくてもよく、押し当て部材24は、弾性部材30に
よって図1のようにブラシ24とスリップリング21が
接触しないように付勢される。
れなくてもよく、押し当て部材24は、弾性部材30に
よって図1のようにブラシ24とスリップリング21が
接触しないように付勢される。
【0030】一方、長い坂道等を下り走行し、充分なエ
ンジンブレーキを必要とする場合は、外部ソレノイド2
7のスイッチ29をONにして押し当て部材24を移動
させ、ブラシ25をスリップリング21に滑り接触させ
る。これにより、内部のソレノイド15に電流が供給さ
れるため、図6のようにソレノイド15が作動して支持
部材12を内部孔11の奥側に向かって移動させる。こ
のため、結合子13、13が外側に拡開して係合リング
19の係合歯20と噛み合い、内方部材2と小径保持器
4が一体に結合される。
ンジンブレーキを必要とする場合は、外部ソレノイド2
7のスイッチ29をONにして押し当て部材24を移動
させ、ブラシ25をスリップリング21に滑り接触させ
る。これにより、内部のソレノイド15に電流が供給さ
れるため、図6のようにソレノイド15が作動して支持
部材12を内部孔11の奥側に向かって移動させる。こ
のため、結合子13、13が外側に拡開して係合リング
19の係合歯20と噛み合い、内方部材2と小径保持器
4が一体に結合される。
【0031】このように内方部材2と小径保持器4が結
合すると、内方部材2が正逆いずれの方向に回転しても
小径保持器4を引き連れて回転させるため、スプラグ5
の係合方向が変化する。このため、スプラグ5の係合に
より内方部材2と外輪1が連結されることになり、4輪
駆動状態となる。これにより、前輪からの逆入力が車両
の駆動系に伝わり、前輪と後輪の両方のエンジンブレー
キが作用し、ブレーキ力を増大させることができる。
合すると、内方部材2が正逆いずれの方向に回転しても
小径保持器4を引き連れて回転させるため、スプラグ5
の係合方向が変化する。このため、スプラグ5の係合に
より内方部材2と外輪1が連結されることになり、4輪
駆動状態となる。これにより、前輪からの逆入力が車両
の駆動系に伝わり、前輪と後輪の両方のエンジンブレー
キが作用し、ブレーキ力を増大させることができる。
【0032】また、上記の実施例においては、ブラシ2
5とスリップリング21を必要時にのみ滑り接触させ、
それ以外の時は非接触状態とするため、接触部分の摩耗
量を小さく抑えることができ、優れた耐久性を得ること
ができる。
5とスリップリング21を必要時にのみ滑り接触させ、
それ以外の時は非接触状態とするため、接触部分の摩耗
量を小さく抑えることができ、優れた耐久性を得ること
ができる。
【0033】なお、上記実施例の構造において、外輪1
と内方部材2の間に一方向の回転でのみ係合可能なスプ
ラグを交互対称にして組込むようにしてもよい。
と内方部材2の間に一方向の回転でのみ係合可能なスプ
ラグを交互対称にして組込むようにしてもよい。
【0034】また、係合子を、スプラグに代えてローラ
とし、外輪と内方部材の対向面にローラと係合する係合
面を設けるようにしてもよい。
とし、外輪と内方部材の対向面にローラと係合する係合
面を設けるようにしてもよい。
【0035】
【効果】以上のように、この発明は、保持器と従動部材
の結合手段を設け、使用状態に応じて保持器と従動部材
を結合し、機械式クラッチとしての機能を任意に拘束す
ることができるので、4輪駆動車等への適用において走
行条件に応じた駆動状態の切換えと、エンジンブレーキ
の有効な利用を図れる効果がある。
の結合手段を設け、使用状態に応じて保持器と従動部材
を結合し、機械式クラッチとしての機能を任意に拘束す
ることができるので、4輪駆動車等への適用において走
行条件に応じた駆動状態の切換えと、エンジンブレーキ
の有効な利用を図れる効果がある。
【図1】実施例を示す縦断正面図
【図2】(a)は結合子と支持部材の正面図、(b)は
その平面図
その平面図
【図3】同上の内方部材を示す断面図
【図4】内方部材の一部を示す平面図
【図5】係合リングを示す正面図
【図6】実施例の作動状態を示す断面図
【図7】従来例を示す縦断正面図
【図8】同上のクラッチ機構を示す断面図
【図9】自動車の駆動経路を示す模式図
1 外輪 2 内方部材 3 大径保持器 4 小径保持器 5 スプラグ 7 スイッチバネ 8 一方向クラッチ 9 回転抵抗付与手段 10 結合手段 12 支持部材 13 結合子 15 ソレノイド 16 弾性部材 17 窓 20 係合歯 21 スリップリング 24 押し当て部材 25 ブラシ 26 直流電源 27 外部ソレノイド 30 弾性部材 A 回転伝達装置
Claims (3)
- 【請求項1】 駆動部材と従動部材を内外に回転可能に
嵌合させ、その駆動部材と従動部材の間に保持器を設
け、この保持器に形成したポケットに、保持器と駆動部
材が正逆方向に相対回転したときに上記駆動部材と従動
部材を係合させる係合子を組込み、上記保持器と駆動部
材を回転方向すき間をもって共回りするように連結し、
この保持器に、それぞれ逆方向の回転抵抗を付与する2
つの抵抗発生手段と、その回転抵抗の作用方向を駆動部
材の回転方向の変化に応じて切換える手段とを連結し、
上記保持器と従動部材とを結合又は切り離し状態にする
結合手段を備えた回転伝達装置。 - 【請求項2】 上記結合手段を、保持器と従動部材の間
を移動してその両者を係合離脱する結合部材と、この結
合部材を係合する方向に移動させるソレノイドとから形
成した請求項1に記載の回転伝達装置。 - 【請求項3】 上記ソレノイドに、従動部材と共回りす
るスリップリングを接続し、そのスリップリングに対し
て外部電源と接続する接触子を接近離反させる作動部材
を備えた請求項2に記載の回転伝達装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13823793A JPH06344798A (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 回転伝達装置 |
US08/253,560 US5542514A (en) | 1993-06-10 | 1994-06-03 | Rotational transmission device |
FR9406991A FR2706554B1 (fr) | 1993-06-10 | 1994-06-08 | Dispositif de transmission de rotation. |
KR1019940012979A KR100331140B1 (ko) | 1993-06-10 | 1994-06-09 | 회전전달장치 |
GB9411610A GB2278899B (en) | 1993-06-10 | 1994-06-09 | Rotation transmission device |
DE4420411A DE4420411A1 (de) | 1993-06-10 | 1994-06-10 | Rotationsübertragungsvorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13823793A JPH06344798A (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 回転伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06344798A true JPH06344798A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15217288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13823793A Pending JPH06344798A (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 回転伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06344798A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010001885A (ja) * | 2008-05-23 | 2010-01-07 | Honda Motor Co Ltd | 車両用動力伝達装置 |
-
1993
- 1993-06-10 JP JP13823793A patent/JPH06344798A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010001885A (ja) * | 2008-05-23 | 2010-01-07 | Honda Motor Co Ltd | 車両用動力伝達装置 |
US8092326B2 (en) | 2008-05-23 | 2012-01-10 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicular power transmission apparatus |
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